カテゴリー「エソ」の3件の投稿

2023年11月 4日 (土)

【釣行記】令和5年11月3日(祝・金)京急大津・石田ボートさん

大津に青物狙いに行ってきました。
202311030


3連休、釣りの予定はなかったんですが、予定が2転3転して急遽大津に出撃してきました。

前回釣れなかったタチウオのリベンジ狙いと行きたいところですが、シーズンもほぼ終わりのようで、初心者にはハードルが高そうです。

そんなこんなで、例年どおり青物狙いを意識しての出撃です。



🏁🏁🏁



しかし、結論から書くと、またもや青物にしてやられてしまいました・・・。

思い出すのは昨年10月21日の釣行。フグに悩まされながらも辿り着いたアジの入れ食いの最中、突如針掛かりしたアジに食いついてドラグに悲鳴をあげさせた大型青物らしき何か。まったく太刀打ちできずに仕掛けを切られてしまいました。

そして同じ季節。泳がせ仕掛けではなく、アジ仕掛けのほうに掛かる可能性に追加対策が出来ていなかった時点で負けでした。

まさか、また同じ敗北感を味わうことになろうとは・・・(>_<)。



🏁🏁🏁



今回は、もともと僕の釣行予定がなかったせいか(笑)、穏やかな釣り日和でした。うねりもほとんどなく、午前中はずっと弱い北風。

潮汐表上では、いかにも潮が流れず魚が釣れなそうな日に見えましたが、実際には10時頃までしっかり潮が効いていました。おかげで朝方はアタリも多く、楽しい釣り。

ただ、かなり濁りはかなりきつめ。中根ブイあたりまで沖目に出てみても、濁りからは逃げられませんでした。



🏁🏁🏁



【出船前】

さすがの秋のトップシーズンの休日。大津港のスベリは人とボートでいっぱいでした。

202311031
休日の大津港名物、港のスベリいっぱいに並ぶボート。壮観です。



と、そこで石田丸さんでは珍しい(気がする)ものを見つけました。

コレです。

202311032
1艘だけ、色の違うボートが。


通りがかった大船長さんに「黄色いボートが入ったんですか?」と聞くと「昔からあるよ」との回答。しかも、「これが1番古いんだ」とのこと。知りませんでした。

そう聞いてからは、急に石田丸の歴史の証人のような存在感を感じるようになりました(^^;。



🏁🏁🏁



【実釣報告】

中潮。満潮8:34、干潮13:11、潮汐差33cm(!)。中潮なのに、潮汐差が少ししかありません。

前夜1:21の干潮からの潮汐差は135cmあるので、朝イチは上げ潮の勢いが残ると思いますが、あとはあまり期待できなそうな感じです。下げ潮が流れない分、上げ潮の残りがしばらく残りそうですが、せいぜい9時頃まで、その後はかなり沖目に行かないと潮は流れない、そんな予想をしました。

この予想はややハズレ。上げ潮の勢いは10時頃過ぎまで続き、その後はかなり鈍くなったものの止まることはなく、ずっと北寄りの流れがありました。


①ヤマダ電機前 AM7:00
今回も1番乗りでポイントに入りました。水深28m。北北西からの早い潮。とりあえず想定通りです。

冷凍イワシを付けた泳がせ仕掛けに続き、アジ狙いのウィリー竿を置き竿で出します。そして3本目は手持ちでタチウオ狙い。今日は青物狙いですが、朝イチだけ一応は狙ってみます。

しかし、タチウオ狙いにはまったく反応がありません。

やはり、もうシーズンも終わってしまったんでしょうか・・・。

アジ狙いのほうはエサが取られたり取られなかったり。魚っけがまったくないわけではありませんが、今ひとつな感じです。このままだと潮が流れている貴重な時間が無駄に過ぎてしまう、と焦り始めた頃、アジ竿にアタリが!

202311035
AM8:10 今日の初もの!良型のマアジちゃん♪

ここから、最初はポツリポツリ。そして間隔が短くなったり長くなったりしながら、なんと10時頃までアジが釣れ続きました。その間、ずっと北北西の潮が効いていました。嬉しい誤算です♪

しかし、やはりタチウオ狙いのほうにはまったく反応なし。今年はもういないのかなぁ・・・?

*完全な勘違いです!釣れないのは自分の腕のせい。帰宅後にこの時撮影した暗い海中映像を明るさ増幅して解析したところ、タチウオらしき影が僅かながら写っていました。

途中、泳がせにちょうど良い小さめのアジが釣れたので、冷凍イワシに替えて投入したところ、着底と同時に何かが食いつきました!

泳がせに食う最中にしては軽く、妙に間隔の長い暴れ方をしながら揚がってきた魚は・・・。

202311037
立派なエソ。ちょうど40cm!(ちなみに僕の最大エソ記録は71cm)


なんと、大きなエソでした。

エソを釣って喜ぶ釣り人はあまりいないと思いますが、幸い僕はその中の一人です。

やった!このサイズは美味しく楽しめる~♪

30~50cmくらいのエソは捌きやすく、食べ応えがあるんです。

*腹側に喉から尻尾まで包丁を入れ、背中を出刃包丁で叩くことで中骨と一緒に小骨を一気に抜いてしまう捌き方があります(身が柔らかいのでどうしても綺麗には捌けませんが)。
*当日でもまあまあ美味しいですが、お酒を振って2日熟成した後の旨味の増加量が他の魚の追随を許さないほどです。


その後もアジ泳がせは出し続けていましたが、もうひとつ事件がありました。

ポツポツとアジが掛かっている最中、最初アジかと思っていたアタリに対処していたら、急激にに引きがエスカレートし、ラインがどんどん飛び出していきました

走りが止まったと思ってリールのハンドルを回しても、まったくラインを巻きとることができません(僕はあらかじめドラグを仕掛けの限界強度に合わせて調整しているため、ファイト中には決してドラグを締めません)

これはあきらかに青物。それも3kg以上の手応えです。おそらく仕掛けに掛かったアジに食いついたんでしょう。

めちゃくちゃ走ります。走りが止まったところでサミングしながら少しでも巻き取ろうとしますが、すぐにまた突っ走ります。何度も何度もその繰り返し。一向に弱る気配がありません。ラインは水深より20m以上出されてしまいました。

これは3号仕掛けでは無理かな、と思っていたところ、10回目くらいの引き込みで「ブツッ」という嫌な手応えとともについにハリスを切られてしまいました。

昨年10月と同じパターン。泳がせではなく、アジ仕掛けのほうに大型青物がヒットし、切られてしまいました。

しまった・・・。同じ失敗を繰り返してしまいました。

せめて、仕掛けを4号にしておけば良かった・・・。

後悔先に立たず。また青物に敗北です。



結局、ヤマダ電機前では32匹のアジをゲット。

10時頃、アタリが止んだところで、潮がほぼ止まってきたのを見計らい、沖に移動することにしました。


②中根東付近 AM10:30
少しでも沖合の本流に近いところに潮の流れを求めましたが、ここでも潮はほとんど流れていませんでした。

周辺の魚を全部寄せるつもりでコマセを大盤振る舞いしてみましたが、かろうじて集まってきたのはフグ。針を4本も取られてしまいました。

潮が流れ出すことを信じて粘りましたが、残念ながら沖上がり定時までに良い潮が流れ出すことはありませんでした。

PM1:15、また針を失ったところで納竿。

泳がせのほうでは3匹もの貴重なコアジをフグに喰い尽くされました。

202311039
無残な姿。今回はこんなシーンを3回も見るハメに・・・。



🏁🏁🏁



釣果:マアジ32(28~15cm)、エソ1(40cm)+α

2023110315
家族の食卓には十分な釣果。エソのワンポイントも有難い♪


泳がせで合計4匹のアジを消費。ソゲはリリースサイズでしたが肝が飛び出してしまっていたためやむなくお持ち帰りしました。



🏁🏁🏁


今年はなんだか意識に柔軟さが持てず、あまり良い釣りができていない気がします。

今回の釣りは楽しくもあったんですが、やはり大型青物にやられてしまったことが大きな心残りです。たぶんワラサでしょう。

実は、朝イチにもアジのアタリの直後に得体のしれない大物に抑え込まれる手応えがありました。そっちはたぶんエイかヒラメ。少しファイトがありましたが、アジだけ咥え取られて終了でした。

1日に2回も大物と対峙して全敗。これはしばらく引きずりそうです・・・。



🏁🏁🏁



不甲斐ない釣りで貴重な釣り日和を敗北感に染めてしまいましたが、まだ青物本番は続きます。

今年のタチウオはそろそろ諦めがつきましたが、次の狙いはやはり青物かなぁ。

季節が良いうちに大津以外の海にも行っておきたい気持ちもあります。風や天候とも相談しながら、チャンスを逃さないように動きたいな。


反省をしっかり活かし、万全のリベンジに臨む。そんな釣りがしたいものですね。


2023110312
海苔棚はまだ養生中のものもありましたが、もう少し立つとアジも着き始めそうです。





 

 

 

 

 

 

 

2022年1月18日 (火)

【釣行記(船外機)】令和4年1月14日(金)仮屋(佐賀)・孝好丸さん

人生初の単独船外機釣行に行ってまいりました!
202201140


知人からお誘いをいただいた前回の4人釣行から「中4日」での出撃。

もともと釣行候補日に挙げていた日でしたが、前回釣果の消費()や自作仕掛けの補充が間に合うかわからず、ギリギリまで出撃するかどうか悩んでいました。

※冷蔵庫が小さいので、次の魚が入らない可能性があるんです(汗

しかし、やはり後悔したくない気持ちが勝利。孝好丸さんに予約を入れたのは前日でした。


予約は筏ではなく「船外機船」。人生初の単独船外機釣行になります。

この「人生初」。もしかすると「福岡生活での最終釣行」を兼ねることになるかもしれません。まだ2月に釣行予定日を一日残していますが、世情等を考えても、どうなるかわかりません。

そんな複雑な気持ちで臨んだ釣行の顛末を報告させていただこうと思います。



🏁🏁🏁



今回の目的は2つ。

ひとつは、初めての船外機釣行を無事にこなすこと。

手漕ぎボートにこだわってきたこともあり、単独船外機釣行はまったくの初めて。まずエンジンスタートから帰港時の係留まで、ひと通りのアクションを経験します。できるだけ誰にも迷惑をかけたくないので、慎重さが優先。また、出航した後は、できるだけ多くのポイントを回って移動やポイントへのアプローチにも慣れたいと思います。そのため、今回は1箇所でじっくり攻めるダンゴ釣りは封印し、コマセ釣りをメインとします。

ふたつめは、前回逃した青物へのリベンジ!

前回泳がせでヒットに持ち込んだものの、スナップが伸ばされてしまい逃がしてしまった青物らしき魚。ここでリベンジを果たして、引きずってしまっているトラウマを癒したい!幸い「中4日」という釣行タイミングのおかげで海の状況はあまり変わっていないはず。前日に作成した強化版の泳がせ仕掛けに掛けることさえできれば、今度は逃がさないはずです。



🏁🏁🏁



孝好丸さんの船着き場に到着したのAM6:50頃。一番乗りです。

202201142
いつも10隻ある気がする船外機船。8隻しかありませんでした。メンテ中かな?


202201144
僕のクルマ(カーシェア)と荷物しかありません。なんか寂しい。


じきに他の方々も現れるだろうと思っていたら、結局7:30頃にスタッフさん来るまで誰も現れませんでした。どうやら今日は僕の貸し切り(?)のようです。

借りたのは1日6,000円の4人乗り船外機船。イケス付き。エンジンはたぶん15馬力。僕にとっては一応記念艇ということになるでしょうか。

202201146
この2隻は4人乗り。レンタル6,000円ですね。今回は右の船にお世話になりました。


202201147
これは両方5人乗り。一日7,000円ナリ。


202201148
タイプは違いますが、両方6人乗り。一日8,000円です。


船外機の扱いは5日前に確認したばかりなので問題なし。さて、出航です!
(エンジントラブルが起きませんように・・・)

2022011410
初出航!ドキがムネムネします。




🏁🏁🏁



満潮時刻が7:30頃なので、下げはじめからの釣り。湾奥で2時間くらいトライしたあと、基本に従って湾口のほうに移動しながら探ってみる作戦です。まずは泳がせるアジの調達ですね。

最初は船着き場からすぐ近くにある沖堤防の先端に係留。この潮でアジがいる可能性は少ないポイントですが、その認識が正しいかどうかの確認も兼ねて釣りをスタート。

2022011412
この堤防沿いで水深14mもあり、なかなか興味深い場所です。


やはりアジの気配はありません。20分で見切りをつけて移動します。


次は竹の子島の裏にある、いつも乗っている筏付近に行ってみます。なんとなく、風が強い日にアジがいる確率が高いような気がする場所。今日は誰も筏に乗っていないので、その筏に係留させてもらいました。乗り慣れた筏に自分が操縦する船で着けるのはなんだか不思議な気分です。

サビキ仕掛けを投入すると、1発でアタリが来ました!

2022011414
見い~~っけ♪


ビンゴ!マルアジちゃん発見!!

入れ喰いではありませんが、ポツポツとアジが来ます。不思議と手持ちで誘っても掛からず、置き竿にすると食ってくる感じでした。

2022011416
備え付けのイケス。これは重宝しますね。


10匹ほど釣ったところでアタリが途絶えました。とりあえず泳がせエサに使えそうなサイズは3匹。イケスがあるので弱らせる心配がなく、十分だと思います。時間はちょうど9:30。予定通り移動することにします。



🏁🏁🏁



湾口に向かう予定時間ですが、まずは前回青物ヒットがあった沖堤防で泳がせてみたい気持ちが勝り、一度沖堤防に戻ってみることにしました。

沖堤防の先端のポイントに再び係留し、筏で釣ったアジを投入します。併せて、別の竿で五目狙いのウィリー仕掛けも出します。


カイワリでも釣れないかなぁ、とウィリー竿を振って30分。

泳がせ竿に目をやると竿先がガクガクと暴れていました。どうやらアジが暴れているようです。

ウィリー仕掛けを揚げ、タモの位置を確認してからその様子を見ていると・・・。

徐々に竿先の暴れ方が大きくなっていきます。

ある瞬間にグッと引き込むワケではなく、シームレスにだんだんと強くなっていくんです。

 ガクガクッ!
  ↓
 バタバタッ!
  ↓
 グイグイッ!
  ↓
 ギュインギュインッ!(もはや絶対にアジの力じゃない(笑)

これは間違いなくフッキングしています!竿を取り、一呼吸おいて追いアワセ!

途端に竿が満月に曲がり、魚が暴れるパワーが全身に伝わってきました。

ヒットです!!!

対峙してすぐに確信しました。
青物です!これは前回のリベンジチャンスです!!

この魚、とてもパワフルで何度も何度も引き込みを繰り返すタフさを兼ね備えていました。手漕ぎボートでの戦いだったら、きっと相当苦労しただろうと思います。

しかし、今回は立ち上がってファイトができる船外機船。下半身の力も使って戦うことができます。仕掛けも昨日この瞬間のために作成した強化版。態勢は万全です!

最初に海面に姿を現し、タモ入れを試みた時から、この相手は6回も引き込みました。左手1本では竿を支え切れなくなり、やむなくタモをいったん置いて両手で堪えるシーンもありました。
(翌日、左の広背筋だけが筋肉痛になったのはナイショ)

そうしてやっとランディングした魚は・・・。

2022011420
やりました!リベンジ成功!!!


2022011421
長いほうのノギスケールを買ってい足しておいて良かった!


全長がちょうど80cmの「ブリ」!前回の失敗を取り返しました!!!

逃した経緯のおかげもあり、喜びはひとしおです。今日は無理にでも出撃してきて良かった!!



魚と海に感謝をしながら、ブリの締めと血抜きをしようとしましたが、いつもの習慣で、ついその前に泳がせ竿を出し直していました。

ふと冷静に戻り、考えてみます。

どうやらこのポイントはブリの回遊コースになっているみたい。回遊があればまた掛かるかもしれないけど、もし釣れたらどうする?

もう同じサイズの魚はとてもじゃないけどクーラーボックスに入りません。

うーむ。じゃあ、どんな魚だったら入りそう?

・・・。

・・・ヒラメやチヌなら、もう1枚くらいは入るかも。
(ぜいたくな悩みだこと)

AM10:30頃、僕は泳がせ仕掛けを引き揚げ、移動することにしました。

おっと、忘れずに挨拶をしておきます。「沖堤防ポイントさん、ありがとう!」



🏁🏁🏁



次に、当初の予定通り湾口方面に向かって移動しました。

しかし、小一時間ほど捜しまわったんですが、係留可能なポイントが見つからず、結局湾奥に戻ることにしました。

ちょっと作戦から外れてしまいますが、やむを得ません。

かなりウロウロと悩んでしまいましたが、狙う魚がヒラメとチヌなので、多少は勝手のわかる竹の子島の筏付近に戻ることにします。
(結局、同じポイントを2往復したことに・・・)



🏁🏁🏁



再び「例の筏」に係留し、時計を確認するとAM11:30過ぎ。ラスト2時間の勝負を、ここに賭けることにします。

泳がせ竿を出し、別にチヌ狙いの竿をセット。今回はダンゴ釣りを封印しているので、チヌ狙いはオキアミコマセでのビシ釣りです。

しかし潮汐は既に下げ八分。湾奥は基本厳しい時間帯です。積極的に仕掛けを打ち返してみるものの、アジどころか、ツケエサのオキアミが毎回キズひとつ無い状態で戻ってきます。

まあ、少なくとも13:00頃の干潮を超えてしばらくするまで、状況は変わらなそうです。開き直って、ゆっくりと食事をとることにします。

筏の上を散歩したりしながら、コンビニで買ってきたおにぎりやらサンドイッチやらを必要以上にじっくり味わいました(笑


13:00過ぎ、図ったようにチヌ狙いの竿のエサが齧られるようになりました。エサ取りの気配が出てきたようです。打ち返しのペースを早めて寄せを効かせるようにします。

すると、エサが綺麗に無くなるようになりました。針に掛からず、ハリスにも傷が無いところを見ると、たぶんエサ取りはチャリコあたりでしょうか。

と思っていたら、久しぶりにアタリが来ました!

2022011424
君、目つき悪いなぁー。


やたらと目つきの悪いフグ野郎です。

続いて、またもやアタリが!

2022011425
君、悪人顔やなぁー。


エソは好きですが、持ち帰るには30cm以上は欲しいところ。この子は尺に足りなかったのでお帰りいただきました。


なんだか、急に魚種が増えてきました。

なんとなくですが、昨年10月の糸島での最終釣行を思い出しました。

あの時、妙にいろいろな魚が顔を出し、まるで海からお別れの挨拶を受けているような気持ちになりました。そして、その1日の厳しい状況を劇的に覆すかのように、納竿直前、最後の最後に本命のチヌが釣れました。

今回の釣行は、僕にとってはまだ最終ではありませんが、今後の世情等によっては九州最後の釣りになるかもしれません。

午前中のブリといい、もしかすると仮屋の海の神様が最後のご挨拶をくれているのかもしれない・・・。

ちょっと、おセンチ(というよりオカルト?)過ぎるかもしれませんが、そんなことを考えてしまいました。


しかし、そんなポジティブシンキング(?)も虚しく、エソくんのあとはまたエサが綺麗に残るように・・・。

そんな状況のまま、時刻は無情にも13:30を経過。14:00には帰路につきたいので、もう後片付けを始めなければいけない時間です。やむなく置き竿にして、片付けを始めました。

今、エサが残るのは魚がいないせいではなく、きっと大物がうろついているせい・・・。せめてそんな都合の良い海底のイメージを思い浮かべながら、道具類を片付けます。

15分ほどで、竿以外の道具類をすべて片付け終わってしまいました。


さて、泳がせ竿とチヌ狙いの竿、どっちを先に片付けるかな・・・。そんな気持ちでそれぞれの竿に目をやると・・・。

チヌ狙いの竿が大きく曲がり、ラインが斜めに走っています!



すかさず竿のもとに駆け、しっかりと竿を握ります。強すぎないように慎重にアワセを入れると、ズッシリとした魚の重量感が竿に乗りました。

大物です!

ブリに比べると可愛いくらいでしたが、しっかりと力強いファイトを見せてくれた魚は・・・。

2022011427
まさかの本命!!

チヌ(クロダイ)でした。本命です!

2022011428
45.5cm、良型です!短いほうのノギスケールもあるんですよ(笑


信じられません。本当に最後の最後にチヌがきました。
海底の勝手なイメージはあながち間違ってはいなかったようです。

あんなに雰囲気が悪かったのに・・・。もしかすると本当に「最後の挨拶」なんだろうか?

喜びと同時に、そんな複雑な思いが巡りました。

時計を見ると「13:54」。これで本当に今日の釣りは終わりです。


普段なら、飛び上がるほど嬉しいはずの今日の釣果。

しかし、この素敵な海に出られることは、もしかするともう無いのだろうか。

いや、まだ分かりません。2月にも予定は立ててあります。

でも、心から湧いてくる今の気持ちに素直になってみるのも、悪いことではなさそうです。


僅か「約3ヶ月」。ほんの短い間でしたが、心に残る釣りをすることができました。

仮屋の海の神様、素晴らしい恵みを本当にありがとうございます!


2022011429
船外機くんも、ありがとう!よく働いてくれました。



🏁🏁🏁



持ち帰り釣果:ブリ1(80cm)、チヌ1(45.5cm)、マルアジ7(最大28cm)

2022011430
アジは泳がせで3匹消費。今回もすべてマルアジでした。


2022011431
デカい!


冷静に考えると、このブリは福岡生活での最大魚です(次点は71cmのエソ)。また、サメを除く国内釣果でも、僕の釣った最大全長の魚になりますね。間違いなく、僕の中の記録に残る魚です。

でも、より記憶に残る魚はチヌのほうかもしれません。

糸島でも、仮屋でも、最後の最後に釣れた魚はチヌでした。それも立派なサイズです。きっとチヌは僕にとってこれからも特別な魚であり続けるだろうと思います。

(まだ福岡生活での釣りが終わったと決まったワケではないので、「仮」最終としておきます)



🏁🏁🏁



投稿時時点までのめぼしい料理写真を並べておきます。

東京に戻ると、たぶん料理は僕の役目にならないので、こんな写真も当分は出てこないかもしれません。
(子供が独立したら、きっとまた料理をするようになるような気がします)

2022011440
当日のブリのお刺身。


2022011441
ブリカマの酒蒸し。盛り付ける時にちょっと崩れてしまいました。


2022011442
チヌ(クロダイ)の骨なし殻なしアクアパッツァ。ワインはリースリング&ソーヴィニョンブラン。

2022011443
2日間熟成させたお刺身の3点盛り(マルアジ、ブリ、チヌ)。どれも旨味が増して美味しい!


2022011444
マルアジのムニエル・・・と言いたいけど、手間を省略して粉をはたかなかったので「バター焼き」ですね(^o^;。

2022011445
お弁当にも入れられるようにお刺身サイズで作ったブリの煮付け。


2022011446
酒蒸しのスープを伸ばして雑炊にした「チヌの酒蒸し茶漬け」。ワインが少し入っていて酸味がクセになります。


2022011447
今回の集大成。アクアパッツァと酒蒸しのスープと塩麴焼きの出汁油を合わせて作ったパスタにブリカマの塩麴焼きを乗せました。旨味の塊。最高の逸品でした!



🏁🏁🏁



今回の記事中で何度も言及してますが、予定ではまだ2月に釣行予定日が残っています。

もし出られたら、今度はマイアンカーを持参し、船外機船でアンカリングしての釣りをやってみたいと考えてます。もし実現すれば、きっと面白い釣りができそうです。

もし出られなかったら、もう福岡在任中の釣りはありません。


いずれにせよ、年度内には福岡生活での釣りを総括する記事をポストしたいと思っています。

願わくば、いま一度の機会が得られますように・・・。



2021年11月28日 (日)

【釣行記】令和3年11月26日(金)仮屋(佐賀)・孝好丸さん

2度目の仮屋湾釣行です!

202111260



福岡もだいぶ寒くなりました。そろそろ秋も終わりですね。

しかし釣りシーズンはまだまだ続きます!

*というより、釣りにオフシーズン無し????


青物の可能性残っている11月中になんとかもう一度出ておきたくて、無理やり有休を使ってしまいました。

行き先は前回と同じ佐賀・仮屋湾の孝好丸さんの筏。

今回も、泳がせ竿を出しながらチヌ(クロダイ)を狙う作戦です!



🏁🏁🏁



一応平日の金曜日ですが、悪天候の日だった前回とは打って変わって、今回の孝好丸さんの出航場所は賑やかでした。

車がギッシリと並んでいます。船着き場に並んだタックルバッグ達も壮観!

202111263
この日の受付開始予定時間は6:40。AM6:15頃には20人以上の人がいました。


202111265
たくさんの荷物が積み込まれるのを待ってます。


みなさん3~5人のグループで、船外機船の人達が多いようでした。

202111268
全員の受付完了後、しばらくすると筏渡しの船が来てくれます。


2021112610
乗船。さあ、海の上の楽しい時間の始まりです♪



筏に乗るのは僕の他に3人組の若いルアーマンの方々が一組だけ。

その方々が乗られる筏は僕と違う筏だったので、結局今回も竹の子裏の筏に乗ったのは僕1人だけでした。

2021112612
今日も僕ひとり。思い切り独り言がしゃべれます(笑



🏁🏁🏁



狭い足場でモノを海に落とさないように気を付けながら支度をします。
(実は、体が大きめなので繊細な動作は苦手なんですよね・・・)


まずは泳がせるアジを確保するためにサビキ仕掛けからスタート。

アジが釣れたらすぐに泳がせられるよう、泳がせ竿もあらかじめ準備してあります。

しかし、サビキへの反抗が思わしくありません。

微妙なサイズのバリ(アイゴ)が1枚釣れたあと、何も掛からなくなりました。

2021112615
微妙なサイズのバリ(アイゴ)。




カゴを小突かれる感触は多いので、魚が集まっていることは間違いありません。

もしかしてカワハギ?と思い、カワハギ仕掛けにチェンジ。

すると・・・。

バリ(写真なし)

 ↓

2021112617
チャリコっち。

  ↓

2021112619
量産型グーフー。型が小さいのはまだマシですね。


どうやらカワハギはいないようです(残念


その後、ウィリー仕掛けに変えて底層から中層まで広く探ってみましたが、コレも反応なし。

潮が流れておらず、仕掛けは垂れ下がってしまっているようです。

ダンゴ釣りに移行してじっくり攻めようか悩みましたが、せめて泳がせ竿をセットしてから・・・と思っていたらすっかりタイミングを失ってしまいました。

2021112621
状況が良くなりますように・・・。今日もお呪い(おまじない)。



その後、3時間くらいヒットなし。

苦しみながら仕掛けを変え続けていて、何周目かのサビキ仕掛け。

午前10時前頃、突然アタリがありました。なんとなくアジっぽい!

浮いてくる平べったい魚体を見た時には「ああ、また小さめのバリか」とガッカリしたものの、水面まであげてビックリ!なんと「カイワリ」でした。

2021112622
想定外のカイワリ。そういえば仮屋湾の釣果写真に、たま~に写ってたような。



カイワリがいるなら!と気合を入れてコマセを大盤振る舞いしてみましたが、サビキもウィリーもダメ。後は続きません。

しかし、筏の3mくらい下、ちょうど目に見えるか見えないかの堺目くらいの水深にコマセをついばむ平べったい魚の群れがいることに気づきました。もしかしてカイワリの大群???

どうやら警戒心が強いようなので、フロロ2.5号に細身の針だけ結んで手釣りで挑んでみることにします。

オキアミを付けた針がゆっくり沈んでいくと・・・。濁りに隠れる直前くらいに、たくさんの魚体が。

簡単には掛かりませんでしたが、3度目のトライでヒット!

喜々として引き上げてくると、掛かっていた魚は「バリ」でした・・・。ガックリ。

*バリは美味しい魚ですが、持ち帰るには釣れる度に手間が必要なので、型が小さいと食指が動きません。


もしかしてカイワリも混在していたかもしれませんが、この1匹を釣った後、群れは姿をみせなくなってしまいました。やはり警戒心が強いようです。

ウィリー仕掛けで中層を集中的に狙ってもみたのですが、掛からず。


バケツでさっきのカイワリを活かしながら悩みます。

アジが釣れないので、このカイワリを泳がせてみようか・・・。

昔、ウミタナゴを泳がせて青物を釣った人の話を聞いたこともあるので、平べったい魚でもなんとかならないかな?

貴重な美味しいカイワリなので、非常に悩みましたが、結局カイワリをつけて泳がせ竿を投入することにしました(笑

今思うと、これがダンゴ釣りに切り替える最後のチャンスだったかなぁ。

泳がせ竿を投入した後にも「アジを釣ってカイワリと入れ替えたい」と思い、アジ狙いを続けてしまったことで、この日はダンゴ釣りにかける時間がなくなってしまいました。

(でも結果的に、後述の外道に出会えたのはこの選択のおかげ)



いろいろモヤモヤしていた10時半頃、ウィリー仕掛けをいつもより少し長く底に這わせ、ゆっくり竿を立てたところで何かが掛かりました。

一瞬根掛かりかと思う重さ。しかし泳ぎます!でも暴れるというより平然と普通に移動している感じ。これは大物特有のリアクション??

リーリングをすると、ジワジワと重量感が増し、ラインが巻き取れなくなりました。しかし、走ったりしてラインが引きだされることもありません。

「なんだ?こいつ」想定外の超大物???

しかし、浮いてはくるので、それほどの超大物というわけではなさそうです。


水面下にビシが見え、続いて謎の魚の魚体が見えてきました。

長い体、やや扁平で大きな頭。大きさはかなり大きい!70cmくらいはありそうに見えます。

最初に見えた時はボラと思いました。

しかし、ボラなら青物顔負けに暴れるはずです。コイツは水面まで浮かんでも暴れるでも身をよじるでもなく、普通に体をまっすぐにして泳いでいるだけです。

魚体が足元まで来ました。しゃがみこんでできるだけ横から魚の顔を見てみると、なんだか見覚えのある顔つき。

・・・え?ええ!!?

「エソ!!!????」

嘘!、こんなバカでかいエソいるの???


かなりビックリしました。

いままでもエソはたくさん釣ってますが、ほとんど30cm前後。泳がせに食ってきたヤツでも40cmくらいです。

こ、これは・・・。


筏の上に取り込んでみて、よーく確認。

2021112623
ヘビのような顔。ヤスリのような無数の歯に覆われた口。間違いなし!


間違いなく、エソです。

*エソというより、エーウソーという感じ(寒い

いったい何人前のカマボコが作れるんだ(笑

2021112624
デカいよ(恐



ノギスケールが65cmまでのやつだったので正確ではありませんが、目盛りを参考に目測補完したサイズは「71cm」

これまで福岡に来てから釣った最大サイズは糸島のスズキ70cmなので、更新してしまいました。

なんとも複雑な気持ち(笑


今日はここまでほとんどボウズなので、この巨大エソっちはお持ち帰り。帰路はずっと調理法をどうするか悩んでいました(笑

2021112626
山に囲われ、湖のようにも見える仮屋湾。まさか巨大エソが潜んでいたとは・・・。





このあと、カイワリを泳がせながら、主にサビキ仕掛けとウィリー仕掛け、そしてチヌ狙いのビシ仕掛けを使って探り続けましたが、めぼしいアタリは出せませんでした。

2021112627
アジじゃない魚がたくさんいることは間違いなし。でも食わせられなかった(負



釣れたのはチャリコ、バリ(小さい)と普通サイズのエソのみ。

2021112628
ここではエサ取りの一味。大きくなって帰っておいで。


2021112629
そうそう、これが普通だよね(謎の安心


2021112631
本命は釣れませんでした。じっと空を見上げます。良い天気。



泳がせ竿のほうには3回ほどカイワリが暴れるシーンがあったんですが、食い込みには至らず。

カイワリちゃんは、フィッシュイーターから逃げ切ってくれてしまったようです。

2021112633
今回はこの竿が引き込まれる光景(世で一番ドキドキするひとつ)は見られませんでした。



PM1:30に納竿。後片付けと掃除をして、PM2:00のお迎えの船で帰港しました。

*帰りの船でも朝に会ったお若い3人組さんと一緒。良い根魚をゲットされてました。さすが!
 エソを見せたら目を丸くされてました(笑


2021112635
帰路で見える風力発電の風車とトイレ付き筏。仮屋湾でしか見られない景色かも。




🏁🏁🏁



お持ち帰り釣果:エソ1(71cm)、カイワリ1(17cm)

2021112640
真ん中は泳がせ餌として泳ぎ切ってくれたお疲れカイワリちゃんです。


うーむ、こんなに大きなエソにはおそらくもう2度と出会えない気がします。

ウロコは谷地坊主のコレクションに入ってもおかしくないほど大きいですし、小骨1本が5cmくらいあります。

2021112643
小骨というには大きすぎる骨。マスクのワイヤー代わりに使えそう(笑



釣行としては撃沈の部類ですが、思い出に残る釣果ですね。


エソは小骨の多い魚。効率の良い捌き方を調べたんですが、魚体が大きいせいか実際に試してみるとまったく通用しませんでした。

すり身にせず、お刺身で食べてみたかったので、結局小骨はすべて骨抜きで力技で抜きました。

その作業のせいで握力が尽きてしまったので、夕食は簡単に手巻き寿司に。

2021112644
カイワリのお刺身での手巻き。さすがの美味しさ!


2021112645
エソの刺身で。想像を超えてクセのない上品な旨味です!



結果論かもですが、エソは手巻き寿司に合います!クセがなく普通に美味しい身ですが、柔らかくて歯応えがないんです(溶けるというより崩れるような食感)

それがまるで中落ちのように海苔のパリパリと合い、とても美味しくいただけました。

あと、ムニエルにも向いていると思います!

小麦粉と油が表面を焼き固めてくれるので、カリカリの中がフワフワというベストマッチ!



どうやら、30~40cmくらいのサイズなら簡単に中骨ごと小骨を取る捌き方があるようなので、僕は今後そのサイズのエソは持ち帰るようにしたいと思います!

バリにエソ!福岡に来てから新しい美味しさを知る機会が重なっていて嬉しいですね。

*【追記】この記事を夕方に投稿した後、お酒をふって2日間冷蔵庫で寝かせたエソの身をお刺身で夕食に食べました。食べてビックリ!旨味が激増しており、さらに食感もねっとりと舌に絡みつく感じに変わっていました。釣った当日の「クセがなく普通に美味しい」とは全くの別物。ほんの少しだけ生臭みも出ていましたが、味は最高に美味しいと言えるレベルにガラリと変わっていました。みなさん、エソを持ち帰ったら、ぜひ1~2日寝かせてみてください!本当にオススメです!!



🏁🏁🏁



さて、もう早くも師走に入ってしまいますね。

12月は出られても1回の予定です。

次は筏か船外機か。筏は今回のようにアジが釣れない場合に移動できないのが大きなリスクですね。

前回と潮汐は割と近い条件だったんですが・・・。もしかすると前回は外海が時化だったので湾内に魚が逃げ込んでいたのかも。

候補日の潮汐と天候を調べながらしばらく悩んでみたいと思います。


仮屋湾の海の神様、貴重な恵みをありがとうございます。
また、よろしくお願い申し上げます!

2021112648
海辺で迎える日の出が大好きです。





2024年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ