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2021年11月28日 (日)

【釣行記】令和3年11月26日(金)仮屋(佐賀)・孝好丸さん

2度目の仮屋湾釣行です!

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福岡もだいぶ寒くなりました。そろそろ秋も終わりですね。

しかし釣りシーズンはまだまだ続きます!

*というより、釣りにオフシーズン無し????


青物の可能性残っている11月中になんとかもう一度出ておきたくて、無理やり有休を使ってしまいました。

行き先は前回と同じ佐賀・仮屋湾の孝好丸さんの筏。

今回も、泳がせ竿を出しながらチヌ(クロダイ)を狙う作戦です!



🏁🏁🏁



一応平日の金曜日ですが、悪天候の日だった前回とは打って変わって、今回の孝好丸さんの出航場所は賑やかでした。

車がギッシリと並んでいます。船着き場に並んだタックルバッグ達も壮観!

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この日の受付開始予定時間は6:40。AM6:15頃には20人以上の人がいました。


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たくさんの荷物が積み込まれるのを待ってます。


みなさん3~5人のグループで、船外機船の人達が多いようでした。

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全員の受付完了後、しばらくすると筏渡しの船が来てくれます。


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乗船。さあ、海の上の楽しい時間の始まりです♪



筏に乗るのは僕の他に3人組の若いルアーマンの方々が一組だけ。

その方々が乗られる筏は僕と違う筏だったので、結局今回も竹の子裏の筏に乗ったのは僕1人だけでした。

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今日も僕ひとり。思い切り独り言がしゃべれます(笑



🏁🏁🏁



狭い足場でモノを海に落とさないように気を付けながら支度をします。
(実は、体が大きめなので繊細な動作は苦手なんですよね・・・)


まずは泳がせるアジを確保するためにサビキ仕掛けからスタート。

アジが釣れたらすぐに泳がせられるよう、泳がせ竿もあらかじめ準備してあります。

しかし、サビキへの反抗が思わしくありません。

微妙なサイズのバリ(アイゴ)が1枚釣れたあと、何も掛からなくなりました。

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微妙なサイズのバリ(アイゴ)。




カゴを小突かれる感触は多いので、魚が集まっていることは間違いありません。

もしかしてカワハギ?と思い、カワハギ仕掛けにチェンジ。

すると・・・。

バリ(写真なし)

 ↓

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チャリコっち。

  ↓

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量産型グーフー。型が小さいのはまだマシですね。


どうやらカワハギはいないようです(残念


その後、ウィリー仕掛けに変えて底層から中層まで広く探ってみましたが、コレも反応なし。

潮が流れておらず、仕掛けは垂れ下がってしまっているようです。

ダンゴ釣りに移行してじっくり攻めようか悩みましたが、せめて泳がせ竿をセットしてから・・・と思っていたらすっかりタイミングを失ってしまいました。

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状況が良くなりますように・・・。今日もお呪い(おまじない)。



その後、3時間くらいヒットなし。

苦しみながら仕掛けを変え続けていて、何周目かのサビキ仕掛け。

午前10時前頃、突然アタリがありました。なんとなくアジっぽい!

浮いてくる平べったい魚体を見た時には「ああ、また小さめのバリか」とガッカリしたものの、水面まであげてビックリ!なんと「カイワリ」でした。

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想定外のカイワリ。そういえば仮屋湾の釣果写真に、たま~に写ってたような。



カイワリがいるなら!と気合を入れてコマセを大盤振る舞いしてみましたが、サビキもウィリーもダメ。後は続きません。

しかし、筏の3mくらい下、ちょうど目に見えるか見えないかの堺目くらいの水深にコマセをついばむ平べったい魚の群れがいることに気づきました。もしかしてカイワリの大群???

どうやら警戒心が強いようなので、フロロ2.5号に細身の針だけ結んで手釣りで挑んでみることにします。

オキアミを付けた針がゆっくり沈んでいくと・・・。濁りに隠れる直前くらいに、たくさんの魚体が。

簡単には掛かりませんでしたが、3度目のトライでヒット!

喜々として引き上げてくると、掛かっていた魚は「バリ」でした・・・。ガックリ。

*バリは美味しい魚ですが、持ち帰るには釣れる度に手間が必要なので、型が小さいと食指が動きません。


もしかしてカイワリも混在していたかもしれませんが、この1匹を釣った後、群れは姿をみせなくなってしまいました。やはり警戒心が強いようです。

ウィリー仕掛けで中層を集中的に狙ってもみたのですが、掛からず。


バケツでさっきのカイワリを活かしながら悩みます。

アジが釣れないので、このカイワリを泳がせてみようか・・・。

昔、ウミタナゴを泳がせて青物を釣った人の話を聞いたこともあるので、平べったい魚でもなんとかならないかな?

貴重な美味しいカイワリなので、非常に悩みましたが、結局カイワリをつけて泳がせ竿を投入することにしました(笑

今思うと、これがダンゴ釣りに切り替える最後のチャンスだったかなぁ。

泳がせ竿を投入した後にも「アジを釣ってカイワリと入れ替えたい」と思い、アジ狙いを続けてしまったことで、この日はダンゴ釣りにかける時間がなくなってしまいました。

(でも結果的に、後述の外道に出会えたのはこの選択のおかげ)



いろいろモヤモヤしていた10時半頃、ウィリー仕掛けをいつもより少し長く底に這わせ、ゆっくり竿を立てたところで何かが掛かりました。

一瞬根掛かりかと思う重さ。しかし泳ぎます!でも暴れるというより平然と普通に移動している感じ。これは大物特有のリアクション??

リーリングをすると、ジワジワと重量感が増し、ラインが巻き取れなくなりました。しかし、走ったりしてラインが引きだされることもありません。

「なんだ?こいつ」想定外の超大物???

しかし、浮いてはくるので、それほどの超大物というわけではなさそうです。


水面下にビシが見え、続いて謎の魚の魚体が見えてきました。

長い体、やや扁平で大きな頭。大きさはかなり大きい!70cmくらいはありそうに見えます。

最初に見えた時はボラと思いました。

しかし、ボラなら青物顔負けに暴れるはずです。コイツは水面まで浮かんでも暴れるでも身をよじるでもなく、普通に体をまっすぐにして泳いでいるだけです。

魚体が足元まで来ました。しゃがみこんでできるだけ横から魚の顔を見てみると、なんだか見覚えのある顔つき。

・・・え?ええ!!?

「エソ!!!????」

嘘!、こんなバカでかいエソいるの???


かなりビックリしました。

いままでもエソはたくさん釣ってますが、ほとんど30cm前後。泳がせに食ってきたヤツでも40cmくらいです。

こ、これは・・・。


筏の上に取り込んでみて、よーく確認。

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ヘビのような顔。ヤスリのような無数の歯に覆われた口。間違いなし!


間違いなく、エソです。

*エソというより、エーウソーという感じ(寒い

いったい何人前のカマボコが作れるんだ(笑

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デカいよ(恐



ノギスケールが65cmまでのやつだったので正確ではありませんが、目盛りを参考に目測補完したサイズは「71cm」

これまで福岡に来てから釣った最大サイズは糸島のスズキ70cmなので、更新してしまいました。

なんとも複雑な気持ち(笑


今日はここまでほとんどボウズなので、この巨大エソっちはお持ち帰り。帰路はずっと調理法をどうするか悩んでいました(笑

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山に囲われ、湖のようにも見える仮屋湾。まさか巨大エソが潜んでいたとは・・・。





このあと、カイワリを泳がせながら、主にサビキ仕掛けとウィリー仕掛け、そしてチヌ狙いのビシ仕掛けを使って探り続けましたが、めぼしいアタリは出せませんでした。

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アジじゃない魚がたくさんいることは間違いなし。でも食わせられなかった(負



釣れたのはチャリコ、バリ(小さい)と普通サイズのエソのみ。

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ここではエサ取りの一味。大きくなって帰っておいで。


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そうそう、これが普通だよね(謎の安心


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本命は釣れませんでした。じっと空を見上げます。良い天気。



泳がせ竿のほうには3回ほどカイワリが暴れるシーンがあったんですが、食い込みには至らず。

カイワリちゃんは、フィッシュイーターから逃げ切ってくれてしまったようです。

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今回はこの竿が引き込まれる光景(世で一番ドキドキするひとつ)は見られませんでした。



PM1:30に納竿。後片付けと掃除をして、PM2:00のお迎えの船で帰港しました。

*帰りの船でも朝に会ったお若い3人組さんと一緒。良い根魚をゲットされてました。さすが!
 エソを見せたら目を丸くされてました(笑


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帰路で見える風力発電の風車とトイレ付き筏。仮屋湾でしか見られない景色かも。




🏁🏁🏁



お持ち帰り釣果:エソ1(71cm)、カイワリ1(17cm)

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真ん中は泳がせ餌として泳ぎ切ってくれたお疲れカイワリちゃんです。


うーむ、こんなに大きなエソにはおそらくもう2度と出会えない気がします。

ウロコは谷地坊主のコレクションに入ってもおかしくないほど大きいですし、小骨1本が5cmくらいあります。

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小骨というには大きすぎる骨。マスクのワイヤー代わりに使えそう(笑



釣行としては撃沈の部類ですが、思い出に残る釣果ですね。


エソは小骨の多い魚。効率の良い捌き方を調べたんですが、魚体が大きいせいか実際に試してみるとまったく通用しませんでした。

すり身にせず、お刺身で食べてみたかったので、結局小骨はすべて骨抜きで力技で抜きました。

その作業のせいで握力が尽きてしまったので、夕食は簡単に手巻き寿司に。

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カイワリのお刺身での手巻き。さすがの美味しさ!


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エソの刺身で。想像を超えてクセのない上品な旨味です!



結果論かもですが、エソは手巻き寿司に合います!クセがなく普通に美味しい身ですが、柔らかくて歯応えがないんです(溶けるというより崩れるような食感)

それがまるで中落ちのように海苔のパリパリと合い、とても美味しくいただけました。

あと、ムニエルにも向いていると思います!

小麦粉と油が表面を焼き固めてくれるので、カリカリの中がフワフワというベストマッチ!



どうやら、30~40cmくらいのサイズなら簡単に中骨ごと小骨を取る捌き方があるようなので、僕は今後そのサイズのエソは持ち帰るようにしたいと思います!

バリにエソ!福岡に来てから新しい美味しさを知る機会が重なっていて嬉しいですね。

*【追記】この記事を夕方に投稿した後、お酒をふって2日間冷蔵庫で寝かせたエソの身をお刺身で夕食に食べました。食べてビックリ!旨味が激増しており、さらに食感もねっとりと舌に絡みつく感じに変わっていました。釣った当日の「クセがなく普通に美味しい」とは全くの別物。ほんの少しだけ生臭みも出ていましたが、味は最高に美味しいと言えるレベルにガラリと変わっていました。みなさん、エソを持ち帰ったら、ぜひ1~2日寝かせてみてください!本当にオススメです!!



🏁🏁🏁



さて、もう早くも師走に入ってしまいますね。

12月は出られても1回の予定です。

次は筏か船外機か。筏は今回のようにアジが釣れない場合に移動できないのが大きなリスクですね。

前回と潮汐は割と近い条件だったんですが・・・。もしかすると前回は外海が時化だったので湾内に魚が逃げ込んでいたのかも。

候補日の潮汐と天候を調べながらしばらく悩んでみたいと思います。


仮屋湾の海の神様、貴重な恵みをありがとうございます。
また、よろしくお願い申し上げます!

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海辺で迎える日の出が大好きです。





2021年11月13日 (土)

【釣行記】令和3年11月10日(水)仮屋(佐賀)・孝好丸さん

佐賀・仮屋湾への初釣行です!

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休日出勤の振替休日を利用して出撃してきました!

訪問先は初となる「佐賀県・仮屋湾」。釣りが盛んなところで、3箇所もの釣宿さんがあります。残念ながら手漕ぎボートのレンタルはありませんが、船外機船、筏、瀬渡し、海洋釣り堀と多彩な釣りができます。

初釣行の今回は「孝好丸」さんの筏に乗ってみることにしました。

翌日の仕事が早朝出勤ということもあり、今回の目的は「下見」。海や船宿さんの様子を見て、次回から船外機船を借りるかどうか考える作戦です。



🏁🏁🏁



しかし、この仮屋湾という場所、行く前から度肝を抜かれてしまいました。

数日前から予報が悪く、半ば諦め。わずかな希望を持って前日に天候予報を確認すると・・・。

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真っ赤っ赤です!なんと西風14~17m/秒。しかも一日中雨の予報。

これは立派な「嵐」。いくらなんでも釣りどころじゃなさそう。

そう思いながら船宿さんに確認の電話を入れたところ・・・。

「明日は通常営業します」

え?ええ!!????

(即座に「では明日よろしくお願いします」と勝手に答えた自分の口にも驚きましたが)

そして案の定、当日はとんでもない天気でした。


強烈な出会いとなった新しい海。

初体験尽くしだった最高(?)の釣りをご報告します。

(久しぶりの長文です)



🏁🏁🏁



当日は、まず釣り場まで行くのが大変でした。

アクセス時間的には糸島の2倍くらいですが、疲労感は10倍。

それもそのはず。

・福岡(西新)からの道中、途中までは自動車専用道(西九州道)ですが、街灯が少なく暗い道なんです。しかもずっと強い風と雨だったので、センターラインもほとんど見えない中で横風に煽られてました。

・西九州道を降りると、その後はずっと峠越えの山道。あたりはまだ真っ暗。初めて走る山道が雨の夜だと緊張を保たざるを得ません。ずっと集中していなければなりませんでした。

・今回お世話になった「孝好丸」さんの集合場所は「初見殺し」でした(笑。どうしてもたどり着かず、電話もなかなか繋がらず。他にも2台くらい僕と同じように付近をさまよっている車がいました(笑。



🏁🏁🏁



孝好丸さんの受付場所に到着したのはAM6:10頃。僕が1番乗りで、すぐにもう3台が到着(同じグループの方々)。 ←道迷い仲間

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受付場所。初見で夜中に見つけるのは至難の技(笑


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船着き場。船外機船は10隻ありました。


スタッフさんが原付で到着されたのは6:30過ぎ。お支払いをして荷物を船着き場に運んで待っていると、先ほどのスタッフさんが再び原付でどこかに行かれました。

その数分後、そのスタッフさんが乗った船が船着き場に回ってきました。どうやらこの船が筏への渡し船のようです。

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渡し船のお迎え。


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乗船しました。



今回筏に乗るのは僕ひとりの様子。例の迷い仲間グループさんは船外機船です。

船着き場を出発。一路、筏に向かいます。

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出発!


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途中、高速で狭い谷を抜けるようなシーンがあり、アトラクションみたいで面白かった。


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筏に乗りました。足場の幅は1mくらい。トイレもあります。



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トイレはただの「覆い」です(笑


この孝好丸さんの筏は牡蠣の養殖棚に足場を付けたもののようですが、かなり足場が狭く、かつ隙間が多いので、立ち振る舞いに注意を要します(割れて抜けているところもある)

*物を落とすと高確率で海ポチャになります。暴れる魚なんて落とした日には9割方はサヨウナラ。もし僕が釣られるアジだとしたら、こんな感じの筏から釣られたいですね。釣り人のスキをみて暴れ逃げてやります。

(↑たくさん逃げられた人 談)



🏁🏁🏁



仕掛けなしのビシを下して筏の各所の水深を調査。

どうやら、背後に迫る「竹の子島」の切り立った岩肌はそのままドン深に落ち込んでいるようです。その崖地形は水深11mくらいまで続き、そこから傾斜がなだらかな棚地形のようになっています。この筏はその棚地形の上にあり、筏の北端から南端にかけて1mほどくだっています。地形的にはかなり良いポイントと思います。この観察結果から、チヌ狙いの竿を出す場所と泳がせ竿を出す場所を選びました。

(僕ひとりしかいないので広く使い放題。といっても足場は狭いんですが)

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背後に迫る竹の子島の岩壁。



🏁🏁🏁



実釣開始。

まずはウィリーで潮の様子と魚の反応を調査します。

釣り始めてすぐ、雨が降り始めました。

潮はほとんど流れておらず、反応が遠かったので、コマセをアミからダンゴに変えてみようかと考えていたところ、4投目で本日初のアタリが!

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バリちゃん!福岡に来てからその美味しさを知りました。


仮屋初の獲物は「バリ(アイゴ)」でした。美味しい魚ですが、ちょっと小さいのでリリース。

その後はまた何もかからなくなりました。

ビシを触られる感触は多く、さっきのバリも1番上のウィリーに掛かっていました。コマセと魚の距離感が近いようなので、仕掛けをサビキにチェンジ。

サビキ1投目でアタリが来ました。

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この記念写真のあと足場のスキマから逃げていきました。


入れ食いとまではいかないものの、サビキには1~3投ごとにアタリがあり、中サバ、マルアジ、マアジ(ちょっとちいさめ)がそれぞれ2~3匹ずつ掛かりました。今日はアジ・サバは要らない(捌く時間があまりない)のでリリースを考えましたが、考えるまでもなく半分は足場のスキマから勝手にお帰りになってゆきました(笑

スキマじゃないところに落ちた運の悪いマアジで泳がせをスタート。

同時に、サビキ仕掛けを外してチヌ狙いの1本針仕掛けに切り替えます。
(雨が降っているのでダンゴ釣りタックルは封印)



🏁🏁🏁



仕掛け変えてから、沈黙が続きます。

その沈黙の最中、空の表情だけがグルグル変わります。

晴れ間が消え、暗雲。そして強まっていく雨足。

遠くで雷鳴が聞こえたかと思うと、視界に稲光も見えました。

「ピシャッ!ドッカーーーン!!」その直後、雨が土砂降りに!

着込んでいるいるカッパのスキマは首筋から入り込んでくる雨水で徐々に下着まで濡れてきます。

*雨が強くて、この時間帯の写真は1枚しかありません。

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水面を叩く土砂降りの雨。


こんな日に釣りをしているのは楽しいです(苦笑


30分ほど雷雨が続きましたが、次第に雨が弱くなり、雲間から青空が覗いてきました。

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眩しい太陽の光(気持ちの話じゃなくて本当にまぶしい)


チヌ狙いを続けながら、時折泳がせ竿の様子を見ます。

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ちょっと離れたところにセットしている泳がせ竿。ボートではこの距離感は出せませんね。


AM9:00頃、水面に入り込んでいる泳がせ竿の竿先が波紋を立てているのに気付きました。アジが暴れているようです。

チヌ狙いの仕掛けをあげ、タモの準備をしてスタンバイ。

しばらく見守っていると、竿先がグッと沈んだまま戻らなくなり、波紋も立たなくなりました。

たぶんヒラメ。喰ったと思いますが、すっぽ抜けては嫌なので30秒ほど放置。

満を持して竿を手に取り、大アワセをくれるとズシッとして重量感が竿身に乗りました!

揚がってきたのはやはりヒラメ!泳がせの本命。仮屋湾初釣行での嬉しい金星です!!

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ヒラメ氏!会いたかった!!


サイズは51cm。それほど大きくはありませんが、文句なしの良い魚。

糸島でも泳がせでヒラメを狙っていましたが、一度も掛かることはありませんでした。それだけに、この1枚は嬉しい!!

*筏の上にあげてから、ビッタンビッタン暴れるので、海ポチャしそうで焦りました。強力な尻尾でタックルを海に叩き落とされる危険もありますし、慌てて自分の足で蹴っ飛ばしてしまう可能性もあります。狭い足場の筏での大物の取り込みは危険な瞬間。場所を慎重に選んだほうが良いと学びました。



🏁🏁🏁



エサアジは回収できたもののご臨終だったので、新しい泳がせアジを調達するためにサビキ釣りを再開。すぐに手頃なアジが釣れました。

再び泳がせ竿をセットした後、チヌ狙いに戻ります。

すると、急に雲が消えていき、空が真っ青になりました。

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青空が広がったひととき。


と思ったら、30分もしないうちにまたブ厚い雲が空を覆ってきて暗くなりました。

これ以上荒天にならないようにお呪い(おまじない)

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万能のおまじない(内輪ネタです)。


今日の天候は本当にジェットコースターのよう。よくもまあこんな日に釣りができるもんだ。
(仮屋湾恐るべし)



🏁🏁🏁



反応の無い中、粘り強く「場」作りを続けるチヌ狙い。

ちょうどAM10:00頃、泳がせ竿に目をやると・・・。

竿身がグングンと動いています!

チヌ竿を竿掛け(例の超軽量竿掛け)にセットし、急いで泳がせ竿に向かいます。

今度のアタリは激しい!竿が胴まで曲ってグングンと暴れています。これは間違いなくフッキングしてる!竿を手に取り、構えて1呼吸置いてから追いアワセ!

竿が満月にしなりました。ヒットです!

筏の下の濁り潮の中から姿を現したのは、またもやヒラメ。

さっきより大きい!!

しかし、不覚にも近くにタモがありません。

かなり離れたところに置きっぱなしでした。泳がせ竿には尻手ロープが付けてあるので取りに行くことができません。

やむなく抜き上げることにしました。

*水面の高さが近いここの筏は「魚を抜き上げやすい」という利点があることに助けられました(「落としやすい」欠点と表裏一体なワケですが)。

なんとか筏の上に引っ張り上げられた魚体は・・・。

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大ヒラメ氏!!


立派なサイズ!金星が2回も続くなんて、今日は素晴らしい!!

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ちょうどノギスケールのMAXサイズ。


サイズは「65cm」。大きいほうのクーラーボックスを持ってきて正解でした。



🏁🏁🏁



時間はまだAM10:00過ぎ。

釣りを続ければ、3枚目のヒラメやチヌが狙えるかもしれません。

しかし、明日は仕事、かつ早朝出勤しなければならない日です。釣れた魚はすべて今日中に処理しないといけません。また、クーラーボックスの重量も既に相当重くなっています。

もともと下見メインのつもりだったこともあり、総合的判断で切り上げることにしました。

*結果としてこの判断は正解。この後猛烈な荒天になりました。


荷物を片付け、船宿さんに早上がりの連絡を入れます。この筏は、お迎え時間の指定がなく、連絡を入れれば迎えにきてくれるシステムです(ただし12:00~13:00を除く)。

迎えの船を待つ時間は、仮屋の海へ感謝の気持ちを捧げる時間でした。

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お迎え。雨は止んでますが怪しい雲がたちこめてます。


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帰路。まだAM11:00前。こんな早上がりは初めてかも。



🏁🏁🏁



船宿さんに記念の手持ち写真を撮っていただいたんですが、かつてない記念写真となりました。

撮影する直前に空模様が急変し、「雨と雹の土砂降り」になったんです。

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雹に叩かれながら撮っているのでメガネが傾いてます(笑


なんともはや、凄い天候の1日でした。
よくもまあ、こんな日に釣りができたものです(2回目)

仮屋の海、恐るべし!(2回目)


*これでもまだこの日の最悪ではありませんでした。福岡への帰路は荒れに荒れ、人生で経験したことのないレベルでした。

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路面に白く積もっているのは大量の「雹」です。

*レンタカーがボコボコになったらどうしよう、責任問われたりしないよね???などと不安でいっぱいでした(幸いクルマは無事)。



🏁🏁🏁



持ち帰り釣果:ヒラメ2(65cm、51cm)、マアジ1、マルアジ2、マサバ3、バリ1

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アジサバ&バリ。


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うーむ、デカい!


狭いキッチンでこのヒラメ2枚を捌くのは思っていたより相当に大変でした。おまけに捌いたヒラメの身で冷蔵庫がいっぱいになってしまったので、ほかのアジやサバは全部フライにして冷凍庫に突っ込まざるを得ませんでした。

翌日が休みではない日の好釣果は、やっぱり大変ですね(贅沢な話ですが)。

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当日夕食の握り。ワイングラス冷やし過ぎて白くなっちゃってますね(汗


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1点盛りだとさすがに舌が慣れてくるので、海苔を巻いてみたり。


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翌日の夕食。エンガワの握りや軍艦(初めて作ってみた)は特に絶品!


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エンガワにゆずポン酢、最高に合います!



🏁🏁🏁



さて、仮屋湾の「下見」を終えたわけですが、次回はどうしましょう?

もともとは船外機船でもっと深いポイントにチャレンジするつもりでしたが、ちょっと気が変わってきたかもしれません。

だって孝好丸のスタッフさんからこんな話を聞いてしまったんです。

「あの筏、たまに〇〇が釣れるんですよ」

なんですと!!!!!

(ヒント:チョコボール)

つづく





2021年10月20日 (水)

【釣行記】令和3年10月15日(金)糸島・玄海マリーナさん

糸島の海にお別れ。思い出に残る特別な1日になりました。

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ちょっと大きな勘違い(思い込み?)をしてました。

玄海マリーナさんのレンタル手漕ぎボートの営業終了は、今年は「11月」ではなく「10月」。

確認もせず、勝手に昨年と同じと思い込んでいた僕の手落ちです。


朝の受付の時点で気付きました。

何に気づいたかって?

「どうやら、今日の釣りが糸島最後の釣りになりそうだ」ってことです。

*僕は今年度いっぱいで東京帰任の可能性が高いです。


途端に、心持ちが変わりました。

目に入るものすべてに感謝の気持ちが湧いてきます。

今回の釣りは、糸島で出会ったすべてに感謝し、お別れを告げていく1日になりました。



🏁🏁🏁



そんな、普段とは違う釣行をご報告。

今回の記事は、最近ではちょっと長いほうになります。

(昔は長い記事ばかりの時期もあったなぁ


【実釣報告】

潮汐は長潮ですが、そんな些細なことを忘れさせてくれる素晴らしい天気に恵まれました。

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こんな綺麗な海に出られるなんて幸せですね。

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糸島で最後の岸払い。玄海マリーナのスタッフさんに感謝です。

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見送りアオサギ。いつも見送ってくれてありがとう!


沖目の牡蠣棚に係留して釣りをスタート。

仕掛けを入れるとすぐに違和感が・・・。なんだかいつもと雰囲気が違います。

どうやら、牡蠣棚の位置がかなりズレているようです(いつもの平根ではなく、砂地の手応え)

30分コマセを打ち返しても、アジのアタリがまったくありません。

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やっときた初アタリは去年狙って釣れなかったシロギス(1目め)。お別れの挨拶に来てくれたのかな?


潮に合わせようと、牡蠣棚の反対側に移動して数回仕掛けを打ち返すとアタリが!

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量産型グーフー(2目め)。またお前か!


フグでした・・・。

冒頭で「すべてに感謝」と書きましたが訂正します。グーフー達にだけは感謝できません。
(お別れはしましたよ。少々乱暴にですが・・・笑)


フグ、今回もヤバイ。

ビシカゴを追って浮上してくるフグ達が前回よりデカくなってます。

メゲずにあれこれ仕掛けを変えていると、サビキに良いアタリ!

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やっと来てくれたマアジくん(3目め)。良型です!

このサイズがポツリポツリとサビキに来ます(ポツリポツリとフグも来る)

泳がせるにはちょっと大きくて悩みましたが、4匹目くらいにコアジをゲット!すぐに泳がせをスタートします。


しかし、30分も経つとこんな姿に・・・。

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エサアジ。口しか残ってません・・・。


マズい。このまま泳がせを続けてもフグにエサをやっているようなものです。

いったんサビキ竿をたたみ、泳がせ竿だけを出した状態で移動してみることにしました。
(手で筏を掴みながら、牡蠣棚沿いにゆっくり移動します。テクトロのイメージですね)


この作戦ではアタリは出せなかったんですが、期せずして状況の把握をすることができました。このあたりの牡蠣棚、大部分の牡蠣が収穫済になっているようです。

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牡蠣を吊るすヒモが一切見えません。すべて収穫済。

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こちらはまだ残っている部分。吊るすヒモが見えます。


収穫済のところは、ただ筏が浮いているだけで、潮流もそのまま通り抜けていきます。

養殖牡蠣が満載の牡蠣棚は、潮流に対して壁のような効果があり、筏全体が潮に押されて少し移動します。

牡蠣が収穫されるとそういった抵抗がなくなり、筏の位置も変わってくるようです。


とりあえず、牡蠣の残る場所の角付近に位置取りをし直しました。
(大物は潮下に走りがちなので、牡蠣棚の潮上は避ける必要があります)


しかし、この場所もデカフグの巣窟。ボートのすぐ下にウヨウヨ集まってきます。

仕掛けを打ち返していると全然散らないので、正直参ってしまいました。

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コマセカゴを追って浮上してきたフグ。1匹しか写ってませんが4~5匹は泳ぎ回ってます。


そこで思い出したのが五目漁師さんの言葉。

「フグがジャマなら釣ってしまえ!」

少しでも状況を変えるためにチャレンジ!ハリスに針を結んだだけの仕掛けで手釣りしてみます。

オキアミを付けて流すと、水面下1mのあたりで必ず現れるので、サイトフィッシングで「エイヤッ!」と合わせます。

ヒット率は3~4回に1回という感じ?まあまあ良い感じで掛かります。

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掛かったグーフー。クックック、逃げようとしても無駄だ。ジタバタすんな。


釣れたグーフー連中には、筏の上で10分ほど日光浴をしてもらい、やる気をなくした頃合いを見計らってリリースします。
(奴らは晴天で10分日光浴しても全然生きていて泳ぎます。呆れる生命力)


途中、サンバソウちゃんが挨拶に来てくれました。

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サンバソウ(4目め)。君も糸島の牡蠣棚の顔だね!


小1時間ほどかけて5匹のフグチーマー達を懲らしめると、ボート下のフグはいなくなりました。

しかし、チヌ狙いの仕掛けをおろすと、すぐにハリスに噛みキズがつきます。底のほうのフグは全然散っていないようです。

針を結び直すたびに気持ちが削がれます・・・。


手持ち最後のエサアジを付けて泳がせている竿を久しぶりにあげてみると、何か生命反応が!

しかしイヤな予感がします・・・。

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掛かっていたのはコイツ(5目め)。


サバフグでした・・・。いつも釣れる量産型はショウサイフグかコモンフグ(パッと見似てる)なので、一応お初です。


これで手持ちのエサアジがいなくなってしまいました。

時計を見ると、もう13時半。あと1時間ほどしかありません。

最後の釣りをこんな形(グーフー軍団への完全なる敗北)で締めくくるなんて・・・。

絶対に嫌です!
最後の1秒まで諦めません。


打つ手に非常に悩みましたが、潮が変わっていることもあり、イチかバチか朝イチの場所に戻ってみることにしました。
最後の1時間をここに賭けます。


エサアジを確保するため、サビキ仕掛けを選択。

なかなかアタリが出ませんでしたが、5投目で良いアタリが!

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泳がせるには大きすぎるアジ(25cmクラス)。


その数投後にも同じサイズのアジがきました。

時間がないので、やむなくこの大きなアジを泳がせることにします。


しかし、この25cm級のアジもすぐにこんな姿に・・・。

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無残。大きめでも襲われるのは変わらないんですね・・・。


それでも先に釣れたアジに付け替え、泳がせ竿だけは出し続けるようにします。


その後もアジ狙いを続けていると、25cm級のアジがポツポツと1匹ずつ釣れてきます。これは過去最大のサイズアベレージ。

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これは少しだけ混じったマルアジ(6目め)。中層で掛かり、元気に走ります♪



まるで、フグ三昧で不調だった今日の釣りの埋め合わせに向こうから掛かってきてくれているような気がします。

「ありがとう」。美しい糸島の景色を目に焼き付けながら、釣れてくれたアジ達にそんな声をかけ続けました。

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本当に美しい。



すると、表層でいきなり仕掛けをさらっていく元気の良いアタリが出ました!

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バリ(7目め)。糸島で初めてその美味しさを知った魚です。

バリ(アイゴ)ちゃん!君まで出てきてくれたの?ありがとう!


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もう、バリの処置も手慣れたものです♪


バリの処置をし終えると、時計は午後2時を回っています。もうすぐ納竿の時間。

お土産も確保できたし、そろそろ片付けを始めるかな・・・。

そんなことを考えていた時、突然想定外の音が耳に突き刺さってきました!

「ジャーーーーッ!!!ギュルギュルギュルッ!!!!」

泳がせ竿にヒットです!!!(25cmアジを食った???)


竿を取ると、竿身が満月のように曲がります。かなりの重量感。

しかし、何かヘンです。パワーはあるものの、引き込みがあまり無く、頭を振る感じもしません。サメではない感じですが・・・。

相手はひたすら牡蠣棚の下に逃げ込もうとします。竿を立ててリフトアップに頑張ると、少し軽くなりました。どうやら上を向かせることに成功したようです。

ボートの真下の濁り潮の向こうから、身をうねらせる相手の姿がうっすら見えてきました。

裏側が真っ白で平べったい様子を見た時、一瞬大きなヒラメかと思って心臓が早鐘を打ちました。


しかし、25cmアジに食いついたのは、残念ながらヒラメではありませんでした。

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エイくん。アカエイかな?(8目め)


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エイくんの裏顔。リリースするからそんなに怯えた顔しないでよ(^o^;。


エイを取り込んだ時、普段の僕なら落胆してもおかしくないと思うんですが、この時はまったく別のことを考えていました。

思い出していたのは、10年ほど前のたけちゃんさんのブログ記事。たしかタイトルは「クロダイの入れ食い」。

その衝撃的な記事で、たけちゃんさんはたくさんのクロダイ(チヌ)を入れ掛かりで釣りあげられていました。

そして、それには「サメをリリースした後に始まった」と書かれていたんです。


時間的にはもう10分くらいで沖あがり予定時刻ですが、僕はエイをリリースしたあと、すぐにサビキ仕掛けを外し、チヌ狙いの1本針仕掛けに変えました。

祈るわけでもなく、釣れる確信ももちろん無く、ただこの最後の釣りで出来ることをやり切ろう、という気持ちでした。


この仕掛けは今日、入れるたびにフグに噛まれまくり、何度も針を取られています。次にあげた時にハリスがキズついていたら、本日の釣りは即終了です。


仕掛けをタナに入れて約40秒。引き上げようと竿をあげると、コツッと小さく竿先が止まりました。

あれっ?と思って竿を止めて様子を見ると、ククッと竿先が下に引っ張られます。

ググッ!その力は次第に強くなり、あれよあれよという間に竿先が海中に没し、スプールが音を立てて逆転しました!
これは大物です!!


何度も力強くドラグを引き出し、暴れまくった末に姿を見せたのは、30cm程のチヌ(クロダイ)でした。本命です!

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糸島の空の青さを身にまとって美しく輝くチヌ(9目め)。


3ヶ月振りのチヌ。引きの割には型が小さかったですが、そんなことは関係ありません。

本命の魚が、最後の挨拶に出てきてくれました。あれほど苦労したフグの猛攻を最後の最後にかわして・・・。信じられません。

「釣れてくれてありがとう」何度も繰り返しました。本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。しばらくの間、放心しながらチヌの頭を撫でていたと思います。



落ち着いてくると、また別の記憶がよみがえってきました。前回チヌが釣れたのは7月。その時も今回と同じサイズが釣れ、その次の1投で年無しサイズが来ました。

時計を見ると、すでに沖あがりの予定時刻を過ぎています。でも、あと1投だけ仕掛けを入れてみることにしました。


その1投。

この1投が、僕と糸島での最後の獲物の間をつないでくれました。

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きっと一生忘れられない1尾。


不思議な感覚でした。

掛かった時から取り込みまで、死にもの狂いで暴れる、というような雰囲気が一切感じられませんでした。

力強い中にも、どこか優しいような引き。海中に姿を現した時、身をよじる姿は女性的で上品な感じがしました。先に釣れた尺チヌの男性的で暴力的だった引きとはまったく異なります。

真剣勝負に勝った感覚ではありません。タモに収める瞬間の気持ちを例えるなら、まるで乙姫様から竜宮城の恵みを授かったような感じでした。

この2年間の糸島での釣りの最後を締めくくった魚。
それは本命、46cm・1.56kgのチヌ(クロダイ)になりました。


時計を見ると午後3時を回っています。

まだ更なる大物もいるかもしれませんが、僕にはもう釣りを続ける気持ちがありません。

本命を含め、9目もの糸島の魚達が、かわるがわるお別れに出てきてくれたんです。

胸いっぱいの感謝の気持ちしかありませんでした。


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帰路。凪いだ心がこの風景に解け合っていくようです。

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可也山(糸島小富士)。稜線が穏やかな波のように見えました。


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帰港後にスタッフさんに撮ってもらった1枚。


🏁🏁🏁



釣果:チヌ(クロダイ)2(46cm、31cm)、マアジ28(25~13cm)、マルアジ4、サンバソウ2、バリ(アイゴ)1、シロギス1 +α

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サンバソウの左にいるのは処置済のバリです。

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終わってみればアジも数が揃っていました。


*ちょっと初めての経験をご報告。
大きいほうのチヌの胃袋の中にはアジが数匹入っていました。チヌもフィッシュイーターなんですね。

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チヌの口、アジ丸呑みができるんだ!(@。@)



【糸島のお魚料理】

今回の釣行後の5日間で作った、糸島のお魚さん達での最後の手料理を載せておきます。食事としてもたくさんの幸せを運んでくれました。


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アジとサンバソウの握り。


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アジの揚げたてから揚げのソース丼。から揚げは頭が一番美味しいと思います。


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チヌのムニエル。シンプルですが焼き加減の奥が深いです。


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チヌの塩麹焼きとマアジの刺身。贅沢な朝ごはんでした♪


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糸島の牡蠣アジのフライ!定番かつ王道の逸品です。


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チヌのアクアパッツァ。普段はワイン入れませんが、合わせて飲むときだけはそのワインを入れます。


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バリ(アイゴ)の煮付け。深海魚を除けば最高の煮魚。メバルやカサゴより上と思います。


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チヌのカマの酒蒸し。白ワインで作ると香りも良くなってオススメ!


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チヌのパエリア。アクアパッツァとパエリアは別に取った出汁をたっぷり入れ、骨や殻なしで作っています。食べやすくてより楽しめますよ♪


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おまけ。月曜日のお弁当。アジフライに南蛮漬けで、まさに糸島アジ弁当!贅沢です。




🏁🏁🏁



今月はもう週末の予定に空きが無いので、玄海マリーナさんの手漕ぎ営業終了までに伺う機会はありません。

最後の釣りが良い釣りになって、本当に良かったです。

糸島の海は、釣り場として本当に魅力的です。この海に出会い、いろいろなことを感じることができて幸せです。

糸島の海の神様、心から申し上げます。ありがとうございました!



🏁🏁🏁



さて、糸島での手漕ぎボート釣りは終わってしまいましたが、まだ東京帰任までには時間があります(そもそも未確定ではありますが)。

10月最終週には北九州で知人所有の船外機船に同乗させてもらう予定もあります。

九州での釣りは、まだ続きますよ!




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もう来られないと思うと、やっぱり淋しいですね・・・。

2021年9月10日 (金)

【釣行記】令和3年9月4日(土)糸島・玄海マリーナさん

今年4回目の出撃!初秋の糸島の海に浮かんできました。

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8月後半に予定していた釣行は悪天候中止になってしまいましたが、なんとか2週間程度でリカバリの機会を得ることができました。

といっても、前日までは大雨。海には相当濁りが入っているはず。水潮が差し、良くない影響も出ていそうです。でも、胃袋の小さいアジちゃん達は必ず摂餌活動をしています!

貴重な食糧調達の機会。まずは干物サイズの美味しい糸島アジを確保しにいくつもりで臨むことにします。

しかし、アジは30も獲れれば十分なので、その後は大物チャレンジ。果たして今回はどんなお魚さんに会えるのか・・・。牡蠣棚に潜む大物さん達に、ぜひまた出会いたいものです。

(釣る前から出会える気になっているところが甘いですね。現実はそんなに甘くないッ!!)

そんな思いで向かった今回の釣行について、ご報告です。

(扉絵に「敗北」なんて書いてある時点で、なんか良くないことがあったに違いない・・・)



🏁🏁🏁



ところで、前回のケガの功名(?)を活かし、今回は「魚探」と「GPS」を封印することにしました。牡蠣棚が目印になってくれるので問題は無いはず。何より、魚探を持ち込まないだけで相当荷物が軽くなります♪

また、スマホをGPSに使わないことで、動画撮影に回すこともできるようになります。

*とは言ったものの、今回の釣行では諸事情により動画撮影が出来ませんでした。次回は撮影したいな。


少なめの写真だけでの報告になりますが、逆手にとって短くて読みやすい記事を目指します(笑

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朝、向かう道すがら、雨雲が切れて青空が覗き始めました。





🏁🏁🏁



【実釣ダイジェスト】

予想通りではありますが、岸払い前から、目に入っている海の色が茶色いです。未明まで雨が降っていたのでやむを得ないですね。

岸払い後、前回と同じ牡蠣棚に向かいました。

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見送りアオサギ。幸せの青い鳥となるかッ!(ならない)


牡蠣棚に到着。まずはNSタックルでモーニングチャレンジを試みます。しかし、5投ほど流してみたものの反応なし。前回の潮は澄み過ぎ、今回の潮は濁り過ぎ、という感じ。潮もまったく流れていませんでした。


次に、海底を騒がせる目的も兼ね、サビキでアジを狙います。

狙い通り、1投目からマアジがヒット!

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初アジちゃんは小さめ。この後様々な型が釣れてきました。


アジは順調に釣れはするものの、型がバラバラ。干物サイズ(21~23cm)1に対し、中途半端サイズ(16~17cm)3くらいの割合です。これは回遊モードじゃなく、退避モードの釣れ方ですね。やはり海中の状況はまだ落ち着いていないようです。

仕掛けをビシ仕掛けに替え、良型の狙い撃ちを試みましたが、アタリが減っただけで割合は変わりませんでした。

でも、1匹サゴシが混じったので仕掛けを変えた甲斐はあったかな?

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サゴシ(サワラの子供)ちゃん、嬉しい外道です!

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何度か釣れたチャリコちゃん。もちろんリリース。大きくなって帰ってこいよ!


*ビシ仕掛けで釣っていた時、海の上でちょっとビックリすることが起きたんですが、諸事情により詳細は割愛。身の引き締まるような偶然の出会いがあって、しばらくの間、いつもよりちょっとにぎやかな釣りを楽しむことができました。神様、ありがとうございました!


ビシ仕掛けのアタリが減ったところで、いったん仕掛けをサビキに戻してアジの数を揃えます。
サビキに戻すと、すぐにアジは十分確保できました。


ここで、あらためて仕掛けを少し長めの1本針に変え、チヌ狙いに入ります。


しかし、この日の釣りはここからが修業でした。
ある程度の時間は餌取りに付きまとわれることを覚悟していたんですが・・・。

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何度もヒット。もはや掛かった瞬間に分かるようになってしまいました。


フグがしつこい!

グーフーがとにかくしつこいんです!!!

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海底にどんだけおんねん!!気の長い僕もキレ気味(笑



ツケエサが着底と同時に瞬殺される状態が、実に3時間以上続きました。

辛い時間でした・・・。シャクリを入れるとたまに引っかかってくるフグに八つ当たりしちゃいました(^o^;。


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仕掛けを100回は打ち返したと思います。なかなかの精神修業。


ツケエサもコマセもほとんど底をつき、諦めが大きくなった頃、仕掛けを下ろす途中で何かが掛かりました。ズドドドッと削岩機のような引き。コレはアレです。「バリ」(アイゴ)ちゃんですね。

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1年ぶりのバリちゃん!取り扱い注意!!でもお持ち帰りです!!!


型の良いバリです!即処理をして持ち帰ります(バリは2枚釣れました)



バリの処理を終えたあと、もう残り3投分くらいしかないツケエサとコマセに最後の望みをかけ、祈るような気持ちで仕掛けの投入を再開します。時間的にもすでに午後2時半。そろそろ沖あがりしないといけません。


仕掛けをタナに置いてから30秒ほど経ち、引き上げようとすると、根掛かりのような重みを感じました。竿がグワーッと曲がります。しまった、今日のラストは根掛かりか・・・、と絶望しかけたところ、腕にググッとした重い脈動のような力が伝わります。

魚です!!
それも大きい!!!

1日の最後の最後に到来した、待ち望んでいたチャンス!!

慎重にファイトします。

ラインを巻きますが、すぐに引き出されます。引き込んでいない時にも重くてほとんど巻けません。この引きは明らかにチヌです。それも、過去最大の手応え。前回バラしたやつ(同じ日に釣った52cmのチヌより強かった)よりさらに力強い引きです!

何度かやり取りを繰り返しているのに、まったく魚が浮いてきていないことに気づきました。なかなか疲れの色を見せず、押されてしまっています。相手は牡蠣棚に向かっています。このままでは逃げ込まれてしまいます。

ハリスは3号。手応えは3号の限界ギリギリ。

選択の余地はありません。意を決してスプールを押さえて耐えることにします。

その時、強い引き込みがありました。

「ブツッ」

最悪の手応えを残し、竿に乗っていた重量が軽くなりました・・・。


ハリスが切れていました。

・・・敗北です。

・・・。



手痛い敗北です。アタリを出すまでに疲れ果ててしまっていたこともあり、ひときわ心身にコタえました。

なんとは気持ちを切り替え、残るエサでさらに2投を試みましたが、どちらも餌取りに瞬殺。ザ・エンドとなりました。



🏁🏁🏁



あの力強い引き。一進一退の攻防。忘れられません。悔しいです。

掛け方が間違っていないことは証明できた気がしますが、揚げるためには準備を見直す必要があるようです。


糸島の年無しチヌとの闘いは、これで2勝2敗になりました。あと何回、糸島の海にチャレンジできるかな。なんとしても勝ち越せるようにリベンジを果たしたいと思います。

*姿を見たわけではないので、もしかしたらサメやボラだったかもしれません。でも、自分の中で紡ぐ物語の1話としては、まだ見ぬ巨チヌだったということにしておきたいと思います。たぶん、明らかになる日がきっと来る・・・。そう信じます!



🏁🏁🏁



釣果:マアジ(14~23cm)37、マルアジ1、サゴシ1、バリ2 +α

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一番上がサゴシちゃん。アジの型は様々でした。


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今回も「放課後ていぼう日誌」方式で処理したバリちゃん達。手慣れてきましたよ♪



バリは即処理したのでサイズを測っていませんが、大きいほうは尺クラスの良型でした♪



🏁🏁🏁



大物には敗北しましたが、糸島の海の恵みがまた食卓を飾ってくれました。

今回の1番は「バリ」ちゃん達。本当に美味しかったです。手間をかけて船上で処理する甲斐のあるお魚さんです♪

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握り3種(アジ、バリ、サゴシ)。みんな美味しいけど、優勝はバリちゃん!


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アジフライはやっぱり外せません。サクサクフワフワの幸せ。


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胡麻鯖方式で作った「ごま3種」(アジ、バリ、サゴシ)。ごはんが進みます!


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パエリア。やっぱり魚の出汁が入ると、より美味しい♪


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アクアパッツァ。クリーミーなソースに旨味がぎっしり。おかずにもおつまみにも最高です!


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アクアパッツァの残りのリメイクパスタ。ソースが足りなくて全部麺が吸っちゃった。でも美味しい!


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今回も干物の塩加減は成功!糸島アジの干物はホントに美味しいです♪


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大きさや脂の乗りで塩の回りが変わりますが、だいぶ掴めてきたと思います。

そして最後にご紹介したいのが、コレです!

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「バリ(アイゴ)の煮付け」。今回初めて煮付けにもしてみました。


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身離れが良いうえ、身の味が濃くて調味料に負けていません。


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お箸を5~6回使っただけでこんな綺麗に。味だけでなく、食べやすさも最高の逸品でした♪


バリは最高に煮付けに向いたお魚さんと知りました。これはまた食べたい!
本当にオススメです♪



🏁🏁🏁



天候に見放されなければ、10月の始め頃までにもう一度糸島に挑んでこようと思います。

ただ、もしそれが悪天候などで実現しないと、あの大物との再戦の機会はもうなかなか巡ってこないかもしれません。

(牡蠣の収穫が始まると、牡蠣棚への係留が制限されるようになりますからね)


Q.「こんなギリギリのチャンス。モノにする自信ある?」

A.「ありません!(即答)」
   こと天候に関しては、僕は疫病神クラスですからね・・・(泣。

とりあえず、今から行いをよくしてみようと思います(笑


糸島の海の神様、今回も恵みをお分けいただき、ありがとうございました!

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沖あがりの頃には空が青くなっていました。





 

2020年9月25日 (金)

【釣行記補足】バリ(アイゴ)はどんな味だった?その他

令和2年9月20日(日)釣行の補足です。

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早速ですが、今回のメインはこの扉絵のお魚さんです。

アイゴ(九州ではバリ

玄海マリーナさん前のカキ棚でアジ狙いのウィリー釣りをしていたら、中層で掛かってきました。

サイズの割りに強い引き。一瞬クロダイかと思いましたが、削岩機のように早いリズムで首を振り続けるので、巨大なカワハギかとも思いました。

言い換えれば、楽しい引き。釣り味は良いですね!もっとサイズが大きかったら、相当苦戦するだろうなと思います。

釣り味はさておき、このお魚さんのヒレに万一刺されてしまうと、大変な激痛に襲われると聞きます。そんな危険な魚というイメージのせいもあって、関東では釣れて喜ぶ人はまずいないと思います。


ところが、福岡に来てからいろいろと釣り情報を漁っていたら、何度も「バリは美味しい」「危険だけど慎重に〆て持ち帰ろう」というような言葉を何度も見かけました。


たまたまなんですが、現在放送中(9月現在)の九州を舞台にした釣り女子のアニメ「放課後ていぼう日誌」の前週の放送回にも、この「バリ」の話が出てきていました。主人公の女の子が堤防釣りで釣ったバリを捨ててしまったのを見かねた先輩女子が、バリの美味しさを教えるという話。その過程で、釣ったその場でのバリの処理方法が具体的に描写されていました。

下処理の方法はネットで調べるといろいろとあるので詳しくは省きますが、僕がそのアニメのシーンを思い出しながらやった方法はこんな感じです。

(なお、すぐ近くからこの様子を見られていた初老の紳士釣り師さん曰く「よく手でつかめるね」。どうやらメジャーな安定方法は「足で踏んづける」のようです。くれぐれもお気をつけください)

①十分に弱ったバリを厚手のタオルでヒレのトゲに気を付けながら慎重につかむ。
(バリは船上に揚げてしまえば結構早く弱りますが、断末魔のひと暴れがありましたのでご注意ください)

②ハサミですべてのヒレを切り落とす。

③頭(オデコ?)付近にある短い「隠し剣」も切り落とす。

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巧妙に隠れていて、知らないと刺されるまで気づかないと思います。

④エラの真上あたりの背中から中骨(背骨)までを一気に切断!

⑤お尻の穴からハサミでおなかを開く(内臓にキズをつけないように)。

⑥サバ折りの逆のイメージで、切断した背中から頭を斜め下にゆっくり折っていき、頭をむしり剥がす。

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言葉で書くと難しそうですが、やってみると意外に簡単♪

⑦そうすると、内臓のすべてが頭と一緒に綺麗に抜ける!


写真が一部ピンボケで申し訳ないんですが、これが①~⑦を施した直後の状態です。

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丸坊主。ヌメリも少なくほとんど血が出ないので意外な清潔感があります。

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不思議なほど綺麗にワタが抜けます。


そうして、少しだけ残った血をふき取り、ZipLockにパックしたのがこの状態。

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これをクーラーボックスに突っ込んで持ち帰りました。



🏁🏁🏁



さて、この「バリ」。釣った当日の夜にお刺身でいただきました。

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赤い身がバリ(アイゴ)。白いのは同日釣果のミズイカ(アオリイカ)です。


味覚にあまり自信はありませんが、バリ(アイゴ)のお刺身について率直な意見を書いてみます。

・釣った当日のお刺身なのに、まるで1週間も熟成したような旨味があります。
・旨味の濃さだけで言えば、今までに食べたお刺身の中で1番かもしれません。
・かすかな酸味もあり、全体として濃厚な味の印象を強くしています。
・爽やかさは無く上品とは言い難いですが、いわば「舌の上で旨味が暴れる」感じでしょうか。

他に似た味の魚が思いつきません。これだけ旨味が濃ければ、おそらく似ても焼いても味の個性は失われないだろうと思います。

ネットで調べると、煮付けが好きという人もいますね。身がしっかりしているので煮付けには向いていそうです。

また良型を釣る機会があれば、他の調理法もぜひ試してみたいと思います!

*なお、冷蔵庫での3日間熟成後にも刺身を試してみましたが、生臭みが強くなっただけで良いことはありませんでした。



🏁🏁🏁



今回釣れてくれた他のお魚さん達も、美味しくいただきました。

この9月の4連休後半は、まさに「魚料理尽くし」。アジの数はセーブしたつもりだったんですが、一人暮らしですべて消費するのは結構大変でした・・・。

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マルアジを3本も使った贅沢な出汁茶漬け。


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マアジのアクアパッツァ。マハタとマアジの握り寿司。

*ワイングラスが2つ写っているのは飲み比べをしているせいです。最近、魚料理に合うワイン探しを始めました。料理に合うワインがあると夕飯が「ディナー」になり、楽しみが広がります♪

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残り物アクアパッツァのリメイクパスタ。麺を入れ過ぎてスープを吸い切ってしまいました(^_^;)。


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マハタの上品な出汁で、シンプルな出汁茶漬け。やっぱりこれは良い♪


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新鮮なアジのフライは釣り人の特権ですよね。面倒だけどやっぱり感動します。


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福岡のソウルフードのひとつ「胡麻鯖」をアジで作った「胡麻鯵」。


この「胡麻鯖(胡麻鯵)」はとても簡単な調理方法ですが、お酒の優秀なアテですし、相当な「飯どろぼう」でもあります。九州以外の方の中には「要は『漬け』でしょ」といわれる方もいますが、そんなに単純ではありません。大量のすりごまが想像以上に良い仕事をしてくれます。オススメですよ♪



🏁🏁🏁



今回は釣行の後に休日が2日もあったので、魚料理を存分に楽しむことができました。でも、普通の週末だとこんな時間的余裕は無いはずです。

うーん、今回の釣果と同等かそれ以上だった場合、冷蔵庫のスペースが足りずに余った魚を傷めてしまうかもしれません。近所づきあいも無いので配るアテもないし・・・。

これから涼しくなるので、干物を作りやすくなるのがとりあえずの救いかな?


福岡の海の神様、素晴らしいお恵みをありがとうございました!


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2020年9月22日 (火)

【釣行記】令和2年9月20日(日)糸島・玄海マリーナさん

3ヶ月振りに手漕ぎボートでの出撃が叶いました❗

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前回出撃以降、悪天候での中止5回、仕事都合での中止1回。いやはや、遠い道程でした。

今、1番欲しいものは何か?と聞かれたら・・・。迷わず「天候運!」と答えます。
(映画天気の子の「今から晴れるよ」能力が心底羨ましい)

近場の自転車釣行で2度ほどおかっぱりにも出かけたんですが、めぼしい釣果は無し。そのたびに「はやく海に浮かびたいなぁ」と思いが募るばかりでした。

今回は福岡に来てから2度目の手漕ぎボート釣行。こんなに間が空いてしまうと、海に浮かぶことを考えるだけで幸せになれるんですよね(笑



🏁🏁🏁



今回の釣行では、前日に「期待」と「不安」が一つづつ。

「期待」は、前回(約3ヶ月前)のコアジ(九州ではアジゴ)達が成長してそろそろ良型になってる?ということ。
「不安」は前日の天候予報では朝方が北西の風6~7m/秒と、やや強い風が想定されること。

ダンゴ釣りの準備を整えてあったんですが、今回は風に弱いダンゴ釣りはあきらめることにしました。

そこで急遽準備したのは「魚種調査」

定番のアジの他に、キス、カワハギ、アオリイカをターゲットに据えて狙ってみることにします。
何が釣れるかな・・・?



🏁🏁🏁



それでは、実際の釣行の報告に入ります!

【GPSログ&ダイジェスト】

20200920log


①カキ棚エリア(水深8~9m)
AM9:00頃
今回は時間を2時間づつに区切って釣りものを変えてきます。まずはアジ狙い。潮は上げ五分。沖目のカキ棚の様子をみてみたところ、まったく潮が流れていません。少しずつ移動しながら潮の気配を探っていきます。

1番沖目のカキ棚の北西側に入ってみたところ、ごくごく僅かな北西からの潮が感じられました。そこで同じカキ棚の南東側(潮下)に回り込んでみます。

するとウィリー竿での2投目にアタリが❗

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いきなり来ました元気なアタリ!食べ頃の良いサイズです。


来ました!23cmの良型マアジです。

入れ食いとはいきませんが、ウィリーをしゃくっているとポツポツとアタリが出るようになりました。

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ほぼ同じサイズで揃ってます。引きはビビッドでとにかく元気。


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これは「ヨコスジフエダイ」。生息域には関東も入りますが、初めて見ました。



アジの型が揃っています。どうやら3ヶ月前のアジゴちゃん達がしっかりと成長してくれていたようです。食べ頃サイズの良いアジ。もちろんヒレは綺麗な黄色です♪


すると6、7回目のアタリで、意外なゲストが!

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良い型のアジかと思っていたのでビックリ。マハタちゃんの引きも元気いっぱいでした。


なんと高級魚のマハタちゃん!顔を見るのは久しぶりです。これは嬉しい。平根ポイントを選択して正解でした。

7:3調子の竿で手持ちウィリー仕掛け、5:5調子の竿で置き竿サビキ仕掛けの2本体制ですが、時間帯によって釣れる竿が入れ替わります。

不思議と両方同時には喰ってくることはありませんでした。


GPSログの画像には書き忘れてしまったんですが、一時アジのアタリが止んだかな?と思った時、ひときわ強いアタリが来ました。

ドラグからラインも引き出される強烈な引き。しかし引き方がちょっと変わっています。タイとカワハギを足して2で割ったような手応え。釣りあげてみると・・・。

姿を現したのなんとあの厄介者!しかもデカい!!

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体中のすべてのトゲに毒。恐ろしいお姿です・・・。


アイゴ(九州ではバリ)です。いままで釣った中では断トツに大きい。

ここで大切なことを言います。九州では「バリ(アイゴ)は美味しい魚」扱いなんです。

いままでの僕だったら、こやつは即リリース。しかし、偶然にも数日前のテレビで「バリの持ち帰り方」を見て、覚えていました(ありがとう「放課後ていぼう日誌」!)

期せずして訪れた実践のチャンス。僕は細心の注意を払いながら、ボート上でバリの処置をしました。

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覚えたとおりにやってみるとワタが綺麗に抜けました。内臓にキズを付けないのが大切なようです。

これで完璧。使ったのはタオルとハサミだけ。しかし、万一トゲに刺されてしまうと病院送りになってしまうので、十分に弱らせてから作業しました。

バリ(アイゴ)はいったいどんな味がするのか?これは楽しみです♪



最初の2時間でアジ16尾、マハタ1尾(と、バリ1尾)。1人暮らしの身としては十分すぎる大漁なので、アジ狙いは切り上げて予定通り次の釣りものに切り替えることにしました。
(ちなみに、帰宅してから確認したところ、うち3尾がマルアジであることを発見。マルアジはマアジよりひと回り小さめでした)


②磯場エリア(水深4~5m)AM11:00頃
前回の釣行時にカワハギやアオリイカがいそうと思った岬地形の先の岩礁帯に行ってみます。水面上に顔を出している瀬から風上に30mほどの距離を取って、そこからエギを投げ投げ。

30分ほど投げてシャクってを繰り返しましたが反応なし。うーん、これはまだ時期が早かったかな?と諦めかけていました。
するとググンッ、と竿に重みが❗

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小さいけど、とっても嬉しい今日の大本命ちゃん♪ 釣れてくれてありがとう!


アオリイカ(九州ではミズイカ)いました!今年の新子。初物ゲット!

この後、さらに1時間ほど投げてシャクってを繰り返しましたが、さらに釣れたのはイカの足1本のみ・・・(泣

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シャクリが強すぎたようです・・・。反省。口に放り入れたくなりましたが、留まりました(笑


エギング動作のせいか、お尻が痛くなってきてしまったので、イカ狙いはここで切り上げることにしました。
(潮を追うごとに大きくなってくるはず。今後が楽しみです★)


次はカワハギ。

しかし、磯場の水深は浅く、カワハギの居そうなポイントを見定めることができないまま、時間ばかり経過。餌をとられることもない状況だったので、残念ですが今回はあきらめることにしました。


③砂地エリア(水深8~9m)PM1:00頃
さて、最後の2時間はシロギスを狙ってみます。アオリイカが1杯取れているので、シロギスがゲットできれば天丼もいいな、などと取らぬ狸の皮算用。自分で言うのもなんですが、こういう気分の時はたいてい良いことはありません(笑

広い範囲の地形や底質を探るために、エギングロッドを使って投げ釣り仕掛けを投げます。色々な方向に仕掛けを投げ、仕掛けをサビいてきます。

どうも、このあたりはあまり水深の変化はなく、砂地の中に藻場が点在するような感じです。ただ、岬沖の瀬がある方向に投げた時だけは岩礁帯が点在しているようです。

地形の雰囲気は分かったのですが、肝心のアタリがほとんどありません。たま~にピクピクとアタったかな?と思うと、くっついてくるのはハゼくん。

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模様が微妙で種の特定はできませんでした。ハゼちゃん達の多様性は大好きです♪


実は、この釣行に先立つ半月ほどの間で、それまで例年よりだいぶ高かった海水温が一気に下がっています。現在はもうむしろ例年より少し低いくらいのレベル。水温が高いなら、と期待していたシロギスですが、もう深場に落ちてしまったんでしょうか・・・残念。

もっと沖に出て調査域を広げたいところでですが、今日はスタッフさんから「カキ棚より沖にはいかないでください」と言われているので、あまり沖に出るわけにはいきません。

きっちりと予定の2時間は調査を続けましたが、結局キスの顔を見ることはできませんでした。



🏁🏁🏁



釣果:マアジ13(22~23cm)、マルアジ3(20~21cm)、マハタ1(26cm)
釣果:バリ1(アイゴ。サイズ不明。たぶん30cmくらい)、ミズイカ1(アオリイカ。かわいい新子サイズ)

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🏁🏁🏁



【補足Q&A】

Q.カキ棚に係留して釣っていて漁師さんに迷惑がかかることは無いの?
A.もし漁師さんが来たら、すぐに移動する約束で釣っています。

これはどこの釣り場のケースでもきっと一緒ですね。今回、僕が係留していた場所がちょうど収穫する棚だったようで、漁師さんの乗った漁船に声をかけられるシーンがありました。

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マスト(?)の高いお船さんです。


「すぐに移動しま~す」と応え、急いで係留を解きました。
玄海マリーナさんにはカキ棚への係留可と聞いていますが、同時に漁師さんがきたらどいてね、と言われています。

今の時期はマガキのシーズンではないので、この棚のカキはイワガキのようですね。九州はカキの養殖が盛んで、ここ糸島にも美味しいカキが食べられる「牡蠣小屋」がたくさんあるそうです。機会があれば、ぜひこのカキ棚で育った牡蠣をたべてみたいものですね。

なお、係留して良いと言われているカキ棚以外の棚に係留するのはNGです。わかりにくい場合は、あらかじめボート屋さんに確認するようにしましょう。


Q.玄海マリーナさんのレンタル手漕ぎボートって、何艘あるの?
A.2艘と思っていましたが、もしかすると1艘だけなのかもしれません。

前回、今回と釣りをしてみた限り、他に玄海マリーナさんのレンタル手漕ぎボートで出船している人を見ていません。陸上には2艘保管しているのを見ているので、2艘と思い込んでいましたが、1日一艘なのかも・・・。次回確認してみようと思います。

ところで、1艘だけだと海の上で会話する機会もなく寂しいような気もしますが、意外にそうでもないようです。今回、同じカキ棚でおひとりの方と行き逢いました。

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僕も末永く手漕ぎボートの釣りを楽しんでゆきたいと思います。


カキ棚付近で釣りをされていたので「調子はどうですか?」と声をお掛けしたのをきっかけに、しばらくボートを並べて釣りをさせていただきました。

この初老の紳士は玄海マリーナさんに自前のボートを預けていらっしゃるそうで、ここにはしょっちゅう釣りに来られているそうです。

お聞きするところによると、関西で定年までお仕事を勤め上げたあとに、福岡に移住してきたとのこと。釣りもそれから始められたそうです。

ここで釣るアジを食べたら、もうスーパーのアジなんて食べられないとお話になっていました(どこかでもよく聞くセリフですよね。とても親近感が湧いてしまいます)

こんなお話ができる機会があるなら、寂しくはありませんね!お名前もお聞きはしていませんが、楽しい時間をありがとうございました。機会があればまたお目にかかりたいものです。


Q.糸島の景色で印象に残ることは?
A.「糸島小富士」の姿が好きになりました。

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写真ではなかなかお伝えできません。丸みのあるシルエットは見慣れるほどに魅力を増します。


海から見上げられるほどすぐそばにそびえる「糸島小富士(可也山)」。この山の緩やかな稜線のシルエットを見ていると気持ちがおおらかになります。九州には高い山が少ないため、この山は天気が良ければ福岡市内からも見えます。

実は僕の職場の窓からも、その優美なシルエットを見ることができるんです。

頂上には社があると聞きます。また、その頂上から海を見下ろすと糸島の美しく雄大な姿が一望できるそうです。機会があれば、ぜひ一度のぼってみたいですね。



🏁🏁🏁



さて、次回の釣行でこそはダンゴ釣りをしたいと思っています。
(今回は予報に反して実際の海は凪だったので、ダンゴ釣りの準備をしてこなかったことをちょっと後悔しました)

あのカキ棚の緩い潮の流れ、砂地に岩礁や藻場が点在する地形。どれをとってもチヌの絶好の住処と思います。持ち込める道具の量の関係で、ほかの釣りは切り捨てる覚悟が必要ですが・・・。

とにもかくにも、天候に恵まれますように。

*次回釣行の前に、バリ(アイゴ)の食味を含めた補足記事を1本はさむ予定です。


糸島の海の神様、素晴らしい海の恵みをありがとうございます。
今後ともぜひ、よろしくお願い申し上げます!

 

 

 

 

 

 

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