本命に振られるも幸運に恵まれた「秋分の日」釣行です
今年7回目の釣行になります。
(「ラッキー7」だったのかも・・・
)
それでは釣行記本編、スタート



【GPSログ&ダイジェスト】
今回、携帯電話を買い替えて初めての釣行でした。GPSアプリについても入れ直し、初めて使用する形になりました。
ところが、ログ自体は記録されているようなんですが、今のところログが取り出せない状況に陥っています(>_<)。
まだ未解決で、今回のログをGoogle Earthに取り込むことができておらず、いつものようなログ画像を用意できていません(>_<)。
ただ、今回入ったポイントは前回釣行時の最初のポイントと同じなので、参考としては前回の釣行記の冒頭のログ画像をご参照頂けると良いかと思います
。
リンク → 前回の釣行記(H26.9.8)
※リンク先の記事の上の方にあるログ画像の「①」が今回のポイントです。
ログ画像はありませんが、ダイジェストの文章を置いておきます。
①カサゴ根沖
昨年は中根の西から航路までのエリアを重点的に調査しました。今年は、中根から東に離れたエリアを重点的に調査しています。そんな中長期の観点も含め、前回に引き続いてカサゴ根沖に入りました。釣りの状況も前回と近く、釣れてくるのは大鯵ばかり
。一時、タチウオが回りました。でも潮に変化が出て海の雰囲気が変わった時に、幸運にも真鯛に出会うことができました
。早上がり条件での釣りだったこともあり、今回は移動なし。釣果のすべてはこのポイントでした。



【実釣について】
前夜、珍しく興奮していました。
普段、安全のため釣行前夜はきちんと眠ることを最優先にしています。他のことで気を紛らし、ベッドに入ってからも釣りのことは考えません(考えると寝られなくなります。慣れてくるまでは本当に寝られずに苦労しました
)。
でも今回は違いました。前夜、シトシトと雨が降るのを見て「明日は下げ潮の濁りが強くなるかも」と思ってしまい、急遽寝る前の15分で濁り潮用の仕掛けを作り足しました。また、朝もいつもより1時間も早く目覚めてしまい、さらにウィリ一のバリエーションを変えた仕掛けを作り足しました。
やっぱり青物狙いは特別です
。



AM7:00ちょっと前に岸払い。一路、カサゴ根沖に向かいます。
北風と波がやや強く、道中では波しぶきをたくさん被る羽目になりました
。他のボートのk方々もバッシャンバッシャンと飛沫を被りながら進んでいるのが見えました。みんな手漕ぎボート釣りが大好きなんだぁ、と変な感慨を感じました
。
もちろん僕も大好きです
(波しぶきが、ではなく釣りが、ですよ
)
目指すカサゴ根沖は大津の手漕ぎボートエリアでも一番遠い場所のひとつなので、荒れた状況ではなかなか骨が折れます。ポイントに入るまでに30分くらいかかってしまいました
。
水深28m。水温23度。潮は北西からの流れ。すべて想定通り。潮にはかなり濁りが入っています。スタメンは昨晩に作り足した仕掛けに決定です

まずは泳がせ用のアジ狙い。イナダとタチウオも意識していつもよりちょっと太い4号仕掛け。サバはいないと考え、3投かけて丁寧にコマセの絨毯を敷き、4投目からシャクリに入ります。しかし数回打ち返すもアタらず。先針のオキアミも綺麗なままです。
しばらく誘い続けますが、どうも良くありません
。そこで2本目の竿を出すことにしました。
2本目の竿の準備をしていたら、置き竿に明確なアタリ
揚がってきたのは27cmくらいの良型アジ。おいおい、大きすぎて泳がせられないよ~

今日の初物さん(^-^)。
アタリは続かず、またしばらく沈黙です。しかしエサは取られるようになったので、魚の雰囲気はあるようです。早上がり条件の日でもあり、これから30分以内に1尾でもアジが釣れたらこの場所で粘ることにしよう、と考えました。
次のアタリはまさに「30分後」でした
。
大鯵37cm。だからデカすぎるって・・・(泣。
ポイントが合ってることは嬉しいのですが、これは前回と同じ「泳がせるアジが釣れない」パターンかも・・・
。
心配は的中でした
。5号のワラサ仕掛けでも大鯵。針を底から7m離しても大鯵です。明日は仕事がハードな日なので、数釣りは禁止。大鯵は3本もあれば十分と思ってました。明らかに釣り過ぎになる気配です。リリースも考えましたが・・・。大津でアジをリリースするなんて有り得ないと思い、覚悟を決めました
。
AM8:30頃、アジ狙いのウィリー仕掛けにビビッドなアタリが来ました。アジとは違うアタリにイナダ??でもリールを巻くと首を振らずに重いだけ。一瞬大きなカサゴかと思いましたが、揚がってきたのはやや小振りなタッチーくんでした。
嬉しいゲスト!良いお土産になります
。
針を飲み込んでましたが、ハリスにはキズひとつ無く、律儀で礼儀正しい方でした
。タッチーくん、釣れてくれてありがとう
(生憎リリースはできませんが
)
その後、1本大鯵を追加したところで、アタリが止まりました。潮を確認すると、流れが弛んでいます。予想外のタイミングでの潮の変化にしばらく悩みましたが、悩んでいるうちにまた潮が早まりました(ほんの10分くらいでしょうか)。底潮も同調した変化だったので、魚の行動にも影響があっておかしくありません。また、時合の時間帯にも入ってきています。
積極的な釣りに切り替えてみることにしました。
5号4.5mのワラサ仕掛けでタナを探ります。底から5m(ビシ棚10m)では大鯵。7mまで上げてもやはり大鯵。しかし8mまで上げたところで雰囲気が変わりました。どうやら大物の気配があるようです。
そのまましばらくワラサ仕掛けで粘ってみましたが、何も喰いません
。青物ではないようです。状況からして真鯛の可能性も高いと思い、3号6m仕掛けに変えてみました。
1投目、仕掛けをあげてみると、なんと針がありません
。ハリスの切りロはスッパリというより破断に近い感じ。アタリは感じられませんでした。
ワラサ・・・?しかし残ったハリスの長さを測ってみるとチモト近くで切られたことが分かりました。切りロの感じからフグではなく、タチウオの可能性の方が高そうです。
僅か1投では判断材料に足りません。そのままの仕掛けで続けることにしました。切られたばかりのハリスに新しい針を結びます。これは僕にとってゲン担ぎの儀式です(僕の過去最大の真鯛は、ボート上で針を結んだ直後に掛かりました)。胸の中に期待が膨らみます
。
すると次の投入から1分半後、まさかの「期待通り」に竿先が海中深く引き込まれました

強烈な引き込みです。引きの強さからイナフラかとも思いましたが、しばらく格闘していると鯛であることが分かりました。真鯛なら3kgには足りなそうですが、かなりの良型と感じます。もう1本の竿が出しっぱなしだったので、魚の方向に注意しながら慎重にやりとりしました。
やがて船尾のほうにプカッと浮いてきたのはやはり真鯛。大きいです
目測では50cm強かと思いましたが、後で測ってもらうとぴったり60cmありました。
美しい・・・。感謝で胸がいっぱいになりました。
時計を見るとAM9:30.今年は仕事等の事情で思うように釣りが出来ていませんが、幸運にもまた大津の真鯛に出会うことができました。ボート上に横たわる美しい魚体を見ていたら、不覚にも涙が出そうになりました
。大津の神様、有難うございます。
真鯛さん、釣れてくれて本当に有難う

このサイズは群れているとは思えませんし、かなり暴れさせてしまったので、次の仕掛け投入は焦らず、ポイントをしばらく休めました。
しかし釣りを再開するとアジのタナが広がっています。タナを上げてもアタるのは大鯵ばかり。どうやらもう大物の気配は無いようです。途中、25cm位のアジが釣れました。すかさず泳がせ竿を投入します。ちょっと大きいですが、背に腹は替えられません
。
AM10:40頃、潮変わりの時間を過ぎ、潮がやや緩み始めると共に、北東からの潮に傾きました。この後、潮がどう変わっていくかで上げ潮の強さが計れます。僕の予想では上げ潮が強めで、徐々に東からの潮に変わっていくと考えていました。
潮を観察していると、置き竿にアジとは違うビビッドなアタリ
パワフルに良く走ります
。
しかし、リーリングの途中で「ブッ」という手応えとともに重さが消失
。てっきりタチウオにハリスを切られたかと思いましたが、針とハリスは無傷でした。引きの感じからアジではなさそうでしたが・・・。
すぐに同じタナに仕掛けを入れますが、残念ながらアタリは出ません。通り掛かった回遊魚でしょうか。イナダだったかも・・・?
その後、潮が予想外の変化を見せました。一旦北東に傾いた潮が、数十分でまた北西に戻りました。ここが潮流観察のしどころです。海面の流れや竿とラインの動きを丁寧に見渡しながら雰囲気を探ります。
AM11:00頃、再び置き竿にアタリ
タナは先ほどと同じです。今度こそ!と思いましたが、10mほど巻いたところで、またフックアウト
。残念ですが、どうも今回は大鯵のような感じでした。またアジのタナが上がったようです。
表層の潮が舞い始めました。方向が短時間でぐるぐると変わります。どうやら東からの潮の要素があるようですが、アジのアタリはポツポツと続いています。弱くて判断が難しいですが、どうやら底潮はまだ北寄りから流れているようです。
このまま東からの潮に同調が進むと、もうじきこのポイントでは釣れなくなります。移動した方が良さそう・・・?
でも明日は仕事がハードな日なので、タ食前にすべての後処理を終えなければいけません。あとイナダが1本欲しいという気持ちも強かったのですが、既に海の神様からのお恵みは十分頂いているので、聲沢は望まず今日は12時に竿をたたむことにしました
。
その後、アジのアタリも消えました。しかし竿の片づけを始めた12時、潮を確認するとちょっと驚きました。先程とほぼ180度違う、南西からの潮が流れています
納竿作業をしながら改めて海を観察します。
今までの記憶を総動員して繋ぎ合わせると、航路沿いに入ってきている上げ潮が港前からグルッと大きく回ってきている可能性が高いと思います。もしそうだとすると、僕の予想よりさらに上げ潮が強いことを示していそうです。前日の22日には急潮注意報が発令されています。黒潮の分流の影響は予想以上に強く大津にも届いているみたいだなぁ、と思いました。
最後の最後に泳がせ竿を片づけたのは12時半。アジが暴れたことは数回あったんですがヒットは無く。残念ながら今回は青物に出会えませんでした
。



基本的な補足を少し置いておきます
。
【補足Q&A】
Q.今回の基本(事前)情報は?
A.以下の通りです。
平成26年9月23日(火)秋分の日、京急大津・石田ボートさんから出船。潮汐は大潮、干潮AM10:21。前半は下げ、後半は上げの釣りになります。台風16号が沖縄付近いるものの、関東上空は高気圧に覆われる予想です。前夜、関東にはシトシトとした雨が降りました。あまり大雨ではありませんが、下げ潮に少し濁りが入る要素かもしれません。また前日の22日、大島東水道からの沖合水による急潮注意報が発令されました。上げ潮に勢いを増す要素です。総じて、ちょっと予想の難しい海になりそうです。海況図から推測する大津の水温は約23.5度。2週間前からまったく水温が下がっていません。タチウオ居残っていてもまったく不自然ではなさそうです。
Q.出船前の状況は?
A.北東の風が強く、心配でした
。
5時半過ぎに大津港に着くと、北風がビュービュー(7~9m/秒くらい?)、海には白波がたくさん立っていて、「こりや無理だ」と思いました
。しかし石田丸さんに伺うと「出します」と
。迷わず受付を済ませましたが、正直「風待ちになるかも」と思いました。
秋の飛び石連休でもあり、定刻頃の大津港のスベリには全部で20艘ものボートが並んでました。近くの方々とお話して、いろいろと情報交換。さすが秋ですね。気合の入ったオーラを感じる釣り師の方々が多かったです
。
この時点ではかなり強い北風でした(;´Д`A。
釣りキチ先生と、お見送りに来て頂いた大吟醸さんともお会いできました。お二人とも海でご挨拶するのは久しぶりです。今日は良い予感がします


※本日お越しになるとお聞きしていた「ノイパパ」さんとは残念ながらお会いできませんでした。その後、海の上で「手釣りの哲」さんと少しお話させて頂くことができました。
石田丸さんの朝情報では、タチウオは全体的に減ってきてるものの、まだ釣れており、やはり航路左側が良い、とのお話でした。青物はまだ少ないものの、中根の西の辺りで出ているそうです(先日の関根さんのBigoneのことでしょうね
)。
結局、定刻でも風は6~7m/秒くらい、白波もまだ残っている状態でした。岸払いして港を出た後、みんなで苦労して漕ぎ漕ぎしました
。
Q.下船後の状況は?
A.再び大吟醸さんにお会いできました

港に戻ると、若女将さんが迎えてくれました。真鯛が出たことを伝えると笑顔で計量してくださいました。「60cm・2.6kg」。大きさの割には色の綺麗な魚だと思います
。
石田丸さんサイトから拝借させて頂きました。
計量してもらっていると、すぐそばに車が入ってきました。何かと思ったら、中から出てこられたのは大吟醸さん
。朝にもお見送りを頂いたのに、またお会いできるなんて・・・。
(かなり早上がりだったのに、ピッタリのタイミングで登場されたのが不思議でなりません。流石大吟醸さんとしか言いようがないですね
)
大吟醸さんの勧めもあり、久しぶりに手持ち写真も撮って頂きました。良い記念になります。
以前は「怪しいアジア人」と呼ばれましたが今回少しはマトモかな??



釣行記本編はこれで終わりです。
今回も補足記事を1本程度ポストさせて頂く予定です。
秋の大本命である大型青物との勝負は持越しになってしまいましたが、海の神様からの有り難いお恵みに心からの感謝を捧げたいと思います
。
Rowboat Fishing worth doing for your Life!
素晴らしい体験を提供してくれる手漕ぎボート釣りに、大感謝です

