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2023年3月12日 (日)

【釣行記】令和5年3月11日(土)京急大津・石田ボートさん

今年も悪天候との闘い(負け戦)。やっと2回目の出撃です。

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いやはや、今回は(も?)つらい釣りでした。
ある面では、いままでの釣り人生で1番の地獄のような日。本当につらかった・・・。

さておき、まずは近況から。


本当になかなか出撃チャンスがつかめません。
空いている週末は強風。穏やかそうな週末は他の予定がキッチリ入っているという運の無さは健在。

休暇を取っての平日釣行も企んでいたんですが、平日までまったく同じ状況です・・・。

予定では冬の間に平日に長井に行ってダンゴ釣りのリハビリをするつもりだったんですが、もしかして・・・もう春?(汗



🏁🏁🏁



近況報告が愚痴っぽくなってしまいましたが、冷静に考えるといつもの自分です。

・・・気を取り直してまいりましょう。

平日はチャンスがありませんでしたが、やっと出られそうな週末に当たりました!

新仕掛けのテストと黒鯛ちゃん・ヒラメちゃんとの出会いを求めて、大津に行ってまいりました。

しかし、今回は本当につらい釣りでした。釣りは前半の展開が、そして後半は体調的に。

もう少しで、とてもブログには書けない展開になるところでした・・・(涙目。



🏁🏁🏁



さて、つらい部分を精緻に書くと読むに堪えなくなってしまうので、そういうのは軽~く流そうと思います。
(そうすると、今回の釣りはほとんど中身がなくなってしまいそうですが・・・)


【実釣ダイジェスト】

今回の釣りに臨んだ心積もり。

・新仕掛けのテスト(新しいウィリー)。
・前回の反省を活かしてのポイント選定(フグと海中ロープを克服したい)。
・下げ潮の釣りなので、どのくらい春の潮になっているかの確認。

釣り時間中ずっと下げ潮ですが、本格的な春の下げ潮であれば潮五分くらいでガラッと潮が変わるはずです。
(朝から北西からの潮、ガラッと変わると伊勢町側から入ってきて猿島方向に流れる潮)

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壮観!まるでお祭りのようです!


土曜日朝7時前の大津港の姿。すごい光景!(@。@)
まだ朝は寒い時期ですが、手漕ぎボート釣り好きの方々の熱気はすごいです。



朝イチはまず沖の海苔棚3枚目の南東角からちょっだけ離れたところに入りました。狙いは武山出し北側の深場の際。沖の海苔棚のロープを避ける位置でもあります。

仕掛けを入れてみると、岸のほうに向けてサーッと流されます。まだ下げ一分くらいなのに、めっちゃ潮が早い!北西からの流れなので、方向は想定通り。期待に胸を膨らませて釣りを開始。

右舷に胴突きウィリー仕掛け、左舷にビシウィリー仕掛け。

ところが、第1投で胴突き仕掛けが海中ロープにやられてしまいました。かなり深いところ。どうやら、中段の海苔棚から伸びているロープのようです。これじゃ武山の沖側が攻められないじゃん!

左舷のウィリー仕掛けはロープに掛からなかったので、しばらく左舷に集中。

すると、4投目にアタリが!

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良型のマアジちゃん。よし!出足は好調(?)

その2投後、ちょっと重くて鈍い引きの魚が掛かりました。

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お久しぶりのイチモチくん

イチモチはすごく久しぶり。いままでどこ行ってたの???

*調べてみたら、大津の手漕ぎボートでは8年振り(!)たぶん、ウィリーで仕掛けを浮かせてアジを釣るスタイルになったせいで、底ものと縁遠くなっていたんだと思います。最近、黒鯛を意識して仕掛けを底に這わせることが多くなったので、きっとまた縁が近くなるかも?

しかし、次のアタリの際、ウィリー仕掛けのほうも海中ロープにやられてしまいました。魚はいるのに、このポイントはもうダメ。海中ロープは本当に嫌いです・・・。

移動先をかなり悩みましたが、潮が変わったあとに魚が通るポイントとして、沖の3枚目の北西角付近にしました。沖側なので、中段の棚のロープの心配はありません。幸い沖の3枚目は先客もまばらだったので、うまく入ることができました。

気を取り直して実釣再スタート。

先ほどと同じく、胴突きウィリー仕掛けとビシウィリー仕掛けを投入。コマセを積極的に撒きます。

しかし、アタリどころか、エサがそのまま戻ってくる状態が続きます。やはり、潮が変わるまでは魚の気配がないようです。

ここからは辛抱の時間。

僕の釣りスタイルでは結構あることなんですが、潮が変わるまでの間、じっと耐え忍ぶ必要があります。

もし、潮の予想が外れてしまったら、その日の釣りはもうアウト。そんな恐ろしいリスクと向き合わないといけません。

しかも、仮に潮が予想通りに変わるとしても、その時間が外れることが多いんです。辛抱を切らして移動をしたら、その直後に潮が変わって時合いを逃してしまった、という経験も何度かあります。

僕の予想では、潮が変わるのは10:00頃。

しかし、無情にもその時間は何事もなく過ぎてしまいした。10:30になっても相変わらず北西からの潮。少し緩んだような気はしますが、確信は持てません。

もう2時間以上もまったくアタリがありません。クーラーボックスにはアジとイチモチが1匹ずつのみ。大ピンチ!!

ここで、さらなる地獄の足音が聞こえてきました。

腹痛です。

ヤバい。いったん岸に戻るべき???

どんどん激しくなるお腹の痛み。

こ、これは手漕ぎボート釣り人生12年で初の生理現象的危機!???

頭の中に、先輩方から聞いた対処方法の言い伝えが蘇ります。しかし、こんな衆人環視の中、かつ海苔の養殖棚の近くで、そんな上手い対処があるはずないよ!!(涙

意を決して、「根性で我慢する」を選択!

ここから、腹痛に身を悶えながらの苦行釣りが始まります。

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つらさを紛らす全然関係ない話。泳がせもきっちり出してます。超軽量竿掛けも活躍中!


潮の予想が外れたなら外れたで、対処はあります。

でも、外れたのか遅れているだけなのか判断できないときは、有効な対処を決められません。

頭を悩ませた結果、11時までに潮が変わらなければ、外れたと判断することにしました。

10:50頃、一瞬潮が止まったような感じになりました。しかし、すぐにまた緩い北西からの潮に戻りました。やはり、今日はこのまま北西からの潮が続くような気がしてきます。

しかし、そんなネガティブな雰囲気の最中、突然ウィリー胴突きの竿先が海面にダイブ!

慌てて竿を取ると、ズッシリと重い手応えと重厚な首振り。2度目の突っ込みでは数mのラインが引き出されました。

これは大物。それも今日の本命の可能性が!

4mある胴突き仕掛けの1番下のウィリーに食いついていたのは・・・。

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全体に淡いゴールドをまとった美人さん。


やはり黒鯛でした!やった!!

腹痛に身を悶えながらの取り込みだったので、喜ぶことも脳天締めをすることもできませんでした。

エラを切って血抜きをするのがやっと。

黒鯛ちゃん、釣れてくれてありがとう!長く苦しませてしまってゴメン!!

時計を見ると10:55。

この日の潮変わりの先触れはアジではなく、この黒鯛でした。

直後の11:00頃に潮が再び止まり、ほどなくゆっくりと猿島方向に流れ出しました。潮変わりが予想より遅れていただけだったようです。諦めて移動するギリギリのタイミングでした。良かった・・・。

そしてその潮とともに、アジのアタリが出始めました。

アジの型が小さめなせいか、途中下車が半分以上を占めてしまいましたが、1時間半ほどかけてなんとかツ抜け。

しかし12:30頃、腹痛のエスカレートがピークに達し、強烈な脈動となってお尻に打撃を送ってくるようになりました。

・・・もう、・・・限界・・・!!!


それから、記憶が若干途切れ途切れになるほどの激痛と戦いながら、納竿・後片付け。

そして本当の地獄だったのは港までの帰り道です。ボートを漕ぐという行為が、どれほどお尻を刺激するものなのかいうことを初めて尻ました。

まさに・・・、地獄・・・っ!!!

かつてないスローペースでノロノロと港に向かう一艘のボート。港がこんなに遠い場所だったなんて・・・。
(南風が吹いていなくて本当に良かった)

しかし万策尽きたかというタイミングで、お尻への刺激を軽減する漕法を発見したこともあり、ギリ(本当にギリギリ)で事なきを得ました。

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帰路が凪の海で本当に良かった・・・。


港のスベリで出迎えてくれた石田丸の女将さんに伝えた最初の言葉は・・・。

「黒鯛が1枚。でもまずトイレに行ってきて良いですか?」

トイレに向かう際も、歩くのがやっとでした。

めでたしめでたし。

(何がやねんっ!)



🏁🏁🏁



自分の名誉のために書いておきますが、お尻は完封しています。

押し出しによる失点とかは発生していません。


本当に苦しい闘いでした・・・。

始めて自分をほめてあげたいと思いました。


・・・え?なんですか??

最初に「つらい話は軽~く流して書く」と言ったのに、全然腹痛のくだりが軽くないって?

いえ、これでも相当軽く書いてるんです!

それだけ、現実の今回の釣りはつらかったということです・・・(泣


🏁🏁🏁



釣果:黒鯛1(47cm)、マアジ13(13~23cm)、イシモチ1(30cm)

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黒鯛のサイズ。石田丸さんの計測では「50cm・2kg」でしたが、帰宅後の自家計測では「47cm」。

もし年無しであれば今年の目標魚がひとつクリアだったんですが、残念ながら及ばず。



🏁🏁🏁



今回の釣りは運よく潮変わりの時合を掴めたことに尽きますが、それまでは海中ロープから逃れられず厳しいものでした。

黒鯛ちゃんが掛かってくれなければ寂しい結果でした・・・。

ただ、黒鯛が掛かったのが初投入の胴突きウィリー仕掛けだったことが収穫です(下2つのウィリーにはオキアミを装餌)。

もっともっと試してみたい欲が出てきてしまいます。なんとか出撃回数を増やしたいものですね。

ピンチのあとにはチャンスあり。次の釣りに期待です!!!

 

 

2022年1月18日 (火)

【釣行記(船外機)】令和4年1月14日(金)仮屋(佐賀)・孝好丸さん

人生初の単独船外機釣行に行ってまいりました!
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知人からお誘いをいただいた前回の4人釣行から「中4日」での出撃。

もともと釣行候補日に挙げていた日でしたが、前回釣果の消費()や自作仕掛けの補充が間に合うかわからず、ギリギリまで出撃するかどうか悩んでいました。

※冷蔵庫が小さいので、次の魚が入らない可能性があるんです(汗

しかし、やはり後悔したくない気持ちが勝利。孝好丸さんに予約を入れたのは前日でした。


予約は筏ではなく「船外機船」。人生初の単独船外機釣行になります。

この「人生初」。もしかすると「福岡生活での最終釣行」を兼ねることになるかもしれません。まだ2月に釣行予定日を一日残していますが、世情等を考えても、どうなるかわかりません。

そんな複雑な気持ちで臨んだ釣行の顛末を報告させていただこうと思います。



🏁🏁🏁



今回の目的は2つ。

ひとつは、初めての船外機釣行を無事にこなすこと。

手漕ぎボートにこだわってきたこともあり、単独船外機釣行はまったくの初めて。まずエンジンスタートから帰港時の係留まで、ひと通りのアクションを経験します。できるだけ誰にも迷惑をかけたくないので、慎重さが優先。また、出航した後は、できるだけ多くのポイントを回って移動やポイントへのアプローチにも慣れたいと思います。そのため、今回は1箇所でじっくり攻めるダンゴ釣りは封印し、コマセ釣りをメインとします。

ふたつめは、前回逃した青物へのリベンジ!

前回泳がせでヒットに持ち込んだものの、スナップが伸ばされてしまい逃がしてしまった青物らしき魚。ここでリベンジを果たして、引きずってしまっているトラウマを癒したい!幸い「中4日」という釣行タイミングのおかげで海の状況はあまり変わっていないはず。前日に作成した強化版の泳がせ仕掛けに掛けることさえできれば、今度は逃がさないはずです。



🏁🏁🏁



孝好丸さんの船着き場に到着したのAM6:50頃。一番乗りです。

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いつも10隻ある気がする船外機船。8隻しかありませんでした。メンテ中かな?


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僕のクルマ(カーシェア)と荷物しかありません。なんか寂しい。


じきに他の方々も現れるだろうと思っていたら、結局7:30頃にスタッフさん来るまで誰も現れませんでした。どうやら今日は僕の貸し切り(?)のようです。

借りたのは1日6,000円の4人乗り船外機船。イケス付き。エンジンはたぶん15馬力。僕にとっては一応記念艇ということになるでしょうか。

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この2隻は4人乗り。レンタル6,000円ですね。今回は右の船にお世話になりました。


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これは両方5人乗り。一日7,000円ナリ。


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タイプは違いますが、両方6人乗り。一日8,000円です。


船外機の扱いは5日前に確認したばかりなので問題なし。さて、出航です!
(エンジントラブルが起きませんように・・・)

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初出航!ドキがムネムネします。




🏁🏁🏁



満潮時刻が7:30頃なので、下げはじめからの釣り。湾奥で2時間くらいトライしたあと、基本に従って湾口のほうに移動しながら探ってみる作戦です。まずは泳がせるアジの調達ですね。

最初は船着き場からすぐ近くにある沖堤防の先端に係留。この潮でアジがいる可能性は少ないポイントですが、その認識が正しいかどうかの確認も兼ねて釣りをスタート。

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この堤防沿いで水深14mもあり、なかなか興味深い場所です。


やはりアジの気配はありません。20分で見切りをつけて移動します。


次は竹の子島の裏にある、いつも乗っている筏付近に行ってみます。なんとなく、風が強い日にアジがいる確率が高いような気がする場所。今日は誰も筏に乗っていないので、その筏に係留させてもらいました。乗り慣れた筏に自分が操縦する船で着けるのはなんだか不思議な気分です。

サビキ仕掛けを投入すると、1発でアタリが来ました!

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見い~~っけ♪


ビンゴ!マルアジちゃん発見!!

入れ喰いではありませんが、ポツポツとアジが来ます。不思議と手持ちで誘っても掛からず、置き竿にすると食ってくる感じでした。

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備え付けのイケス。これは重宝しますね。


10匹ほど釣ったところでアタリが途絶えました。とりあえず泳がせエサに使えそうなサイズは3匹。イケスがあるので弱らせる心配がなく、十分だと思います。時間はちょうど9:30。予定通り移動することにします。



🏁🏁🏁



湾口に向かう予定時間ですが、まずは前回青物ヒットがあった沖堤防で泳がせてみたい気持ちが勝り、一度沖堤防に戻ってみることにしました。

沖堤防の先端のポイントに再び係留し、筏で釣ったアジを投入します。併せて、別の竿で五目狙いのウィリー仕掛けも出します。


カイワリでも釣れないかなぁ、とウィリー竿を振って30分。

泳がせ竿に目をやると竿先がガクガクと暴れていました。どうやらアジが暴れているようです。

ウィリー仕掛けを揚げ、タモの位置を確認してからその様子を見ていると・・・。

徐々に竿先の暴れ方が大きくなっていきます。

ある瞬間にグッと引き込むワケではなく、シームレスにだんだんと強くなっていくんです。

 ガクガクッ!
  ↓
 バタバタッ!
  ↓
 グイグイッ!
  ↓
 ギュインギュインッ!(もはや絶対にアジの力じゃない(笑)

これは間違いなくフッキングしています!竿を取り、一呼吸おいて追いアワセ!

途端に竿が満月に曲がり、魚が暴れるパワーが全身に伝わってきました。

ヒットです!!!

対峙してすぐに確信しました。
青物です!これは前回のリベンジチャンスです!!

この魚、とてもパワフルで何度も何度も引き込みを繰り返すタフさを兼ね備えていました。手漕ぎボートでの戦いだったら、きっと相当苦労しただろうと思います。

しかし、今回は立ち上がってファイトができる船外機船。下半身の力も使って戦うことができます。仕掛けも昨日この瞬間のために作成した強化版。態勢は万全です!

最初に海面に姿を現し、タモ入れを試みた時から、この相手は6回も引き込みました。左手1本では竿を支え切れなくなり、やむなくタモをいったん置いて両手で堪えるシーンもありました。
(翌日、左の広背筋だけが筋肉痛になったのはナイショ)

そうしてやっとランディングした魚は・・・。

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やりました!リベンジ成功!!!


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長いほうのノギスケールを買ってい足しておいて良かった!


全長がちょうど80cmの「ブリ」!前回の失敗を取り返しました!!!

逃した経緯のおかげもあり、喜びはひとしおです。今日は無理にでも出撃してきて良かった!!



魚と海に感謝をしながら、ブリの締めと血抜きをしようとしましたが、いつもの習慣で、ついその前に泳がせ竿を出し直していました。

ふと冷静に戻り、考えてみます。

どうやらこのポイントはブリの回遊コースになっているみたい。回遊があればまた掛かるかもしれないけど、もし釣れたらどうする?

もう同じサイズの魚はとてもじゃないけどクーラーボックスに入りません。

うーむ。じゃあ、どんな魚だったら入りそう?

・・・。

・・・ヒラメやチヌなら、もう1枚くらいは入るかも。
(ぜいたくな悩みだこと)

AM10:30頃、僕は泳がせ仕掛けを引き揚げ、移動することにしました。

おっと、忘れずに挨拶をしておきます。「沖堤防ポイントさん、ありがとう!」



🏁🏁🏁



次に、当初の予定通り湾口方面に向かって移動しました。

しかし、小一時間ほど捜しまわったんですが、係留可能なポイントが見つからず、結局湾奥に戻ることにしました。

ちょっと作戦から外れてしまいますが、やむを得ません。

かなりウロウロと悩んでしまいましたが、狙う魚がヒラメとチヌなので、多少は勝手のわかる竹の子島の筏付近に戻ることにします。
(結局、同じポイントを2往復したことに・・・)



🏁🏁🏁



再び「例の筏」に係留し、時計を確認するとAM11:30過ぎ。ラスト2時間の勝負を、ここに賭けることにします。

泳がせ竿を出し、別にチヌ狙いの竿をセット。今回はダンゴ釣りを封印しているので、チヌ狙いはオキアミコマセでのビシ釣りです。

しかし潮汐は既に下げ八分。湾奥は基本厳しい時間帯です。積極的に仕掛けを打ち返してみるものの、アジどころか、ツケエサのオキアミが毎回キズひとつ無い状態で戻ってきます。

まあ、少なくとも13:00頃の干潮を超えてしばらくするまで、状況は変わらなそうです。開き直って、ゆっくりと食事をとることにします。

筏の上を散歩したりしながら、コンビニで買ってきたおにぎりやらサンドイッチやらを必要以上にじっくり味わいました(笑


13:00過ぎ、図ったようにチヌ狙いの竿のエサが齧られるようになりました。エサ取りの気配が出てきたようです。打ち返しのペースを早めて寄せを効かせるようにします。

すると、エサが綺麗に無くなるようになりました。針に掛からず、ハリスにも傷が無いところを見ると、たぶんエサ取りはチャリコあたりでしょうか。

と思っていたら、久しぶりにアタリが来ました!

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君、目つき悪いなぁー。


やたらと目つきの悪いフグ野郎です。

続いて、またもやアタリが!

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君、悪人顔やなぁー。


エソは好きですが、持ち帰るには30cm以上は欲しいところ。この子は尺に足りなかったのでお帰りいただきました。


なんだか、急に魚種が増えてきました。

なんとなくですが、昨年10月の糸島での最終釣行を思い出しました。

あの時、妙にいろいろな魚が顔を出し、まるで海からお別れの挨拶を受けているような気持ちになりました。そして、その1日の厳しい状況を劇的に覆すかのように、納竿直前、最後の最後に本命のチヌが釣れました。

今回の釣行は、僕にとってはまだ最終ではありませんが、今後の世情等によっては九州最後の釣りになるかもしれません。

午前中のブリといい、もしかすると仮屋の海の神様が最後のご挨拶をくれているのかもしれない・・・。

ちょっと、おセンチ(というよりオカルト?)過ぎるかもしれませんが、そんなことを考えてしまいました。


しかし、そんなポジティブシンキング(?)も虚しく、エソくんのあとはまたエサが綺麗に残るように・・・。

そんな状況のまま、時刻は無情にも13:30を経過。14:00には帰路につきたいので、もう後片付けを始めなければいけない時間です。やむなく置き竿にして、片付けを始めました。

今、エサが残るのは魚がいないせいではなく、きっと大物がうろついているせい・・・。せめてそんな都合の良い海底のイメージを思い浮かべながら、道具類を片付けます。

15分ほどで、竿以外の道具類をすべて片付け終わってしまいました。


さて、泳がせ竿とチヌ狙いの竿、どっちを先に片付けるかな・・・。そんな気持ちでそれぞれの竿に目をやると・・・。

チヌ狙いの竿が大きく曲がり、ラインが斜めに走っています!



すかさず竿のもとに駆け、しっかりと竿を握ります。強すぎないように慎重にアワセを入れると、ズッシリとした魚の重量感が竿に乗りました。

大物です!

ブリに比べると可愛いくらいでしたが、しっかりと力強いファイトを見せてくれた魚は・・・。

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まさかの本命!!

チヌ(クロダイ)でした。本命です!

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45.5cm、良型です!短いほうのノギスケールもあるんですよ(笑


信じられません。本当に最後の最後にチヌがきました。
海底の勝手なイメージはあながち間違ってはいなかったようです。

あんなに雰囲気が悪かったのに・・・。もしかすると本当に「最後の挨拶」なんだろうか?

喜びと同時に、そんな複雑な思いが巡りました。

時計を見ると「13:54」。これで本当に今日の釣りは終わりです。


普段なら、飛び上がるほど嬉しいはずの今日の釣果。

しかし、この素敵な海に出られることは、もしかするともう無いのだろうか。

いや、まだ分かりません。2月にも予定は立ててあります。

でも、心から湧いてくる今の気持ちに素直になってみるのも、悪いことではなさそうです。


僅か「約3ヶ月」。ほんの短い間でしたが、心に残る釣りをすることができました。

仮屋の海の神様、素晴らしい恵みを本当にありがとうございます!


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船外機くんも、ありがとう!よく働いてくれました。



🏁🏁🏁



持ち帰り釣果:ブリ1(80cm)、チヌ1(45.5cm)、マルアジ7(最大28cm)

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アジは泳がせで3匹消費。今回もすべてマルアジでした。


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デカい!


冷静に考えると、このブリは福岡生活での最大魚です(次点は71cmのエソ)。また、サメを除く国内釣果でも、僕の釣った最大全長の魚になりますね。間違いなく、僕の中の記録に残る魚です。

でも、より記憶に残る魚はチヌのほうかもしれません。

糸島でも、仮屋でも、最後の最後に釣れた魚はチヌでした。それも立派なサイズです。きっとチヌは僕にとってこれからも特別な魚であり続けるだろうと思います。

(まだ福岡生活での釣りが終わったと決まったワケではないので、「仮」最終としておきます)



🏁🏁🏁



投稿時時点までのめぼしい料理写真を並べておきます。

東京に戻ると、たぶん料理は僕の役目にならないので、こんな写真も当分は出てこないかもしれません。
(子供が独立したら、きっとまた料理をするようになるような気がします)

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当日のブリのお刺身。


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ブリカマの酒蒸し。盛り付ける時にちょっと崩れてしまいました。


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チヌ(クロダイ)の骨なし殻なしアクアパッツァ。ワインはリースリング&ソーヴィニョンブラン。

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2日間熟成させたお刺身の3点盛り(マルアジ、ブリ、チヌ)。どれも旨味が増して美味しい!


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マルアジのムニエル・・・と言いたいけど、手間を省略して粉をはたかなかったので「バター焼き」ですね(^o^;。

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お弁当にも入れられるようにお刺身サイズで作ったブリの煮付け。


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酒蒸しのスープを伸ばして雑炊にした「チヌの酒蒸し茶漬け」。ワインが少し入っていて酸味がクセになります。


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今回の集大成。アクアパッツァと酒蒸しのスープと塩麴焼きの出汁油を合わせて作ったパスタにブリカマの塩麴焼きを乗せました。旨味の塊。最高の逸品でした!



🏁🏁🏁



今回の記事中で何度も言及してますが、予定ではまだ2月に釣行予定日が残っています。

もし出られたら、今度はマイアンカーを持参し、船外機船でアンカリングしての釣りをやってみたいと考えてます。もし実現すれば、きっと面白い釣りができそうです。

もし出られなかったら、もう福岡在任中の釣りはありません。


いずれにせよ、年度内には福岡生活での釣りを総括する記事をポストしたいと思っています。

願わくば、いま一度の機会が得られますように・・・。



2021年10月20日 (水)

【釣行記】令和3年10月15日(金)糸島・玄海マリーナさん

糸島の海にお別れ。思い出に残る特別な1日になりました。

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ちょっと大きな勘違い(思い込み?)をしてました。

玄海マリーナさんのレンタル手漕ぎボートの営業終了は、今年は「11月」ではなく「10月」。

確認もせず、勝手に昨年と同じと思い込んでいた僕の手落ちです。


朝の受付の時点で気付きました。

何に気づいたかって?

「どうやら、今日の釣りが糸島最後の釣りになりそうだ」ってことです。

*僕は今年度いっぱいで東京帰任の可能性が高いです。


途端に、心持ちが変わりました。

目に入るものすべてに感謝の気持ちが湧いてきます。

今回の釣りは、糸島で出会ったすべてに感謝し、お別れを告げていく1日になりました。



🏁🏁🏁



そんな、普段とは違う釣行をご報告。

今回の記事は、最近ではちょっと長いほうになります。

(昔は長い記事ばかりの時期もあったなぁ


【実釣報告】

潮汐は長潮ですが、そんな些細なことを忘れさせてくれる素晴らしい天気に恵まれました。

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こんな綺麗な海に出られるなんて幸せですね。

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糸島で最後の岸払い。玄海マリーナのスタッフさんに感謝です。

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見送りアオサギ。いつも見送ってくれてありがとう!


沖目の牡蠣棚に係留して釣りをスタート。

仕掛けを入れるとすぐに違和感が・・・。なんだかいつもと雰囲気が違います。

どうやら、牡蠣棚の位置がかなりズレているようです(いつもの平根ではなく、砂地の手応え)

30分コマセを打ち返しても、アジのアタリがまったくありません。

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やっときた初アタリは去年狙って釣れなかったシロギス(1目め)。お別れの挨拶に来てくれたのかな?


潮に合わせようと、牡蠣棚の反対側に移動して数回仕掛けを打ち返すとアタリが!

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量産型グーフー(2目め)。またお前か!


フグでした・・・。

冒頭で「すべてに感謝」と書きましたが訂正します。グーフー達にだけは感謝できません。
(お別れはしましたよ。少々乱暴にですが・・・笑)


フグ、今回もヤバイ。

ビシカゴを追って浮上してくるフグ達が前回よりデカくなってます。

メゲずにあれこれ仕掛けを変えていると、サビキに良いアタリ!

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やっと来てくれたマアジくん(3目め)。良型です!

このサイズがポツリポツリとサビキに来ます(ポツリポツリとフグも来る)

泳がせるにはちょっと大きくて悩みましたが、4匹目くらいにコアジをゲット!すぐに泳がせをスタートします。


しかし、30分も経つとこんな姿に・・・。

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エサアジ。口しか残ってません・・・。


マズい。このまま泳がせを続けてもフグにエサをやっているようなものです。

いったんサビキ竿をたたみ、泳がせ竿だけを出した状態で移動してみることにしました。
(手で筏を掴みながら、牡蠣棚沿いにゆっくり移動します。テクトロのイメージですね)


この作戦ではアタリは出せなかったんですが、期せずして状況の把握をすることができました。このあたりの牡蠣棚、大部分の牡蠣が収穫済になっているようです。

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牡蠣を吊るすヒモが一切見えません。すべて収穫済。

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こちらはまだ残っている部分。吊るすヒモが見えます。


収穫済のところは、ただ筏が浮いているだけで、潮流もそのまま通り抜けていきます。

養殖牡蠣が満載の牡蠣棚は、潮流に対して壁のような効果があり、筏全体が潮に押されて少し移動します。

牡蠣が収穫されるとそういった抵抗がなくなり、筏の位置も変わってくるようです。


とりあえず、牡蠣の残る場所の角付近に位置取りをし直しました。
(大物は潮下に走りがちなので、牡蠣棚の潮上は避ける必要があります)


しかし、この場所もデカフグの巣窟。ボートのすぐ下にウヨウヨ集まってきます。

仕掛けを打ち返していると全然散らないので、正直参ってしまいました。

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コマセカゴを追って浮上してきたフグ。1匹しか写ってませんが4~5匹は泳ぎ回ってます。


そこで思い出したのが五目漁師さんの言葉。

「フグがジャマなら釣ってしまえ!」

少しでも状況を変えるためにチャレンジ!ハリスに針を結んだだけの仕掛けで手釣りしてみます。

オキアミを付けて流すと、水面下1mのあたりで必ず現れるので、サイトフィッシングで「エイヤッ!」と合わせます。

ヒット率は3~4回に1回という感じ?まあまあ良い感じで掛かります。

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掛かったグーフー。クックック、逃げようとしても無駄だ。ジタバタすんな。


釣れたグーフー連中には、筏の上で10分ほど日光浴をしてもらい、やる気をなくした頃合いを見計らってリリースします。
(奴らは晴天で10分日光浴しても全然生きていて泳ぎます。呆れる生命力)


途中、サンバソウちゃんが挨拶に来てくれました。

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サンバソウ(4目め)。君も糸島の牡蠣棚の顔だね!


小1時間ほどかけて5匹のフグチーマー達を懲らしめると、ボート下のフグはいなくなりました。

しかし、チヌ狙いの仕掛けをおろすと、すぐにハリスに噛みキズがつきます。底のほうのフグは全然散っていないようです。

針を結び直すたびに気持ちが削がれます・・・。


手持ち最後のエサアジを付けて泳がせている竿を久しぶりにあげてみると、何か生命反応が!

しかしイヤな予感がします・・・。

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掛かっていたのはコイツ(5目め)。


サバフグでした・・・。いつも釣れる量産型はショウサイフグかコモンフグ(パッと見似てる)なので、一応お初です。


これで手持ちのエサアジがいなくなってしまいました。

時計を見ると、もう13時半。あと1時間ほどしかありません。

最後の釣りをこんな形(グーフー軍団への完全なる敗北)で締めくくるなんて・・・。

絶対に嫌です!
最後の1秒まで諦めません。


打つ手に非常に悩みましたが、潮が変わっていることもあり、イチかバチか朝イチの場所に戻ってみることにしました。
最後の1時間をここに賭けます。


エサアジを確保するため、サビキ仕掛けを選択。

なかなかアタリが出ませんでしたが、5投目で良いアタリが!

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泳がせるには大きすぎるアジ(25cmクラス)。


その数投後にも同じサイズのアジがきました。

時間がないので、やむなくこの大きなアジを泳がせることにします。


しかし、この25cm級のアジもすぐにこんな姿に・・・。

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無残。大きめでも襲われるのは変わらないんですね・・・。


それでも先に釣れたアジに付け替え、泳がせ竿だけは出し続けるようにします。


その後もアジ狙いを続けていると、25cm級のアジがポツポツと1匹ずつ釣れてきます。これは過去最大のサイズアベレージ。

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これは少しだけ混じったマルアジ(6目め)。中層で掛かり、元気に走ります♪



まるで、フグ三昧で不調だった今日の釣りの埋め合わせに向こうから掛かってきてくれているような気がします。

「ありがとう」。美しい糸島の景色を目に焼き付けながら、釣れてくれたアジ達にそんな声をかけ続けました。

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本当に美しい。



すると、表層でいきなり仕掛けをさらっていく元気の良いアタリが出ました!

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バリ(7目め)。糸島で初めてその美味しさを知った魚です。

バリ(アイゴ)ちゃん!君まで出てきてくれたの?ありがとう!


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もう、バリの処置も手慣れたものです♪


バリの処置をし終えると、時計は午後2時を回っています。もうすぐ納竿の時間。

お土産も確保できたし、そろそろ片付けを始めるかな・・・。

そんなことを考えていた時、突然想定外の音が耳に突き刺さってきました!

「ジャーーーーッ!!!ギュルギュルギュルッ!!!!」

泳がせ竿にヒットです!!!(25cmアジを食った???)


竿を取ると、竿身が満月のように曲がります。かなりの重量感。

しかし、何かヘンです。パワーはあるものの、引き込みがあまり無く、頭を振る感じもしません。サメではない感じですが・・・。

相手はひたすら牡蠣棚の下に逃げ込もうとします。竿を立ててリフトアップに頑張ると、少し軽くなりました。どうやら上を向かせることに成功したようです。

ボートの真下の濁り潮の向こうから、身をうねらせる相手の姿がうっすら見えてきました。

裏側が真っ白で平べったい様子を見た時、一瞬大きなヒラメかと思って心臓が早鐘を打ちました。


しかし、25cmアジに食いついたのは、残念ながらヒラメではありませんでした。

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エイくん。アカエイかな?(8目め)


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エイくんの裏顔。リリースするからそんなに怯えた顔しないでよ(^o^;。


エイを取り込んだ時、普段の僕なら落胆してもおかしくないと思うんですが、この時はまったく別のことを考えていました。

思い出していたのは、10年ほど前のたけちゃんさんのブログ記事。たしかタイトルは「クロダイの入れ食い」。

その衝撃的な記事で、たけちゃんさんはたくさんのクロダイ(チヌ)を入れ掛かりで釣りあげられていました。

そして、それには「サメをリリースした後に始まった」と書かれていたんです。


時間的にはもう10分くらいで沖あがり予定時刻ですが、僕はエイをリリースしたあと、すぐにサビキ仕掛けを外し、チヌ狙いの1本針仕掛けに変えました。

祈るわけでもなく、釣れる確信ももちろん無く、ただこの最後の釣りで出来ることをやり切ろう、という気持ちでした。


この仕掛けは今日、入れるたびにフグに噛まれまくり、何度も針を取られています。次にあげた時にハリスがキズついていたら、本日の釣りは即終了です。


仕掛けをタナに入れて約40秒。引き上げようと竿をあげると、コツッと小さく竿先が止まりました。

あれっ?と思って竿を止めて様子を見ると、ククッと竿先が下に引っ張られます。

ググッ!その力は次第に強くなり、あれよあれよという間に竿先が海中に没し、スプールが音を立てて逆転しました!
これは大物です!!


何度も力強くドラグを引き出し、暴れまくった末に姿を見せたのは、30cm程のチヌ(クロダイ)でした。本命です!

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糸島の空の青さを身にまとって美しく輝くチヌ(9目め)。


3ヶ月振りのチヌ。引きの割には型が小さかったですが、そんなことは関係ありません。

本命の魚が、最後の挨拶に出てきてくれました。あれほど苦労したフグの猛攻を最後の最後にかわして・・・。信じられません。

「釣れてくれてありがとう」何度も繰り返しました。本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。しばらくの間、放心しながらチヌの頭を撫でていたと思います。



落ち着いてくると、また別の記憶がよみがえってきました。前回チヌが釣れたのは7月。その時も今回と同じサイズが釣れ、その次の1投で年無しサイズが来ました。

時計を見ると、すでに沖あがりの予定時刻を過ぎています。でも、あと1投だけ仕掛けを入れてみることにしました。


その1投。

この1投が、僕と糸島での最後の獲物の間をつないでくれました。

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きっと一生忘れられない1尾。


不思議な感覚でした。

掛かった時から取り込みまで、死にもの狂いで暴れる、というような雰囲気が一切感じられませんでした。

力強い中にも、どこか優しいような引き。海中に姿を現した時、身をよじる姿は女性的で上品な感じがしました。先に釣れた尺チヌの男性的で暴力的だった引きとはまったく異なります。

真剣勝負に勝った感覚ではありません。タモに収める瞬間の気持ちを例えるなら、まるで乙姫様から竜宮城の恵みを授かったような感じでした。

この2年間の糸島での釣りの最後を締めくくった魚。
それは本命、46cm・1.56kgのチヌ(クロダイ)になりました。


時計を見ると午後3時を回っています。

まだ更なる大物もいるかもしれませんが、僕にはもう釣りを続ける気持ちがありません。

本命を含め、9目もの糸島の魚達が、かわるがわるお別れに出てきてくれたんです。

胸いっぱいの感謝の気持ちしかありませんでした。


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帰路。凪いだ心がこの風景に解け合っていくようです。

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可也山(糸島小富士)。稜線が穏やかな波のように見えました。


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帰港後にスタッフさんに撮ってもらった1枚。


🏁🏁🏁



釣果:チヌ(クロダイ)2(46cm、31cm)、マアジ28(25~13cm)、マルアジ4、サンバソウ2、バリ(アイゴ)1、シロギス1 +α

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サンバソウの左にいるのは処置済のバリです。

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終わってみればアジも数が揃っていました。


*ちょっと初めての経験をご報告。
大きいほうのチヌの胃袋の中にはアジが数匹入っていました。チヌもフィッシュイーターなんですね。

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チヌの口、アジ丸呑みができるんだ!(@。@)



【糸島のお魚料理】

今回の釣行後の5日間で作った、糸島のお魚さん達での最後の手料理を載せておきます。食事としてもたくさんの幸せを運んでくれました。


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アジとサンバソウの握り。


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アジの揚げたてから揚げのソース丼。から揚げは頭が一番美味しいと思います。


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チヌのムニエル。シンプルですが焼き加減の奥が深いです。


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チヌの塩麹焼きとマアジの刺身。贅沢な朝ごはんでした♪


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糸島の牡蠣アジのフライ!定番かつ王道の逸品です。


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チヌのアクアパッツァ。普段はワイン入れませんが、合わせて飲むときだけはそのワインを入れます。


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バリ(アイゴ)の煮付け。深海魚を除けば最高の煮魚。メバルやカサゴより上と思います。


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チヌのカマの酒蒸し。白ワインで作ると香りも良くなってオススメ!


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チヌのパエリア。アクアパッツァとパエリアは別に取った出汁をたっぷり入れ、骨や殻なしで作っています。食べやすくてより楽しめますよ♪


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おまけ。月曜日のお弁当。アジフライに南蛮漬けで、まさに糸島アジ弁当!贅沢です。




🏁🏁🏁



今月はもう週末の予定に空きが無いので、玄海マリーナさんの手漕ぎ営業終了までに伺う機会はありません。

最後の釣りが良い釣りになって、本当に良かったです。

糸島の海は、釣り場として本当に魅力的です。この海に出会い、いろいろなことを感じることができて幸せです。

糸島の海の神様、心から申し上げます。ありがとうございました!



🏁🏁🏁



さて、糸島での手漕ぎボート釣りは終わってしまいましたが、まだ東京帰任までには時間があります(そもそも未確定ではありますが)。

10月最終週には北九州で知人所有の船外機船に同乗させてもらう予定もあります。

九州での釣りは、まだ続きますよ!




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もう来られないと思うと、やっぱり淋しいですね・・・。

2021年8月 3日 (火)

【釣行記】令和3年7月30日(金)糸島・玄海マリーナさん

今年3回目の出撃!真夏の海に浮かんできました。

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3回(3ヶ月)連続で釣行が実現したのは、ちょっといつ振りか思い出せないくらい久しぶりです。
(ついに天候運が上向いてきました!!)

予報では福岡市の最高気温33度。暑い盛りではありますが、貴重な平日釣行のチャンスは逃せません。

前回(6月末)の釣りは、手頃なアジゴやコサバで一束釣りでした。あれから季節が2潮進んで、少し成長したアジちゃん達が迎えてくれるハズ。楽しみです♪

また、牡蠣棚に棲みつく大物も、なんとか引きずり出して勝負してみたいところです。



🏁🏁🏁



そんな気持ちで臨んだ真夏の手漕ぎボート釣行。さっそくご報告に入ります。

ところで今回、久しぶりに大きな忘れ物をしてしまいました。デジカメや秘密の7つ道具を収納した必携の「マイフィッシングベスト」です。部屋の中に掛けたまま、置いてきてしまいまいした・・・(>_<)。

デジカメ無し、スマホのサブバッテリーも無し。そのため、写真はスマホで撮った最低限、GPSログの取得は最初から諦めました。
(購入から1年3ヶ月経過した僕のスマホ、最近急にバッテリーの持ちが悪くなってきてるんですよね・・・)

最近は忘れものしてなかったんだけどなぁ(←昔は常習犯だったけど)。

そんなこんなで写真が少ないので文章中心の構成になってしまいますが、なんとか短めにまとめてみます。



【実釣ダイジェスト】

岸払いして向かったのは、沖目の牡蠣棚にあるポイント。

前回に続き、夏とは思えない澄み潮。底までは見えせんが、5~6mは見通せている感じです。


まず最初は牡蠣棚に潜む大物を誘い出すべく、オキアミ餌をNS的に流してみます(「的に」というのは、潮の流れがなくてエサが垂直に沈むから)

ボートに身を伏せ、息を殺して、少しでも魚に気配を悟られないように努力しながらエサを落とし込みます。しかし、やはり見える魚は難しい。興味をもって近づいてくる大物はいるものの、すべてUターン。Uターンの距離から推測すると、針よりハリスが見抜かれているような感じでした。しばらくそんな大物達との探り合いをしていると、やがて小魚の群れがやってきて餌をつつき始め、大物達は姿を消してしまいます。

澄み潮でこの方法は望み薄かも。この方法でのチャレンジは小1時間ほどで諦めました。



次は、サビキでアジちゃん達のご機嫌伺い。お土産確保の釣りです。

やはり魚影は濃く、1投目から4連のぼり状態でマアジが掛かってきました!

ただ、底のほうのアジも思ったより型が小さく、12~15cmどまりです。干物やフライは難しそう・・・。ギリギリ南蛮漬けサイズという感じですね。

釣れたアジを見繕って泳がせ竿を出し、再びサビキ釣りを再開。その後も1投平均3匹というハイペースで釣れ続きます。ものの1時間で60匹を超えてしまいました。

釣れたアジはすべてマアジです。前回あんなにたくさんいたマルアジやコサバはいったいどこに行ったんでしょう?

*同じ型のフグがたま~に混じります(サビキにアジ3、フグ1という時がある)。アジとフグがケンカせずに混じっている。関東では見ない釣れ方ですね。


もうお土産は十分なので、サビキ竿はたたみ、改めて大物狙いに切り替えます。




今度は2.5m3本針のビシ仕掛けでベタ底を狙ってみます。主な狙いはチヌ(クロダイ)ですが、外道も期待!

コマセを撒くとすぐに餌取りが集まり、ツケ餌がが着底と同時に瞬殺される状況になりました。でも今回はあまり気にせず、コマセを撒き続けることにします。

我慢くらべのつもりで延々と同じことを繰り返していたら、しばらく経ってから、突然エサの取られ方が変わりました。海底の状況が変わったかもしれません。

念のために次の1投を丁寧に入れ、慎重に穂先の様子を見ていると・・・。

「ガツッ」を明確なアタリが現れました!
アワセた途端に竿がしなり、元気な魚の首振りがビンビン伝わってきます。

久し振りの良型。澄み潮の中から揚がってきたのは、尺サイズのチヌでした。

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体長30cm。初対面の糸島のチヌちゃん!

*このチヌ、写真にも写っているとおり、とても美しいブルーを帯びて輝いていました。関東では見たことのないタイプの輝きです。


やりました!この海では初めての良型です!浅い水深(7~9m)では難しいかと思われましたが、まずは「尺超え」成功です!


魚を暴れさせてしまったので、ポイントを休めます。そのついでに、仕掛けを3m1本針に作り替えました。
(大物狙いの距離感に寄せたい気持ちと、ファイト時に牡蠣棚に巻かれないことを考えた折衷案)


少しの間を経て、釣りを再開します。仕掛けを投入して、再び穂先に神経を集中していると・・・。

いきなりスーッと穂先が横に持っていかれました。大物特有のアタリです!

すかさずアワセると、竿にズシッと重量が乗り、竿が満月にしなりました。ヒット!これはかなりの大物です!!

鯛であれば2kgクラス以上の手応え。
想定以上の大きさですが、すぐ近くが牡蠣棚なので魚を遊ばせられません。慌ててドラグを締め、力比べを挑みました。

しかし、牡蠣棚に逃げ込まれることは避けられたものの、数m巻いたところで「ブツッ」という嫌な手応えとともに、重量感は失われてしまいました・・・。

仕掛けを回収してみると、針は残っています。どうやら掛かりどころが良くなかったようです。

残念・・・。しかし大物が掛けられることは分かりました。



また少し間をおいてから仕掛けを投入します。状況は悪くないので、勝負はこれからです!


次のチャンスは思いのほかに早く訪れました。

明確に出たアタリ!先ほどの獲物ほどではないものの、文句なしの大物の手応え!澄み潮で目視しながらの牡蠣棚スレスレのファイト!

そんなやりとりを経て出会えたのは、立派な年無しサイズのチヌでした。

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ちょうど50cm!これが糸島の牡蠣棚つきのチヌさまです。

ようやく出会うことのできた、糸島で初めての大物。感慨ひとしおです。

「釣れてくれてありがとう!」心からの思いでした。



状況からして、まだ大きいのがいるはずです。

しかし、持ち込んでいたクーラーボックスが16Lサイズのうえ、アジ約60匹が入ってます。この年無しを入れると、果たしてもう1枚入る余地があるかどうか・・・。

よくよく確認すると、なんとかもう1枚なら入りそうな気がします。

よし、もう1戦だけチャレンジしてみよう!



その結果。

首尾よく、もう1枚の年無し様に出会うことができました。それもチヌ(クロダイ)の自己記録更新の52cmです。真夏の太陽のもと、福岡に来てから最高の釣果を手にすることができました。

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帰港後に撮っていただいた手持ち写真。舞い上がった笑顔は隠させていただきました(笑


これで想定どおりクーラーが一杯になり、12:30に早あがり。暑かった・・・(汗

(泳がせ竿は最後まで出していたんですがアタリなし。・・・万が一釣れてたらリリースしなきゃいけないところでした(^o^;))





🏁🏁🏁



釣果:チヌ(クロダイ)3(52cm、50cm、30cm)、マアジ(20cm、12~15cm)64

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当初狙っていた手段(ダンゴ釣り)ではありませんでしたが、この釣果には満足です。



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真ん中の1匹だけ20cmクラスで、他はすべて12~15cmでした。



今回の釣りではGPSも魚探も使わなかった(使えなかった)んですが、いざ海に出てみると、まったく問題ありませんでした。
関東での釣りスタイルに無意識に縛られていた自分に気づかされました(^o^;。



🏁🏁🏁



毎度のことながら、釣行後の食事は本当に幸せな時間になります。普段は節約生活をしてますが、この時ばかりは贅沢に身を任せます♪


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肉厚な身に確実に火を通すために酒蒸しにしてみました。塩焼きと一味違うプリプリな食感が美味♪


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外せない握り寿司(20cmアジとチヌ)。ちょっとシャリ作りに失敗ありでしたが、それでも美味しかったです。


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ごまチヌ(「ごまさば」のチヌ版)。もう完全に定番化しました。ごはんのおかずに最高です!


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前回に引き続き、大量の南蛮漬けを作りました。これでしばらく食卓に華を添え続けられます♪


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骨なし、殻なし。食べやすさ優先のアクアパッツァ(出汁の3段活用①)


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アクアパッツァの残りのアレンジパスタ。今回はトマトソース加味。これは旨味のデパート!(3段活用②)


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パスタの残りをアレンジしたリゾット。絶品!やめられません(^o^;(3段活用③)



産卵の季節からどれくらい経っているかはわかりませんが、今回の糸島のチヌ、身には真鯛に劣らない甘味があり、今までに食べた黒鯛の中ではトップクラスに美味しい気がしました。胃の中にマツバガイ(?)、やイガイ、それに何かわからない稚貝が入っていて、かなり貝類を食べているようでした。

福岡に来る前いろいろな方々から「九州の魚は美味しい」と聞かされてたんですが、少なくとも糸島の釣り魚に関しても、それは間違いなく言えることだと思います。


次回の釣りはまだ決めていませんが、糸島の牡蠣棚でさらに別の大物を求めてみたい気が強まってきた気がします。


貴重な恵みをお分けくださった糸島の海の神様に心から感謝します!


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おまけ。職場に持っていく弁当でも南蛮漬けは大活躍!(続き過ぎると飽きますが(^o^;))





2017年3月 4日 (土)

【釣行記】平成29年3月3日(金)長井かかり釣りセンターさん

ダンゴ釣り修行の第2回です


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宿題の多かった前回以降、2度釣行計画を立てたものの、結局2月には出撃できませんでした(何故か「春の嵐」に当たってしまって・・・。相変わらず天候運はありません


やっとめぐり合った仕事の調整がつきそうな北風の日は、ひなまつりの日でした。


(ひまなつり、縁起が悪い気もしましたが



前回浮上したたくさんの課題。それぞれに対策を打ちましたが、果たして結果は・・・?


今回も手漕ぎボート釣りではないので、あまり深堀りせずにざっくりとご報告させて頂きますね







今回の釣行に臨むにあたって、改善を特に心掛けたのは以下の4つです。


①竿とリールの右手操作にしっかり慣れる
②朝のダンゴ作成手順を確立して時間と疲労を節約する
③実釣開始後のダンゴ作成・投入の手順とタイミングを確立して確実にステージ育成・維持を図る
④仕掛けの水深を常に把握する


あと、今後のために踏み込んでおきたい1歩として・・・。


⑤基本の釣り方の他に、流し釣り、落とし込み、L字釣法、宙切りの4つの仕掛け操作にもチャレンジする


このうち、①と④はタックルの新調もしています。まずリール、手のサイズに合わせて操作しやすくするため、スプール径が大きめなリールを購入しました(写真は後ほどのアルバムにて)。水深の把握については対策を2つ。ラインをマーキング付きの製品に変更。それからラインに目印を付けるために建築用のマーカーを用意しました。


後の②・③・⑤はネットを動画視聴とイメージトレーニングだけが対策です




早速ですがこの5つのポイントについての実釣結果も書いちゃいます


①「右手操作
竿、リールともに右手操作でひととおり問題なくこなせました。巨ボラ先生に付き合ってもらって、かなり指ドラグにも慣れることができました♪

②「朝のダンゴ作り
朝のダンゴ作りは2つの桶で2回に分け、5kgずつ作成。手と腕の負担が減ってスムーズに進めることができました。

③「ステージ育成・維持
仕掛けダンゴと寄せダンゴを一定のリズムで投入できるようになり、エサとり→ボラ→チヌとポイントの変遷を感じることができました

④「仕掛けの水深
マーカーがうまく塗れなかった(塗っても見えない)ものの、新調ラインの既成マーキングのおかげでしっかり仕掛けの位置を把握することができました

⑤「応用仕掛け操作
想定していた4つすべての釣法にチャレンジしてみました。でも今回はあまり潮が流れず仕掛けが流されなかったため、流し釣りとL字釣法はあまり効果がありませんでした。落とし込み(モーニング)、宙切りはアタリなし。最後にノーシンカーでの落とし込み(実際にはNS釣法と同じ)をしたらヒットがありましたが、NSのアワセ方を忘れてしまっていてアワセが決まらず、無念のバラシに終わってしまいました


かなり経験値の稼げた釣りだったと思います。今回は潮の速さが一日を通じてそれほど変わらず、オモリをあまり変えなくて済んだことも、初心者の僕にとってアタリの見分け方を学ぶうえで良い環境だったと思います



釣果:黒鯛(カイズ)7、ヘダイ2、ぶっといボラ1


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なんとか家族のおかず分は確保できたかな?ヘダイもなかなか美味しいお魚です♪

長井でカイズの数釣りができる時季はそろそろ終了だそうです。先月の数釣りトップはなんと52枚)。僕も前回、すぐ隣での37枚という大釣りを目の当たりにしましたが、なんともスゴイ数。長井は、京急大津の海以上に真冬が熱い海のようです。




ところで、今回僕が一番勇気を振り絞ったことが「ぶっといボラくん」の処遇です。


長井の海が綺麗なことと、「寒ボラは美味しい」とも聞くこと、それから今回のボラがあまりに「ぶっとい」魚体だったことから、今回思い切って持ち帰りました。


本当は海で下処理をしてから持ち帰ると良いのですが、諸事情(準備の悪さ)から、血抜きだけしてそのままクーラボックスに投入しました(以前、ボラの強烈な「臭い」にひどいめにあったことがあるので、かなり勇気が必要でした・・・)。



ニオイが強烈なのはウロコとヌメリ、内臓だけです。


ウロコは屋外ではがしました。大きなビニール袋の中でウロコ取りを使って飛び散らないようにしました(大きな鯛の時と一緒)。ヌメリは屋外の水道で魚体をタワシ洗い(でも、長井産のせいかそれほどニオイはきつくありませんでした)


そして内臓をキズつけないように「ダイレクトに柵どり」しました。



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ウロコさえしっかり剥がしてあれば、さばきにくい魚ではないと思います。

背身だけなら結構簡単です。でももったいないので腹身のほうにもチャレンジ。



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もしかして卵(カラスミになる)が入っているかもしれませんが、今回は内臓には手をつけませんでした。

内臓はキズつけず、血や体液も出ずになんとかうまくいきました。ボラの「5枚おろし」といったところでしょうか



それで、肝心の「食味」です。


釣った当日のお刺身。「美味しい」です


かなり驚いたんですが、食味はほとんど「美味しいイナダ」もしくは「ワラサ」。たぶん、ワラサと言って出されたら味では見分けがつかないんじゃないかと思います。ほんの少し、後味に違いを感じますが、それもイヤな感じではありません。


海が綺麗なおかげか、時季のせいか、はたまたたまたま美味しい個体だったのか・・・。あるいはその全部?


とにかく、ボリュームもあって美味しい、上質な1本でした

(実際に食べるまで記事に載せるつもりがなかったので、お刺身の写真は取り忘れ



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これは翌日の夕食に出したお刺身。お酒を振って1日寝かせたバージョンです。食感と旨味が明らかに変わりました。これもなかなか!ボリュームがあるので、まる2日間楽しめます♪

長井の寒ボラ、一度味わってみる価値アリですよ


(でも念の為、ニオイ対策には万全を







【アルバム】



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渡船は朝6時に出船。1ヶ月前より30分早まってます。これから日の出時刻とともにどんどん早まるそうですよ(^^;;。


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筏に乗りました。夜明けの筏。この雰囲気、大好きになりそうです(^○^)。


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海の上で見る日の出。何度見ても格別ですね。


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朝方は魚の気配がありませんでした。やっと出たアタリは10:30頃。腹回りのぶっとい巨ボラくん。この1匹とのファイトで、すでに疲れました( ;´Д`)。


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本日最初の本命ちゃん!o(^▽^)o ボラの後、教科書通りに黒鯛のアタリが出始めました。


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外道は少ないと思いますが、たまにこんなのが揚がってきます。よく見ると初めてお目にかかる本家ヒガンフグさんですね。墨を垂らしたような模様です。


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午後は、毎投のように魚のアタリがあります。でもアワセに迷ったり、魚に針を呑まれたり、ハリスに傷がつくたびに針を結び直したりしたので、効率は上がりませんでした。それでもダンゴ投入のリズムは守るように務めました。


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これが新調したリールです。今回は違和感なく操作することが出来ましたo(^_^)o。


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この日最後の1枚はヘダイちゃん。黒鯛に似てますが、幼な顔で優しい感じがします。長井の神様、今日も一日有り難うございました!(^人^)


穂先に出る小さなアタリに精一杯の大アワセを入れるダンゴ釣り。本当に楽しい釣りです。


オールもアンカーもないのに何故か手漕ぎボート釣りより体が疲れるんですが、、ビシィッ!!と竿を大きく空に向け、魚の重みを感じた瞬間の快感は、後から思い出しても脳に快感物質が出てきちゃいます


これで良型の引きを経験したりしたら・・・。全国的に人気のある理由が、とてもよく分かる気がします。







【今回の主な反省点】


・アタリ判断が難しい
ダンゴが割れ、しばらくして仕掛けが落ち着いてから出るアタリはまだ取りやすいんですが、割れてすぐに出るアタリは自信が持てずアワせられません。また、オモリの着底が判別できる状況でないと、仕掛けが底にあるか判別できない気がします。今回の釣果はすべてオモリで底が取れる状況でした。潮が早いと通用しないと思います。


同じ理由で、流し釣りや落とし込み、宙切りでラインを送り込む時、アタリが取れる自信がまったくありません・・・


・巨ボラ1匹で右手のダメージが大変なことに・・・
前回も大きなボラとのファイトがありましたが、今回のボラは輪を掛けたヘビーファイトでした。船竿と違って片手の握力と手首の力だけで対峙しなくてはならず、特定の筋肉の負担が・・・。でも、きっとロクマル級の本命だったら、もっと激しい戦いになるんでしょうね。それを感じさせてくれた巨ボラ先生には、心から感謝しています


・いつのまにか竿先が折れてしまった。
さんざん折ったことのあるメバリングロッドより更に細い穂先なので、そのうち折るだろうと思っていましたが、今回でした。いつ、なぜ折れたのかはまったく分かりません。実釣中、気がついたら穂先2cmくらいのところで折れていました。でもちょっとツメた状態でも実釣にあまり影響はなく、このまましばらく様子をみてみようかな、と思います







大津の水温がそろそろ上がり始めそうですね


予定では、大津の水温が12~13度になったら、大津の手漕ぎボート釣りでのダンゴ釣りにチャレンジしてみたいと思ってます。


長井での2回の釣りでは、まだまだ圧倒的に修行が足りないのですが、もしかすると次回の釣りはいきなりの大津になっちゃうかもしれませんね


海苔棚のあるなしでも海の状況は変わると思います。さて、どんなダンゴを準備しようかな・・・?




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余談、今回最後にちょっとだけNS釣りをしてみたらヒットがありました(バラしましたが(^^;;)。ダンゴ釣りとNS釣りは、ポイントもタックルもほぼ同じなので、シームレスに切り替えられます。楽しいかも?



2017年2月 4日 (土)

【釣行記】平成29年2月1日(水)長井かかり釣りセンターさん

「ダンゴ釣り」、初チャレンジです

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前回の釣行時に下見を済ませていた「長井かかり釣りセンター」さんに伺ってまいりました。

手漕ぎボート釣りではないので、釣りの詳細は思い切って省略。さっぱりと短くまとめてみますね







下準備はかなり周到にしました。


・・・が!


実際の釣り(というより、まずタックルの操作)は想像以上に難しく、ほぼカタチにならないままタイムアップになってしまいました



釣果は「黒鯛(カイズサイズ)1、ヘダイ1、ボラ1」。初挑戦とはいえ、かなり寂しい結果です。
(釣果写真は後ほどのアルバムにて)



丸1日ずっとタックルの操作に苦労して、最後の30分でやっとヘダイ、カイズと2連発してヒントを掴んだところで終了。筏の上での8時間半は、「あっという間」。ダンゴ釣りは、ともて忙しい釣りですね。


忙しい釣り、大好きです(笑




初めての長井での釣りを終えてみて、強く印象に残ったことが2つ。


① 長井かかり釣りセンターさんは、素晴らしい釣り宿さんです
こんなに家庭的で温かい釣り宿さんは初めて。下見の時に応対して頂いた若旦那(?)さんの親切で気取らないお人柄に驚きましたが、経営・運営に当たられているご家族(?)のみなさん全員が、とても親切で温かい人達でした。僕は得体の知れない新顔のはずなのに・・・。居心地が良すぎることが少し心配になってしまったくらいです


② 長井での筏釣りは、魚種が多彩です
この日に実際に目にした魚を挙げてみます。クロダイ、ヘダイ、アジ、カワハギ、ボラ、シマアジ、フグ。また、3日前にはヒラメ、マトウダイが釣れていいました。さらに、翌日(2月2日)にはホウボウも釣れています。この真冬にこの多彩さ。どうやら長井は黒潮の影響をかなりダイレクトに受ける海域のようです。


長井の海は、北風と東風にはめっぽう強く、凪になるそうです。
冬の間、京急大津は強い北風で出船できない日も多くなりますが、そんな日の長井では凪の釣りが出来る、ということになりますね。


いろいろと面白そうです。楽しみが増えました







【釣行アルバム】&釣果



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日の出時間に渡船が出ます。渡船には貸し出し用のタモ、、スカリ、タライ、バケツが有ってとても助かります。


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筏の上の景色。海上から夜明けが見られるのは良いですよね。


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スプールの押さえが利かず、アワせが効きません。魚を掛けてもすぐバレるは、バックラッシュするは・・・。1日ずっとリールと格闘してました(^_^;)。


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良い天気。穏やかな海。筏の上は快適!写真の船はお弁当便(予め頼んでおくと11時頃に届けてくれます)。


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今日のお昼は親子丼(600円)。温かいお弁当が有難いですo(^_^)o。


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僕のダンゴ釣り初の獲物はボラくんでした(70cm級)。フロロ1.5号で普通にこんなのが揚がるものなんですね(◎_◎;)。


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午後2時半頃、やっと本命が来た!と喜んだらヘダイちゃんでした(^◇^;)。黒鯛より美味しいという人も多いそうです。


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ヘダイちゃんの次の1投で来た、正真正銘の黒鯛!、と言いたいところですが、大きさはカイズ級でした。でもダンゴ釣り初の黒鯛。記念魚ちゃんです*\(^o^)/*。


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午後3時、お迎えの船が来て撤収です。見てくださいこの素晴らしい凪!筏の風景は独特の風情があると思います。


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これにて初挑戦は終了。本当にあっという間の8時間半でした。







【反省点ダイジェスト】


釣り方も場所も初めてということもあって、これほど具体的な課題が多く見つかった釣行は久しぶりです。まったく思い通りにいかず、非常に勉強になった釣行でした


具体的な反省点は14個も浮上していますが、長すぎるのでざっっくりとまとめておきます


・リール(バイキング筏44)の操作がほとんど出来ませんでした。

なぜ操作できないの?僕ってそんなに不器用??、と一日中自問していました。帰宅して夕食を終えたあと、改めて竿を握ってみたところで、ようやく原因らしきことが判明。竿を構えてみると、スプールを押さえる役割の人差し指の指先が、スプールを大きく超えてラインガイドを押さえてしまっています。これでは細やかな操作はできる訳がありませんし、指を曲げて頑張るせいで手の負担も大きくなるワケです・・・。どうやら僕の手には小型のバイキング筏44は小さすぎたみたい。現地では全然気付きませんでした・・・。


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かなり握る場所を遠ざけてこの状態。この写真でいうスプール側面の下側を人差し指で押さえたり、回したりしてラインを操作する必要があります(それも一日中ずーっと!!


・「左手での竿操作」を選んだことも大失敗。左手の作業負荷が重すぎて早々に握力を失ってしまいました。

前述のとおり、うまく扱えないリールをなんとかしようと無理な握りを繰り返していたことも原因ですが、一日中ダンゴを握る作業も相当に握力を消耗しますので、竿とリールの操作は少しでもタフな利き腕に預けるのが吉、と実感しました。


・ダンゴの着底が分からないことが多く、仕掛けの位置がつかめませんでした。

中層でボラなどにダンゴを割られてしまい、ダンゴの着底や、刺し餌が出る瞬間をつかめないことが非常に多かったです。これは、タックル操作をなんとかすることに手一杯だったことに加え、左手の疲労で竿の穂先が安定しなかったことも原因です。仕掛け操作がまともにはできませんでしたので、事前に予習していた様々なダンゴ割れ対策を実行に移すことができず。終始、雑な釣りになってしまいました。







ちなみに、7~8mしか離れていない隣の筏で釣られていた方は朝方からラストまでずっと黒鯛を揚げ続けられていて、37枚という凄まじい釣果


僕はその方と向かい合って声をかけあいながら釣っていたので、その一部始終を見ていました。なんと得がたい貴重な経験でしょう また、この方は帰港後の帰り際にも温かいアドバイスをたくさんくださり、さらに貴重な黒鯛をたくさんお裾分けしていただきました。心から感謝(ご恩は忘れません


この日に来られて、本当に良かったです



14個の反省点は、1週間もあれば対策できそうなものばかり。
次回の釣りが、ダンゴ釣り修行第1幕の「最初の勝負」をかける日になりそうです


初挑戦は惨敗こそが最高の結果(?)。次が楽しみです





2014年11月12日 (水)

【釣行記】平成26年11月8日(土)京急大津・石田ボートさん

予告なしで出撃した今年3度目の青物狙い釣行です


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タイトル出演:せーじさん

今年9回目の釣行になります。
季節外れの台風20号が過ぎ去って高気圧に包まれる日・・・のはずでした(笑


今回はお会いできた方々への失礼を避けるため、久しぶりに時系列で書くスタイルを取ってみたいと思います。実は、スマホを買い替えた関係で仕上げ編集できる文字数が増えたみたいなんですよね。実験の意味も含めてちょっと字数を多めにしてみようと思います。


それでは釣行記本編、スタート







でもGPSログだけは頭に置いておきますね(その方が見栄えが良さそうなので


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海況を表現してみようとしてみたら子供の落書きみたいになった。

このログ、ポイント部分を拡大すると、もうグチャグチャなんですよね・・・。アンカーの上げ下ろしも8回を数えました。この記事(のテキスト)を書いてる時点で2日経ってますが、まだ右肩が痛いです・・・







【基本(事前)情報】

平成26年11月8日(土)、京急大津・石田ボートさんから出船しました。潮汐は大潮。満潮5:30、干潮11:10。良い潮回りだと思います。前々日、台風20号が関東沖を通過しました。その翌日の7日金曜は風が残り、各地でボートは出船不可だったようです。8日の天候予報では関東は広く高気圧に包まれ、穏やかな釣り日和が期待されます。ここ最近、関東沖では黒潮の流れが接近してきていて、前日7日の海況図では東京湾内への分流の流入も認められます。また前週は大津沖のアジ乗合船で10~13kgのブリが連発(常連さんの泳がせ釣りでしょぅね
今年は3年振りにブリが回遊してきています。相変わらずイワシの姿が見られないことが気掛かりではありますが、否応にも大型青物の期待が高まります


※この部分は釣行前に書いてます。まさかあんな強風に見舞われるとは・・・




【予想&作戦】


今回は本編の中に潮の話が多めに出て来るので、前提になる事前の潮の予想内容をざっと書いておきますね。


下げ4分で始まる朝方は北西の弱い潮。その後、少し早まって安定し始め、下げ7~9分で最初の時合。その後、一旦流れなくなり、上げ1分で北東からの流れが入り始め、2回目の時合。その後、また潮が弱くなったり舞ったりしながら上げ5分で北寄りの潮(北東~北西)に安定し始め、3回目の時合。時間いっぱいまで粘れば3回も時合が狙える「釣り日和」と考えていました
(僕は3回目の時間帯まではとても残業できませんが


その予想から考えた今回の作戦。狙いは「ブリ」です
朝イチは富士山出しでアジ狙い。しかし1回目の時合を見込む9時までには沖の小漁礁に出て泳がせメイン。もしヒットがあればファイトは40分くらいには達すると思います(僕のタックルはブリ相手には非力なので)。もし釣り上げられたら早上がり。釣果が無ければ、2回目の時合となる上げ1分には他の魚も併せて狙える中根西に移動。しかし大きめのアジでの泳がせは可能な限り常に出し続ける


※本文にて後述しますが、この予想の半分以上は外れ、作戦も海の上では一旦白紙でした




【出船前】


まだ暗いうちに大津港に到着。車のドアを開けた途端に強風が叩きつけます。えこんなに風あるの 経験的にはギリギリ出船可能レベルと感じましたが、今日こそは穏やかな釣りが出来ると思っていたのでビックリ。MICSの確認をしてみると「北風9m/秒」。正直、「なんじゃこりゃ~」です


すぐに「せ一じさん」と合流。お互い顔を見合わせて苦笑です


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出演:せーじさん

しかしやはり石田丸さんは出船可の判定でした。白波もかなり出ていますが、どうやら予報では弱い南風に変わる見込みだったようです。



大津港のスベリに並ぶと、僕が2番手、せーじさんが3番手。1番手は・・・。


「菅原ご夫妻」でしたこれまでにも何度かお話させて頂いたことがある凄腕夫婦釣り師さんです。今回は初めてたくさん言葉を交わさせて頂くことが出来ました。光栄でした~



しばらくして、こちらに駆け寄って来られる方が
振り向くと「mickさん」でした よくコメントを頂く方なのですが、不思議と予告なしの釣行でも、とてもよくお会いします。ご縁のある方なんですよね♪


※mickさんは10月末頃に小川丸さんからの出船で4kgの真鯛を仕留められています。小川丸さんのHPでお写真が見られますが、本当に立派な獲物です。遅ればせながらお祝いをお伝えさせて頂きました。mickさん、いつもお声をかけてくださって本当に有難うございます!



せーじさん、菅原さん、mickさんとお話しできて、待ち時間はとても短く感じました。しかし、いくら待っても風は弱まりませんでしたね・・・


秋の休日ではありますが、用意されたボートの数はそれほどでもありませんでした。3つのボート店さんを合わせても15艘くらいだったかな?


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いくら風が強くても、出船前のワクワクは止まりません。



【実釣について】


AM7:00前、岸払い。
ひどい北風と波の中、予定通り富士山出しに向かいます。ちょっと手を休めるとすぐに風に吹き戻されてしまうので、魚探やGPSの準備すらままなりません。時折、大きな白波に当たり、頭から飛沫を被ったり、ボートの横から白波の頭が入ってきたりします。タンデムで出船されている方々はもっと大変だったのではないでしょうか・・・


行き馴れている富士山出しが、とても遠く感じました(毎回同じような文章を書いている気がしますが、きっと気のせいですね


富士山出し北部に到着。ポイントの風上にアンカーを落とします。しかし、北風のせいで走錨してしまい、なかなかポイントに止まれません


3回目の打ち直しでも狙っていた水深23~26mを大きく外れ、19.5mで止まってしまいました。もういいやと思い、止まった場所でスタートです。時計を見たらAM7:57。出船から1時間もかかってしまっていました


AM8:00、富士山出し北部。
潮はごくごくわずかに北西からの流れ。周囲を見ると、15mほど西のボートの方がアジをバンバン釣られているのが見えます。僕はポイントをやや外れてしまっているので、コマセを縦に広く振って遠くからアジを呼び寄せます。


5投目からアタり始め、寄せては1匹、寄せては1匹と釣りました。なんとか5匹釣るも、学習効果?で次第にアジが寄らなくなり、ついに釣れなくなってしまいました(遠くから寄せるパターンでしばしば経験します。たぶんコマセの切れ目でアジが我に帰って警戒心を新たにしちゃう?感じでしょうか・・・)


隣の方はずっと入れ喰いです(羨山C~


でも泳がせ餌の分は確保できたので、予定通りAM8:55に移動を開始しました。9時の時合に合わせて沖に出ます。



AM9:10、沖の小漁礁。
せーじさんがいました 挨拶してそばに入らせてもらいます。この時、出来るだけ普通に話せる距離に寄りたいと思い、自船のアンカーロープがせーじさんに絡まない程度に寄せました(これが失敗のもと


仕掛けを下すと、表層はごくごくわずかに南南西からの潮。しかし底潮はほぼ止まっていました。大潮の下げ7分なのにまったく流れていません。せーじさんに状況を聞いてみると、朝から狙ってアジ1とのこと。


今日の1回目の時合の予想は完全に外してしまったようです


すると、すぐに風向きが微妙に変わり、僕のアンカーロープがせーじさんにじりじりと寄っていきます。


しまったと思い、仕掛けを上げてアンカーを上げる準備を始めましたが・・・、間に合いませんでした。アンカーを上げるより早く、せ一じさんの泳がせ仕掛けに絡ませてしまいました・・・


謝りつつアンカーを上げ、せ一じさんの仕掛けとアジを回収(アジはへタバってしまっていたので、預かって後で返却)。するとその直後にせーじさんの竿に大きなアタリ


それから15分くらいのビッグファイトを目撃せーじさんが竿を大きく曲げている姿は恰好良かったです (今回の相手は「ドチ先生」だったようです)


※せーじさんの「荒海ファイト動画」。補足編に記載予定です!


その後、潮が合わない旨を伝えて、僕は富士山出しに戻ることにしました。



AM10:20、富士山出し北部。
再訪ですが、やはりここも潮が流れず、魚の気配がありません。周囲もアタリの気配なし。先ほど好釣だった方も、もうおられません。


ひたすら潮の観察をしますが、コマセを投げ入れるたびに流れる方向が変わります(基本、表層はごくごく弱い南寄りからの潮)。底潮はまったく流れていませんでした。打つ手がありません。潮を睨みながら手掛かりを待ち続けます。


AM10:50、投げ入れたコマセがまっすぐ沈むようになりました。そしてその10分後、非常に弱くですが、表層に東からの潮が入り始めた気配がありました。



これは上げ潮の流れ出しの可能性があります。もしそうだとすると、上げ潮の流れ出しが潮汐上の潮変わりより少し早いことになります。


頭の中がパタパタと整理されてきました。どうやら今日は上げ潮が優位の日のようです。上げ潮優位であれば、下げ潮が流れなかった事実とも矛盾しません。今日初めて、複数の事実が繋がりました。過去に経験したパターンが連想され、新しい予想が浮かんできます。


この後、底潮も東からの潮に同調していく可能性が高いと思います、しかしその段階はほんの30~60分で過ぎ去り、次に北東~北からの潮が入るようになる気がします。そしてその流れ出しの一刻が「時合」になるはずです


しかし心配もあります。上げ潮の強さが特に強い場合、その北東~北の潮の段階も短時間で過ぎ去り、ぐるっと変わって真逆の西~南西からの潮になっていってしまう可能性があります。


北寄りの潮に対応でき、もし南西の潮に至っても小移動で対応できるポイント。浮かんできたのは、やはり「中根西」です。直ちに移動することにしました。



AM11:10、中根西。
風と波が少し収まり、白波が消えています。30mほど南東に離れたところに mickさん が浮かんでいるのが見えました。目が合った気がしたので手を振ってみたら、すぐに振り返してくださいました。どうやら朝から坊主上等の大物狙いをされているようです。「漢」の背中が語っていました。


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漢の背中。


仕掛けを投入して海を観察すると、表層はごく弱く猿島方向に流れています(南東からの潮)。ボートが止まったポイントでは、まだ魚の気配がありません。ここでは泳がせ竿、アジ狙いの竿、鯛狙いの竿の3本体制です。非常に危険な体制ですが、僕にとっては潮の流れ出しを把握するために必要なので、敢えてリスクを冒します。


ストップウォッチを手に仕掛けの打ち返します。しかしまだ魚の気配はまったくありません。この読みが外れていたら、今日はこのまま終了です。なかなか怖い時間でした・・・。



30分程経った時、仕掛けを揚げてみると、初めてエサが取られました。


すぐに潮の様子を確認します。表層にごく弱く北西からの流れを感じました。


潮が変わり始めた・・・?


その後は毎投、餌が齧られるようになり、明らかに海の様子が変わりました。
どうやら予想に近い展開になり始めたようです。


そして、続いてきたのは「アジ」でした。アジ竿にヒットです
アジは潮表を教えてくれる魚です。このタイミングでアジが来たことは時合(潮の流れ出し)の到来を告げてくれています。


アジは泳がせ用に活かし、すぐにアジ竿をたたみました(アンテナの役割は完了です


ここからは2本竿体制。泳がせ竿は船首側に出し、船尾側ではビシ仕掛けでの大物狙いです



魚のタナを探っていると、エサ取りの動きから、何か大物の気配があることが感じられます。真鯛か黒鯛か青物か・・・。あるいはスズキか。とにかく何かが居ます。


その直後、ビシを底から1mの位置に止め、仕掛けが水平になる少し前のタイミングを待ってからシャクリ始めた時、「ガツッ」と竿先が止められました。
続いてググンッと引き込みます


ヒットです


今日初めての大物の引き。
やり取りをしていると、相手が鯛であることが分かりました。しかし引きはそれほどきつくありません。真鯛なら40cmくらい?でも掛かった棚からすると黒鯛の可能性も高そうです。
ハリスはいつもより少し細い2.5号にしていたため、慎重にファイトしました。


やがて海面に浮かんできたのは真っ白いお腹。やはり「黒鯛」です


取り込んですぐにハリスをチェック。キズが無いことを確認したらすぐに仕掛けを再投入します。黒鯛は良型でしたが、少しキズも見え、群れている可能性もあるので悦びに浸っている場合ではありませんでした。


ビシをタナにセットしてから竿を置き、改めて黒鯛の姿を拝見します。
今日の本命ではありませんが、精神的にも肉体的にも厳しかったここまでの釣り。その辛かった世界から救い出してくれる有難い1枚です


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50cm•2.2kgの「年無し」。心から感謝ですm(_ _)m。釣れてくれてありがとう!


アタリは続きませんでした。


しかし時合はまだ終わっていないはずです。すぐに打ち返しのペースを戻し、再びタナを探り始めます。するとエサ取り達の緊張感が感じられます。どうやらこの海域にはまだ何か大物がいるようです。


攻めるべきタナの見当は付きましたが、待ち続けても喰いません。


そこから様々な手を付くし、相手が喰いつくきっかけを与えるように努力します。
しかし、なかなか喰いません


次はハリスを細くしてみるか・・・、と考えていた時、20mほど離れたところのボートの方の竿が海面に引き込まれているのに気づきました


慎重なリーリングを見守っていると、スムーズにタモに収まった魚の姿は立派な真鯛思わず「おめでとうございます!」と声を掛けさせて頂きました。


※この時は分からなかったのですが、後で言葉を交わさせて頂いた時、この方が 「川端さん」であることが分かりました。3年前くらい前から一度お会いしたいと思っていた石田丸釣果サイトの常連さんです。昨年からは特に大鯛を数多く仕留められていて、この日も3kg、4kgの2枚をゲットされていました。確か乗合船では9kg超の真鯛の実績もお持ちだったと思います。まごうことなき鯛釣りのエキスパートさんです


この真鯛の目撃も、僕にとって今日の時合とポイントの確認になりました。


午前中の荒い海況と、予想外に流れなかった潮。その辛い段階を超えて繋げてくることができたこの状況に、今回の僕は十分に救われました



自分の釣りに戻り、改めて海の様子を探ると、もう大物の気配は消えており、エサ取り達の嬉々とした動きが感じられました。


どうやら、先ほどまでの気配は川端さんの釣られた真鯛のものだったようです
こんなことが感じられるなんて、やはりビシ釣りは面白いですね



その後、表層の潮は次第に南寄りからの潮になって早さを増していきましたが、底潮は北西から緩やかに入ってくるままでした(2枚潮の状況)。底潮が北寄りであれば可能性は残るため、いつもより長く残業してみましたが、残念ながら続く釣果はありませんでした。


最後の最後まで出していた泳がせ竿を、PM2:20に納竿。
今年3度目の青物狙いは、またしても本命無しのまま終了となりました。







港に戻った時は、ちょうど3時くらいだったでしょうか。僕がこの時間まで海にいることは珍しいです(帰宅に2時間半くらいかかるので、タ食までに捌く時間が無くなっちゃうんですよね


でも、そのおかげで、再びせ一じさん、菅原さん、mickさんと言葉を交わさせて頂くことができました。今日は本当に楽しいです


若女将さんにお聞きしたり、自分の目で見た状況からすると、今日は少なくとも真鯛2枚(川端さん)、黒鯛3枚にアジ、イシモチもかなり釣れたようです。


正直、ビックリしましたよ。
あの海況でこれだけの獲物が揚がっているなんて、異常だと思いました。
出られていた方々はみなさん絶対普通ではないと思います


しかしよく考えてみると、きっと手漕ぎボート釣りが大好きな方々は皆さん只者ではない方々ばかり、ということなんでしょうね







釣行記本編はこれで終了です。


やっぱり昔のスタイルだと長くなっちゃいますね(;´Д`A。久しぶりに6000字を超えました。でも、スマホアプリでの仕上げ編集では、全く問題無さそうですo(^_^)o。


補足編は恒例の内容を中心に、後日1本ポストさせて頂く予定です。


只者ではない皆さんが、僕は大好きです
これからもずっと一緒に手漕ぎボート釣りのドラマを紡いでいきたいですね


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黒鯛って「チョイワルオヤジ感」がありませんか?




2014年11月 8日 (土)

【釣果速報】急遽本日、京急大津に出てまいりました!

気合入りの青物狙いの舞台は、まさかの強風いろいろと予想外の海況でした


元々は7日の金曜に有休休暇を取って出撃するつもりでした。


しかし台風20号の影響で無理。しかし偶然にも翌日の8日に入っていた予定が偶然無くなり、急遽本日、出撃の運びとなりました


釣果:黒鯛1(50cm・2.2kg)、アジ7


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黒鯛は初めての「年無し」です。アジは脱走1と泳がせ消費1で持ち帰りは5匹だけ(^^;;。

・大津に着くと、まさかの北風 出船が危ぶまれるレベルでしたが、なんとか定刻出船できました。

・しかし結局、午前中いっぱいは過去最高と言えるくらいの荒れた海況でした(ボートへの浸水がひどく、魚探が水没してバッテリーが壊れてしまいました)。

・今回はブリ狙い。気合いを入れて臨みましたが、午前中の潮の予想はことごとく外れ、大潮なのにほとんど潮が流れない状況が続きました

・アジ狙いに富士山に入るも、走錨でポイントに入れず、なんとか泳がせ用の数匹を確保するのが精いっぱい。

・その後、流れない潮をにらみながら沖の小漁礁→富士山出し→中根と移動しました。

・最後に臨みをかけた午後の時合。泳がせのアタリは無かったものの、ようやく潮の流れ出しに合わせることが出来、なんとか黒鯛1枚に出会うことが出来ました

・今日の大津はボートは少なめでしたが、真鯛や黒鯛にイナダ?も出たようです。しかし大型の青物の気配は聞かれなかったようでした。

・今回は非常に厳しい状況の中での釣りでしたが、多くの方々と声を掛け合いながら釣ることが出来、また新しい気づきも多い、後に繋がる釣行となりました


詳細については後日改めて釣行記にてご報告させていただきます。


しかし、今年は本当に青物が難しい・・・

でも諦めずに再チャレンジです





2013年10月18日 (金)

【釣行記補足】仕掛け、食味、その他など。

平成25年10月10日大津釣行の補足です


だいぶ遅くなってしまいましたが、恒例の内容を中心に書き残しておきたいと思います







【使用した仕掛けについて】


○フロロ3号2.4m・3本針ウィリ一仕掛け


・枝元・・・下から70cm・70cm
・エダス・・・フロロ3号20cm
・枝針・・・玄人アジ10号(自作ウィリー・赤、緑)
・先針・・・グレ(メジナ)9号(空針)
・先針ビーズ・・・ひかり玉4号


僕のアジ狙いの基本になっている仕掛けです(ウィリーの形や色、ビーズは作るたびに変えてます)。今回、中サバ、コアジ、ウルメイワシから、大鯵×4、黒鯛までを釣り上げました。昨年11月に大津で59cm・3kgの真鯛が釣れた時とほぼ同じ仕掛けです。今回は主に置き竿で使いました。ウィリーで置き竿?と思われるかもしれませんが、先針のオキアミ餌だけでなく、ウィリーにもアジは喰ってきています



○フロロ3号4.5m・2本針仕掛け


・枝元・・・下から2.5m(サルカンとビーズによる遊動式)
・エダス・・・フロロ3号30cm
・枝針・・・玄人アジ10号
・枝針ビーズ・・・ひかり玉2号
・先針・・・プロマダイ9号


先針で黒鯛、枝針でアジを狙う仕掛けです。9月7日の釣行で真鯛らしきアタリがあったものの、ハリスを切られてしまった仕掛けとほぼ同じです。今回も当初は黒鯛狙いで底を狙い、その後タナを上げて真鯛を意識した釣りに移行しました。今回、大アジを1匹釣ったあと、謎の青物っぽい魚にあっというまに切られてしまいました。大アジは先針でした。



○フロロ4号6m・1本針仕掛け


・先針・・・プロマダイ9号(→途中でPE真鯛9号に結び替え)


黒鯛狙いに用意した仕掛けの中の太糸バージョン。底を狙うため、太軸の重い針を選択しています。青物らしき魚に3号ハリスを切られた後、ハリス号数を上げるために選択しました。
真鯛の気配があったものの喰わないため、オキアミを2匹掛けにしたり、途中で針を結び替えたりしてみましたが、アタリは出せませんでした。タナ取り中に大アジを1匹釣りました。ちなみに、オキアミを2匹掛けにする目的は、目立たせることよりエサの沈む速度を遅くすることです。



○フロロ3号6m・2本針仕掛け


・枝元・・・下から4m(サルカンとビーズによる遊動式)
・エダス・・・フロロ3号30cm
・枝針・・・玄人アジ10号
・枝針ビーズ・・・ひかり玉2号
・先針・・・DMAX真鯛クワセ9号


前述の4.5m仕掛けと構成は同じで、ハリスを長くした仕掛けです。黒鯛・真鯛・アジを一度に狙うつもりで作成しました。先針に軽量の針を使っていることと、枝元のサルカンに浮力のあるビーズを組み合わせて沈下速度を調整していることが特徴です。今回、この仕掛けに変更した直後に真鯛が喰いました。


偶然かもしれませんが、仕掛けに手を入れた直後に真鯛が食いつく経験はこれまでにもあるので、この仕掛けが良い、というよりは、仕掛けに何か変化を持たせることが良いのかもしれません。




【黒鯛の食味は?】


自宅に持ち帰ったのは黒鯛と真鯛だけです。我が家は相当なお刺身好きなので、たとえ大漁でもほとんど刺身で消費してしまいます。今回も刺身を中心にしたいつもの方法で、実質2日ですべて食べ尽くしてしまいました(我が家は永遠に料理のレパートリーが増えないと思います


Kuroakasashimi
奥の白っぽい方が黒鯛です。色の差は血抜きの差と思います。

黒鯛と真鯛のお刺身。


黒鯛は血抜きしたんですが、真鯛は大きすぎて血抜きできませんでした。写真の身の色の違いは、おそらくその差と思います。


(僕は舌に自信がないので、参考程度でお願い致します


今回、お刺身は当日と2日後に食べました(本当は3日熟成したかったんですが・・・)。黒鯛と真鯛を一緒に食べたのは釣行当日の夜です。身の味の違いはあまり感じず、どちらも甘味があり、美味しかったです


わずかに香りが違いましたが、やはり血抜きの有無の差だと思いました。皮の湯引きで食べ比べると良く分かったのですが、違いがあったのは「皮」です。皮の弾力(厚み?)が違いました。黒鯛の方が厚みがあり、歯応えがあります。好みは分かれるかもしれませんが、僕は黒鯛の皮の歯応えが好きでした


Kuroakachaduke
鯛茶漬け!赤と黒のミックス出汁です。

Taimeshionigiri
鯛めしおにぎり!今回は出汁を取ったあとのアラからほぐし取った身で作りました。さすがに身はボソボソ感が・・・。ちょっとケチすぎたかな(^^;;。出汁はたっぷり入れたので味は最高でした。

Aka2dayslater
2日後の湯引き!やはり熟成が効いてくるとよりコクが出てきます。

妻と交渉したのですが、油管理との兼ね合いで、今回も真鯛の鱗煎餅は却下に・・・。でも次回はやる、という言質を取りましたまた頑張って大きな鯛を釣らねば



【おまけ】


つまらない内容ですが、初めて記事内に動画を置いてみようと思います。以前テストでは載せたことがありますが、釣行中に撮影した動画を置くのは始めてです


釣行記本文中にも出てきた。黒鯛がヒットした時の動画です。ただし、映ってるのは釣りキチ先生の釣り姿だけ(^^;;。ヒットした瞬間、慌ててiPhoneを落とさないように気を付けるのが精いっぱいで、竿を撮影する機転が利きませんでした。わずか14秒の動画ですが、慌てた雰囲気くらい?は伝わるかもしません。


※音を大きくして再生すると、「竿先が海中に突っ込む音」、「ドラグの摩擦音」、そして僕の「おっとっとっと!」という格好の悪いつぶやきが聞き取れると思います



次回以降、機会があれば、もう少しみどころのある動画を掲載したいと思います。







これで今回の釣行記補足は終わりです。


次回はちょっと手漕ぎボートをお休みして、乗合船になりそうです。お雛の釣り好きの旦那さんからお誘いがありました。次回の手漕ぎボート釣りは11月になりそうかな?


水温も下がり、海も変わっていそうです。


青物も、そろそろ4~5歳魚を想定した仕掛けを用意する必要がありそうです。いま釣れている魚のサイズを想定しているとまた切られちゃう?かもしれません。真剣勝負の世界ですね。
昨年サルカンを引きちぎられたリベンジ!その思いを賭ける季節に、ついに突入です!





2013年10月13日 (日)

【釣行記】平成25年10月10日(木)京急大津・石田ボートさん(後編)

待ち望んでいた黒鯛との出会い幸運は更に続く・・・?
釣行記の後編です


Tobirae2510102



前編はこちら



後編では実釣の終盤戦と、Q&A形式での補足的なことを書いておきます。


それでは後半まいりましょう、後半しゅっぱ~つ







(実釣詳細の続きです)



今日1番の大アジを自分の手でリリースしてしまいましたが、めげずに前を向きます


タナにエサを置きますが、何も食いつきません。


オキアミを2匹の抱き合わせにしてみます。すると、前回の釣行の時と同様、片方の頭だけが器用に齧られます。2回連続でした。


タナを微調整してみますが、まだ喰いません。これは、仕掛けのどこかに問題があるようです。


仕掛けを細くしたいところですが、先ほどの3号を切った相手がまた回ってくると信じているので、号数を落とす決断ができません。4号のまま、軽めの針に結び直してみます。



喰いません


うーん、と悩みこみます。先生が近くにいらっしゃるので、思わず「先生ハリス号数が落とせませ~ん」、と意味不明な相談をしてしまいました


しかし、先生から「4号でも切られちゃうよ」との言葉が。この言葉で、吹っ切れるものがありました。今、感じている気配は真鯛だと信じ、あの謎の青物は諦めることにします。


3号1本針仕掛けが良いと思いましたが、あいにく手持ちの中に同じ長さの3号仕掛けは2本針しかありませんでした。枝針でアジを狙う、3号6m・2本針仕掛けです。軽量の針を使っているので、オキアミは1匹掛けに戻しました。


仕掛けを投入、ビシをタナにセットして竿を置きます。



竿を置いて先生の方に視線を移していたその時・・・。
ラインアラームが鳴り響きました竿先が海中に没してます。竿を置いてから僅か15秒ほどでしょうか


遂に喰いついた!??竿を取り、ファイトを開始です


ドラグがいとも簡単に引き出されます。引き込みの合間にもラインが巻き取れません。これは真鯛なら3kgクラスの引きです。しかし、引きが強すぎます。しかも、引き込みを延々と繰り返して、なかなか弱りません


竿を止めても、鯛の引きに似てますが、やや微妙な感じです。このスタミナ・・・。ワラサ??
「大物ですイナワラっぽいですと先生に報告しつつファイトです(先生、うるさくしてスミマセン)。


この魚も最後まで暴れ続けました。またもやボート下に逃げ込み、ハリスを手繰っても姿が見えません。タモを構え、ハリスを手繰り切ると・・・。


目に飛び込んできたのは、さっきの黒鯛より数段大きな「真っ白いおなか」でした


赤い・・・。大きすぎてタモに入り切りません


なんとか頭からタモ取りし、取り込みました。


Madai251010
お、大きい•••。

「真鯛」、それも大鯛です。



今度こそ、本当に言葉が出ません。真鯛の気配は感じていましたが、ファイト中にワラサを想像してしまったせいで、度肝を抜かれてしまいました


さっきの黒鯛の時より更に長い間、茫然。先生と視線が合っても、まだ言葉が出ませんでした。


その後、先生とどんな会話をしたか、よく覚えていません(先生、ヘンなことを喚いていませんでしたか??)。


とにかく、人生初の黒鯛に加えて、大津の真鯛を釣ることができた喜びに、しばらくの間は震えていたと思います。


時計を見ると、ちょうどお昼でした。



しばらくかけて平静を取り戻したところで、ウィリー竿に小さなアタリがありました。本日最少、12~3cmのコアジです。


泳がせの最後のエサにします。


泳がせ仕掛けを上げてみると、アジがキズもなく元気です。でもここまで泳ぎ切ったご褒美?もあり、針から外してリリースしました。そして先ほど釣れたコアジを針付けします。


ところがまた、やってしまいました。手のひらからツルンッ!ポッチャン!!
あちゃあ~、唯一の活きアジに逃げられてしまいました


頭の中で誰かが言いました。
「まだ釣ろうなんて欲張りが過ぎるのでは・・・?」


確かにそうです。クーラーボックスもほとんど埋まってます。明日も仕事なので、魚の処理は今日の夕食までに終えなければいけません。


PM0:45、まず先生にご挨拶して、沖上がりすることにしました。



帰りがけに、東に遠く見えていた大さんのボートに寄ります。少し近づくと、ひときわ長い竿を振る、漢気のある釣り姿が遠目からも分かります。間違いありません


大さん、アジ泳がせで立派なワラサをゲットされていました流石です
先に帰る失礼をお詫びしつつ、港に向かいました。



帰港すると、石田丸のご主人と若女将さんが迎えてくれました。釣果を報告すると、計量してくださいました。


軽量の結果、マダイは61cm・3kg、クロダイは47cm・1.4kgと判明。アジはほとんど37cmで型が揃っていました


Ootsu251010
再掲載。改めて見ると夢のよう。今年1番の釣果です。


大津の海の奥深さと、魚との駆け引きの楽しさを感じることができた、最高の釣行でした。釣れたり、釣れなかったり・・・。そんな運気の流れの中で、たまたま上昇気流に乗れた1日と思います。


また、大勢の先輩方の教えに助けて頂いていることを改めて実感した釣行でもありました。







それでは「Q&A編」に入ります


Q.今回の釣行の基本情報は?
A.以下のとおりです
平成25年10月10日(木)、京急大津・石田ボートさんから出船しました。潮汐は小潮に向かう中潮、満潮AM8:30、干潮PM1:40。下げ潮メインの中潮ですが、潮位差が小さく、あまりよくない潮回りです。台風24号が日本の北側を通過した直後で、東西の高気圧に一時的に挟まれています。翌日には南風が強まつ予報なので、貴重な釣り日和になるかもしれません。
朝方は南風が少し残るものの、ほぼ北寄りの風が続く予報。衛星写真をみると、北緯20度線付近に台風の卵と思われる大きな雲があります。状況的には日本に「うねり」が届いても不思議ではありません。油壺も考えましたが、外洋向きではない大津に向く日だと思いました。



Q.出船前の状況は?
A.平日なのににぎやかで楽しかったです
朝はいつもより少し遅くついたのですが、石田丸さんに行ってみると1番乗りでした。ボートの準備をしていると、「ブイ~ン」と聞きなれた原付サウンドが。大吟醸さんですおはようございます~。今日は見送り人ではなく、ガッツリ釣り姿の大さんです(大さんも前日に有休申請されたとかそして、その後すぐに登場したのは、なんとHeavysizeさんkanさんの名コンビ


今日は観音崎で出船されるのに、わざわざ大津に寄ってくださいました。kanさんとは初対面。でも1年以上前からHeavyさんのブログに登場されていて、僕もたくさんのみなさんと同じく、すっかりファンなんですよ~


そして、満を持して登場されたのは釣りキチ先生です僕はこれで、大津では3回連続先生とご一緒になります。今回はまったくの偶然ですが、先生と浮かべることは色々な意味で最高です。今年はツキがある気がします


Heavyさんと大さんからのお呪いの差し入れが「洋梨ライチ」。被りました(笑。お二人様、有難うございました~。


Shussenmae
朝の楽しいひととき。平日釣行でこれだけの笑顔を交わせるなんて、贅沢なスタートですね!

岸払いでは、先生はガレ場、大さんは武山出し、僕は富士山出しと、やはりバラバラでした(でもその後は沖で合流?凪はチャンスですもんね


Tewofuru
何故か空に向かって手を振る僕。すみません!方角間違えましたヽ(;▽;)ノ


Q.初めて釣った黒鯛は、どんな感じだったの?
A.やはり「鯛」なんだなぁ、と思いました。
当たり前ですが、色は違ってもやはり真鯛と同じ「鯛」なんだなぁ、と思いました。まず、引き方が同じです。独特の3段引きというか、特徴のある連続する首の振り方が、真鯛と同じでした。そしてボート下から姿を現した時、真っ白いおなかを上にして出てきたことも同じ。また、釣り上げた後、ボート上に「鯛の薫り」が広がりました。真鯛とまったく同じ薫りです。嚙まれると痛いのも同じかどうか試そうかと思いましたが、あの激痛を思い出して思いとどまりました


ちなみに、黒鯛が掛かったタナはベタ底ではありませんでした。底潮の様子は想像でしかありませんが、喰いついたウィリー仕掛けの先針は、おそらく底から1~1.5mは離れていたと思います。底を這わせていた黒鯛狙いの仕掛けは、全くの空振りでした



Q.海苔棚の様子はどうだった?
A.沖の海苔棚は、少なくとも7枚は入っていました。
富士山出し近くに1枚目。そして伊勢町のクロベ根に近いところまで入ってます。まだ増える余地があるかどうか、そして正確な枚数はまだちょっと自信がありません。でも少なくとも7枚は視認できました。今年の海苔棚は海面上に柵が立っているタイプが多いのが特徴と思います。ボートから見えやすくて良いですね


Sakunoridana
海苔棚が出揃い、大津の表情がガラッと変わりました。待ち望んでおられた方もきっと多いと思います(^-^)。






まだいくつか補足したいことがありますが、後日の補足記事に譲ろうと思います


目標の階段を、また1歩進むことができました。
まだまだ駆け出しですが、この「1歩」を大切に重ねて歩んでいきたいと思います。


大津の海の豊かさと「釣り」がもたらしてくれるすべての出会いに、心から感謝いたします





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