【安全対策】小型船舶操縦免許(2級)を取ってみました!(後編)
国家試験の日+αの最終話です
前回は教習日の話でした。今回はついに国家試験を受験する日です。国家試験中にはさすがにパシャパシャ写真は撮れませんでしたので、文字中心の説明になります。
では、ものすご~く緊張した国家試験日の話、スタートです
国家試験日。集合時間はAM9:00です。
教習日と同じ時間なんですが、集合場所が異なりました。教習日は「浦安マリーナ」でしたが、試験日は「夢の島マリーナ」です。
僕は電車。東京メトロ有楽町線「新木場」駅から、夢の島公園を突っ切りながら歩いて20分くらいの場所にあります。車でも行けますが、駐車場は有料になるようです(500円と言っていたような)。
今回の国家試験は、筆記試験のみ「夢の島マリーナ」のマリーナハウス内にある会議室で行われ、実技試験は「浦安マリーナ」に移動して行われます(天候によっては実技試験も夢の島マリーナで行われることがあるそうです)。
夢の島マリーナから浦安マリーナへの移動は、車なら15分程度。しかし、電車+徒歩だとかなり遠いです(乗り継ぎによっては1時間以上かかるかも?)。
でも安心。筆記試験後の移動には専用の送迎バスが利用できます
AM8:20頃、夢の島マリーナに到着しました。

天気の良い日でした。

これがマリーナハウスです。

浦安マリーナの雰囲気に比べると庶民的かな?
まだ建物のシャッターが下りていて中に入れません。
開門(?)はAM8:30でした。
シャッターが上がり、正面の自動ドアから建物に入って、2階にある試験会場に向かいます。
扉に「小型船舶操縦士免許試験会場」と縦書きされた紙が張り出されている会議室がありました(ちょっとオカタい感じ?緊張感をあおりますね~)。

冗談が言えない雰囲気になってきました。
ここが試験会場のようですね。

この写真は少し人が増えてからの写真です。
並んだ机に置いてある受験番号を見渡すと、この日の受験者は1級が7名、2級が8名、合計15名のようでした。
すぐに試験官が現れました。大きな声での挨拶。背筋の伸びて声の大きい50才くらいの男性です。イメージとしては海上保安官か海上自衛隊出身のような、心身ともに鍛えられた方のように感じました(国から試験を委託されているのは「財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会」ですので、そちらの所属の方だと思います)。
だんだんと受験される方々が揃いました。ほとんど大学生のようです。おそらくヨット部やダイビング系のサークル等の人達の感じ?教習の時は年代がバラバラだったので、ちょっと意外に感じてしまいました。
AM9:00から説明が始まり、すぐに健康診断が始まります。
健康診断はあらかじめ自分で選んだ医療施設で受けてくることもできますが、試験当日に受けることもできます(費用2000円)。当日は15名全員がここで健康診断を受けていました。1人1分程度の簡単なやり取りです(主に視力のチェックです)。
健康診断前の口頭説明で、ひとつ重要なことが発表されます。
「午後の実技試験の集合時間」と、「一緒に受験する人の受験番号」です。
実技試験は2級の人が先で、早い人はPM0:30から、遅い人でPM2;30くらいからでした。1級の人はその後で、早い人でPM3:00くらいだったと思います。同じ級の中での組み合わせは試験官が決めるようで、必ずしも若い番号順ではないようでした(後ろのほうの時間になってしまうと退屈な待ち時間が長くなってちょっと困るかも?僕はPM1:30組で、真ん中くらいでした)。
学科試験はAM9:45スタート。
2級は4択のマークシートで50問です。1級を受験する場合は、さらに14問の上級問題が加わります。試験時間は70分(1級は140分)です。
僕は50分弱くらいで見直しまで完了したので、先に退室しました(開始から30分を過ぎれば退室可能です。もちろん退室したら再入室はできません)。
退室してからバスが迎えにくるまでは、マリーナハウス内のロビーをウロついていました。建物の中にあるショップではボートグッズがたくさん売ってましたね。防水のボートバッグなんかは、そのまま手漕ぎボートに使えそうでしたよ。
AM11:15頃、迎えにきたバス(というより普通の1BOX車)に乗り、浦安マリーナに移動しました。
そしてPM1:30過ぎ、いよいよ僕の組の実技試験が始まりました。
試験官は先ほどの人とは違う方で、やはり50才代の男性と思いますが、物腰のやわらかい感じの方でした。

昨日は 「教習艇」でしたが、今日は 「試験艇」です!
さて、実際の実技試験なんですが・・・。
とにかく緊張しました
昨日の教習では一度も失敗しなかったことが、頭からスッポリ抜けちゃうんです。
自分で認識した失敗を挙げてみると・・・。
・暖気運転、機関停止の際の手順を一部飛ばしてしまった。
・スロットルレバーの後進と前進を間違えた(それも数回)。
・人命救助を失敗し、再救助でやっと成功(再チャレンジできる課題は人命救助だけです)。
・着岸の時、「着岸点よし!」を言い忘れた。
・船を係留する時、「クリート結び」が分からなくなり、何度も結び直した。
もう、しょっぱなに機関停止を間違えた時から、ず一っとガチガチに緊張したままでした。人命救助を失敗した時にほ、まさかの不合格?と覚悟しました
。
試験が終わってクラブハウスに戻ると、学科試験の正解が張り出されていました。さっそく自己採点してみます。
自己採点の結果は50問中46問正解。学科試験は問題ないと思います。しかし実技はアレだったので、不安が拭えません・・・
。
ちなみにインターネットで合否の発表が行われるのは試験日の5日後です。
しばらくドキドキ感を楽しみました (笑
結果は「合格」。同じ日に受験した15名全員合格したようです。やはり合格率は前評判通りの高さですね。少なくとも2級の試験では、僕くらいの失敗しても合格できる
ということは証明できたと思います
。
※学科も実技もそうなんですが、合格発表で示されるのは「合格したかどうか」だけです。採点結果は一切切教えてもらえません。
試験に合格すると、合格証明書を元に免許証の発行を受ける手続きが必要になりますが、この手続きはスクールを通じて「海事代理士」さんがすべて代行してくれます(他のスクールでもこの点は同じと思います)ので、合格発表の後はスクールから免許証が送られてくるのを待つだけです。
僕の場合、9月19日が合格発表で、自宅に免許証が届いたのは9月27日でした。

再掲載。簡単な資格ですが、ちゃんとした免許証が発行されるのは嬉しいですね!(^-^)
今後、この免許がうまく活用できるか分かりませんが、知りたかった勉強はできたので、思い切って取って良かったな、と思ってます。
以上、試験に興味のない方には甚だ退屈だったとは思いますが、僕の受験体験記でした
オマケ。
Q.マリーナって、どんな場所?
A.マイボートの駐車場(駐船場)です。
係留設備の他、給油や整備の施設、利用者用のクラブハウス等で構成されてます。浦安マリーナや夢の島マリーナは、年間の係留料金も、かなりお高いですよ。ちなみに今回の教習艇兼試験艇だった「TOYOTA PONAM26」(26フィート)だと、浦安マリーナでの年間係留料金は567,000円、夢の島マリーナだと718,200円だそうです
。しかし、聞くところによると、関東のマリーナはどこもいっぱいで、気長に空き待ちをしないとなかなか入れないようです。
※「TOYOTA PONAM26」を中古で探してみたら800万円もしました・・・。もとより船を買う気はありませんが、ちょっとビックリ(@。@)。
クラブハウス周辺では、バーベキュー施設もあったりして、会員ならいろいろと楽しい利用方法がありそうです。総じて「お金持ちの遊び場所」という感じですね(悪い意味ではありませんよ)。
ちなみに、マイボートを持っていなくても、レンタルボートクラブの会員になると、プレジャーボートのレンタルを利用できます。入会金約16万円+月会費約1万円。1番小さいフィッシングボートのレンタル料金(24フィート・300馬力のガソリン艇)は31,500円(燃料費別)です。
※マリーナの免許スクール卒業生は入会金が半額だそうです。僕には関係なさそうですが・・・。
マリーナ内の海を覗きこんでみたら、アジらしき小魚の群れがたくさん泳ぎ回ってました。

なぜかホッとします。ちなみにマリーナ内は釣り禁止です

これで、小型船舶操縦免許取得の体験記シリーズはおしまいです。
後日、試験範囲の中から、手漕ぎボートでも役に立ちそうな部分をピックアップしてご紹介する機会を設けようと思います。お楽しみに!(?)
あらためて深く感じてしまいます。
海を切り裂くことも、空気を汚すこともなく、
手を伸ばせば海に手が届く・・・。
静かに波に這う手漕ぎボートでの釣りが、大好きです