【釣行記•後編】平成26年4月5日(土)貸ボート•油壺さん
完ボ釣行記の後編です
前編はこちら
後編では、補足部分の残りを書いておきたいと思います。ちょっとマニアックな内容に偏ってしまいそうな気がしてますが•••(;´Д`A。
もちろん魚が釣れた話は一切ありません。期待度のハードルを出来るだけ下げてご覧くださいませ(汗
それは後編スタート
Q.風・潮はどんな感じだった?
A.記憶にあることを書いておきます。
AM8:00頃、マリンパーク下では4~5m/秒程度の北東の風。潮は北北東からの緩やか(目の前に投入したオキアミが20秒経っても視界から消えきらない程度)な流れ。湾口の南側から流れ出してくる潮だったと思います。表層に比べると底潮は流れておらず、風による吹送流の要素が強かったかもしれません。その後、表層は変わらずですが徐々に底潮が流れ出してきたように感じました(底潮の方は素直に潮汐に従っている感じ)。
※風の強さはスマホでチェックしていたシ一ボニアの風向計を目安にしています。
AM9:30頃、水深33m付近(②)では、北東の風2~3m/秒程度。潮は北から緩やかに流れていました。しかし時間の経過とともにどんどん速さを増すと同時に、東からの潮に傾いていきました(潮汐的には下げ5分です)。
AM10:00頃には真東からの流れになり、投下オキアミは10秒程で視界がら流れ去りました。この間、中層以下ではずっと北北西からの潮が流れていました。潮の境界がはっきりしていたのか、ビシを上げ下げする時にハッキリ「グッ」と抵抗を感じる瞬間がありました。おそらく水深10mくらいの辺りだったと思います。3~4投に1回、ロングハリスがビシや天秤、又はミチイトに絡んでしまうことがありました。個人的な経験では、これは潮の向きが中層で90度以上変わる場合に起こるパターンです。2枚潮と言って良い状態と思われました。
AM11:00頃、水深36m付近(③)では波も収まり、凪の様相でしたが、同時に風が南寄りに変わり始めました。表層は東の潮、中層以下には北北東の潮が流れていました。底潮は、少しずつ早くなっていたように感じました(徐々にタナが下がります)。
PM0:00過ぎ、南風が少しずつ強くなってきました。表層の潮が東から南東へと傾き始めたような気がしました(この時点での底潮は記憶にありません)。
PM1:00頃、マリンパーク下では、4~5m/秒程の南南東の風。表層の潮は南南東から緩やかに流れていました(オキアミが視界から消えるまで17~18秒くらい)。しかし中層以下では北西から流れていました。ほぼ真逆です。黒潮の流入も一応疑いましたが、潮には濁りが入ったままだったので違うと思いました。風による吹送流で間違いないと思います。風は徐々に強まり、ダラダラと走錨しながらの釣りになってしまいました。
※ハリスを流しているのと同じ方向に、伸びたアンカーを引きずっている形です。釣れるはずがありませんね。
Q.「アンカーに悩まされた」って?
A.いやはや、格闘でした。
4つのエピソードに分けて書いてみます。
1つめ。
最初に行ったマリンパーク下。北風が少し強かったですが、大津で経験している苦行に比べれば余裕の「そよ風」でした。しかしその風に押されてアンカーが滑りまくりです。ポイントに漕ぎ戻ってアンカー打ち直したり、ロープを長く出してみたり、都合3回リトライしましたがすべてダメでした(ログに矢印を引いてるのが走錨部分)。
そこで投入したのが「えらいこっちゃアンカー」です
昨年のえらいこっちゃ会のビンゴで奇跡的に当たったもの。ぴー太郎さんありがとうございます!
このフォールディングアンカーを備え付けのコンクリアンカーにくっつけ、追加アンカーとして使いました(これだと反転機構が働きませんが・・・)。
結果はバッチリしっかりとボートを止めてくれました。
2つめ。
マリンパーク下でのアンカリングが成功して喜んだのも束の間。今度はアンカーロープの長さに問題があることに気付きました。わずか水深16mのポイントにアンカリングしただけなのに、船内に残ったロープの長さが2ヒロしかありません
継ぎ足し用のロープを持参してますが、長さは「17m」。これから深場も攻めてみるつもりですが、これでは足りないような・・・。正直、樗然としました。
それでも「モノは試し」と深場に行ってみました。水深33m地点でアンカリングしてみると、問題なく届きました 残っているロープを見ると、なんとか37mくらいは大丈夫そうに見えます。良かった・・・。
そして結局、狙っていたエリアでも無事アンカリングすることができました。
潮が早かったり、波が高かったりすると、同じ水深でも必要となる長さは長くなります。備え付けのアンカーロープはボートによって長さに違いがある(以前、スタッフの方に22~26mと聞いたことがあります)ので、継ぎ足し用のロープは余裕を持った長さで準備しておきたいと思いました。
【★注意★】アンカーロープの継ぎ足しはリスクのある作業です。きちルとしたロープワークを身に着けていないと、自分の身に危険があるだけでなく、ボート屋さんや、後で同じボートを使うお客さんにも多大な迷惑が及ぶ恐れがあります。また、備え付けのアンカーロープが届かないエリアは必然的に港から遠く、風波リスクも大きくなります。自己管理できる安全ラインを常に慎重に見定めながら行うことが必要です。
※僕は「錨結び」と「もやい結び」を使っています(両方とも末端処理も施してます)。いずれも小型船舶免許試験で必須になる結びですので、覚えておいて損はないと思います。
3つめ。
深場でアンカーが届いたのは良いのですが、ポイントからズレてしまいました。やむなくアンカーを打ち直します。この深場でのアンカーの打ち直し、都合3回行いましたが、これがなんとも・・・。
重い
コンクリアンカー+フォールディングアンカーの重さは正確には分かりませんが、大津の漬物石アンカーの3割増しくらいの重さです。それを40m近く手繰り上げるのはなかなかの「仕事」でした(笑。
個人的に僕は大津より観音崎の深場の方がアンカーが辛いんですが、その辛さ記録を大幅に更新した感じです。正直、3回が限度でした・・・。
※大津のアンカーの重さを100%とすると・・・。
大津 →100% × 30m = 3000アンカー
観音崎→ 70% × 50m = 3500アンカー
今回 →130% × 40m = 5200アンカー
こんな感じでしようか (笑
4つめ。
南風の吹き出しを受けて浅場に戻る前、継ぎ足しロープと追加アンカーは取り外しました。改めて考えると、コレは間違いでした。継ぎ足しロープはともかく、追加アンカーは残すべきでした。アンカー疲れで判断力が鈍っていたかもしれません。そしてやはり、再び訪れたマリンパーク下ではズルズルと走錨することになってしまいました。GPSログの画像に書き込んである1番大きな矢印がその跡です。
浅場ではフォールディングアンカー単体の方が止まりやすいかもしれません。今後も油壺でのアンカリングについてはいろいろと試してみたいと思います。
Q.新しい魚探はどうだったん?
A.トラブル発生です・・・。
バッテリーや振動子についてはまったく問題ナシ。船内に置いた時の安定性に改良の余地がありますが、据え方の方向性としては間違っていないことが確認できました。魚探の画像の映りも、PS-500Cより詳しく映るように感じました。
スマホステーを付けた完成バージョン。棒が前回の写真と逆向きに曲がってます。油壺モードなんですよ(^-^)b
しかし、困ってしまったのは「底質判定」と「録画データ」です。
マニュアルでは「ハードボトムは黄色の帯の幅が広く映る」と書いてあったと思うんですが、実際の画像で海底が黄色に表示されることはありませんでした。HONDEXのように底質が数値で表示されることがなく、海底の反応の様子で判断する必要があるのは分かっていたんですが、勘違い?でまったく底質を読み取ることができませんでした。
これは僕の問題です。次回はきちんと読み取れるように勉強したいと思います。
今回、5回に分けてソナー画面の録画を行いました。SDカードの中にも5つのファイルが作成されました。しかし自宅に帰ってからパソコンの再生ソフトで確認、したところ、最初の1つしかうまく録画されていないことが分かりました・・・。
今のところ原因は調査中です。あまりパソコンをいじる時間が取れていないため、データの中身のチェックもこれから行うところです。
海の上で録画をしていると、15分?くらい経ったところで「録画できるのはあと10分です」的なメッセージが必ず出ました。SDカードの空きから判定される録画可能時間は50時間くらいあったはずですが・・・。
最初、SDカードではなく本体メモりに録画されているのかと疑いましたが、データの記録先を選択するメニューが無いことと、新たに録画するたびにSDカード内のファイルが増えていくのが確認できた(「ファイル管理」から)ので、SDカードに保存されていたことは間違いないと思います。
他の4つのファイルは、サイズ的には再生できたものと同じくらい大きいので、データは何かしら保存されているかもしれません。思いつくことをいろいろ試してみようと思います(テキストで20~70MBくらいあるので人間の目で中身の精査は不可能だと思いますが・・・)。
魚探に関するもろもろの顛末は、整理がついたところで改めて記事にまとめたいと思います。
Q.他に何か気付いたことはあった?
A.ひとつ発見がありました!しょうもない話ですが・・・。
今回、風や潮がくるくる変わる中で、釣りは自分なりにあの手この手を尽くしました。また、ボートを漕いだ距離もかなり長く、アンカーでも苦労しました(前述のとおりです)。最終的に早上がりになったとはいえ、朝7時から午後1時半までフル稼働しました。
しかし、まったく体が疲れなかったんです
いつもは頭痛に苛まれたり、疲れで集中カが途切れたりして、魚を捌き終る時にはへロヘロになります。意識が半ば朦朧としながら魚を捌くことも多いんです。それどころか、翌日まで頭がボーっとしてしまうことも有ります(この状態になると妻がえらく不機嫌に・・・)。
これはつまり・・・。
僕が1番疲れるのは「魚を捌く時」ということ
意外な発見です。
もうひとつ考えられるのは、今回はガッツリ日焼け止めをしたことでしょうか。日焼けが体力を消耗することは認識してます。前回3月の大津での釣りでは疲労度がかなり激しかったんですが、日焼け止めを怠ってしまったことも一因と思います(その後2週間も口唇ヘルペスで悩まされました)。
「魚を捌く時」と「日焼け」。この2つに対策を施して改善できれば、翌日が仕事でも気にせず出られるようになるかもしれません(今でも「這い釣り」と称して無理やり出撃することはありますが)。
今回の釣行記はこれで終わりです。
補足分まで詰め込んだ感じで、ちょっとダラダラ長くなってしまいました。
お付き合い頂いて有難うございました。
次回も引き続き「油壺」にお世話になる予定です
自信がない記事を犬でごまかすのはアリですか?(笑