【釣行記】平成25年5月24日(金)貸ボート・油壺さん
青く抜ける空。凪の海。3回目の「油壺」です
3回目の油壺。初めて見る鏡のような凪の姿です。
マダイ釣りの基本を勉強したくて伺っている油壺。
春の間にビシ仕掛けでの基本を覚え、秋に向けてNS釣りの準備をすることを志しての釣行です。初釣行はマダイ2枚、2回目はボウズ。さて、3回目は・・・?
今回は実釣の内容が薄いかもしれませんが、最近の構成を踏襲してご報告させて頂きます。
それではスタート
(相変わらずブログアプリが使いにくく、今回諦めました。そのせいでレイアウト(特に改行)が普段と違う部分もあると思います。読みにくかったらすみません
)
【実釣について】
のっけから失敗のご報告ですみません。
今回、なんとGPSログを取ることをまるっきり忘れてしまいました
とりあえず、釣りをしたポイントだけ示させて頂きます。
※ヤマダテラインの目安にiPhoneで撮った写真。無理に拡大してもダメでした。
「A」=シーボニアマンションの右端と岬の先端を合わせたライン。
「B」=シーボニアマンションの右端と手前の低い白屋根の左端を合わせたライン。
ただしこれも大雑把です。実際のヤマダテと合わせるのはなかなか難しいですね。
「きになる」ポイントはどれもまだ実際に釣れた訳ではありませんのであしからず。
①AM8:00 水深26mポイント
前回釣行で「きになる②」にした場所。岸から広がる岩礁帯と砂地のキワです。周囲を漕ぎ回ってみたところ、狭い範囲に2m程のカケアガリがあるエリアを見つけたので、北側にカケ下がるところと狙ってアンカリングしました。
アンカリングする前から気が付いてました。
魚探画面がイワシらしき反応でビッシリです
ボートが安定するのを待っていると、周囲の海面が「ピシャピシャ」。どうやら巨大なナブラの真ん中にいるようです。偏光グラスで海中を除くと、コワいくらい大量のイワシが行き交ってます。
見えますでしょうか?数え切れません!
そのうちに消えるだろうと、仕掛けを用意しながら待ちました。仕掛けが完成し、ボートが安定しても、一向にナブラが止みません。相当大きな群れのようです。
仕方なく仕掛けを投入。3号6m・2本針仕掛けです。先針を投入した時点で、オキアミがイワシにつつかれまくっているのが見えます。オキアミが小さいとすぐに喰われてしまい、イワシの手釣り状態に•••(子どもにやらせたら喜んだかも)。
手釣り?で釣れたイワシちやん。型が良いです。
大きなオキアミを選び、とりあえず仕掛けを落とすことができました。表層の水温は19度、ビシは4.5mくらいまで見えます。かなり澄んでますね。
しかし、参ってしまいます。
底までビッシリなようで、毎回イワシ(か同じサイズのコサバ)がくっついてきます。めげずに続けてみましたが、5投で5匹のイワシ(かコサバ)が釣れました。イワシに大鯖が喰ってこないかとゆーっくり巻いていましたが、不発でした。
イワシちやん、これまた型が良いです。
コサバちやん、イワシかと思いました。
ようやく群れが去ったのはAM9:00頃。岸払いが遅めだったことも重なって、早くも沖で釣る予定時間は過ぎてしまってます。しかし、せっかく狙って入ったポイントなので移動したくありません。気合を入れてタナ取りを再開します。
再開から3投目。何かがアタリました
最初は弱い引き。しかし突然強く引き込みます2kg程度と緩めに設定したドラグが合計で10m近く引き出されました。良い引きです
しかしタイの引きではありません。
海中に姿を現したのは立派なサバ。「春の大鯖」です。
船尾側に寄せていたつもりが、結局アンカーロープに巻かれてしまいました。でも弱ってはいたので、柄の長いタモを突っ込んで海中で強引にタモ取りしました
。
予告記事でも大歓迎!と書いた魚。季節の恵みですね~。
嬉しい獲物ですが、サバではポイントの様子が分かりません。他の魚を掛けたいところです。しかし、今回はなにかとうまくいきません。ロープに絡みついた仕掛けを回収し、釣りに戻ろうとすると、海面下にまたたくさんの小魚が・・・。魚探画面を見ると、またしても底までイワシの反応でビッシリでした・・・。
NSの仕掛けを作りながら群れが過ぎるのを待つことにしました。イワシ泳がせの竿を出すことも考えましたが、前回他の竿を出していて失敗しているので、気持ちは抑えました。
仕掛け完成イワシは・・・?
まだビッシリです(泣。
開き直って、NSを流すことにしました。時間はAM9:30。潮変わりのAM10:00を挟んで、潮の向きがどのように変わるかを観察します。
結果として、このNS釣りは釣りではなく「調査」でした。仕掛けを流している間中、エサが小突かれたり、ラインに接触したりする感触が伝わってきます。釣りにはなりません。でも、潮の興味深い変化が観察できました(詳細は後日の補足記事に譲ります)。
AM10:30頃、潮の向きが安定してきたあたりで、南風が吹き始めました。予報より少し早い吹き出しです。南風が出たら浅場へ移動と決めていたので、移動開始です。
②AM11:00 マリンパーク下
海底観察しながらゆっくり移動。南風はそれなりに強まってます(3~4m/秒くらい)。潮は北寄りから入っているはずですが、南風による表層流が発生しています。上下の潮の向きが逆?NSは難しいかな・・・?と思いました。
以前マダイの釣れたポイント付近に入ってみたところ、幸いイワシの群れはいません。とりあえずビシ仕掛けを投入してタナ取りを開始します。3号6m・2本針仕掛け。3投目にコツンとアタリがありました。
釣れてきたのはキュウセンちゃん。リリースです。
(写真はピンボケでしたので省略)
途中タナがはっきりせず、3号8m仕掛けに変えて取り直すこともありましたが、ようやくタナが見つかりました。
「ハリス+5m」。ちょっと高過ぎです・・・。
見込が薄いですが、南風が予想外に強まる可能性を考えると移動は賢明でないと思い、しばらく粘ってみることにしました。
アタリがないまま12時になった頃、浅場にも、ついに「あの子たち」が入ってきました。
イワシちゃん達です
沖ほど大きな群れではありませんが、その後は10~15分に一度くらい群れが通過するようになりました。遊び心に置き竿でサビキ仕掛けを出しましたが、群れが来るたびに「イワシのぼり」が揚がってきました。子供達のオヤツ程度のお刺身を確保です(新鮮なシコイワシのお刺身、美味しいですよね)。
そうこうしているうちに13時。タナは相変わらずハリス+5~5.5mで変わりません。どうやら今日はこの場所にはタイの気配が無いようです。南風は4~5m/秒程度に強まっています。表層流も早く、難しそうですが、とにかく残り1時間はNS仕掛けを流してみることにしました。
NSを流し始めて気づきました。ボートがかなり流されてます。強まった南風で走錨し始めてしまったようです。時間がないのでアンカリングのやり直しは諦め、気にせず仕掛けを流し続けることにします。
3流し目、50mほど流したところでスプールが「シャーッ」と音を立てました
始めて経験するNSのアタリです
驚いてしまい、少し反応が遅れてしまいました。スプールがややバックラッシュします。
幸い、巻き取りには支障ありませんでした。
遠くから大きく走り回りながら寄ってきた魚は・・・。
予想通りのサバでした。
40cmには届きませんが、立派なサバくんです。
時間もないので、すぐにまた流します。
流し続けると、70mほどで着底した感じがしました(それ以上ラインが出ません)。そこからラインを巻き取ると、巻くほどラインがボートの下に向けて入ってきます。針が揚がってきたのはボートのすぐそばからでした。
やはり、表層流と底潮は向きが逆になっているようです。
14時になってしまいました。時間切れなのですが、せっかく残ったコマセを捨てるならもう1流ししたい、という気持ちになり、泣きのひと流しをすることにしました。
その結果・・・。
ほぼ同サイズ。今度はしっかりとアタリを取り、アワせて釣ることができました
本日、僕を楽しませてくれた海とサバくん達に、心から感謝です
(イワシちゃん達もキライじゃありませんよ?)
それでは後半、参ります
【Q&A形式の補足事項】
Q.今回の基本情報は?
A.基本情報は以下のとおりです。
平成25年5月24日(金)。潮汐は大潮、干潮AM10:15。上げ下げ両方の潮が狙えます。しかも潮位差が160cmほどもあり、1年でも1番早いクラスの潮が体験できる可能性があります。2日ほど前から高気圧が停滞していて気温も水温も安定が望めます。翌日に訪れそうな低気圧もありません。午前中は風も弱く、凪が予想港れるものの、お昼頃には4~5m/秒の南風が吹きそうです。水温は19度度強程で安定。文字通りの釣り日和といって良いと思います
Q.平日の油壺。出船前の状況はどうだった?
A.ざっと書いてみます。
AM6:00頃に現着。出船待ちの順番は1番。ちょっと早く来過ぎだったようです。ボート屋さんも人手の予想に合わせておられるようで、休日よりのんびりとした開店。岸払いはAM7:30頃でした。その時点で、お客さんは6組だったと思います。店長さんのお話では、前日は8組だったそうです。
結果として待ち時間が1時間半ほどあったのですが、とても有意義で素敵なものになりました。2番目にお越しになった方、声をかけてくださいました。油壺の大先輩「ぴー太郎さん」です(その後すぐ、人生でも、釣りでも、人格においても尊敬すべき大先輩であるということが分かります)。
ぴー太郎さんとはこれまで直接交流させて頂いたことが無かったのですが、このブログの古い記事のことまでつぶさに覚えていてくださり、本当に光栄な思いをさせて頂きました。それに親切に油壺での釣りのこともたくさん教えてくださいました。ぴ一太郎さん、本当にありがとうございます心から感謝させて頂いています
。
平日の油壺で、もうひとつ休日との違いを挙げるとすれば、「駐車場」でしょうか。過去2回休日に訪れた際には、早朝から市営有料駐車場に管理の人がいて支払できましたが、平日の場合、駐車場は開いているものの、早朝は人がおられず、出庫時の後払いになるようです。帰りに車に戻ると「出るときに駐車料金をお支払ください」と書いたメモがありました(1日500円です)。
Q.速報記事にあった「細かい反省」って?
A.たくさんありますので箇条書きに。
・日焼け防止の帽子を忘れてしまった(この記事に出てくる黒いスカート付きの帽子)。
・日焼け止めを顔に塗って汗をかくと、流れて目にはいってしまい始末が悪い。しかも拭くたびに塗りなおさなくてはならない(新しい家庭内ルールで、日焼けは禁止です。帽子を忘れてしまったのが悪いのですが)。
・GPSログを取り忘れた(コレはぜんぜん細かくないビッグミステイクですね)。
・コマセバケツを1つしか用意せず、NS用の砂コマセを作るのに苦労してしまった。
・強い日差しのせいか、実釣中iPhoneに温度上昇の保護回路作動ロックがかかり、しぱらく使用できなくなってしまった(魚探画像をだいぶ撮り逃してしまいました
)。
・NS仕掛けにひと工夫するつもりが、手のクセでいつもと同じ仕掛けを作ってしまった。
その他、釣行テーマに係わる反省等は後日の補足記事にて報告させて頂こうと思います。
今回、ビシ仕掛けでマダイを揚げられたら、秋に向けて歩みを一歩進め、次回からNS釣りに軸足を移すつもりでした。
しかし、釣れませんでした。
釣れなかったことより、今回のような状況で、どのように対応するべきか思いつかなかったことが大きく心にのしかかります。好条件の揃った日でした。いまだボート釣り3年目の初心者ではありますが、海に臨む気持ちが甘く、試行錯誤が足りなかったように感じます。
良かった、と思います。もし今回も幸運だけで釣れてしまっていたら、何も身につかず勘違いしたまま先に進んでしまうところでした(僕はそういった失敗がとても多いんです)。
そんなややこしい思いも本当ですが、とりあえず別にして、率直に感じたこと。
青く抜ける空のもとでの手漕ぎボート釣り、やっぱり最高です
「多いに悩み、たくさん楽しんで生きてゆきなよ」
釣りの神様にそんな声をかけられたような、とても有難い1日でした。
油壺の神様、素敵な宿題を拝領いたしました
心して、取り組ませて頂きます