【妄想?】カクレ根とアジと潮流と・・・(その8)
東京湾の大きな水の流れの妄想、3回目です

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東京湾の水の流れを、春~夏に焦点をおいて妄想しています。
前回は恒流を上げ潮・下げ潮に分解するイメージを思い浮かべてみました。
今回は前回のイメージ図の中の「大津~観音崎」の部分を抜き出して妄想を進めてみたいと思います。
いつも冒頭に書いてますが、経験不足のへっぽこ釣り人の無責任妄想ですこれまでは水産研究の方々の論説等をべ一スにおいてきましたが、今回はほぼ完全な個人的妄想に突入してしまいます。
居酒屋談義、それも酔っ払いのホラ程度と捉えて頂けると幸いです。
ご意見•ご指摘、異論•反論、すべて大歓迎です!釣行が少ない僕はいつもみなさんからの情報に支えられてます。特に潮の情報に飢えてますので、ぜひご指導の程をお願い申し上げますm(_ _)m。
前回の2つのイメージから「大津~観音崎」の部分をクローズアップします。
まず、春~夏に想定される「本流」だけを書き入れた状態が、以下の2枚です。

春〜夏 下げ潮の本流イメージです。

同じく、上げ潮の本流。下げ潮に比べるとかなり弱いイメージです。
さらに、この本流に「分岐流」・「反転流」のイメージを書き入れてみます
分岐・反転の角度の一部については僕が実際に釣り場で経験した潮の方向を取り入れてます。それぞれに3パターンあります。パターン1は潮が安定している時(上げ下げの5分あたりなど)に多いと感じられる潮、パターン2・3はパターン1に至る過程で見られたり、季節が秋に向けて深まるに連れて多くみられるようになってくる潮のイメージです。

反転流です。春に多い、力強い潮です。

大津沖からの分岐流です。やや弱めの潮で、全体的に潮が舞いやすい感じです。

分岐流です。春のうちは滅多に流れず、秋に向けて増えていく潮と思います。

猿島付近からの反転流です。かなり弱い潮と考えてます。

白い潮がポイント。千葉側から入ってくる潮です

分岐流です。これも緩やかな潮で、秋に近づくと増えてくると思います。
簡単に言うと、春は下げ潮の反転流が走水のあたりから猿島の方向へと力強く流れる(パターン1)のに対し、上げ潮は猿島や千葉の富津方面(つまり北寄りです)から入ってくることが多いものの、下げ潮に比べるとかなり緩い流れ方になる(パターン1・2)、という感じでしょうか。
本流から分かれてくる分岐流、反転流はたくさんの要素のバランスで形成されます。たとえ本流の方向が変わらなくても、他の要素のほんのちょっとの変化で、まったく異なる動きになることがあると思います。さらに、その変化の過程で短時間で複雑に変化したり、潮止まりでもないのに流れが止まったりします。
このレベルの潮の流れで特に重要と思うのは、上げ潮パターン2に書き込んである「千葉方面から入って来る潮」です。潮の流れを考え始めてからかなり長い間、この潮が直接大津に入って来ることは無いと考えていました(上げ潮は塩分濃度が安定していて重いはずのため、下層側から入り、結果として大津に届く前に古東京川渓谷の本流にぶつかって合流すると思っていた)。
しかし、この潮が直接大津に入って来る、と考えると実際に釣り場で経験した潮の流れの説明にしっくりくることが多いんです。色々と考えてみたところ、「水深の違い」に気づきました。狭義の東京湾口では千葉側は水深が浅いです。この千葉側からの流れは古東京川渓谷を流れる本流の「上を」通り抜けて大津のあたりまで到達することがあるんじゃないか・・・、という仮説です。

千葉側からのこの流れが・・・。

古東京川渓谷の本流の上を越えて入ってくる。
春は上げ潮の本流が弱いので、上げ潮パターン1の時に北西から入ってくるのは弱い潮です。パターン2の千葉方面から入る北東の潮の方が早めの潮になると思います(でも下げ潮に比べるとずっと緩い)。
また、大津に真北から潮が入るときは、この2つの潮が合わさっていることも考えられると思います。
頭の中で想像している潮の流れを矢印で表すのは難しいですね。矢印を書ききれない部分や、潮の流れの強さの違いのイメージはどうやって表わしたらいいんでしょう??いろいろ悩んだのですが、結局大きな矢印を描くのが精一杯でした・・・。
でも、僕のイメージの具体的な部分はせいぜい「そういった潮が流れることもある」という程度で、実際の海で変化していく潮の中のほんの一瞬しか表してないと思います。なので、間違いは恐れず、できるだけ現在の考えをそのまま落とし込んでみました。
今後、海の上での経験が深まるに連れて、より具体的なイメージを育てたり、誤りを修正していくことになると思います。
こうやって大きな潮の流れを考えていると、感じることがあります。
周辺の海と比べて、京急大津の海の潮の流れは際立って変化に富んでいる、と思うんです。実際に釣りに出たことのある時間・場所は少ないので、ただの思い込みと言えばそれまでなのですが・・・。
東京湾の大きな水の流れの妄想話は、ここでひと区切りにしようと思います。
今回記事にしてみた潮の流れのイメージは、まだちょっと大きな部分です。大津の海の釣りポイントに実際に流れる潮についてはもう1段階細かく考えているものがあります。主に大津の海底地形から想像する潮の出入口、海底付近の潮の緩み、それに表層と中層以下に流れる潮の向きが異なる場合のいくつかのパターンです。
しかし、海底地形の情報を市販の海図やマイ海図、釣りナビくんのデータなど、著作権のあるものから得ているので、そのまま記事に落とすことは控えることにしました。
より大津の海にクローズアップしたイメージについては、今後時間をかけて表現方法を考えた上で、改めて別シリーズ(?)としてボストさせて頂こうと思います。
でも、今回記載したイメージの補足も兼ねて、3つだけ触れておきたい部分があります。
・春夏の大津では、下げ潮の流れ出しが早く、上げ潮の流れ出しは遅いです。
潮汐表での満潮時には、すでに下げ潮が流れ出している。逆に、干潮時間を1時間半も過ぎているのに上げ潮の流れ出しが感じられない•••。そんなことが多いと思います。個人的には、古東京川の幻影に触れているような気がして、つい感慨に浸ってしまいます

・矢印に囲まれたエリアでは、例え大きな潮が入ってきている時でも、潮が止まっていたり、舞っていることが多いです。
例として、ガレ場や沖の小漁礁では北からの潮が流れているのに、武山出しではほとんど潮が動いていない。海底遺跡で北東からの潮を感じたものの、わすか30mの小移動をしたら南からの潮が流れていた、等。
・下げ潮で、中層以下では今回のパターン1のイメージ通りに猿島方向への潮が流れているのに、表層では北からの潮が流れているようなケースがあります。
これは今年の6月22日の釣りの後半でも経験できたケースです。海底遺跡付近でKAKEさん、せーじさん、Heavyさんと一緒に釣っていた頃にちょうど流れていました。
きっとあの時は千葉側からの潮が届いていたんだろうと思います。早めの潮で、しばらく安定して2枚潮の状態でした。僕の中では、春の下げ潮でこうした2枚潮が安定して流れるのは表層に千葉からの潮が入ってきている時だと思っています。
こんなレベルのイメージを、うまく纏められるように頑張ってみます。気長にお待ちくださいませ。
もうひとつありました
秋~冬の潮の流れのイメージについては、「春~夏の逆」と言えない部分が多いです。僕はどちらかというと夏の釣りはしないほうで、寒い時に頑張るタイプなので、潮の観察実績は冬の方が多いです。でも、秋~冬の潮は春~夏の潮よりパターンが判然とせず難しいんです。常に変わっていく感じ・・・ですね。
こちらも時間をかけてしっかり仕込んでから、折をみてポストしていきたいと思います。
余談です。
大津でNS仕掛けを流したいです
昨年2回、チャレンジしましたが、潮の変化が複雑すぎて釣りになりませんでした(潮の変化を観察する手段としてNS釣りは最高です)。大津でNS釣りが出来るタイミングは、かなり限られると思います。
でも、ほんの1時間でも潮が安定するタイミングを先読みできれば、大津でも釣りになるはずです。
NS釣りを学ぶのは今年と来年の目標。再来年はまったく違う目標になってしまうので、時間は限られています。油壺で基本を学ぶことと並行して大津の潮を出来る限り勉強しておく。そして来年のうちに大津で身のあるNS釣りを実現する・・・。
そんな小さな夢を持っています。
天候運が悪いので来年までに何回海に出られるかも解からないですが・・・(僕は風男じゃありませんよ)。
潮も分からず魚も釣れず。そんな現実から目をそらしながら妄想に耽っています。
僕の釣り、ちょっと怪しくなってきたかな??