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2023年1月14日 (土)

【妄想?】2023年の目標。今年はやりたいことが多過ぎ!

2023年の目標設定です!
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僕が手漕ぎボート釣りのブログを始めることにしたのは2011年。

その時、釣り人生の「20年計画」を作成しました。

その後、頑張って計画を遂行してきたものの、主に釣行自体の数が少ないせいでなかなか目標がクリアできす、近年の自己採点は「0点」(=計画上の「留年」)の連発だったりします。

そこへ2年間の福岡への単身赴任もあり、計画のズレ込み方はさらにひどいことに・・・。



🏁🏁🏁



今年はとりあえず、福岡赴任前に立てていた最後の目標を引き継ぎ、改めて20年計画に立ち戻って自分の釣りの方向性を整理しようと思います。

2019年1月に立てていた目標は20年計画の「8年目」。

それを引き継ぐので、今年も「8年目」ですね。

実際には13年目なので、なんと5年も留年の繰り返し。もし大学だったら既に放校ですね・・・(^^;。



🏁🏁🏁



「8年目」はベースマップ上の「中級者期の3年目」にあたります。

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1番右にあるのはたぶん初公開の「10年目標」。もう13年も経ってますが、いまだに体得には至っていません。


最も力を入れるべき「中級者期」の5年目標はズバリ!

「『もたれアタリ』を取れるようになること❗」


この目標を達成する修業手段として、今年は2019年同様に以下の1年目標を設定します。

①「ダンゴ釣り」の基本を押さえる!
②「細糸仕掛け」の基本を押さえる!
③「NS釣法」の基本を押さえる!

一見、欲張りすぎに見えるかもしれません。でもこの3つ、実際には一体で修練できます。ダンゴ釣りタックルは細糸ですし、ダンゴを付けずに流せばNSになります。

特にダンゴ釣りはアタリの出方が繊細で、魚種や活性によるアタリの違いすらダイレクトに感じられるので、もたれアタリを肌感覚で学ぶには最適だと思います。


いずれもこれまでにもある程度経験を積んでいるので、仕上げ的な位置づけになりますね。



🏁🏁🏁



実は福岡赴任中の釣りで、クロダイ狙いでのビシ釣りとダンゴ釣りのイメージが融合するような経験がありました。ダンゴ釣りの知見は確実にビシ釣りでも活かせます。

また、同様にNS釣法についても貴重な経験がありました。驚異的な澄み潮の状況で、仕掛け周りで魚が取る行動をつぶさに観察できたんです。

それらの経験を通じて、頭の中に様々なアイデアが湧いてきています。



🏁🏁🏁


あと、目標には入れませんが、今年は「動画」に手を出すつもりです。

どんなスタイルで動画を作成するか、もう半年くらい悩んでます(汗

他にも長期に取り組んでいる道具作りや、新しい仕掛けのアイデアなどがあり、かつてないほどに頭の中がいっぱいです。

既にその気配を察知した妻から牽制球の嵐が飛んできているほどです(笑

どうしよう・・・。毎日の時間が全然足りない・・・。



🏁🏁🏁



さて、釣り人生計画とは別の「単年の目標魚」の話。

2019年に「8年目目標」を設定した時には、6~8年目の目標魚をまとめて挙げ、「ヒラメ」・「イシダイ」・「アマダイ」を3種を目標にしました。

でも、今年はちょっと気持ちをシンプルに整理したいので、この点は引き継がずに変更します。


2023年の目標魚。

「年無しクロダイ!」
「ドラゴンタチウオ!」

今年、僕が1番経験値を積みたい魚は「クロダイ」。特別な思い入れのある魚です。

「タチウオ」。実はいままで家族がタチウオ嫌いだったため、狙って釣ったことがありませんでした。
しかし先日、仕立アジ船の泳がせで仕留めた117cmのドラゴンを持ち帰ったところ、その衝撃的な美味しさから家族の評価が一変!「また大きなタチウオ釣ってこい」指令が出るに至りました。

今年は手漕ぎボートでドラゴンクラスを仕留め、家族の喜ぶ顔を見たいと思います。



🏁🏁🏁



この目標からするとダンゴ釣りからスタートダッシュを決めたいところですが、諸般の都合で初釣りは大津でのコマセ釣りになりそうです。

どうせなら、まずはコマセで黒鯛やタチウオをゲットしてしまえば、幸先の良いスタートになりそうですね!
(↑なんだか自らフラグを立ててしまっているような・・・笑)


どうか今年1年の釣りが実りあるものになりますように!

2022年3月 8日 (火)

【雑談】「干潮」も「満潮」も無い日!!???

釣り人生で初めて。こんな日もあるんですね???

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(七ツ釜におわす乙姫さま)


福岡赴任生活もいよいよ引き上げ準備の終盤にさしかかろうという中。

仕事の知り合いから「最後の釣りに行きませんか?」という声が掛かりました。

すでに釣り竿の半分以上は東京に持ち帰ってしまいましたが、つい2つ返事で「いいですね!」と・・・(笑


そんなこんなで急遽、今週の土曜(3月12日)にオマケ的な釣行が入りそうです。
(今度こそ、正真正銘の最後です!



🏁🏁🏁



さて、この記事の主旨はその最終釣行の話ではありません。

いや、正確には関係してはいますが・・・。


それは釣行の準備中に起こりました。


「・・・あれ?」

「・・・あれ、あれれ???」


当日(3月12日)の潮汐表を確認していた僕は、ヘンな声をあげて驚いてしまいました。

あるはずのものが無いんです。

絶対あるはずで、無くなるなんて考えたこともないものが、無いんです。

小さい頃からずっと探して、見つけてきた「アレ」が無いんです!!!!


捜索願いを提出したい。

行方不明になってしまった大切な「アレ」とは・・・?


「干潮」「満潮」です。



🏁🏁🏁



僕が普段使っているiPhoneアプリの潮汐表を見てみましょう。

まずは本日(3月8日)の潮汐です。表示地点は福岡です。

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緑の時合の時間帯表示と縦の明るい色の帯がズレてるのはご愛敬。



1日に2回ずつ「干潮」と「満潮」があります。

当たり前ですね。

コーラを飲んだらゲップが出る、と同じくらいに当たり前の話です。

ところが・・・!


釣行予定日の「3月12日」の潮汐を見てみると・・・。

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・・・ハァ?


「満潮」がかろうじて17:00付近に落ちてますが・・・。

「釣り時間」である7:00~14:00の範囲にはな~んにもありません!それどころか、丸1日の範囲内に「干潮」がまったく見当たりません!!

いったいどこにいってしまったんでしょう?

おーい!干潮~っ!!!

ひとりぼっちの「満潮」が寂しそう・・・。



🏁🏁🏁



調べてみると、たまにあることのようです。
(僕が知らなかっただけなのか・・・)

前日画面と翌日画面を合体させてみると、たまたま潮汐が長~い間隔になってしまったために「1日」の範囲を超えてしまっている・・・ということのようです。

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まあ、これでも干潮満潮の数は合わないようにも見えるんですが・・・。



なんだろう?

地球に働く月の重力&遠心力と木星の重力がちょうど相殺してる日なのかな・・・?

しかし、本当に驚きました・・・。



🏁🏁🏁



さて、この記事をご覧になっている釣り好きの方々はすでにお気づきと思いますが・・・。

「干潮」も「満潮」も無い日。それは超絶最悪に釣れない日のはず。

潮が動かず、時合もなく・・・。

釣り人にとっては悪夢のような日なのかもしれません。

そんな日に福岡生活最後の釣りをするなんて・・・。





・・・楽しみです♪

 

2022年3月 2日 (水)

【特別編まとめ④】福岡生活での魚料理(自炊)とワインについて

この2年間の自炊生活の「魚料理」と「ワイン」を振り返ります。

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特別編まとめの第4回目。

福岡での2年間の単身赴任生活にかかるまとめ記事の最終回になります。

*2回に分けなかったことを後悔するほど長い記事になっています(写真メインですが)。予めご了承くださいませ。



🏁🏁🏁



福岡への単身赴任が決まった時、釣りとは別に、せっかくの機会を活かして何かスキルアップできることはないか考えました。

そうして決めた目標が2つ。

①「魚料理」の上達を目指す!
自分で釣った魚を、できるだけ美味しくいただくための知識の習得と技術の進歩。包丁研ぎの腕前を上げることも含みます。

②魚料理に合う「ワイン」を探す!
以前から興味があったものの、あまりに深淵な世界なので二の足を踏んでいました。福岡生活では敢えて「白ワイン」に限定することで、よりシンプルな切り口で勉強できるように心掛けます。


両方とも食事に関することですね。生活上の実益を兼ねるチョイス!
うまくいけば食生活が充実するし、たとえ単身赴任が終了しても、その後の人生の財産になってくれそうです。

ただ、目標は決めたものの、しょせんは単身赴任。最短2年という限られた時間の中では、たいした道具も揃えられません。フードプロセッサーみたいな贅沢品は却下。魚焼きグリルもありません。さらに節約検討の結果、トースターすら却下となりました。オーブンやワインセラーなどは夢のまた夢です。

主な手持ちの調理道具を挙げると・・・

・「包丁」
・「キッチンバサミ」
・「フライパン」
・「片手鍋」
・「炊飯器」
・「電子レンジ」

・・・くらいです!(笑

ただし、以前から使っている「出刃包丁」、「小出刃(鯵切)」、「柳刃包丁」、それにちゃんとした真名板と砥石はあります。これらを活用して、命をいただいたお魚さん達を美味しくいただくため、できるだけ頑張ってみることにしました。



🏁🏁🏁



【釣り魚料理について】

まずは、この2年間で僕のレパートリーになってくれた料理を順に紹介します。基本的な料理ばかりですが、それぞれに奥が深いことが理解できました。


★お刺身
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初めて食べて感動した「バリ(アイゴ)」のお刺身。手前はミズイカ(アオリイカ)です。
イカを綺麗に並べようとしたんですが、不器用で全然うまくできませんでした。

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良型マルアジの銀皮造り。包丁をきちんと研ぐとカドが立ってくれます。 九州ではマルアジは敬遠され気味のようです。
でも僕は平均的な型が良く肉厚という個性を活かせばマアジに負けない素材だと思います。

★アクアパッツァ
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最初の頃は、魚まるごと&殻付きアサリで見栄え優先。乳化が足りずに塩味が尖ることが多かったです。

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後半はアラで出汁を別に取って加え、乳化しっかり&骨なし&殻なしで作るように。
まろやかな塩味が効いたクリーミィなスープが身によく絡み、とても美味しくなりました。



★アクアパッツァパスタ
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アクアパッツァの残りスープをベースに作るパスタ。見てくれはともかく絶品なので必ずセットで!

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トマトソースを加えるとコクも増してまた違ったひと皿に♪
とにかく、アクアパッツァを作る時にはスープを多めにして使いまわすのがマストです!



★握り寿司
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マルアジとアラカブ(カサゴ)の握り。九州の根魚は明らかに関東より美味しいと思います。
なぜなんだろう?キビナゴとかをたくさん食べてるのかな・・・?


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ヒラメの握りと軍艦。上の列と下の列は「エンガワ」です。良型ヒラメを釣った時だけの贅沢♪
僕は手がかなり大きいんです。そのせいで実はシャリを小さく握るのが苦手です・・・。


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軍艦を綺麗に作るのは難しいですが、このエンガワ軍艦は本当に美味しかった・・・。ポン酢との相性も最高!


★パエリャ
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パエリャは短時間でできるうえに炊いている間に片付けができ、さらにフライパンのまま食べられる。
最高に家事効率の良い料理です。これも最初の頃は魚をまるごと投入してました。


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アクアパッツァ同様、出汁を別に取って加え、骨なしの身を使うようになりました。
やっぱり食べやすいと美味しさをよりダイレクトに楽しめるんですよね♪


★手巻き寿司
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マルアジのお刺身での手巻き寿司♪ 握りより手軽で美味しいことに気付いてから、回数が増えました。

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海苔は必ずよく炙ってから使います。全然違います。

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衝撃的に美味しかった「2日熟成させた大エソの身」での手巻き寿司。こんなに旨味の濃い魚は食べたことがありません。


★ムニエル
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最初の頃の作。ムニエルは簡単そうに見えて、焼き方の奥が深い料理と思います。
最初の頃は皮の縮み具合が読めず丸まってしまうことが多かったです。
こうなってしまうと均一に焼けず、皮目もカリッとはなりません。

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後半の作。皮の強さに合わせた切込みを入れ、しっかりと均一に火を通します。
また、焼く面ごとに油の量を加減して、皮がカリッとした歯応えになるようにします。
でも、納得がいくほど上手にできる確率はまだ半分くらいでしょうか。


★酒蒸し
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チヌ(クロダイ)のカマの酒蒸し。カマはフライパンではうまく焼けないので酒蒸しになっちゃいます。
グリルがあれば塩焼きにしたかったんですが・・・。


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型が良すぎて肉厚すぎる身の場合も火が通りづらいので酒蒸しにしました。
色々試しましたが、ほんの少量のみりんを加え、仕上げに少し白ワインを入れてみたら香りが良くなって美味しかったです。


★フライ
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コサバのフライ。なぜか角が丸くなってかわいらしいシルエットになるんです。
そういえば九州は関東に比べて、サバの数が少なったように思います。

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良型アジのフライ。尻尾つきのこの形に仕上げるのは手間が掛かって大変です。
見栄えを除けば3枚におろして半身ごとに揚げると、お弁当にも入るサイズになってGOODです♪


★南蛮漬け
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福岡にきて最初に作った釣り魚料理がこの南蛮漬けでした。
美味しいし、保存が効くのですぐに定番化しました。お弁当のおかずにも大活躍♪

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調子に乗って大量に作ったこともありました。この時はちょっと大きめのアジ40匹。
1ヶ月くらいお弁当に入り続けました(笑


★その他もろもろ
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アジの唐揚げ丼。シンプルですが、揚げ立てに勝るものはありません。

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アジの出汁茶漬け。朝食に食べると贅沢感に包まれます♪

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福岡の郷土料理「ごまさば」をアジで。「漬け」にすりごまを入れる料理です。
他にチヌ、ブリでも作りました。簡単で美味しいひと皿です。

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糸島で1匹だけ釣れたアナゴで作った煮付け。美味しかった!

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糸島の牡蠣棚つきのアジで作った干物。塩加減には運もありますが、長く楽しめるので作り甲斐があります。

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出ましたバリ(アイゴ)の煮付け!これは魚の煮付けの中で1番と思います。
深海の赤魚より美味しいです。身離れも最高!関東の人が知らない秘密の味です♪



これらの料理は、福岡生活を本当に潤いのある素敵なものにしてくれました。

それぞれ、作るたびに工夫を加えて失敗したり、美味しくなったりしながら徐々に理想的な味に近づいていきました。中にはまだまだ工夫が足りないものもありますが、いくつかは自身の持てるレベルにまで達することができました。


おまけ:最後の最後に作った集大成パスタ

これは、チヌ(クロダイ)のアクアパッツァの残りスープとチヌカマの酒蒸しの残り汁を出汁として使い、さらにブリカマの塩麹焼きの焼き油も加えて作ったパスタにブリカマの塩麹焼きを乗せたものです。福岡での最終釣行でブリとチヌが釣れてくれたおかげで出来た、まさに集大成といえる逸品。旨味の塊でした。おそらくもう2度と同じものを作る機会は無いと思います。

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HEPPO謹製九州スペシャル!

思い出のひと皿ですね。



🏁🏁🏁



【ワインについて】

ここからはワインのお話。

料理と分割して書くことにしましたが、実際にはここまでに紹介した料理と常に一体となって食生活を豊かにしてくれた立役者であり、切っても切れない関係です。

【前提】
・僕は、購入するワインの値段を「1,000円以上、3,000円くらいまで」と決めています。値段が3桁のワインは買いません。
・舌に自信があるわけではないので、細かい味の評価は省き、総合的な魚料理との相性についてだけコメントします。
・ここに挙げるワインはすべて辛口で酸味・果実味の強いタイプの白ワインです。魚料理を抜きにした単品でも、とても美味しいものばかりです。
・値段はお店によっても違うので、書いている価格は参考程度にみていただくようにお願いします。


◎魚料理に合うワイン4選!(HEPPO渾身セレクト)

・アルザス(フランス)「トリンバック」のリースリング!
ワインの造詣が深い友人の勧めがあり、僕が福岡で最初に買ったワイン。魚介の出汁を使ったパエリャやアクアパッツァとの相性に関しては最後まで不動の1位(つまり最初にして最高)でした。リースリングは比較的どの産地でも魚料理に合うと思いますが、最も有名な産地であるアルザスはやはり違います。

僕が魚料理との相性判断をする上で、事実上の基準になったワインです。コルク栓で、僕が買うワインの中では高級(3,000円くらい)で、ちょっと特別な時に開けたい1本です。

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左側の1本です。右側は違う産地(ドイツ)のリースリング。


・マールボロ(ニュージーランド)「シレーニ」のソーヴィニョン・ブラン!
輸入量が多く、入手しやすいワイン。値段も2,000円を切るくらいです。お寿司やお刺身との相性が素晴らしく、初めてお寿司と合わせた時の感動は忘れられません。気軽に飲めるスクリューキャップ。

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今回紹介しているワインの中で、たぶん1番見つけやすいと思います。


・サルディーニャ(イタリア)「セッラ&モスカ」のヴェルメンティーノ!
ヴェルメンティーノはサルディーニャ島やコルシカ島(フランス)の特産品種。お店で「魚料理に合う」と書いてあったので買ってみたんですが、看板に偽りなし!値段は1,500円くらいで、コルク栓です。お寿司やお刺身との相性は最高レベル。でも、さらにフライやムニエルにもとても良く合います。

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ブドウは同じ品種でも産地で風味がガラリと変わったりします。
でも、ヴェルメンティーノは産地が限られているので他ブランドでもハズレは無いと思います。


・バルトンボグラー(ハンガリー)「チャペルヒル」のリースリング&ソーヴィニョン・ブラン!
最終的に、お寿司やお刺身との相性で行き着いたワイン(上の2つと僅差ではありますが)。なんの予備知識もなしに偶然目について購入したところ大当たりでした。値段は1,500~1,700円くらいと手頃ですが、まさにリースリングとソーヴィニョン・ブラン両方の「いいとこ取り」を実現しています。オールドワールドのワインなのにスクリューキャップなのも嬉しいポイント。

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今のところ、コレが1番のお気に入りです♪



この4本の他にも、僕が福岡生活の中で出会ったワインの中で、魚料理限定ではなく「万能」としてオススメしたいワインを挙げておきます。

・フランス・アルザスのゲヴェルツトラミネール
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なんにでも合いますが、特にグリーンカレーとの相性が抜群でした。


・フランス・ラングドックのヴィオニエ
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酸味、果実味、香りの広がりとも文句なし!


・アルゼンチンのトロンテス
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なんというか、若い刺激がほとばしるような・・・元気が出る味と香りがします。


・ポルトガルのヴィーニョヴェルデ
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「微発砲」とされるワイン。でも今回挙げているワインはみんな酸味が強いので、そんなに違わないかも?


個人の好みが大きいので、あまりアテにならないと言えばそれまでとは思いますが、HEPPOとしては出会えたことを心から感謝しているワイン達です。



🏁🏁🏁



個人的かつ初心者のたわごとかもしれませんが、この2年間でワインに関して感じたことをまとめておきます。

・いままで、お刺身やお寿司には日本酒が合うと思ってきました。美味しい辛口の日本酒の旨味に憑りつかれていた時期が僕にもあります。

・一般的に日本酒が好きな方は「お酒」を「主」として楽しみ、おつまみは「従」の立場になっていることが多いと思います。

・ワインを知るにつれ、「ワインと料理は対等である」ことを繰り返し感じました。食事にて「ワイン」は「料理」と並んで主役なんです。

・ワインには星の数ほどの多様さがあり、特定の料理との相性があります。特に相性の良いものは「マリアージュ」と呼ばれます。

・この「マリアージュ」を実際に経験した時、「ワイン」と「料理」が響きあい、それぞれが2~3割増しに美味しく感じられました。

・この幸福をもたらす組み合わせは世の中にたくさん知られているので、この幸せは誰でも簡単に体験することができます。

・しかし、釣り魚で料理をされる方々にオススメしたのは、ぜひこの「マリアージュ」を自分で探してみるという楽しみ方です。

まだ誰も試していない組み合わせは無限にあります。自分だけの「マリアージュ」をもし見つけたら、きっと今後の人生を彩るささやかな宝物になってくれると思います。


あなたの釣り人生の舞台役者に、ぜひワインの追加を。オススメです!

これにて福岡生活の「特別編」は完了。
また、関東の釣りでお会いしましょう!

2022年2月23日 (水)

【特別編まとめ③】仮屋湾(佐賀)・孝好丸さんでの釣りについて

仮屋湾(佐賀)・孝好丸さんでの釣りを総括します。

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🏁🏁🏁



釣行期間:令和3年11月10日~令和4年1月14日 → 約2ヶ月
釣行回数:5回(筏3回、船外機船2回)
持ち帰り釣果数:62匹
最多持ち帰り魚種:マルアジ
最大釣果(全長):ブリ80cm

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受付場所。初見で暗いうちに見つけるのは相当難しいと思います。


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受付場所の前にある船着き場。レンタルボートは日により8~10隻が係留されていました。


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僕は初めての時に迷ってしまいました。この図がどなたかの役に立てば幸いです。



🏁🏁🏁



仮屋湾での釣りは「何かが起こりそう」というワクワク感に満ちていました。
そして実際にたくさんのサプライズを体験させてくれました。

糸島・玄海マリーナさんの2021年のレンタルボート営業が10月で終了したことに伴い、11月から釣行を開始しました。

佐賀県の有名な観光名所である「七ツ釜」の近くにある「仮屋湾」は3つも釣り宿さんが営業されている釣りの盛んなスポットです。僕はその中の「孝好丸」さんにお世話になりました。

「孝好丸」さんを選んだ理由は、ネット上の情報が比較的多かったことと「筏渡し」があったことです。このエリアには残念ながら手漕ぎボートレンタルが無いため、次に親しみのある「筏」でのスタートを志しました。

この海の出会いとなった令和3年11月10日の釣りは、とにかく衝撃的でした。

・西風14~17m/秒かつ雨というとんでもない予報の中での「通常営業」!
・筏の上で体験することになったジェットコースターのような天候変化!(大雨・雷・雹あり)
・そんな中で連発した泳がせヒットでのヒラメ2枚!(65cm、51cm)
・AM11:00という人生最速の早上がり!

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めっちゃ雹が降ってます!水面の泡立ちでお察しください(笑


仮屋湾は三方向を山に囲われた地形で、とても風に強い天然の要害のような場所です。特に湾奥にある筏は竹の子島という小島の南東にあり、四方向が遮られているため、強風にはめっぽう強い釣り場です。

僕は天候運があまり良くなく、悪天候による釣行中止がとても多いです。糸島でも悪天候には散々ひどい目に遭わされました(昔からのことで慣れてはいるんですが・・・)。

しかし、この仮屋湾に関しては、冬場にもかかわらず一度も悪天候による釣行中止がありませんでした。もしかすると、僕のようなタイプの釣り好きのとっては夢のような場所なのかもしれません。

この海の第一印象は、山間の湖のようにも見える静かな海面に似合わず、生命感に溢れている!という驚きでした。何かこう、周囲の山肌と海面から生命活動のエネルギーのようなものがビンビンと伝わってくる感じです。

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竹の子裏筏付近。海面からエネルギーのようなものが立ち上っている気がします。


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沖堤防付近。堤防終端にロープが出ていて係留できます。


実際、2ヶ月という短い釣行経験の中でも、行くたびに釣れる魚種が変わったり、厳しい釣況を覆すような大物が突然釣れたりということがありました。一言でいえば「何かが起こる」ことを期待させるような、とても面白い海です。

僕は結局「竹の子裏の筏」と、船着き場近くの「沖堤防」ポイントくらいにしか竿を入れられていません。合計でもたった5回の釣行でしたが、その2か所のポイントで釣った大物は多彩です。

令和3年11月10日:「竹の子裏の筏」→ ヒラメ65cm、ヒラメ51cm
令和3年11月26日:「竹の子裏の筏」→ エソ71cm
令和4年 1月14日:「沖堤防」→ ブリ80cm、「竹の子裏の筏」→ チヌ(クロダイ)45.5cm

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このブリ、たくさんの釣り糸をくわえていました。歴戦の勇士かも。


ブリとヒラメはアジ泳がせでの釣果です。上に挙がっていないもう2回の釣行でも、それぞれ泳がせ竿でのバラシがあったので、大物のヒット率はかなり高かったと言えると思います。

まるでフィヨルドのように外洋から湾曲しながら深く切り込んでおり、さらに奥に複数の小島を擁している。この特有の地形はまるで「天然の定置網」のようです。この地形によって小魚の魚影が濃いことが、湾奥にまで大物が入ってくる要因になっていると思います。アジ、ヒラアジ(カイワリ)、バリ(アイゴ)、チャリコといった魚は毎回のように見ましたし、沖堤防ポイントでナブラを間近に見た時、追われていた魚はキビナゴかイワシのようでした。

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外洋から深く入り込んだ複雑な地形はまさに「天然の定置網」。


ここでの大物はみんな印象的なものばかりですが、特に驚いたのは「エソ71cm」。こんなサイズのエソには、もう一生出会うことは無いように思います。

あえてすり身にはせず、たくさんある小骨(というには太く長すぎる骨)をすべて1本1本骨抜きで抜いて処理し、お刺身も含めていろいろな方法で食味を試しましたが、結果は想像を超えました。特に、2日熟成させた後の身の旨味は過去最高レベルで、熟成前と後の味の変化の大きさは他の魚の追随を許さないものでした。

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本当にビックリしました。その姿にも食味にも!!



糸島に続いて、「最後の獲物」になってくれたチヌ(クロダイ)も忘れられません。この2年間の福岡と佐賀での釣りを通じて、僕にとってのチヌはこれまで以上の特別な魚になりました。何か、心のようなものが伝わる存在、まるで海からの使者のようだと感じました。

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最後の獲物になってくれたチヌ(クロダイ)ちゃん。本当に嬉しかった1枚。


それにしても、この海で何度もグングンと絞り込まれた泳がせ竿の姿は目に焼き付いています。本当に楽しい釣りでした。
たったの2ヶ月でサヨナラしなくてはならないことが、正直悲しいです。

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筏での姿。この竿身の動きがそのまま心拍数になる感じです。



しかし、人生初の単独船外機船釣行をはじめ、この海で得られたたくさんの思いや経験は、これからの釣り人生とともにあります。

仮屋湾の海の神様、心から深く感謝を捧げます。
本当にありがとうございました!



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願わくば、いつかまたここで竿を出す日が来ますように・・・。



2022年2月16日 (水)

【特別編まとめ②】糸島・玄海マリーナさんでの釣りについて

糸島(福岡)・玄海マリーナさんでの釣りを総括します。

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釣行期間:令和2年6月28日~令和3年10月15日 → 約1年4ヶ月
釣行回数:10回(すべて手漕ぎボート)
持ち帰り釣果数:403匹
最多持ち帰り魚種:マアジ
最大釣果(全長):スズキ70cm

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玄海マリーナさんの表看板。今となっては懐かしいなぁ。



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左に見える半島は「鷺の首」と呼ばれます。鷺に見立てると、胸元あたりの場所かな?


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糸島での手漕ぎボート釣りは、本当に気持ちが良く、楽しいものでした。
そして、想像以上のスリルがありました。


玄海マリーナさんは船越湾と加布里湾の境目付近に位置します。そこから手漕ぎボートで狙えるエリアに関しては、岸沿いや岬まわりの磯場の浅瀬を除くと、広範囲で水深が変わらず約8m(干潮時7m~満潮時9m)。小規模な根が点在していますが、ほとんど砂地です。玄海マリーナのスタッフさんへの聞き込み調査では、砂地のキス、牡蠣棚まわりでのアジ、カワハギが一般的な狙いで、時々チヌ(クロダイ)や小さめのヒラメが釣れるとのことでした。

玄海マリーナさんのレンタルボートはYAMAHA SeaStyleがメインですが、免許不要の2馬力船外機船(1日5,400円)と手漕ぎボート(1日3,300円)のレンタルもあります(たぶん両方とも1日1隻のみ)。

九州では手漕ぎボートで海釣りをする文化はほとんど無いようでしたが、この玄海マリーナさんに手漕ぎボートのレンタルが存在したことは、僕にとってはとても大きな幸運でした。

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こんなに綺麗な海をたった一艘で独占できる、夢のようなレンタルサービス(僕にとっては)。


磯場でミズイカ(アオリイカ)を釣ったり、砂地エリアでキス狙いをしたこともありましたが、僕がやった主な釣りは出航場所の目の前にある牡蠣棚群に係留してのコマセ釣り。

第一印象としては、浅い水深と小さめのアジがたくさん釣れる状況から、ファミリー向けの海かな?と思いました。しかし、この印象はまったくの誤りであり、後で自分の浅はかさを心から反省することになりました。

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玄海マリーナさんのスベリから牡蠣棚ポイントまでは10分とかかりません。


牡蠣棚まわりでは、沖目の棚のところに1箇所だけ攻めやすい規模の平根ポイントがあり、そこに魚がよく集まっていました。澄み潮の時に覗いた牡蠣棚下の海中には、アジ、サンバソウなどの小物の群れがたくさん泳いでいるだけでなく、あふれるほどの大物がひしめいていてビックリしてしまいました。年無しクラスのチヌ(クロダイ)、40cmクラスのイサキ、70cmクラスのスズキなどが団体さんがご滞在中でした。

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澄み潮の時には眼下に水族館のような光景が広がります。


しかし大物の警戒心は非常に強く、あの手この手を尽くしたものの、引っ張り出すことは容易ではありませんでした。何とか引っ張り出して釣りあげることができた大物は「スズキ」と「チヌ(クロダイ)」。最後まで釣りあげることができなかった魚は「イサキ」、「ヒラメ」です。

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70cmのスズキ。16Lクーラーに無理矢理押し込め。この次の釣行から35Lクーラーを持ち込むようになりました(笑


大物以外で持ち帰った釣果魚種も挙げておきます。
→マアジ、マルアジ、サバ、マハタ、サゴシ、バリ(アイゴ)、アナゴ

泳がせ釣りでは、スズキの他にアカエイと大きなサバフグも釣れました(どっちもリリース)。


そうだ、フグ!
糸島の釣りではフグ野郎の群れとのせめぎあいに手を焼きました。
秋に向け、季節が深まるたびにビシを追い回す大量のグーフー達のサイズがどんどん大きくなっていきました。

本当に大変でした・・・。

(日本全国、釣り人共通の悩みだとは思いますが)

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ビシを追って浮上するグーフー。1匹しか写ってませんが周囲にウヨウヨいます・・・。


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泳がせに掛かったデカいサバフグ。遠慮なくエサアジを喰い尽くす悪の親玉。


最も衝撃を受けたのは、令和3年9月24日の釣行で泳がせにヒットした青物らしき大物。絶対に切られるないと思っていた自作ワイヤー仕掛けを鋭い歯で削り切られて逃げられました。縦にも走る独特な引き方から、大きなサワラだった可能性が高いと考えています。

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切られたワイヤー仕掛けと元々の姿。太い強化版も作りましたが、再戦の機会はありませんでした。


でも、この海で僕の心の中で主戦場となったのは、チヌ(クロダイ)との勝負でした。

チヌらしきヒットは7回。そのうち5回は釣りあげることができましたが、2回はバラシました。釣れたチヌのサイズは30cm、31cm、46cm、50c、52cm。バラシた2回はどちらも明らかに52cmのチヌより数段強力な引きで、もし釣りあげられていたら間違いなく自己記録更新だったと思います。

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R3.7.30釣行でのチヌ(52cmと50cm)。僕の糸島最良釣果でした。


逃がした青物とチヌのことを考えると後ろ髪を引かれる思いがありますが、合計10回の糸島釣行は総じて素晴らしい経験でした。



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糸島小富士(可也山)が見下ろす開放的な素晴らしい風景に囲まれた海に、たった一艘で浮かぶ手漕ぎボート。孤独感によって感覚は研ぎ澄まされます。吹き渡る風、流れる潮、近くに感じる鳥や魚の生命感。日常を逸脱して臨むこの海での釣りは、まるで瞑想のような深い自然との一体感を与えてくれました。

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穏やかな稜線が美しい「糸島小富士(可也山)」が見下ろす海。大好きです。



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糸島の豊かな自然の姿は本当に美しいと思います。



そんな環境の中で、これまで長い間ずっと抱えていたチヌ狙いでの迷いやイメージのズレが「カチリ」とハマった瞬間があり、新しい引き出しを得られた実感があります。具体的には、頭では理解したつもりでも実感にズレがあった「ダンゴ釣り」と「コマセ釣り」それぞれのイメージが綺麗に統合できました。

糸島での釣り経験は、今後の僕の釣り人生でもきっと宝物のひとつになってくれると思います。


糸島の海の神様、良い釣りを本当にありがとうございました!

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いつも見送ってくれたアオサギちゃん。きっとまたいつか会いましょう!

2022年2月11日 (金)

【特別編まとめ①】2年間の福岡赴任中の釣りを総括します。

福岡生活での釣りが終了。

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「特別編」と題し、令和2年4月10日の記事からスタートした福岡編。

コロナのせいもあり、ちょっとばかり予定より早くなってしまいましたが、まとめをして終了しようと思います。

今回から4回に分けて、特別編のまとめ記事をポストします。

まとめ① → 本記事。
まとめ② → 糸島(福岡)・玄海マリーナさん釣行の振り返り。
まとめ③ → 仮屋(佐賀)・孝好丸さん釣行の振り返り。
まとめ④ → 赴任生活中の魚料理とワインについて。

最初のまとめ記事になる今回は、釣果全体の振り返りと、九州での釣りの総合的な印象をまとめておきたいと思います。



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≪福岡生活での釣果全体のまとめ≫

・釣行期間:令和2年6月28日~令和4年1月14日 → 約1年7ヶ月
・釣行回数:17回(糸島(福岡)10回、仮屋(佐賀)5回、北九州(福岡)2回
・合計持ち帰り釣果数:479匹
・釣行1回での最多持ち帰り数:100匹
・釣行1回での最小持ち帰り数:  2匹
・釣行1回での平均持ち帰り数: 28匹

☆大物釣果(全長)ベスト5!

①ブリ・80cm・仮屋(佐賀)
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R4.1.14 仮屋湾(佐賀)。最低水温期にもかかわらずこんなのが・・・。九州恐るべし!


②エソ・71cm・仮屋(佐賀)
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R3.11.26 仮屋湾(佐賀)。美味しさも含め、釣り人生有数の衝撃でした!!


③スズキ・70cm・糸島(福岡)
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R3.9.24 糸島(福岡)。牡蠣棚からうまく引っ張り出せました♪


④ヒラメ・65cm・仮屋(佐賀)
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R3.11.10 仮屋湾(佐賀)。嵐の初釣行での忘れられない出会い。


⑤チヌ(クロダイ)・52cm・糸島(福岡)
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R3.7.30 糸島(福岡)。チヌ(クロダイ)の自己記録。牡蠣棚の可能性は無限大です。

*R3.5.30糸島釣行で釣れたアナゴは57cmでしたが大物と言えないため除外。



☆出会った魚種 : 25種類(リリース含む)

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Ippikigyokakuchart
Releasenomichart


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分かりそうで分からない「謎のハゼ」。あなたのお名前なんてーの?



全体を一覧すると、こんな感じですね。「大漁だった」と言ってよいと思います。福岡生活での釣りはとてもよく釣れました!

初めて出会った魚はというと、「アオハタ」と「ヨコスジフエダイ」の2種類だけ。関東からの距離の遠さを考えると、意外に少なかったという感じでしょうか。

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ヨコスジフエダイちゃん。クセのない白身で、大きくなるとそれなりの高級魚だそうです。



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≪福岡の釣り情報に実際に触れてみて≫

だいたいみなさんも同じだと思いますが、福岡に来る前、「玄界灘での釣り」にはカンパチやヒラマサなどの大型青物や、クエにアコウなどの根魚を落とし込み釣りで釣るような「豪快なイメージ」を持っていました。

この2年間、実際に福岡に住んで釣り情報を収集してみたところ、現在は以下のようなイメージになりました。

・「九州ではさまざまな釣りが盛ん!」
沖釣りでは確かにイメージ通りの豪快な釣りもたくさん行われています。ただ、ジグやタイラバなどのルアー釣りが主流になっていて、泳がせ釣りや落とし込み釣りは相対的にかなり少ない(減ってきている?)ようです。

・「ルアー釣りは沖でも陸でも盛ん!」
ルアー釣りは陸釣りでも盛んです。シーバス、アジング、エギング、メバリングなど、若い人の釣り人口がかなり多いです。関東とは比較にならないくらい、若者の趣味としてメジャーな位置を占めていると思われます。

・「ファミリー釣りも盛ん!」
堤防や海釣り公園でのサビキ釣りやカゴ釣り、河口域でのウナギ釣りなども盛んで、シーズン中の堤防はファミリーはもちろん、子供から老人まで幅広い年代の人達でにぎわっていました。海が近いので自然といえば自然なことだと思います。

・「男女グループで釣りをする人が多い!」
若い男女グループが、バーベキューイベント感覚のような感じで釣りに来ている姿を何度も見かけました。逆に、ボート釣りや筏釣りにひとりで来る人はかなり珍しいようで、僕自身、糸島でも仮屋でも初釣行の時に「ひとりです」と言った時にはスタッフさんに少し訝しがられました。

・「ダンゴ(ダゴチン)釣りも盛ん!」
平均年齢はかなり高め?ダゴチン釣りをする人には長年一筋に極めていくような方が多いように思います。釣り場の近くにオリジナル配合のダンゴエサをすぐに使える状態で販売しているプロショップのような店もあったりして非常に便利です。仮屋湾では釣り筏も多く、手作りの竿を使っているベテランさんの姿を何度かお見掛けしました。



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≪総合的な印象について≫

福岡は大都市なのに海までの距離が近く、マリンレジャー好きな人には天国のような場所。県内からはたくさんの遊漁船が出ていて、アクセス良く豪快な釣りを楽しむことができます。

さらに西まで車で少し足を延ばすと、佐賀県唐津周辺や長崎県平戸周辺など、無数の優良ポイントを擁する釣り天国があります。1月の最低水温期になってすら海釣り公園でさえ大型青物が揚がっているなど、釣りシーズンの長さも関東と少し異なることには驚きました。


そんな豊かな釣り情報に触れながら、この2年間自分で実際に経験した釣りと、過去10年ほど経験してきた関東での手漕ぎボート釣りを比較してみたら、こんなことが頭に浮かんできました。

「九州の釣りは、決して関東と別モノというわけではありませんでした!」

「大物の魚影の濃さ」は、確かに九州の海に軍配があがります。釣り場の混雑度などの「釣りやすさ」も九州が上です。それに、各地の牡蠣棚についている魚の味(脂)はとても美味しいです。

しかし、魚種の豊富さや全体の魚影の濃さ、釣り味については意外なほど関東と変わりありません。また、東京湾の金アジ・黄アジの美味しさは九州の魚にも引けを取らないと思います。

また、「釣り方」についても、関東で慣れ親しんだ釣りをそのまま同じ感覚で使うことができました。


本来なら、現地の釣りをもっともっと勉強して釣りの引き出しを増やすべきだったと思いますが、コロナ等の影響で現地の釣り人との交流がほとんど実現できなかったなどの壁もあり、やむを得ず関東流をそのまま続けた形でした。しかし、結果として海から得られたリアクションには、やはり学ぶべきこともたくさんありました。


九州の海の神様、楽しい釣りをさせていただいて本当にありがとうございました!



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・・・最後に重要なオマケをひとこと(釣りの話ではないかも)。

「福岡市内の海鮮料理店で出る魚の鮮度には、釣り魚でもかないません!」

博多港は博多駅からわずか4kmほどしか離れていません。そんなほぼ市の中央で水揚げされた活魚がイケスで市内のお店に届きます。

そして魚によっては注文を受けてからのイケス出しで捌いた魚が出てくるので、たとえ釣った魚をすぐに神経締めしたとしても、鮮度そのものではかなうべくもありません。

生のサバのお寿司などは、釣りを趣味とする方でも機会があったら一度は福岡市内のお店で食べてみることをオススメします♪


2022年2月 2日 (水)

【雑談】「ジャック・マイヨール」と「七ツ釜」

ずっと訪れたかった場所に行ってきた話。

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みなさんは「ジャック・マイヨール」氏を知っていますか?

ひと頃は日本でも有名でしたが、もう亡くなってから20年以上。若い人には聞き慣れない名前かもしれません。


ジャック氏が世界的に有名になったきっかけは1本の映画。

Wikipedia - グラン・ブルー(映画)

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この素敵なポスターは今も我が家に大切に飾ってあります。


監督は、今や巨匠として名高いリュック・ベッソン。その実質的な最初の大ヒット作です。

名作です。
決して幸せなストーリーではありませんが、僕にとって胸に深く突き刺さっている、特別な1本。海が苦手だった僕が、海とイルカを好きになるきっかけになった作品です。

(映画の内容には触れません。もし未見で興味のある方がおられたら、ぜひ「完全版」を見てみてください)

この映画に描かれているフリーダイバーの主人公「ジャック・マイヨール」にはモデルがいます。

それが実在の人物「ジャック・マイヨール」



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Wikipedia「ジャック・マイヨール」
1927年4月1日-2001年12月22日。フランス出身のフリーダイバー。


ジャック・マイヨール氏は「人類史上初、素潜りで水深100mを達成した人物」。また、「水性哺乳類だけに起こり、人間には起こらないとされていた『ブラッド・シフト現象(※)』が人間にも起こり得ることを証明した人物」として有名です。

※「ブラッド・シフト現象」…高い水圧の環境下で、体中の血液が内蔵と脳に集まって水圧に対抗しようとする現象。従来の常識では、肺が水圧によって押し潰されるため人間の素潜り限界深度は約60mとされていました。


余談ですが、ジャック氏がフリーダイビングで「水深101m」を達成していた時、腕に着けていた時計は世界的時計メーカー「オメガ」の「シーマスター」。その後の開発テストにジャック氏が協力したこともあり、同氏を題材にした限定モデルも発売されました。中古市場では今も人気ですね。

僕は、昔限定品を入手するチャンスをケチって逃したことを今でも後悔しています(笑



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映画をきっかけにジャック・マイヨール氏のファンになった僕は、同氏の本や出演映像などを漁るようになり、その数奇な半生をより詳しく知るに連れ、さらに敬愛の念を強くしていきました。

そんなファン心理のピークに残る「忘れられない記憶」があります。

1999年の秋、日本で著書の新刊が出版されるにあたり、ジャック・マイヨール氏が来日することになりました。そして、都内の書店でサイン会が開催されることになりました。

その話を聞きつけて、僕は矢も楯もたまらず駆けつけました。

*サイン会が開催されたのは平日。当時はネット予約などというものはまだ存在せず、サイン会参加の整理券配布は早朝現地での先着順でした。当時すでに社会人で日々忙しく働いていた僕ですが、当日は無理やり有給休暇を取って早朝から並びました(1番を取る気マンマンでしたが、気合の差で2番目に・・・)。


そして、ついに僕は憧れのジャック・マイヨール氏の前に立ち、固い握手をかわすことができたのです。
あの、大きくて柔らかい手の感触と人懐っこい笑顔は忘れられません。

その時に同氏にいただいたサインを公開します。

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僕の本名だけマスキングご容赦ください。右下の美しいカタカナもジャック氏本人筆。


サインにジャック氏の手書きメッセージが添えられていますが、その文面をご覧ください。

「Happy Birthday!! Good Luck.」

これは、「今日は僕の誕生日です」と伝えたところ、ジャック氏が笑顔で書き足してくれたものです。
そう、何の偶然か、サイン会の開催日が僕の誕生日と重なっていたんです!(本当の話です)

人生最良の誕生日の思い出のひとつです。



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ジャック・マイヨール氏の人生と「イルカ」の関わりは深く、切っても切り離せない絆のような印象を受けます。特に、30歳の頃に偶然働くことになったマイアミ水族館で飼育を担当した「クラウン」というイルカとの関係は特別です。

ジャック氏に水中での効率的な振る舞い方を教えたのはクラウンなんです。著書「イルカと海に帰る日」で読むことができるクラウンとのエピソードは極めて印象的で、忘れがたいものばかりです。

そんな彼が、人生で初めて自然のイルカに出会った海。

それは日本の海です。

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佐賀県唐津市にある複数並んだ海食洞。


ジャック・マイヨール氏は子供の頃、父の仕事の関係で上海に住んでおり、そこから毎年夏になると避暑のために一家で佐賀県唐津市に滞在するのが通例でした。子供時代のジャック氏に素潜りを教えたのは東唐津の漁師たちでした。

そんなある日、七ツ釜の海で素潜りをしているジャック少年に興味を持ったかのように、背後から近づいていた大きな魚影。

それが、ジャック氏が初めて出会ったイルカだったんです。

そんなエピソードを知った当時、いつか唐津、いえ「七ツ釜」に行ってみたい、と思いました。

ずっと心の中に秘めていたその思いが鮮やかに蘇ってきたのは福岡への単身赴任が決まった時。

しかし、七ツ釜は佐賀県の観光地であり、福岡からは県堺を超えるエリアでもあることから、コロナ禍の最中ではなかなか機会に恵まれませんでした。

(県内の糸島へのボート釣りには行きまくっていましたが(笑))


昨年11月、コロナ禍がほんの少し落ち着いていた時期。ついに僕は七ツ釜の地を訪問を果たすことができました。実に20年以上を経てやっと思いが実現したことになります。


「七ツ釜」は海食洞(波による浸食で出来た洞穴)で、波の穏やかな日には観光船で海から接近して観望することができます。

また、陸路で行けば、徒歩でいける展望台を含む、素敵な散策道もあります。

海岸の独特で複雑な岩の形(柱状節理)と、悠久の営みを越えて並んでいる大小の洞穴の風景は一見の価値があります。

僕はあえて陸路を選び、ゆっくりと周辺を散策しながら展望台を訪れました。吹き渡る風と、海岸の岩肌を洗う波の音が独特なリズムを刻み、何か他の場所とは違う空気を感じる場所でした。

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陸路で七ツ釜に向かうと、途中で風力発電施設を間近に見られます。大迫力!


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七ツ釜展望台に向かう遊歩道。とても気持ちの良い原っぱです。


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原っぱの海側の縁に「乙姫大明神」と書かれた女性像があります。竜宮城の乙姫さま?

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展望台から望む「七ツ釜」。ジャック少年もこのあたりで素潜りを楽しんでいたのでしょうか。


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呼子の町から出船してくる観光船「イカ丸」。波が穏やかなら、洞穴に入り込んでくれます。


ちなみに、七ツ釜周辺は磯釣りの1級ポイントとしても有名で、釣り人の姿もよく見られます。



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ところで、「七ツ釜」は、仮屋湾と同じ半島にあります。「隣の海」と言って良い地縁です。

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仮屋湾独特の風景「風力発電とトイレ付き釣り筏」。風情(?)ありますよね・・・(笑


つまり、昨年11月中旬からの約2ヶ月間、僕は敬愛するジャック・マイヨール氏にゆかりのある海で釣りをしていたことになります。

たった5回しか訪れることができなかった仮屋湾ですが、単なる回数では測れない濃密で素敵な時間を過ごすことができました。あの得難い経験が、ジャック氏の遠い面影に通じていたんだと思うと、胸の奥に湧き上がるものを禁じ得ません。

僕にとって、唐津・七ツ釜・そして仮屋湾は特別な場所になりました。

また訪れる機会があるかどうかはわかりません。

しかし、人生の旅路においてこんな稀有な機会に恵まれたことに、心から感謝したいと思います。

時を超えてたゆたう悠久の海の営みに思いを馳せつつ・・・。


2020年6月 7日 (日)

【釣行準備②】玄海灘の潮の流れを下調べ。

海流・潮流の脳内イメージづくりをしておきます。
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釣り好きな方はみなさん、魚を釣るためにたくさんの情報収集をされると思います。その情報収集も大切な陸の上の「釣り」の時間ですよね😃。

もともと釣行が少ないこともあって、僕も「情報収集」と「妄想」の時間が長いタイプです。少し妄想が行き過ぎてしまい、手段と目的が本末転倒してしまっている部分もあったりします。

特に、「潮」(海水の流れ)についての興味の幅は、「釣り」というジャンルをちょっとはみ出してしまっているかもしれません。

通  常 → 「魚を釣る」ために「潮を読む」
僕の場合 → 「潮を読む」ために「魚を釣る」

なぜこんなスタンスになったかについてあまり整理したことはありませんが、今回はちょっと短かめの文章にまとめるチャレンジをしてみようと思います。



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海はすべての生命のふるさと。雄大な自然の中でも最大の存在です。その海の脈動である海流・潮流は地球の血流そのものです。

釣りの舞台になるすべての沿岸の地形は、海流・潮流が太古の昔から削りだしてきた歴史であり、作品です。この悠久をつらぬく力強い「流れ」の存在を意識した時から、「潮の流れ」という存在そのものが僕の心を強く惹きつけるようになりました。


あまりにも強く惹かれるので、心の中に「海」を取り込んでしまいたい欲求に駆られます。そのせいで、僕は陸の上にいる時も、潮が流れる「海」を常に心の中に妄想し続けるようになりました。

関東でのホームグラウンドがある三浦半島の海について、ずっとそんなイメージを心に抱えながら取り組んできています。

*もちろん、大雑把な妄想の世界の話です。現実の潮の流れの総体なんて、人間の能力で把握できるシロモノではありません。心を海に寄り添わせるための足掛かりのような意味合いです。


釣りをしている時もそうでない時も、ずっと同じことを考えている部分が心の中にあります。

海に出て魚の居場所を確認する(釣る)ことは、心の中の海と実際の海の魚の居場所を比較して、乖離をできるだけ修正しようとする行為、という感じでしょうか。

僕にとって、自然との一体感を深く感じる最高のひとときは「心の中の海」と「実際の海」が一致している瞬間を感じた時。具体的には、目の前に今流れている潮ではなくて、その次に流れ始める潮に合わせた戦略で魚を釣りあげることができた時なんです。

大漁である必要はなくて、狙った展開の中で狙った魚が釣れさえすれば充分。

貧果でも、心と海のつながりが感じられれば良い釣り。
大漁でも、海を遠く感じてしまった時はつらい釣り。

僕にとっての「釣り」はそんな感じです😃。



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オタクっぽい自分語りはこれくらいにしておきます(^o^;)。


今回の記事のメインは、玄界灘の海流・潮流について分かる範囲での情報収集です。

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元画像はWikipedia「日本列島近海の海流」から拝借しています。

 

対馬海流は黒潮系の暖流ですね。調べてみると、対馬の北側を通って北東に抜ける流れが本流で、対馬と壱岐の間を通る流れは分岐流扱いのようです。

でも、最近の表面海水温の衛星画像を見ると、対馬と壱岐の間のほうが水温は高くなっています。

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ざっと過去の海水温図を見たところ、対馬海流のこの部分の主従は常に変動しているみたいですね。


もう少し詳細なデータを探していたら、海上保安庁のサイト内に「海潮流情報」というページがあるのを見つけました。

「対馬海峡表層海況監視海洋レーダーシステム観測結果」
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玄界灘の潮の状況が1時間ごとのデータで確認できる、とても素晴らしいサイトです。

釣行の参考として、昨年6月の「大潮」、「中潮」、「小潮」の日のデータをピックアップして、それぞれ24時間の経過をGIF動画にしてみました。

大潮の日(2019年6月18日)
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なぜか画像のコマごとに色がチラついてしまいました。見にくくてすみません。


動く画像を3つとも表示すると少し重いかもしれないので、あとの2日分はファイルリンクにしておきます(クリックでダウンロードしてから開くと画像が見られます)

ダウンロード - 中潮の日(2019年6月14日)

ダウンロード - 小潮の日(2019年6月10日)

 

この3日それぞれの変化を見ていて、まずは驚きました。大規模な海流本流の視点であれば、シンプルな表現に落とし込める部分も出てくると予想していましたが、予想以上に複雑です。

まだたった3日、それも6月限定のデータを見ただけなので、玄界灘の印象としてまとめるわけにはいきませんが、とりあえずファーストインプレッションとして気づいたことを挙げておきます。

①対馬海流の「恒流」としての力は、南西から北東に向かう流れとして働いています。
②潮汐流については、下げ潮時には対馬海流に近い方向、上げ潮時にはその反対方向に流れているようです。
③その結果、対馬の北側の対馬海流本流については、下げ潮の時に潮汐流と方向が合致し、南西から北東に安定して流れる傾向が見て取れます。
④上げ潮では対馬海流と潮汐流が相殺して広範囲で不安定な流れとなるようです。

さらに、③の要素をベースにこの3日の潮の動きをよく比較すると、壱岐と沿岸の間の潮の流れの傾向についてひとつ仮設が立てられます。

⑤「大潮の下げ」では壱岐の北側と南側の流れが同調する時間帯が長く、「中潮・小潮の下げ」では同調しない時間帯が長い。
⑥「中潮・小潮の下げ」での壱岐南側の流れは無秩序にフラついているのではなく、干満潮の潮汐とズレたタイミングで流れがの方向が入れ替わっている。

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中潮・小潮では反転する時間にズレがあり、ほとんど同調しないように見えます。
(これまたなぜか画像にノイズが・・・。なかなかクセのある画像データのようです)




この⑥のタイミングのズレは、ワンド地形などで分岐流と反転流の押し相撲が発生する場合によく見られる潮の動きです。

また、玄海灘で行き交う潮の流れはほぼすべて対馬海流由来のように見えます。もしその見方が正しければ、水温・塩分濃度がほぼ等しく、「2枚潮」が発生することはあっても「3枚潮」以上の状況が大規模に発生することは無さそうに思えます。
(深海からの湧昇流の割り込みがある場合は別ですが・・・)



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大きな観点からの潮の流れを考える時に、もうひとつ大切な要素が「深海からの湧昇流」の影響です。

傾向を見つけるために過去1年分の表面海水温図をあさってみましたが、冷水塊の出現などのはっきりとした影響は見つかりませんでした。でも、日本海側の海で深海魚が釣れたり漂着したりするニュースはよく目にするので、対馬海流にも深海からの湧昇流との重要な絡みが必ずあると思います。

これから気長に海況を追いかけて、いつか見つけ出してみたいと思います。



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海流・潮流の下調べとしては、こんなところでしょうか。

こうした規模の大きな潮の流れが、直接的に釣り場の潮の流れを決めるわけではありません。でも、予備知識として役立つことはあると思います。

また、いま自分たちが釣っている魚はどこから来たのかなぁ、などと思いを馳せる際にもきっと想像を広げる手掛かりになると思います😃。



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いまのところ、釣行は来週末あたりを予定しています。カーシェアサービスも予約済ですが、ちょっと梅雨時の空模様が心配です。小雨くらいなら強行しちゃおうとは思っているんですが・・・。

今週中に
時間が取れれば、もう少し具体的な釣行準備記事の話をポストできるかもしれません。

(でももしかすると、全然違う話の記事を挟むかも?)

玄界灘への初釣行に向けて、準備は順調(?)です❗😃




2020年4月10日 (金)

【特別編スタート】「手漕ぎボートへまっしぐら」は特別編に突入へ???

お正月以来、更新がストップしていた理由とは・・・?
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HEPPO、こんな空の下にいます。
綺麗な空と建物、そして海。どこだかわかりますでしょうか?

 

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大げさに書きすぎると、まるで外国にでもいるような印象になってしまうかもしれませんが、れっきとした日本国内です。

 

ひときわ目立つ高い建物は「福岡タワー」。

そう、ここは「福岡」なんです。

 


 

旅行で来ているわけでも、出張で来ているわけでもありません。
HEPPOは、仕事の都合による転勤で「福岡市民」になりました。

 


 

 

🏁🏁🏁

 


 


 

1月頃から準備は進めていたんですが、正式決定のタイミングとの兼ね合いもあり、ブログで触れることは見合わせていました。

 

毎年、年が明けると「今年の目標」を設定してきましたが、今年はその記事も出さないまま・・・。いえ、出したくても出せなかった訳です。


 

 


 

🏁🏁🏁

 


 

 


しかし、そんな僕個人の状況変化など考える価値も無くす「コロナ禍」。本当に大変な状況なのに、明日さらに何が起こるかも分からない。経験したことのない不安の最中に、みなさんもおられると思います。

 

ここ福岡県も、緊急事態宣言の対象。

 

とりあえず仕事のない休日は、新生活の構築や今後の釣りに向けた準備に勤しんでいようと思います。


 


 


 

🏁🏁🏁


 

 


 

緊急事態宣言が発効する3日前の日曜日、自転車で近くの海辺を2時間ほど走り回ってみました。風は強かったんですが晴れ上がった良い日で、一時コロナ野郎のことを忘れることができました。

 

 

 

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人工?の砂浜から突堤が出ています。

 

 

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突堤の向こうは大きな川の河口です。汽水域ですね。

 

 

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突堤の先端。この突堤には釣り人はほとんどいませんでした。

 

 

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西に向かって走ります。別の突堤が見えてきました。

 

 

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先端。この突堤には3~4組の釣り人がいました。

 

 

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空と海と建物が調和していて素晴らしい景色です。

 

 

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さらに西にある突堤の先端から。向こう岸には釣り人の姿が見えます。

 

 

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向こう岸まで行こうとしたら、途中で川に人影が・・・。

 

 

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どうやら潮干狩りの人出のようです。

 

 

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橋の途中から。結構人が出ていますね。家族連れも多かったです。

 

 

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やはりこちら側は釣り人の姿が多いようです。

 

 

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と思ったら、さらに西のほうの岸壁にはさらに多くの釣り人達が!

 

 

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岸壁の先は突堤になっていました。海釣り公園かと思う釣り人の多さ。

 

 

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突堤の先端。ここは汽水ではありません。潮当たりが良さそうな感じ。

 

 

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GoogleMapで確認。マリーナのそば。回遊魚も回りそうな良い地形です。

 

 

最後の場所、船道は水深があるはずなので、地形変化も期待できそうです。

沖釣りに出る機会は予算的にも限られてきますが、自転車釣行なら暇な休日に気軽に出かけることができます。
子供の頃に戻ったような気分になれるかもしれませんね(小学生の頃、早起きして学校の前に釣りに行ったりしていました)。

 

 

 

🏁🏁🏁

 

 

 

すでに手漕ぎボートが借りられる船宿さんを見つけてあります。また、乗合船での釣行も楽しみです。

 

釣り人生20年計画の遂行はいったん保留せざるを得ませんが、ここの福岡での「特別篇」。可能なチャレンジを繰り返し、少しでも釣りの幅を広げられるように頑張ってみたいと思います!

しかし、まずは幅をきかせるコロナ野郎をなんとかしないといけません。

みなさんもお気をつけて、コロナ野郎の横暴を乗り越えましょう!

 

 

 

 

2019年12月30日 (月)

【2019年まとめ】今年も釣行回数は伸ばせず。辛抱の年でした・・・。

釣行回数は最低を更新でも気持ちはキープできてたかな?

Conclusion20191

 

年内に出撃するつもりでずっと日を探していましたが、残念ながら実現しませんでした。

内容はほとんどありませんが、今年を振り返っておきます。

 

🏁🏁🏁


2019年の釣行回数:(手漕ぎボート4回、仕立船1回)

 

過去最低だった昨年より、さらに少ない回数になってしまいました・・・。

 

釣行回数が伸びなかった理由はほとんど昨年と一緒。仕事天候ですね。

前半は特に悪天候に悩まされ、冬場に計画していた釣りがほとんど出来ませんでした。春以降も週末の悪天候はかなり多い年だったと思います。

 

 

釣果のほうはというと、アジが安定して確保出来ているほかは見るべきところがありません。大物と言えるのは、釣り納めになった12月の仕立船で釣れたワラサとショゴくらいです。

 

Conclusion20192
これは9月25日大津の釣果。今年もアジだけは満足の釣果が多かったです。

 

Conclusion20193
今年の泳がせ釣果はボートではなく仕立船。このワラサは程よく脂が乗り美味な1本でした。

 

でも、今年は昨年より「気持ち」が海に寄り添っていました。「手漕ぎボート釣り」を通じて感じる「海」とのコミュニケーションは、僕にとって本当に欠かせない人生の栄養です😖 。

 


🏁🏁🏁

 

 

簡単に今年の目標達成度を確認してみます。


「釣り人生計画の8年目」だった2019年。20年ロードマップでは「中級者期の3年目」に該当する年でした。

 

【2019年の目標設定】

 

①「ダンゴ釣り」の基本を抑える!
②「細糸仕掛け」の基本を押さえる!
③「NS釣法」の基本を押さえる!
④(6年目目標引継ぎ)「ヒラメ」
⑤(7年目目標引継ぎ)「イシダイ」
⑥(8年目目標)「アマダイ」

 

いやはや、こうして具体的に振り返ってみると、なんとも無残。なにひとつ達成できていません。言い訳もありませんね(^o^;。

①~③は冬場にチヌのダンゴ釣りを通じて修行する予定でしたが、1度も釣行できずに春を迎えてしまいました。もちろん自己評価は「0点」。仕切り直しが必要です。

④のヒラメは12月の仕立船で狙っていたんですが、今年も喰ってくれず残念。また、大津でのヒラメフィーバーに参加できなかったことも残念でした。どうもなんとなく、僕はヒラメとは縁が薄いような気がしてきました。。。

⑤、⑥も、1度も狙う釣行を実現できませんでした。

さらに、プラス特別枠として今年は「シマアジ」を挙げていました。実はこれも冬場に長井の筏で狙えるかと思って挙げたんですが、一度も長井に行けなかった時点で無策。


うーむ、返す返すも釣行回数が少な過ぎました・・・。

 

 

【2019の自己評価】

 

・「ダンゴ釣り」の基本を抑える!  ・・・ 
・「細糸仕掛け」の基本を押さえる! ・・・ 
・「NS釣法」の基本を押さえる!  ・・・ 
・(6年目目標引継ぎ)「ヒラメ」  ・・・ 
・(7年目目標引継ぎ)「イシダイ」 ・・・ 
・(8年目目標)「アマダイ」    ・・・ 

 

見事なまでの点」です。

もちろん落第。過去最低点での留年扱いです。昨年も「25点」での留年扱いでした。つまり2年連続で僕の釣りは進歩していないことになります。

かなり厳しい状況ですね(^_^;。


でも、釣りは人生をかけて付き合っていく長い友達なので、時間と向上心の赴くままに焦らず進んでいきたいと思います。

 

 

🏁🏁🏁



【今年の釣りの個人的感想】

 

今年はとにかく水温が高かったですね。
年末の水温で比較しても過去10年で1番高かった2010年とほぼ同じ水温。つまり「10年に1度の高さ」です。まれにあると言われる「年を越えても青物が釣れる」状況になる可能性も非常に高そうです。

 

話はちょっと変わりますが、大津の海に関して、ここ2~3年で感じることがあります。

中根周辺のポイントが水深、底質とも5~6年前と変化していて、魚の付き方も変わったようです。アンカー禁止エリアがあり、攻めるのが難しいポイントであることは以前からの話なのですが、それでも数年前までは常連さん、ベテランさん方による中根での良い釣果が頻繁に耳に入ってきました。でも昨年、今年とそんな情報がトンと入らなくなりました。僕自身もチャンスがあれば短時間でもチェックはするようにしていましたが、まずアジが少なく、大物の気配もほとんど感じられないことばかりでした。

中根の沖側はかなり砂の堆積が進んでいるように思います。その堆積によって海底地形がなだらかになり、アジの隠れ家に適した場所が減っているような気がします。回遊アジは釣れるのでアジの交通はあると思いますが、以前より「アジが付く」ポイントは少なくなっているのかな?と思います。

これが正しいとすると、元々大津沖で進行中の「大規模な人口漁礁(カレイの産卵床)の造成計画」どおりの変化なので何一つ不思議な変化ではありません
(ボート釣り人必携の辰巳出版「海のボート釣り場完全ナビ」の174~175ページでも触れられています)。

この海底地形の変化で、もしかすると大津全体の魚の分布にも変化が出ているのかもしれません。砂地の魚の数が全体的に増加していたりするかも・・・?

 

それに、もうひとつ今年の大津で目についたのは「カンパチ」が増えたかな?ということです。

以前からごくたまに釣れてはいたと思いますが、今年はかなり増えていたように思います。こちらは海底地形の変化というよりは、今年の水温と豊かなコアジの生息数のほうが要因かなと思います。

 

 

Conclusion20195
そういえばこんなヤツも泳がせに喰ってきました。ボートの下にこんなのが群れていたら何も寄りつきませんね(^_^;。

 

 

🏁🏁🏁

 

 

昨年、今年と釣り人生計画上の「留年」が続いてしまいましたが、いよいよ来年の釣りの目標設定が難しいです。

 

実は仕事の都合で生活に大きな変化が起こりそうです。そのこともあり、いったん既定の釣り人生計画からスピンアウトするかもしれません。

もしかすると、これも運命のめぐり合わせかな?
年明けまで、ゆっくりと自分の心の奥底と相談しながら考えてみたいと思います。


海は毎年変わり、一度として同じことはありません。
その海の細やかな変化に注目しながら、自分を合わせていくような柔軟さに憧れます。

 

つねに海を感じ、その海を心に映し続けたい。
来年もそんな気持ちを大切にしてまいりたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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