カテゴリー「ウミタナゴ」の10件の投稿

2013年12月19日 (木)

【釣行記】平成25年12月17日(火)京急大津・石田ボートさん

またしても修行だった今年の釣り納めです


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有給休暇を使った予告なし釣行です(今年の秋以降はすっかりこのパターンが定着?春~夏に多忙で休みが取れなかったおかげです


釣り納めは、1~3月の間には休日のみの営業になってしまう油壺に行ってみるつもりだったんですが、家庭の事情で来年1~2月は休漁になりそうなので、まだGPSでの計測が済んでいない今シーズンの海苔棚位置のデータ取りにチャレンジすることにしました。


昨年、一昨年と沖の海苔棚の位置を計測してきましたが、実は1度も1発で成功したことがありません。iPhoneのトラブル(バッテリー切れ、低温による電圧低下)で長時間かけて取ったログが水の泡と消えたこともあります。今回失敗すると再チャレンジの機会が無いかもしれないので、最優先の目標と位置付けました。


釣りキチ先生、Heavysizeさん、紋二郎さんが出撃されるのを事前に聞いていたので、ご挨拶もかねての出撃です


字数を押さえるため、今回の釣行記はQ&A形式でご報告させて頂きますね。







Q.で、今年の海苔棚の枚数・位置はどうだったの?
A.こんな感じでした。


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今回のGPSの航跡と当日の記憶から・・・。

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Google earth上で海苔棚イメージを作成。

251217noridanaimages
下のリンクからファイルをダウンロードしてGoogle earthにドラック&ドロップしてみてください。

「ootsunoridana20131217.kml」をダウンロード



【参考:過去のデータ】

2012-2013 シーズンの沖の海苔棚データ公開記事
2011-2012 シーズンの沖の海苔棚データ公開記事


沖は8枚と昨年より1枚少なく、中段も8枚入っていました。今年は武山出しと海苔棚の位置関係が話題にのぼっていたので、沖の海苔棚だけでなく、中段の海苔棚も調べてみました。


今年の沖の海苔棚は全体的に少し沖にズレたような感じですね。また、4枚目から東の棚は、間隔や位置のバラつきが大きいです。


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今年は去年より武山出しが攻めやすい配置だと思います。

今年は台風の被害もあったと聞きますが、枚数や位置に影響があったかはわかりません。海苔棚の所有者は位置では決まっておらず、毎年くじ引きで決まるらしいです。そのため、「何枚目の海苔棚はこの所有者」という特定はできません。良く見ると、海苔棚のブイには名前が書いてあったりします(「松」「サ」「藤野」等の文字が見えました。「大津」と書いてあるのも多かったです)


海苔棚は、潮や風によって少し移動するので、位置は目安とご理解ください(四方が固定されているので、1本口一プの航路ブイ等よりはかなりズレが少ないです


上に置いてあるKMLファイルは著作権フリーです。ダウンロードしてご自由にお使いください。ただし、公に再配布する場合のみ、コメントかメールで予めお知らせください。
また、漁業者の方々に迷惑となるような利用方法についてはお断りさせて頂きます。



Q.マーキング中、他に何か気になることはあった?
A.富士山出しのオレンジブイが気になりました


今回、海が荒れていて肉眼では海苔棚がほとんど見えず、沖の海苔棚を間違えないために富士山出しのオレンジブイからスタートしました。


ログを確認して分かったことですが、今年の7月20日に計測したオレンジブイの位置と122mもズレています。航路ブイも結構風や潮によって振れ回るのですが、このズレはかなり大きいと思います。


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このズレは想定外レベルですね・・・。

今回の位置だと、富士山出しの岩礁帯を外れてしまっている感じです。係留ロープのアソビが大きいせいでしょうか?それとも台風等の影響で少し移動してしまった・・・?


このオレンジブイを目印にアンカリングされる方は多いと思います。実績ボイントにピンポイントで入りたい場合は、水深やヤマダテも参考にされると良いと思います。



Q.海苔棚マーキングの他は、どんな1日だったの?
A.とにかく風波が強い「修行釣行」でした


前日の予報。ウェザーニュースやYahooでは朝方、西~北東の風3~5m/秒という感じでしたが、GPVでは北から北北東の風8~9m/秒でした。結果としては、完全にGPVが的中した感じでした。手漕ぎボートが出る限界点だったと思います


大津に到着した時には風待ちを覚悟しました(大勢での風待ちは嫌いではありません。それでも定刻に岸払いできたのは有り難かったです。


朝方、釣りキチ先生Heavysizeさん紋二郎さんと合流。おまけに大吟醸さんまで登場されました。見送りではなく釣り姿です


他にも大津の超ベテランKさんを始めとした数人の方々がおられ、冬場の平日とは思えないにぎやかさでした







AM10:00頃に海苔棚のマーキングを終え、潮を見るために富士山出し東(海底遺跡)にアンカーを落としました。予想通り猿島方向へ弱い潮が流れています。少し餌取りと遊んですぐ移動。武山出しに向かいます。なんとか時合に間に合いたいところです。


武山出しには大吟醸さん、Heavysieさん、紋二郎さんがいました。状況はかなり渋いようです。


皆さんの釣り姿を見ると、魚の渋さどうこうより、寒さで釣りに集中するのが難しい状況だということが伝わってきました(ボートを3時間漕ぎ続けていた僕は、むしろ皆さんより寒さを凌ぎやすかったと思います)


武山出し北部にアンカリングしますが、アンカーが止まりません。3回打ち直しましたが、どうしても走錨してしまいます。どうやら固い斜面を横に滑ってしまうようです。いったん諦め、南部の東側の際に向かいました。しかしそちらは海苔棚と被ってしまっていたので、結局また元のポイントに戻りました。根際にアンカーを引っかけて、ロープの長さで位置を調整する方法を数度繰り返して、ようやく良い位置に止まることができました。時計を見ると既に時間はAM11:50。時合は過ぎてしまいましたが、ここから1時間半に勝負をかけます


アジ狙いの仕掛けは、ほぼ毎投アタリがありました。最初にアジ、次にカサゴ。タナを上げるとメバルラッシュ。しばらくするとまたカサゴ(水深が変化)。タナを上げるとウミタナゴ


最初のアジが良型だったのでちょっと気合を入れましたが、その後はコメバルとタナゴの入れ食いになってしまい、アジ狙いはやめて鯛狙いに移行しました。


しかしタイムアップまでの間、アタリなし。気配を感じることもまったくありませんでした


PM1:00頃、ようやく海が穏やかになりました。もとは1時頃に早上がりするつもりでしたが、なんだか悔しくてタイムオーバーしてしまいました(笑


アジの次に釣れたメバルが良型でした。速報にも載せましたが、帰宅して大きさを測ってみると何気に26cmもあり、自己記録更新サイズでした。と~っても嬉しい獲物です


帰港して石田丸ご主人に聞くと、岸寄りでアジ40~50くらい釣った人もいたよ、でも型は小さかった、とのことでした(HP上の「良い人」は60でした(釣りキチ先生と思います)。


港横の車で帰り支度をしていると、仕事着でクーラーボックスを持って走って来る「世妃亜さん」と遭遇



これから大津の第1級ポイント「石田丸前」に魚をゲットしに行くとのことでした(最高です



海は相当にしんどい状況でしたが、みなさんと竿を出せ、限られたチャンスに目標が果たせたことで、今年の良い締めくくりになったと思います







最後に・・・。


風が強かったのは僕のせいではありません(笑。


細かい補足は、後日補足記事で書いておきたいと思います


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2ヶ月程休漁予定なので、しばしのお別れ。

海の神様、今年も有難うございました。
また来年、よろしくお願い申し上げます





2012年4月26日 (木)

【釣行記】平成24年4月25日(水)観音崎・なかね賃ボート店さん

2ケ月半振りの手漕ぎボート釣り。初の観音崎です


・大潮の後の中潮でしたが、あまりの潮の速さに度肝を抜かれました。
・メバル狙いのポイントを教えて頂き、潮が変わるまで移動せず釣り続けました。
・潮の緩急に関わらず、常にイワシの大群が回っていました。
・釣果は振るいませんでしたが、魚影の濃い海であることが垣間見えました。
・ハイライトはドチザメ?^^;


それでは詳細をご報告します。





平成24年4月25日(水)、観音崎・なかね貸ボート店さんから出船しました。潮は大潮の後の中潮。干潮PM1:06。中潮とはいえ、AM6:08の満潮から150cmも潮位が下がる日です。
天気予報は曇りのち晴れ。風は朝方が北寄りの風3m、午後に南風に変わる予報。良好です


前日になかね貸ボート店さんに電話してボートの予約をしました。「手漕ぎで平日だったら予約なしでも大丈夫だよ」とのお言葉がありましたが、予めお願いすると撒き餌の解凍もしておいてもらえます(1ブロック300円)。休日は手漕ぎでも予約が安全?かもしれません。


出船時間はAM7:30。ただし車で来る場合、近くの県営駐車場に停めることになるのですが、その駐車場の開場はAM8::00なのでご注意ください(後述しますが、大津と違って観音崎は定時に出船する必要が無いことも多いようです)。


平日釣行なので佐原の「釣り具のタックル」さんは朝は開いてません。なかね貸ボート店さんも大津の石田ボートさんのように仕掛けやエサが購入できることが、とても便利で助かります



自宅をAM5:00出発。平日は環状8号線が込むことが多いので心配しましたが、それほどロスタイムなく通過。馬堀海岸IC近くの風速表示は「1m/s」。テンションがあがります


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よく見えませんが「風速1m」と表示されてます。

AM6:30、なかね貸ボート店さんに到着。まだお店が開いてません。ちょっと早く着すぎてしまったようです。ここは小さな入り江の砂浜になっていて、とても綺麗な場所です。


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こじんまりと景色に馴染んだ感じのお店です。

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綺麗な浜辺ですね〜。

7時前にご主人が来られました。お若くて「ご主人」というより「お兄さん」という感じです。気さくで親切な方で、ポイントのこと、常連さん方のこと等、色々とお話しを伺うことが出来ました
今日の希望はメバルかアジということ、そしてまったく初めてなので、オススメがあればそのとおりに行動します、と伝えると、お店の前方、水深35m付近が良いのでは、とのことでした。


ご主人と会話していると、キャップをかぶった老練な紳士が現れました。「社長」と呼ばれる常連さんです。この方も初対面にも拘わらず気さくにお言葉をかけてくださいました。


メバルかアジを釣りに来た、と僕のことをご主人から伝えられると、「では今日はメバルを狙いましょう」と仰り、その後、この日のポイントやアンカリングのアドバイスはすべてこの方がご指導くださいました(海の上で携帯電話で会話してまで)。こんな親切はなかなか無いと思います


AM8:00頃に岸払い。見たところ出船は僕だけ。後から感じたのですが、常連さん方はいつも朝イチ出船をする訳ではなく、潮の早い時間を避けて出船されるのが常識のようです。
また、2馬力船外機に乗られる方々も多いみたいですね。


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これはボートを出す前の写真。乗る時は浜に出してくれます。

沖に出てからお店に電話をします。すると社長さんから「あと40m沖に出て」等のご指導が有って、アンカリングポイントに導いてくれます。「そこらで落として」。アンカー投入です


ここで観音崎が大津と大きく異なる点が現れます。大津では「ポイント付近にアンカーをうって釣る」のが普通ですが、観音崎では「根やカケアガリの数十~100mほど潮上にアンカーをうって、ズルズルと潮に流され(走錨)、アンカーが引っ掛かって止まったところで釣りをする」スタイルが普通のようです。社長さんのご指示のアンカリングポイントは、この走錨分を考慮した場所なのです。


今回のアンカリングもうちょっと具体的に説明すると・・・。


まず、沖に出た時点でとても速い潮流にさらされました。漕ぐ手を止めるとすぐにかなり流されてしまいます。Aがアンカー投入地点。Bがカケアガリにアンカーが引っ掛かってボートが止まった地点です。


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アンカーが効いたことを確認し、すぐに実釣開始です
しかし、すぐにまた何度も驚愕してしまいました。多いので箇条書きにします


1.80号ビシは論外として、120号シャベルビシでもラインがが斜め45度に入っていきます。

2.海底からタナ取りをしてすぐ、ラインが糸鳴りをしていることに気づきました。竿から手元にビリビリと伝わってきます。潮がラインをこするだけでこんな振動が・・・。

3.シャベルビシからの撒き餌の出具合を調整しよぅとしたのですが、「上下全閉」にしているのに、10分と経たずにビシがカラッポに!(置き竿にしてるだけでですよ?)

4.120号シャベルビシが潮の抵抗を受けている状態。めっちや重いです。魚が掛かってるわけでもないのに120号負荷の竿が根本から曲がります(5:5調子の竿ではありますが^^;)。

5.さらに・・・。早い潮に乗って大量の海藻が流れてきます。それがラインに絡まります。絡まった海藻が潮の力で次々と斜めになったラインに沿って沈んでいきます。そしてビシのところまで行って溜まります。「120号ビシ+溜まった海草+激速潮流」の抵抗。これは想像以上の重みでした。ただの打ち返しが労働になります。

6.AM8:30の潮の状況。付けエサのオキアミを1匹海面に投入すると、4~5秒ほどで視界から消えます。1秒に1m以上流されてます。大津で経験した1番早い潮の倍の速さです。
7.表層の方が潮が速いでず。ただし、底の方もかなり早い潮が流れていることは間違いありません。地形が変化に富んでいるので、表層と狙いのタナでは潮の向きが違うことも想定に入れなければなりません。


ボートが常に揺れます。波で揺れているのではなく、潮流に弄ばれて揺れるんです。舳先は潮を切っていますし、船体は常にパチャパチャと音を立ててます。感覚としては、常にスローモードの曳舟サービス (葉山等の)でボートが曳航されている感じです。


これで大潮じゃないとは・・・。



驚傍の潮流の話だけでだいぶ記事が膨らんでしまいました。そろそろ先に進みます


とにかく、潮が緩むまでは何もできない(撒き餌の無駄)と思い、置き竿1本で様子を見ることにしました。自作のエステル3号・全長4m・3本針仕掛けです。エダスはビシに寄せ気味でビーズ付き。先針だけ遠めになってます。


ポイントの状況を書いときます(驚愕の連続で話が混乱気味)。


水深は29m。底質は完全な砂地です。アンカーが引っ掛かっているカケアガリの上にある小棚のような場所だと思います。アンカーが引っ掛かっている水深はおそらく40mほど。そこから一気に10m程もカケアガった場所。アンカリングの経緯を考えれば当然のように潮表です。


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砂地の小棚。

10~15分おきに少なめの撒き餌を詰めて打ち返すだけで、あとは放置プレイにします


AM8:30 クラカケトラギス
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いつも1回は会います。

観音崎最初の獲物はこいつでした。どこで釣ってもよく会います。真ん中の針に掛かりました。こんなに早い潮でも喰う魚はいるんですね!ビシが底から5mの時に掛かってました(アタリは解りませんでした)。


この潮であれば仕掛けも底から4~5mは離れているはず。誘ってもいないのにトラギスがそんなに浮いてきた?おかしいです。おそらくボートの位置より潮下側は更に駆け上がっているんでしょう。ビシが流される距離と仕掛けの全長のせいで、仕掛けが砂地のカケアガリに這っているのかもしれません。


タナを2m程上げます。


AM9:00 メバルとマイクロカサゴの一荷
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本命!\(^o^)/

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ここにもやっぱりいるんですね。色が綺麗です。

更に潮が速くなりました。まさに「川」です。耳を澄ますとせせらぎの音が聞こえてくる気さえします。そんな中、明確なアタリがあり、メバル(とマイクロカサゴ)をゲット2匹ともエダスに掛かってました。メバルは今日の本命です。ボウズ逃れ&自作仕掛けでの本命ゲットでひと安心。しかし、こんな急流でも魚が喰うんですね。底の方は幾分流れが緩いのでしょうか。


AM10:00 ウミタナゴ×2
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嫌いじゃありません。

少しだけ潮が緩んだ気がします(でも依然激速)。仕掛けを打ち返し、ビシが底から4mの位置から誘いを入れて7mで置き竿にした直後にヒットしました。エダスです。お腹が膨らんでいますが良型なのでキープ(帰宅してから罪悪感を感じることに・・・)。


仕掛けを再投入して同じタナを攻めると、すぐに再度のアタリがあり、ほぼ同じ型のウミタナゴが釣れました(これもエダス)。これもキープ。ウミタナゴは嫌いじゃありません。でも2匹いれば十分かな


AM11:15 トラギス(婚姻色?)
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婚姻色のアイナメみたいな色です。

11時頃、潮が明らかに緩んできたので2本目の竿を入れました。フロロ4号・6m・3本針のマダイ仕掛け。これは市販仕掛けです(ハリスの長いふかせ仕掛けはふかせ具合が難しく、まだうまく自作できる自信がありません)。ポイント的にマダイは狙っていませんが、潮が速いので少しでも長いハリスが合うかと思って投入してみました。この竿のビシは底から10m切ります。以降は2本目の方を置き竿にし、最初の竿は撒き餌を惜しまずに誘いを入れるようにします。


AM11:20 メバル2連続(正確には3連続)、そして・・・。
最初の竿の仕掛けを打ち返し、ハリス分からスタートして2m誘ったところでガツンとヒットメバルです。続けて同じタナを誘ったらまたガツン2連続です。時合が来たと確信します。しかし、3度目の仕掛けを再投入した直後、置き竿の竿先が海に突っ込みました。7:3調子のワラサ竿がグングンと胴からしなりますこれは大きい


すぐに竿を変え、ファイト開始です。最初の竿の様子から首を振る魚であることは解りました。期待が高まりましたが、1分もしないうちに「これはサメだ」と確信しました。とてつもない重さ。時々グングンと首をふるものの、シヤープさがありません。長い魚の感じです。


ここで悩みました。選択肢は2つ。「釣るか?」「切るか?」


貴重なメバルの時合です。サメに構っているのは時間がもったいない気がします。でもサメを放すと魚が散っちゃう可能性もあるかもしれません。また、ラインを切るにしても少なくともビシと天秤は回収したいです。つまり、どちらにしても魚を浮かせるまでは頑張らないといけません。


そして、あと3つ理由があって、僕は「このサメを取り込む」ことに決めました。
理由は以下です。


1.この竿とリールは昨年9月にワラサ乗合に乗る話があった時に一大決心をして購入したもの。手持ちの中で1番値の張るタックルです。竿のパワーと、リール(電動リール)の扱いに慣れるために、最後まで戦いたいと思いました。

2.この竿、この獲物が初ヒットです。つまり、竿の「魂込め」になります。今後の竿の運勢がかかっていることを考えると、この獲物は逃せません

3.相手はたぶんドチザメでしょう。おそらく針掛かりした魚に食いついたんだと思います。以前、KAKEさんのブログで大きなドチザメを取り込んだ写真があったのを思い出しました。「こんなのよく取り込めたものだなぁ」と感じた覚えがあります。つまり、頑張れば取り込める可能性はある、ということです(とてつもなく重くて不安はありますが)。


そして、ファイトを再スタートしました。


最初、電動巻き上げにトライしましたが、リールが悲鳴を上げるぼかりでほとんど巻けません(4号ハリスなのでドラグもガチにはしていません)。壊れてしまったら最悪なので、電動巻き上げはすぐ封印しました。竿を立て、手巻きで少しずつポンピング。暴れたら竿で耐えつつ、最低限のラインを出すという繰り返しです。


20分ほどかかって、ようやくビシが見えました。ビシの次に見えたのはなんと「メバル」(これでメバルは3連続ヒットです)。そして、気絶してやる気のないメバルの向こうに、巨大なグレーの長い影が見えました。やはりサメです。


一度浮かせてからも、このサメは6回引き込みました。先針に掛かっており、天秤から7m以上先(50cmのクッション有り)にいるので、ハリスを手で手繰るのが大変です。竿もクッションもない状態でハリスを手繰るのは危険でもあります。もし指にラインが絡みついた状態で引き込まれたら・・・。怖いです


そして7回目のチャレンジで、ようやく巨大なサメの頭がタモに入りましたすかさずタモと腕で抱き上げてボートに取り込み時間はAM11:55。35分程かけての取り込み成功です


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デカ!太!持ち上がりません。一体何キロ?

でも、タモが名誉の犠牲を遂げてしまいました・・・。


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軽々とひん曲がりました。

やはり「ドチザメ」です。しばらくボート上で暴れて大変でした。メジャーを忘れてしまったので、手尺で計測(仕掛け作り用に手尺は訓練しています)。126cm。体表で測っているので弧を描いた距離です。実際は120cmくらいだと思います。


しまった人生最大魚を更新してしまった
(これまでの記録はハワイで釣った115cmのサワラ)


迂闘でした・・・。この記録をまともな魚で更新することは不可能に近い気がします


すぐにメバルの方も回収、船内の整理。そしてドチザメの写真をとって、釣りに戻ります(サメ放置)。


しかし時間はすでに正午。潮はほぼ止まってしまっていました。風も止まりました。海は完全な凪です。メバルはもう掛かりませんでした(おそらくボートの位置もズレ初めていたはずです)。


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穏やかで気持ちよく、ちょっと暑いです。

PM0:15 イワシ
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まあまあな型です。

竿を打ち返していたら、イワシが付いていました。このままもう一度仕掛けをおろそうかと思いましたが、エラが切れてしまっていたので諦めました。


PM0:30 ミニカサゴ一荷
潮が止まったため、仕掛けがカケアガリに着底しているようです。ここで手を考えます。これまで書きませんでしたが、実はイワシの大きな群れが朝からずっと中層を回遊しています。他の魚は望み薄なので、イワシを釣ってみようか、という気持ちが湧いてきました。


色々思案していると、なかねポートさんから携帯電話に着信記録が入っていることに気づきました。すぐに電話を掛けます。すると、社長さんからまたアドバイスがありました。


「潮が止まって流され始めてるから沖に移動して」


沖を見ると北西に1艘のボート、北東に2艘のボートが見えます。話を聞くと、北東の2艘のボート付近でアンカリングすれば、流されて北西のボートのあたりでアンカーが効くはず、ということらしいです。


アドバイスに従い、仕掛けをあげて準備します。置き竿の仕掛けをあげてみると・・・。


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見事です!

本日の最小記録。「イワシの頭・3cm」です。しかも一荷で釣れました。おそらく良型メバルの仕業でしょう。頭まで食い込んでくれれば針掛かりしたのに・・・。ちよっと悔しいです(イワシが掛かったことにも気づいていませんでしたが)。


これで確信が持てました。イワシを釣って生き餌にすれば何か釣れるはずですまずはアドバイス通りにボートを移動し、アンカーを投入(移動前にサメをリリース)。ボートの移動をする際、南風が吹いていることに気づきました(予報通りです)。そして今度は仕掛けをサビキに変えます。ところが、ここでミス発覚。観音崎用に持ち物を絞り込んできた際、サビキ仕掛けは入れたんですが、サビキカゴを入れ忘れていました・・・。


サビキ仕掛けだけ垂らして誘ったり、オキアミを付けてみたりしましたが、イワシが掛かりません。イワシが釣れないと話が進みません


そうこうしているうちに、気が付くと南風がかなり強くなってきました。iPnoneで最新の予報を確認すると、これから6m/秒程度の風が吹くようです。潮もゆっくり(大津的に見ると早いレベル)流れ始めています。


ボートの位置を確認すると、アンカー投入位置より既に20m程も走錨しています(アドバイス通り)。このまま進むと、アジやマダイも狙えそうなポイントに寄って行くことになります。


ここで非常に悩みました。8mのマダイ仕掛けを投入して、走錨しながら釣れば、うまくポイントに撒き餌と仕掛けを流せるかもしれません。しかし時間はもうPM2:15。しかも南風が強めに吹き始めています。


この状態で朝方の激速の潮流が反対向きに流れ出すとすると・・・。岸に戻るのが大変になることが明らかです。ボート漕ぎにはある程度自信がありますが、あの驚愕の潮流を目の当たりにした後ではそんな自信は紙のように薄いものです。


結論として、沖上がりすることにしました。


今回の目的は観音崎となかねボートさんを知ること。釣果は二の次です。それに事前に設定した釣果目標は達成してます。これ以上欲は出さないことにしました



岸に帰ると、ご主人が波打ち際で待っていてくれました。今日初めて会った人なのに、なぜか顔を見るとホッとした気持ちになりました。


ご主人さんの親切さについてもうひとつ。


ボートの上で電動リールのバッテリー(iPhoneのサブバッテリーを兼ねてます)の端子のキャップを紛失してしまったんですが、下船後にご主人が見つけてくださり、わざわざ駐車場まで届けにきてくださいました。


「帰りの高速、取り締まりが厳しいから気を付けてね」


本当に温かなお心遣いです。心から感謝いたします



釣果:メバル4、ウミタナゴ2(以上持ち帰り)、ドチザメ(120cm)1、トラギス2、マイクロカサゴ3、シコイワシ3(2匹は頭のみ)


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次回は釣果を追求しますよ〜

釣果は貧果に終わってしまいましたが、久しぶりに手漕ぎボートで海に出れて、心と体がスーッとほぐれて解放されたような気分です。また、秋のマダイ本番に向けて、この時期に観音時に行って本当に良かったと思います。想像だけでは、ここまで違う釣りだとは思いませんでした


今回の記事を読み返すと、難しさが際立つような印象になるかもしれませんが、魚種・魚影・サイズ、そしてボート屋さん。どれをとっても観音崎は第1級の釣り場だと思います。


釣りを通じた人や自然との出会いに、今日も感謝です


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P.S.
記事長すぎ7000字を超えてます(汗。前後編に分けた方がよかったかもですが、ちょっと後ろが立て込んでいて1本で出しちゃいました。開くのが重い記事になってしまったら申し訳ありません(>_<)。





2012年4月25日 (水)

【釣行速報】観音崎・なかね貸ボート店さん

初めての観音崎での手漕ぎボート釣り。


詳しくは釣行記事でご報告しますが、大津とは常識が異なり、まるで別世界のようでした。


とりあえず釣果のみご報告します


釣果:メバル4、ウミタナゴ2(持ち帰りはここまで)
    +その他3目(最大120cm・最少3cm)。


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氷締めし過ぎな感じ(汗

なかね貸ボート店さん(と常連さん)は本当に親切です


まったくの初めてなので、アンカリングポイントのご指導を携帯電話で頂き、そのポイントから移動せずに頑張ってみました。
頑張った、と言ってもほとんど手も足も出ない時間が長かったのですが


あと、タックルパワーのテストのつもりが、うっかり人生最大魚記録を更新してしまいました


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1時間経っても死にません。

釣果にみるべきところはありませんが、今月行っておいて本当に良かったと思います。

観音崎。秋のマダイ本番までに学ばなければいけないこと、山積みです。





2012年2月13日 (月)

【釣行記補足1】GPSログ、釣行テーマ等について。

平成24年2月10日(金)京急大津釣行記の補足です。


20120210log
漕いだ距離は過去最長になりました。

総移動距離  7.33km ※陸上移動分を差し引き済。
総移動時間  08:49:14


※DIY GPSのエクスポート情報。



まず、昨日の記事の訂正から


訂正その1
1回目のガレ場から航路右側3本目の旗ブイ付近に移動する前に、航路左側の沖側海苔棚の南東角付近にも寄ってました。釣果が無かったので、忘れてました上記ログの③がそれです。ちなみに砂地で、魚の反応はほとんどありませんでした。

そこに着いた時は東から西に弱い潮が流れていたので、付けた場所が良くなかったかもしれません。


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航路左側の沖の海苔棚。砂地・水深27m(干潮時なので標準マイナス1mと見てください)



訂正その2
最後の⑦2回目のガレ場でカタクチイワシ10と書いてしまいましたが、実際はガレ場1回目で2、2回目で8でした。



実は最近、ブログ更新時にアップロードのトラブルが頻発していて、かなり更新に苦労してます。釣行翌日もパニクりながら更新したので、よく見ると書きたかったことが結構抜けてます


とりあえず、もうひとつ魚探画面を追加。


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見にくいですが、謎の根の魚探画面・水深28m(干潮時)です。初めてフィッシュマークをオンしてみました。底の方の反応には出ないようですね。




さて、では釣行テーマの振り返りです


1.シンプルに「アジを探して三千里」作戦
アジは水深29m付近で、海底に変化のある(平根のような)場所にいたようです。ただし釣れたのは朝方だけ。難しい状況のようですね。上げ潮が効きはじめるPM2:00頃でも空振りだったのはちょっと悔しいですが、アジの活性の他、正しいポイントに仕掛けを入れることの難しさが大きな壁となっていた気がしました。


2.泳がせ釣りで大物狙い
釣行記には書きませんでしたが、1回目のガレ場で釣れたシコイワシで泳がせを開始しました(アジは良型なので使わず)。タナは水深の半分(水面から14m)です。沖の海苔棚4枚目から謎の根に移動する時、イワシが死んでしまっていたので中止。その後、謎の根で釣れたメバルで泳がせ竿を出しました。ダメ元ですね。このメバルは2回目のガレ場で沖上がりするまで泳ぎきりました。残念ながらアタリなしです。メタルジグを持っていくか悩んでいたのですが、当日の朝に4本目の竿もベイトリールを選択し、メタルジグは持っていきませんでした(ちょっと後悔?)。


3.その他・・・・。
「五感を使って海の状況を観察する」は正直まだ暗中模索なのですが、とりあえず実行。特に海の色、透明度、風向き、潮の流れは常に確認するクセをつけようと頑張りました。今後も体が自然に覚えるまで頑張りたいと思います



【実釣中の状況について】


・イワシらしき巨大な魚群
魚探にたびたび巨大な魚群の反応が出ました。それも航路右側だけでなく、左側でも見られました。イワシは相当な数が回遊しているようです。イワシの本来の適水温は15度以上。10度を切るかという今の大津の水温でこの巨大な群れの回遊はちょっと不思議です。やはり海を人間の理屈で計ろうとするのは無意味かもしれないですね。


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1回目のガレ場その1。それまで28mくらいだったのに、急にこの表示。底質表示も有り得ない値に。

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1回目のガレ場その2。これは分かりやすいパターン。

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沖の海苔棚4枚目南東角付近にて。魚探が故障したかと疑ってしまいます。

・スズキ
上記のとおり、イワシの群れが大津に入ってます。そしてそのイワシを追ってスズキが集まっている可能性が高いです。ベイトフィッシュがイワシとなれば、普段のアジ泳がせよりもメタルジグのようなはぐれイワシを模すことのできるルアーが有利かもしれません。イワシ泳がせにチャレンジしていましたが、イワシはアジより弱く、すぐ死んでしまうイメージで使いにくいです。


・イシモチ
全然気配はありません。石田ボートのご主人も「釣れない。どっか行っちゃったかな」と仰ってました。シーズン終了?


・コノシロ
コノシロ。実は漁師さん達の間で好まれる玄人好みの魚なようです。石田ボートのご主人と若女将さんも「コノシロはまだ来ないのかな」と待ち望んでおられたそうです。ちなみに、僕の釣ったコノシロが今シーズン初めての報告だったようです。コノシロの話は改めて書こうと思います。


・その他の外道。
ウミタナゴはかなり広範囲に居ついています。それもたくさん。でも長い間悩まされたフグよりはマシな外道ですね。



【その他】



•GPSログにちょっと不自然なところがありますが、整理してから改めてご報告します。
•「大津大返し」。すみません、「中国大返し」に掛けただけです。天下は取れませんでしたが(^^;;。



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今回も大津の海の恵みに心から感謝です。

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当日の夕食用。アジとメバルのお刺身(へたくそ(^^;;。少ないけど相変わらず美味しいです。

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翌日の夕食用。ウミタナゴの昆布〆。両面を一日締めたらちょっと昆布が効きすぎました。可もなく不可もなし。

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カサゴのお刺身。薄作りにしようとしたらタタキみたいになっちゃいました(^^;;。色の違いは血抜きの有り無し。これはかなりの差。イシモチ並に風味が変わりますよ!



2012年2月11日 (土)

【釣行記】平成24年2月4日(金)京急大津・石田ボートさん

数の上では惨敗?でもようやく実現した初釣り。海に出れて幸せでした


・2012年の初釣りです
・僕の釣果は外道ばかり。アジはたったの1匹です。でも本命が釣れて良かった
・アジは朝方の一時のみ、航路右側標識の旗ブイの3本目(1番沖)付近で釣れてました。
・大津の海にシコイワシ(カタクチイワシ)の大群が回っています。今日はコノシロも入ってきました。
・他にも個人的に嬉しかったり、驚いたり・・・。



それでは詳細をご紹介します(今回は記事が長いです。ご容赦ください)。





平成24年2月10日(金)、京急大津・石田ポートさんから出船しました。潮は中潮、干潮はPM0:34です。天候は晴れ、風の予報は朝方北風3m。良好です。


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波・風ともに問題なし。予報が良い方へ変わりました。

今日は平日なので「釣具のタックル」には寄らず、横横終点の馬堀海岸まで突っ走ります。出口にある風速計は「0m」。嬉しい表示ですね


大津港到着はAM6:00。東北東2mくらいの風です。海は静か。条件的には全て問題なしです。港の東側の駐車スペースはガラガラ。今日はほとんど釣りに出る人がいないようです(真冬の平日、当たり前)。


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超寒いけど静かな海。期待が高まります。

石田ボートさんでポイントをお聞きします。


【ご主人&若女将さん】
・航路右側標識ブイの3本目(一番沖)の周りが良い。水深29mくらいのところ。
・日によって旗の手前だったり右だったり、どこかはわからないが、とにかく3本目の旗が中心。この付近には人口漁礁がある。
・航路左側の3本目のあたりが良い時もある。


漁礁、と聞いて海底遺跡を思い出しましたが、どうやら海底遺跡のことではないようです。航路左側3本目の付近というのは、おそらくガレ場のことでしょうか。


7時前に乗船場でボートの支度をしていると、二人組みの若い人達が次のボートの支度を始めました。挨拶をすると近寄って来られて、「HEPPOさんですか?ブログ読んでます」とのこと。


ビックリしてしまいました。ブログの先輩方に自分から声をかけることはあるのですが、かけられるのは初めてでした。不思議な感じ?です。


このお二人、KATOさんとMIMUさん。普段は葉山は観音崎がホームグラウンドで、今回初めて大津に来られたそうです(ようこそ)。


※このお二人、この日の石田ボートさんのHP釣果報告を独占します。





7時に岸払い。僕は航路沿いに真北に向かいます。漕いでいる時に、石田ボートご主人の「人口漁礁」という言葉が気に掛かり、行きがけに海底遺跡に寄ってみることにしました。
(結果論ですが、この判断が今日の釣果の分かれ道だったと思います


AM7:20。海底遺跡。
潮が思ったより流れていません。僅かに東から西に流れてます。サビキ仕掛け、ビシ仕掛け(開幕アオイソメ)の順に投入して実釣開始。潮上にサビキ竿を出して ビシ竿に魚を寄せる作戦です。ビシは水深4mで見えなくなりました。かなりの澄み潮です。


投入後10分。アタリがありません。魚探には底から0~5m位まで反応あり。魚種を確かめるためにビシ仕掛けを探り上げます。


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これがアジだったらなぁ〜。

すると底から4mでアタリ。アジっぽい引きで期待しましたが、揚がってきたのはウミタナゴ。イザというときの泳がせ用にキープします。


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またアナタですか。

続けて底から3mまでを集中的に探ると3mでまたウミタナゴ。どうやらこの反応は全てこいつのようです。ここは諦め、移動することにしました。


航路右側3本目の旗へ行くと、KATOさんとMIMUさんがいました。調子を伺うと「アジ1、あとルアーにきたシーバスが水面でラインブレイクしちゃいました」とのこと。アジも渋いらしいので、ガレ場の様子を見にいくことにします。


AM8:40。ガレ場。
ガレ場はアンカリングが難しいです。魚探で見て行くと時々底に変化があり、魚の反応が良い場所ありますが、非常に範囲が狭く、どうしてもピッタリ決まりません。3回目で底質が固めの入れたので、そこで釣り始めます。潮は流れていません。


投入3分後にサビキ竿にアタリ小気味良い引きで揚がってきたのは本命アジくんしかも良型(24cm)です。さすがガレ場。期待通りです。ボウズが無くなり一安心。


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こりゃ今日はイケるかな?と思いました(そうは行きませんでした)。

その後、良い反応が断続的に出たり、巨大な反応(イワシ?)が出たりするようになりました。3投ほど打ち返したところで大きなアタリがアジならかなりの良型間違いなしです。
慎重にテンションをキープしながら上げてみると、揚がってきたのはなんと立派なコノシロ。大津でコノシロを見るのは初めてです。外道扱いされるコノシロですが、食べ方に拠っては美味しいと聞くので、キープすることに(大津の魚は他より一味美味しいことが多いので)。


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本牧海釣り施設ではメジャーな魚です。でも不人気。

ただ、断続的に映る底から0~3mの反応は、コノシロだということになります


その後、魚探の反応も薄くなり、アタリがとまりました。アジが出た場所なので、しばらく頑張りましたが、釣れたのは小さめのメバルカサゴが1匹ずつ(カモメとトビに誘拐されました。ゴメンよ。移動することにします。


AM9:30。航路右側3本目の旗付近。
KATOさん達のボートがまだいます。声をかけると「ルアーでスズキが3本。アジもポツポツ釣れてます」とのこと。スズキ3本スゴイしかもアジも釣れているということなので、失礼して近くで釣らせて頂くことにしました


魚探を眺めながらKATOさん達のボートを中心に一回り。ここも非常にピンポイントに底質が変わる場所があります。KATOさん達から10mほど南にアンカリング。釣り始めに潮をチェック。ほぼ流れていません。


しばらくすると、東の方からボートが近づいてきました。中根方面から移動してきたようです。近づくとこちらを見て会釈されました。見覚えのあるサングラス。もしや・・・。


「調子はどうですか~?」と声かけると「あっちはダメでした」とのこと。そして「APSです」と。
やはり、APSさんです 12月の釣行の時、同じ日に海に出られて、なんと親子2人でそれぞれスズキをゲット(その日の石田丸HPを飾りました)以来、ブログに何回かコメントを頂いている方です。サングラスがカッコいいナイスパパさんです。今日はお一人のようです(平日、当たり前。お互いに頑張りましょう~と言ったところで、丸根方面へ漕いで行かれました。


アタリが無いまま時間が過ぎていきます。潮に変化があれば釣れるかも、と思い。粘ります。すると、KATOさんがルアーでスズキをゲットするところを目撃。スゴいですね~


1時間ちょっと経ち、前半戦の終了時間。ガレ場に戻ることも考えましたが、一箇所チェックしておきたい平根がありました。中根の右端の南にある「謎の根」です。そこへ行くために、大移動を開始します。


AM11:00。沖の海苔棚の南東角付近。
「謎の根」に向かう途中、ちょっと寄ってみることに。前回(12/13)アジとイシモチがよく釣れた場所です。魚探には底近くに少し反応があります。アジを願いつつ仕掛けを投入。
しばらく打ち返しているとアタリがありました。良い引きで揚がってきたのはまたコノシロ。このサイズなら食べ甲斐があるのでキープ。


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これがアジだったらなぁ〜(2回目)。

でも反応の正体が解ったので移動決定です


PM0:00。謎の根。
移動途中、6~7枚目の沖の海苔棚まわりで、まるまつ丸さん出船のベテランさんに出会い、様子をお聞きしましたが「アジが出ない」と厳しい表情でした。


謎の根は海苔棚と海苔棚の間の真ん中にあるので、慎重にアンカリングします。海底にはロープがたくさん走ってるでしょう。謎の根は平根に近く、北側の海底には変化があります。その変化のある地形の際あたりに入りました。魚の反応はあり、期待して仕掛けを投入。でも何もアタリません。悔しいので探り上げながらコマセを多めに撒きます。


すると、アタリがあり、良型イシモチを思わせる引きで揚がってきたのはまたしてもウミタナゴ(良型ですが)海苔棚近辺の底には外道ばかりのようです。


その後、中型メバル1匹を追加しましたが、アジの気配はありませんでした。


PM1:00以降の最終ラウンドをどこに託すか?その答えは明白でした。


今日唯一のアジの実績がある「ガレ場」ですそこしかありません。残り2時間のラストチャレンジ(悪あがきともいう


でもガレ場ははるか遠くです。
気合を入れて移動に臨みます。予想通りアンカーを引き上げる時に海中ロープが引っかかりましたが、落ち着いて外しました。


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手袋をはめ、気合を入れます!

「大津大返し」です(気合を入れるために勝手に命名


PM1:00。ガレ場。
大津の海を東西に切り裂いて、ガレ場に入りました。最後のチャレンジなので、アンカリングに全神経を集中します。魚探にはやはり非常に狭い平根のような場所が映ります。その場所に入るため、結果として4回アンカーを打ち直しました。


猿島に向かって早い潮が流れています。そして風も南東の風に変わってます。朝とはまったく状況が変わっていることに期待を寄せます。


釣り始めてすぐ、2枚潮に気付きました。海面にコマセを投げると、すぐに猿島方面(西北西)に流れていきます。でもサビキ仕掛けを下ろすと西南西方向に流されるんです。狭いポイントなので、仕掛けが斜めに入るのは致命的です。すぐにオモリを重くしました(この対策でも斜めに入り、ポイントを外していた可能性が高いです)。


2時間の間、潮はずっと早いままでした。そして、僕が釣り上げた獲物は「カサゴ×4」と「カタクチイワシ×10」。残念ながらタイムアップです(最後のカサゴは24cmと久々の良型、またイワシは久々のイワシのぼりでした)。




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久々のお刺身サイズ。これは嬉しい!

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5本針に5匹のイワシのぼり(撮る前に1匹落ちた)。

PM3:00に沖上がり。大分疲れましたが、疲れついでに港まで全速力で漕ぎました



陸に上がると、続いてKATOさんとMIMUさんが帰港。そして脅威の4本のスズキを拝見しました。ボートに無造作に置かれた4本のスズキは圧巻最大のスズキ84cmは特に大迫力でした


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4本並んだスズキ。これやっぱりスゴイことですよね?

更に驚いたは、3本釣り上げたMIMUさんはメタルジグでスズキを釣ったのは初めてだそうです


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お二人ともイケメンかつナイスガイですよ。

この時期のアジ14匹も素晴らしい釣果。お二人は大学生とのことですが、いいコンビ。それも腕の良い釣り師ですね。きっとこれからは大津に通うことになるでしょう。ご活躍が楽しみですね






結果の釣果:アジ1、メバル2、カサゴ5、コノシロ2、ウミタナゴ3、カタクチイワシ10。

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不満?いえ、大津の海の恵に感謝です

本命1匹しか釣れなかったクセにやたら長い釣行記。これで終了です
GPSログ等は改めて補足記事でご報告します





2011年11月13日 (日)

【釣行記】京急大津・石田ボートさん

息子が京急大津デビューでも船酔い撃沈実釣2時間で早上がりに。


いろいろと反省点がありましたが、まずは釣果報告を。


今日の釣果イナダ1イシダイ1、サバ1、アジ1(ここまでキープ)、ウミタナゴ1、ミニカサゴ1


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レアもの含みで6目達成するも、本命アジまで1匹のみ(T_T)


以下は概況報告です(今回は簡略版でご報告します)。


  • 平成23年11月13日(日)、京急大津・石田ボートさんから出船しました。今週末の釣行予定は無しでしたが、10歳の息子と雑談していたら「アジ釣りに行きたい」という話になり、急遽家族の了解が出ました。

  • AM5:45頃に大津港に到着。予報では北風2m程度。でも実際には結構吹いていました(3~4mくらい?)。

  • 石田ボートさんで乗船手続。ここで早速大失敗をしました。手続をした後、大事な乗船券を無くしてしまったんです。最終的にはご厚意でボートに乗せてもらうことができましたが、石田丸の皆さんにご迷惑をかけてしまいました。本当に申し訳ありませんでした・・・。

  • ボート最終便で岸払い。向かった先は「五ッ根」。今日の潮なら、良いんじゃないかな、と息子のデビューの舞台に選定。

  • 港を出ると結構な波が立ってます。息子には酔い止めを飲ませてありますが、ちょっと心配・・・。

  • AM7:30過ぎに五ッ根にアンカリング。狙い通りの良い位置に付けることができました。

  • ハリス3号のサビキ仕掛けと、アオイソメのビシ仕掛けの2本体制で実釣開始(サビキ竿は息子用です)

  • AM8:20頃、サビキ竿に初アタリアジを期待しましたが、今日の1番手はウミタナゴさんでした。

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    最近、良く会うよね。

  • AM8:30頃、ふとサビキ竿を見るとラインが遠くに走っています。竿をつかむと強い引き!潮下に走ったと思ったら左右にも突っ走り、ドラグを鳴らす突っ込みぶり。大サバかと思いましたが、寄せて来るとイナダでしたタモ入れも無事完了。大津では始めてのイナダです。

  • 1321190920400.jpg
    ちょっと痩せ気味のイナダさん。お腹が空いてたのかな?

  • AM8:40頃、サビキ竿に目をやると今度はラインが完全にふけています。リールを巻くとまたもや左右に突っ走るまたイナダかと思いましたが、今度はサバでした。

  • 1321190921913.jpg
    血抜きしたらマンガみたいな目つきになっちゃった。

  • サバの取り込み後、すぐに仕掛けを再投入してから血抜きに入りましたが、血抜き中にまたサビキ竿にアタリが!底の方にグングン引く感じから良型のアジを期待しましたが、上げてビックリイシダイ(シマダイ)です

  • 1321190923132.jpg
    まさかのシマ模様。ギリギリキープサイズ。

  • そしてAM9:00頃、置き竿を上げて見たら、小振りなマアジが付いていました。今日最初で最後の本命さんです。これまたサビキ竿。

実は、この間、息子は船酔いでダウンしていました。ポイントに到着するまで、多少波が立っていて、ボートがかなり揺れたため、酔い止めの効果を超えて酔ってしまったようです。本人もかなり頑張ってくれていたんですが、残念ながら一度も起き上がれず、魚の感触を体験しないまま限界に達してしまいました


息子が限界なので、AM9:30頃に沖上がりしました。ちょうど風が止み、波も収まって穏やかな凪になったところだったので残念でしたが、息子の状態からすると已むなしです。


実釣2時間ほどでしたが、家族の夕食を4種類のお刺身で飾れることが救いです。心配した息子ですが、帰途の車の中ではすっかり元気になって、自分の竿の釣果を喜んでました。小さいボートは酔うから今度は乗合船がいいと言ってました


この次こそ、良い釣りをさせてあげたいですね




2011年11月 4日 (金)

【釣行記】11月3日(文化の日)京急大津・石田ボートさん

最後に報いてくれたのは「鉄板」ポイントでした。

※「鉄板」及び「海底遺跡」という呼び名はKAKEさんのブログから拝借しました。
 KAKEさんを始め、大津の海のポイントを開拓してくださった先輩方に心から感謝いたしますm(_ _)m。



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総移動距離 5.81km (Google Earthで陸上移動分を差し引き済の距離)

平成23年11月3日(木・文化の日)、京急大津・石田ポートさんから出港しました。

予報通りの曇り空、ベタ凪です。今回の同行者は 「剣豪」さん、「まっつー」さん(前日深夜まで宴会。無理を押しての参加です。有難う)。あと、偶然同じ日に大津に来ていた釣友「KOZA」さん登場久々の賑やかさです


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凪の大津。相当久しぶりな感じ。

大津港は想像以上の混雑。AM5:50に現着しましたが、馬堀海岸側の海沿いの道はほぼ満車に近い状況でした。最近の週末の悪天候を考えれば、釣り人が殺到するのは当たり前かもしれませんね


出船前の石田ボートのご主人のお勧めポイントは、ダンゼン 「武山出し」。と、すると、武山出しにはかなり人が集まりそうなので、僕は他に行くことにしました(天邪鬼なワケではなく、他の人が大勢行くポイントは後から情報が得やすいので、他のポイントに興味が向いてしまいます)。


今回の釣友はべテラン揃いなので、全員分乗でボートは1名乗り体制。全開モードです。


以下、今回の釣行についての概略です (回ったポイントが多く、記事も長くなってます。長文ゴメンナザイ)。


1.朝一、富士山出しの北側へ。
青イソメとオキアミのビシ仕掛け2本竿体制でスタート。朝一、仕掛け投入毎にアタリが釣れてきたのはウミタナゴ、メバル、キュウセン。メバルとキュウセンの型が良かったです。広いタナを探ったり、小移動して違う地形の部分を攻めたりしましたが、アジが来ないので、家族の人数分の良型メバルを確保した処で移動。


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本日の1番手さん。

2.次に、海底遺跡へ(AM8:00頃)。
まず、海底遺跡の北側の際に近い海苔棚に係留して釣り開始 (自作係留具の初使用です)。10月23日に釣友・まっつーさんが好釣果だった場所です。でも魚探に反応なく、何も釣れず。そこで係留を外して小移動し、海底遺跡の中心にアンカリング。しかし状況は変わらず。既に潮は止まっている感じでした。


またもや朝の時合を逃して泳がせ用のアジが釣れない状態か?いやな予感です。


3.ガレ場へ (AM9:30頃)。
富士山出しとカゴオトシ根の間くらいにあるガレ場へ。しかしここでも魚影もアタリもなく、エサもそのまま上がってくる状態でした。移動。


4.中根へ(AM10:30頃)。
沖の海苔棚から航路ブイのあたりまで、たくさんのボートが浮いてました。見渡した感じ、武山出しより混んでました。こんなに人の多い中根は珍しいのではないでしょうか?きっとみんな最近の釣り不足のうっぷんを晴らすために足を伸ばしてきたんでしょうね。


ここでもアタリは遠かったです。根の形を意識しながら小移動を2回しました。移動中、魚探で良い魚影を数回見ました。どれも根の小高い地形の上でした。でもピンポイントすぎてうまくアンカリングできず。いろいろ思考錯誤しながらやっとの思いで釣れた本日の初アジは小さめ。即座に泳がせ竿を出しました。


お昼まで頑張りましたが、アジの追加は1匹のみ(この2匹は両方とも青イソメ。以降、青イソ2本体制に変更)。ただし、周囲を見ていると根の北東側の中腹で変化のある地形の上あたりにピンポイントにつけている人は、ポツポツとコンスタントに釣れ続けていました。


良いポイントには入れそうにないので、移動することに。


5. 五ッ根へ(PM0:30頃)。
すこ~しだけ潮が流れて始めてきたので、今日の真打ちポイントとして考えていた五ッ根に。意外なことに、五ッ根には船外機ポート1艘しかいませんでした。声をかけて貰ったので少し話をさせて頂くと、朝方は入れ食いだったそうですが、その後はたまに釣れる程度とのこと。予め考えていたポイントの真上にその方々が入っていたので、10m程南側にアンカリングしました。


しかし、何の手応えもないまますぐにエサが無くなる状況に•••。エサ取りが多いようです。何投しても青イソメは瞬殺。釣りになりません。PM2:00には沖上がりするつもりでいたので、残り時間もわずか、万策尽きた感じです。


ただ、このまま終わるのも悔しいので、最後にもう一度だけ移動することに。


6.鉄板ポイントヘ(PM1:00)。
ここへ来るのは初めてです。平根か砂礫のような感じの処でした。青イソメのビシ竿2本を出しましたが、アタリがありません。ついに打つ手がなくなりました。


ほぼ諦めの境地に入り、ボ一っと海を見ていたら、潮が少しだけ流れていることに気がつきました。何かしないと気持ちが沈むので、付けエサをオキアミに変更してみました。


オキアミ投入後、10分。突然アタリが上げてみると小振りですがマアジです。やりました諦めの悪さが実を結んだ?この1匹だけで報われた気がしました


そして次の投入ではタナ取り直後にアタリが。またマアジです。時合沖上がり予定時刻の25分前です(汗。


その後、入れ食いは加熱しました。3投目で三度マアジ。その後、6回連続一荷釣り(2本針)という過去最高レベルに達しました(1匹だけ船縁でポチャン)。アタリが無い時はハリスが天秤に絡んでいる時だけで、マトモに仕掛けが入れば10秒で一荷になる状態です。かなり数の多い群れが下にいたようです。


結果、沖上がり予定時刻を45分オーバーして14匹追加した処で自制心が働き、納竿としました。もっと頑張ればまだ釣れる状況だったと思います。


本日の釣果:マアジ16、メバル4、キュウセン2、シロギス2(キープはここまで)、カサゴ1、ウミタナゴ1、トラギス1。

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型は小さいけど、嬉しい獲物さん達。
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ベラ、よく見るとヘン•••。そこは後日に。

  • アジの型は小さかったです。16~17cmがアベレージでした。

  • 潮がゆるいため、天秤とハリスの絡みが頻発(絡み防止にクッションゴムは付けてました)。ハリスを流す方向を意識しながら投入しても絡みは防止し切れませんでした。そんな感じで手返しが悪い状況での14匹です。

  • 中根と武山出しでは好釣果の方もいらしたようです。特に朝方の時合は入れ食いだったようで、朝の2時間で30近く行った人もいたそうです。

  • 仲間内でのマアジ竿頭は「KOZA」さんの25匹。前半は武山出し北側でマアジ11匹、後半は南側に移動し14匹追加で、潮止まり中にもポツポツと釣れ続けたそうです。お見事剣豪さんは9匹。まっつーさんは前日の深酒が響き、ほとんど釣りができなかったようです。お昼前に早上がりされました。それでも2匹確保。剣豪さんの9匹は午後に海底遺跡の中心付近で釣り上げたそうです。これはまた興味深いですね


大津でアジのボート釣りを始めた頃、体力だけが武器だったので、自然と「アンカーを恐れず、アジが釣れるまで移動を繰り返す」スタイルが身に付きました。今は魚探もGPSも使って進歩しているはずですが、結局この単純なスタイルに帰りついて助けられることが多々あります。今回は今までで1番漕ぎまわった日になりましたが、最後に幸運がついてきたこともあり、良い記念になったかもしれません。


釣果の是非はともかく、多くの釣りが好きな人達と一緒に、無事に大津の海を楽しめて、本当に良い日でした




2011年10月 2日 (日)

【釣行記】京急大津・石田ボートさん

北風強く実釣1時間半で終了


釣果はアジ1、サバ1、メバル2でした。なんとも残念な釣りになってしまいましたが、こういう日も有るのが釣りですね。



平成23年10月1日(土)、京急大津・石田ボートさんから出船しました。同行者は会社の同期の「TASK」さん。海のボート釣りは初めてです。


前日のNHK波予報では三浦半島の波の高さは「2.0m以下」。


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あれ•••?ちょっと高いな

現地に到着してみると、かなり強い北風。波も結構立っていて、たまに白いウサギのように白波が見えます。事前に石田ボートさんにボートで出られることは確認してあったのですが、これはかなり厳しい状況のようです。でも出られるっていうことは、おそらく収まってくる予報なんでしょう。


AM7:00に岸払い。ここでちょっとトラブル。魚探振動子の固定ができません。、今回のボートは微妙に船のヘリの部分の形状が違うらしく、何度試しても固定できません。やむを得ず振動子はポイントに入ってから考えることにして、GPSのみで出発です。


まず岸よりの状況を確認するため、「2つ目の排水溝の200m沖」の根に向かいました。港を出てみると、かなりの波とうねりです。強く漕ぐとボートの舳先が波を切ってシブキが降り注いでくるので、ゆっくりとしか進めません。いつもなら数分で到着するポイントですが、15分以上かかってしまいました。


木の葉のように揺れる中、GPSを見ながらアンカリング。1発でほぼ成功


まずTASKさんのタックルと仕掛け(ビシ仕掛け)をセットして渡し、自分は魚探振動子の固定に取り組みます。15分くらい悪戦苦闘してやっと固定に成功。その間にTASKさんに初ヒットです


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ウミタナごん。マタナゴっていう方かな?

その後、僕もビシ仕掛けを青イソメで投入。すると1投目でヒットしてきたのは本命クンサイズも食べごろの大津サイズです。


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きたきた〜〜!やっぱアジは嬉しい!!

幸先がいいなぁ、と思ったんですが、この日の問題はポイントじゃなく天候でした。TASKさんがカサゴを数匹釣り上げ、僕にはメバルちゃんが遊んでくれていると、北西の風はまずます強く、激しくなってきました。時々白波がボートにあたり、水が入ってくる状況です。これは危ない。


波に舳先を立てていてこの状況なので、移動するために横向きにすると、更に水が入ってくるのは間違いありません。風が収まることを願いつつ、状況を注視してみましたが、まったく良くなりません。むしろ徐々にひどくなってきている感じがします。


AM8:45頃、港に戻る決心をしました。舳先を沖側に立て気味にボートを漕ぎましたが、なんとか港に戻った時には腰から下はズブ濡れでした。


沖回りに漕いだつもりでしたが、GPSログを見ると一直線に港に戻ってました


一旦上陸してAM11:00まで様子をみたのですが、風はまったく弱まりませんでした。これで納竿です。石田ボートの他のボートも全てAM11:00までには自主的に撤収していました。


結果、僕の釣果はマアジ1、サバ1、メバル2。TASKさんはマアジ1、カサゴ3、ウミタナゴ1、ヒイラギ1、ヒガンフグ1でした。

ポイントには入れていたと思うのですが、強風にはかないませんね。


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貴重な大津アジ1匹。
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お刺身。哀しいほど美味しかったです。

初めてのボート釣りだったTASKさんにもっとアジを釣って貰えたらよかったのですが、致し方なし。これも釣りです・・・。

似た状況の経験は以前にもあるのですが、そのおかげで今回は引き際の判断が早めに出来た気がします。それが今回の収穫ですね


リベンジの気がはやりますね次はいつ行けるかなぁ~。




2011年9月11日 (日)

【釣行記】京急大津・石田ボートさん

ヤマダ電気沖不発でしたというよりどこもダメだった?)。
・お昼を過ぎた時点でアジ1匹。移動に移動を重ね、最後の最後に名前も知らない根でどうにか7匹追加。
・でも魚種は豊富で7目達成。怒涛のカサゴコンボも



平成23年9月10日(土)、中潮・干潮AM9:52。
京急大津の石田ボートさんから2ヶ月振りの出航です。
今回も職場の同僚、まっつーさん&剣豪さんと一緒。


前日の波予報も問題なし。


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三浦半島の波の高さ1.5m以下。

天候、風も朝のうちは穏やかそうです。


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期待が高まる天気!だったけど•••。

今回のテーマはこの3つ。


1.iPhoneをGPSとして使い、海の上で迷子にならないようにする!
2.胴突き仕掛けでいろいろな付け餌を試してみる!
3.泳がせ釣りで大物狙い!


・・・だったはずなのですが、あまりにもアジが釣れなくてテーマはぶっ飛んでしまいました


石田ボートさん情報では岸よりのポイントが良い!とのこと。
なので最初のポイントは前回の爆釣ポイントだった「ヤマダ電気沖」に決定!


根の頂上近くの水深16m付近でアンカリングし、3人ともヤマダ電気前で2時間くらい頑張ってみたのですが、まっつーさんが35cmのマルアジを1匹釣ったのみで、アジはさっぱり。
底の方では魚の反応はあるものの、釣れたのはヒイラギ、シロギスと砂地の魚ばかり。周りにも4~5艘のボートがいたのですが、誰も釣れている気配なし。


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今日の一番手さん。

釣っている間に海の様子を眺めていると、澄み潮。台風12号以降、濁りが多いと聞いていましたが、かなりの澄み潮でした。
あまり潮も流れていない感じ(干潮時刻が9:52なので、午前中潮が動かないことは予想の範囲)。


僚船2人の案内役だということもあり、GPS(iPhone)のバッテリーがあるうち他のポイントもチェックすることに。


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iPhoneのGPS化は大成功!その話は次回に。

向かった先は「富士山根」。40分ほどいましたが、良型のキュウセン1匹(赤ベラだったのでリリース)のみ。


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良型。青ベラならキープだったのに。

次に向かったのは「排水溝沖」(大津港から数えて3つ目の排水溝の沖合い300mくらい)。


ここで本日最初のアジが来ました。ギュンギュンというアジの引きがすごく嬉しい


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期待したのですが、その後が•••。

次に来たのは極小記録?のカサゴたんでした。


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ハオコゼかと思った。

ここから突然、怒濤のカサゴコンボが発生します。


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わずか1投で、極小記録更新!!

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ちょっと成長したカサゴたん。リリース。

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「秋空とカサゴ」。キープには小さいかな。

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ダブル?下にどんだけいるんだ!

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もういいよ。

途中から剣豪さんも合流(連続カサゴパンチの目撃者)。
でも、この調子で1日が終わるのはあんまりなので、僕は移動を決意。
でも、どこに行けばいいんだろう?時間はもうすぐお昼。終盤戦に入っちゃう。


周りの海の状況を見渡すと、武山出しあたりに2~3艘浮いている。・・・が、よく見るとオール漕いでる人もいる。ダメみたい。
あと、武山出しとは違うもっと東のほうに5~6艘集まってるところがある。さっきから移動する気配はないみたい。
中根とも違う、あんな場所の根は全然聞いたことが無い。赤い旗が見えないので、石田ボートの人はいないっぽい。


まっつーさんと連絡を取ってみると、偶然にもその謎のボート集団と近い方角で釣っていた。
なんとなくまっつーさんの顔見がてら、あのボート集団のところにいってみよう!と決定。


一直線に漕いでいって、まずはまっつーさんに到達。この場所はネットのブログに出ていた山立ての場所らしい。
到着直後にアジ2匹連続で釣ったって!魚探に頼らないでスゴイ!でもその後はパッタリらしい。


まっつーさんの場所を離れ、魚探画面とiPhoneの画面をにらみながら、更に沖のボート集団に接近します。



ボート集団エリアに入ったところ、魚探には突如として大きな根が映った!魚の反応もかなり出てる。
アンカリングに失敗しながらも、1回目の投入でなんと2本竿両方にアタリがあり、待望の本命アジを一気に2匹ゲット!
(お昼を過ぎ、潮もかなり流れてきているみたい)


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ついに今日のポイントを見つけた!?

アンカリングをしなおしたあと、アタリが遠くなってしまったものの、その後はポツリポツリと拾い釣りの感じでアタリが続く。
2人にメールを送り、ここの今日最後の場所と決めて頑張ることにしました。


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この場所(GPS座標)です。

比較的近くで釣っていたまっつーさんはすぐに合流。剣豪さんはアジを諦め、岸際の砂地でシロギスの数を揃える作戦に出たらしい。
(12時を過ぎた頃からかなり南西風が強くなってきていて、沖合いはリスクもあったので懸命な判断でした)


結果、沖上がりまでの1時間半で、7匹のアジを追加!あとスペシャルゲストの「クロムツ(14cm)」たんが1匹。
他の外道では、良型のウミタナゴ1、チビカサゴ1、ハオコゼ1(チビカサゴかと思った)。
なんとか家族分のお刺身が確保できたかな



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「秋空とアジ」。アジは似合わないな。

南西風の中、頑張って大津港に戻り、石田ボートのご主人に武山出しの東の根について聞いてみると「イツ。漢字は知らん。」とのこと。
そうやら「イツ根」という名前らしい。全然聞いたことが無かった。かなり大津港から東に離れてるけど、新しい引き出しが増えて良かったかも。
(イツ根にいたボートは僕以外全て船外機ボートでした)



結果、僕の釣果はアジ8、クロムツ1(ここまではお持ち帰り)、カサゴ13、ウミタナゴ1、キュウセン1、ハオコゼ1、ヒイラギ1と、振り返れば新記録の7目達成でした。
同行の2人はというと、まっつーさんはアジ8、トラギス1(他外道たくさんリリース)、剣豪さんは良型シロギスを5、キープサイズカサゴ5、最後の最後にゲットしたアジ3、という結果でした。
難しい釣りだったけど、全員にお土産があって良かった。


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ちょっと寂しいかな。

帰宅後、魚をさばく時に良く見ると、8匹のアジ全部が金アジでした。


大津は金アジの割合が高いけど、全部っていうのは初めてかも。



脂の乗りも文句なく、刺身もウマー。


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昼前、妻に「ダメだ。今日はアジ釣れねー」とメールしてあったせいで、刺身がハンバーグと被ることに・・・。

未消化のテーマは持ち越しです!(>_<)

2011年9月 1日 (木)

【魚探初陣!】京急大津・石田ボートさん

過去分の釣行記のポストです。

平成23年7月3日(日)、昨年から何度も(たぶん8回目くらい?)お世話になっている石田ボートさんからの出航。
天候はバッチリ!前日PM7:00のNHK予報では南風弱く、波の高さは1.5m以下。実際に到着してみても、海は鏡のようなベタ凪。朝日が海面に反射してまぶしい。

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晴れてる。凪いでる。珍しい。

今回は職場の同僚2人(まっつーさんと剣豪さん。どっちも釣りのベテラン。ベテランというと相当の年齢に聞こえる?2人とも30代)と一緒です。
で、僕はこの2人から大切なミッションを任されてます。

 ミッション = 「魚探でアジのポイントを見つけろ!!」

ベテランから任されるのは理由があります。
この時期(4月~9月)、大津の海にはポイントの目印になる海苔の養殖棚や航路ブイが全然ありません。
ほんとに、な~んにもありません。沖に出るにつれて「太平洋ひとりぼっち(東京湾だけど)」状態になります。
ポイントとなる根(→海中の岩山)を外れてしまうと、90%ボウズ(→1匹も釣れない)。

そうなんです。この時期の大津の海に挑むには、魚探やGPSで武装していかないと、勝負にならなかったりするのです。

予想通り、出航すると2人は必死に僕のボートについてきます。その妙に忠実な姿に、不思議な冷や汗が・・・(笑

初めて魚探で見る大津の海は、複雑な地形で、大きな魚群が繰り返し現れる単調な映像でした。

・・・ん?単調??
単調なのは当たり前です。デモンストレーション画面でした(汗

その後も、接続端子の向きが違っていて画面が真っ青(僕の頭は真っ白)になったりもしましたが、何とか正しい映像が出せるように。

最初に向かったのは「富士山出し」という根。晩秋から春にかけてアジが手堅く釣れた場所(いわゆる僕達の「鉄板」ポイント)。
でも目印になる航路ブイが無いので、勘を頼りに進みます。・・・が、全然根が見つからない(汗。水深25m程の平坦な砂地ばかり。

「おかしいなぁ~」と思いつつ、あたりを同心円上にグルグル回ってみると・・・、あった!ありました!高さ2m程の小さな根。
富士山根の一部か分かりませんが、とりあえず根です(笑。

ようやく3艘で釣りスタート!
僕はビシ仕掛け+サビキ仕掛けの2本体制。1本ずつ投入して置き竿にすると、程なくアタリ(魚の引き)が!
アタリがあったのはビシ竿の方。幸先よく本命のアジをゲット!

その後も入れ食い(→釣れまくり)とは行かないものの、ポツリポツリとアジのアタリが来ます。
ビシ竿の実績が3匹になったところでサビキに見切りをつけ、ビシ仕掛け2本体制に変更。
その後は20~30分に1回くらいの割合でアタリが来る拾い釣りの感じ(来るときは2本同時に来ます)。
どうやら、根についている群れじゃなく、根の周りを回遊している小さな群れのようです。

PM9:00頃、アタリがピタッとなくなりました。
どうやら、潮の流れが止まったようです(時間的には下げ5分くらいのはずだけど・・・)。

僕の実績はアジ8匹、カサゴ1匹と決して悪くないので、このままここで粘る選択肢もアリ。
実際、しばらく頑張ってみたのですが、アタリは遠いまま。おまけに段々南風が強くなってきてしまいました。
AM11:00頃、風速にして7~8mくらいの感じになってきたので、大事をとって岸寄りの方に移動することにしました。

岸寄りのポイントというと「排水溝沖」と「丸根」が思い浮かびました。
ここから近いのは丸根。よし!目標決定!!

相変わらず目印は無いので、勘を頼りに進んでいきます。
そしてまた「太平洋ひとりぼっち」状態に・・・。根が無いよ~~(汗。

想定した丸根の場所を大分超えたところ(かなり平成港寄り)で、魚探の映像にハッキリとした根を発見!!
水深25mから17mまで上がる立派な根です!

ここ、結果的に大正解でした。

ここでの釣り開始から約1時間の間、怒涛の入れ食い状態!2本目の竿を投入するヒマが無いほどで、アジとメバルが半々の割合で掛かってきます。
一荷釣り(→一度に2匹以上釣れること)も4回ありました。しかもアジのサイズが大きい!大津のアジのアベレージサイズは20~25cmだと思いますが、
25cmを超える良型が混じります(あとで確認したら、27~29cmが4匹もいました)。

でも、やっぱりポイントは難しいなぁ、と思わされたことがあります。
入れ食いの始めにメールを入れて2人を呼び寄せたのですが、ほんの5~10mしか離れていないにもかかわらず、2人には入れ食いタイムが来なかったんです(泣。

ただ、1人富士山根で長く粘っていたまっつーさんは、僕の移動後にも釣果を伸ばしていて、トータルでアジ15匹ゲット。流石です。

僕を追ってかなり長距離を漕いでくれた剣豪さんは前述のポイントの難しさがあってアジ4匹と伸びきれず(ゴメンよ~)。僕自身は19匹、という結果になりました。
僕は他にメバルを10匹強(大半リリース)、シロギス、ウミタナゴも釣れていたので、ボート釣り初の五目達成というオマケが付きました。

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五目写ってます。わかりますか?

と、いうわけで、初の魚探釣りはまあまあの結果となりました!

【まとめ】
・今の季節は平成港寄りの根(通称「ヤマダ電機前」)が良い感じ。何しろ型が大きい。
・すべて2本針のビシ仕掛け。付け餌は青イソメ。オキアミより餌持ちが良くて使いやすい(保存は効かないけど)。
・実は1番の心配だった自作の魚探振動子固定具。うまくボートに取り付けられた。良かった!

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この振動子固定具のことはまた今度。
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