全国1000万人の100万分の1のユムシファンの皆様。
お待たせ致しました。ユムシ観察記の続きです
というより最終回です
。
今回は都合により以下の4部構成になっています。
1.序文(ここ。2月18日作成)
2.観察完了手記(2月8日の観察完了直後の文章)
3.ユムシ観察記最終回
4.エピローグ
<<注意>>気色悪いものや気持ち悪いものに弱い方は「ユムシ観察記最終回」を読み飛ばしてください
ひょんなことから始まったユムシ観察記。最初は想像もしていなかったんですが、意外にも皆さんの関心を集めたようです。様々な方から「期待してます」「気になります」というコメントなどを頂いたり、大津でお会いした初対面の方に「ユムシは連れてきてるんですか」と聞かれたり・・・。
危うく「ユムシブログ」になってしまうかも知れない状態だったこのブログ。
このタイミングで最終回をお届けできるのはある意味ラッキーかも(笑
では、興味を持って読んでいただいた皆さんへの感謝を込めつつ・・・。本編に入らせていただきます
。
ポチっとな。



ユムシは不死身ではありませんでした。
若干精神的に衝撃を受けている(理由は後述)ので、まずは要点を整理します。
・まず、24日目が丁度経過した前後で、1匹(3号?)が絶命したようです。
・25日目(正確な時間は不明)で、2匹目が絶命したようです。
・26日目経過時点で、最後の1匹 (3匹目)が絶命しました。
つまり、こういうことになります。
トリビアかどうかわかりませんが。
「余った釣りエサのユムシを自宅に持ち帰って放置した場合、気温10~15度の環境なら、3週間ちょっと生き続ける。」
(パクリオチ。ご容赦ください
)
しかし、観察を終えた僕自身として、どうしても声を大にして言いたいことがあります。
ユムシを死ぬまで保管してはいけません。
どういうことかというと・・・。
いえ、思いだすのも怖ろしくて・・、困ってしまうのですが・・・。
でもとにかく一言・・・。
ユムシの死に様は凄いです。
名前を付けていなくてよかった・・・。
名付けてペット化していたら立ち直れないところでした・・・。
では、最後の観察記に・・・。
※以降が「ユムシ観察記最終回」になります。冒頭に書いたとおり、自信の無い方は読み飛ばしてください



23日と17時間経過時点。
前回の観察で1番状態の悪かった個体らしきユムシ(3号?)に異変が出ています。
明らかに1匹おかしいです。
頭付近が黒い?
苦しそうにトグロを巻いています。こんな行動は見たことありません。しかも吻(ふん)を大きく広げていて、中が真っ黒に変色しています。まるで断末魔の声なき叫び声をあげているようです。
「ぐわあぁあぁ〜!」ツノまで出てる。
さらに、この状態に至り、初めて気がついたことがあります。なんとユムシには吻側にも2本の針状のもの(角?剛毛?)があるようです。今までは全く見えませんでした。
これは、もうダメだな・・・。
直観的にそう思いました。普段は夜に観察するのですが、明日は朝に様子を見てみることにします(タイミングが悪く、明日は仕事で宿泊当番なので、帰宅しません。明後日の夜まで観察できないんです)。



24日と1時間経過時点。
いつもと違う朝の時間帯。昨日の個体がノッペリと長くなっています。しばらく見ても全く動きがありません。どうやら絶命し、全身の筋肉が弛緩したようです。時間もないのでとりあえずこの個体も取り除かず、そのままにすることにします。
右の個体。天に召された?(3号?)
肉眼では死んでいると思いましたが、写真で良く見ると表面にわすかな動きがあるようです。この時点ではまだごくわずかな生命活動があったのかもしれません。
他の2匹も、かなり体が凸凹になっていて、状態が悪いことは明らかです。これから出勤ですが、帰宅は明日の深夜になってしまうので、次の観察は約40時間後になります。
この調子だと、その頃には全滅してそうな予感が・・・。



26日と17時間経過時点。
大変なことになっていました・・・。
写真の代わりに僕の衝撃を表現する画像を置いてみます。
妻いわく、僕は怖い顔になってたそうです。
ー体何が起こったのか?
文字のご報告でご勘弁ください(画像を掲載すると完全にブログが破綻してしまいます)。
<ユムシの最後について>
・ユムシが絶命すると、まず全身が弛緩して、ほぼ同じ太さでのっペりと長い状態になります。この時点では気味悪さは無く、むしろ動かないので気色悪さが減少する感じがしました(上の写真のとおりです)。
・その後(おそらく半日経過するかしないうち)、体の表面に穴があき、そこから一気に体液(血)が噴出するようです。ユムシ餌を使ったことがある人はご存じだと思いますが、ユムシの体内には大量の赤い血
があります(切ると噴出する)。あれが、自然に噴出してくるんです
。
・体液噴出後の体は内側からしぼむようで、外見上はかなり凸凹で醜い姿に変わります。
・体液が噴出した時点で、タッパ一内の水は赤く染まっています。その中に血や分泌物の細かいかたまりがたくさん散らばっていて、さらに凸凹になったユムシの亡骸が沈んでいる状態になる訳です
。
僕は虫やゲテモノにかなり強い方なのですが、予想外の光景を心の準備無しで見てしまったため、ちょっと衝撃を受けてしまいました
。
ユムシは強いエサです。放置しても長く生き延びてくれます。でも長期間経つと身は小さくなり、大物狙いのエサとしての価値が減少する気がします。エサとして自宅で保管できる期間は2週間をメドにするのが良いと思います。
とにかく、自宅でユムシが絶命しないようにご注意ください(家族
に先に見つけられたらシャレになりません・・・
)。トグロを巻いたら余命1日です。
想定外の後味ですが、これにてユムシ観察記を完結したいと思います。
中には他で聞いたことのない生態を発見したような成果もあったと思います。最後に衝撃はありましたが、当初の目的に従って観察をやり切った感じはありますね。
ユムシ、なんという想像を超えた不思議生物でしょう。
今後、ユムシ餌を使うことはたくさんありそうですが、1号、2号、3号への感謝を込め、できるだけ粗末には扱わないことにしたいと思います。



エピローグ
都内某所。
大きな池のある公園内の敷地内に
ひっそりと
日本唯一と言われる「ユムシの墓」が存在する。
そこは、大物狙いの釣り人達のひそかな巡礼地として
今日も静かに、遥かなる海を臨んでいる。
裏面
(ウソです)
完