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2014年11月26日 (水)

【釣行記】平成26年11月21日(金)京急大津・石田ボートさん

今年最後の青物狙いです


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モデル:ATSさん

だいぶ遅くなってしまいました


今年10回目の釣行になります。9月から始めた青物狙いも今回で4回目。
だらだらするのも良くないので、今年の青物狙いは今回で区切りをつけることにします


そして結局、今年は1本も釣れずに終了でした
いろいろ感ずるところのあった今年最後の青物狙い。


今回は補足記事分も1本にまとめて軽めに書いてみようと思います。


それでは釣行記、スタートです







【予想&作戦】


今回もまた作戦の段階の話を前提として置いておきます。


前回の大潮では上げ潮が非常に強く、下げ潮が流れなくて上げ潮の流れ出しが早かった実績があります。もし同じ展開であれば、時合は下げ七~九分(弱い)、上げ一~二分・五~六分あたりに訪れる予想になります。


しかし今回の上げ潮の強さは前回ほどでない可能性があると思いました。従って下げ潮も緩やかに流れ、上げ潮の流れ出しと共に訪れる時合も少し遅れるイメージを頭に入れておきます。


そこから考えた作戦朝方は富士山出し北部でアジ狙い。アジ狙いは結果に拘わらず2時間で切り上げ、AM9:30までには上げ潮の流れ出しを狙って中根付近に移動します。しかし3日前に富士山出しで竿を折られた方がいたという話なので、富士山出しでもアジが釣れたら即泳がせをスタート。出来るだけ大きなアジに交換しながら、1日出し続けます


※結果、下げ潮に関してはほぼ予想通り。しかし上げ潮の流れ出しは遅れる方の予想より更に遅く上げ三分頃で、上げ六分頃からはほぼ止まってしまいました。「上げ潮優位」とは言えず、ほぼ潮汐通りと言える時合だったと思います。



【GPSログ&実釣について】


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とにかく潮の澄み具合に驚いた1日でした。

①富士山出し北部
朝の石田丸さん情報でも、アジが最近安定しているのは富士山出しというお話しがあり、最初のポイントには迷わずに済みました


AM7:15頃、富士山出しに1番に到着。6m/秒程度の北風が吹いていて海面にも少々白波が見えるものの、気持ちよく晴れています。僕にとっては久しぶりの「釣り日和」。アンカーも1回微調整するだけで決まってくれ、スムーズなスタートです


水深23m。最初にコマセの絨毯を敷き、ウィリーで実釣開始まず最初にビックリしたのは潮の様子。「激澄み」です 強風で海面が波立っているのに、ビシが水面下7mの位置で視認できました。こんなに澄んでるのはいままでに見たことがありません。もし凪だったら10m下でも見えたかもしれません。


アジは明るさの変化に敏感な魚です。これは・・・マズイ。


そしてやはり、アジがいませんアタリは出るのですが、コメバルばかりです。しかも、ブルーのウィリーにばかり掛かってきます。これは間違いなく魚達のところまで日差しが通っています。


こんな状況ではアジ達はパニックモードでしょう。
どこかで震えながら身を寄せ合って隠れていると思われます。


周囲に4艘のボートが集まっていたのでしばらく様子を見ていましたが、やはり釣れていません。良型メバルでも出てくれないかな?と少し粘りましたが、時間も限られているので1時間と経たないうちに移動することにしました。



②武山出し沖
少しでも暗い場所を考え、武山出し沖の深場に行ってみることにしました。


AM8:20、西側から近づき、海苔棚のロープの無い水深30mラインにアンカーを落としました。初めて入る場所です。付近には誰も浮かんでいません。魚探に魚の反応はなく砂地です。ちょっと不安もありましたが、とりあえず仕掛けを投入します。


不安はすぐ消えてくれました


仕掛けを入れた直後に小気味良いアタリがあり、揚げてみると20cmほどの大津アジ


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これこれ、幅広の黄アジ!まさに大津アジ!\(^o^)/(ブルーのウィリーが分かりますでしょうか)

そこから入れ食いが始まりました。毎投ビシをタナに合わせると数秒で掛かります。ダブル、トリプルも発生します。過去最高のペースです 身を寄せ合って隠れているところを狙い撃ちするのも気が引けましたが、謹んで釣らせて頂くことにします


アジのアタリが少し止まったと思われた時、すぐに泳がせをスタートしました。大物の回遊を妄想しましたが、これは勘違い。アタリが止まったのは仕掛けが絡んでいたせいでした。仕掛けを入れ直すと、再び怒涛の入れ食いが再開です。


今日の本命はアジではありませんが、非常に良い釣れ具合だったので自己記録の「ウィリー1時間で20匹」の更新に挑戦してみることにしました。結果、1時間経った時点の数は「27匹」。記録更新です


その後、切りの良い30匹まで釣りたくなってしまい。結局70分間アジを釣っていました。そしてこの10分のオーバーの分だけ、移動の予定時刻を過ぎてしまいました(持ち帰り規制の24匹を超えた分は帰りがけに実家の母のところに置いてきました)。



③カサゴ根沖
北寄りからの潮の流れ出しの時合を捉えるため、沖に移動します。今回は中根より少し東のあたりを選択して、潮が激澄みなことを考えながら位置取りしてみました。こではアジ狙いの仕掛けは出さず、泳がせ竿と大物狙いの竿の2本体制で攻めます。アンカーが落ち着いてから様子を見ると、潮の表層はごくわずかな北西の潮。しかし仕掛けを入れてみても底潮は弱すぎるのか判別がつきません。どうやらほぼ動いていないようです


タナを探りながら仕掛けを打ち返し続けて時合を待ちます。しかし、上げ潮優位の場合として予想した潮変わりのタイミングでは潮は動き出さず、AM10:30頃までの間は餌も取られない状態でした。もうひとつのパターンとして頭に入れていた上げ一~二分のタイミングで餌取りの気配は出てきたものの、行動範囲が判然とせず、攻めるべきタナが分からないまま時間が過ぎていきました。


AM10:30頃、近づいてくるボートがありました。「ATSさん」です
ここにくるまでにアジを40近く釣られたようです。澄み潮の難しい状況の中、すごい数です。流石ですね


ATSさんは僕から20m弱くらいの距離に入られて、その後は声を掛け合いながらの釣りに。こういう釣りは楽しいです


11時半~12時頃だったでしょうか?ATSさんが立て続けに2枚の大鯛を釣るところを間近で目撃 ファイト中も話をしながら様子を拝見してました。ATSさんは釣りでも人間的にも高い経験値をお持ちだなぁ、と感じました(釣り姿から滲み出るものって、ありますよね


※本当に連続でした。後での計量で63cm、68cmでしたが、あのサイズの大鯛が短時間で連続して釣れるなんて驚きでした。漁師さんの格言で「大鯛は『つがい』でいる」というのを聞いたことがありますが、もしかしたら本当につがいだったかもしれませんね


僕の方の大物狙いはというと、3号6mに真鯛針9号の仕掛けからスタートしましたが、澄み潮に合わせることを意識してどんどん仕掛けに手を入れていきました。ATSさんが真鯛を釣られた時点での僕の仕掛けは2号ハリスにチヌ針2号という状態(手持ちで1番細いハリスと1番小さい針)になっていました


大物の気配のようなタナの変化を感じることもありましたが、残念ながら食わせることはできず、時合は過ぎて行ってしまいました



泳がせ竿。
途中何度もアジが暴れることがありました。そんな時に魚探を見ると、いつも底層から表層近くまで激しく泳ぎ回る大物らしき反応が出ていました(おそらくワラサがスズキ?)
しかし一向に喰いつく気配はありませんでした。


泳がせていたアジのサイズは24cm。もし回遊していたのが3kgクラスのワラサかスズキだとすると、口に余るサイズだったのかもしれませんね(本命はワラブリ以上なので、釣れた中で1番大きなアジを泳がせていました。小ぶりなものに交換しても良かったかも・・・


今年最後の青物狙いと決めていたので、名残惜しさもあり、いつもより残業をして最後の最後まで泳がせ竿を出していましたが、残念ながらアタリが出ることはありませんでした。


PM2:30、無念の沖上がりです。







【補足Q&A】


Q.今回の基本(事前)情報は?
A.以下のとおりです。

平成26年11月21日(金)、京急大津・石田ボートさんから出船。潮汐は大潮、干潮10:10。朝方は下げ、中盤から上げの釣りになります。海況図から推測される大津の水温は約16.7度。2週間前から2度低下しています。長く19~18度で踏み留まっていた水温が、ようやく落ちてきた感じですね。予報天気図では関東が2つの高気圧に覆われる好天(複数の高気圧は思わぬ風が吹くこともある気がしますが。しかし前日は風が強く雨も降り、少し風や波が残ることが心配されます。もしかすると下げ潮に濁りが入るかもしれません。


※この部分は釣行前に書いています。実際の海は過去最高の「激澄み」でした。




Q.出船前の状況は?
A.こんな感じです。

6時前に大津港に到着し車から出ると、ヒューッと北風が吹きつけます。MICSで確認すると6m/秒程の北風でした。海には白波も見えましたが、不思議と僕の目と肌には「久しぶりの釣り日和という悦びが湧いてきました(最近すっかり8~9m位の風が標準になってましたので


平日であり、釣行前日に予報が悪化したこともあってか、出船時間が近くなっても大津港に準備されたボートの数はわずかに5~6艘。港のスベリで待っていると、黒っぽいスーツを着込んだ紳士が大きなタモを抱えながら黄色い原付バイクで乗り付けてきました(表現が難しい


大吟醸さんです
先週末の3連休に3日連続出撃されたばかり。さすがに今日はお仕事のようです。抱えていたタモは「ATSさん」に渡すものだそうです(大さんいつも有難うございます!お顔を拝見できただけで力を頂ける気がします


※ATSさんが到着されたのは、僕がまさにボートに乗り込んだ時でした。岸ではお話できませんでしたが、本編にある通り、海で並んで釣りができたのでモーマンタイ。会話のある釣りは本当に楽しいですよね


朝の石田丸さん情報では、アジは最近富士山出しが安定している、とのお話でした。数日前に青物らしき魚に竿を折られた方も富士山出しだったそうです。




Q.下船後の状況は?
A.珍しいマゴチも出たそうです!
若女将さんとお話したところ、ATSさんの2枚の大鯛の他に、立派なマゴチが出た、とのことでした。場所は武山出し沖の深場だったそうで、僕が朝方にアジを釣った場所に近かった感じでしょうか。マゴチもアジを追って深場に入ったのかもしれませんね







ここから補足記事分もくっつけちゃいます。



【仕掛けについて】


○フロロ4号2.5m・3本針ウィリー仕掛け
※構成はいつも通りなので省略。


今回も青物対策の4号バージョンです(普段は3号)。今回釣果があったのはこの仕掛け(1本)だけでした。ウィリーのカラーは上が青、下が夜光緑です(先針はオキアミ用のカラ針)。今回釣った30匹のアジの掛かり具合を括ると「青:緑:オキアミ」で「2:1:2」といった感じでした。夜光緑より青に反応が良いことから、魚のタナまで日差しが通っていると感じました。


移動が当たったこともあり、アジの入れ食いは楽しかったです。ウィリーでダブル、トリプルの出る状況は16ヶ月振りくらいでした。本来今はアジが広く回遊していて固まらない時期だと思いますが、環境要因で一時的に深場に押し固まることがあることが確認できて、貴重な経験になりました



○フロロ3号6m・1本針仕掛け


黒鯛・真鯛を意識して出した仕掛けです。今回は潮が非常に澄んでいたので、澄み潮への対応を実験するつもりでどんどん手を入れていきました。本編でも触れましたが、より小さい針・より細いハリスヘ・・・と変えていき、最終的には持ち込んでいた中で最も細い2号ハリスと、最も小さいチヌ針2号になりました。


今回、隣で釣られていたATSさんが立派な鯛を2枚連続で揚げられ、僕は一度もアタリを出せなかったので、課題があることは明白です。でも後でATSさんといろいろお話させて頂いたところ、ATSさんが優れた澄み潮対策をされていたことが分かりました。それも含め、今回の結果から得られた澄み潮の時のポイント選択と仕掛けの方向性のヒントは今後に繋がると思います。ATSさん、貴重な経験と情報を有難うございます



○フロロ12号遊動式泳がせ仕掛け(孫針あり)


ワラブリ以上の青物を狙った今回の本命仕掛け。80号オモリを付け、朝方武山出し沖で釣れた24cmのアジを泳がせました。このアジは結局午後2時半の沖上がりまで泳ぎ切りました。


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泳ぎ切ったアジくん。お疲れ様でした!(※お刺身になりました)

本編にも書いた通り、カサゴ根沖で釣っている時、アジが何度も暴れました。終盤は小ぶりなアジに交換した方が良かったかもしれません(小ぶりなアジを4匹も交換用に活かしてありました)。


※これは翌日に3kgのワラサが揚がったのを知ってからの後付け的な気持ちかもです。ボートの上ではワラブリ以上の大物しか考えていなかったような気がします。ちょっと頭が固かったかな・・・。




【魚探はどうなった?】


前回の荒れた海での出撃の際、ボートに崩れ込んできた海水が浸水して壊れてしまった魚探のバッテリー。結局まだ新しいバッテリーを用意できていません


今回は10ヶ月振りに引っ張り出してきた前の相棒「HONDEX PS-500C」ちゃんと出撃しました。


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折りたたみの土台があるのもやはり便利。

久しぶりに使ってみて思ったのは・・・。


この子は本当に見やすく、使いやすいですね
防滴構造の本体に電池が入れられることの有難さを、改めて知りました。海底地形の詳細や、魚の反応のきめ細かい判別性等はElite4HDIの方が間違いなく上ですが、「魚の存在」の見え方に関しては反応がシンプルなコレの方が分かりやすい気がしました。


手漕ぎボート釣りに最適な魚探のひとつとだなぁ、と改めて感じました




【おまけ】


富士山出しで釣れたコレ。


なんなんでしょう??


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色と形はなんとなくホヤっぽいような・・・。でも気持ちワルッ!!(;´Д`A






今回の釣行記はこれでおしまいです。
補足記事はありません(すんごい久しぶりかも


次回のボート釣りは、魚ではない大物狙い(?)を予定しています。


もしかしたらその前に1回「出撃」があるかもしれませんが・・・。


限りなく空と海に包まれる・・・。
手漕ぎボート釣りはやっぱり最高です





2014年10月26日 (日)

【釣行記補足】仕掛け、潮、その他について。

平成26年10月18日(土)大津釣行の補足です


Kazeotoko


今回は恒例の内容を中心に軽めに書いておきます。


いきなり余談なのですが、最近(今年)の僕は釣りの内容が全く進歩していません。特に仕掛けと釣り方は昨年秋とまったく同じです。昨年と異なるのは、潮の考え方が少しづつ進んできたことと、その違いに伴ってのポイント選択が微妙に変わってきたことだけです。


本当はとても望ましくない状況なんですが、今年は仕事と健康上の都合で自宅での釣りがほとんど進まないので、やむなしとしています。そういう意味でも、潮の流れを考える楽しみに癒され、救われている部分がありますね


それでは補足編、スタート







【実績仕掛けについて】


今回釣果があったのはウィリー仕掛けでのアジ25匹だけでした。他に使った仕掛けも前回釣行とほぼ同じ仕掛けでしたので、詳細は省略させて頂きますね(フロロ4号2.4mウィリー3本針仕掛け、5号4.5m2本針仕掛け、3号6m1本針仕掛けです)。あと、アジを泳がせていたのはフロロ7号胴突き仕掛けで、孫針有りでした。


海中ロープで先針を失った時には針を結び直し、折れたり伸びたりした場合には仕掛けを交換しました。結果として仕掛けを4本失いました。ビシの上側のPEラインも擦れたりするので、今後の万一の大型青物のヒットを考えると、家に帰ってからPEを詰めざるを得ないことも出てきます。海中ロープの絡む釣りは本当に消耗が激しいですね




【釣行テーマの遂行状況について】


1.潮流の観察
今回の「長潮の上げ」について、事前の予想の要点だった部分は外れてしまいました(外れることは日常茶飯事です)。「上げ潮に勢いがあり、上げ五分頃から北東の潮が流れる」という部分です。


しかし、潮が流れなかった理由について、単に「上げ潮に勢いがなかった」と片づけられなくて、モヤモヤと悩んでいます。理由は上げ七分付近で西寄りからの潮が流れた時間があったこと。上げ潮が西寄りから人って来るのは、猿島方面からの規模の大きな反転流が平成港前を通って回り込んできている可能性があります。今の僕の考え方だと、大きな反転流は潮が非常に強い場合に流れるという認識です。しかし、この日の観音崎(本流に最も近い場所)の状況では潮があまり流れなかったという話が入ってきているので、上げ潮が想像以上に強かったという仮説は無理がありそうです。


イメージを修正する材料が見つかりました。


「弱い上げ潮の場合でも、中根西付近に西寄りからの潮が入ってくることがある」。


この新しいパズルのピースを、今後の観察で正しい場所にはめ込めるように精進していきたいと思います




2.青物狙い+ちょっと浮気
本編に書いた通り、今回は時間を3つに区切って行動する作戦でした。第1部はアジ、第2部は青物と真鯛、第3部はヒラメです。しかし、第2部は殆ど形にならず、第3部は中止という結果でした。気力・体カとも、第3部まで持ちませんでした・・・


今回の釣りでいくつか中途半端な点があり、反省しています。恥ずかしくもありますが、列挙しておきますね。


・黒潮の状況から青物は望み薄と考え、真鯛狙いの比重を高めた結果、ハリスが長いことが裏目に出てしまったこと(海中ロープにより多く絡んだ)。
→ワラサと真鯛は基本同じボイントとタナで狙っています。違うのはコマセの量と仕掛けの長さ・目立たせ方です。早く見切りをつけ、仕掛けをより短くして狙うべきでした


・波が高いにもかかわらず、泳がせ仕掛けにヒラメ用を選択してしまったこと。
→波が高い時用の遊動式の仕掛けも持っていたのに、エダス元固定でステ糸の短いヒラメ用を選んでしまい、かつ交換しませんでした。1日を通じて、タナにも迷いが・・・


・せっかくヒラメ仕掛けを使っていたのに、チヤレンジを諦めてしまったこと。
→第2部がうまくいかず、切り替えの予定時刻を過ぎてしまったことと、海中ロープとの戦いで疲労してしまったことで、気持ちと体が動きませんでした。振り返ると、午後1時~1時半に流れたあの潮であれば狙っていたラインを流せたかもしれないと思います。後悔先に立たず、ですね


蛇足ですが、作戦としては、北東の風と北西の緩やかな潮でボートが真南に流れる状況を思い描き、アンカーを中層に宙吊りにして簡易シーアンカーとしてボート姿勢を安定させて流すつもりでした。面白そうなチャレンジなので、機会を改めて狙ってみたいと思います。




【魚探について】


購入して8ヶ月も経つ「ロランスElite4-HDI」ですが、今回ようやく初めて、まともなソナーデータを取ることに成功しました。成功したと言っても、単純にボートの上で見ていた魚探画面が録画されてるような画像をパソコンで再生できただけで、等深線の作成とかのレベルではありません。ただ、これまでの3回の釣行ではデータをまともに取ることすらできていなかったので、僕にとってはとても嬉しい一歩です。


元々僕が実現したかったのは「ボートの上で見る魚探画面を録画して、自宅で確認できたらなぁ」という思いだったんです。


パソコンでこんな風に見られるようになっただけで、その思いはほぼ実現完了だったりします


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富士山根北部付近での画像です。上がダウンスキャン。下がソナーです。魚探画面とパソコン画面だと印象がかなり変わります。ロープらしきもの?が映ってますね。そんなのあったっけ!?(・_・;?

ボートの上ではアンカリングの時以外はほとんど魚探を見る習慣がなく放置状態です。でも自宅で改めて魚探画像の確認が出来るのは、少ない釣行機会をより深く活用する手段になってくれるかな?と期待しています。


ただ、問題はその「自宅での確認」の時間が取れるかどうか、ですね。宝の持ち腐れになってしまう確率は、かなり高そうな気がします・・・







今回の釣行記補足はこれでおしまいです。


次の釣行は11月になってからと思いますが、もしかするとタンデムになるかもしれません。
僕を手漕ぎボート釣りに引き合わせた張本人である友人が、3年の子育て禁漁期間を経て釣りの世界に戻ってくるようです。


友人の復帰戦が、穏やかな日にあたりますように(>人<;)。





2014年10月 1日 (水)

【釣行記補足】仕掛け、テーマ、潮、その他について。

平成26年9月23日大津釣行の補足です


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ちょっと体調を崩してしまい、だいぶポストが遅れてしまいました。
(長期に亘る繁忙疲れ。情けないですが少々弱ってるようです・・・


今回も、恒例の内容を中心に補足をまとめておきたいと思います。



それでは、補足編スタート







【今回の実績仕掛けについて】


○フロロ4号2.4m・ウィリー3本針仕掛け

枝元:下から1m・70cm
枝ス:フロロ3号15cm
枝針:ケイムラチヌ3号又は玄人アジ9号使用の自作ウィリー×2
先針:インブライト真鯛9号又はPE真鯛9号


いつものアジ狙いの主力仕掛けを少し太くしたものです。澄み潮用ではケイムラカラーを多めに取り入れ、濁り潮用には夜光カラーを多めに入れています。今回使用したカラーはオレンジと青と夜光緑です。大鯵が掛かったのは夜光緑と先針(これも夜光のオキアミでした。先針に掛かることが多かったですが、潮が流れていたせいだと思います。イナダとタチウオを意識して幹糸は4号にしました。今回この仕掛けでは大鯵を含め5匹のアジとタチウオ1本を釣ることができました。細かい話ですが、今回は前半潮がかなり流れるだろうと思っていたので、先針にやや重めのものを選んでいます。



○フロロ5号4.5m・2本針仕掛け

枝元:下から3m
枝ス:エステル5号20cm
枝針:PE真鯛10号
先針:超人マダイ10号
先針ビーズ:ひかり玉3号


青物狙いのビシ仕掛けです。前回もほとんど同じ仕掛けを使いましたが、ややエダスが絡みやすかったので、張りのあるエステルを使い、かつ短めとすることで対策しました(今回はエダスに下を向かせたかったので枝針を少し重くしています)。結果、絡みはかなり改善しました。また、枝元にサルカンを2つ使い、仕掛け全体のヨレを抑えています。しかしそれでもヨレは出るので、次回は真ん中付近に軽いサルカンを入れてみようと思います。懸案として、枝元に丈夫なサルカンを使うと重さのバランスが崩れ、水中で仕掛けの張りが悪くなってしまう心配があります。そのため、先針部分の潮受けを良くするためにビーズを入れています。今回この仕掛けでタナを広く探ってみましたが、掛かったのは大鯵3本のみ。本領を発揮するには至りませんでした。この仕掛けでもアジは先針でした。



○フロロ3号6m・1本針仕掛け

先針:超人マダイ9号


シンプル構成仕掛けです。今回幸運にも真鯛を釣ることができました。ワラサ仕掛けの段階でタナがおおむね判明していたこともあり、仕掛けを変えて2投で喰わせることができました。針はしっかりとカンヌキに掛かっていました。1投目では何かほかの魚にチモトから切られたのですが、ほとんど手応えのないまま切られたことが気になっています。
切りロは破断系でした(僕は仕掛けを引きちぎることが日常生活の一環なので、破断時の切れ口はたくさん観察しています)。80%タチウオだとは思いますが・・・。今回この仕掛けでは真鯛の他に大鯵4本を釣り上げています(大鯵はハリスが長かろうが短かろうが掛かってくる状態でした




【釣行テーマの遂行状況】


1.青物狙い
ビシと泳がせで狙いましたが、残念ながら青物には出会えませんでした。今回の釣りでひとつ反省点があります。真鯛を釣ったしばらく後、一度だけイナダのようなバラシがあった時、青物狙いの釣りに切り替えず、真鯛を釣った仕掛けのまま漫然と釣ってしまったことです。あの一時のチャンスに、持ち込んだコマセを振り切るつもりで攻めの釣りに転じていたら、あるいは青物の群れを呼び戻せたかもしれません。大物を釣った満足感で本来の狙いをおろそかにしてしまいました。何よりも貴重な海の上での時間。少しでも活かせるように頑張っていきたいと思います



2.潮流の観察
今後の参考になる潮の姿を見ることができ、この観点からも十分な収穫を得られたと思います。内容は次の項目で別記させて頂きます。




【今回の潮の流れについて】


例によって、ここから妄想が特に酷い部分に突入します。
話半分か・・・、半分の半分の半分くらいでお聞き頂くか、又は呆れてくださいませ
(万一、ご参考にされる場合は自己責任でお願い致します)


今回の潮汐は大潮で干潮10時半。前回釣行(9/8)と同じ潮回りです。一潮分、秋が深まっているので、前回より少し下げ潮が弱まり、上げ潮が舞いやすくなる感じの予想をしました。


具体的には、下げ五分で始まる朝方は北西の潮がやや早め。潮止まりを少し過ぎた11時頃、東から入り始める弱い潮がぶつかり、北北西~北の潮に傾き、その後の11時半~12時頃以降は徐々に北東~東のごく弱い潮になるか、又は潮が舞い易くなる。
その後北東からの潮に落ち着くのは1時半~2時頃だろう、という感じです。


ただし、今回は明確な影響要因があります。


リンク → 9月22日の急潮注意報


前日の9月22日の14時頃、神奈川県水産技術センターから急潮注意報が発令されました。これは黒潮系の沖合水が大島東水道から流入してきたもので、東京湾で言えば上げ潮の勢いを増す要因です。もし当日も同じような沖合水の流入があれば、釣り場の潮にも具体的な影響が出る可能性があります。


これは当日の海に出てみないと分かりません。とりあえず頭の中にだけ入れておきます。


※「上げ潮の勢いを増す」という点では黒潮の分流は東京海底谷からの湧昇流と同じですが、実際の入り方は全く違います。深海からの湧昇流は低水温期を除き、底潮として入ってきます。しかし黒潮の分流は水温が高いため表層から入って来ることが多く、魚達のいる中層以下にはあまり影響がなく、普段通りの潮が流れていることがあります。今の時期は表層の流れや水温、澄み具合に惑わされると読みを誤ることが多いので、注意が必要です。


※流入が大規模な場合、湾口で「3枚潮」が発生することが知られています。偶然遭遇したそんな感じの日に、大津でも3枚潮以上の立体的な複雑さを感じたことがあります。「あります」と言っても、ボートの上からは「今日は潮と魚の雰囲気が合わない」としか感じられないので、本当に3枚潮が流れているかはまったく判断が付きませんが・・・


※こう書くと悪いことばかりに見えますが、黒潮分流の流入は水温低下を遅らせてくれたり、黒潮系の回遊魚(青物や大型真鯛)を湾内に供給してくれる働きがあり、私達釣り好きにとって良くも悪くも非常に重要な存在です。今回出会えた真鯛も、僕は9月になってから黒潮分流に乗って湾内に入ってきた個体だと思っています







実際に海の上で目にした潮の話に移ります。


朝方は予想通り北西の潮が流れていました。前回のように予想外に表層の潮がカッ飛んていたりすることもありません。しかしAM9:00頃、突然短時間の潮の弛みが起こりました。不思議ではありますが、実際に海の上で潮を観察していると、よく経験することです。細かい潮の変化に悩んでも不毛なので、気にはしません。しかし、いつか何かと繋がって新しいイメージになるかもしれないので、しっかり記憶はしておきます。


この潮の変化を前向きに捉えたことが、結果として真鯛のヒットに繋がりましたが、これはまさに偶然でした。時合の時間帯に重なっていなければ、きっと気にも留めずにいたと思います。


その後のAM10:40頃、潮変わりの時間を過ぎてすぐに潮が弛み、北東の潮に傾きました。予想より少し早い変化です。予想より下げ潮が弱いか、又は上げ潮が強いことを感じました。しかし、その後すぐに潮が予想外の動きを見せました。わずか20分程度で、再び北西の潮に戻ったんです。予想では徐々に東からの潮に傾くか、舞い始めると思っていました。上げ潮の流れ出しの時に東から入って来る時間が短く、北寄りからの潮の段階に早く移ることは、上げ潮がかなり強い時の動きです。


しかし、この時間帯では謎のアタリと連続バラシが発生して潮の観察に集中できませんでした。潮がどんなプロセスで動いたか、詳しくは分かりません


その後(たぶん11時20分頃)、潮が舞い始めたことに気付きました。潮の向きが目に見えてどんどん変わっていきます。しかし底潮はまだごく弱い北寄りからの潮が流れているようでした(弱くて竿やラインでは判別がつきませんでしたが、アジのアタリが続いていたので、そう考えました)。この段は、再び予想通りの展開に戻ったような感じです。


しかし道具を片づけ始めた12時頃、予想と全く違う南西からの潮が流れていることに気付きました。しかもかなりしっかりした流れです。


釣行記本編にも書きましたが、この潮は航路沿いに流れ込んできた上げ潮が大津港付近に突き当り、そこから大きく左に旋回して折り返してきている潮のようでした。いわば「分岐流の反転流」です。この潮は、今年の7月の釣りの時に五ッ根で経験した潮に近いものだと思えました。大津に上げ潮が入って来る時、流れが力強いと北東方面から航路沿いに入ってきて丸根付近に突き当り、左に曲がった分の潮は港の前をぐるっと回っていきます(丸根やヤマダ電機前の潮当たりの良さの理屈でもあります)。五ッ根で経験した時は北西からの潮でしたが、カサゴ根沖では南西からの潮になることもあるようです(たぶん、今回の方がより強く折り返してきていたせいと思います)。


今回この潮の直前に経験した「潮が舞った」状態は、その大きな流れの環の中にいたんだろうと思います。「潮が舞う」という状況は、全体の潮が弱い場合だけでなく、強い流れの環の内側にいる時にも起こる得るということでしょうね。



今年の7月は東京海底谷からの湧昇流によって上げ潮がとても強かった時期です。今回上げ潮に力を貸している要素は黒潮の分流なので状況は異なりますが、どうやら予想を超えて上げ潮に勢いがあった、という点では共通していると見て良さそうです。


黒潮は気まぐれなので難しいですが、今の時期にこれほど上げ潮優位になる場合、上げ潮の間は中根~イガイ根のエリアは難しくなりそうですね。有望なのは中根の西側と、富士山出し、丸根、それに武山出しでしょうか。


次回の青物狙いまでに状況がどう変わるか。とりあえず黒潮の動きに注目したいと思います







【その他もろもろ】


Q.携帯買い替えたの?
A.はい!「iPhone6 plus」になりました


結構入手困難なようですが、幸運にも9月20日に入手することができました。今回の釣りではZiplockに似たフリーザーバッグに入れて海の上に持ち込みましたよ


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ぴったりサイズの袋がらあったんです!o(^_^)o 当日はもちろん二重にしましたよ(^^;;。

今回は朝方の荒れた状況のせいで、ボートの船底には海水がかなり溜まっていました(スノコの床下浸水という感じ)。一度、貴重なiPhoneの入った袋がその海水溜まりの中にガッツリ沈んでた時には焦りました。危うく「日本一早くiPhone6 plus を塩漬けにした男」になるところでした(幸い袋の中への浸水はなし。フリーザーバッグは良い仕事しますね!


最大の注目点はバッテリーの持ちでした。サブバッテリーなしで、写真は撮らず、LINEもせず、ずっとGPSアプリを作動させてる状態でAM7:00頃からPM1:00頃まで使いましたが、バッテリー残量は「57%」でした。やはりこれまで使っていた iPhone4S より少なくとも1.5倍は持つ感じです(Bluetooth はオフ、Wi-fiはオン。ディスプレイ輝度はデフォルトより少し下げていました)


大きい画面は船の上でとても見やすかったです。でも安定した置き場所をどう確保するかは考えどころですね。良い配置手段が思いついたら、またご報告させて頂きたいと思います。


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失敗!比較する良いサイズのものが見つかりませんでした(;´Д`A。


Q.魚探はどうなってるの?
A.まだちょっと基本的なところで足踏みしています


今年3月に購入したものの、なかなか機能を活用できずにいる「ロランスElite-4HDI」。従来使ってきたHONDEX PS-500Cと同等の使い方では、もうバッチリ使えています。海底画像もより鮮明だと思います(底質表示が無く、画像から自分で判断する必要がある部分は慣れで解決できました)


ただ、今回も自分のミスでまだうまくソナーログが取れていません。ボート上で邪魔にならない配置を考えて自分の足の間に本体を置いているんですが、ボート上を移動する時に無意識に足で操作ボタンを押してしまようで、ソナ一記録が停止してしまうんです。とりあえずボタンを保護する手段を用意して対策しようと思っています


また、部分的に撮れているソナーログも、僕の天候運のせいで荒れた状況での出船が多いため、波で大きく揺られてしまい、綺麗に映っていません(ギザギザ


もともとアンカリングの時に水深と底質を見る以外では魚探を見る習慣がなくて、いざ釣りに入ってしまうと動作状況を確認することを忘れてしまいます。なんとか、1日放置してもソナーログはちゃんと取れている、という状態に持って行けるように頑張ってみたいと思います


2604057
また犬でごまかします(^^;;。


Q.新タックルを導入したんだって?
A.新しいリール。上々な魂入れができました

「休漁期間の過ごし方」の記事でほんのちょっとだけ出演させてましたが、休漁期間に貯めた分の資金で購入した新リールを、前回と今回で実践投入しました。


260923hosoku2
2回使ったのでちょっと使用感が出ちゃった(;´Д`A。格好も良いリールです(*^^*)。

「ABU•BIGSHOOTER COMPACT」。

ハイギアのキャスティングリールで、ジギングに向いた両軸リールだと思います。ドラグ耐荷重7kgの中型リールですが、非常に軽量コンパクトです。基本、手漕ぎボート釣りに向いたリールではなく、お店でも沖釣りコーナーには置いてありません。値段もかなり高め(2万円超。僕がボート釣り用に買ったリールの中ではダントツ最高額です)


なぜそんなリールを手漕ぎボート釣りに?


最近、僕は出来るだけ重いビシを出来るだけハイギアなリールで使う方向に進んでいます。今回のメインだった竿では、80号ビシをギア比1:8.0のリールで使っている状態です。最大の目的は「手返し」です。重いビシで早く沈め、高いギア比で早く巻ぎ上げるためです。正直いってハンドルはかなり重くて大変です。でも打ち返しのスピードは期待通りに上がっていると思います


もうひとつ、このリールの大きな特徴は「ラインアラーム(ドラグクリッカー)」が付いていることです。ラインアラームで有名なABUの中でも、ロープロファイルタイプでラインアラームが付いたのはこのリールが初めて(?)と思います。僕はまだ複数の竿を出すことが多いので、大物のヒットを知らせてくれるラインアラームは重宝しています


今回の真鯛で、良い魂入れが出来たように思います







今回の補足記事はこれで終わりです。


次回大津に浮かぶ時には海苔棚が入り、きっと海の様子もかなり変わっていると思います。水温安定期に入っていることは間違いないので、きっとレギュラーサイズのアジも広く回遊するようになっているでしょうね。


次回は泳がせに期待です





2014年3月30日 (日)

【雑談】「小さな情報ステーション」をメジャーバージョンアップ!

計画的な衝動買い!?


1~2月に休漁期間を置くことになった時、実はこんな思いがあったんです。


「よし、釣りに行かない分のお金を貯めて何か道具に投資するぞ


※僕の1回の釣行コストは約1万4千円。3回休漁として、予算はざっと4万2千円



投資先はいくつか考えてあったんですが、結果として絶妙なタイミングで新発売になった小型魚探に行きつきました(ちょっと衝動買いチック







ボート上の「小さな情報ステーション」


過去記事リンク→【妄想?】ボート上の小さな情報ステーション!魚探とスマホの置き方は?



これまで使ってきたのが、コレです。


Shodai_2
初代「小さな情報ステーション」。

Koteigu2
振動子固定具。細く、水圧で曲がらず、両手では曲げられるステンレスロングSカンはとても使いやすい素材と思います(^-^)。



このたび、こんな風に変わりました。


Ministation3
2代目です!魚探の上のところにスマホステーを装着予定。

Ministation2
バネクランプはダブル構成!こうすると十分なパワーで移動中も振動子の角度がズレません。


今回の魚探は「ロランス Elite-4HDI」です。
(本体+振動子で49,800円。既に予算オーバー・・・です


※自作した本体&バッテリーのケースや振動子固定具については後日、試用した後に改めてご報告させて頂く予定です(中学生レベル以下の工作ですが)。



このブログを始めた時の最初の記事は「魚探を購入しましたでした。
そういう意味ではこのブログの「第2期」に移るような意義があるかも?







ところで、今のところ全然使いこなせる気がしません


「ロランスの新型」と聞いて期待される方もおられるかもしれませんが、ご期待に沿えるようなレビューは当分できないと思います


実際、海底地形図が自作できたりするらしいのですが、チャレンジは当分先になると思います。



じゃあ、なんで買ったの??


「魚探画面の録画がしたい」という気持ちだけで購入しました。


いままで、魚探画面をスマホで頻繁に撮影し、その水深と底質をGoogle Earthに書き込むことで海底の様子を想像してました。


Abutatsuboearth
油壺の海の一例。こんなふうに水深と底質を書き込んで想像の材料にしてます。


この手間が省ければ助かるなぁ~と思い、試行錯誤しながら、解約済のスマホを画面に括りつけて一定時間ごとに画面を撮影させてみたりしたんですが、膨大な写真の扱いやスマホのバッテリーの問題、それに旧型スマホのGPS精度の問題などでなかなかうまくいきませんでした


そこに、比較的廉価でソナー画面を録画できる魚探が発売された、と聞き、「渡りに船」と飛びついてしまいました



そんなわけで「とりあえず魚探画面の録画ができればいいや」という幼稚なレベルです



釣行が多い方ではないので、自宅で検証できる情報を増やして少しでも「自宅での釣り」を充実させられたらいいな、と思います


来月からの油壺チャレンジで実用開始予定です







この記事を準備した後、悪天候での釣行中止が2回も重なりました(3/22、3/29)。


期せずして、予算オーバーは回避できた??



タックルにお金をかけないで済むという手漕ぎボート釣りの良さを失わないように、この買い物も息長~く活かしてコストパフォーマンスを上げられるように頑張ります





2013年5月 8日 (水)

【釣行記補足】釣行テーマ遂行状況等について。

5月4日(土)油壺釣行の補足です。


魚がほぼ釣れず、寂しい結果ではありますが、慣れない油壺の海への足掛かりがちょっとだけ見えてきた?機会でもありました


補足として、事前に設定していた釣行テーマの遂行状況からご報告させて頂きます。



【釣行テーマ遂行状況】


1.油壺の海底地形を見て回り、ポイント探しをする
魚探をかけながら広く漕ぎ回り、まずは大きな視点で油壺の海の地形イメージを掴んでみる。
気になる海底地形があれば竿を入れてみるとしても、釣果は2の次。次回以降にじっくり攻めたいポイントを3つ以上見つけ出す。



【遂行結果】


下の画像は、GPSログに魚探画面で確認した情報を付加したものです。水深の隣にある数字は「底質」(0が砂地、4以上が岩礁帯)です。


250504aburatubodatalog
ところどころピンと航跡がズレてるのはGPS座標の小数点以下の桁数の違いによる誤差っぽいです。

ボートを漕ぎながら魚探で海底地形を見て回ったわけですが、記憶だけでは心もとないので、要所で撮っておいた魚探画面の写真を元に確認しています。まだ1本の線でしかないので、なんの整理もできていませんが、3ヶ所ほど「気になるポイント」を見つけました


「きになる①」 水深36~37m付近
砂地のエリアに底質が3~4になる岩礁帯らしきものが点在している感じでした。ただし、高さのある根は見ていません。このエリアはまたの機会に丹念に探ってみたいと思います。


「きになる②」 水深26m付近
小網代湾の両岸から広がる岩礁帯が切れ、砂地に変わるキワの部分だと思います。多彩な魚種の回遊が期待できそうな気がします。周囲をもっと見てみないと適した潮がわからないので、今後より広く探ってみたいと思います。


「きになる③」 水深24m付近
今回最初に仕掛けを入れてみた場所です。20mを頂点として北側に3~4mほど急にカケ下がり、南側には緩めにカケ下がる地形変化がありました。底質の変化もあります。小規模の根なのか馬の背なのか、東西に長く伸びているのか等、気になることはたくさんありますが、潮を選べば有望な場所かな?と思います。


頭の中に、少しだけ油壺全体の海底地形イメージが湧いてきました。小さいですが、嬉しい一歩です。今後も積極的に広いエリアを漕いで回り、イメージを修正しながら育てていきたいと思います



2.ビシ仕掛けからNS釣りへのシフトを練習する


今後の釣りにつなげるため、未経験である「ビシ釣りからNS釣りへのシフト」の作業手順を確認してみる。



【遂行結果】


大失敗してしまいました・・・


昨年、大津で2回ほどNSの練習をした際には、ビシ仕掛けを完全に止めてからNSの仕掛けを作って流しました。ボート上で仕掛けを作ることに問題はなかったので、今回はちょっと油断していたかもしれません


「ビシ仕掛けの打ち返しを続けながら、NS仕掛けを作ること」にチャレンジしました。


NS仕掛けが完成し、流し始めようとした時に愕然としました。なんとリールがバックラッシュしています


直そうと試みましたが、ひどい状態でラインを出すことはおろか、巻くことすらできません


思い当たることは、仕掛けの作り始めでリールのクラッチをフリーにしたことです。おそらくビシ仕掛けの打ち返しを挟む動作の時、不用意ににラインを引っ張ってしまったんだろうと思います。メカニカルブレーキは緩めた状態でした・・・。スプールの回転の良さが仇になりました。バックラッシュはバス釣り時代に散々経験しましたが、今回は特にひどい状態でした。皮肉にも、こんな形で驚異的なスプール回転の軽さを知ることになってしまいました・・・。今回の悔しさを噛みしめて、今後は繰り返さないように心得たいと思います



3.アンカリングの課題を洗い出す


アンカリングまわりの課題の確認と解決方法の模索をする。



【遂行結果】


朝方、ボート屋さんに尋ねてみました。


「アンカーロープの長さはどれくらいあるんですか?」


22~26mだと思います」


即答が帰ってきました


岸払い後、自分でアンカーロープの長さを測ってみたところ、14ヒロ半・約26mでした(僕の1ヒロは1.8m。ボート上で測るのはとても難しかったので、誤差もあると思います)。アンカーロープは水深より長く出さないと走錨しやすいので、このアンカーだと実質20m程度が限界でしょうか。


つまり、それ以上の水深にアンカリングするためには、以下のどちらかの対策が必要ということになります。


・長いロープのマイアンカーを持参する

・継ぎ足し用のロープを持参する


今回ボートとアンカーロープの接続がどうなっているか確認したところ、「もやい結び」で作った輪で繋がれていました。つまり、アンカーロープの継ぎ足しをする場合、最低限、自分でしっかりと「もやい結び」が結べるようにしておかないと、元に戻すことが出来ないことになります。
アンカーロープのトラブルは安全に係わりますので、注意が必要な部分ですね。


ちなみに僕は 「片手もやい結び」は目をつぶっていても結べるのですが、まだ「普通のもやい結び」の練習が足りません。船舶免許の必修でもあるので、よく覚えておくことにしたいと思います


今回の釣行で「気になるポイント」として挙げた3ヶ所のうち、2ヶ所はボート付属のアンカーロープでは届きません。フォールディングアンカーの購入を含め、対策を考えたいと思います





その他、小話的なこと。


今回釣れたメバル。金色っぽいですね


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大津ではこの色は見ないですね〜。

2003年に分類されたメバルの3分類は「アカメバル」「シロメバル」「クロメバル」です。この分類は名前と見た目の印象がかなり違っていて、とてもややこしいです。以前にもブログの記事で取り上げたことがあります。


記事リンク → 【妄想?】大津の第3の本命。それは「メバル」?(その2)


「キンメバル」と呼ぶことも多いようですが、地方名扱いであり、正式名称に「キンメバル」はありません。僕は手漕ぎボートを始める前、メバリングが好きだったのですが、油壷に近い長井近辺でいろいろな色のメバルを釣ったことがあります。


メバルへの思い入れを書き出すと長くなってしまうので省略しますが、これは金色っぽい「アカメバル」の可能性が高いと思います。


ちなみに以前、「黒っぽいアカメバル」も釣ったことがあります。ややこしいですね。


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長井付近にて。上のやつが「黒っぽいアカメバル」。





いつもであれば自作仕掛けのレビューも書くのですが、今回は前回釣行とほぽ同じロングハリスの1本針仕掛けしか使っていません。さらにめぽしい釣果もなかったので省略させて頂こうと思います。


(あ、そうだ。フグにたくさん持っていかれてしまった針を買い足さないと・・・





以上で今回の油壺ボウズ釣行の補足記事は終わりです。


次回油壷に伺う時には、今回の分まで釣果を挙げたいものですね!


いくつかのピースをゲット!
油壺のジグソーパズル、まだ始まったばかりです





2013年2月 2日 (土)

【妄想?】ボート上の小さな情報ステーション!魚探とスマホの置き方は?

ボート上でのスマートフォンの置き場所に苦労してます


前回に引き続き、ちょっと万人向けではない内容になってしまいますね。
(魚探とスマホGPSを使われていない方には申し訳ありませんです・・・


手漕ぎボート釣りで魚探を使い始めて以来、ずっと「少し困っていた」ことの1つに「スマホの置き場所」があります。


ボートを移動する時は魚探とGPSを確認しながら漕ぎたいですが、両手がふさがっています。なので、魚探とスマホはできるだけ見やすいように置いておきながらボートを漕いでいます。


ところが、スマホの置き位置がなかなか安定しないんですよね~


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以前にもご紹介済の荷台ロープで固定する魚探配置です。

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魚探とスマホの配置を室内で再現してみました。

・魚探は「PS-500C」。魚探画面を見やすくするため、純正のフードを購入・使用してます。
・スマホは「iPhone4S」。以前ご紹介した防水ケースを装着してます。
・サブバッテリーは電動リール用の「Fishing Cube MINI」。防水仕様で重宝します


この置き方では、船が揺れたりするとすぐにスマホが倒れてしまいます。サブバッテリーの充電コードがスマホ本体の下側に出ていることも、安定しない要因になってます。
(これが嫌で本体バッテリが半減するまで充電せずにいたことが、過去のバッテリー切れの遠因になってます)


1359818219109.jpg
倒れたスマホ。こうなると漕ぎながら見れません(>_<)。

もっと悪くすると、いつのまにかスノコの隙間に落下して船底のキールの海水に水没していることがあります


1359818221049.jpg
端子部分まで水没したら一貫の終わり・・・?(´Д` )

地味ですが、いつも困りながら使い続けていました





ボート上での悩みは少しでも減らして釣りに集中したいので、配置を安定させる方法を考えてみました。


役に立ってくれたのは、やっぱり「ナイロンバネクランプ」 です


1359818223107.jpg
今回のサイズは「開口部25mm」のタイプ。

このバネクランプを、魚探の横のノブに噛ませます。


1359818224616.jpg
ただ挟むだけ。

そうすると、フードとバネクランプの足が、丁度良いステーになってくれます


1359818226454.jpg
バネクランプは挟む力が強いのでガッチリ安定してます。

スマホの下側にコードが出ていても、これなら安定させられます。


また、今後は常にサブバッテリーをつなぎっぱなしで使おうと思っているので、ついでにサブバッテリーも魚探に括り付けました。


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魚探本体にしっかり取り付く純正のフードあっての安定です。

ボートでこのバッテリーを使う人はほとんどいないと思いますが、偶然にも魚探のフードに引っかかってくれる形をしてます。太い輪ゴム1本でしっかりまとめられました。超お手軽です


正面から見るとこんな感じです。


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漕いでる時の目線の感じ。

これで、バッテリー切れやスマホ水没の可能性が減らせるかな?


今回の内容についても、今後、使い勝手に何かご報告できることがあれば追記させて頂きたいと思います





2012年9月12日 (水)

【釣行記補足2】潮流、海底状況その他について。

9月7日(金)観音崎釣行記の補足の追加です。


絵を描くのに手間取って遅くなってしまいましたが、今回は実釣中の状況について補足を書いておきたいと思います



<実釣中の状況について>



【潮の流れる方向】


今回は満潮AM9:00。4月に観音崎に初めて来た時、大潮に向かう中潮でしたが、潮汐表通りに反対方向に流れていましたので、今回の事前の大雑把な予想もこんな感じです。


240907kannonzakishio3_2 
4月の釣行は実際にこの方向でした。

240907kannonzakishio4
この2方向だけだと分かりやすいんですが(^^;;。

ただ、先輩方のブログやコメントで「上げ潮でも北から流れることもある」という情報は認識していました。そして、実際の潮の流れの方角は以下のような感じでした。


240907kannonzakishio1


240907kannonzakishio2


釣っている間中、一度も止まらずにずっと北西方面からの潮が流れ続けていました。


この「上げ潮の流れる方向の違い」が、潮が緩い時と早い時の違いなのか、それとも季節による違いなのかは、まだ僕には分かりません。


上げ潮が北から入ってくる時の大きな潮の流れはどんなイメージ?


Kannonzakihantenryuu
考えてみれば大津の潮にそのまま繋がってるかも。大津でも季節の違いは経験してます。

以前、観音崎は大津よりも潮の流れる方向に関してだけは単純かな?と書いたことがありますが、早計だったかもしれません。ポイントは潮流によって作り出され、移動すると思います。海の上でしか確かめられないこの大切な情報を、今後も積み重ねていきたいと思います



【釣果ポイント付近の海底の様子】


釣行記本編にも書きましたが、今回偶然入り込んだ「高根の頂上付近」と思われる場所の魚探画像です。


1347406252741.jpg
改めて見ると相当険しい海底です。

この画像はアンカーを打ち直し、また走錨して根の高いところに入り込んできてしまった時に撮影しました。水深は31m程と映ってますが、画像の海底の様子をよく見て頂くと解る通り、非常に険しい海底状況で、わずかにボートが揺れるだけで7~8mも水深が変わっています。

ちなみにこの時の海面の状況は凪に近く、ボートは潮の流れで小刻みに揺れる程度でしたので、うねりによる揺れが影響しているわけではありません。



【アンカーについて】


アンカーの止まらなさについては以前から聞いていましたので、ある程度認識していました。
それでも「カケアガリに引っ掛かれば止まるだろう」くらいに考えていました。今回の実際の様子はこんな感じです。


Anchoring1
実際の観音崎の根はこんな岩だけの塊じゃないと思います。

Anchoring2
潮が緩い日でこれだと、早い時は一体•••?(^^;;

アンカーを打ち直しても同じ状況になり、本当に参ってしまいました。


他にもトラブルがありました。


移動しようとしても、アンカーが抜けないんです。。


可能な所までアンカーロープを回収し、そこで口一プを仮止め。そして潮上方向にボートを漕ぎ進めると、「ゴゴッ」という小さな衝撃とともにアンカーは抜けました


1347459004344.jpg
アンカーを反対方向に引っ張る時にはバネクランプは便利ですよ〜

大津でも同じことはよくあります。ナイロンバネクランプが便利に使えるシーンのひとつですね





2回目の補足の最後はブライアンさんのモノマネ?


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「昆布そば」でも通りそうな感じ?

横須賀SAの「かけそば」です。


このかけそば、ブライアンさんオススメの逸品です


かけそばなのに本当に具だくさんでオトク感が有りますね~
お味も美味しかったです欠かさず食べられているというお気持ちが分かりました。


ブライアンさん、教えて頂いて有難うございました~





2012年9月 9日 (日)

【釣行記】平成24年9月7日(金)観音崎・なかね貸ボート店さん

9週間ぶりの手漕ぎボート釣りです


速報にたくさんのコメントを頂きました。いつもご訪問を頂いて本当に有難うございます
今回の観音崎釣行の詳細報告をさせていただきます。


釣果は自分でもビックリでしたが、内容は本当に課題だらけでした。ちょっと恥ずかしい気がする部分もありますが、出来るだけありのままに記載してみます。



まずは【ダイジェスト】から。


・3回目の観音崎釣行です。釣行テーマではアジ&真鯛狙いと書きましたが、朝の時点の本音は「真鯛&青物」でした(社長さんに「今日の狙いは?」と聞かれた時、僕の代わりに大吟醸さんが「真鯛と青物」と答えてくれました

・最初にアンカリングした高根まわりの場所は失敗でした。潮表のつもりが、外してしまっていたようです(目標の1つだった「タナ取り」の練習は果たすことができ、良い経験になりました

・その後、事前に目を付けた走水寄りのエリアの海底地形を見て回りましたが、予想とかなり違い、良いポイントは見つかりませんでした

・やむなく、魚探に映る高根回りに戻りましたがアンカーが打ち直しても止まらず、心身ともに消耗しました。

・半ばあきらめの境地に至り、アンカーが流されるままに高根の頂上近くで釣りをすることに。

・根の上の中層に仕掛けを入れ、機械的に撒き餌を打ち返していたら、予想外に真鯛がアタリはじめました。

・それから2時間ちょっと後の沖上がりまでに、6回ものアタリがあり、5枚という釣果に

・大鯛が掛かったタナは海面からわずか12m。本当に予想外の展開でした



それでは、詳細のご報告です





【基本情報】


平成24年9月7日(金)観音崎・なかね貸ボート店から出船しました。


潮汐は小潮に向かう中潮。満潮はAM8:45頃です。海況図による水温は27度。前日の風は弱く、水温の急激な変化の心配はありません。太平洋上の台風も存在せず、うねりの心配も少ないと思われます。



【自宅出発】


2か月以上振りのせいか、頭の中が興奮してあまりよく眠れませんでした
いくら年をとっても、釣りの時はこんな感じ?


AM5:10に自宅を出発。いつもの大津の時よりちょっと遅いです。なかねボートさんは大津の石田丸さんより出船時間が1時間遅いので、ちょっとラクかも


途中、コンビニで飲食物と「バナナ」を調達。今日こそはK-aoruさん流の「お呪い」の恩恵に預かりたいです


それともうひとつ、いつもの釣りの日の習慣が。


車の中で天国の父と叔父に釣行する旨の報告をします。「良かったら一緒にどう〜?」と声をかけます


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馬堀海岸を観音崎方面へ向かいます。




【出船前】


AM6:45頃、なかね貸ボート店さんに到着。
まだお店は開いていませんでした。同じ開店待ちの方とご挨拶して待っていると、突如として後方から1台の原付が突っ込んできました


話していた方が思わず避けるほどの勢いで突っ込んできたそのバイクは僕の車のすぐ後ろで急停止。


笑顔で「ドッカーン!」と言いながら降りてこられたのは出勤前の大吟醸さんです(危ないですってば


大吟醸さんは不思議な方です。お顔を拝見するだけで楽しい気分になってしまいます。
またもやソルティライチの差し入れを頂きました。大さんいつも本当にありがとうございます


AM7:00に社長さんが来られました。人が多いとみるやすぐにsatoshiさんを呼ばれたようです。お二人にご挨拶。平日ですが、他にも船外機3、手漕ぎ1ほどのお客さんが見えてました。これから秋本番に向けて、きっと1番お客さんの多い季節になるんでしょうね。



【岸払い】


AM7:40頃に岸払い。
走水寄りの方角に向かいます。今までに手に入った海底地形の情報を元に、数か所の目星をGPSに仕込んであります。今回はその中から走水よりのものを確認していくことにします(朝方の社長さんのお話でも、真鯛は走水寄りで釣れているというお話でした)。


潮汐的には上げ9分という感じの時間帯。漕ぎながら確認してみると、北からの潮が流れています。4月に初めて観音崎に来たときには、上げ潮は南東から流れてましたので、ほぼ反対の感じです。下げ潮は北西から流れると考えられるので、もしかしたら潮変わり関係なしに北方向からの潮が流れ続けるのかもしれません。



【序盤の状況】


AM8:00過ぎ。

観音崎の海にある2つの高根の小さい方の北西側の駆け上がりのスソのあたり(のつもり)にアンカーを投下。水深36mあたりの場所です。アンカーロープを調節し、ボートは水深32mほどのところに落ち着きました。水深的には予定通りです。ただ、イメージしていた方向より少し東に振られた位置になったことが気がかりでした。


1347149807391.jpg
ボートが落ち着いた場所からの眺めです。

AM8:30頃、実釣開始です
まずは太目のワラサ仕掛け(フロロ8号・4.5m・2本鈎)です。今日の目標のひとつである「タナ取り」を開始します。ハリス分底立ちを切るところからスタート。ビシを止めてから「2分半」できっちり引き揚げて付けエサの状態をチェックします(こっとんさんに教わった方法の実践です)。


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ストップウォッチは良い仕事をしてくれますよ〜

付けエサが残っていなければすぐにタナを調整して再投下。これの繰り返しです。エサが無くなるよりも、この状態で頭だけ無くなることが多かったです。犯人はどんな魚でしょう。カワハギ?(鈎が大きかったせいか、小魚が鈎掛かりすることはありませんでした)


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身の方が美味しそうな気がするけど?

この時のタナ(エサが残る一番下の水深)が「24m」であることを見つけることはできましたが、時計を見るとAM9:20。50分もかかってしまいました。30分以内を目標にしていたので、ちょっと残念。でも良い練習にはなったと思います


さて、タナが取れたのは良いのですが、まったくアタリがありません。仕掛けを4号・6m・1本鈎に交換しても同じです。魚探も頻繁にチェックしていますが、まったく魚の気配がありません。


1347155586431.jpg
底の方に見えるのはビシの反応だけですよ。

タナ取りの途中からうっすら気付いてはいたのですが、どうやら潮表を微妙に外しているようです・・・


思いつく理由は二つ。


・潮流の方角を微妙に見誤り、アンカー投下時に想定していた場所より扇状に東にずれていること。

・自分が作りこんできた海底地形図自体が実際の地形とズレているらしいこと。


どうやら潮表ではなく、根の横側に位置している感じです。9時が潮変わりですが、潮は同じ北よりから流れています。やはり潮変わりはあまり潮流の向きに関係ないようです。ただし、実釣開始時点では北北西からだった潮が、少し変わり、北西からの潮になっています(これはボートのズレを拡大する要因にもなっています)。


潮の向きが変わらない以上、このまま頑張っても時合は来ないと思われます。自分の認識との地形のズレを確認する必要もあるので、移動することにしました。



【中盤の状況】


AM9:30頃、アンカーを上げて、さらに走水方面にボートを進めました。300~400mほど西北西に、北に向かって口をあけた入江状のカケアガリがあると考えていたので、その地形を確認しに行きました。


しかし、いくら漕ぎ回っても、ポイントになりそうな地形は見つかりませんでした。想定していたよりも緩やかなカケアガリはありましたが、底質的にも砂地で、他のエリアののような岩礁と砂地の入り混じる感じには見えません。


この時点で僕があらかじめ考えてきたポイント戦略は総崩れです。やむなく、魚探にはっきりと映る高根のポイントに戻ることにしました。今度は1番高い方の根に向かいます。



AM9:50頃、高根の北西側200m、水深約40mの地点にアンカーを投入。狙うは水深30~35mのカケアガリです。仕掛けのチェック、2本目の竿の用意等をしながらボートが安定するのを待ちました。


しばらくして魚探画面を見てビックリ。「水深27m」を示してます


カケアガリの斜面なのに、アンカーが止まりません。しかもアンカー位置の水深が浅くなるにつれて水面上でのズレの距離も伸びてしまったようです。その後もボートは流され続け、水深はみるみるうちに25mになってしまいました。


観音崎のアンカリングの難しさを改めて感じます


そこで、アンカーを打ち直すことにしました。アンカーを底から7~8mほどあげたところでバネクランプを使って仮止めし、潮上に小移動します。


1347155711727.jpg
観音崎では潮が緩い時でないと出来ません。というか、しないほうが無難です(^^;;

改めて水深35m地点でアンカーを投下。ロープは着底時の長さ+7m程度と気持ち短めにします(これは良くなかったかも)。


しかし、またしてもアンカーは止まらず、ボートは水深25mまで根の上に入り込んできてしまいました


参りました。
頭の中で組み立て直していた作戦がまた崩れ、頑張りが疲れに変化する感覚に襲われました



1分ほど瞑想(放心)した後、とりあえず開き直って釣りをすることに。


根の上なので、アジが釣れるかもしれません。ビシ仕掛けを投入して底を狙ってみます。着底後にビシを振り上げると、すぐにアタリがありました。アジ?いえ、カサゴの一荷です。


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AM11:00頃。20cm以下なのでリリース。

このまま底を攻め続ければアジを寄せられる可能性はありますが、疲れで集中力が切れ気味の頭の中には「真鯛」「青物」という名前が浮かんできます。でも根の頂上近くのこんなに浅い場所でタナ取りをして果たして意味があるのか解りませんし、移動しようにも移動するアテが思いつきません。


(6月に大鯵が釣れたお店の正面のポイントも浮かびましたが、前回と同じポイントにいくことだけは嫌でした)


さらに、iPhoneのバッテリーが切れていることに気付きました。焦っていたせいでサブバッテリーに繋ぐのを忘れてしまったんです


万策尽きた感じがしました。



【終盤の状況】


時計はAM11:00を回っていました。
貴重な海の上での時間。しかも2ヶ月以上振りの待ちに待ったチャンスです。無駄にはできません。釣れなくても幸せを感じることはできますが、それはベストを尽くした場合の話です。とにかく改めてタナ取りをして釣るべきと思いました。


でも、浅すぎる場所であること、ここまでの疲れ、そしてストップウォッチが海水をかぶって故障してしまったことが、手と頭を止めてしまいます。


思考停止に近い状態の中で、浮かんできたのはたけちゃんさんの言葉。


「真鯛は天敵もなく、水深の真ん中を悠々と泳いでいる」


中層•••。底からのタナ取りを諦めるなら、中層!


「とにかく中層、水深の半分で釣ろう


この状況でのこの結論は格好の良いものではありません。裏を返せばタナ取りを怠けるための甘えた結論でもあります。でも、消耗の度合いが激しく、この時点ではこれが自分なりにベストのつもりでした。


少しでも確率を上げるために2本竿を出すことにします。魚探を見ていると、水深はボートが振れるたびに数m変化します。底はかなり変化に富んだ岩礁のようです。


1本目の竿は4号・6m1本鈎・クッションなし、2本目は8号・4.5m・2本鈎・クッション1mです。それぞれ海面から15~12mのあたりにビシを置き、3~5分程度を目安に順番に打ち返します。


竿を出してから30分。アタリはありません。ただ、一定時間毎に仕掛けを上げ、配合餌入りの撒き餌を詰めて打ち返すことだけは続けました。この繰り返しの間にも、少しずつアンカーはズレているようで、GPSで見るたびに位置は微妙に動き、水深も少しずつ変わっていきました。


魚探の水深が24~22mを示すようになり、機械的な判断でビシを水深12mにセットしました。一息ついて海を眺めていた時、突如として状況は一変しました。


突然、竿先が「ギュンギュン」と暴れ出しました。1本目の竿です。



すぐに竿をとってゆっくり大きくアワセます!


強い突っ込み。一瞬青物かと思いましたが、すぐに解りました。これは真鯛の引きです
突っ込みのたびに、3kg程度に調整してあるドラグがギュルギュルと引き出されます。良型の可能性が高いです。この竿はハリス4号6m・クッションなしですが、ドラグのおかげで安心してやりとりすることができました。


水面下でも暴れましたが、じっくり弱らせてからネットイン。無事フィニッシュです40cm強の良型です


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まだい、マダイ!真鯛!!

この1枚、奇跡的と思いました。今日の釣況を一変させる1枚。そして予想外のタイミングで今年の目標を完全達成する1枚です。サイズも先日のワラサ乗合船での1枚(36cm)を上回ってます。絶望の果て(おおげさ?)に頂いた海の神様からのプレゼントと感じました。


写真撮影より前に、即座に鈎を外して仕掛けを再投入します。もちろんタナは同じ12m。


そして次に、急いで2本目の竿の仕掛けを交換します。今度は6号・8m・1本鈎にしてみました。ハリス号数と長さ以外の構成は6m仕掛けとほぼ同じですが、ビーズが変えてあり、クッション1mを付けてあります。この竿のタナは1本目より1m深くします(クッションの分、実際には2m程の違いになる想定)。


そこまで進めてから、あらためてボート上に横たわった真鯛を眺め、写真撮影です(上の写真がこの時のものです)。


アタリは続きませんでしたが、この1枚の存在は考えれば考えるほど驚きであり、嬉しいものでした。一瞬、早上がりを考えたほどです。


でも、この後も鯛がアタる予感がありました。真鯛は必ずまた回ってくると思われます。



その直後、2人乗りの船外機ボートが近づいて来ました。朝方ボート乗り場でご挨拶させて頂いた方々です。


「調子はどうですか?」声をかけていただきました。

「アタリは1度だけですが、真鯛が釣れました~」

「おめでとうございます


こんなやりとりをさせて頂きました。この時、僕はどんな顔をしていたんでしょう?自分では思い出せません。時計を見るとちょうど12時でした。


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この時のボートの位置の参考です。

その後も、竿は常に一定のペースで打ち返します。


次のアタリは12分後に来ました。35cm程の食べ頃サイズです。


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手尺で37cm。食べ頃サイズ?

そして、その30分後にまた同じサイズ。


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同じ仕掛けにしか掛かって来ません。

両方とも1本目の竿に来ました。水深の半分ほどのタナです。どうやら今日はこの場所のこのタナが真鯛の回遊コース?になっているようです。



その20分後(PM1:00頃)、眺めていた竿先が目の前で深くお辞儀をして海中に突っ込みました。今までで1番の大アタリです



急いで竿を手にとると、重さがありません。どうやら鈎が外れてしまったようです・・・。仕掛けを上げてチェックすると、なんと鈎がありません切れたハリスをよく観察するとブタの尻尾になってます


強度的にはチモトが切れるはずはありません。どうやらこれまでに釣れた真鯛の歯でチモトが傷ついていたようです。ハリスは必ずチェックしていましたが、チモトまでは見ていませんでした。反省です・・・


もう沖上がりが近い時間です。せっかくの大アタリを無駄にしたことを悔やみました。


でもすぐに気持ちを切り替え、ハリスを1cmカットして鈎を結び直しました(船上で鈎結びをする時も、強度に自信をもって結べます。過去の実験の成果を感じられる瞬間です)。



そしてその15分後、結んだばかりの鈎に何かが食いつきました。
またしても竿先が海中に突っ込み、すごい勢いでドラグが鳴ります。これは最初の1枚よりも数段強い引き込みです!良型のイナワラ?引き込みに慎重に耐えているうちに解りました。これは間違いなく鯛、それも大鯛の可能性が高いです


この竿は真鯛釣りのために購入したムーチングロッド。クッションなしの4号ハリスですが、ドラグの働きと、根本から曲がっている竿身が強力な引き込みを完璧にいなしてくれました


水面下に揺らめく白い魚体が見えた時、僕はその大きさに息を呑みました。


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借り物のネットからはみ出してます•••。

信じられない大鯛です。今までのサイズと同じタナでこんな大物が掛かるなんて考えてもいませんでした。すべてが予想外。いつもは良くない運が、今日に限っては良い方に転んでくれた・・・。そんな、「運」だけの釣りです。



この時点でPM1:20。沖上がりをPM1:30に考えていましたし、今の1枚が35Lクーラーをほぼいっぱいに埋めてしまったので、これで終了です。


大鯛が掛かる前から放置状態だった2本目の竿を上げにかかってみるとなにか重い引き揚げてみると、驚いたことに真鯛が付いてました。おそらく大鯛と格闘している時に掛かっていたんだと思います。今日5枚目の真鯛です


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まったく気付きませんでした(>_<)。




いったいなぜ釣れたのか?あんな浅い水深で、それも真鯛だけ。しかも大鯛まで!いくら考えても、何もわかりません。僕の力ではありません。


「運」?・・・それとも、これのおかげ?


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父の日に9歳の娘から貰った真鯛のお守り。

それとも、今回は父と叔父が釣らせてくれたのでしょうか・・・?





【下船後】


下船して釣果を報告すると、社長さんもsatoshiさんも喜んでくれました。本当に暖かい方々です。大鯛の計量をしてくださり、68cm・4.2kgと判明しました。


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自分が釣った魚には見えません。

計量後、僕の次に戻ってこられた手漕ぎボートの御仁はさらに大きな真鯛を釣っておられました(71cm・4.8kg)。クーラーボックスを拝見すると50cm強のイナダも入っていました。青物も回っていたんですね!(僕はまったく気配を感じませんでした


自分の釣果のうち2枚は、なかねボートさんに差し上げ、真鯛3枚を持ち帰りました



釣果:マダイ5(最大68cm・4.2kg)、カサゴ3(リリース)


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本文を読んですでにお気づきの方もいるかもしれませんが、今回は釣り自体の内容以外でも、失敗だらけ?の釣行でした。


【本日の失敗リスト!】


・持ち込んだ新品のランディングネット、やはりちょっと小さかったです。心配した大吟醸さんがご自身のネットを貸してくださりました(大さん、有難うございました)。

・今日こそは!と気合を入れて「バナナ」を準備したのに、車の中に置き忘れてしまいました

・タナ取り作業にリズムを与えてくれる便利なストップウォッチ。途中で海水をかぶって壊れてしまいました

・魚の気配がなく、打つ手が外れ、焦っているうちにiPhoneがバッテリーが切れに。GPSログが取れませんでした





いろいろと課題を残した今回の釣りですが、間違いなくこれまでの手漕ぎボート釣り人生最大の好釣果です。家族も喜んでくれました


しかし疲れました。考えてみれば今年はここまで夏の釣りをしていません。体が夏の海に慣れていなかった感じもします。暑い中、好き好んで海の上に出る人種は、本当にモノ好きなのかもしれませんね


仕掛け等の細かい内容は、後日補足記事にてご報告させていただきます。


ブログ1周年の記念にちょっと釣り運を借金した気分?今後の釣り運が心配です





2012年4月27日 (金)

【釣行記補足】GPSログ・釣行テーマ・仕掛け・その他について

平成24年4月25日(水)観音崎手漕ぎボート釣行のGPSログ


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鳥瞰図的な角度にしてみました。ちょっと解りにくい?(^^;;

2箇所の走錨にご注目ください。釣行記本編にも書きましたが、アンカーを引きずって流されることは観音崎では当たり前と思った方が良いようです。


Kannonzaki2404252
沖に出てからの走錨ライン。放っておいたら果てしなく止まらなそうな•••(汗。


≪今回の釣行テーマについて≫


1.観音崎でのボート釣りの流れや流儀を知ること
朝の乗船までの流れについては本編に書きました。大津との1番の違いは、やはり潮流に合わせた出船時間のチョイスでしょうか。大津は混むことも多いので、出船時間の1時間以上前に来る人もいますが、観音崎ではボート屋さんの営業時間より潮流の時間に合わせるのが良いと思います。


言い方を変えると、実釣時間が短くチャンススタイムに集中して攻めるスタイル、とも言えるかもしれません。


観音崎は狭い範囲に釣り船、船外機付きポート、手漕ぎポートが入り混じる特殊な釣り場という表情があると聞いています。今回は平日だったこともあり、釣り船は入って来ず、同じポイントにきたボートもありませんでした。休日に色々なポイントに行く時には、また多くの注意が必要になると思います。でも人が少ない分、ボート屋さんや常連さんとお話しできたことは素晴らしい体験でした


2.観音時のボート、アンカー、そして潮流に少しでも慣れること
驚愕の潮流については釣行記本編の通りです。
ボート船体については、大津とほぽ同じと見て良いと思います。違う点は、アンカーロープを引っかけることができる滑りの良いバ一が舳先近くに取り付けてあり、ボートの真ん中に座ったままでも口一プが引っ張りやすいことくらいです。1番心配だったナイロンバネクランプ製の自作魚探振動子固定具も、まったく問題なく取り付けることが出来ました


アンカー。本編で書かなかったことがひとつ。アンカーロープの真ん中くらい(?)に金具による接続部があり、揚がらなくなった時にそこから外せるようになってます。外したフックに、ボートに積み込んであるオレンジ色のブイを取り付けてから浜に戻れば、後でボート屋さんがアンカーを回収しやすい、という仕組みです。


3.事前に作成したポイント分布図の水深、地形をできるだけ確認する
今回はGPSを頼りに移動することはありませんでしたが、できるだけ魚探をチェックして水深と海底の地形と反応を見ていました。そして変化のある地形をかなり見ました。


観音崎は底質の反応は砂地でも、潮流に削られた崖のような斜面が砂をかぶっている感じで、カケアガリにはたくさんの小さな根が顔を覗かせているようです。根回りには海藻も多そうです。ただし、今回通ったコースだけの話であり、急激に水深が変わるようなエリアにはほとんど近寄っていません。


覗くことができた範囲では、海底は思ったより複雑な地形で、潮が緩むような場所のバリエーションが豊か。もしアンカリングの問題がなければ、ポイントだらけ??と思ってしまいました。


GPSに仕込んでいたポイント図。大局的な地形の把握に間違いは無く、今後の戦略の柱になると思います(たけちゃんさん、有難うございます)。


4.自作仕掛けでメバルかアジ、イシモチを釣る
今回はボート屋さんで伺ったメバルのポイントを攻め続けました。後ろにカケアガリが迫っていてタナ取りが難しかったこと、サメとの格闘で時合を浪費したことが釣果が伸びなかった原因と自己分析してます。


全長4mの仕掛けではエダスにしか魚が掛からず、しかも底からビシを7m切ったタナでもマイクロカサゴが掛かりました。上向きでエサを狙うメバルに対し、タナが合っていなかったことは明白ですこの点から考えると4匹釣れただけでもラッキーだったかもしれません。


ただ、サメが掛かった時はタナが合っていた気がします。6m・3本針の仕掛けを、ビシを底から10m切って流していました。上針にはメバル。そして先針にもメバルが掛かり、それにサメが食いついたんだと思います。先針にも掛かったとすれば、カケアガリの地形に対して適正に仕掛けを流せていたことになります。どうやら潮下側のカケアガリは相当な規模の斜面だったようですね


ちなみにイワシの頭が一荷で釣れた時は、ビシ位置で底から7mでしたが、潮と風が止まり、ボートの位置がずれ、カケアガリの斜面から離れていたいました。仕掛けもビシの下に垂れ下がり、中層を漂っていたはずです。そこに回遊イワシが掛かり、追ってきたメバルに食いちぎられた•••。それまでの釣りとは全く違う状況です。頭も残さず食べてくれれば良かったのに・・・


反省点は多いのですがとりあえず自作仕掛けでメバルを釣りましたので、及第点かな?




≪今回使った自作仕掛けについて≫


今回から、実釣に使った自作仕掛けレビューも書くことにしようと思います。釣れなかった仕掛けも書きますので、「この状況でこの仕掛けはダメなんだな」とか「こう作ると釣れないんだね」等の悪い見本としてもご利用ください


【エステル3号・全長4m・3本針仕掛け】
モトス エステル3号4m
エダス エステル3号25cm
枝 針 玄人アジ10号×2(夜光ビーズ有り)
先 針 グレ(メジナ)9号(ビーズなし)
エダス元位置 スナップから1.2m及び2.0mの2箇所
針・エダス結び 内掛け結び・8の字結び


今回の実釣ではメバル3、カサゴ3、トラギス2、シコイワシ1を釣りましたが、すべて枝針に掛かっていました。エステルは比重がナイロンとフロロの中間で、強度も高い材質です。ある程度の潮が流れる中、ビーズ付の枝針で撒き餌を追って浮いた魚を狙い、少し沈み気味の先針で、ちょっと離れて回遊する中・大物に合わせるようなイメージの仕掛けです。


今回の観音崎では潮が速すぎてイメージに合わないばかりか、すぐ潮下にある(と思われる)カケアガリに着底してしまい、先針は機能しなかったようです。もともと大津向けに考えた仕掛けなので、次回は大津で試してみます。


【エステル3号・全長2.4m・3本針仕掛け】
モトス エステル3号2.4m
エダス エステル2.5号25cm
枝針、先針は上記と同じ(3本とも夜光ビーズ有り)
エダス元位置 スナップから1.0m及び1.7mの2箇所
結び方は上記と同じ


市販の4号6m3本針(マダイ仕掛け)がドチザメと玉砕した後に取り付けた仕掛けです。潮が緩い時に使う小物狙いの汎用仕掛けのイメージです。市販仕掛けに似せてありますが、自作で強度を出してあります。


今回の実釣では潮止まりに投入した上に短時間しか使えなかったこともあり、イワシの頭2つ(笑)しか掛かりませんでした。もうちょっと運があればきっとイワシを食いちぎった奴(良型メバル?)が揚げられたと思うんですが・・・。これもまた効果の確認は次回以降に譲ります。


観音崎はとにかく潮が速く、付けエサのオキアミがクルクル回転してしまいます。そのせいで仕掛けがすごくヨレます(まっすぐに針刺ししても、水圧でオキアミがこき下ろされてしまいます)。ヨレを防ぐことはできませんが、ヨレが結び目を作りにくい様、コシの強いラインを使うことが良いような気がしました。




≪その他≫


◎本編では大事なことを書き忘れていました
K-aoruさん流儀を拝借した「おまじない」です。


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観音崎では必須と習いました!

11時頃に頂いたセブンイレブンのチーズケーキ
これ、ただのチーズケーキではありませんでした「超大物チーズケーキ」みなさんも是非お試しください・・・


◎イワシの回遊について
今回の実釣中、魚探画面にはひっきりなしにカタクチイワシ(シコイワシ)と思われる大群が映りました。タナは群れによってまちまち。群れの形も水深いっぱいに拡がるケースもあれば、直径10mくらいの見事にボールのように丸い群れも見ました(防御体制の「イワシ玉」?)。
激速の潮でも、潮止まりでも関係なしです。このイワシを追って必ず大物も入ってきているはずです。イワシの頭が一荷で釣れたことで明らかなように、この状況でのイワシの生き餌は強力です。イワシを釣る仕掛けや伊豆式サビキのような落とし込み仕掛けの準備をしておけば、楽しみが増えること間違いなしです。


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これは最初のポイントでの反応のひとつ。

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これは潮止まり後に沖に移動する直前。イワシの頭が釣れた頃。北西に流され始めた位置です。

◎アンカリング難易度が・・・
潮が速い時、アンカーが止まる場所は根かカケアガリがある場所になると思います。そうするとボートの下が自動的に潮表になることが多いのは良いのですが、根の際を回遊する魚を狙うことは非常に難しいことになります


今回も魚探で良い地形と魚の反応がある場所を見かけましたが、そこに仕掛けを入れる方法が無い(アンカリング不可能)ことに気づきました。魚がいることが解っていても狙えない。そんなポイントが観音時にはたくさんあるのかもしれません。何度も何度も繰り返しチャレンジすれば、もしかして何かに引っ掛かってアンカーが止まるかもしれませんが、アンカリング作業に長時間をかける覚悟が必要ですね


アンカーについてもうひとつ。
なかねボートさんのアンカーロープは70m程あるそうです。アンカー自体の重さは大津のコンクリアンカーの7割くらいかと思いますが、ポイントの水深が大津の3割増し以上深いことが多いので、トータルでのアンカーの上げ下ろし作業は大津より疲れると思います(アジ狙いの場合)。


今回、沖上がりの時には50m引き揚げましたが、大津よりツラかったです





本当はもうちょっと噛み砕いた説明や図解を交えて複数回の補足をしたいところですが、次の釣行が迫っているため、本編も補足も無理やり突っ込んで1回ずつにまとめました(もしかしたら後日、追加の補足記事を雑談として出すかもしれません)。


GW前半、息子との大津釣行を計画中です





2012年4月26日 (木)

【釣行記】平成24年4月25日(水)観音崎・なかね賃ボート店さん

2ケ月半振りの手漕ぎボート釣り。初の観音崎です


・大潮の後の中潮でしたが、あまりの潮の速さに度肝を抜かれました。
・メバル狙いのポイントを教えて頂き、潮が変わるまで移動せず釣り続けました。
・潮の緩急に関わらず、常にイワシの大群が回っていました。
・釣果は振るいませんでしたが、魚影の濃い海であることが垣間見えました。
・ハイライトはドチザメ?^^;


それでは詳細をご報告します。





平成24年4月25日(水)、観音崎・なかね貸ボート店さんから出船しました。潮は大潮の後の中潮。干潮PM1:06。中潮とはいえ、AM6:08の満潮から150cmも潮位が下がる日です。
天気予報は曇りのち晴れ。風は朝方が北寄りの風3m、午後に南風に変わる予報。良好です


前日になかね貸ボート店さんに電話してボートの予約をしました。「手漕ぎで平日だったら予約なしでも大丈夫だよ」とのお言葉がありましたが、予めお願いすると撒き餌の解凍もしておいてもらえます(1ブロック300円)。休日は手漕ぎでも予約が安全?かもしれません。


出船時間はAM7:30。ただし車で来る場合、近くの県営駐車場に停めることになるのですが、その駐車場の開場はAM8::00なのでご注意ください(後述しますが、大津と違って観音崎は定時に出船する必要が無いことも多いようです)。


平日釣行なので佐原の「釣り具のタックル」さんは朝は開いてません。なかね貸ボート店さんも大津の石田ボートさんのように仕掛けやエサが購入できることが、とても便利で助かります



自宅をAM5:00出発。平日は環状8号線が込むことが多いので心配しましたが、それほどロスタイムなく通過。馬堀海岸IC近くの風速表示は「1m/s」。テンションがあがります


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よく見えませんが「風速1m」と表示されてます。

AM6:30、なかね貸ボート店さんに到着。まだお店が開いてません。ちょっと早く着すぎてしまったようです。ここは小さな入り江の砂浜になっていて、とても綺麗な場所です。


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こじんまりと景色に馴染んだ感じのお店です。

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綺麗な浜辺ですね〜。

7時前にご主人が来られました。お若くて「ご主人」というより「お兄さん」という感じです。気さくで親切な方で、ポイントのこと、常連さん方のこと等、色々とお話しを伺うことが出来ました
今日の希望はメバルかアジということ、そしてまったく初めてなので、オススメがあればそのとおりに行動します、と伝えると、お店の前方、水深35m付近が良いのでは、とのことでした。


ご主人と会話していると、キャップをかぶった老練な紳士が現れました。「社長」と呼ばれる常連さんです。この方も初対面にも拘わらず気さくにお言葉をかけてくださいました。


メバルかアジを釣りに来た、と僕のことをご主人から伝えられると、「では今日はメバルを狙いましょう」と仰り、その後、この日のポイントやアンカリングのアドバイスはすべてこの方がご指導くださいました(海の上で携帯電話で会話してまで)。こんな親切はなかなか無いと思います


AM8:00頃に岸払い。見たところ出船は僕だけ。後から感じたのですが、常連さん方はいつも朝イチ出船をする訳ではなく、潮の早い時間を避けて出船されるのが常識のようです。
また、2馬力船外機に乗られる方々も多いみたいですね。


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これはボートを出す前の写真。乗る時は浜に出してくれます。

沖に出てからお店に電話をします。すると社長さんから「あと40m沖に出て」等のご指導が有って、アンカリングポイントに導いてくれます。「そこらで落として」。アンカー投入です


ここで観音崎が大津と大きく異なる点が現れます。大津では「ポイント付近にアンカーをうって釣る」のが普通ですが、観音崎では「根やカケアガリの数十~100mほど潮上にアンカーをうって、ズルズルと潮に流され(走錨)、アンカーが引っ掛かって止まったところで釣りをする」スタイルが普通のようです。社長さんのご指示のアンカリングポイントは、この走錨分を考慮した場所なのです。


今回のアンカリングもうちょっと具体的に説明すると・・・。


まず、沖に出た時点でとても速い潮流にさらされました。漕ぐ手を止めるとすぐにかなり流されてしまいます。Aがアンカー投入地点。Bがカケアガリにアンカーが引っ掛かってボートが止まった地点です。


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アンカーが効いたことを確認し、すぐに実釣開始です
しかし、すぐにまた何度も驚愕してしまいました。多いので箇条書きにします


1.80号ビシは論外として、120号シャベルビシでもラインがが斜め45度に入っていきます。

2.海底からタナ取りをしてすぐ、ラインが糸鳴りをしていることに気づきました。竿から手元にビリビリと伝わってきます。潮がラインをこするだけでこんな振動が・・・。

3.シャベルビシからの撒き餌の出具合を調整しよぅとしたのですが、「上下全閉」にしているのに、10分と経たずにビシがカラッポに!(置き竿にしてるだけでですよ?)

4.120号シャベルビシが潮の抵抗を受けている状態。めっちや重いです。魚が掛かってるわけでもないのに120号負荷の竿が根本から曲がります(5:5調子の竿ではありますが^^;)。

5.さらに・・・。早い潮に乗って大量の海藻が流れてきます。それがラインに絡まります。絡まった海藻が潮の力で次々と斜めになったラインに沿って沈んでいきます。そしてビシのところまで行って溜まります。「120号ビシ+溜まった海草+激速潮流」の抵抗。これは想像以上の重みでした。ただの打ち返しが労働になります。

6.AM8:30の潮の状況。付けエサのオキアミを1匹海面に投入すると、4~5秒ほどで視界から消えます。1秒に1m以上流されてます。大津で経験した1番早い潮の倍の速さです。
7.表層の方が潮が速いでず。ただし、底の方もかなり早い潮が流れていることは間違いありません。地形が変化に富んでいるので、表層と狙いのタナでは潮の向きが違うことも想定に入れなければなりません。


ボートが常に揺れます。波で揺れているのではなく、潮流に弄ばれて揺れるんです。舳先は潮を切っていますし、船体は常にパチャパチャと音を立ててます。感覚としては、常にスローモードの曳舟サービス (葉山等の)でボートが曳航されている感じです。


これで大潮じゃないとは・・・。



驚傍の潮流の話だけでだいぶ記事が膨らんでしまいました。そろそろ先に進みます


とにかく、潮が緩むまでは何もできない(撒き餌の無駄)と思い、置き竿1本で様子を見ることにしました。自作のエステル3号・全長4m・3本針仕掛けです。エダスはビシに寄せ気味でビーズ付き。先針だけ遠めになってます。


ポイントの状況を書いときます(驚愕の連続で話が混乱気味)。


水深は29m。底質は完全な砂地です。アンカーが引っ掛かっているカケアガリの上にある小棚のような場所だと思います。アンカーが引っ掛かっている水深はおそらく40mほど。そこから一気に10m程もカケアガった場所。アンカリングの経緯を考えれば当然のように潮表です。


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砂地の小棚。

10~15分おきに少なめの撒き餌を詰めて打ち返すだけで、あとは放置プレイにします


AM8:30 クラカケトラギス
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いつも1回は会います。

観音崎最初の獲物はこいつでした。どこで釣ってもよく会います。真ん中の針に掛かりました。こんなに早い潮でも喰う魚はいるんですね!ビシが底から5mの時に掛かってました(アタリは解りませんでした)。


この潮であれば仕掛けも底から4~5mは離れているはず。誘ってもいないのにトラギスがそんなに浮いてきた?おかしいです。おそらくボートの位置より潮下側は更に駆け上がっているんでしょう。ビシが流される距離と仕掛けの全長のせいで、仕掛けが砂地のカケアガリに這っているのかもしれません。


タナを2m程上げます。


AM9:00 メバルとマイクロカサゴの一荷
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本命!\(^o^)/

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ここにもやっぱりいるんですね。色が綺麗です。

更に潮が速くなりました。まさに「川」です。耳を澄ますとせせらぎの音が聞こえてくる気さえします。そんな中、明確なアタリがあり、メバル(とマイクロカサゴ)をゲット2匹ともエダスに掛かってました。メバルは今日の本命です。ボウズ逃れ&自作仕掛けでの本命ゲットでひと安心。しかし、こんな急流でも魚が喰うんですね。底の方は幾分流れが緩いのでしょうか。


AM10:00 ウミタナゴ×2
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嫌いじゃありません。

少しだけ潮が緩んだ気がします(でも依然激速)。仕掛けを打ち返し、ビシが底から4mの位置から誘いを入れて7mで置き竿にした直後にヒットしました。エダスです。お腹が膨らんでいますが良型なのでキープ(帰宅してから罪悪感を感じることに・・・)。


仕掛けを再投入して同じタナを攻めると、すぐに再度のアタリがあり、ほぼ同じ型のウミタナゴが釣れました(これもエダス)。これもキープ。ウミタナゴは嫌いじゃありません。でも2匹いれば十分かな


AM11:15 トラギス(婚姻色?)
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婚姻色のアイナメみたいな色です。

11時頃、潮が明らかに緩んできたので2本目の竿を入れました。フロロ4号・6m・3本針のマダイ仕掛け。これは市販仕掛けです(ハリスの長いふかせ仕掛けはふかせ具合が難しく、まだうまく自作できる自信がありません)。ポイント的にマダイは狙っていませんが、潮が速いので少しでも長いハリスが合うかと思って投入してみました。この竿のビシは底から10m切ります。以降は2本目の方を置き竿にし、最初の竿は撒き餌を惜しまずに誘いを入れるようにします。


AM11:20 メバル2連続(正確には3連続)、そして・・・。
最初の竿の仕掛けを打ち返し、ハリス分からスタートして2m誘ったところでガツンとヒットメバルです。続けて同じタナを誘ったらまたガツン2連続です。時合が来たと確信します。しかし、3度目の仕掛けを再投入した直後、置き竿の竿先が海に突っ込みました。7:3調子のワラサ竿がグングンと胴からしなりますこれは大きい


すぐに竿を変え、ファイト開始です。最初の竿の様子から首を振る魚であることは解りました。期待が高まりましたが、1分もしないうちに「これはサメだ」と確信しました。とてつもない重さ。時々グングンと首をふるものの、シヤープさがありません。長い魚の感じです。


ここで悩みました。選択肢は2つ。「釣るか?」「切るか?」


貴重なメバルの時合です。サメに構っているのは時間がもったいない気がします。でもサメを放すと魚が散っちゃう可能性もあるかもしれません。また、ラインを切るにしても少なくともビシと天秤は回収したいです。つまり、どちらにしても魚を浮かせるまでは頑張らないといけません。


そして、あと3つ理由があって、僕は「このサメを取り込む」ことに決めました。
理由は以下です。


1.この竿とリールは昨年9月にワラサ乗合に乗る話があった時に一大決心をして購入したもの。手持ちの中で1番値の張るタックルです。竿のパワーと、リール(電動リール)の扱いに慣れるために、最後まで戦いたいと思いました。

2.この竿、この獲物が初ヒットです。つまり、竿の「魂込め」になります。今後の竿の運勢がかかっていることを考えると、この獲物は逃せません

3.相手はたぶんドチザメでしょう。おそらく針掛かりした魚に食いついたんだと思います。以前、KAKEさんのブログで大きなドチザメを取り込んだ写真があったのを思い出しました。「こんなのよく取り込めたものだなぁ」と感じた覚えがあります。つまり、頑張れば取り込める可能性はある、ということです(とてつもなく重くて不安はありますが)。


そして、ファイトを再スタートしました。


最初、電動巻き上げにトライしましたが、リールが悲鳴を上げるぼかりでほとんど巻けません(4号ハリスなのでドラグもガチにはしていません)。壊れてしまったら最悪なので、電動巻き上げはすぐ封印しました。竿を立て、手巻きで少しずつポンピング。暴れたら竿で耐えつつ、最低限のラインを出すという繰り返しです。


20分ほどかかって、ようやくビシが見えました。ビシの次に見えたのはなんと「メバル」(これでメバルは3連続ヒットです)。そして、気絶してやる気のないメバルの向こうに、巨大なグレーの長い影が見えました。やはりサメです。


一度浮かせてからも、このサメは6回引き込みました。先針に掛かっており、天秤から7m以上先(50cmのクッション有り)にいるので、ハリスを手で手繰るのが大変です。竿もクッションもない状態でハリスを手繰るのは危険でもあります。もし指にラインが絡みついた状態で引き込まれたら・・・。怖いです


そして7回目のチャレンジで、ようやく巨大なサメの頭がタモに入りましたすかさずタモと腕で抱き上げてボートに取り込み時間はAM11:55。35分程かけての取り込み成功です


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デカ!太!持ち上がりません。一体何キロ?

でも、タモが名誉の犠牲を遂げてしまいました・・・。


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軽々とひん曲がりました。

やはり「ドチザメ」です。しばらくボート上で暴れて大変でした。メジャーを忘れてしまったので、手尺で計測(仕掛け作り用に手尺は訓練しています)。126cm。体表で測っているので弧を描いた距離です。実際は120cmくらいだと思います。


しまった人生最大魚を更新してしまった
(これまでの記録はハワイで釣った115cmのサワラ)


迂闘でした・・・。この記録をまともな魚で更新することは不可能に近い気がします


すぐにメバルの方も回収、船内の整理。そしてドチザメの写真をとって、釣りに戻ります(サメ放置)。


しかし時間はすでに正午。潮はほぼ止まってしまっていました。風も止まりました。海は完全な凪です。メバルはもう掛かりませんでした(おそらくボートの位置もズレ初めていたはずです)。


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穏やかで気持ちよく、ちょっと暑いです。

PM0:15 イワシ
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まあまあな型です。

竿を打ち返していたら、イワシが付いていました。このままもう一度仕掛けをおろそうかと思いましたが、エラが切れてしまっていたので諦めました。


PM0:30 ミニカサゴ一荷
潮が止まったため、仕掛けがカケアガリに着底しているようです。ここで手を考えます。これまで書きませんでしたが、実はイワシの大きな群れが朝からずっと中層を回遊しています。他の魚は望み薄なので、イワシを釣ってみようか、という気持ちが湧いてきました。


色々思案していると、なかねポートさんから携帯電話に着信記録が入っていることに気づきました。すぐに電話を掛けます。すると、社長さんからまたアドバイスがありました。


「潮が止まって流され始めてるから沖に移動して」


沖を見ると北西に1艘のボート、北東に2艘のボートが見えます。話を聞くと、北東の2艘のボート付近でアンカリングすれば、流されて北西のボートのあたりでアンカーが効くはず、ということらしいです。


アドバイスに従い、仕掛けをあげて準備します。置き竿の仕掛けをあげてみると・・・。


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見事です!

本日の最小記録。「イワシの頭・3cm」です。しかも一荷で釣れました。おそらく良型メバルの仕業でしょう。頭まで食い込んでくれれば針掛かりしたのに・・・。ちよっと悔しいです(イワシが掛かったことにも気づいていませんでしたが)。


これで確信が持てました。イワシを釣って生き餌にすれば何か釣れるはずですまずはアドバイス通りにボートを移動し、アンカーを投入(移動前にサメをリリース)。ボートの移動をする際、南風が吹いていることに気づきました(予報通りです)。そして今度は仕掛けをサビキに変えます。ところが、ここでミス発覚。観音崎用に持ち物を絞り込んできた際、サビキ仕掛けは入れたんですが、サビキカゴを入れ忘れていました・・・。


サビキ仕掛けだけ垂らして誘ったり、オキアミを付けてみたりしましたが、イワシが掛かりません。イワシが釣れないと話が進みません


そうこうしているうちに、気が付くと南風がかなり強くなってきました。iPnoneで最新の予報を確認すると、これから6m/秒程度の風が吹くようです。潮もゆっくり(大津的に見ると早いレベル)流れ始めています。


ボートの位置を確認すると、アンカー投入位置より既に20m程も走錨しています(アドバイス通り)。このまま進むと、アジやマダイも狙えそうなポイントに寄って行くことになります。


ここで非常に悩みました。8mのマダイ仕掛けを投入して、走錨しながら釣れば、うまくポイントに撒き餌と仕掛けを流せるかもしれません。しかし時間はもうPM2:15。しかも南風が強めに吹き始めています。


この状態で朝方の激速の潮流が反対向きに流れ出すとすると・・・。岸に戻るのが大変になることが明らかです。ボート漕ぎにはある程度自信がありますが、あの驚愕の潮流を目の当たりにした後ではそんな自信は紙のように薄いものです。


結論として、沖上がりすることにしました。


今回の目的は観音崎となかねボートさんを知ること。釣果は二の次です。それに事前に設定した釣果目標は達成してます。これ以上欲は出さないことにしました



岸に帰ると、ご主人が波打ち際で待っていてくれました。今日初めて会った人なのに、なぜか顔を見るとホッとした気持ちになりました。


ご主人さんの親切さについてもうひとつ。


ボートの上で電動リールのバッテリー(iPhoneのサブバッテリーを兼ねてます)の端子のキャップを紛失してしまったんですが、下船後にご主人が見つけてくださり、わざわざ駐車場まで届けにきてくださいました。


「帰りの高速、取り締まりが厳しいから気を付けてね」


本当に温かなお心遣いです。心から感謝いたします



釣果:メバル4、ウミタナゴ2(以上持ち帰り)、ドチザメ(120cm)1、トラギス2、マイクロカサゴ3、シコイワシ3(2匹は頭のみ)


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次回は釣果を追求しますよ〜

釣果は貧果に終わってしまいましたが、久しぶりに手漕ぎボートで海に出れて、心と体がスーッとほぐれて解放されたような気分です。また、秋のマダイ本番に向けて、この時期に観音時に行って本当に良かったと思います。想像だけでは、ここまで違う釣りだとは思いませんでした


今回の記事を読み返すと、難しさが際立つような印象になるかもしれませんが、魚種・魚影・サイズ、そしてボート屋さん。どれをとっても観音崎は第1級の釣り場だと思います。


釣りを通じた人や自然との出会いに、今日も感謝です


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P.S.
記事長すぎ7000字を超えてます(汗。前後編に分けた方がよかったかもですが、ちょっと後ろが立て込んでいて1本で出しちゃいました。開くのが重い記事になってしまったら申し訳ありません(>_<)。





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