【釣行記】平成26年11月21日(金)京急大津・石田ボートさん
今年最後の青物狙いです

モデル:ATSさん
だいぶ遅くなってしまいました。
今年10回目の釣行になります。9月から始めた青物狙いも今回で4回目。
だらだらするのも良くないので、今年の青物狙いは今回で区切りをつけることにします。
そして結局、今年は1本も釣れずに終了でした。
いろいろ感ずるところのあった今年最後の青物狙い。
今回は補足記事分も1本にまとめて軽めに書いてみようと思います。
それでは釣行記、スタートです
【予想&作戦】
今回もまた作戦の段階の話を前提として置いておきます。
前回の大潮では上げ潮が非常に強く、下げ潮が流れなくて上げ潮の流れ出しが早かった実績があります。もし同じ展開であれば、時合は下げ七~九分(弱い)、上げ一~二分・五~六分あたりに訪れる予想になります。
しかし今回の上げ潮の強さは前回ほどでない可能性があると思いました。従って下げ潮も緩やかに流れ、上げ潮の流れ出しと共に訪れる時合も少し遅れるイメージを頭に入れておきます。
そこから考えた作戦朝方は富士山出し北部でアジ狙い。アジ狙いは結果に拘わらず2時間で切り上げ、AM9:30までには上げ潮の流れ出しを狙って中根付近に移動します。しかし3日前に富士山出しで竿を折られた方がいたという話なので、富士山出しでもアジが釣れたら即泳がせをスタート。出来るだけ大きなアジに交換しながら、1日出し続けます
※結果、下げ潮に関してはほぼ予想通り。しかし上げ潮の流れ出しは遅れる方の予想より更に遅く上げ三分頃で、上げ六分頃からはほぼ止まってしまいました。「上げ潮優位」とは言えず、ほぼ潮汐通りと言える時合だったと思います。
【GPSログ&実釣について】

とにかく潮の澄み具合に驚いた1日でした。
①富士山出し北部
朝の石田丸さん情報でも、アジが最近安定しているのは富士山出しというお話しがあり、最初のポイントには迷わずに済みました。
AM7:15頃、富士山出しに1番に到着。6m/秒程度の北風が吹いていて海面にも少々白波が見えるものの、気持ちよく晴れています。僕にとっては久しぶりの「釣り日和」。アンカーも1回微調整するだけで決まってくれ、スムーズなスタートです
。
水深23m。最初にコマセの絨毯を敷き、ウィリーで実釣開始まず最初にビックリしたのは潮の様子。「激澄み」です
強風で海面が波立っているのに、ビシが水面下7mの位置で視認できました
。こんなに澄んでるのはいままでに見たことがありません。もし凪だったら10m下でも見えたかもしれません。
アジは明るさの変化に敏感な魚です。これは・・・マズイ。
そしてやはり、アジがいません。アタリは出るのですが、コメバルばかりです。しかも、ブルーのウィリーにばかり掛かってきます。これは間違いなく魚達のところまで日差しが通っています。
こんな状況ではアジ達はパニックモードでしょう。
どこかで震えながら身を寄せ合って隠れていると思われます。
周囲に4艘のボートが集まっていたのでしばらく様子を見ていましたが、やはり釣れていません。良型メバルでも出てくれないかな?と少し粘りましたが、時間も限られているので1時間と経たないうちに移動することにしました。
②武山出し沖
少しでも暗い場所を考え、武山出し沖の深場に行ってみることにしました。
AM8:20、西側から近づき、海苔棚のロープの無い水深30mラインにアンカーを落としました。初めて入る場所です。付近には誰も浮かんでいません。魚探に魚の反応はなく砂地です。ちょっと不安もありましたが、とりあえず仕掛けを投入します。
不安はすぐ消えてくれました。
仕掛けを入れた直後に小気味良いアタリがあり、揚げてみると20cmほどの大津アジ

これこれ、幅広の黄アジ!まさに大津アジ!\(^o^)/(ブルーのウィリーが分かりますでしょうか)
そこから入れ食いが始まりました。毎投ビシをタナに合わせると数秒で掛かります。ダブル、トリプルも発生します。過去最高のペースです 身を寄せ合って隠れているところを狙い撃ちするのも気が引けましたが、謹んで釣らせて頂くことにします
。
アジのアタリが少し止まったと思われた時、すぐに泳がせをスタートしました。大物の回遊を妄想しましたが、これは勘違い。アタリが止まったのは仕掛けが絡んでいたせいでした。仕掛けを入れ直すと、再び怒涛の入れ食いが再開です。
今日の本命はアジではありませんが、非常に良い釣れ具合だったので自己記録の「ウィリー1時間で20匹」の更新に挑戦してみることにしました。結果、1時間経った時点の数は「27匹」。記録更新です
その後、切りの良い30匹まで釣りたくなってしまい。結局70分間アジを釣っていました。そしてこの10分のオーバーの分だけ、移動の予定時刻を過ぎてしまいました(持ち帰り規制の24匹を超えた分は帰りがけに実家の母のところに置いてきました
)。
③カサゴ根沖
北寄りからの潮の流れ出しの時合を捉えるため、沖に移動します。今回は中根より少し東のあたりを選択して、潮が激澄みなことを考えながら位置取りしてみました。こではアジ狙いの仕掛けは出さず、泳がせ竿と大物狙いの竿の2本体制で攻めます。アンカーが落ち着いてから様子を見ると、潮の表層はごくわずかな北西の潮。しかし仕掛けを入れてみても底潮は弱すぎるのか判別がつきません。どうやらほぼ動いていないようです。
タナを探りながら仕掛けを打ち返し続けて時合を待ちます。しかし、上げ潮優位の場合として予想した潮変わりのタイミングでは潮は動き出さず、AM10:30頃までの間は餌も取られない状態でした。もうひとつのパターンとして頭に入れていた上げ一~二分のタイミングで餌取りの気配は出てきたものの、行動範囲が判然とせず、攻めるべきタナが分からないまま時間が過ぎていきました。
AM10:30頃、近づいてくるボートがありました。「ATSさん」です
ここにくるまでにアジを40近く釣られたようです。澄み潮の難しい状況の中、すごい数です。流石ですね
ATSさんは僕から20m弱くらいの距離に入られて、その後は声を掛け合いながらの釣りに。こういう釣りは楽しいです。
11時半~12時頃だったでしょうか?ATSさんが立て続けに2枚の大鯛を釣るところを間近で目撃 ファイト中も話をしながら様子を拝見してました。ATSさんは釣りでも人間的にも高い経験値をお持ちだなぁ、と感じました(釣り姿から滲み出るものって、ありますよね
)。
※本当に連続でした。後での計量で63cm、68cmでしたが、あのサイズの大鯛が短時間で連続して釣れるなんて驚きでした。漁師さんの格言で「大鯛は『つがい』でいる」というのを聞いたことがありますが、もしかしたら本当につがいだったかもしれませんね。
僕の方の大物狙いはというと、3号6mに真鯛針9号の仕掛けからスタートしましたが、澄み潮に合わせることを意識してどんどん仕掛けに手を入れていきました。ATSさんが真鯛を釣られた時点での僕の仕掛けは2号ハリスにチヌ針2号という状態(手持ちで1番細いハリスと1番小さい針)になっていました。
大物の気配のようなタナの変化を感じることもありましたが、残念ながら食わせることはできず、時合は過ぎて行ってしまいました。
泳がせ竿。
途中何度もアジが暴れることがありました。そんな時に魚探を見ると、いつも底層から表層近くまで激しく泳ぎ回る大物らしき反応が出ていました(おそらくワラサがスズキ?)。
しかし一向に喰いつく気配はありませんでした。
泳がせていたアジのサイズは24cm。もし回遊していたのが3kgクラスのワラサかスズキだとすると、口に余るサイズだったのかもしれませんね(本命はワラブリ以上なので、釣れた中で1番大きなアジを泳がせていました。小ぶりなものに交換しても良かったかも・・・)。
今年最後の青物狙いと決めていたので、名残惜しさもあり、いつもより残業をして最後の最後まで泳がせ竿を出していましたが、残念ながらアタリが出ることはありませんでした。
PM2:30、無念の沖上がりです。
【補足Q&A】
Q.今回の基本(事前)情報は?
A.以下のとおりです。
平成26年11月21日(金)、京急大津・石田ボートさんから出船。潮汐は大潮、干潮10:10。朝方は下げ、中盤から上げの釣りになります。海況図から推測される大津の水温は約16.7度。2週間前から2度低下しています。長く19~18度で踏み留まっていた水温が、ようやく落ちてきた感じですね。予報天気図では関東が2つの高気圧に覆われる好天(複数の高気圧は思わぬ風が吹くこともある気がしますが
)。しかし前日は風が強く雨も降り、少し風や波が残ることが心配されます。もしかすると下げ潮に濁りが入るかもしれません。
※この部分は釣行前に書いています。実際の海は過去最高の「激澄み」でした。
Q.出船前の状況は?
A.こんな感じです。
6時前に大津港に到着し車から出ると、ヒューッと北風が吹きつけます。MICSで確認すると6m/秒程の北風でした。海には白波も見えましたが、不思議と僕の目と肌には「久しぶりの釣り日和
」という悦びが湧いてきました(最近すっかり8~9m位の風が標準になってましたので
)。
平日であり、釣行前日に予報が悪化したこともあってか、出船時間が近くなっても大津港に準備されたボートの数はわずかに5~6艘。港のスベリで待っていると、黒っぽいスーツを着込んだ紳士が大きなタモを抱えながら黄色い原付バイクで乗り付けてきました(表現が難しい)。
大吟醸さんです
先週末の3連休に3日連続出撃されたばかり。さすがに今日はお仕事のようです。抱えていたタモは「ATSさん」に渡すものだそうです(大さんいつも有難うございます!お顔を拝見できただけで力を頂ける気がします)。
※ATSさんが到着されたのは、僕がまさにボートに乗り込んだ時でした。岸ではお話できませんでしたが、本編にある通り、海で並んで釣りができたのでモーマンタイ。会話のある釣りは本当に楽しいですよね
。
朝の石田丸さん情報では、アジは最近富士山出しが安定している、とのお話でした。数日前に青物らしき魚に竿を折られた方も富士山出しだったそうです。
Q.下船後の状況は?
A.珍しいマゴチも出たそうです!
若女将さんとお話したところ、ATSさんの2枚の大鯛の他に、立派なマゴチが出た、とのことでした。場所は武山出し沖の深場だったそうで、僕が朝方にアジを釣った場所に近かった感じでしょうか。マゴチもアジを追って深場に入ったのかもしれませんね。
ここから補足記事分もくっつけちゃいます。
【仕掛けについて】
○フロロ4号2.5m・3本針ウィリー仕掛け
※構成はいつも通りなので省略。
今回も青物対策の4号バージョンです(普段は3号)。今回釣果があったのはこの仕掛け(1本)だけでした。ウィリーのカラーは上が青、下が夜光緑です(先針はオキアミ用のカラ針)。今回釣った30匹のアジの掛かり具合を括ると「青:緑:オキアミ」で「2:1:2」といった感じでした。夜光緑より青に反応が良いことから、魚のタナまで日差しが通っていると感じました。
移動が当たったこともあり、アジの入れ食いは楽しかったです。ウィリーでダブル、トリプルの出る状況は16ヶ月振りくらいでした。本来今はアジが広く回遊していて固まらない時期だと思いますが、環境要因で一時的に深場に押し固まることがあることが確認できて、貴重な経験になりました
。
○フロロ3号6m・1本針仕掛け
黒鯛・真鯛を意識して出した仕掛けです。今回は潮が非常に澄んでいたので、澄み潮への対応を実験するつもりでどんどん手を入れていきました。本編でも触れましたが、より小さい針・より細いハリスヘ・・・と変えていき、最終的には持ち込んでいた中で最も細い2号ハリスと、最も小さいチヌ針2号になりました。
今回、隣で釣られていたATSさんが立派な鯛を2枚連続で揚げられ、僕は一度もアタリを出せなかったので、課題があることは明白です。でも後でATSさんといろいろお話させて頂いたところ、ATSさんが優れた澄み潮対策をされていたことが分かりました。それも含め、今回の結果から得られた澄み潮の時のポイント選択と仕掛けの方向性のヒントは今後に繋がると思います。ATSさん、貴重な経験と情報を有難うございます
○フロロ12号遊動式泳がせ仕掛け(孫針あり)
ワラブリ以上の青物を狙った今回の本命仕掛け。80号オモリを付け、朝方武山出し沖で釣れた24cmのアジを泳がせました。このアジは結局午後2時半の沖上がりまで泳ぎ切りました。

泳ぎ切ったアジくん。お疲れ様でした!(※お刺身になりました)
本編にも書いた通り、カサゴ根沖で釣っている時、アジが何度も暴れました。終盤は小ぶりなアジに交換した方が良かったかもしれません(小ぶりなアジを4匹も交換用に活かしてありました)。
※これは翌日に3kgのワラサが揚がったのを知ってからの後付け的な気持ちかもです。ボートの上ではワラブリ以上の大物しか考えていなかったような気がします。ちょっと頭が固かったかな・・・。
【魚探はどうなった?】
前回の荒れた海での出撃の際、ボートに崩れ込んできた海水が浸水して壊れてしまった魚探のバッテリー。結局まだ新しいバッテリーを用意できていません。
今回は10ヶ月振りに引っ張り出してきた前の相棒「HONDEX PS-500C」ちゃんと出撃しました。

折りたたみの土台があるのもやはり便利。
久しぶりに使ってみて思ったのは・・・。
この子は本当に見やすく、使いやすいですね
防滴構造の本体に電池が入れられることの有難さを、改めて知りました。海底地形の詳細や、魚の反応のきめ細かい判別性等はElite4HDIの方が間違いなく上ですが、「魚の存在」の見え方に関しては反応がシンプルなコレの方が分かりやすい気がしました。
手漕ぎボート釣りに最適な魚探のひとつとだなぁ、と改めて感じました。
【おまけ】
富士山出しで釣れたコレ。
なんなんでしょう??

色と形はなんとなくホヤっぽいような・・・。でも気持ちワルッ!!(;´Д`A
今回の釣行記はこれでおしまいです。
補足記事はありません(すんごい久しぶりかも)。
次回のボート釣りは、魚ではない大物狙い(?)を予定しています。
もしかしたらその前に1回「出撃」があるかもしれませんが・・・。
限りなく空と海に包まれる・・・。
手漕ぎボート釣りはやっぱり最高です