梅雨入り前の伊東に出撃してまいりました!
今年5回目の伊東です。
伊東ではまだ大漁と言えるほどの釣果はありませんが、本当に楽しい釣りをさせてもらっています。気難しいながらも、時にツンデレ的魅力を見せるカイワリ・ハナダイ。初めて経験する流し釣りでの大本命アマダイ。
福岡でも経験しましたが、「新しい海への腰を据えたチャレンジ」は本当に楽しいです。
そんな今年の伊東参りもそろそろ終わる予定なので、できればなにか区切りをつけておきたいところ。
🏁🏁🏁
実は、今年の伊東参りの中で3回もチャレンジして失敗を続けている裏目標があります。釣りに関することというよりは動画撮影に関することなので、公の目標にはしていませんでした。
「今回こそ成功させるぞ!」と気合を入れて準備しました。今回はその顛末をメインにご報告します。
【その目標とは?】
ズバリ!「流し釣りの海中撮影を成功させる」!!
これまでブログでも動画でも触れてませんが、4月以降の釣りでは毎回海中カメラを入れた状態での流し釣りにトライしてきました。
まったくの素人状態である流し釣りに、何かヒントが欲しい気持ちもあり、実際の海中の状況を知りたかったんです。
幸運にも、4月8日のキダイや5月18日のオニカサゴはカメラが入っている時にヒットしました。しかし、残念ながらヒットシーンやファイトシーンはまったく映っていませんでした。
流し釣りでは海底をたくさん小突くので、カメラは別の竿で出すようにしています。そうするとどうしてもカメラの向きが制御できないんです。
そもそも流し釣りではボートがどんな姿勢で流れるわかりませんし、釣りダナでどんな潮が流れているかもわからないので、運を天にまかせるしかありませんでした。
その結果、これまで全敗してしまったワケです。
【今回の対策】
運を天にまかせるのはやめにしました。カメラ竿にも仕掛けを付けることにします。
そうすると、その仕掛けは置き竿で狙うことになります。少しでも魚が掛かる確率を上げるために、以下の対策を行うことにしました。
・カメラ竿の仕掛けは底を引きずった状態でもエサが少し浮くようにする。
・付けエサは動きのある青イソメにする。
・隣で釣る手持ち竿のほうの集魚効果を強めにする。
エサを浮かせるためには浮力の強いビーズを使います(過去に各種ビーズの浮力を調査したことが役に立ちます)。集魚効果を強める方法として、手持ち竿には「水中ライト」を装着します。
*カメラ仕掛けのほうに水中ライトを付けないのは、ライトの光が映像に影響するのを防ぐためです。
さて、この対策の効果は果たして・・・?
*余談ですが、手漕ぎボートの釣りで青イソメを使用するのは10年以上振り。青イソメ、最近は意外と高いんですね・・・。
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さっそく実釣報告に進みたいと思います。
【実釣ダイジェスト】
①カメヤホテル前(カイワリポイント)AM5:40
水深39m。目標はともあれ、まずはカイワリのご機嫌伺いです(笑
今年、伊東の情報を追いかけるようになって、1番気になるのがこの「カイワリのご機嫌」。ある日は全然釣れず、またある日は入れ食い。さらにある日はアタリはあるもののバレまくり(喰いが浅い)などと、日によって全くと言って良いほど異なります。タナが大きく違うこともあると聞きます。
僕自身の釣行でも反応は本当にバラバラ。2月や5月の時のようにほぼ釣れない時もあれば、4月8日の時のように1日に40回以上アタリがあることも。
*ただ、僕はいつもバラシまくりなので、針掛かりの良い日にはあたったことがありませんね・・・(泣
ちなみに、おなじく気になるのが「フグ被害状況」ですが、コレはカイワリ狙いでは付き物(ごくまれに少ない日もあるようですが)と割り切ってます。伊東に行くときにはベストのポケットに針を2袋くらい入れておくようになりました。
で、今回の「ご機嫌」はどうかというと・・・。
かなりナナメでした(泣
エサは齧られるものの、アタリはまったくない状況でスタート。
シャクリを変えたり、仕掛けやコマセを変えたりしながら粘り強く竿を打ち返します。フグはいるようですが、針が消えるのはそれほど頻繁ではありません(1回幹糸からスッパリいかれた時は腹が立ちましたが)。
最初の1時間は小さなイトヨリ1匹でした。
やっとまともなアタリが来たのはAM7:00頃。
やっと、やっと来た1枚。ナイス!!
今回はカイワリボウズを免れました!
しかしやはり、カイワリはいるようです。たぶん仕掛けの回りにはたくさんのカイワリがいるんだろうな・・・。
3度ほどカメラを付けて仕掛けを入れてみました。
≪その時、海中では≫
自宅に帰った後にこの時の海中映像を確認したら、こんな感じでした。
やっぱり!いっぱいいるやんけ!!
今回の海は海面から海底まで、すべての層で大量のクラドが流れていました。つまり濁りがひどい(クラドの粒が大きいのである程度見通しは効きますが)。
しかし、カイワリ達はなかなか針には喰いません。やはりカイワリが針を喰わない理由は濁り具合ではありません。
海中映像を見ていると、ウィリー針に口で触るようなシーンが何度もありましたが、なかなか食いつきません。カイワリ恐るべし・・・。
この後、アタリでが出ても乗らなかったりバラシたり、針を盗られたりしながら、だいたい30分に1匹カイワリが釣れる感じで推移。
今日イチ。23cm!
AM10:00の時点でまだ4枚しか釣れていませんでしたが、カイワリに意地は張らずに予定通り流し釣りに移ることにしました。
*すぐ近くで釣られていた伊東大先輩のKさんはこの間にツ抜け近いカイワリを確保。ずっとその釣りを拝見していましたが、色々な魚を凄いペースで釣られていました。凄かったです!
②AM10:00頃~ いろんなポイントを流し釣り
流し釣りを開始したのは良いものの、状況はとても難しいものでした。
ボートが流れる方向と潮が流れる方向がほぼ逆。しかも流れる方向は岸方向で、どんどん水深が浅くなります。今回は置き竿(カメラ竿)も交えて狙う作戦なので、同じ水深のラインを流さないとうまくいきません。
伊東港の沖付近を流したり、カイワリポイントの沖を流したりしましたが、水深の変化が早く、どうしても安定した釣りになりません。流し釣りスキルの低い僕にはちょっと厳しい状況なのかもしれません(シーアンカーがあればもう少しはなんとかなったのかな・・・?)。
途中、絡んだ仕掛けを苦労して解いたりもしながら悪戦苦闘を続けること2時間。毎回のようにエサは齧られるものの、アタリはまったく無いままでした。
ちょっと途方に暮れかかりましたが、思い付きで「漕ぎ流し」をしてみることにしました。竿を2本とも引きずりOKの仕掛けにして、置き竿2本態勢にします(片方は水中ライト付きのまま)。
そして自分自身はボートの操作に集中します。
その「漕ぎ流し」を始めてすぐ、カメラ竿のほうの穂先が不自然な動きをしました。あれ?海底に当たっちゃったかな?と思い、漕ぐのをやめて様子を眺めていたところ・・・。
いきなり竿が胴から大きく曲がって海面に突き刺さりました!
慌てて竿を手に取ると、竿が胴まで海中に没してドラグが鳴ります。大物です!!
最初の突っ込みを耐えてしばらくすると、いきなりおとしくなり、もしかしてバレた?と不安になります。しかし魚の重みはしっかり乗っていて、バレてはいませんでした(例のアマダイ特有の引き方?)。
しばらくすると、また一気に竿が持っていかれました!やはりアマダイのようです!
慎重にリーリングを続けると、海面にプカッと浮かんだのはやはりアマダイ!それも良型です!!
40cm!自己記録更新の1尾!!
やりました!久しぶりに青イソメを買ってきた甲斐がありました!
*イソメちゃん、高いとか言ってゴメンナサイ。とても役に立ってくれました。
時計を見ると12:30。流し釣りを始めて2時間半が経っていました。
さて、このアマダイちゃんが掛かってくれたのはカメラ竿のほうです。
果たして、海中でのアマダイちゃんの姿は映っているのでしょうか・・・?
≪その時、海中では≫
帰宅後にドキドキしながら映像を確認。
アマダイちゃん、映っていました。
ただし、ギリギリ一部だけ。
その一部は、「ヒットシーン」です。
カメラの角度の関係で、寄ってくるシーンやファイトシーンはほとんど映っていませんでした。
ここでは、その中からとっておきの瞬間を掲載します。
針付きの青イソメを、まさにパクっといく寸前。
ちなみに、効果があったかどうかは分かりませんが、隣の竿の水中ライトも映っていました。
オモリの上で光ってるのが水中ライト。その右に細長く映ってるのはケミホタルです。
万全の形ではないものの、なんとか準備が実を結んだと言えそうです。
ヒットシーンの全容は、後日公開予定のYoutube動画をお待ちくださいませ。
この後、しばらく流し釣りを続けましたが、再びのアタリは訪れませんでした。
南東からの風に変わったPM1:00過ぎ、流し釣りを終了しました。
③カメヤホテル前(カイワリポイント)
午後1時を過ぎ、風と潮が変わりました。Kさんが「伊東は風が変わった後に釣れる」と言われていたのを思い出し、カイワリポイントに戻ってきました。
期待に胸を膨らませながらコマセ釣りを再開します。
しかし、エサは毎回齧られるものの、やはり喰ってはきません。それでも、糸と竿から伝わってくる海中の雰囲気がなんとなく午前中より慌ただしい気がします。
針も取られたりしましたが、タナを変えたりしながら辛抱強く仕掛けを打ち返し続けます。
*途中、魚探で水深10mや20mに魚群が映った時にタナを合わせてみたら針が消えました。FUGU団体なのかよ・・・(泣
時計が14:00を過ぎ、そろそろタイムアップという時、ようやく小気味の良いアタリが到来!
最後の最後でチャンスです!
振り返ると、この時合はわずか10分くらい。
その10分の間に3連続ヒット!
しかし、そのうち2回はバレてしまい、ゲットできたカイワリは1枚だけでした。
一瞬ツンデレがデレたか!と思いましたが、結局ツンツンのまま終わってしまった・・・という感じ(世知辛い)。
慌てて納竿し、岸に着いたのは井上丸さんの帰港タイムリミットギリギリの「14:58」でした。
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釣果:アカアマダイ1(40cm)、カイワリ5(最大23cm)、イトヨリ1(ミニサイズ)
貧果の部類でしょうか。もしアマダイがいなかったら家族の食卓が危なかったです。
*数の出せなかった僕の釣果を見て、Kさんがアジとイトヨリのお裾分けをくださいました。有難~く頂戴しました。Kさん有難うございます!
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流し釣りは面白いです。釣果はどうしても不安定になるし、数を出すのは困難だと思いますが、思わぬ高級魚や大物に出会えることもあります。
今回は初めての「置き竿での流し釣り」でアマダイを釣ることができたのは個人的に大きな収穫です。漕ぎ流しに自信が持てれば、風や潮に対応できる幅が広がりますね。
海中映像のほうでもなんとか狙い通りの収穫があったので、嬉しい限りです。
ホームグラウンドの京急大津にも砂地エリアはたくさんあるので、ぜひ今後は流し釣りも試してみたいと思います。
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さて、そろそろ梅雨入りです。
7月に入ったら京急大津メインに戻ります。次回は久しぶりの大津になるかな?
(もし6月中に出られるチャンスがあれば伊東に行くと思います)
今年の伊東の釣りも一区切り?
あらためて伊東の海と魚へ感謝を捧げたいと思います!