カテゴリー「仕掛け」の58件の投稿

2016年6月28日 (火)

【雑談】地味な話・・・?「仕掛け壊しの日」。

突然のヒマ。


2016062713


休日に家族が不意に出払って、留守番です。


しめた堂々とリビングに道具を広げて仕掛け作りが出来る??



ん~、待てよ。


1時間くらいで帰ってくるかもしれないし、犬をいきなりケージに閉じ込めるのもかわいそうだし・・・。


2016062711
閉じ込めちゃうのはかわいそう?

テーブルの上で出来る作業がいいかな。


そうだ、久しぶりに「あれ」をやろう



「あれ」?


「仕掛け壊し」です







使用済みの仕掛けは出来るだけ持ち帰ってます。


でもほとんどの仕掛けは使い捨てになっちゃいますね。数週間後くらいに確認すると、どこか錆びてしまったりしていて、使う気になれないんです。


201606271
使用済みの仕掛け達。

あと、ひどく絡んだり、針が折れたりした仕掛けは、ボート上で解体してパーツを回収し、小物箱に突っ込んでいます。


201606272
「小物箱」。針付きの仕掛けを小さく纏める時にはガムテープで包んじゃいます。

この2つの「ガラクタ」を解体して、使えそうなパーツを回収するのが、時々行っている僕の「仕掛け壊し」です


201606273

折れてます。これは当然廃棄。



201606275

錆びてます。これも当然廃棄。



201606274

使用済み仕掛けは。こんなふうに解体します。


一見使えそうな仕掛けがあっても、よくチェックすると大抵問題があります。


201606278

針先がナマってしまっています。


※ちなみに、がまかつさん監修の「針の再生方法」で、ぺンチを使って針先を直す方法を読んだことがあるんですが、いくらやっても一度も成功しません。 話によると、針先が折れてる場合は再生不能ですが、曲がっている場合はぺンチで伸ばすことが可能らしいです


201606279

枝針のサビがハリスに移ってしまっています。残念



回収パーツの中で再利用可能率が高いのは「ビーズ」ですね。問題なく使えることが多いです。後は、わずかなサルカン類と「針」です。


サルカンは、錆びの浮いているものは迷わず捨てます。


201606276
左は再利用。右はゴミ箱行きです。


仕掛けを解体していて気付きました。


僕はローリングサルカンを常用してるんですが、新品だと普通のタル型サルカンより回転が滑らかですが、一度使用すると、すぐに滑らかさが落ちるようです回収品で比べてみると、ほとんどの場合で普通のタル型サルカンの方が滑らかに回ります


アジ狙いの仕掛けは2~3回使いまわすこともあるので、今後はタル型サルカンにしようかな。安いしね


大物狙いの仕掛けは使いまわすことがほぼ無いから、ローリングサルカンのままで良いかな・・・。


そんなことを考えながら、汚いガラクタをいじります



始める前は面倒なんですが、実際やるとなぜか楽しくなってくる・・・不思議な作業ですねf^_^;)。





ガタッ。パタン。


あ、もう帰ってきた片づけなきゃ


「仕掛け作り」と違い、「仕掛け壊し」はすぐに片づけられるのが良いです




今日の仕分け完了分。


2016062710
左が合格品。再利用できるのは1割くらいかな?

今日の掘り出しものはこの自作サビキ仕掛け


201606277

ハゲ皮のバケはもうダメですが、針とハリスは生きてました
バケを付ける時に接着剤を使っていなかったので、再利用できます。


今度付けるバケは何にしようかな・・・。ちょっと楽しみが増えました



地味な内容ですみません




2016062712
結局閉じ込められちゃった



2014年11月26日 (水)

【釣行記】平成26年11月21日(金)京急大津・石田ボートさん

今年最後の青物狙いです


2611211
モデル:ATSさん

だいぶ遅くなってしまいました


今年10回目の釣行になります。9月から始めた青物狙いも今回で4回目。
だらだらするのも良くないので、今年の青物狙いは今回で区切りをつけることにします


そして結局、今年は1本も釣れずに終了でした
いろいろ感ずるところのあった今年最後の青物狙い。


今回は補足記事分も1本にまとめて軽めに書いてみようと思います。


それでは釣行記、スタートです







【予想&作戦】


今回もまた作戦の段階の話を前提として置いておきます。


前回の大潮では上げ潮が非常に強く、下げ潮が流れなくて上げ潮の流れ出しが早かった実績があります。もし同じ展開であれば、時合は下げ七~九分(弱い)、上げ一~二分・五~六分あたりに訪れる予想になります。


しかし今回の上げ潮の強さは前回ほどでない可能性があると思いました。従って下げ潮も緩やかに流れ、上げ潮の流れ出しと共に訪れる時合も少し遅れるイメージを頭に入れておきます。


そこから考えた作戦朝方は富士山出し北部でアジ狙い。アジ狙いは結果に拘わらず2時間で切り上げ、AM9:30までには上げ潮の流れ出しを狙って中根付近に移動します。しかし3日前に富士山出しで竿を折られた方がいたという話なので、富士山出しでもアジが釣れたら即泳がせをスタート。出来るだけ大きなアジに交換しながら、1日出し続けます


※結果、下げ潮に関してはほぼ予想通り。しかし上げ潮の流れ出しは遅れる方の予想より更に遅く上げ三分頃で、上げ六分頃からはほぼ止まってしまいました。「上げ潮優位」とは言えず、ほぼ潮汐通りと言える時合だったと思います。



【GPSログ&実釣について】


Log261121ootsu
とにかく潮の澄み具合に驚いた1日でした。

①富士山出し北部
朝の石田丸さん情報でも、アジが最近安定しているのは富士山出しというお話しがあり、最初のポイントには迷わずに済みました


AM7:15頃、富士山出しに1番に到着。6m/秒程度の北風が吹いていて海面にも少々白波が見えるものの、気持ちよく晴れています。僕にとっては久しぶりの「釣り日和」。アンカーも1回微調整するだけで決まってくれ、スムーズなスタートです


水深23m。最初にコマセの絨毯を敷き、ウィリーで実釣開始まず最初にビックリしたのは潮の様子。「激澄み」です 強風で海面が波立っているのに、ビシが水面下7mの位置で視認できました。こんなに澄んでるのはいままでに見たことがありません。もし凪だったら10m下でも見えたかもしれません。


アジは明るさの変化に敏感な魚です。これは・・・マズイ。


そしてやはり、アジがいませんアタリは出るのですが、コメバルばかりです。しかも、ブルーのウィリーにばかり掛かってきます。これは間違いなく魚達のところまで日差しが通っています。


こんな状況ではアジ達はパニックモードでしょう。
どこかで震えながら身を寄せ合って隠れていると思われます。


周囲に4艘のボートが集まっていたのでしばらく様子を見ていましたが、やはり釣れていません。良型メバルでも出てくれないかな?と少し粘りましたが、時間も限られているので1時間と経たないうちに移動することにしました。



②武山出し沖
少しでも暗い場所を考え、武山出し沖の深場に行ってみることにしました。


AM8:20、西側から近づき、海苔棚のロープの無い水深30mラインにアンカーを落としました。初めて入る場所です。付近には誰も浮かんでいません。魚探に魚の反応はなく砂地です。ちょっと不安もありましたが、とりあえず仕掛けを投入します。


不安はすぐ消えてくれました


仕掛けを入れた直後に小気味良いアタリがあり、揚げてみると20cmほどの大津アジ


2611213
これこれ、幅広の黄アジ!まさに大津アジ!\(^o^)/(ブルーのウィリーが分かりますでしょうか)

そこから入れ食いが始まりました。毎投ビシをタナに合わせると数秒で掛かります。ダブル、トリプルも発生します。過去最高のペースです 身を寄せ合って隠れているところを狙い撃ちするのも気が引けましたが、謹んで釣らせて頂くことにします


アジのアタリが少し止まったと思われた時、すぐに泳がせをスタートしました。大物の回遊を妄想しましたが、これは勘違い。アタリが止まったのは仕掛けが絡んでいたせいでした。仕掛けを入れ直すと、再び怒涛の入れ食いが再開です。


今日の本命はアジではありませんが、非常に良い釣れ具合だったので自己記録の「ウィリー1時間で20匹」の更新に挑戦してみることにしました。結果、1時間経った時点の数は「27匹」。記録更新です


その後、切りの良い30匹まで釣りたくなってしまい。結局70分間アジを釣っていました。そしてこの10分のオーバーの分だけ、移動の予定時刻を過ぎてしまいました(持ち帰り規制の24匹を超えた分は帰りがけに実家の母のところに置いてきました)。



③カサゴ根沖
北寄りからの潮の流れ出しの時合を捉えるため、沖に移動します。今回は中根より少し東のあたりを選択して、潮が激澄みなことを考えながら位置取りしてみました。こではアジ狙いの仕掛けは出さず、泳がせ竿と大物狙いの竿の2本体制で攻めます。アンカーが落ち着いてから様子を見ると、潮の表層はごくわずかな北西の潮。しかし仕掛けを入れてみても底潮は弱すぎるのか判別がつきません。どうやらほぼ動いていないようです


タナを探りながら仕掛けを打ち返し続けて時合を待ちます。しかし、上げ潮優位の場合として予想した潮変わりのタイミングでは潮は動き出さず、AM10:30頃までの間は餌も取られない状態でした。もうひとつのパターンとして頭に入れていた上げ一~二分のタイミングで餌取りの気配は出てきたものの、行動範囲が判然とせず、攻めるべきタナが分からないまま時間が過ぎていきました。


AM10:30頃、近づいてくるボートがありました。「ATSさん」です
ここにくるまでにアジを40近く釣られたようです。澄み潮の難しい状況の中、すごい数です。流石ですね


ATSさんは僕から20m弱くらいの距離に入られて、その後は声を掛け合いながらの釣りに。こういう釣りは楽しいです


11時半~12時頃だったでしょうか?ATSさんが立て続けに2枚の大鯛を釣るところを間近で目撃 ファイト中も話をしながら様子を拝見してました。ATSさんは釣りでも人間的にも高い経験値をお持ちだなぁ、と感じました(釣り姿から滲み出るものって、ありますよね


※本当に連続でした。後での計量で63cm、68cmでしたが、あのサイズの大鯛が短時間で連続して釣れるなんて驚きでした。漁師さんの格言で「大鯛は『つがい』でいる」というのを聞いたことがありますが、もしかしたら本当につがいだったかもしれませんね


僕の方の大物狙いはというと、3号6mに真鯛針9号の仕掛けからスタートしましたが、澄み潮に合わせることを意識してどんどん仕掛けに手を入れていきました。ATSさんが真鯛を釣られた時点での僕の仕掛けは2号ハリスにチヌ針2号という状態(手持ちで1番細いハリスと1番小さい針)になっていました


大物の気配のようなタナの変化を感じることもありましたが、残念ながら食わせることはできず、時合は過ぎて行ってしまいました



泳がせ竿。
途中何度もアジが暴れることがありました。そんな時に魚探を見ると、いつも底層から表層近くまで激しく泳ぎ回る大物らしき反応が出ていました(おそらくワラサがスズキ?)
しかし一向に喰いつく気配はありませんでした。


泳がせていたアジのサイズは24cm。もし回遊していたのが3kgクラスのワラサかスズキだとすると、口に余るサイズだったのかもしれませんね(本命はワラブリ以上なので、釣れた中で1番大きなアジを泳がせていました。小ぶりなものに交換しても良かったかも・・・


今年最後の青物狙いと決めていたので、名残惜しさもあり、いつもより残業をして最後の最後まで泳がせ竿を出していましたが、残念ながらアタリが出ることはありませんでした。


PM2:30、無念の沖上がりです。







【補足Q&A】


Q.今回の基本(事前)情報は?
A.以下のとおりです。

平成26年11月21日(金)、京急大津・石田ボートさんから出船。潮汐は大潮、干潮10:10。朝方は下げ、中盤から上げの釣りになります。海況図から推測される大津の水温は約16.7度。2週間前から2度低下しています。長く19~18度で踏み留まっていた水温が、ようやく落ちてきた感じですね。予報天気図では関東が2つの高気圧に覆われる好天(複数の高気圧は思わぬ風が吹くこともある気がしますが。しかし前日は風が強く雨も降り、少し風や波が残ることが心配されます。もしかすると下げ潮に濁りが入るかもしれません。


※この部分は釣行前に書いています。実際の海は過去最高の「激澄み」でした。




Q.出船前の状況は?
A.こんな感じです。

6時前に大津港に到着し車から出ると、ヒューッと北風が吹きつけます。MICSで確認すると6m/秒程の北風でした。海には白波も見えましたが、不思議と僕の目と肌には「久しぶりの釣り日和という悦びが湧いてきました(最近すっかり8~9m位の風が標準になってましたので


平日であり、釣行前日に予報が悪化したこともあってか、出船時間が近くなっても大津港に準備されたボートの数はわずかに5~6艘。港のスベリで待っていると、黒っぽいスーツを着込んだ紳士が大きなタモを抱えながら黄色い原付バイクで乗り付けてきました(表現が難しい


大吟醸さんです
先週末の3連休に3日連続出撃されたばかり。さすがに今日はお仕事のようです。抱えていたタモは「ATSさん」に渡すものだそうです(大さんいつも有難うございます!お顔を拝見できただけで力を頂ける気がします


※ATSさんが到着されたのは、僕がまさにボートに乗り込んだ時でした。岸ではお話できませんでしたが、本編にある通り、海で並んで釣りができたのでモーマンタイ。会話のある釣りは本当に楽しいですよね


朝の石田丸さん情報では、アジは最近富士山出しが安定している、とのお話でした。数日前に青物らしき魚に竿を折られた方も富士山出しだったそうです。




Q.下船後の状況は?
A.珍しいマゴチも出たそうです!
若女将さんとお話したところ、ATSさんの2枚の大鯛の他に、立派なマゴチが出た、とのことでした。場所は武山出し沖の深場だったそうで、僕が朝方にアジを釣った場所に近かった感じでしょうか。マゴチもアジを追って深場に入ったのかもしれませんね







ここから補足記事分もくっつけちゃいます。



【仕掛けについて】


○フロロ4号2.5m・3本針ウィリー仕掛け
※構成はいつも通りなので省略。


今回も青物対策の4号バージョンです(普段は3号)。今回釣果があったのはこの仕掛け(1本)だけでした。ウィリーのカラーは上が青、下が夜光緑です(先針はオキアミ用のカラ針)。今回釣った30匹のアジの掛かり具合を括ると「青:緑:オキアミ」で「2:1:2」といった感じでした。夜光緑より青に反応が良いことから、魚のタナまで日差しが通っていると感じました。


移動が当たったこともあり、アジの入れ食いは楽しかったです。ウィリーでダブル、トリプルの出る状況は16ヶ月振りくらいでした。本来今はアジが広く回遊していて固まらない時期だと思いますが、環境要因で一時的に深場に押し固まることがあることが確認できて、貴重な経験になりました



○フロロ3号6m・1本針仕掛け


黒鯛・真鯛を意識して出した仕掛けです。今回は潮が非常に澄んでいたので、澄み潮への対応を実験するつもりでどんどん手を入れていきました。本編でも触れましたが、より小さい針・より細いハリスヘ・・・と変えていき、最終的には持ち込んでいた中で最も細い2号ハリスと、最も小さいチヌ針2号になりました。


今回、隣で釣られていたATSさんが立派な鯛を2枚連続で揚げられ、僕は一度もアタリを出せなかったので、課題があることは明白です。でも後でATSさんといろいろお話させて頂いたところ、ATSさんが優れた澄み潮対策をされていたことが分かりました。それも含め、今回の結果から得られた澄み潮の時のポイント選択と仕掛けの方向性のヒントは今後に繋がると思います。ATSさん、貴重な経験と情報を有難うございます



○フロロ12号遊動式泳がせ仕掛け(孫針あり)


ワラブリ以上の青物を狙った今回の本命仕掛け。80号オモリを付け、朝方武山出し沖で釣れた24cmのアジを泳がせました。このアジは結局午後2時半の沖上がりまで泳ぎ切りました。


2611214
泳ぎ切ったアジくん。お疲れ様でした!(※お刺身になりました)

本編にも書いた通り、カサゴ根沖で釣っている時、アジが何度も暴れました。終盤は小ぶりなアジに交換した方が良かったかもしれません(小ぶりなアジを4匹も交換用に活かしてありました)。


※これは翌日に3kgのワラサが揚がったのを知ってからの後付け的な気持ちかもです。ボートの上ではワラブリ以上の大物しか考えていなかったような気がします。ちょっと頭が固かったかな・・・。




【魚探はどうなった?】


前回の荒れた海での出撃の際、ボートに崩れ込んできた海水が浸水して壊れてしまった魚探のバッテリー。結局まだ新しいバッテリーを用意できていません


今回は10ヶ月振りに引っ張り出してきた前の相棒「HONDEX PS-500C」ちゃんと出撃しました。


2611217
折りたたみの土台があるのもやはり便利。

久しぶりに使ってみて思ったのは・・・。


この子は本当に見やすく、使いやすいですね
防滴構造の本体に電池が入れられることの有難さを、改めて知りました。海底地形の詳細や、魚の反応のきめ細かい判別性等はElite4HDIの方が間違いなく上ですが、「魚の存在」の見え方に関しては反応がシンプルなコレの方が分かりやすい気がしました。


手漕ぎボート釣りに最適な魚探のひとつとだなぁ、と改めて感じました




【おまけ】


富士山出しで釣れたコレ。


なんなんでしょう??


2611212
色と形はなんとなくホヤっぽいような・・・。でも気持ちワルッ!!(;´Д`A






今回の釣行記はこれでおしまいです。
補足記事はありません(すんごい久しぶりかも


次回のボート釣りは、魚ではない大物狙い(?)を予定しています。


もしかしたらその前に1回「出撃」があるかもしれませんが・・・。


限りなく空と海に包まれる・・・。
手漕ぎボート釣りはやっぱり最高です





2014年11月16日 (日)

【釣行記補足】仕掛け、潮、その他など・・・。

平成26年11月8日大津釣行の補足です


2611084

またしても本命には振られてしまいましたが、まだ頭の中ではしつこく青物を追いかけてます(^^;;。そんな思いも含めての補足編です。


恒例の部分はサラッと行かせて頂こうと思います


それでは補足編スタート







まず今回の最初は、本編で予告したせーじさんの動画から。


短くてファイトの一部しか映ってませんが、まあ、この時の海況でも見てくださいませ。



※スマホで見られないかも•••。まだYoutubeの設定がよく分かってません(>_<)。後で色々いじってみます•••。


この時の波は全然気になってなかったというせーじさん。


すげーです







【仕掛けについて】


○フロロ4号2.5m・3本針ウィリー仕掛け
※構成はいつもと同様なので省略。


いつものスタメン仕掛け。前回に引き続いてイナダ対策の4号バージョンです。黒潮分流がやや人ってきているので中層は澄み潮の可能性がありましたが、曇天だったので濁り潮用の夜光重視バージョンを投入しました。ウィリーは上がオレンジ、下が夜光緑。先針のカラ針はインブライト真鯛8号です(夜光)。いつも50cmのクッションゴムを付けているので、実質3mのイメージなりますね


今回は海中ロープに絡むこともなく、アジ竿をたたむまで活躍してくれました。今回この仕掛けで釣ったアジの数は6匹。数は少ないですが、泳がせアジの確保、時合到来の検知等で十分に役に立ってくれました



○フロロ2.5号6m・1本針仕掛け
先針:超人マダイ9号→インブライト真鯛8号→PE真鯛7号


真鯛・黒鯛狙いの仕掛け。今回は短時間勝負だったのと、想定している大型青物はオキアミではなくアジ泳がせの方にくるだろうという予想から、ハリスをいつもより細めにしました。効果があったかどうかは分かりませんが、黒鯛のアタリはかなり早く出てくれました。黒鯛を釣った後、まだ大物の雰囲気があったのでいろいろ手を入れてみましたが、残念ながら今回は2匹目に喰わせることができませんでした


ちなみにこの長さの仕掛けにはいつも50cmと30cmを連結した80cmのクッションゴムを付けています(太さが違うものを組み合わせてます)



○フロロ12号・胴突きアジ泳がせ仕掛け(エダス遊動式)
全長:2m
エダス:フロロ12号1.2m
針:主針プロヒラマサ12号、孫針PE真鯛11号
ステ糸:3号1.2m


ワラブリ想定の仕掛けです。今回は釣れたアジの中で1番大きい23cmほどのアジを泳がせました。途中、アジが弱ったので1回アジを交換しています(ほぼ同じサイズ)。


僕が釣り針を結ぶ場合、素手でほぼ失敗なく結べるのはハリス4号までです。5号だと3回に1回くらい締め込みに失敗するようになり、6号だと半分くらいで失敗します(太くなると指先に力が必要になり、余計な力が入って結び目が乱れがちになるせいですね。締め込みに失敗した針は、一見ちゃんと結べているように見えても強度は半分くらいになります。大物狙いの仕掛けでの針結びの失敗は致命的なので、この仕掛けは当然素手では締めこめません。市販の締め込み具を使って締めこんでいます(僕の仕掛け作りの道具達はそのうちまとめてご紹介する予定です)


今回この仕掛けを5本作りましたが、仕上げにテストで約11kgの負荷をかけてみたら3本が切れてしまいました。原因はやはりチモトの締め込みの失敗です。しかし残りの2本はチモトの状態に問題も出ず、15~16kgに耐える確信の持てる仕掛けになりました


この仕掛けをドラグ4.0~4.5kgで投入し、大型青物の序盤~中盤のダッシュをいなす作戦です(最初からドラグを5kg以上にしてしまうと、たぶん僕の方が体力負けしてしまいそうで・・・


エラそうに書いてしまいましたが、この仕掛けではまだ魚を釣ったことはありません。今までにイナワラやスズキを釣っているのはハリス7~8号の仕掛けです。この12号仕掛けで釣ったことがあるのは、唯一 「アオリイカ」だけです。孫針にガッチリフッキングしてましたよ(笑。


ちなみに現在僕が泳がせで使っている竿はダイワのワラサ竿、リールは旧型のレオブリッツ270MM(を手巻きで使用)です。ドラグ性能は素晴らしいですが、ブリサイズに対しては非力もいいところで、力勝負で浮かせることは到底できないと思います。ボートの利点を活かし、負荷をかけながら長時間走らせ、時間をかけ酸欠にする方法しか可能性は無いでしょうね。万一釣り上げられたら奇跡の類です。


でも狙わなければ氷遠に釣れないので、シーズンには今後もずっと狙い続けようと思います



【潮について】


今回は本編に潮の話を書き込んでしまったので、あまり補足で書くことがありません。代わりに、ちょっと最近の海況に触れておきたいと思います


13日の海況図を見てください。


Kaikyou261113_2
茶色の矢印は僕が書いたイメージです。

黒潮の分流がかなり湾内に入り込んできています。黒潮の分流の流入は水温の低下を遅くするだけでなく、上げ潮の勢いを増す要因となり、また沖合からの黒潮系回遊魚の供給要因にもになります。日替わりで程度の差はあるんですが、ここ2週間くらい黒潮の接近が続いているので、現在はかなり黒潮系回遊魚の回遊の可能性が高まっていると思います(イワシが少なく、群れの大きさは例年に劣る可能性がありますが・・・



続いて関東沖の海況です。


Kuroshio1411131
水温が下がらない原因が見えてきますでしょうか•••?

一見、黒潮はやや沖に離れているように見えるかもしれませんが、その印象は誤りです。見やすくするために、また着色してみます。


Kuroshio1411132
23度のラインまでを塗ってみました。

海況図上の黒潮本流の点線を大きく超えて、黒潮が氾濫状態にあることと、外房側から黒潮系の沖合水が差し込んできているのが分かると思います。


ただし、この状況は現在かなり不安定になっていて、もしかすると突然収まってしまうかもしれない雰囲気を感じます。現在の大津の水温は例年の平均的な数字より1度近くも水温が高い状況ですが、高水温がいつまで続くかはこの黒潮の氾濫が収束するタイミングにかかっていますね。




【魚探のバッテリーについて】


本編に書きましたが、今回魚探に使っていたバソテリーが海水の浸水で壊れてしまいました」。


→ 八重洲電業「Fishing CUBE Mini」 ※購入時の記事へのリンク。


購入した時は確か上州屋限定構成で17,800円でした(3年前の話です)


まあ、3年間も使ったんだからいいか・・・と思い、賈い替えのために上州屋に行ってみました。すると、今年新シリーズにモデルチェンジしており、同じ製品は既に廃盤になっていることがわかりました


同じ容量の新シリーズ商品を見てみると、値段が「22,800円」


たけ~~~っ


しかも定格の電圧が12Vから14.8Vに上がり、本体の全長が長くなってしまっています。僕はバッテリーのサイズにぴったり合わせた樹脂製の箱で魚探のオールインワンボックスを自作していました。


つまり、買い替えても同じボックスには収まりません。1から魚探セットの収納方法を練り直さなくてはならないようです。どうしよう・・・


とりあえず、またしばらく以前の相棒であるHONDEXちゃんのお世話になりながら、良い方法を気長に考えることにします







今回の補足は、これで終了です。


おそらく次回が青物狙いのラストになると思います。
(区切りも大切です。でもまだ水温が下がっていないので、泣きの1回も有ったりして・・・)


なんとか1回くらいは良い型の青物のアタリを感じたいものですね





2014年10月26日 (日)

【釣行記補足】仕掛け、潮、その他について。

平成26年10月18日(土)大津釣行の補足です


Kazeotoko


今回は恒例の内容を中心に軽めに書いておきます。


いきなり余談なのですが、最近(今年)の僕は釣りの内容が全く進歩していません。特に仕掛けと釣り方は昨年秋とまったく同じです。昨年と異なるのは、潮の考え方が少しづつ進んできたことと、その違いに伴ってのポイント選択が微妙に変わってきたことだけです。


本当はとても望ましくない状況なんですが、今年は仕事と健康上の都合で自宅での釣りがほとんど進まないので、やむなしとしています。そういう意味でも、潮の流れを考える楽しみに癒され、救われている部分がありますね


それでは補足編、スタート







【実績仕掛けについて】


今回釣果があったのはウィリー仕掛けでのアジ25匹だけでした。他に使った仕掛けも前回釣行とほぼ同じ仕掛けでしたので、詳細は省略させて頂きますね(フロロ4号2.4mウィリー3本針仕掛け、5号4.5m2本針仕掛け、3号6m1本針仕掛けです)。あと、アジを泳がせていたのはフロロ7号胴突き仕掛けで、孫針有りでした。


海中ロープで先針を失った時には針を結び直し、折れたり伸びたりした場合には仕掛けを交換しました。結果として仕掛けを4本失いました。ビシの上側のPEラインも擦れたりするので、今後の万一の大型青物のヒットを考えると、家に帰ってからPEを詰めざるを得ないことも出てきます。海中ロープの絡む釣りは本当に消耗が激しいですね




【釣行テーマの遂行状況について】


1.潮流の観察
今回の「長潮の上げ」について、事前の予想の要点だった部分は外れてしまいました(外れることは日常茶飯事です)。「上げ潮に勢いがあり、上げ五分頃から北東の潮が流れる」という部分です。


しかし、潮が流れなかった理由について、単に「上げ潮に勢いがなかった」と片づけられなくて、モヤモヤと悩んでいます。理由は上げ七分付近で西寄りからの潮が流れた時間があったこと。上げ潮が西寄りから人って来るのは、猿島方面からの規模の大きな反転流が平成港前を通って回り込んできている可能性があります。今の僕の考え方だと、大きな反転流は潮が非常に強い場合に流れるという認識です。しかし、この日の観音崎(本流に最も近い場所)の状況では潮があまり流れなかったという話が入ってきているので、上げ潮が想像以上に強かったという仮説は無理がありそうです。


イメージを修正する材料が見つかりました。


「弱い上げ潮の場合でも、中根西付近に西寄りからの潮が入ってくることがある」。


この新しいパズルのピースを、今後の観察で正しい場所にはめ込めるように精進していきたいと思います




2.青物狙い+ちょっと浮気
本編に書いた通り、今回は時間を3つに区切って行動する作戦でした。第1部はアジ、第2部は青物と真鯛、第3部はヒラメです。しかし、第2部は殆ど形にならず、第3部は中止という結果でした。気力・体カとも、第3部まで持ちませんでした・・・


今回の釣りでいくつか中途半端な点があり、反省しています。恥ずかしくもありますが、列挙しておきますね。


・黒潮の状況から青物は望み薄と考え、真鯛狙いの比重を高めた結果、ハリスが長いことが裏目に出てしまったこと(海中ロープにより多く絡んだ)。
→ワラサと真鯛は基本同じボイントとタナで狙っています。違うのはコマセの量と仕掛けの長さ・目立たせ方です。早く見切りをつけ、仕掛けをより短くして狙うべきでした


・波が高いにもかかわらず、泳がせ仕掛けにヒラメ用を選択してしまったこと。
→波が高い時用の遊動式の仕掛けも持っていたのに、エダス元固定でステ糸の短いヒラメ用を選んでしまい、かつ交換しませんでした。1日を通じて、タナにも迷いが・・・


・せっかくヒラメ仕掛けを使っていたのに、チヤレンジを諦めてしまったこと。
→第2部がうまくいかず、切り替えの予定時刻を過ぎてしまったことと、海中ロープとの戦いで疲労してしまったことで、気持ちと体が動きませんでした。振り返ると、午後1時~1時半に流れたあの潮であれば狙っていたラインを流せたかもしれないと思います。後悔先に立たず、ですね


蛇足ですが、作戦としては、北東の風と北西の緩やかな潮でボートが真南に流れる状況を思い描き、アンカーを中層に宙吊りにして簡易シーアンカーとしてボート姿勢を安定させて流すつもりでした。面白そうなチャレンジなので、機会を改めて狙ってみたいと思います。




【魚探について】


購入して8ヶ月も経つ「ロランスElite4-HDI」ですが、今回ようやく初めて、まともなソナーデータを取ることに成功しました。成功したと言っても、単純にボートの上で見ていた魚探画面が録画されてるような画像をパソコンで再生できただけで、等深線の作成とかのレベルではありません。ただ、これまでの3回の釣行ではデータをまともに取ることすらできていなかったので、僕にとってはとても嬉しい一歩です。


元々僕が実現したかったのは「ボートの上で見る魚探画面を録画して、自宅で確認できたらなぁ」という思いだったんです。


パソコンでこんな風に見られるようになっただけで、その思いはほぼ実現完了だったりします


Sonarview2610181
富士山根北部付近での画像です。上がダウンスキャン。下がソナーです。魚探画面とパソコン画面だと印象がかなり変わります。ロープらしきもの?が映ってますね。そんなのあったっけ!?(・_・;?

ボートの上ではアンカリングの時以外はほとんど魚探を見る習慣がなく放置状態です。でも自宅で改めて魚探画像の確認が出来るのは、少ない釣行機会をより深く活用する手段になってくれるかな?と期待しています。


ただ、問題はその「自宅での確認」の時間が取れるかどうか、ですね。宝の持ち腐れになってしまう確率は、かなり高そうな気がします・・・







今回の釣行記補足はこれでおしまいです。


次の釣行は11月になってからと思いますが、もしかするとタンデムになるかもしれません。
僕を手漕ぎボート釣りに引き合わせた張本人である友人が、3年の子育て禁漁期間を経て釣りの世界に戻ってくるようです。


友人の復帰戦が、穏やかな日にあたりますように(>人<;)。





2014年10月 1日 (水)

【釣行記補足】仕掛け、テーマ、潮、その他について。

平成26年9月23日大津釣行の補足です


260923hosoku1


ちょっと体調を崩してしまい、だいぶポストが遅れてしまいました。
(長期に亘る繁忙疲れ。情けないですが少々弱ってるようです・・・


今回も、恒例の内容を中心に補足をまとめておきたいと思います。



それでは、補足編スタート







【今回の実績仕掛けについて】


○フロロ4号2.4m・ウィリー3本針仕掛け

枝元:下から1m・70cm
枝ス:フロロ3号15cm
枝針:ケイムラチヌ3号又は玄人アジ9号使用の自作ウィリー×2
先針:インブライト真鯛9号又はPE真鯛9号


いつものアジ狙いの主力仕掛けを少し太くしたものです。澄み潮用ではケイムラカラーを多めに取り入れ、濁り潮用には夜光カラーを多めに入れています。今回使用したカラーはオレンジと青と夜光緑です。大鯵が掛かったのは夜光緑と先針(これも夜光のオキアミでした。先針に掛かることが多かったですが、潮が流れていたせいだと思います。イナダとタチウオを意識して幹糸は4号にしました。今回この仕掛けでは大鯵を含め5匹のアジとタチウオ1本を釣ることができました。細かい話ですが、今回は前半潮がかなり流れるだろうと思っていたので、先針にやや重めのものを選んでいます。



○フロロ5号4.5m・2本針仕掛け

枝元:下から3m
枝ス:エステル5号20cm
枝針:PE真鯛10号
先針:超人マダイ10号
先針ビーズ:ひかり玉3号


青物狙いのビシ仕掛けです。前回もほとんど同じ仕掛けを使いましたが、ややエダスが絡みやすかったので、張りのあるエステルを使い、かつ短めとすることで対策しました(今回はエダスに下を向かせたかったので枝針を少し重くしています)。結果、絡みはかなり改善しました。また、枝元にサルカンを2つ使い、仕掛け全体のヨレを抑えています。しかしそれでもヨレは出るので、次回は真ん中付近に軽いサルカンを入れてみようと思います。懸案として、枝元に丈夫なサルカンを使うと重さのバランスが崩れ、水中で仕掛けの張りが悪くなってしまう心配があります。そのため、先針部分の潮受けを良くするためにビーズを入れています。今回この仕掛けでタナを広く探ってみましたが、掛かったのは大鯵3本のみ。本領を発揮するには至りませんでした。この仕掛けでもアジは先針でした。



○フロロ3号6m・1本針仕掛け

先針:超人マダイ9号


シンプル構成仕掛けです。今回幸運にも真鯛を釣ることができました。ワラサ仕掛けの段階でタナがおおむね判明していたこともあり、仕掛けを変えて2投で喰わせることができました。針はしっかりとカンヌキに掛かっていました。1投目では何かほかの魚にチモトから切られたのですが、ほとんど手応えのないまま切られたことが気になっています。
切りロは破断系でした(僕は仕掛けを引きちぎることが日常生活の一環なので、破断時の切れ口はたくさん観察しています)。80%タチウオだとは思いますが・・・。今回この仕掛けでは真鯛の他に大鯵4本を釣り上げています(大鯵はハリスが長かろうが短かろうが掛かってくる状態でした




【釣行テーマの遂行状況】


1.青物狙い
ビシと泳がせで狙いましたが、残念ながら青物には出会えませんでした。今回の釣りでひとつ反省点があります。真鯛を釣ったしばらく後、一度だけイナダのようなバラシがあった時、青物狙いの釣りに切り替えず、真鯛を釣った仕掛けのまま漫然と釣ってしまったことです。あの一時のチャンスに、持ち込んだコマセを振り切るつもりで攻めの釣りに転じていたら、あるいは青物の群れを呼び戻せたかもしれません。大物を釣った満足感で本来の狙いをおろそかにしてしまいました。何よりも貴重な海の上での時間。少しでも活かせるように頑張っていきたいと思います



2.潮流の観察
今後の参考になる潮の姿を見ることができ、この観点からも十分な収穫を得られたと思います。内容は次の項目で別記させて頂きます。




【今回の潮の流れについて】


例によって、ここから妄想が特に酷い部分に突入します。
話半分か・・・、半分の半分の半分くらいでお聞き頂くか、又は呆れてくださいませ
(万一、ご参考にされる場合は自己責任でお願い致します)


今回の潮汐は大潮で干潮10時半。前回釣行(9/8)と同じ潮回りです。一潮分、秋が深まっているので、前回より少し下げ潮が弱まり、上げ潮が舞いやすくなる感じの予想をしました。


具体的には、下げ五分で始まる朝方は北西の潮がやや早め。潮止まりを少し過ぎた11時頃、東から入り始める弱い潮がぶつかり、北北西~北の潮に傾き、その後の11時半~12時頃以降は徐々に北東~東のごく弱い潮になるか、又は潮が舞い易くなる。
その後北東からの潮に落ち着くのは1時半~2時頃だろう、という感じです。


ただし、今回は明確な影響要因があります。


リンク → 9月22日の急潮注意報


前日の9月22日の14時頃、神奈川県水産技術センターから急潮注意報が発令されました。これは黒潮系の沖合水が大島東水道から流入してきたもので、東京湾で言えば上げ潮の勢いを増す要因です。もし当日も同じような沖合水の流入があれば、釣り場の潮にも具体的な影響が出る可能性があります。


これは当日の海に出てみないと分かりません。とりあえず頭の中にだけ入れておきます。


※「上げ潮の勢いを増す」という点では黒潮の分流は東京海底谷からの湧昇流と同じですが、実際の入り方は全く違います。深海からの湧昇流は低水温期を除き、底潮として入ってきます。しかし黒潮の分流は水温が高いため表層から入って来ることが多く、魚達のいる中層以下にはあまり影響がなく、普段通りの潮が流れていることがあります。今の時期は表層の流れや水温、澄み具合に惑わされると読みを誤ることが多いので、注意が必要です。


※流入が大規模な場合、湾口で「3枚潮」が発生することが知られています。偶然遭遇したそんな感じの日に、大津でも3枚潮以上の立体的な複雑さを感じたことがあります。「あります」と言っても、ボートの上からは「今日は潮と魚の雰囲気が合わない」としか感じられないので、本当に3枚潮が流れているかはまったく判断が付きませんが・・・


※こう書くと悪いことばかりに見えますが、黒潮分流の流入は水温低下を遅らせてくれたり、黒潮系の回遊魚(青物や大型真鯛)を湾内に供給してくれる働きがあり、私達釣り好きにとって良くも悪くも非常に重要な存在です。今回出会えた真鯛も、僕は9月になってから黒潮分流に乗って湾内に入ってきた個体だと思っています







実際に海の上で目にした潮の話に移ります。


朝方は予想通り北西の潮が流れていました。前回のように予想外に表層の潮がカッ飛んていたりすることもありません。しかしAM9:00頃、突然短時間の潮の弛みが起こりました。不思議ではありますが、実際に海の上で潮を観察していると、よく経験することです。細かい潮の変化に悩んでも不毛なので、気にはしません。しかし、いつか何かと繋がって新しいイメージになるかもしれないので、しっかり記憶はしておきます。


この潮の変化を前向きに捉えたことが、結果として真鯛のヒットに繋がりましたが、これはまさに偶然でした。時合の時間帯に重なっていなければ、きっと気にも留めずにいたと思います。


その後のAM10:40頃、潮変わりの時間を過ぎてすぐに潮が弛み、北東の潮に傾きました。予想より少し早い変化です。予想より下げ潮が弱いか、又は上げ潮が強いことを感じました。しかし、その後すぐに潮が予想外の動きを見せました。わずか20分程度で、再び北西の潮に戻ったんです。予想では徐々に東からの潮に傾くか、舞い始めると思っていました。上げ潮の流れ出しの時に東から入って来る時間が短く、北寄りからの潮の段階に早く移ることは、上げ潮がかなり強い時の動きです。


しかし、この時間帯では謎のアタリと連続バラシが発生して潮の観察に集中できませんでした。潮がどんなプロセスで動いたか、詳しくは分かりません


その後(たぶん11時20分頃)、潮が舞い始めたことに気付きました。潮の向きが目に見えてどんどん変わっていきます。しかし底潮はまだごく弱い北寄りからの潮が流れているようでした(弱くて竿やラインでは判別がつきませんでしたが、アジのアタリが続いていたので、そう考えました)。この段は、再び予想通りの展開に戻ったような感じです。


しかし道具を片づけ始めた12時頃、予想と全く違う南西からの潮が流れていることに気付きました。しかもかなりしっかりした流れです。


釣行記本編にも書きましたが、この潮は航路沿いに流れ込んできた上げ潮が大津港付近に突き当り、そこから大きく左に旋回して折り返してきている潮のようでした。いわば「分岐流の反転流」です。この潮は、今年の7月の釣りの時に五ッ根で経験した潮に近いものだと思えました。大津に上げ潮が入って来る時、流れが力強いと北東方面から航路沿いに入ってきて丸根付近に突き当り、左に曲がった分の潮は港の前をぐるっと回っていきます(丸根やヤマダ電機前の潮当たりの良さの理屈でもあります)。五ッ根で経験した時は北西からの潮でしたが、カサゴ根沖では南西からの潮になることもあるようです(たぶん、今回の方がより強く折り返してきていたせいと思います)。


今回この潮の直前に経験した「潮が舞った」状態は、その大きな流れの環の中にいたんだろうと思います。「潮が舞う」という状況は、全体の潮が弱い場合だけでなく、強い流れの環の内側にいる時にも起こる得るということでしょうね。



今年の7月は東京海底谷からの湧昇流によって上げ潮がとても強かった時期です。今回上げ潮に力を貸している要素は黒潮の分流なので状況は異なりますが、どうやら予想を超えて上げ潮に勢いがあった、という点では共通していると見て良さそうです。


黒潮は気まぐれなので難しいですが、今の時期にこれほど上げ潮優位になる場合、上げ潮の間は中根~イガイ根のエリアは難しくなりそうですね。有望なのは中根の西側と、富士山出し、丸根、それに武山出しでしょうか。


次回の青物狙いまでに状況がどう変わるか。とりあえず黒潮の動きに注目したいと思います







【その他もろもろ】


Q.携帯買い替えたの?
A.はい!「iPhone6 plus」になりました


結構入手困難なようですが、幸運にも9月20日に入手することができました。今回の釣りではZiplockに似たフリーザーバッグに入れて海の上に持ち込みましたよ


260923hosoku3
ぴったりサイズの袋がらあったんです!o(^_^)o 当日はもちろん二重にしましたよ(^^;;。

今回は朝方の荒れた状況のせいで、ボートの船底には海水がかなり溜まっていました(スノコの床下浸水という感じ)。一度、貴重なiPhoneの入った袋がその海水溜まりの中にガッツリ沈んでた時には焦りました。危うく「日本一早くiPhone6 plus を塩漬けにした男」になるところでした(幸い袋の中への浸水はなし。フリーザーバッグは良い仕事しますね!


最大の注目点はバッテリーの持ちでした。サブバッテリーなしで、写真は撮らず、LINEもせず、ずっとGPSアプリを作動させてる状態でAM7:00頃からPM1:00頃まで使いましたが、バッテリー残量は「57%」でした。やはりこれまで使っていた iPhone4S より少なくとも1.5倍は持つ感じです(Bluetooth はオフ、Wi-fiはオン。ディスプレイ輝度はデフォルトより少し下げていました)


大きい画面は船の上でとても見やすかったです。でも安定した置き場所をどう確保するかは考えどころですね。良い配置手段が思いついたら、またご報告させて頂きたいと思います。


260923hosoku4
失敗!比較する良いサイズのものが見つかりませんでした(;´Д`A。


Q.魚探はどうなってるの?
A.まだちょっと基本的なところで足踏みしています


今年3月に購入したものの、なかなか機能を活用できずにいる「ロランスElite-4HDI」。従来使ってきたHONDEX PS-500Cと同等の使い方では、もうバッチリ使えています。海底画像もより鮮明だと思います(底質表示が無く、画像から自分で判断する必要がある部分は慣れで解決できました)


ただ、今回も自分のミスでまだうまくソナーログが取れていません。ボート上で邪魔にならない配置を考えて自分の足の間に本体を置いているんですが、ボート上を移動する時に無意識に足で操作ボタンを押してしまようで、ソナ一記録が停止してしまうんです。とりあえずボタンを保護する手段を用意して対策しようと思っています


また、部分的に撮れているソナーログも、僕の天候運のせいで荒れた状況での出船が多いため、波で大きく揺られてしまい、綺麗に映っていません(ギザギザ


もともとアンカリングの時に水深と底質を見る以外では魚探を見る習慣がなくて、いざ釣りに入ってしまうと動作状況を確認することを忘れてしまいます。なんとか、1日放置してもソナーログはちゃんと取れている、という状態に持って行けるように頑張ってみたいと思います


2604057
また犬でごまかします(^^;;。


Q.新タックルを導入したんだって?
A.新しいリール。上々な魂入れができました

「休漁期間の過ごし方」の記事でほんのちょっとだけ出演させてましたが、休漁期間に貯めた分の資金で購入した新リールを、前回と今回で実践投入しました。


260923hosoku2
2回使ったのでちょっと使用感が出ちゃった(;´Д`A。格好も良いリールです(*^^*)。

「ABU•BIGSHOOTER COMPACT」。

ハイギアのキャスティングリールで、ジギングに向いた両軸リールだと思います。ドラグ耐荷重7kgの中型リールですが、非常に軽量コンパクトです。基本、手漕ぎボート釣りに向いたリールではなく、お店でも沖釣りコーナーには置いてありません。値段もかなり高め(2万円超。僕がボート釣り用に買ったリールの中ではダントツ最高額です)


なぜそんなリールを手漕ぎボート釣りに?


最近、僕は出来るだけ重いビシを出来るだけハイギアなリールで使う方向に進んでいます。今回のメインだった竿では、80号ビシをギア比1:8.0のリールで使っている状態です。最大の目的は「手返し」です。重いビシで早く沈め、高いギア比で早く巻ぎ上げるためです。正直いってハンドルはかなり重くて大変です。でも打ち返しのスピードは期待通りに上がっていると思います


もうひとつ、このリールの大きな特徴は「ラインアラーム(ドラグクリッカー)」が付いていることです。ラインアラームで有名なABUの中でも、ロープロファイルタイプでラインアラームが付いたのはこのリールが初めて(?)と思います。僕はまだ複数の竿を出すことが多いので、大物のヒットを知らせてくれるラインアラームは重宝しています


今回の真鯛で、良い魂入れが出来たように思います







今回の補足記事はこれで終わりです。


次回大津に浮かぶ時には海苔棚が入り、きっと海の様子もかなり変わっていると思います。水温安定期に入っていることは間違いないので、きっとレギュラーサイズのアジも広く回遊するようになっているでしょうね。


次回は泳がせに期待です





2014年7月15日 (火)

【釣行記補足】仕掛け、潮、外道の様子など・・・。

平成26年7月6日大津釣行の補足です


2607068


時間が取れず、すっかり遅くなってしまいました。
1週間以上も経ってしまうと釣り気分もだいぶ抜けてしまいますね


恒例の内容を中心にまとめておきます。


それでは補足編スタート







【今回の実績仕掛けについて】


○フロロ3号2.4m・ウィリー3本針仕掛け

・枝元:先針から1m・間隔70cm
・エダス:フロロ2.5号15cm
・枝針:玄人アジ9号使用自作ウィリー×2
・先針:ケイムラチヌ3号(オキアミ用の空針)
・先針ビーズ:無し → 20倍ビーズ4号


いつもの定番仕掛けです。今回のアジ23匹はすべてこの仕掛け(2セット)に掛かりました。今回の特徴が2つあります。先針にケイムラチヌを使ったことと、クッションゴムを細くしたことです。いつも先針にはグレ系か真鯛系の針を使って大物を意識してますが、前回アジの針外れが多かったことから、首を振られても口切れしにくいよう、やや細身で軽量な針を使ってみました。また、クッションゴムは1.5mmのものから1.0mmのものに変えてみました。その結果、今回はアジのアタリと思われるものではほとんど外れることがありませんでした(23匹/25回。キャッチ率92%。前回は16~17回もバラしてしまっていたので、劇的な変化と言って良いかと思います。


ただし、今回は先針にはほとんど掛かっていないので効果が有ったとしたらクッションです。また、仕掛け以外に違っていたのが「アジの型」。前回は18~20cmがメイン。今回は22~23cmがメインでした。きっと型が良い方が口も丈夫なのでしょうね



○フロロ6号・胴突きアジ泳がせ仕掛け(エダス遊動式)

・エダス:6号1.5m
・ステ糸:フロロ2.5号50cm
・主針:プロヒラマサ11号
・孫針:ロデオグライダーLサイズ


スズキ、ヒラメを意識してはいるものの、今回に限っては実質「イカ狙い」と言って良いバージョンです。残念ながら今回はアタリも無かったので実績仕掛けとは言えませんが、ちょっと備忘録的に書いておきたいことがあって載せることにします。


今回の特徴は孫針に「ロデオグライダー(この記事の扉絵の写真)」という針を使ったことですが、うまく使えませんでした。失敗したのは主針と孫針の「間隔」です。今回は「11cm」に設定しました。これがマズかった・・・。普段は孫針はアジに掛けずに遊ばせているので、勝手が分かっていませんでした


釣れたアジの型が想定より大きく、孫針を背びれの真ん中付近に掛けることになってしまいました。本来は背びれの後端付近に掛けるものです。また、その状態でも主針と孫針の間のラインに余裕が無く、どうやらアジの泳ぎに負担を与えてしまったようです。活きエサのアジは短時間で死んでしまいました・・・


孫針を背中に掛ける場合、主針と孫針の間隔は最低でも16~17cmは必要と思いました。いつか必ずリベンジしてイカを釣り上げたいと思います。



【潮の流れについて】


今回も潮について書いておこうと思います。


マニアックな話で、半ば夢想妄想のようなことなので、興味の無い方は遠慮なく読み飛ばしてくださいませ。
正直、自分でも「何を寝呆けたことを書いてるんだコイツは」という感覚に陥ることがあります







今回は長潮で満潮AM11:45。前半は上げ潮、後半は下げ始めの釣りでした。前回の大潮の下げの釣りの時が相当に複雑な潮(3枚潮くらい??)だったこともあり、事前の想像ではあまり潮が流れなそうだなぁ、と思っていました。


ところが、AM7:00過ぎの五ッ根で様子を見ると、北北西からのしっかりした潮が流れていて、底潮も同調していました


上げ三分で北北西からの潮。これは上げ潮本流からの分岐流の可能性が高いです。分岐流は本流が弛めの時に起こる現象です。大津に上げ潮の分岐流が入る時には大きく2つのパターンがあると思います。流れが強めだと東(伊勢町)から入ってきます。やや緩いと、イガイ根とガレ場の間(ほぼ航路沿い)を中心に北~北東から入ってきます。今回は後者の流れが回ってきているものと思われました。


予想を立て直してみました。
この後、上げ五分に向けて上げ潮本流が強くなると、東からの分岐流が入ってくる段階を経て、猿島方向からの反転流が入ってくるようになるはずです。そしてその途中には既存の北北西の潮とぶつかりあって、一時的に潮が傾きます。


この日は小潮ですが、上げ潮が元気で強い日だと感じました。秋冬の中~大潮に近い感じです。このパターンだと、東からの分岐流の段階はほんの20~30分程度で終わり、すぐに猿島からの反転流に変わると思いました。予想としては、現在北北西から流れている潮が、上げ五分付近で東からの弱い流れとぶつかりあって、一時的に真北からの潮になり、その後北西からの反転流に落ち着く、という感じです。


すると実際に、上げ五~六分のAM8:30~9:00頃までの間、潮は真北からの流れになり、ぴったり予想と合いました。魚のアタリも潮に合っており、底潮も同調しているようです。


(今の時期の潮は、大潮よりも小潮の時の方が素直でしっかりした潮が流れることがあるのかもしれません。潮の早さも底潮の同調も、前回の大潮の時よりしっかりしていました)


こうなると、今日一日の潮の動きが次々に頭に浮かんできます。この後、上げ潮の間は北西からの潮、そして潮変わりを挟んで下げ潮に入ると猿島からの分岐流(つまり北西の潮)、そして下げ五分付近になると東からの反転流が入り始めて一時的に真北からの潮になり、その後急速に東からの潮に傾いていくでしょう。ただし、今日の釣りは下げ三分頃で終わりなので、この後、北西からの潮が流れ始めたら、納竿までの間は潮変わりに関係なく、ずっと北西からの潮が流れ続けるはずです。


北西からの潮は、僕が大津で一番好きな潮です。思わず予定を変更して、すぐに沖に出て大物を狙うことにしました。


沖で北西の潮に向いたポイントに入ってみると、1投目からアジが釣れ、入れ食いになりました。そしてPM1:00の納竿まで、潮変わりの時間に関係なく、予想通りずっと安定して北西の潮が流れていました(大物狙いの方はうまくいきませんでしたが・・・)。


この季節の長潮でこんな秋冬っぽい潮が流れることもあるんだなぁ、ということが新しい発見です。


ちなみに、今回のように潮読みが当たることはせいぜい4~5回に1回くらいです。僕にとって潮を読むことは、釣りとはまた別と言って良いくらい楽しいゲームのようなものです。
そういう意味も含めて、今回の釣りはとても楽しいものでした



<余談?>


今回のように潮が安定して底潮と同調して流れるケースでは、大津でも本格的なNS釣法が可能だと思います。以前にも書いたことがありますが、僕が大津の潮の流れを一生懸命考えている目的のひとつは「大津でNS釣りをする」ことです。


潮が複雑な大津ではNS釣りのチャンスは少なく、潮の展開を予想できないと貴重なチャンスを見つけることは難しいと思います。初めてのことですが、今回、大津でもNS釣りが出来る日があることを確信することができました。


ようやくひとつのパターンを見つけただけですが、大きな希望が見えてきたような気がします




【その他】


この魚の名前が分かりません。


2607064
コレ、何??(◎_◎;)

ハゼの仲間かと思ったんですが、良く見るとハゼ類に特徴的な腹ビレが見当たらないような・・・。体の形はなんとなくドンコにも似ている気がします。背ビレにこんなにはっきりした黒丸模様があるのに、ネットでいろいろ検索しても僕には見つけられませんでした。


ハゼやトラギスの好きな僕です。気になって仕方ありません


どなたかご存知でしたら、ぜひ教えてくださいませ


H26.7.16追記:腰痛持ちさんから教えて頂けました!
どうやら「ニラミアマダイ」という魚のようです。

調べてみるとかなり珍しい魚のようですが、三浦半島近辺では時々釣れてるみたいです。

もしかして、僕の人生初「アマダイ」だったのでしょうか•••(;´Д`A。

おかげでスッキリすることができました。腰痛持ちさん、有難うございました〜!(^O^)/



今回の食卓。



2607066_2 
恒例のお刺身山盛り。

2607067
アジの出汁茶漬け。やっぱり好きだ〜!(≧∇≦)。

2607069
アジの南蛮漬け、鯖の塩麹焼き(焦げちゃった(^^;;)。手前のは•••。ピンボケしちゃってますね(´Д` )。

大鯖3本のうち2本は鯖好きなあの方ヘプレゼント。アジの一部はいつもお世話になっているお隣の釣り好きな旦那さん宅へお裾分け。久しぶりに型の良いアジが揃ったので、色々楽しめました


26070611
骨せんべい。左は油で揚げずレンジだけ。右は揚げたバージョン。両方美味しいですが、左がしつこさが無くて食べやすいかも?







これで今回の釣行記補足はおしまいです。


これから8月いっぱいを目安に休漁しますが、秋の釣りに向けた準備は割とやっておきたいことが多くて、なかなか忙しいかもしれません。記事を書く時間が取れれば、そんな準備作業のご報告も時々挟んでみようかな、と思います


大津の海の恵みに、今日も心から感謝です


26070610
石田丸さんの茹で蛸をたっぷりネギ乗せで!コレは贅沢でした〜o(^o^)o





2013年12月 9日 (月)

【釣行記補足】11月22日(金)、12月1日(日)の大津釣行の補足です!

2週連続魚坊主釣行の補足記事です


2511221201hosoku1_2


連続魚坊主だったここ2回の釣行の補足をまとめて書いておきたいと思います。


12月6日に行われた第3回えらいこっちゃ会のことも少し







【仕掛け】


坊主だったので、仕掛けの狙いもほとんど検証できてません。でも話のタネとして、イカとデブアジの掛かった(「釣った」とは書き難い仕掛けと、泳がせ仕掛けについて感じたことを書いておきますね。



○アジ泳がせ仕掛け


・幹糸・・・フロロ12号50cm
・枝糸・・・フロロ12号200cm(枝元は遊動式)
・捨糸・・・フロロ3号30cm
・主針・・・プロヒラマサ11号
・孫針・・・PEマダイ11号


大型青物狙いの仕掛け。破断テストを7回繰り返して作った仕掛けです。オモりは50号、アジは上顎に主針だけを掛け、孫針はフリー。3mm50cmのクッションゴムを介して使いました。
この太さのラインは素手ではとても締めこめないので、締め込み用具を購入して締め込みました。15kg負荷に耐えるように作っています。実際にはドラグ設定4kg程度からスタートするので、仕掛けにかかる負荷はかなり小さいと思いますが、ブリクラスに針を呑まれた時に30分間ハリスを歯で擦られることを想定して、強度に余裕を持たせてます(目安として半分削られても7kg負荷に耐えるように)。


運が良くても年に1度くらいしか訪れないチャンスを絶対に逃がしたくないという思いですね


泳がせ仕掛けについては最近仕掛け構成を見直していて、捨て糸を短く、枝糸を長くすることでオモリとアジの距離を開けてみる方向を試しています。他にも凝らしている工夫があるのですが、何分滅多にヒットしないので、良いか悪いか分かりません。本当に妄想の世界ですね


こんな風に思いを書けば書くほど「アオリイカが釣れました」と書きにくくなりますね(笑


アオリイカ、孫針にしっかりとフッキングしてました。喜んで良かったはずですが、たった1匹しか釣れなかった中アジを召し上がられてしまったので、ちょっと複雑な気持ちでした


※泳がせ仕掛けの捨て糸の長さについて


まだ実証不足なので感覚的なことでしかないのですが、ここ2回の釣行で使用した泳がせ仕掛けは捨て糸を短くしています。目的は上でも書いたとおりオモリとアジを離してみることです。ちなみに、これまでに作った泳がせ仕掛けは、エダスと捨て糸の長さを揃えていました。



12月2日の釣りの時、泳がせ仕掛けが絡んでしまったことがありました。初めてのことです。仕掛け作りでは「切れないこと」と「絡まないこと」だけを目指しているので、とても気になります。原因の候補を、現時点では以下の2つと想像してます。


1.短いステ糸で底を取る時、エダスがたるみ、アジが上方向に泳ぐ時間がある。
2.アジにとってもオモリのプレッシャーが少なく、自由に泳ぎ回る。


1が原因だとすると、投入直後に絡んでいることになるので、釣りになりません。泳がせ仕掛けは長時間下ろしっぱなしになることも多いので、大問題ですね。2について、アジは基本的に底の方に向かって泳いでいると思います。エダスと捨て糸の長さが同じだと、アジは真下に行くとオモりに接触するため、オモりを避けながら泳ぐと思われます。それに対し、捨て糸が短くオモリが離れていると、アジはより自由奔放に泳ぎ回り、絡みやすくなるのかもしれません


泳がせ釣りとしては、アジはできるだけSOSを発信しながら不自然に泳いで貰った方が良いと思うので、捨て糸の長さについてはもう一度良く考えてみようと思います。



○フロロ4号・2.4mウィリー3本針仕掛け


・先針、枝針・・・玄人アジ10号(自作ウィリー)×3
・枝ス・・・フロロ4号15cm
・枝元位置・・・先針からの間隔・1m・70cm


アジ狙いのウィリー仕掛けです。イナワラのヒットに備えて普段よりハリスを1号太くしてます。デブマルアジが掛かった時には3本ともウィリーのタイプでした。中小のアジを釣った時には先針が空針のタイプでしたが、潮が舞った時に他の仕掛けとひどく絡んでしまい、交換する時になんとなく選んだものです。ちなみに、今回の中小アジは夜光緑よりケイムラタイプのウィリーにばかりヒットしました。デブマルアジは夜光緑のほうでした。







【潮の流れについて】


まず、11月22日についてです。


満潮AM8:00の小潮に向かう中潮でした。事前の予想では「下げ潮優位」。満潮の1時間程度前から下げ潮が流れ始め、北東~北から流れ始めて徐々に北西からの潮に落ち着くと予想していました。


しかし、実際はほぼ真逆の展開でした。朝イチの中根西付近では弱めながらも南南西からの流れがありました。1時間以上たったAM8:30頃に西からの流れに変わり、そのまま北寄りに傾くかと思いきや、ほんの15分ほどで再び南西からの潮に戻ってしまいました。その後は非常に弱い南西~南東からの流れを感じる程度の時間がずっと続きましたが、底潮はほぼ止まったままでした。この時間帯の表層の潮は場所によってマチマチの潮だったと思います。


面白い経験をしました。


ボートの中央に座り、北東向きにコマセをひとつまみ投げると、ゆっくり北東に流れていきます。しかし北西向きに投げると、ゆっくり北西に流れていきました。1mと離れていない場所で潮の向きが90度も違いました。本当に「舞っている」感じでしたね。潮が舞っている状況はお昼すぎの下げ潮止まりまで続きました(干潮PM1:10)。時々潮が流れ始めた気がしても、底潮の動きはまったく感じられませんでした。


潮止まりの時間に中根から北西方向に約200m程度移動しました。ここではわずかに猿島方向への流れを感じました。底潮も同調してます。ボイントには合っていませんでしたが、潮に流れがあることは嬉しかったです。


その後から、潮は大きく変わり始めました。潮変わり後1時間で南東からの流れが北西からの力強い流れにまで変わりました。時計回りに変わりましたね。移動せずに中根の西で最後まで粘っていれば、最後の最後に時合が来た可能性があります。1時間に満たないチャンスかもしれませんが・・・



次に、12月1日の潮です。


この日は前回の釣りから若潮を挟んでの大潮でした。干潮はAM9:40。朝方は下げ、後半は上げ潮になります。前週の経験から、予想としては潮変わり後1時間で北西からの潮が流れ始めると考えました。ただし、前週は小潮に向かう中潮、今回は若潮を超えてからの大潮なので、逆向きの潮になる可能性も考えていました。どちらの潮が流れるかに、今の季節の潮の大きなヒントがるはずと思い、ある意味は実釣以上に注目していました。


実際に流れた潮は、「ほぼ前週と同じ」でした。同じというのは潮汐を無視してまで同じということです。北西の潮が流れ出したのは潮変わり後1時間ではなく、前週と同じ「PM2:00頃」でした


前週、「最後の1時間に中根に適した潮が流れた」という記憶から、今回は実際にその潮が流れる時に中根にいることができました。しかし、潮が流れたのは表層だけで、底潮の流れはありませんでした(潮は表層から変わることが多いので、もう少し時間が経てば底潮も同調していった可能性はあると思います)



この2回の釣行では、自分の観察した潮の他に、一緒に出撃された方々からの情報も頂くことができ、大津に流れていた潮の全体像がかなり把握できました。とても勉強になる、嬉しい情報ばかりでした


秋~冬の大津では春~夏より弱く複雑な潮が流れます。今回の経験も考えに入れ、現時点で個人的に想像しているイメージはざっくりとこんなふうになります。


・東京湾の日中の海水の流れが時計回りとなり、古東京川の流れと相殺する季節です。

・春~夏と違って日中の潮汐差が小さくなることとも重なり、浦賀水道を流れる本流は比較的穏やかになります。

・その結果、ワンド地形の大津~走水では分岐流と反転流が安定せず、頻繁に入れ替わることになります(本流が強いと反転流、弱いと分岐流になります)。

・大津では北寄りから入る潮と、走水方面から入る潮に大別されますが、その移り変わりは潮汐上の潮変わりではない時間帯にも起こります。


これに係わる大小の新しいパズルのピースが手に入った?ことが、今回の釣りの1番の収穫かもしれませんね。







【オマケの動画】


イカ釣りやエギングをされる方から見れば珍しくもなんともないと思いますが、我が家では家族の話題になった「なかなか死なないイカの皮膚細胞」です。この動画を取った時点で、ボート上でナイフで眼の間を突いて締めたときから8時間は経過してます。それだけの時間が経っていても、モノクロのオーロラのように模様が踊るアオリイカさんです。


">

3年前にエギングで釣って帰った時にも見てるはずですが、子供達は覚えてなかった様子です


12月1日の釣行の朝、たけちゃんさんからイカ狙いの仕掛けを見せて頂きました。また大津のイカが釣りたいという気持ちと合わさって興味深々


来年の春までに、見よう見まねでイカ釣り仕掛けを作っておきたいと思います







【第3回えらいこっちゃ会】


12月6日(金)に大久保にある「串えん」さんというお店で行われた第3回えらいこっちゃ会に参加させて頂きました。


名誉会長の釣りキチ先生を始めとする34名の手漕ぎボート釣りを愛する人達が集まり、思い思いに飲んで食べて話し合って・・・。素晴らしい会でした


残念ながら僕は翌日に予定があったため、終電で帰宅させて頂きましたが、翌朝まで残っておられた方々もかなり多かったようです。


幹事として準備を進め、企画を考え、細やかなところまで配慮の行き届いた会を実現してくださった「大吟醸さん」と「せーじさん」に、心から感謝を申し上げます。


お話しできた方々、またあまりお話しできなかった方々、皆さんとつながった不思議なご縁を大切にしていきたいと思います。今後ともぜひよろしくお願い致します。



この会の中で、僕にとって予想外の幸運がありました。


大ビンゴ大会
僕はビンゴでまともな商品に当たった記憶がないんですが、今回は人生初めての例外になります。


当たった商品は「フォールディングアンカー」


2511221201hosoku2
5kgと思います。付け足し用にベストマッチ!(≧∇≦)

実は、前日ネット通販で物色して、もう少しでポチッとするところだったんです。本当ですよ!!
油壺に釣行する際の保険として購入しようとしていました。当たった瞬間、ちょっと信じられませんでした


この商品は「ぴー太郎」さんのご提供でした。ぴー太郎さん、本当にありがとうございますm(_ _)m。


(誰かが僕の頭の中で「油壺に行け」と言っています・・・







今回の補足記事は、この1回で終了です。


なんとか年内にもう一度は出撃したいと思っているのですが、少なくとも連休を過ぎるまでは予定がいっぱいなので、水温もだいぶ下がっているでしょうね。大津でデータ取りをすることを考えていますが、どうも身の回りの偶然が油壺への流れに繋がっているような気がします


皆さんの釣り納めも、来年に繋がる良い釣りになりますように



2511221201hosoku3
とりあえずコストコの約束は果たしましたよ!o(^_-)O




2013年11月12日 (火)

【釣行記補足】青物狙いって?+その他いろいろ。

平成25年11月9日(土)大津釣行の補足です


251109hosoku1



釣行記本編は簡易版でしたが、いくつか書き残しておきたいことがあるので、補足記事としてポストしておきますね



【基本情報】


釣行記本編で書くのを忘れてました


平成25年11月9日(土)、京急大津・石田ボートさんから出航しました。潮汐は小潮。満潮9:17、干潮14:29。下げ潮メインの釣りです。小潮ですが悪くない条件だと思います。海況図から推測される大津の海水温は約18.6度。最近は北風が強い日が多いですが、水温は安定しているようです。前日は北からの強風。翌日は雨の予報。この日も予報によっては北風が強く、出船できるか微妙な感じがありました。遠洋に台風30号が存在しますが、北緯20度線以南であり、日本にうねりが届く心配はありません。



【今回使用した仕掛けについて】


仕掛けについては、前回とほぼ同じなので省略させて頂こうと思います。


1点だけ、補足しておきたいことがあります。


前回と今回、僕は青物狙いでした。でも、実はまだ経験が足りず、青物の狙い方がよく分かっていません。アジを釣って泳がせをするのは良いとして、ビシ仕掛けでワラサを狙う方法がいまひとつ分からないんです。


頼りにしているのは、ワラサ乗合船に乗った時の仕掛けと「エサの付いた針で釣る」という基本だけ。その他に工夫しているのは仕掛けの作りと、ボート上での手の入れ方です。


真鯛を意識する場合、ハリスは細めで、仕掛けはできるだけシンプルにしていますが、ワラサの場合は針やエサを目立たせる方向で手を入れています。具体的には、夜光の針を使ったり、大きな夜光ビーズを付けたり(ビーズは1つとは限りません)、オキアミも2匹掛けを標準にしたりしています。


今回は5号ハリスの仕掛けからスタートしました。朝方イナワラがヒットした時には、仕掛けの方向性は間違ってないかな?と思いました。しかし、その後はエサ取り以外の魚の気配が無くなり、少しでも状況を変えようと4号ハリスに変えました。その後、船酔いで朦朧とした時間を経て釣りを再開した時には、とにかく何か釣れてくれと3号ハリスに変えました。ハリスがここまで細くなると、真鯛や黒鯛を狙う仕掛けとほとんど変わりありません。


ビーズは付けたり変えたり外したりしながら打ち返していました。真鯛が掛かった時は夜光の針にビーズなし、オキアミは抱き合わせの2匹掛けでした。最後のイナダも同じです。


結果として、青物仕掛けの方向性がこれで良いのかどうか、あまり手掛かりが得られませんでした。少なくとも3号ハリスで狙う時にはチモトの保護か補強が必要と思いますが、ほとんど暗中模索の状熊のままですね




【真鯛の塩焼き


今回の真鯛は、思い切って「塩焼き」にしてみました。


251109hosoku3
3枚におろし、両方の身をおしげもなく!


う、旨い


真鯛の塩焼きって、こ、こんなに美味しいんですか
焼いて初めて、お刺身の印象よりずっと脂が多いことを知って驚きました。
理想的な塩焼きです!力マも一緒に焼きましたが、最高ですよ


思い出しただけでヨダレが出そうです




【新しいタックル


大型青物を狙うには欠かせないと思い、タモを新調しました。


Deeprubberlandingnet
メーカーサイトから拝借させて頂きました。

カハラ「ディープラバーランディングネット」


僕が大物用のタモに求めていることは以下の4つです。


①ラバーネットであること。
②フレームが丈夫であること。
③フレームの縦の幅が50cm以上あること。
④ネット部分に十分な深さがあること。


①は針が引っ掛かりにくいことと、水切れが良くて匂いが付きにくいことが理由です。


②は、以前観音崎で推定11kgのドチザメを取り込んだ時、アルミパイプ製のランディングネットのフレームが折れて壊れてしまった経験からのリクエストです。フレームはできるだけ丈夫で細い方が良いと思います。相当な数のネットが、この条件に合わず選定から漏れました(軽さを優先してる製品が多いようです)。


③の条件のポイントは「横の幅は50cm無くても良い」というところです。横幅まで大きいと、ちょっと取り回しに困る時があるんですよね。ちなみにこの製品、カタログではネット部最大60cm×46cmと記載がありますが、実際のフレーム部は52cm×42cmくらい。でも十分な大きさと思いますよ(^-^)。


④は特に探していた条件です。大物を取り込みやすい、ということももちろんありますが、もうひとつ大きな理由があります。


大物が釣れるとバケツでは血抜きが出来ません。そんな時には〆た魚をタモに入れて海中に浸して血抜きをしています。これまで使っていたタモだとあまり深さがなく、血抜きをしている間中、両手でタモを抱えている必要がありました。でも、ネットの部分に十分な深さがあれば、柄をヒザに挟んだりしながら手軽に安心して血抜きができます。


251109hosoku2
血抜きしてるところ。よく見るとイナダいます(^^;;。


このランディングネット、「ディープ」というだけあって、ネットの部分の深さが60cmもあります


4つすべての条件を満たすネット。ようやくゲットです



今回の釣行が初陣でした。青物で魂入れをしたかったのですが、初使用は赤い魚に・・・。まあ、いいかな?



このネット、僕にはピッタリなんですが、1つだけ欠点があります。


「ネット部分が重い」ということ。ラバーネットはみんな網自体が重いんですが、このネットは特に重いです。バランスが悪いので、普通のタモよりかなり持ち重りします。ある程度までの重さは気にならないよ、という人向きかもしれません







今日現在、大津の海水温はまだ落ちていません(約18.5度)。しかし、今日からの気温がかなり下がるようなので、今週以降、水温がどんどん下がっていくだろうと思います。


いよいよ晩秋。青物のラストチャンスです


手塩にかけた仕掛けやタモの出番があることを、願いたいですね





2013年11月 7日 (木)

【釣行記補足】仕掛け、雨中の釣りで感じたこと、その他。

平成25年10月29日(火)大津釣行の補足です


遅い補足になってしまいましたが、恒例の内容に加えて、雨や波の中で感じたことを書き残しておきたいと思います。


雨のせいで写真がほとんど撮れず、文字ばかりの補足ですがご容赦くださいませ







【今回使用した仕掛けについて】


○フロロ3号・2.4m・ウィリー3本針仕掛け


・枝針・・・玄人アジ10号(自作ウィリ一)
・枝ス・・・フロロ3号・15cm
・枝元・・・先針から1m・70cm
・先針・・・グレ(メジナ)9号(空針)
・先針ビーズ・・・ひかり玉3号


今回使ったのは緑・白ウィリーバージョンでした。武山出しでコアジ1と中サバ1、海苔棚3~4枚目の間で大アジ3、中アジ2、 コアジ10、大サバ1を釣り上げました。コアジ数匹以外は先針です。今回も大アジはこの仕掛けばかり。僕の場合はなぜか長い方の仕掛けにはあまり掛かりません。今回の操作は置き竿70%、ウィリーシャクリ30%という感じでした。風波が強く、雨も本降りだったため、竿の操作にあまり集中できませんでした。僕が使うビシ仕掛けの中で1番短いものなので、海中ロープのある場所では自然とこの仕掛けがメインになってきます。



○フロロ5号・6m・2本針仕掛け


・枝針・・・プロヒラマサ9号
・枝針ビーズ・・・スナイプビーズケイムラD型3mm
・枝ス・・・フロロ4号30cm
・枝元・・・先針から4m(サルカンとビーズによる遊動式)
・先針・・・プロヒラマサ10号
・先針ビーズ・・・ひかり玉2号


完全にワラサ狙いの仕掛けです。昨年8月にワラサ乗合で使った仕掛けとほぼ同じですが、ハリス号数を1号落としてあります。今回イナダを2本釣り上げました。ワラササイズとのファイトを期待していましたが、潮汐が長潮と悪く、沖にも出られなかったためか、チャンスは訪れませんでした。この他にもワラサ狙いのビシ仕掛けはいろいろなバージョンを作ってあります。この仕掛けの真価は積極的にコマセを振って誘うことにあると思っていますが、海の状況が悪く、今回は置き竿中心になってしまいました



○フロロ8号・アジ泳がせ仕掛け


・主針・・・プロヒラマサ11号
・孫針・・・プロマダイ11号
・エダス・・・フロロ8号・90cm
・捨て糸・・・フロロ3号・90cm


枝元が遊動式の胴突き泳がせ仕掛けです。仕掛けのパーツひとつひとつを入念に確認して、最低でも10kg負荷に耐えるイメージで作成してあります。竿、リール、タモまで総合的にバランスを考慮してあり、5kgまでの青物なら力勝負でも問題なく揚げられると思います(意外に選択が難しいのがクッションゴムだったりします)。今回コアジを付けて投入しましたが、残念ながらアタリはありませんでした。1度、アジが暴れて緊張が走ったのですが、引き込まれたのはビシ竿の方で、掛かった型もイナダサイズでした。年内の釣りで活躍の場があることを期待したいところです







【潮について】


今回は長潮かつ上げ潮メインと、潮汐としてはかなり厳しい条件でした。でも、この条件下で潮の動きを観察することが出来たことは収穫のひとつと思います


朝方、武山出し付近で、表層はごく弱い北西の潮。しかし底潮はやや早い南南東からの流れがあり、予想外でした。干潮時間を過ぎてもしばらくは下げ潮の余韻があると予想していましたが、違ったかもしれません。その後、午前中いっぱい潮は全体的に動かないか、または舞っていました。これは予想通りです。おそらく中根~沖の小漁礁あたりまで沖に出ることができれば、もうすこし良い条件だったかな?と思います。


今回、NS釣り用のタックルを持ち込んでいたのですが、うまく流せる潮とは思えず、出番はありませんでした


潮汐上の干潮時間より下げ潮の流れ出しが30~60分程度は早いだろうと予想していましたが、実際には1時間半も早く流れ出したようでした。下げ潮は春の方が強いという認識ですが、秋の潮でも下げ潮優位の特徴はかなり強いんだなぁ、と感じました







【雨について】

・PU素材のレインスーツ
今年初め頃にレインスーツを買いました。防水透湿素材のレインスーツはデザインに優れたものが多く、惹かれるものがあったんですが、最終的には透湿性の無い「PU素材(ポリウレタン)」のものを選びました。透湿性のある素材は、強い水圧がかかった場合や、長時間濡れ続けるとどうしても水を通してしまうそうです(座ってるとお尻から濡れてくることをよく聞きます)。PU素材は完全防水なので、そういった恐れがありません。中から汗をかいてしまうと蒸れる欠点がありますが、ボート釣りは陸釣りと違って歩き回ることもなく、漕ぐ時以外は汗をかくこともあまりないので、向いているかも?と思ったんです


今回はじめて、実釣中に長時間本降りの雨に晒される状況になりましたが、体はまったく濡れを感じることが無く、不快感を感じることはありませんでした。求めていた性能がバッチリ実現ですとても頼もしく、オススメできる装備ですね


・タオルはびしょ濡れ
手を拭くためのタオル類はすべてビショ濡れ。手を拭く分には絞って使えば良いのですがスマホの画面は拭けません(拭いても指で操作できるレベルになりません)。スマホは上着の中に着ている服で拭くしかありませんでした。雨の日は上着の中にもタオルを仕込んでおくと良いかもしれませんね。


・スノコが滑りやすくなります
これは意外と困りました。アンカーの上げ下げの後、低い姿勢でボート中央に戻る時、長靴の底がスノコで滑ります。かなり滑りやすかったですよ。竿やバケツ類を蹴飛ばしてしまったり、もっと悪い場合にはバランスを崩してしまう可能性があると思いました。細心の注意が必要でした


・指が滑ってハリスのヨレが取れません
ヨレたハリスを引っ張って伸ばそうとしましたが、指の濡れで滑ってしまい、なかなかハリスが伸ばせませんでした。指にハリスを巻きつければ良いのですが、枝針の多い仕掛けではそれも難しかったですね


・キールにたまった水があわや床上浸水
波かぶりで入った海水と、延々降る雨で溜まっていく水が合わさり、沖上がり時にはスノコが少し浮くような状態にまでなっていました。もぅ少しひどかったら、排水作業が必要だったと思います。こういう状況を考えると、あかくみやヒシャクのようなものがあると、心強いと思います。


・ビシが見えにくく濁りが確認できません
いつも、ビシの見える深さで海の濁りを測るのですが、波が高く、雨も降っていると、海面の荒れで海中の様子が見えず、全然分かりませんでした(雨が降っている時点で海の中は暗いと思いますが)。


・スマホが操作しづらいカメラレンズ部分も濡れ、撮れても写りが悪くなります。
上でも少し触れましたが、スマホ画面は濡れていると指の操作に反応しなくなります。スマホ画面を服で拭いても、指の方が濡れているとやはり操作できなかったりしました。おかげで届いたメールへの返信や、写真を撮りたい局面で撮れなかったことがたくさんありました。また、写真が撮れてもレンズ部分の水滴等写りが悪くなってしまいます。防水、耐寒をしっかりしておけば釣りをすること自体は問題ないと思いますが、こういった不便さが発生することが、今回学んだ成果のひとつですね







【波について】


・海苔棚のロープが見えない
今回、岸払い後には、風が強く波も高い中で武山出しを目指して漕ぎましたが、高い波のせいで、海苔棚のロープが見えませんでした。台風被害のせいか、海苔棚は枠の部分のブイとロープだけで、内側に海苔のつくロープが張られていない状態のものが多くありました。そのせいもあって、接近しても海苔棚とは気付けず、ロープに接するくらいの位置でようやく気が付く、という感じでした


・暴れるビシ
波が高く、アジ狙いの7:3調子のライトロッドで仕掛けを下して置き竿にすると竿先が跳ねてしまい、海中のビシが暴れてしまう状況でした。これではコマセの出具合のコントロールも難しく、警戒心の強い魚は寄り付かないと思います。手持ちでのコントロールを試みましたが、船の揺れが激しく集中力が続きませんでした。置き竿のまま、少しでもビシが暴れないようにするため、ビシを重いものに交換してみました(40号→60号)。ビシの中にオモリを入れる方法もありますが、個人的にビシをガチャガチャ言わせたくないという思いもあり、いつも交換用の重めのビシを用意しています。


しかし、それでもなお跳ねてしまい、結局この竿では海が収まってくるまでは釣果はほとんどありませんでした。荒れている中でイナダが掛かった方の竿は5:5調子のムーチングロッドで、80号ビシでした。こちらはあまり竿先が跳ねることはなかったおかげで釣りになったのかもしれません







【イナダが美味しかった


251029sashimi
アジは大中小ぜ〜んぶお刺身!1食で終了(^^;;。

久しぶりのアジのお刺身はやはり美味しく、当日の夕食だけですべてのアジが消えてしまいました(大アジ3、中アジ2、小アジ3が全部)。イナダは半身分だけ当日出したんですが、43cmと小振りなイナダだったものの、お刺身は適度な脂がのっており、意外なほど美味しかったです(こちらももちろん完売







今回の補足記事はこれで終了です。


青物狙いも終盤戦に入ってきました。あと2回はチャレンジしたいと思ってますが、天候運等によっては次回あたりが最終回になってくるかもしれません。


釣れなくても良いのですが、悔いのない釣りがしたいものですね





2013年10月18日 (金)

【釣行記補足】仕掛け、食味、その他など。

平成25年10月10日大津釣行の補足です


だいぶ遅くなってしまいましたが、恒例の内容を中心に書き残しておきたいと思います







【使用した仕掛けについて】


○フロロ3号2.4m・3本針ウィリ一仕掛け


・枝元・・・下から70cm・70cm
・エダス・・・フロロ3号20cm
・枝針・・・玄人アジ10号(自作ウィリー・赤、緑)
・先針・・・グレ(メジナ)9号(空針)
・先針ビーズ・・・ひかり玉4号


僕のアジ狙いの基本になっている仕掛けです(ウィリーの形や色、ビーズは作るたびに変えてます)。今回、中サバ、コアジ、ウルメイワシから、大鯵×4、黒鯛までを釣り上げました。昨年11月に大津で59cm・3kgの真鯛が釣れた時とほぼ同じ仕掛けです。今回は主に置き竿で使いました。ウィリーで置き竿?と思われるかもしれませんが、先針のオキアミ餌だけでなく、ウィリーにもアジは喰ってきています



○フロロ3号4.5m・2本針仕掛け


・枝元・・・下から2.5m(サルカンとビーズによる遊動式)
・エダス・・・フロロ3号30cm
・枝針・・・玄人アジ10号
・枝針ビーズ・・・ひかり玉2号
・先針・・・プロマダイ9号


先針で黒鯛、枝針でアジを狙う仕掛けです。9月7日の釣行で真鯛らしきアタリがあったものの、ハリスを切られてしまった仕掛けとほぼ同じです。今回も当初は黒鯛狙いで底を狙い、その後タナを上げて真鯛を意識した釣りに移行しました。今回、大アジを1匹釣ったあと、謎の青物っぽい魚にあっというまに切られてしまいました。大アジは先針でした。



○フロロ4号6m・1本針仕掛け


・先針・・・プロマダイ9号(→途中でPE真鯛9号に結び替え)


黒鯛狙いに用意した仕掛けの中の太糸バージョン。底を狙うため、太軸の重い針を選択しています。青物らしき魚に3号ハリスを切られた後、ハリス号数を上げるために選択しました。
真鯛の気配があったものの喰わないため、オキアミを2匹掛けにしたり、途中で針を結び替えたりしてみましたが、アタリは出せませんでした。タナ取り中に大アジを1匹釣りました。ちなみに、オキアミを2匹掛けにする目的は、目立たせることよりエサの沈む速度を遅くすることです。



○フロロ3号6m・2本針仕掛け


・枝元・・・下から4m(サルカンとビーズによる遊動式)
・エダス・・・フロロ3号30cm
・枝針・・・玄人アジ10号
・枝針ビーズ・・・ひかり玉2号
・先針・・・DMAX真鯛クワセ9号


前述の4.5m仕掛けと構成は同じで、ハリスを長くした仕掛けです。黒鯛・真鯛・アジを一度に狙うつもりで作成しました。先針に軽量の針を使っていることと、枝元のサルカンに浮力のあるビーズを組み合わせて沈下速度を調整していることが特徴です。今回、この仕掛けに変更した直後に真鯛が喰いました。


偶然かもしれませんが、仕掛けに手を入れた直後に真鯛が食いつく経験はこれまでにもあるので、この仕掛けが良い、というよりは、仕掛けに何か変化を持たせることが良いのかもしれません。




【黒鯛の食味は?】


自宅に持ち帰ったのは黒鯛と真鯛だけです。我が家は相当なお刺身好きなので、たとえ大漁でもほとんど刺身で消費してしまいます。今回も刺身を中心にしたいつもの方法で、実質2日ですべて食べ尽くしてしまいました(我が家は永遠に料理のレパートリーが増えないと思います


Kuroakasashimi
奥の白っぽい方が黒鯛です。色の差は血抜きの差と思います。

黒鯛と真鯛のお刺身。


黒鯛は血抜きしたんですが、真鯛は大きすぎて血抜きできませんでした。写真の身の色の違いは、おそらくその差と思います。


(僕は舌に自信がないので、参考程度でお願い致します


今回、お刺身は当日と2日後に食べました(本当は3日熟成したかったんですが・・・)。黒鯛と真鯛を一緒に食べたのは釣行当日の夜です。身の味の違いはあまり感じず、どちらも甘味があり、美味しかったです


わずかに香りが違いましたが、やはり血抜きの有無の差だと思いました。皮の湯引きで食べ比べると良く分かったのですが、違いがあったのは「皮」です。皮の弾力(厚み?)が違いました。黒鯛の方が厚みがあり、歯応えがあります。好みは分かれるかもしれませんが、僕は黒鯛の皮の歯応えが好きでした


Kuroakachaduke
鯛茶漬け!赤と黒のミックス出汁です。

Taimeshionigiri
鯛めしおにぎり!今回は出汁を取ったあとのアラからほぐし取った身で作りました。さすがに身はボソボソ感が・・・。ちょっとケチすぎたかな(^^;;。出汁はたっぷり入れたので味は最高でした。

Aka2dayslater
2日後の湯引き!やはり熟成が効いてくるとよりコクが出てきます。

妻と交渉したのですが、油管理との兼ね合いで、今回も真鯛の鱗煎餅は却下に・・・。でも次回はやる、という言質を取りましたまた頑張って大きな鯛を釣らねば



【おまけ】


つまらない内容ですが、初めて記事内に動画を置いてみようと思います。以前テストでは載せたことがありますが、釣行中に撮影した動画を置くのは始めてです


釣行記本文中にも出てきた。黒鯛がヒットした時の動画です。ただし、映ってるのは釣りキチ先生の釣り姿だけ(^^;;。ヒットした瞬間、慌ててiPhoneを落とさないように気を付けるのが精いっぱいで、竿を撮影する機転が利きませんでした。わずか14秒の動画ですが、慌てた雰囲気くらい?は伝わるかもしません。


※音を大きくして再生すると、「竿先が海中に突っ込む音」、「ドラグの摩擦音」、そして僕の「おっとっとっと!」という格好の悪いつぶやきが聞き取れると思います



次回以降、機会があれば、もう少しみどころのある動画を掲載したいと思います。







これで今回の釣行記補足は終わりです。


次回はちょっと手漕ぎボートをお休みして、乗合船になりそうです。お雛の釣り好きの旦那さんからお誘いがありました。次回の手漕ぎボート釣りは11月になりそうかな?


水温も下がり、海も変わっていそうです。


青物も、そろそろ4~5歳魚を想定した仕掛けを用意する必要がありそうです。いま釣れている魚のサイズを想定しているとまた切られちゃう?かもしれません。真剣勝負の世界ですね。
昨年サルカンを引きちぎられたリベンジ!その思いを賭ける季節に、ついに突入です!





より以前の記事一覧

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ