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2023年3月12日 (日)

【釣行記】令和5年3月11日(土)京急大津・石田ボートさん

今年も悪天候との闘い(負け戦)。やっと2回目の出撃です。

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いやはや、今回は(も?)つらい釣りでした。
ある面では、いままでの釣り人生で1番の地獄のような日。本当につらかった・・・。

さておき、まずは近況から。


本当になかなか出撃チャンスがつかめません。
空いている週末は強風。穏やかそうな週末は他の予定がキッチリ入っているという運の無さは健在。

休暇を取っての平日釣行も企んでいたんですが、平日までまったく同じ状況です・・・。

予定では冬の間に平日に長井に行ってダンゴ釣りのリハビリをするつもりだったんですが、もしかして・・・もう春?(汗



🏁🏁🏁



近況報告が愚痴っぽくなってしまいましたが、冷静に考えるといつもの自分です。

・・・気を取り直してまいりましょう。

平日はチャンスがありませんでしたが、やっと出られそうな週末に当たりました!

新仕掛けのテストと黒鯛ちゃん・ヒラメちゃんとの出会いを求めて、大津に行ってまいりました。

しかし、今回は本当につらい釣りでした。釣りは前半の展開が、そして後半は体調的に。

もう少しで、とてもブログには書けない展開になるところでした・・・(涙目。



🏁🏁🏁



さて、つらい部分を精緻に書くと読むに堪えなくなってしまうので、そういうのは軽~く流そうと思います。
(そうすると、今回の釣りはほとんど中身がなくなってしまいそうですが・・・)


【実釣ダイジェスト】

今回の釣りに臨んだ心積もり。

・新仕掛けのテスト(新しいウィリー)。
・前回の反省を活かしてのポイント選定(フグと海中ロープを克服したい)。
・下げ潮の釣りなので、どのくらい春の潮になっているかの確認。

釣り時間中ずっと下げ潮ですが、本格的な春の下げ潮であれば潮五分くらいでガラッと潮が変わるはずです。
(朝から北西からの潮、ガラッと変わると伊勢町側から入ってきて猿島方向に流れる潮)

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壮観!まるでお祭りのようです!


土曜日朝7時前の大津港の姿。すごい光景!(@。@)
まだ朝は寒い時期ですが、手漕ぎボート釣り好きの方々の熱気はすごいです。



朝イチはまず沖の海苔棚3枚目の南東角からちょっだけ離れたところに入りました。狙いは武山出し北側の深場の際。沖の海苔棚のロープを避ける位置でもあります。

仕掛けを入れてみると、岸のほうに向けてサーッと流されます。まだ下げ一分くらいなのに、めっちゃ潮が早い!北西からの流れなので、方向は想定通り。期待に胸を膨らませて釣りを開始。

右舷に胴突きウィリー仕掛け、左舷にビシウィリー仕掛け。

ところが、第1投で胴突き仕掛けが海中ロープにやられてしまいました。かなり深いところ。どうやら、中段の海苔棚から伸びているロープのようです。これじゃ武山の沖側が攻められないじゃん!

左舷のウィリー仕掛けはロープに掛からなかったので、しばらく左舷に集中。

すると、4投目にアタリが!

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良型のマアジちゃん。よし!出足は好調(?)

その2投後、ちょっと重くて鈍い引きの魚が掛かりました。

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お久しぶりのイチモチくん

イチモチはすごく久しぶり。いままでどこ行ってたの???

*調べてみたら、大津の手漕ぎボートでは8年振り(!)たぶん、ウィリーで仕掛けを浮かせてアジを釣るスタイルになったせいで、底ものと縁遠くなっていたんだと思います。最近、黒鯛を意識して仕掛けを底に這わせることが多くなったので、きっとまた縁が近くなるかも?

しかし、次のアタリの際、ウィリー仕掛けのほうも海中ロープにやられてしまいました。魚はいるのに、このポイントはもうダメ。海中ロープは本当に嫌いです・・・。

移動先をかなり悩みましたが、潮が変わったあとに魚が通るポイントとして、沖の3枚目の北西角付近にしました。沖側なので、中段の棚のロープの心配はありません。幸い沖の3枚目は先客もまばらだったので、うまく入ることができました。

気を取り直して実釣再スタート。

先ほどと同じく、胴突きウィリー仕掛けとビシウィリー仕掛けを投入。コマセを積極的に撒きます。

しかし、アタリどころか、エサがそのまま戻ってくる状態が続きます。やはり、潮が変わるまでは魚の気配がないようです。

ここからは辛抱の時間。

僕の釣りスタイルでは結構あることなんですが、潮が変わるまでの間、じっと耐え忍ぶ必要があります。

もし、潮の予想が外れてしまったら、その日の釣りはもうアウト。そんな恐ろしいリスクと向き合わないといけません。

しかも、仮に潮が予想通りに変わるとしても、その時間が外れることが多いんです。辛抱を切らして移動をしたら、その直後に潮が変わって時合いを逃してしまった、という経験も何度かあります。

僕の予想では、潮が変わるのは10:00頃。

しかし、無情にもその時間は何事もなく過ぎてしまいした。10:30になっても相変わらず北西からの潮。少し緩んだような気はしますが、確信は持てません。

もう2時間以上もまったくアタリがありません。クーラーボックスにはアジとイチモチが1匹ずつのみ。大ピンチ!!

ここで、さらなる地獄の足音が聞こえてきました。

腹痛です。

ヤバい。いったん岸に戻るべき???

どんどん激しくなるお腹の痛み。

こ、これは手漕ぎボート釣り人生12年で初の生理現象的危機!???

頭の中に、先輩方から聞いた対処方法の言い伝えが蘇ります。しかし、こんな衆人環視の中、かつ海苔の養殖棚の近くで、そんな上手い対処があるはずないよ!!(涙

意を決して、「根性で我慢する」を選択!

ここから、腹痛に身を悶えながらの苦行釣りが始まります。

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つらさを紛らす全然関係ない話。泳がせもきっちり出してます。超軽量竿掛けも活躍中!


潮の予想が外れたなら外れたで、対処はあります。

でも、外れたのか遅れているだけなのか判断できないときは、有効な対処を決められません。

頭を悩ませた結果、11時までに潮が変わらなければ、外れたと判断することにしました。

10:50頃、一瞬潮が止まったような感じになりました。しかし、すぐにまた緩い北西からの潮に戻りました。やはり、今日はこのまま北西からの潮が続くような気がしてきます。

しかし、そんなネガティブな雰囲気の最中、突然ウィリー胴突きの竿先が海面にダイブ!

慌てて竿を取ると、ズッシリと重い手応えと重厚な首振り。2度目の突っ込みでは数mのラインが引き出されました。

これは大物。それも今日の本命の可能性が!

4mある胴突き仕掛けの1番下のウィリーに食いついていたのは・・・。

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全体に淡いゴールドをまとった美人さん。


やはり黒鯛でした!やった!!

腹痛に身を悶えながらの取り込みだったので、喜ぶことも脳天締めをすることもできませんでした。

エラを切って血抜きをするのがやっと。

黒鯛ちゃん、釣れてくれてありがとう!長く苦しませてしまってゴメン!!

時計を見ると10:55。

この日の潮変わりの先触れはアジではなく、この黒鯛でした。

直後の11:00頃に潮が再び止まり、ほどなくゆっくりと猿島方向に流れ出しました。潮変わりが予想より遅れていただけだったようです。諦めて移動するギリギリのタイミングでした。良かった・・・。

そしてその潮とともに、アジのアタリが出始めました。

アジの型が小さめなせいか、途中下車が半分以上を占めてしまいましたが、1時間半ほどかけてなんとかツ抜け。

しかし12:30頃、腹痛のエスカレートがピークに達し、強烈な脈動となってお尻に打撃を送ってくるようになりました。

・・・もう、・・・限界・・・!!!


それから、記憶が若干途切れ途切れになるほどの激痛と戦いながら、納竿・後片付け。

そして本当の地獄だったのは港までの帰り道です。ボートを漕ぐという行為が、どれほどお尻を刺激するものなのかいうことを初めて尻ました。

まさに・・・、地獄・・・っ!!!

かつてないスローペースでノロノロと港に向かう一艘のボート。港がこんなに遠い場所だったなんて・・・。
(南風が吹いていなくて本当に良かった)

しかし万策尽きたかというタイミングで、お尻への刺激を軽減する漕法を発見したこともあり、ギリ(本当にギリギリ)で事なきを得ました。

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帰路が凪の海で本当に良かった・・・。


港のスベリで出迎えてくれた石田丸の女将さんに伝えた最初の言葉は・・・。

「黒鯛が1枚。でもまずトイレに行ってきて良いですか?」

トイレに向かう際も、歩くのがやっとでした。

めでたしめでたし。

(何がやねんっ!)



🏁🏁🏁



自分の名誉のために書いておきますが、お尻は完封しています。

押し出しによる失点とかは発生していません。


本当に苦しい闘いでした・・・。

始めて自分をほめてあげたいと思いました。


・・・え?なんですか??

最初に「つらい話は軽~く流して書く」と言ったのに、全然腹痛のくだりが軽くないって?

いえ、これでも相当軽く書いてるんです!

それだけ、現実の今回の釣りはつらかったということです・・・(泣


🏁🏁🏁



釣果:黒鯛1(47cm)、マアジ13(13~23cm)、イシモチ1(30cm)

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黒鯛のサイズ。石田丸さんの計測では「50cm・2kg」でしたが、帰宅後の自家計測では「47cm」。

もし年無しであれば今年の目標魚がひとつクリアだったんですが、残念ながら及ばず。



🏁🏁🏁



今回の釣りは運よく潮変わりの時合を掴めたことに尽きますが、それまでは海中ロープから逃れられず厳しいものでした。

黒鯛ちゃんが掛かってくれなければ寂しい結果でした・・・。

ただ、黒鯛が掛かったのが初投入の胴突きウィリー仕掛けだったことが収穫です(下2つのウィリーにはオキアミを装餌)。

もっともっと試してみたい欲が出てきてしまいます。なんとか出撃回数を増やしたいものですね。

ピンチのあとにはチャンスあり。次の釣りに期待です!!!

 

 

2023年2月 5日 (日)

【釣行記】令和5年2月4日(土)京急大津・石田ボートさん

令和5年の(散々な)初釣りです!
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今年の目標に向けたスタートダッシュを!

・・・そんな希望を持っていた時期が僕にもありました。


1月は悪天候の日がが多くて予定が合わせられず、結局1回も出撃できずじまい。

有休も辞さずの構えも、仕事の都合で無理でした。

こりゃ初釣りもかなり遅れそうだなぁ、と悲観していたところ、珍しく土曜日の風が弱めの予報になっている!

矢も楯も構わず、「とりあえず出る」で大津に行ってまいりました。



🏁🏁🏁



今回の目的は以下に設定。

・新導入の仕掛けのテスト(細糸、新ウィリー針)。
・動画の撮影テスト。
・あわよくば、泳がせでドラゴンタチウオ!

しかし結果は・・・

もう、スッチャカメッチャカのボロボロでした・・・。
あのフグ野郎どもめ・・・(怒



🏁🏁🏁



さて、あまりにも反省や後悔が多く、下手に心中を吐露すると大長文になりそうなので、軽~く振り返りたいと思います。


【実釣ダイジェスト】

反省点のひとつは、動画撮影を気にしすぎたことです。普段撮るような写真もほとんど撮り忘れてしまいました。この点からも短めの報告。Please forgive me!!


朝方はけっこう北風が強く、うねりも高くて大変でした(そして寒い!)。

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分かりにくいですが、風が強く、結構うねりが高いです。

朝イチは中根ブイの西にアンカリング。前回に続いてブイが並ぶラインをチェック。
*ブイのラインはアンカー禁止エリアからギリ外れています(石田丸さん確認済)。ただし南側に外れるとすぐアンカー禁止エリアになるところもあるので注意が必要です。

しかし、いきなり針が無くなりました。

ヤツらです。

すぐ針を結び直し、徹底抗戦モードに。

ほどなく正体を現しました。

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サバフグじゃないだけまだマシですが・・・。

ここから、アタリはすべてフグ。
途中下車も多かったですが、引きで分かります。
針取られも何度も発生。そのたびにハリスが10cmずつ短くなっていきます。

今回から投入した胴突き仕掛けの方は掛かりが良いみたいで、フグが一荷で揚がってきたりします。

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勘弁しておくれ・・・。仕掛けのテストになりません。


徹底抗戦から一転、逃げることにしました(笑

次に向かったのは中根西ブイの西。
(さっきは「中根ブイの西」。今回は「中根西ブイの西」。ややこしい)

しかし、ここでも掛かってくるのはフグ。

フグ、フグ、フグ。

うおーっ、オリャーーっ!!!

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天に帰るフグ(ウソです。力いっぱい投げたところ)。


どうしようもないです。時間ばかりが過ぎていきます。

さらに移動してみました。
本当は潮が変わるころに来るはずだったガレ場。

しかし、ここでもフグ。
(グフゥの音も出ません)

すでに時間は11:30。

今日はお昼頃から南風の予報。運が悪いとあと30分くらいしか時間が無いかもしれません。

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10:30頃から風が収まり、その後晴れてきました。僕の心中と違って暖かで穏やか。


記憶にないくらい前以来の「大津でアジボウズ」が現実に迫ってきました。


やむなし。海中ロープが大嫌いの僕ですが、最後の時間は海苔棚に託すことにします。


海苔棚エリアに移動。たくさんのボートが浮いている中、空いている場所を探していると、朝方出船待ちの際にお話しさせていただいた方に再会。
お聞きすると、結構な数のアジを確保されているご様子。僕も頑張らねば!
(大津20年の大ベテランさんで、息子さんとのタンデム。羨ましい限り。うちの息子もまたいつか一緒に乗ってくれるかなぁ)


沖の海苔棚4枚目の東側にアンカリング。混雑していたので、わずかなスペースに慎重に入らせてもらいました。

すると、1投目はフグ。2投目は海中ロープに掛かって仕掛けがオシャカ。やはり海苔棚まわりのアンカリングは難しい・・・。

すぐに移動(自分史上最高のスピードでアンカーを引き揚げ)

しかし、移動しようにもボートが多くて場所は選べません。なんとかスペースを見つけて入れたのは4枚目の南西付近。


すると、ここでようやく小気味の良いアタリが!

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小さめですが、本日初のアジちゃん。即泳がせ針付きで海に帰っていきました。


ここからアジのアタリが出始めました。

時折りフグも来ますが、大きな問題はナシ。

ウィリーの利点を活かしてフル回転でコマセを大盤振る舞いします。

ほどなく、心配していた南風が吹き始め、強くなってきました。

でも幸い緊急避難を要するほどにはならず、1時間半ほどアジのアタリを楽しむことができました。

13:30に納竿。

一応、最初に釣れたアジちゃんで泳がせ竿も出しましたが、こちらは異状ナシ。

でも贅沢は言えません。釣れてくれたアジちゃん達、本当にありがとう!



🏁🏁🏁



持ち帰り釣果:マアジ(13~23cm)19、ソゲ1(22cm)

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ソゲちゃんはリリースサイズですが、エラ付近から出血していたので確保。ゴメンね(+_+)。

一時はどうなるかと思いました。
妻に「釣れません。ごめんなさい」メールまで打ってしまいました。

とりあえず、夕飯のおかず分ガギリ確保できて良かったです・・・。



🏁🏁🏁



反省点のブログ掲載は省略(自分用反省メモはガチ長文)。

終盤に活躍してくれたのは細目の仕掛けと新型ウィリー針でした。でも警戒心の弱いコアジが多かったので、テストは継続。
新型ウィリー針については、定番採用が確定したら改めてご紹介したいと思います。

さて、1月に出られなかったので、2月はまだまだ出撃を狙っていきます。

出られるタイミングにもよりますが、次回はダンゴ釣りになるかも。


初釣りはシビア。でもどうか今年が「フグの年」になりませんように・・・(>人<)。

 

 

2022年12月29日 (木)

【釣行記・KMLファイル公開】令和4年12月28日(水)京急大津・石田ボートさん

3年振り10回目!大津の海苔棚測位をしてきました!
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福岡への2年間の単身赴任期間は休止していた海苔棚測位。
3年振りにやってきました!

これは僕の恒例イベントなワケですが、特にたいそうな目的もなく、ただモノ好きでやっている感じです。

ただ、僕にとってこのデータは泳がせでワラサを1本獲るのと同じくらい「大切な獲物」。以前にも書いたことがありますが、僕は魚を釣るのと同じくらい「海を知る」こと自体が好きなんです。

ホームグラウンドの大津の海の一端を、自分の手足で実測して把握する。・・・それがなんか嬉しいんですよね(笑


振り返ってみると、今回はちょうど「10回目」。ある意味、節目の回です。
本当は11月中に済ませたかったんですが、コロナ罹患や悪天候等に阻まれ、年末ギリギリに・・・。でも、無事完了できて良かった(^o^;。

 

🏁🏁🏁

 

では、実測報告です!

 

Q.今シーズンの海苔棚の場所、どうだった?
A.まずは測位結果をご覧ください。

今回の測位作業、適度な風と波があって一番ラクなコンディションでした。
でもなぜか終盤に気持ち悪くなってきて、ちょっと辛かった。寒さのせいか、あるいは年のせいか・・・と思いましたが、後で原因が分かりました。

脱水症状になりかけていたようです。寒さのせいで気付きませんでしたが、内側に着ていた厚手のダウンベストが大量の汗を吸ってズッシリと重くなっていました。うかつにも約3時間、水分を取らずに漕ぎ続けてしまっていました。久しぶりとはいえ、注意すべきところを忘れていて・・・反省です。

さて、そんな大量の汗の産物(笑)である今回のGPSログです 。

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例年同様、沖と中段の海苔棚+近隣のブイを測位。今回の海上移動距離は11.9km。


このログと当日の記憶から、Google Earth上でブイや海苔棚を描き込んでいきます。

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ブイは「ピン」で。


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海苔棚は「ポリゴン」で描きこんでいきます。


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このあたりのデコボコは釣り中のボート師さん達を避けた跡。ヘンなボートが徘徊してご迷惑をおかけしました(^^;。


完成!これが今シーズンの海苔棚データです。

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沖の7枚目だけ目測です。ご容赦ください(石田丸さんの釣りエリアを出てしまうため)。

 

【完成したKMLファイル】

こちらからダウンロード可能です。

このファイルを「Google Earth」や「Google Map」にドラッグ&ドロップすれば、パソコンの前で大津の海を妄想する時にとっても便利ですよ♪

ほかのさまざまなGPSマップアプリなどでも使えることが多いと思いますが、アプリの種類やバージョンによっては表示させるのが面倒な場合があるかもしれません。

ほんの少しでもみなさんの笑顔やアイデアに繋がることがあったら、幸いです

ダウンロード - ootsunoridana20221228.kml

 

上に置いてあるKMLファイルは著作権フリーです。ダウンロードしてご自由にお使いください。ただし、公に再配布する場合のみ、コメントかメールで予めお知らせください。また、漁業者の方々に迷惑となるような利用方法についてはお断りさせて頂きます。

 

※データは実測ですが、海苔棚は風や潮によって少し位置が動くので、あくまで目安とご理解ください(海苔棚は四方が固定されているので、ロープ1本で固定されている航路ブイ等と比較するとかなりズレが少ないと思います)。

 

【参考記事:過去の海苔棚位置計測データ】

2011-2012シーズン・「沖の海苔棚」データ

2012-2013シーズン・「沖の海苔棚」データ

2013-2014シーズン・「沖・中段の海苔棚」データ

2014-2015シーズン・「沖・中段の海苔棚」データ

2015-2016シーズン・「沖・中段の海苔棚」データ

2016-2017シーズン・「沖・中段の海苔棚」データ

2017-2018シーズン・「沖・中段の海苔棚」データ

2018-2019シーズン・「沖・中段の海苔棚」データ

2019-2020シーズン・「沖・中段の海苔棚」データ



🏁🏁🏁

 

今シーズンは沖の海苔棚が「7枚」、中段の海苔棚が「6枚」でした。2年間の休止を挟んだので去年との比較はできませんが、3年前と比較すると中段の海苔棚が3枚も減っています。目を凝らして探したので見落としてはいないと思うんですが・・・。

しかし、なんというか・・・。
下の画像で見てみると分かと思うんですが、今シーズンの海苔棚、ちょっと乱れ気味じゃないですか???

 

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沖の1~4枚目を除き、3年前と比べると並びも大きさも乱れまくっているように見えますね。

 

全体的に、こんなに南北に位置が乱れているのは初めてと思います。また海苔棚自体のサイズも大中小入り乱れてますね。

他には、中段の海苔棚の北への移動ぶりが目立ちますね。

ただ、大津の冬のポイントとして特に人気の高い沖の3~4枚目に注目すると、あまり大きな移動はないようですね。それより東の棚については、もはや3年前のイメージで測ることは難しそうです。

あらためて、位置計測を休止していた2年間は大きかったんだなぁ、と感じます。

 

大津の主要な高根のイメージを重ねて見てみます。

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沖の3~4枚目は、いつも通り良い場所にあると思います。2枚目もなかなか良さそうです。
ちょっと心配なのは5枚目の北側ですね。こんなに北に張り出していると、アンカー禁止エリアに入り込んでいるかもしれません。

個人的に、今シーズン最大の注目ポイントは「中段の3枚目」だと思います。武山出しの西側と東側が攻められる位置にうまく設置されていると思います。

気になる注意点がひとつ。それは「富士山出し」の北西側が航路に入ってしまっていることです。
航路内にアンカリングしての釣りはルール違反になりますし、危険です。残念ですが、今シーズンは富士山出し北西側での釣りは控えたほうが良さそうです。

 

 

🏁🏁🏁


【アルバム】

当日の風景をアルバム的に置いておきますね。

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航路右側1本目のブイ。


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海苔の収穫風景。好きです。


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どこのブイだったかな?色が違うので撮ったのですが…。


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沖の6枚目の海苔棚の東側から望むクロベ根の鉄柱。伊勢町エリアです。


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これもどこのブイだったか思い出せません。歳を感じるなぁ…。


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観音崎沖のタチウオ船団。年末近くても賑わってますね!


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手漕ぎボート釣りの風景は独特の風情がありますね。


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どこから海苔の養殖エリアかわかりにくいパターンのブイ配置。


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朝9時過ぎから富士山が見えるようになりました。真っ白な雪化粧。


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ウです。


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ウ、ウ、ウ、ウ、ウです。


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トビです。


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オオバンです。


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カモメです。


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立ち入り禁止を守る番猫です。



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Q.今回の測位作業ではトラブルはなかったの?
A.1箇所ブイのマーキングを忘れてしまうミスがありました(>_<)。

自宅に帰ってログを見てやっと気づいたんですが、「中根ブイ」のマーキングを漏らしていました。でも、奇跡的に前回の釣行で中根ブイの位置をマーキングしてあったので、合わせ技一本で今回のログを完成させることができました。運が良かった・・・。

そんなこんなで、KMLファイル中、中根ブイのプロパティにだけ、「令和4年10月21日測位」と書いてあったりします(他は全部「令和4年12月28日」)。


Q.釣りはしなかったの?

A.測位作業の完了後、正味1時間竿を出しました。

測位作業が終わったのは10時10分頃。ちょっと腰や首が痛かったので30分ほど休憩。それから中根西ブイの西側に行きました。アンカリングに少し手間取り、竿を出したのは11時過ぎ。すぐにコアジが2連続で釣れたので、泳がせ仕掛けに変更(竿を1本しか持っていかなかったため、泳がせのみ態勢)。12時には納竿する予定だったので、泳がせられた時間は約45分ほど。

時折アジが暴れる反応があったものの、その45分間は残念ながら平和に過ぎ去りました。

本日異状なし!(笑



🏁🏁🏁



Q.他には何かあった?
A.動画撮影のテストをいろいろ画策していたんですが、すべて失敗⤵。

2台のアクションカメラを持ち込んで、今回の海苔棚測位作業を「大津海上ツアー」として動画にまとめるつもりでした。
でも、2台とも現場で思ったとおりに作動してくれず、全然撮れませんでした。動画撮影って、大変なんですね・・・。

・用意した手段では、ボートの良い位置にカメラを設置できなかった。
・カメラが飛沫をかぶってしまい、まともな映像が撮れなかった。

・1台(SONYのやつ)は、気付かないうちに静止画撮影モードに切り替わってしまっていた。
・もう1台の方(新規購入したGOPRO)に外部バッテリーを接続すると、しばらくして「再生モード」に強制切替され、操作を一切受け付けなくなった。

ちゃんとした釣り動画を撮影するには、まだまだたくさんの準備が必要なようです・・・。

「大津海上ツアー」はまた来年ですね(無理かも…)。



🏁🏁🏁



海苔棚測位のあとに釣り納め釣行を入れたかったんですが、どうやら無理なようです。
今回の正味45分泳がせボウズが今年の釣り納めですね。

でも、来年はまた楽しい年になりそうな予感がします。


皆様、どうぞ良いお年をお迎えください!

 

 

2022年10月23日 (日)

【釣行記】令和4年10月21日(金)京急大津・石田ボートさん

青物狙いで京急大津に行ってきました。
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すでに扉絵で書いてしまっていますが、結果は無念の敗北。

わすかながらチャンスはあったんですが、モノにできませんでした。

潮の展開はほぼ予想どおり。ポイント移動も時合をつかめていただけに、敗北感が大。

でも、次につながる良いこともたくさんありました。


それでは、実釣報告へ!



🏁🏁🏁



関東復帰後、初めての平日釣行。

狙って取った有休ではありませんでしたが、続く土日は強風で出られない予報だったので貴重なタイミングです。

しかし、2日前から急に強い南風が吹く予報に変わり、当日までヤキモキしていました。

当日朝の予報は、午前中は凪。お昼頃から強い南風です。

実質午前中限定の早上がり条件ですが、秋の良い季節に出られるだけで幸せです。
(特に最近は本当に週末の天候が悪いですよね・・・)



🏁🏁🏁



【岸払い前】

平日ということもあり、用意されていた石田丸さんのボートは10艘くらい。こんなにすいている光景は久ぶりです。

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スベリにビッシリと付いている貝の量がすごいですね。



石田丸さんの朝情報。

・昨日、武山の沖(沖の海苔棚の間)で黒鯛とワラサが出た。
・昨日はタチウオは出なかったが、お客さんが少ないせいだと思う。
・こんな高気圧のど真ん中なのに南風が吹く予報なんて昔の感覚とは合わない。最近の天候は読みづらい。

朝の出船待ちで、隣のまるまつボートのお客さんによく知っているお顔が・・・。

「腰痛持ち」さんでした。変幻自在の釣りで常に大漁の超ベテランさんです。早速ご挨拶をして運気をいただきました。あやかりたい、あやかりたい(^o^;。


【GPSログ&実釣ダイジェスト】
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中根でのポイント移動は短距離過ぎてログではほとんど分かりませんね(^o^;。


①中根ブイ付近
朝方、石田丸さんで釣り禁止エリアとアンカー禁止エリアの確認をしたところ、中根ブイ(複数あり)のラインはOKとのことだったので、チェックしに行きます。
今回、朝方は北寄りからの潮、9時~10時頃に東から入ってきて猿島方面に流れる潮、その後、徐々に北東から入ってくる潮に落ち着いていく予想を立てています。
予想に従い、まずは朝方の時合を攻めます。

ちょっと想定より根に寄った場所にアンカリング。まあ良いかと釣りを開始。
風は穏やかな北風。潮は予想通り真北から入ってきています。3投目のウィリー仕掛けに訪れた最初のアタリは・・・。

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お前か!

フグでした・・・。結構大きい。

げんなりしましたが、何となくおもしろそうな場所なのでメゲずに釣りを続けます。

しかし、そのあと7投で5匹のフグを釣り上げました・・・。

ダメだこりゃ。

サメかエイでも掛かってくれれば打開できるかもしれませんが、望み薄です。

しかし、何か気になる場所で、ほんの少しだけ移動して攻め直してみることにします。

北に10mほど移動して再アンカリング。

ウィリー3投目を底から5m上げたところでギュギュッと力強い引き込みが!

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フグじゃない!

37cmの大アジちゃんでした!

うーん、引きは良いし、家族の大好きなおかずだし、嬉しい!釣れてくれてありがとう!
(一応、今日は青物狙いなんですが(^o^;))

このあと入れ食いとわけではありませんが、立て続けにもう2本の大アジちゃん達が釣れてくれました。

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37cm!

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36cm!


たった10m移動しただけでこの違い。この難しさもアジの醍醐味のひとつですね。


しかし3匹目の大アジちゃんのあと、パタッとアタリが途絶えました。
黒鯛狙いの竿も出して様子をみたところ・・・。

針を盗られるようになりました。どうやらフグが寄ってきてしまったようです。

時計を見ると9時。そろそろ潮が変わる予想時間なので、移動することにします。


②ガレ場
仕掛けを入れ始めたのは9:20頃。潮を見ると、東から西にゆっくり流れています。その5分後には、猿島のほうに向かう潮に変わりました。想定通りの変化です。

この潮では、まだ良い魚は釣れないと思います。チャンスは上げ潮が北東から入ってくるようになる最初のタイミングです。とりあえず置き竿を2本出して、休憩タイム。飲んだり食べたりしながらのんびりと潮の変化を待ちます。

そうしていると、突然、中層狙いの竿の竿先がフワっと上がり、ビシの重量感が無くなりました。

一瞬2本の竿の仕掛けが絡んだかと思いましたが、魚の食い上げアタリでした。やたらと表層を走り回るので、シイラでも掛かったかと思ったら・・・。

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なぜかサバが1本だけ交通事故のように釣れることって、ありますよね。


お久しぶりの大サバちゃんでした。41cm。立派な魚体です。

とりあえず有難くいただき、すぐに仕掛けを入れ直します。


サバのあと、またアタリの無い状況がしばらく続きました。

そしてようやくの10時半頃、潮の流れがぐるっと変わり、北東からの潮が入り始めました。素破、チャンスタイム到来です!青物が入ってくるはず!

底付近のタナと、中層のタナを2本の竿で狙います。


満を持して竿先を観察していると・・・。

中層狙いの竿が引き込まれました!

しかし竿を手に取ると、魚の感触がありません。

仕掛けを揚げてみると、なんと6m仕掛けのハリスが1mしか残っていませんでした。

これは・・・、針に掛かった魚とは別の魚が光るハリスをエサと間違えて噛み切ったような感じです。タチウオか・・・サワラ???

ヤバい。イナダでもワラサでもない、想定外の魚かも。

慌てて底狙いの竿に目をやると、途端に竿先がギュギュッ!!と引き込まれるところが目に映りました。

急いで竿を取り、魚に対峙したわずか2秒後。

「ブチッ!」

切られました(>_<)。

仕掛けを揚げてみるとハリスの切り口から5cmくらいが削り切られ、繊維がズタズタに裂けています。

明らかに鋭い歯のある魚。これはタチウオっぽい感じです。


参りました。

狙いすましていた時合に、2本の竿の仕掛けが一瞬にしてやられてしまいました。

急いで仕掛けを再セットして入れ直しましたが、貴重な時間をロスしたせいか、群れは過ぎてしまったようです。

再びアタリが来ることを強く長いながら仕掛けを打ち返していると・・・。

今度は針が無くなっていました。

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先っぽ数cmが嚙み後でガジガジになっています。


これは先ほどの切られ方と違って鋭い歯によるものではありません。あきらかにフグの仕業です。

ここにもわいてきてしまったか・・・。一転、暗澹たる気持ちが押し寄せてきます。

その次の1投では、本体のお出ましでした。

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チャンスをつぶす立役者。お魚サイドのヒーローなのかも。


貴重な時合を逃した悔しさを引きずったまま、一生懸命フグ対策に頭を悩ませていると・・・。

西からの風が頬を撫でていることに気付きました。

風が変わり始めたようです。時計を見ると11:00。

この風は、10分後には強い南風に変わりました。ちょっと早いけど、残念なことにどうやら予報は当たってしまいそうな感じです。

一気に波が立ち、白波も見えるようになりました。先ほどまでの凪がウソのようです。

ガレ場にたくさん浮いていたボートのうち、半分くらいの方々が竿を揚げ、帰り支度を始めました。


その時、底付近を攻めていたウィリー竿の竿先がバタバタと暴れ始めました!

仕掛けを揚げてみると、中アジとコアジの一荷。

一瞬悩み悩みましたが、悩むより早く、体がそのコアジを付けた泳がせ仕掛けを投入していました。

10分でもいいから、チャンスが欲しい!そんな思いでした。

ウィリー仕掛けを投入すると、またすぐにアジのアタリが!

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これは泳がせサイズ未満のリリースサイズ。3匹くらいリリース。


どうやらこのタイミングで入れ食いモードに突入したようです。南風で一気に海面が騒がしくなったことで、アジの警戒感が薄れたのかもしれません。あるいは・・・。アジの緊急退避場所に続く魚道に当たっていたのかもしれません。

強風から避難するタイミングを考えながらアジを数匹釣り上げていると、異変が起きました。

底付近のタナでアジを掛けた直後、突然強烈な引き込みが!

ドラグがギャアアア!!と悲鳴を上げ、まったく止まらずにラインが飛び出ていきます。そして3秒後にバチンッ!と竿先が跳ね上がりました。

切られました。まったくたちうちができませんでした。

さっきの切られ方とは違います。あのパワーとスピード。おそらくワラサ。

泳がせ竿を観察しますが、アジの暴れている気配はありません。

泳がせエサではなく、アジ仕掛けに掛かったアジの方を選んで食いついたようです。

・・・運が悪かった?いえ、違います。これは、負けたと言う方が正しいです。泳がせ仕掛けを避けたワラサの勝ちです。

この時点の時間は11:45。南風が吹き始めてからわずか約30分間の出来事でした。


その後、アジを釣りながら風と海の様子を見ましたが、南風は収まる気配がなく、更に強くなりそうな感じもあります。

12:00過ぎ、竿を納めることに。

泳がせ竿を出したまま片付けをしましたが、最後まで竿身が引き込まれることはありませんでした。最後に、泳ぎ切ったコアジちゃんをリリースして、本日の釣りは終了です。



🏁🏁🏁



持ち帰り釣果:大アジ3(37・37・36cm)、大サバ1(41cm)、マアジ(21~32)8

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十分大きいんですが、前回47cmを見ているせいで小さく感じてしまいます。


数は少ないですが、大アジのおかげで4人家族の豪勢な夕食2回分には十分でした。大サバは塩焼きにしましたが、久しぶりに脂の乗った美味しいサバを味わうことができました。



🏁🏁🏁



それにしても・・・、今回の釣りの敗北感は大きいですね。

タチウオ対策が準備してあれば揚げられたかも・・・。
アジ仕掛けを5号にしていれば揚げられたかも・・・。
泳がせ仕掛けにひと工夫あれば揚げられたかも・・・。

そんな思いが次から次に去来してきます。

青物狙いにしては、やはりちょっと準備が足りなかった気がします。

しかし、中根ブイ回りに攻められる場所があることや、移動中に気になる地形がいくつか見つかったことなど、次回以降につながる良い要素もありました。やはり、悪天候の合間に出撃できたことは幸運。大津の海の神様に感謝です。



🏁🏁🏁



さて、青物狙いでこの展開だと、いつもの僕なら熱くなって突っ走ってしまうところなんですが、今年は幸い1月に九州でブリを釣っているおかげで、いくらか冷静な感じです。

次回は11月になると思いますが、3年振りの海苔棚位置計測をやる機会になる可能性が高いと思います。

休日の大津は海の上も人が多いので、なんとか休暇を取って平日かな。


やはり釣りはドラマティック。やめられませんね!


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いつもと違う角度からの大津港の夜明け。この輝く地平線はいつみてもワクワクしますね。





 

 

 

 

 

 

2022年10月10日 (月)

【釣行記】令和4年10月8日(土)京急大津・石田ボートさん

前半良い良い、後半ヒドい。
いやはや、本当に頭を抱えてしまう釣りでした。

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10月の連休の初日。荒天の合間を縫って、大津に出撃してきました。関東復帰第2戦です。

朝方は狙い通りの展開でニンマリ。しかし大物狙いに切り替えた後半はまともに釣りができませんでした。

海苔棚の入った大津の海に出るのは3年振り。

海の上で思い出しました。

そういえば、僕は海苔棚が入った海が苦手なんでした・・・。



🏁🏁🏁



苦労話は面白くないので、後半の釣りはシンプルに。今回は完結にまとめてみます。

それでは実釣報告へ!



🏁🏁🏁



【岸払い前】

石田丸さんの貸ボート、今日も売り切れです。秋の連休かつ悪天候が多くて出られない休日が多いので、まあ順当ですね。

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盛況!

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めっちゃ肥えてる・・・。港の猫は幸せそうですね。


石田丸さんの朝情報。

・沖と中段の海苔棚はすべて入った。
・最近の天候の変化は以前と変わっていて、昔からの常識と合わなくなってきている。
・コロナ禍でお客さんは増えたが、最近はまたレジャーが増えたせいかやや落ち着いてきた。


【GPSログ&実釣ダイジェスト】

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①武山出し沖
前日の荒天でアジが深場に落ちていると思い、朝イチで武山沖の30mラインへ。

ウィリー仕掛けでコマセを振って5投目。ヌメっとしたアタリで首を振ることもなく揚がってきた本日1匹目。

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25cmクラスのナイスアジ!


この釣れ方は活性が切り替わる時の最初のアジによくあります。これは期待できそう!

次投からは毎投アタリが出るようになり、その間隔も徐々に短くなってきました。

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2匹目。19cmのコアジちゃん。即泳がせ仕掛け付きで再投入。

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3匹目。35cmクラスの大アジさん。


立て続けにサイズの違うアジが掛かってくるのは、アジが回遊せず避難モードで固まっている証拠。どうやら今日の狙いは当たりだったみたい。

ほぼ入れ食いの状態で15匹ほど釣れた時、急にアタリがパタッと止まりました。

底潮が変わったわけではなさそうなので、これは黒鯛かタチウオのアプローチと思われます。急いで黒鯛狙いの竿を出すことに。


しかし、仕掛けを作っている最中、置き竿にしていたウィリー竿の竿先が突っ込みました!黒鯛ちゃん、気が早いよっ!(@。@)

竿を取ると、かなりの引き。ドラグも何度も引き出されます。やっぱり黒鯛だ!大津の黒鯛ちゃん、久しぶりだなぁ。緩む顔を引き締めつつファイトします。

そんな皮算用が膨らむ僕の目の前の海面に姿を現したのは・・・。

なんとアジでした。デカっ!!( ゚Д゚)Σ

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姿が見えるまで、完全に黒鯛だと思ってました。


47cm。僕のアジ最大記録更新。

黒鯛じゃなかったのは残念ですが、コレは立派なトロフィーサイズ。嬉しい1本です♪

このデカアジを釣ったあと、またアジのアタリが戻りました。いやー、アジの群れを蹴散らしたのはデカいアジだったというワケですね・・・。


次のドラマは数匹のアジを追釣したあとでした。
異変が起きました。

魚を掛けて巻き上げてくる途中、グッと重くなった瞬間がありました。しかしすぐにまた元の引きに。2匹目が掛かってバレたのかな?

揚がってきたのはアジでしたが、その姿が・・・。

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アジの下半身が行方不明。この状態でピチピチと暴れてます。


明らかにタチウオの仕業。

泳がせ竿の穂先に目をやると、アジが暴れています。一度、竿先が入ったのでアワセてみましたが空振り。しかし仕掛けを揚げてみると、餌アジの尻尾がありませんでした。

すぐさま、そのままの状態で泳がせ仕掛けを再投入。手持ちでタチウオを狙います。

仕掛けがタナに届くと、すぐにガツガツとしたアタリが出始めました。

手ごろなサイズのアジが残っていないので、これは1発勝負。たぶん相手はドラゴンサイズです。

しばらくガツガツの穂先を伺い、満を持して掛けにいきます!

おりゃっ!

スカッ!

ああ、外したぁ(泣


仕掛けを揚げてみると、アジは食べカスになっていました。

そのあと次の餌アジを調達する前に、タチウオの群れは消えてしまったようです。

残念無念。こんな回遊に備えて中アジで短冊を作っておけば良かった・・・(ドラゴン相手なら死に中アジ丸ごとでもよかったかも)


そのあと、数匹のアジを追釣したところで数が自主規制に到達したと見なし、アジ狙いを終了しました。

この時点でまだ10:00くらいなんですが、今回の盛り上がりはこれで終了です。

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そういえばこんなのも。必ず会いに来るよね、キミ。


黒鯛狙いに切り替え、アタリのないまま1時間ほどたったところで、海の様子が変わっていることに気付きました。かなりの澄み潮になっています。

朝方は濁りの強い状況でした。どうやら上げ潮が入ってきて一気に澄んだようです。むー、これは良くありません。居つきの魚の活性が激落ちしてしまいます。

居付きではなく、上げ潮に乗って入ってくるニューフィッシュを狙ったほうが良さそう。

ポイントを移動することに。

そして、ここから地獄の迷走が始まりました。


②カサゴ根(謎の根)
本流に少しでも近く、アンカー禁止エリアでない場所は東西の沖目にありますが、まず東に行ってみることに。このポイントに来るのは相当久しぶりです。

しかし、知っている様子とはまったく違うポイントになっていました。

水深も以前よりかなり深くなっているうえ、堆積物かなにかが数m積もっているような感じ。根回りで餌を浮かせて攻めているはずなのに、1番上の針に砂地の魚が掛かります。

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リュウグウハゼちゃん。キライじゃないけどお呼びでない。
(ちなみに、手袋を表裏逆にはめているのは故意です)



お手上げ。移動します。


③武山出し東側
潮に合うはずのポイントでしたが、ものの見事に海苔棚が被っていて攻められません。

まずい、今年の海苔棚の配置は僕にとって厳しいかも・・・。

どんよりした気分で即移動です。


④武山出し北側
海苔棚からは離れていますが、アンカリングすると無情にも海中を走るロープが魚探にハッキリと移ります。これでは攻められません。

やばい、ここもダメか・・・。

これは最初のポイントに戻るしかないかも。いや、情報集めも大切。思い切って大移動してみることにします。


⑤沖の小漁礁
ガレ場までいけばロープもないと思いますが、たくさんの先客ボートが浮いています。いつもこんな時の切り札になってくれる「沖の小漁礁」に行ってみることにしました。海苔棚からもかなり離れているので、きっと大丈夫。

アンカリングして唖然としました。

なんと、ここにも海中ロープが走っています!それも、2~3本。ここにまでこんなにロープが伸びているのは記憶にありません。僕の知っている過去の配置と、かなりズレているんでしょうか。

なんにせよこれではビシロストが怖くて攻められません。

迷走に時間がかかり、時計を見ると13:00になっていました。

もう新しいポイントを探す時間がありません。万事休す。

敗北感にドップリと嵌りながら、この日の竿を納めることにしました。



🏁🏁🏁



持ち帰り釣果:マアジ25(47~19cm)、マルアジ1(19cm)
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上の右にいるのが唯一のマルアジちゃん。



狙い通りの好釣果ですが、後半の不甲斐なさもあって、正直ちょっと物足りない感じです。

でも47cmの大アジは当分の自己記録に残りそう。近いうちに更新できるといいなぁ。

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サイズ違い記念写真。これ全部同じポイントで続けて釣れたものです。



🏁🏁🏁



マズイです。僕の好きな大物狙いのポイントが、今年は全滅に近いかも。

これまでにも海苔棚被りや海中ロープで攻められないポイントが出るのは常でしたが、今シーズンの配置はこれまでで1番厳しい感じ。

今年の海苔棚位置測定は11月にやるつもりですが、早めに全容を把握して対策を考えたほうが良いかもです・・・。


今月中にもう1度出撃する予定なんですが、どう組み立てるかじっくり考えてみます。

しかし、青物の気配がありませんね。あの澄み潮は黒潮系水だと思うんですが・・・。

問題解決が釣りの醍醐味。今年の難題、いただきました♪(冷や汗



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それでもアジはやっぱり楽しいし、美味しいですね♪


 

 

 

 

 

 

2022年9月18日 (日)

【釣行記】令和4年9月17日(土)京急大津・石田ボートさん

関東復帰第1戦!3年振りの大津に行ってきました。
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いや~、ここまで長かった・・・。

6月、7月、そして先週9月9日と、3回も有休を使って関東復帰初釣行を計画したんですが、なんとすべて悪天候で中止!

復帰第1戦はボート屋さんにゆっくりご挨拶したくて、平日釣行しようとしていたんです。

福岡の後半の釣りではてっきり「僕の天候運もついに上向いた!」と思い込んでいたんですが、どうやら気のせいだったようです。まさか半年以上も釣りから遠ざかってしまうとは・・・。

しかしもう9月。貴重な秋の釣りでは、なりふりを構ってはいられません!

台風が重なる今年のシルバーウィークですが、初日の17日だけは出られそうということで、行ってまいりました。

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天気図。台風がめっちゃ近づいてきていて不穏な感じですね・・・。


🏁🏁🏁



ほぼ3年振りの石田丸さん。いろいろと変わっていました。
(知らないのは僕だけかもしれませんが)

・めっちゃお客さんが増え、休日は予約が必要になりました(受付は3日前から)。
・スタンプカードができました。10個集めると1回無料でボートが借りられます(!)。
・岸壁(馬堀海岸)側の駐車スペースはほぼ停められなくなり、港の西側の駐車場を使うことになりました。
・アンカー禁止エリアが広くなったようです(特に沖側)。

コロナ禍で密を避けられる釣りの人気が高まったことや、お隣の小川丸さんが手漕ぎレンタルをやめられたこと等でだいぶ環境が変わってきたようです。

その他にも・・・。
・ボートの引き上げ作業にウインチが導入されていました。
・仕立船はやめられたそうです。もう大津港にはあの青くて綺麗な「石田丸」はありませんでした。

ボートの上げ下ろし作業や洗浄作業は力仕事ですし、石田丸さんのご苦労もかなり増してるんでしょうね。また、石田丸さんの事務所が開く時間も早くなっていました(以前は5時半前くらい。今回は4時半前でした)。

なお、駐車エリアの変更は石田丸さんのご意向とはまったく無関係です。

あと、これは石田丸さんの話ではありませんが、事前に大手釣具店で買ったコマセやエサの値段が上がっていることにもちょっと驚きました。コマセの節約を考える好機かもしれませんね・・・。



🏁🏁🏁



駐車場の状況が分からないので、今回は早めの4時に到着。さすがにこの時間だと駐車場にはまだ余裕がありました。

乗合船利用者の方々には「5時前には着くように」とアナウンスがなされているそうなので、安全を見ると4時半くらいには来たほうが良さそう。

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久しぶりの大津の夜明け。やっと帰ってこれたなぁ。


それからの出船待ちが長かったですが、次々に来られる方々とお話したりして、楽しい時間でした。

特に、久しぶり(たぶん5年ぶり?)にお会いしたSKRBさん!
そして、はじめてお会いした「万ちゃんの東京湾大三元」の万ちゃんさん!

お二人とはたくさんお話をさせていただきました。貴重な最近の釣況などを伺えて、本当に助かりました。ありがとうございました。

出船前の時間になると、大津港のスベリは大盛況。すごい。

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石田丸のボートを数えたら26艘(もっとあるかも?)



🏁🏁🏁



前段が長めになりましたが、ここから釣りの話。

ちなみに、家族からは今回「アジ釣ってこい」という厳命が下ってます(僕がいなかった間、家族はお刺身を食べてられてないんです(笑))


【実釣ダイジェスト】

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①五ツ根(7:15~)
朝イチはまっすぐに五ツ根の南側へ。釣りを始めると潮は予想通りで魚っけもあります。

しかし、その「魚っけ」の正体が・・・。

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ヒガンフグ。


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コモンフグ。


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サ、サバフグ・・・。

圧倒のフグ地獄。種類まで多彩です(白目

フグが小さいので、クロダイが割って入ってくることを期待しながら少し粘ってみましたが、4本目の針を盗られたところで断念。8時過ぎに移動することにしました。


②武山出し西側(8:30~)
9時前くらいからは潮が変わりそうだったので、武山の西側へ。

付近に先に入っておられたボートに状況をお聞きしてみると、「いま1本きました」とのこと。潮を確認してみると、すでに北西からの潮が入り始めているようでした。

期待できそうです!

しかし、仕掛けを入れ始めると、このポイントがちょっと特殊な場所であることに気付きました。

波でボートが揺られるたびに魚探の水深表示が2m以上も変わります(24.2~26.6mくらい)。しかも、ビシが着底する深さも同様に毎回のように変わります。さらに、エサを底に這わせないように扱っても、毎回のようにヒットするカサゴ。

こんなに険しい根が大津にあるとは知りませんでした。

これはビシ仕掛け不利。クロダイ狙いも無理、と思いましたが、面白そうな場所なので攻めてみることにします。

仕掛けをサビキと真鯛狙いにチェンジ。

サビキの1投目で、ミニアジが来ました。

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ちっこい。でもこの1匹がこの日の釣果を変えようとは・・・。


いささか小さいかと思いましたが、即泳がせ仕掛けに付けて投入。

すると、わずか10分で泳がせ竿に引き込みが!

最初、根に入られたようでしたが、無事引き出すことが出来ました。

ミニアジが化けてくれたお魚さんは、なんと・・・!

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どどーん!こ、高級魚さん!!まさにわらしべ長者・・・!!!


初めて釣る「キジハタ」でした!

魚種も嬉しかったですが、大津の海の神様に嫌われていないと感じられたことが1番。心から海の神様に感謝を捧げました。


このポイントでは、タナ取りの時にエサを着底させてしまうと必ずカサゴが掛かってしまいます。
(たまに良型のカサゴが混じったのは良かった)

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良型カサゴ。ついこのあいだまでは「アラカブ」と呼んでた気がします。


鯛狙いの竿のほうはオオアジ(40cm)が1本。

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姿を見るまでは真鯛かと思っていました(^^;。


しかし、その後エサ取りは元気なものの、アタリは無くなってしまいました。

潮は変わっていませんが、クロダイ狙いがしたい気持ちもあったので、11時前頃に移動することに。



③富士山出し北側(11:10~)
富士山出しの北側にある斜面にアンカリング。船が安定してから潮の様子を見てみると・・・。
なんと、南西から北東に向かって流れています。

慎重に底潮の様子を探ってみましたが、表層と同じ様子。完全に予想が外れました。

一応、コマセを撒いて様子を見ますが、魚の気配はありません。また、よく見るとアンカリングしている場所が航路内に入っていることに気付きました。
これはいけません。即移動です。移動準備している時に潮の様子を再確認すると、真西からの潮になっていました。



④沖の小漁礁(11:50~)
こういうときは平根ポイントが手堅いと思います。ガレ場も考えましたが、多くのボートが入っています。ガレ場に似た人工漁礁ポイントである沖の小漁礁に行ってみることにしました。

狭いポイントですが、なんとかうまく入れました。ウィリー仕掛けのアジ竿と、クロダイ狙いの竿。2本竿態勢で臨みます。

1、2投目でコマセの絨毯を敷いてからの3投目。

小気味の良いアタリが!

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このポイントでの最初の1匹。ちょっと大きいけど、即泳がせ仕掛け付きで海に潜っていきました。

25cmクラスの食べ頃ナイスアジ!

その後、最初は5分に1回くらいのペースでアタリが続きます。さらに、その感覚は竿を振るたびに短くなっていき、最終的には入れ喰いになりました。

良かった・・・。家族からの「アジ釣ってこい」指令を遂行することができました(笑

13時過ぎ頃、釣果がちょうど20に届いたところで自主規制ラインに到達したと判断し、ストップフィッシング。

3年振りの大津での釣りは、満足できる形で終わることができました。

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懐かしい「お帰りカモメ」。今回は遠くから帰ってきたよ。



🏁🏁🏁



【持ち帰り釣果】キジハタ1(35cm)、大アジ1(40cm)、マアジ16(23~28cm)、カサゴ2(23cm、20cm)

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氷が全然足りなくて氷締めがうまくできませんでした。反省。

最近の大津の代名詞のようになっている大アジは1本だけでしたが、良型のアジが揃ったのは嬉しかったです。
キジハタは宝くじに当たったような気分ですね!根掛かりせずに揚がってくれて本当に良かった・・・。



🏁🏁🏁



今回は半年ぶりの釣りでしたが、次回はサッサと出ます!(希望)

予定がなく、家族の目が冷たくない週末(笑)があれば、すぐに出撃したいと思います。

それにしても、今回改めて感じたこと。

3年振りの石田丸さんコンクリアンカー、すごく重かった・・・(白目



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大津のキジハタちゃん。またいつか会えるといいなぁ。




 

2022年1月18日 (火)

【釣行記(船外機)】令和4年1月14日(金)仮屋(佐賀)・孝好丸さん

人生初の単独船外機釣行に行ってまいりました!
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知人からお誘いをいただいた前回の4人釣行から「中4日」での出撃。

もともと釣行候補日に挙げていた日でしたが、前回釣果の消費()や自作仕掛けの補充が間に合うかわからず、ギリギリまで出撃するかどうか悩んでいました。

※冷蔵庫が小さいので、次の魚が入らない可能性があるんです(汗

しかし、やはり後悔したくない気持ちが勝利。孝好丸さんに予約を入れたのは前日でした。


予約は筏ではなく「船外機船」。人生初の単独船外機釣行になります。

この「人生初」。もしかすると「福岡生活での最終釣行」を兼ねることになるかもしれません。まだ2月に釣行予定日を一日残していますが、世情等を考えても、どうなるかわかりません。

そんな複雑な気持ちで臨んだ釣行の顛末を報告させていただこうと思います。



🏁🏁🏁



今回の目的は2つ。

ひとつは、初めての船外機釣行を無事にこなすこと。

手漕ぎボートにこだわってきたこともあり、単独船外機釣行はまったくの初めて。まずエンジンスタートから帰港時の係留まで、ひと通りのアクションを経験します。できるだけ誰にも迷惑をかけたくないので、慎重さが優先。また、出航した後は、できるだけ多くのポイントを回って移動やポイントへのアプローチにも慣れたいと思います。そのため、今回は1箇所でじっくり攻めるダンゴ釣りは封印し、コマセ釣りをメインとします。

ふたつめは、前回逃した青物へのリベンジ!

前回泳がせでヒットに持ち込んだものの、スナップが伸ばされてしまい逃がしてしまった青物らしき魚。ここでリベンジを果たして、引きずってしまっているトラウマを癒したい!幸い「中4日」という釣行タイミングのおかげで海の状況はあまり変わっていないはず。前日に作成した強化版の泳がせ仕掛けに掛けることさえできれば、今度は逃がさないはずです。



🏁🏁🏁



孝好丸さんの船着き場に到着したのAM6:50頃。一番乗りです。

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いつも10隻ある気がする船外機船。8隻しかありませんでした。メンテ中かな?


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僕のクルマ(カーシェア)と荷物しかありません。なんか寂しい。


じきに他の方々も現れるだろうと思っていたら、結局7:30頃にスタッフさん来るまで誰も現れませんでした。どうやら今日は僕の貸し切り(?)のようです。

借りたのは1日6,000円の4人乗り船外機船。イケス付き。エンジンはたぶん15馬力。僕にとっては一応記念艇ということになるでしょうか。

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この2隻は4人乗り。レンタル6,000円ですね。今回は右の船にお世話になりました。


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これは両方5人乗り。一日7,000円ナリ。


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タイプは違いますが、両方6人乗り。一日8,000円です。


船外機の扱いは5日前に確認したばかりなので問題なし。さて、出航です!
(エンジントラブルが起きませんように・・・)

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初出航!ドキがムネムネします。




🏁🏁🏁



満潮時刻が7:30頃なので、下げはじめからの釣り。湾奥で2時間くらいトライしたあと、基本に従って湾口のほうに移動しながら探ってみる作戦です。まずは泳がせるアジの調達ですね。

最初は船着き場からすぐ近くにある沖堤防の先端に係留。この潮でアジがいる可能性は少ないポイントですが、その認識が正しいかどうかの確認も兼ねて釣りをスタート。

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この堤防沿いで水深14mもあり、なかなか興味深い場所です。


やはりアジの気配はありません。20分で見切りをつけて移動します。


次は竹の子島の裏にある、いつも乗っている筏付近に行ってみます。なんとなく、風が強い日にアジがいる確率が高いような気がする場所。今日は誰も筏に乗っていないので、その筏に係留させてもらいました。乗り慣れた筏に自分が操縦する船で着けるのはなんだか不思議な気分です。

サビキ仕掛けを投入すると、1発でアタリが来ました!

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見い~~っけ♪


ビンゴ!マルアジちゃん発見!!

入れ喰いではありませんが、ポツポツとアジが来ます。不思議と手持ちで誘っても掛からず、置き竿にすると食ってくる感じでした。

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備え付けのイケス。これは重宝しますね。


10匹ほど釣ったところでアタリが途絶えました。とりあえず泳がせエサに使えそうなサイズは3匹。イケスがあるので弱らせる心配がなく、十分だと思います。時間はちょうど9:30。予定通り移動することにします。



🏁🏁🏁



湾口に向かう予定時間ですが、まずは前回青物ヒットがあった沖堤防で泳がせてみたい気持ちが勝り、一度沖堤防に戻ってみることにしました。

沖堤防の先端のポイントに再び係留し、筏で釣ったアジを投入します。併せて、別の竿で五目狙いのウィリー仕掛けも出します。


カイワリでも釣れないかなぁ、とウィリー竿を振って30分。

泳がせ竿に目をやると竿先がガクガクと暴れていました。どうやらアジが暴れているようです。

ウィリー仕掛けを揚げ、タモの位置を確認してからその様子を見ていると・・・。

徐々に竿先の暴れ方が大きくなっていきます。

ある瞬間にグッと引き込むワケではなく、シームレスにだんだんと強くなっていくんです。

 ガクガクッ!
  ↓
 バタバタッ!
  ↓
 グイグイッ!
  ↓
 ギュインギュインッ!(もはや絶対にアジの力じゃない(笑)

これは間違いなくフッキングしています!竿を取り、一呼吸おいて追いアワセ!

途端に竿が満月に曲がり、魚が暴れるパワーが全身に伝わってきました。

ヒットです!!!

対峙してすぐに確信しました。
青物です!これは前回のリベンジチャンスです!!

この魚、とてもパワフルで何度も何度も引き込みを繰り返すタフさを兼ね備えていました。手漕ぎボートでの戦いだったら、きっと相当苦労しただろうと思います。

しかし、今回は立ち上がってファイトができる船外機船。下半身の力も使って戦うことができます。仕掛けも昨日この瞬間のために作成した強化版。態勢は万全です!

最初に海面に姿を現し、タモ入れを試みた時から、この相手は6回も引き込みました。左手1本では竿を支え切れなくなり、やむなくタモをいったん置いて両手で堪えるシーンもありました。
(翌日、左の広背筋だけが筋肉痛になったのはナイショ)

そうしてやっとランディングした魚は・・・。

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やりました!リベンジ成功!!!


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長いほうのノギスケールを買ってい足しておいて良かった!


全長がちょうど80cmの「ブリ」!前回の失敗を取り返しました!!!

逃した経緯のおかげもあり、喜びはひとしおです。今日は無理にでも出撃してきて良かった!!



魚と海に感謝をしながら、ブリの締めと血抜きをしようとしましたが、いつもの習慣で、ついその前に泳がせ竿を出し直していました。

ふと冷静に戻り、考えてみます。

どうやらこのポイントはブリの回遊コースになっているみたい。回遊があればまた掛かるかもしれないけど、もし釣れたらどうする?

もう同じサイズの魚はとてもじゃないけどクーラーボックスに入りません。

うーむ。じゃあ、どんな魚だったら入りそう?

・・・。

・・・ヒラメやチヌなら、もう1枚くらいは入るかも。
(ぜいたくな悩みだこと)

AM10:30頃、僕は泳がせ仕掛けを引き揚げ、移動することにしました。

おっと、忘れずに挨拶をしておきます。「沖堤防ポイントさん、ありがとう!」



🏁🏁🏁



次に、当初の予定通り湾口方面に向かって移動しました。

しかし、小一時間ほど捜しまわったんですが、係留可能なポイントが見つからず、結局湾奥に戻ることにしました。

ちょっと作戦から外れてしまいますが、やむを得ません。

かなりウロウロと悩んでしまいましたが、狙う魚がヒラメとチヌなので、多少は勝手のわかる竹の子島の筏付近に戻ることにします。
(結局、同じポイントを2往復したことに・・・)



🏁🏁🏁



再び「例の筏」に係留し、時計を確認するとAM11:30過ぎ。ラスト2時間の勝負を、ここに賭けることにします。

泳がせ竿を出し、別にチヌ狙いの竿をセット。今回はダンゴ釣りを封印しているので、チヌ狙いはオキアミコマセでのビシ釣りです。

しかし潮汐は既に下げ八分。湾奥は基本厳しい時間帯です。積極的に仕掛けを打ち返してみるものの、アジどころか、ツケエサのオキアミが毎回キズひとつ無い状態で戻ってきます。

まあ、少なくとも13:00頃の干潮を超えてしばらくするまで、状況は変わらなそうです。開き直って、ゆっくりと食事をとることにします。

筏の上を散歩したりしながら、コンビニで買ってきたおにぎりやらサンドイッチやらを必要以上にじっくり味わいました(笑


13:00過ぎ、図ったようにチヌ狙いの竿のエサが齧られるようになりました。エサ取りの気配が出てきたようです。打ち返しのペースを早めて寄せを効かせるようにします。

すると、エサが綺麗に無くなるようになりました。針に掛からず、ハリスにも傷が無いところを見ると、たぶんエサ取りはチャリコあたりでしょうか。

と思っていたら、久しぶりにアタリが来ました!

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君、目つき悪いなぁー。


やたらと目つきの悪いフグ野郎です。

続いて、またもやアタリが!

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君、悪人顔やなぁー。


エソは好きですが、持ち帰るには30cm以上は欲しいところ。この子は尺に足りなかったのでお帰りいただきました。


なんだか、急に魚種が増えてきました。

なんとなくですが、昨年10月の糸島での最終釣行を思い出しました。

あの時、妙にいろいろな魚が顔を出し、まるで海からお別れの挨拶を受けているような気持ちになりました。そして、その1日の厳しい状況を劇的に覆すかのように、納竿直前、最後の最後に本命のチヌが釣れました。

今回の釣行は、僕にとってはまだ最終ではありませんが、今後の世情等によっては九州最後の釣りになるかもしれません。

午前中のブリといい、もしかすると仮屋の海の神様が最後のご挨拶をくれているのかもしれない・・・。

ちょっと、おセンチ(というよりオカルト?)過ぎるかもしれませんが、そんなことを考えてしまいました。


しかし、そんなポジティブシンキング(?)も虚しく、エソくんのあとはまたエサが綺麗に残るように・・・。

そんな状況のまま、時刻は無情にも13:30を経過。14:00には帰路につきたいので、もう後片付けを始めなければいけない時間です。やむなく置き竿にして、片付けを始めました。

今、エサが残るのは魚がいないせいではなく、きっと大物がうろついているせい・・・。せめてそんな都合の良い海底のイメージを思い浮かべながら、道具類を片付けます。

15分ほどで、竿以外の道具類をすべて片付け終わってしまいました。


さて、泳がせ竿とチヌ狙いの竿、どっちを先に片付けるかな・・・。そんな気持ちでそれぞれの竿に目をやると・・・。

チヌ狙いの竿が大きく曲がり、ラインが斜めに走っています!



すかさず竿のもとに駆け、しっかりと竿を握ります。強すぎないように慎重にアワセを入れると、ズッシリとした魚の重量感が竿に乗りました。

大物です!

ブリに比べると可愛いくらいでしたが、しっかりと力強いファイトを見せてくれた魚は・・・。

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まさかの本命!!

チヌ(クロダイ)でした。本命です!

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45.5cm、良型です!短いほうのノギスケールもあるんですよ(笑


信じられません。本当に最後の最後にチヌがきました。
海底の勝手なイメージはあながち間違ってはいなかったようです。

あんなに雰囲気が悪かったのに・・・。もしかすると本当に「最後の挨拶」なんだろうか?

喜びと同時に、そんな複雑な思いが巡りました。

時計を見ると「13:54」。これで本当に今日の釣りは終わりです。


普段なら、飛び上がるほど嬉しいはずの今日の釣果。

しかし、この素敵な海に出られることは、もしかするともう無いのだろうか。

いや、まだ分かりません。2月にも予定は立ててあります。

でも、心から湧いてくる今の気持ちに素直になってみるのも、悪いことではなさそうです。


僅か「約3ヶ月」。ほんの短い間でしたが、心に残る釣りをすることができました。

仮屋の海の神様、素晴らしい恵みを本当にありがとうございます!


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船外機くんも、ありがとう!よく働いてくれました。



🏁🏁🏁



持ち帰り釣果:ブリ1(80cm)、チヌ1(45.5cm)、マルアジ7(最大28cm)

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アジは泳がせで3匹消費。今回もすべてマルアジでした。


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デカい!


冷静に考えると、このブリは福岡生活での最大魚です(次点は71cmのエソ)。また、サメを除く国内釣果でも、僕の釣った最大全長の魚になりますね。間違いなく、僕の中の記録に残る魚です。

でも、より記憶に残る魚はチヌのほうかもしれません。

糸島でも、仮屋でも、最後の最後に釣れた魚はチヌでした。それも立派なサイズです。きっとチヌは僕にとってこれからも特別な魚であり続けるだろうと思います。

(まだ福岡生活での釣りが終わったと決まったワケではないので、「仮」最終としておきます)



🏁🏁🏁



投稿時時点までのめぼしい料理写真を並べておきます。

東京に戻ると、たぶん料理は僕の役目にならないので、こんな写真も当分は出てこないかもしれません。
(子供が独立したら、きっとまた料理をするようになるような気がします)

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当日のブリのお刺身。


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ブリカマの酒蒸し。盛り付ける時にちょっと崩れてしまいました。


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チヌ(クロダイ)の骨なし殻なしアクアパッツァ。ワインはリースリング&ソーヴィニョンブラン。

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2日間熟成させたお刺身の3点盛り(マルアジ、ブリ、チヌ)。どれも旨味が増して美味しい!


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マルアジのムニエル・・・と言いたいけど、手間を省略して粉をはたかなかったので「バター焼き」ですね(^o^;。

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お弁当にも入れられるようにお刺身サイズで作ったブリの煮付け。


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酒蒸しのスープを伸ばして雑炊にした「チヌの酒蒸し茶漬け」。ワインが少し入っていて酸味がクセになります。


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今回の集大成。アクアパッツァと酒蒸しのスープと塩麴焼きの出汁油を合わせて作ったパスタにブリカマの塩麴焼きを乗せました。旨味の塊。最高の逸品でした!



🏁🏁🏁



今回の記事中で何度も言及してますが、予定ではまだ2月に釣行予定日が残っています。

もし出られたら、今度はマイアンカーを持参し、船外機船でアンカリングしての釣りをやってみたいと考えてます。もし実現すれば、きっと面白い釣りができそうです。

もし出られなかったら、もう福岡在任中の釣りはありません。


いずれにせよ、年度内には福岡生活での釣りを総括する記事をポストしたいと思っています。

願わくば、いま一度の機会が得られますように・・・。



2022年1月12日 (水)

【釣行記(船外機)】令和4年1月9日(日)仮屋(佐賀)・孝好丸さん

2022年の初釣行!仮屋湾で船外機船に乗ってきました。

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今回はいつもの単独釣行ではなく、知人の船外機船釣行に同行させていただきました。

船外機とはいってもダゴチン釣りがメインなので、カセ釣りに近いスタイルですね。移動ができる強みを活かして、筏とは違うポイントを攻められます。

季節は真冬。快適な時期とはいえませんが、楽しい釣りになることは間違いなし!
さて、どんな釣りだったかをご報告したいと思います。
(トラウマ級の大失敗あり)



🏁🏁🏁



釣行先は、僕にとって4回目となる佐賀県・仮屋湾の「孝好丸」さんです。

乗船者は総勢4名。ダンゴ釣り一筋の大ベテランで孝好丸常連のFさん。それにそのお弟子さん(?)のお二人(Nさん、まっつーさん())。人数の多い釣りは久しぶりです。

※このブログの開始当時(約10年前)に何度か名前が登場した「まっつー」さんです。当時、福岡から東京に赴任されていて、何度も一緒に釣行しました。今は立場が逆になったワケです。本来ならもっと早くからご一緒するつもりでしたが、コロナの影響で今回やっっと同行が叶いました。



🏁🏁🏁



今回の目的は主に2つ。

ひとつは、船外機船の扱いを確認させてもらうこと。

僕は小型船舶免許を持っていますが、実は一度も船外機船での釣行経験がありません。経験なしでいきなり単独釣行に挑むのも不安なので、この貴重な機会に船外機の扱いかたを学びたいと思います。

ふたつめは、ダンゴ釣りメインでいくこと。

福岡にきてから何度かダンゴ釣りをしましたが、短時間だったり片手間だったりして、まともな釣りが出来ていませんでした。今回は腰を据えて取り組みたいと思います。

とはいえ、泳がせ竿は出せるなら出したいという気持ちもあり、持っていくタックルは前日まで悩みました。ダンゴ釣りに絞るかどうか・・・。結局、念のためほかの釣りもできるタックルも持ち込むことにしました(これが僕のメンタルの弱いところ)

結果、荷物が20kgを軽く超えるレベルになってしまい、車で迎えにきてもらったまっつーさんに「旅行でもいくのか」と驚かれてしまいました・・・。



🏁🏁🏁



孝好丸さんで一番大きいサイズの船外機船に乗船。6人乗りで、1日レンタル8,000円。かなりリーズナブル。場合によっては単独釣行でも選択肢に入るくらいですね。

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仮屋湾初の船外機!何度か操舵もさせてもらいました。


※今回はいろいろ教わりながらだったり、ダンゴ釣りに集中している時間が長かったりして、写真が少なくなっています(まだ不慣れで要領が悪いため、ダンゴ釣りをしていると他のことが手に付きません)。


最初のポイントは湾内にある真珠の養殖棚。そこにある無人のカセに係留して釣りをスタート。

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最初のポイントにて。こんな感じで4人並んでダンゴ釣り。


ここではダンゴ釣りに集中して2時間くらい「場」作りをしましたが、4人とも釣果がなく、エサもほとんど取られない状況が続いたため、移動することに。

次のポイントは、僕がよく乗っている筏の近くに浮いている牡蠣棚でした。

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見えにくいですが、遠くにいつもの筏が見えます。たくさん人が乗ってますね。


ここでも苦戦。

魚の気配はあり、細かいアタリはよく出ますが、なかなか掛かりません。エサ取りサイズのみのようです。

たまに掛かって揚がってくるのは・・・。

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ミニアラカブ(カサゴ)ちゃん。リリースですね。


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さらに可愛いチャリコっち。大きくなって帰っておいで。


魚の姿が見られるので前のポイントよりは良い感じですが、持ち帰れるような魚は出ません。
(でも、久しぶりに筏竿で魚とのやりとりが出来たのは楽しかった)

みんな大体同じような感じ。Fさんがカイワリを釣られていましたが、小さめだったのでリリース。

ここにも2時間くらいで見切りをつけ、再度の移動をすることに。


AM11:30頃、時間的には最後のポイントになりそうです。

係留したのは沖堤防の先端。潮当たりの良さそうな場所。

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これは別のボートさんが着けているところ。こんな感じで入ります。


水深を測ろうと、コマセ無しのサビキ仕掛けを落としてみたら、着底する前にガクガクとアタリが来ました。

揚げてみると良型マルアジの2点掛け。これじゃ水深測れないかも(笑


ここまで実質ボウズだったので、急遽サビキでおかず分のお土産を確保することにします。ついでに泳がせ竿も出しました(せっかく持ってきたので)


この沖堤防、驚いたことに水深が14mもありました。すぐ近くでナブラが立ったりして、大物の気配もあります。しかも海中では堤防の形状が変わっているようで、漁礁のような役割もあるのかもしれまません。

アジは15匹ほど確保したところで終了。海底が漁礁っぽいなら根魚も期待できるかも?と思い、アジの切り身を作って投入してみます。

すると、すぐに良いアタリがあり、なかなか強い引きの魚が掛かりました!しかし、これはバラシ(尺上はありそうな引きだったので残念!)

その2投後には、良型のアラカブ(カサゴ)が釣れました。狙い通りです。


事件はその時に起こりました。

「切り身でアラカブきました~」なんてみんなに言っていた時。

背後から涼やかな鈴の音が鳴り響きました。泳がせ竿に付けた鈴です。

目をやると、泳がせ竿の竿身が引き込まれて大暴れしています!

泳がせ竿にヒットです!!!

アラカブをほっぽりだし(笑)、泳がせ竿を手に取ります。

かなりの走りっぷり。首も激しく振っており、明らかに「青物」。


しかし、竿を立て、力を入れて引きに対峙した瞬間、「ズボッ」という手応えとともに、竿先がハネ上がりました。

残念・・・っ!どうやら針が外れてしまったようです。

ワイヤー仕掛けなので切られるはずはありません。そう思いながら仕掛けをあげてみると・・・。

なんと、スナップ付サルカンのスナップが伸びてしまっていました。

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ガーーーン!!!(@。@)


9年前のトラウマ(この記事)の再来です。

当時の反省から、泳がせ仕掛けはパーツひとつに至るまで強度を計算して作っていて、ドラグもそれを考慮して設定しています。本来なら、こんなことは起こるはずがありません。

おそらく、スナップに歪みか曲がりが出来ていたんだと思います。気づきませんでした・・・。完全に自分のミス。またやらかしてしまいました。


すぐに泳がせ竿を出しなおそうと思いましたが、あいにくすでにアジの気配は消え、結局最後までエサの再調達は叶いませんでした。


あと、もうひとつ残念だったのは、バラして竿先がハネ上がった時の反動で、8年以上使っていた手製の「鈴」が彼方に飛んでいってしまったことです。いろんな思い出があり、良い音でなる鈴でした。後継の鈴をまた作らないと・・・。

(参考)泳がせ竿用の「鈴」を作った時の記事


気持ちが落ち着くまでしばらくかかりましたが、落ち着いてからはダンゴ釣りを再開しました。しかし、ダンゴ釣りでの釣果は追加することができませんでした。


14時頃に納竿。

船内でも他に釣れたのは、チャリコ、カイワリ、アラカブ、フグ・・・という感じ。残念ながら本命と呼べるお魚さんの顔には出会えませんでした。

でも、船の上ではいろいろな言葉や表情が飛び交い、とても楽しい釣行でした。

Fさん、Nさん、まっつーさん、本当にありがとうございました!



🏁🏁🏁



持ち帰り釣果:マルアジ15、アラカブ3、カイワリ1(アラカブ1とカイワリ1はもらいもの)

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アジは全部マルアジですが、型はまあまあかな?食べやすいサイズです。


年末年始を挟んだせいか、釣り魚での食事は久しぶりな気がします。

当日はお寿司にしました。

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マルアジ、カイワリ、アラカブ(カサゴ)の3点盛り。選んだワインもよくマッチして最高でした!


残りのアジは大半をフライにして、その大半をお弁当用に冷凍。

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釣りアジのフライは本当に美味しいですよね。どうしても外せない一品です。


釣行翌々日の夕食はお酒をふって2日寝かせたマルアジの手巻き寿司。

想定通りに旨味が増していて美味♪

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海苔は絶対に炙らないといけません。全~然、違います!


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熟成成功!マアジに劣るといわれるマルアジですが、本当に美味しいです!


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マルアジの出汁茶漬け。韓国海苔フレークを入れてみたら海苔に主役を奪われてしまいました(^o^;。



これにあの青物が加わっていたら、良い思い出になったんだろうなぁ(自業自得ですが)。



🏁🏁🏁



さて、いよいよ福岡での釣りはラストに向けてカウントダウンに入ってきました。

たぶん行けてあと1~2回というところでしょうか。

今回の泳がせへの青物ヒットは、季節的には想定外でした。でも逆に言えば、まだ青物狙いの釣りができるということでもあります。

どんな釣りをするにしても、泳がせ竿は外せないようですね!

仮屋湾での釣り、良い締めが迎えられますように。



2021年10月20日 (水)

【釣行記】令和3年10月15日(金)糸島・玄海マリーナさん

糸島の海にお別れ。思い出に残る特別な1日になりました。

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ちょっと大きな勘違い(思い込み?)をしてました。

玄海マリーナさんのレンタル手漕ぎボートの営業終了は、今年は「11月」ではなく「10月」。

確認もせず、勝手に昨年と同じと思い込んでいた僕の手落ちです。


朝の受付の時点で気付きました。

何に気づいたかって?

「どうやら、今日の釣りが糸島最後の釣りになりそうだ」ってことです。

*僕は今年度いっぱいで東京帰任の可能性が高いです。


途端に、心持ちが変わりました。

目に入るものすべてに感謝の気持ちが湧いてきます。

今回の釣りは、糸島で出会ったすべてに感謝し、お別れを告げていく1日になりました。



🏁🏁🏁



そんな、普段とは違う釣行をご報告。

今回の記事は、最近ではちょっと長いほうになります。

(昔は長い記事ばかりの時期もあったなぁ


【実釣報告】

潮汐は長潮ですが、そんな些細なことを忘れさせてくれる素晴らしい天気に恵まれました。

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こんな綺麗な海に出られるなんて幸せですね。

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糸島で最後の岸払い。玄海マリーナのスタッフさんに感謝です。

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見送りアオサギ。いつも見送ってくれてありがとう!


沖目の牡蠣棚に係留して釣りをスタート。

仕掛けを入れるとすぐに違和感が・・・。なんだかいつもと雰囲気が違います。

どうやら、牡蠣棚の位置がかなりズレているようです(いつもの平根ではなく、砂地の手応え)

30分コマセを打ち返しても、アジのアタリがまったくありません。

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やっときた初アタリは去年狙って釣れなかったシロギス(1目め)。お別れの挨拶に来てくれたのかな?


潮に合わせようと、牡蠣棚の反対側に移動して数回仕掛けを打ち返すとアタリが!

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量産型グーフー(2目め)。またお前か!


フグでした・・・。

冒頭で「すべてに感謝」と書きましたが訂正します。グーフー達にだけは感謝できません。
(お別れはしましたよ。少々乱暴にですが・・・笑)


フグ、今回もヤバイ。

ビシカゴを追って浮上してくるフグ達が前回よりデカくなってます。

メゲずにあれこれ仕掛けを変えていると、サビキに良いアタリ!

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やっと来てくれたマアジくん(3目め)。良型です!

このサイズがポツリポツリとサビキに来ます(ポツリポツリとフグも来る)

泳がせるにはちょっと大きくて悩みましたが、4匹目くらいにコアジをゲット!すぐに泳がせをスタートします。


しかし、30分も経つとこんな姿に・・・。

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エサアジ。口しか残ってません・・・。


マズい。このまま泳がせを続けてもフグにエサをやっているようなものです。

いったんサビキ竿をたたみ、泳がせ竿だけを出した状態で移動してみることにしました。
(手で筏を掴みながら、牡蠣棚沿いにゆっくり移動します。テクトロのイメージですね)


この作戦ではアタリは出せなかったんですが、期せずして状況の把握をすることができました。このあたりの牡蠣棚、大部分の牡蠣が収穫済になっているようです。

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牡蠣を吊るすヒモが一切見えません。すべて収穫済。

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こちらはまだ残っている部分。吊るすヒモが見えます。


収穫済のところは、ただ筏が浮いているだけで、潮流もそのまま通り抜けていきます。

養殖牡蠣が満載の牡蠣棚は、潮流に対して壁のような効果があり、筏全体が潮に押されて少し移動します。

牡蠣が収穫されるとそういった抵抗がなくなり、筏の位置も変わってくるようです。


とりあえず、牡蠣の残る場所の角付近に位置取りをし直しました。
(大物は潮下に走りがちなので、牡蠣棚の潮上は避ける必要があります)


しかし、この場所もデカフグの巣窟。ボートのすぐ下にウヨウヨ集まってきます。

仕掛けを打ち返していると全然散らないので、正直参ってしまいました。

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コマセカゴを追って浮上してきたフグ。1匹しか写ってませんが4~5匹は泳ぎ回ってます。


そこで思い出したのが五目漁師さんの言葉。

「フグがジャマなら釣ってしまえ!」

少しでも状況を変えるためにチャレンジ!ハリスに針を結んだだけの仕掛けで手釣りしてみます。

オキアミを付けて流すと、水面下1mのあたりで必ず現れるので、サイトフィッシングで「エイヤッ!」と合わせます。

ヒット率は3~4回に1回という感じ?まあまあ良い感じで掛かります。

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掛かったグーフー。クックック、逃げようとしても無駄だ。ジタバタすんな。


釣れたグーフー連中には、筏の上で10分ほど日光浴をしてもらい、やる気をなくした頃合いを見計らってリリースします。
(奴らは晴天で10分日光浴しても全然生きていて泳ぎます。呆れる生命力)


途中、サンバソウちゃんが挨拶に来てくれました。

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サンバソウ(4目め)。君も糸島の牡蠣棚の顔だね!


小1時間ほどかけて5匹のフグチーマー達を懲らしめると、ボート下のフグはいなくなりました。

しかし、チヌ狙いの仕掛けをおろすと、すぐにハリスに噛みキズがつきます。底のほうのフグは全然散っていないようです。

針を結び直すたびに気持ちが削がれます・・・。


手持ち最後のエサアジを付けて泳がせている竿を久しぶりにあげてみると、何か生命反応が!

しかしイヤな予感がします・・・。

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掛かっていたのはコイツ(5目め)。


サバフグでした・・・。いつも釣れる量産型はショウサイフグかコモンフグ(パッと見似てる)なので、一応お初です。


これで手持ちのエサアジがいなくなってしまいました。

時計を見ると、もう13時半。あと1時間ほどしかありません。

最後の釣りをこんな形(グーフー軍団への完全なる敗北)で締めくくるなんて・・・。

絶対に嫌です!
最後の1秒まで諦めません。


打つ手に非常に悩みましたが、潮が変わっていることもあり、イチかバチか朝イチの場所に戻ってみることにしました。
最後の1時間をここに賭けます。


エサアジを確保するため、サビキ仕掛けを選択。

なかなかアタリが出ませんでしたが、5投目で良いアタリが!

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泳がせるには大きすぎるアジ(25cmクラス)。


その数投後にも同じサイズのアジがきました。

時間がないので、やむなくこの大きなアジを泳がせることにします。


しかし、この25cm級のアジもすぐにこんな姿に・・・。

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無残。大きめでも襲われるのは変わらないんですね・・・。


それでも先に釣れたアジに付け替え、泳がせ竿だけは出し続けるようにします。


その後もアジ狙いを続けていると、25cm級のアジがポツポツと1匹ずつ釣れてきます。これは過去最大のサイズアベレージ。

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これは少しだけ混じったマルアジ(6目め)。中層で掛かり、元気に走ります♪



まるで、フグ三昧で不調だった今日の釣りの埋め合わせに向こうから掛かってきてくれているような気がします。

「ありがとう」。美しい糸島の景色を目に焼き付けながら、釣れてくれたアジ達にそんな声をかけ続けました。

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本当に美しい。



すると、表層でいきなり仕掛けをさらっていく元気の良いアタリが出ました!

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バリ(7目め)。糸島で初めてその美味しさを知った魚です。

バリ(アイゴ)ちゃん!君まで出てきてくれたの?ありがとう!


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もう、バリの処置も手慣れたものです♪


バリの処置をし終えると、時計は午後2時を回っています。もうすぐ納竿の時間。

お土産も確保できたし、そろそろ片付けを始めるかな・・・。

そんなことを考えていた時、突然想定外の音が耳に突き刺さってきました!

「ジャーーーーッ!!!ギュルギュルギュルッ!!!!」

泳がせ竿にヒットです!!!(25cmアジを食った???)


竿を取ると、竿身が満月のように曲がります。かなりの重量感。

しかし、何かヘンです。パワーはあるものの、引き込みがあまり無く、頭を振る感じもしません。サメではない感じですが・・・。

相手はひたすら牡蠣棚の下に逃げ込もうとします。竿を立ててリフトアップに頑張ると、少し軽くなりました。どうやら上を向かせることに成功したようです。

ボートの真下の濁り潮の向こうから、身をうねらせる相手の姿がうっすら見えてきました。

裏側が真っ白で平べったい様子を見た時、一瞬大きなヒラメかと思って心臓が早鐘を打ちました。


しかし、25cmアジに食いついたのは、残念ながらヒラメではありませんでした。

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エイくん。アカエイかな?(8目め)


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エイくんの裏顔。リリースするからそんなに怯えた顔しないでよ(^o^;。


エイを取り込んだ時、普段の僕なら落胆してもおかしくないと思うんですが、この時はまったく別のことを考えていました。

思い出していたのは、10年ほど前のたけちゃんさんのブログ記事。たしかタイトルは「クロダイの入れ食い」。

その衝撃的な記事で、たけちゃんさんはたくさんのクロダイ(チヌ)を入れ掛かりで釣りあげられていました。

そして、それには「サメをリリースした後に始まった」と書かれていたんです。


時間的にはもう10分くらいで沖あがり予定時刻ですが、僕はエイをリリースしたあと、すぐにサビキ仕掛けを外し、チヌ狙いの1本針仕掛けに変えました。

祈るわけでもなく、釣れる確信ももちろん無く、ただこの最後の釣りで出来ることをやり切ろう、という気持ちでした。


この仕掛けは今日、入れるたびにフグに噛まれまくり、何度も針を取られています。次にあげた時にハリスがキズついていたら、本日の釣りは即終了です。


仕掛けをタナに入れて約40秒。引き上げようと竿をあげると、コツッと小さく竿先が止まりました。

あれっ?と思って竿を止めて様子を見ると、ククッと竿先が下に引っ張られます。

ググッ!その力は次第に強くなり、あれよあれよという間に竿先が海中に没し、スプールが音を立てて逆転しました!
これは大物です!!


何度も力強くドラグを引き出し、暴れまくった末に姿を見せたのは、30cm程のチヌ(クロダイ)でした。本命です!

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糸島の空の青さを身にまとって美しく輝くチヌ(9目め)。


3ヶ月振りのチヌ。引きの割には型が小さかったですが、そんなことは関係ありません。

本命の魚が、最後の挨拶に出てきてくれました。あれほど苦労したフグの猛攻を最後の最後にかわして・・・。信じられません。

「釣れてくれてありがとう」何度も繰り返しました。本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。しばらくの間、放心しながらチヌの頭を撫でていたと思います。



落ち着いてくると、また別の記憶がよみがえってきました。前回チヌが釣れたのは7月。その時も今回と同じサイズが釣れ、その次の1投で年無しサイズが来ました。

時計を見ると、すでに沖あがりの予定時刻を過ぎています。でも、あと1投だけ仕掛けを入れてみることにしました。


その1投。

この1投が、僕と糸島での最後の獲物の間をつないでくれました。

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きっと一生忘れられない1尾。


不思議な感覚でした。

掛かった時から取り込みまで、死にもの狂いで暴れる、というような雰囲気が一切感じられませんでした。

力強い中にも、どこか優しいような引き。海中に姿を現した時、身をよじる姿は女性的で上品な感じがしました。先に釣れた尺チヌの男性的で暴力的だった引きとはまったく異なります。

真剣勝負に勝った感覚ではありません。タモに収める瞬間の気持ちを例えるなら、まるで乙姫様から竜宮城の恵みを授かったような感じでした。

この2年間の糸島での釣りの最後を締めくくった魚。
それは本命、46cm・1.56kgのチヌ(クロダイ)になりました。


時計を見ると午後3時を回っています。

まだ更なる大物もいるかもしれませんが、僕にはもう釣りを続ける気持ちがありません。

本命を含め、9目もの糸島の魚達が、かわるがわるお別れに出てきてくれたんです。

胸いっぱいの感謝の気持ちしかありませんでした。


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帰路。凪いだ心がこの風景に解け合っていくようです。

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可也山(糸島小富士)。稜線が穏やかな波のように見えました。


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帰港後にスタッフさんに撮ってもらった1枚。


🏁🏁🏁



釣果:チヌ(クロダイ)2(46cm、31cm)、マアジ28(25~13cm)、マルアジ4、サンバソウ2、バリ(アイゴ)1、シロギス1 +α

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サンバソウの左にいるのは処置済のバリです。

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終わってみればアジも数が揃っていました。


*ちょっと初めての経験をご報告。
大きいほうのチヌの胃袋の中にはアジが数匹入っていました。チヌもフィッシュイーターなんですね。

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チヌの口、アジ丸呑みができるんだ!(@。@)



【糸島のお魚料理】

今回の釣行後の5日間で作った、糸島のお魚さん達での最後の手料理を載せておきます。食事としてもたくさんの幸せを運んでくれました。


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アジとサンバソウの握り。


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アジの揚げたてから揚げのソース丼。から揚げは頭が一番美味しいと思います。


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チヌのムニエル。シンプルですが焼き加減の奥が深いです。


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チヌの塩麹焼きとマアジの刺身。贅沢な朝ごはんでした♪


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糸島の牡蠣アジのフライ!定番かつ王道の逸品です。


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チヌのアクアパッツァ。普段はワイン入れませんが、合わせて飲むときだけはそのワインを入れます。


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バリ(アイゴ)の煮付け。深海魚を除けば最高の煮魚。メバルやカサゴより上と思います。


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チヌのカマの酒蒸し。白ワインで作ると香りも良くなってオススメ!


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チヌのパエリア。アクアパッツァとパエリアは別に取った出汁をたっぷり入れ、骨や殻なしで作っています。食べやすくてより楽しめますよ♪


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おまけ。月曜日のお弁当。アジフライに南蛮漬けで、まさに糸島アジ弁当!贅沢です。




🏁🏁🏁



今月はもう週末の予定に空きが無いので、玄海マリーナさんの手漕ぎ営業終了までに伺う機会はありません。

最後の釣りが良い釣りになって、本当に良かったです。

糸島の海は、釣り場として本当に魅力的です。この海に出会い、いろいろなことを感じることができて幸せです。

糸島の海の神様、心から申し上げます。ありがとうございました!



🏁🏁🏁



さて、糸島での手漕ぎボート釣りは終わってしまいましたが、まだ東京帰任までには時間があります(そもそも未確定ではありますが)。

10月最終週には北九州で知人所有の船外機船に同乗させてもらう予定もあります。

九州での釣りは、まだ続きますよ!




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もう来られないと思うと、やっぱり淋しいですね・・・。

2021年10月 4日 (月)

【釣行記】令和3年10月1日(金)糸島・玄海マリーナさん

福岡に来て以来初めての2週連続釣行!天候運は上向きです!

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今回はまず、前回の事件から振り返ります。

そう、「ワイヤー仕掛けが切られた」事件。


これが、実際に切られた仕掛けと、同じ仕掛けとの比較になります。

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同じ日に作った同じ仕掛けとの比較(川奈観光ボートハウスさんHP掲載のヒラメ用仕掛けです)。


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切断部分のアップ。


切られたワイヤーは「ワイロン」の「#40」。ステンレスクリップが抜けたわけではなく、明らかに魚の口に当たるあたりで切られています。
(メインの環付きチヌ針は、ヒットすると魚の力でズリ下がり、トレブルフックにも掛かる仕組み)

「ワイロン#40」は37本撚り。柔らかさでは他のワイヤーを寄せ付けない商品です。

正確には分かりませんが、ファイトしていた時間はおそらく3分を超えるくらい。その間に、鋭い歯によって1本1本の繊維が切られていったのでしょうか?

ワイヤーをそんな風に歯で擦ったら、歯のほうも無事ではいられない気がしますが、最後まで切断されたということは歯の切れ味が失われなかったということなのでしょうね。

凄い歯の力。感服です。
あの走りっぷり(横にも縦にも走る)からするとヒラメはフグではありえないので、やっぱりサワラなんだろうか・・・?



さて、この1週間でワイヤー仕掛けの改善を試みました。ワイヤーを3種類ほど購入して試した結果、「ワイロン#39」を使うことにしました。

1本1本の繊維が太い7本撚りの製品を使おうかとも思ったんですが、ワイヤーが硬く、エサアジの負担が大きくなりそうだったので、結局柔らかいほうを選んだ感じです。

果たして、これでイケるのかどうか・・・。分かりませんが、とにかくできる準備はやりました。


そんな経緯があり、今回の釣行テーマは明確に「泳がせリベンジ」です!



🏁🏁🏁



今回の潮汐は「長潮」。実は個人的に「長潮」では大物が釣れた記憶がありません。

でも、いつも気にせず出るようにしています。僕はあまり(?)天候運が良くないので潮汐を気にして日を選ぶ余裕はないんですよね(苦笑


すでに扉絵に陰鬱な雰囲気が出ているワケですが・・・。以下に今回の釣りをご報告します。



🏁🏁🏁



【実釣ダイジェスト】

最初から、前回泳がせにヒットがあったポイントに入ります。

サビキを垂らすと、すぐにアジのヒットがありました。

しかし、こういう時に限ってアジの型が大きい!今年は前回まで全然良い型が出なかったのに(笑

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20cmくらい。ちょっと泳がせるには大きい感じ。



一瞬、泳がせられるサイズのアジが釣れないパターンに嵌ったかと思いましたが、なんとか3匹目に小さめのアジが釣れました。

すぐに泳がせを開始!


先週釣ったアジの南蛮漬けがまだたくさん残っているので、今回持ち帰るアジは20cmオーバーのみと決めます。
(それより小さいアジはエサアジ分のみキープ)


釣り始めてすぐ、ひじょーーーに嫌なことに気付きました。

仕掛けをあげる時にコマセカゴを追って浮上してくるフグ野郎達のサイズが・・・デカい

型が良くなっているのはアジちゃん達だけではなく、フグ野郎どもも育っていやがるようです。


そして、サビキに掛かってくる強いアタリの半分はフグ!という状況になりました。

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パンパンに膨らんでるけど、怒りたいのはコッチだよ!


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だから、怒りたいのは僕のほう!


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もうええわ(全部で20近く釣った)。



これだけフグが増えているとなると、当然泳がせ竿のほうも無事ではすみません。

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30分と持ちません・・・。


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この日は喉のあたりから齧られるパターンが目立ちました。歯形がクッキリ。


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一瞬イカかと思いましたが違います。これも歯形がハッキリ出ています。


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無残・・・。



この日、実に7匹ものエサアジが無残に齧られまくりました(丸い2枚歯の歯型がクッキリ!)。


たまりかねて場所を移動すると、しばらくフグは減るんですが、じきにまた集まってきてしまいます。

1日中、フグの嵐に苛まれ続けてしまいました。


結局、大量のフグの魔の手(魔の口)から逃れられず、泳がせ竿にアタリが来ることはありませんでした。
(まったくチャンスがなかったわけではなく、10匹の泳がせアジのうち3匹は弱るまで泳ぎ続けてくれました)


ちょっとだけ嬉しかったのは、ビシ仕掛けに来てくれたこのゲストさん。

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見ただけではわからなくて調べました。「アオハタ」ちゃんです!


僕、アオハタちゃんを釣るのはこれが初めて。つらい時間の中の一服の清涼剤になってくれました。

あと、ビシ掛けで中層を探っていた時に40cmくらいのサゴシを掛けたんですが、ボートの縁で落としてしまいました。強い引きで楽しませてくれましたが、ちょっと惜しかった(^o^;。


午後2時半に納竿。いろいろあがきながら釣っていたせいか、1日があっというまに過ぎてしまいました。



🏁🏁🏁



クーラーに突っ込んだアジの数は数えていなかったんですが、帰ってから数えてみると26匹もいました。

釣果:マアジ22(21~23cm)、マルアジ4、アオハタ1(20cm)、サバ1(29cm)

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リリースしたアジはたぶん20匹くらい。約半分が良型だった感じ。干物に出来るサイズは嬉しいです♪



🏁🏁🏁



釣れた中に、ちょっと面白いアジがいました。

体に大きなキズがついています。

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かなり深いキズですよ。


このキズ、触ってみるとヌメリに覆われていて、治りかかっているようでした。

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写真ではわからないと思いますが、ヌメリに覆われて塞がっています。


どうしてついたキズなのかはわかりませんが、結構大きなキズでも治るものなんだなぁ、と改めて思いました。

本意ではなくキズつけてしまった魚を、やむなくキープすることってありますよね。

エラから出血している場合は別として、体をキズつけてしまったケースはリリースしても生き残る可能性が高いのかな、と思いました。



🏁🏁🏁



フグの悪夢を見そうです。

釣り人向けにフグのホラー映画を作ったら話題を集めるのではないでしょうか?
(僕は絶対見ませんが・・・)


泳がせリベンジの貴重な機会は齧り尽くされてしまいました。

でも、いままでの釣り人生もこんなことの繰り返しです。

メゲずに頑張ります!(決意



さて、次の機会は運が良ければ2週間後です。

2週間といえば、潮がひと回りする期間ですね!

潮がひと回りするということは・・・。


げっ!また「長潮」だ・・・。

つづく


Image-20
この海には、間違いなくワイヤーを噛み切るツワモノが泳ぎ回っています。


 

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