【雑談】「GW」と「黒潮」と「3分間フィッシング」。
GW、いかがお過ごしでしたか?
ここ1ヶ月ほど、仕事・家庭ともいろいろ重なって忙しく過ごしております。
休日出勤や深夜残業でGWは無かったような感じでしたが、そのおかげで代休が取れるので、次回は平日釣行になるかも。
いずれにしても5月の後半になりそうですね。
GWの間に黒潮の雰囲気が変わってきたようです。
2ヶ月近く関東から沖に離れていた黒潮ですが、4月下旬頃から徐々に房総半島に接近してきていました。それでもまだ東京湾に影響が及びそうな感じではなかったんですが、この連休後半の間に、だいぶ本流が関東に寄ってきた感じです。

GW半ばの5月2日。

GWの明けた5月7日。
以前に触れたことがありますが、今年は春先の水温上昇期に黒潮が遠く、関東沖から大島の内側にまで栄養豊富な冷水塊が出現していて、水温の上昇とともに例年より大規模なプランクトンの発生が予想される状況でした。
そのせいかは分かりませんが、GW前くらいまでは実際にかなり広い範囲で濁りのきつい状況が見られたようです。
しかしGW後半から、やや澄み潮気味(特に表層で)になってきた話が聞かれます。もしかすると、身近な釣り場(特に油壺等の相模湾側)では既に黒潮の接近の影響が出始めているかもしれませんね。
まだまだ黒潮の分流が直接東京湾に流入するような状況ではありませんが、今後の黒潮の動きには要注目と思います
。
ひとつ気になるのは、浦賀水道での重油流出の件です。
ボート釣りには大きな影響は無いかもしれませんのでざっくりと・・・。
最近は重油の漂着状況の続報が無くてあまり詳しい状況はわからないのですが、三浦半島ではまだ定置網の操業が再開されていないところも多いようです。
(千葉県側では潮干狩り場の営業が再開しているところがありますが、オイルフェンスは設置されてます)
約400トンの重油が既に流れ尽くしていれば良い(?)のですが、もし流出が現在も続いているとすると、黒潮の流れに乗って新たに接岸してくる重油があるかもしれません。黒潮分流による沖合水の大規模な流入があると、東京湾側への漂着も心配されます。
逆にいうと、黒潮の流入があっても新たな重油漂着のニュースが聞かれなければ、流出は止まっている、と捉えることが出来ると思います。この点からも、黒潮の動きには注目ですね。
この1ヶ月、本当に忙しくて帰宅が遅い(午前様や休日出勤が多いんです)ので、「家での釣り」とも縁遠くなってしまってます
。
この1ヶ月で出来たことというと、前回のボウズ釣行の後に、油壺のポイント候補地の洗い直しをしたくらい・・・。
でも、どんなに疲れていても、心掛けていることがあります。
「3分あれば、本を開く」
寝る前のほんの数分。すかさず手に取って開く本があります。
「海釣り大辞典」 服部善郎 著(1998年広済堂出版)

574ページ、約1.3kgもある大著です!
この本は魚種ごとに伝統漁法を含む日本各地の釣り方が辞典形式で記載されてます。無造作に開いてみると、数分で読みきれる程度の区切りで、色々な釣り方を勉強できちゃうんです。
例えば「マダイ」の章を見ると、漁法ごとにこれだけ列挙されています。
<胴突き系>
<テンヤ系>
<ビシマ系>
<テンテン系>
<イカ餌系>
<フカセ系>
<手繰り系>
<チョキチョキ系>
<テンビン系>
<コマセ系>
この中の<胴付き系>たったひとつの中(!)で、7つもの地方の釣り方が紹介されています。
「外房・外川」
「外房・大原」
「伊豆・白浜」
「伊勢湾口」
「紀淡海峡」
「山陰」
「鹿児島」
まさに、日本の釣りの集大成と呼べる本だと思います。
この本を適当に開き、目にしたページを読むことが、僕の「3分間フィッシング」です。
ヘロヘロに疲れた日でもなんとか少しでも釣りに触れられる、貴重な手段になっています。
小学生の頃、親に懇願して金曜日だけはテレビで「11PM」を見ることを許されていました。もちろん、「服部名人」の釣りコーナーを見るためです。
懐かしい思い出ですね。