【釣行記】令和4年10月21日(金)京急大津・石田ボートさん
青物狙いで京急大津に行ってきました。
すでに扉絵で書いてしまっていますが、結果は無念の敗北。
わすかながらチャンスはあったんですが、モノにできませんでした。
潮の展開はほぼ予想どおり。ポイント移動も時合をつかめていただけに、敗北感が大。
でも、次につながる良いこともたくさんありました。
それでは、実釣報告へ!
🏁🏁🏁
関東復帰後、初めての平日釣行。
狙って取った有休ではありませんでしたが、続く土日は強風で出られない予報だったので貴重なタイミングです。
しかし、2日前から急に強い南風が吹く予報に変わり、当日までヤキモキしていました。
当日朝の予報は、午前中は凪。お昼頃から強い南風です。
実質午前中限定の早上がり条件ですが、秋の良い季節に出られるだけで幸せです。
(特に最近は本当に週末の天候が悪いですよね・・・)
🏁🏁🏁
【岸払い前】
平日ということもあり、用意されていた石田丸さんのボートは10艘くらい。こんなにすいている光景は久ぶりです。
スベリにビッシリと付いている貝の量がすごいですね。
石田丸さんの朝情報。
・昨日、武山の沖(沖の海苔棚の間)で黒鯛とワラサが出た。
・昨日はタチウオは出なかったが、お客さんが少ないせいだと思う。
・こんな高気圧のど真ん中なのに南風が吹く予報なんて昔の感覚とは合わない。最近の天候は読みづらい。
朝の出船待ちで、隣のまるまつボートのお客さんによく知っているお顔が・・・。
「腰痛持ち」さんでした。変幻自在の釣りで常に大漁の超ベテランさんです。早速ご挨拶をして運気をいただきました。あやかりたい、あやかりたい(^o^;。
【GPSログ&実釣ダイジェスト】
中根でのポイント移動は短距離過ぎてログではほとんど分かりませんね(^o^;。
①中根ブイ付近
朝方、石田丸さんで釣り禁止エリアとアンカー禁止エリアの確認をしたところ、中根ブイ(複数あり)のラインはOKとのことだったので、チェックしに行きます。
今回、朝方は北寄りからの潮、9時~10時頃に東から入ってきて猿島方面に流れる潮、その後、徐々に北東から入ってくる潮に落ち着いていく予想を立てています。
予想に従い、まずは朝方の時合を攻めます。
ちょっと想定より根に寄った場所にアンカリング。まあ良いかと釣りを開始。
風は穏やかな北風。潮は予想通り真北から入ってきています。3投目のウィリー仕掛けに訪れた最初のアタリは・・・。
お前か!
フグでした・・・。結構大きい。
げんなりしましたが、何となくおもしろそうな場所なのでメゲずに釣りを続けます。
しかし、そのあと7投で5匹のフグを釣り上げました・・・。
ダメだこりゃ。
サメかエイでも掛かってくれれば打開できるかもしれませんが、望み薄です。
しかし、何か気になる場所で、ほんの少しだけ移動して攻め直してみることにします。
北に10mほど移動して再アンカリング。
ウィリー3投目を底から5m上げたところでギュギュッと力強い引き込みが!
フグじゃない!
37cmの大アジちゃんでした!
うーん、引きは良いし、家族の大好きなおかずだし、嬉しい!釣れてくれてありがとう!
(一応、今日は青物狙いなんですが(^o^;))
このあと入れ食いとわけではありませんが、立て続けにもう2本の大アジちゃん達が釣れてくれました。
37cm!
36cm!
たった10m移動しただけでこの違い。この難しさもアジの醍醐味のひとつですね。
しかし3匹目の大アジちゃんのあと、パタッとアタリが途絶えました。
黒鯛狙いの竿も出して様子をみたところ・・・。
針を盗られるようになりました。どうやらフグが寄ってきてしまったようです。
時計を見ると9時。そろそろ潮が変わる予想時間なので、移動することにします。
②ガレ場
仕掛けを入れ始めたのは9:20頃。潮を見ると、東から西にゆっくり流れています。その5分後には、猿島のほうに向かう潮に変わりました。想定通りの変化です。
この潮では、まだ良い魚は釣れないと思います。チャンスは上げ潮が北東から入ってくるようになる最初のタイミングです。とりあえず置き竿を2本出して、休憩タイム。飲んだり食べたりしながらのんびりと潮の変化を待ちます。
そうしていると、突然、中層狙いの竿の竿先がフワっと上がり、ビシの重量感が無くなりました。
一瞬2本の竿の仕掛けが絡んだかと思いましたが、魚の食い上げアタリでした。やたらと表層を走り回るので、シイラでも掛かったかと思ったら・・・。
なぜかサバが1本だけ交通事故のように釣れることって、ありますよね。
お久しぶりの大サバちゃんでした。41cm。立派な魚体です。
とりあえず有難くいただき、すぐに仕掛けを入れ直します。
サバのあと、またアタリの無い状況がしばらく続きました。
そしてようやくの10時半頃、潮の流れがぐるっと変わり、北東からの潮が入り始めました。素破、チャンスタイム到来です!青物が入ってくるはず!
底付近のタナと、中層のタナを2本の竿で狙います。
満を持して竿先を観察していると・・・。
中層狙いの竿が引き込まれました!
しかし竿を手に取ると、魚の感触がありません。
仕掛けを揚げてみると、なんと6m仕掛けのハリスが1mしか残っていませんでした。
これは・・・、針に掛かった魚とは別の魚が光るハリスをエサと間違えて噛み切ったような感じです。タチウオか・・・サワラ???
ヤバい。イナダでもワラサでもない、想定外の魚かも。
慌てて底狙いの竿に目をやると、途端に竿先がギュギュッ!!と引き込まれるところが目に映りました。
急いで竿を取り、魚に対峙したわずか2秒後。
「ブチッ!」
切られました(>_<)。
仕掛けを揚げてみるとハリスの切り口から5cmくらいが削り切られ、繊維がズタズタに裂けています。
明らかに鋭い歯のある魚。これはタチウオっぽい感じです。
参りました。
狙いすましていた時合に、2本の竿の仕掛けが一瞬にしてやられてしまいました。
急いで仕掛けを再セットして入れ直しましたが、貴重な時間をロスしたせいか、群れは過ぎてしまったようです。
再びアタリが来ることを強く長いながら仕掛けを打ち返していると・・・。
今度は針が無くなっていました。
先っぽ数cmが嚙み後でガジガジになっています。
これは先ほどの切られ方と違って鋭い歯によるものではありません。あきらかにフグの仕業です。
ここにもわいてきてしまったか・・・。一転、暗澹たる気持ちが押し寄せてきます。
その次の1投では、本体のお出ましでした。
チャンスをつぶす立役者。お魚サイドのヒーローなのかも。
貴重な時合を逃した悔しさを引きずったまま、一生懸命フグ対策に頭を悩ませていると・・・。
西からの風が頬を撫でていることに気付きました。
風が変わり始めたようです。時計を見ると11:00。
この風は、10分後には強い南風に変わりました。ちょっと早いけど、残念なことにどうやら予報は当たってしまいそうな感じです。
一気に波が立ち、白波も見えるようになりました。先ほどまでの凪がウソのようです。
ガレ場にたくさん浮いていたボートのうち、半分くらいの方々が竿を揚げ、帰り支度を始めました。
その時、底付近を攻めていたウィリー竿の竿先がバタバタと暴れ始めました!
仕掛けを揚げてみると、中アジとコアジの一荷。
一瞬悩み悩みましたが、悩むより早く、体がそのコアジを付けた泳がせ仕掛けを投入していました。
10分でもいいから、チャンスが欲しい!そんな思いでした。
ウィリー仕掛けを投入すると、またすぐにアジのアタリが!
これは泳がせサイズ未満のリリースサイズ。3匹くらいリリース。
どうやらこのタイミングで入れ食いモードに突入したようです。南風で一気に海面が騒がしくなったことで、アジの警戒感が薄れたのかもしれません。あるいは・・・。アジの緊急退避場所に続く魚道に当たっていたのかもしれません。
強風から避難するタイミングを考えながらアジを数匹釣り上げていると、異変が起きました。
底付近のタナでアジを掛けた直後、突然強烈な引き込みが!
ドラグがギャアアア!!と悲鳴を上げ、まったく止まらずにラインが飛び出ていきます。そして3秒後にバチンッ!と竿先が跳ね上がりました。
切られました。まったくたちうちができませんでした。
さっきの切られ方とは違います。あのパワーとスピード。おそらくワラサ。
泳がせ竿を観察しますが、アジの暴れている気配はありません。
泳がせエサではなく、アジ仕掛けに掛かったアジの方を選んで食いついたようです。
・・・運が悪かった?いえ、違います。これは、負けたと言う方が正しいです。泳がせ仕掛けを避けたワラサの勝ちです。
この時点の時間は11:45。南風が吹き始めてからわずか約30分間の出来事でした。
その後、アジを釣りながら風と海の様子を見ましたが、南風は収まる気配がなく、更に強くなりそうな感じもあります。
12:00過ぎ、竿を納めることに。
泳がせ竿を出したまま片付けをしましたが、最後まで竿身が引き込まれることはありませんでした。最後に、泳ぎ切ったコアジちゃんをリリースして、本日の釣りは終了です。
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持ち帰り釣果:大アジ3(37・37・36cm)、大サバ1(41cm)、マアジ(21~32)8
十分大きいんですが、前回47cmを見ているせいで小さく感じてしまいます。
数は少ないですが、大アジのおかげで4人家族の豪勢な夕食2回分には十分でした。大サバは塩焼きにしましたが、久しぶりに脂の乗った美味しいサバを味わうことができました。
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それにしても・・・、今回の釣りの敗北感は大きいですね。
タチウオ対策が準備してあれば揚げられたかも・・・。
アジ仕掛けを5号にしていれば揚げられたかも・・・。
泳がせ仕掛けにひと工夫あれば揚げられたかも・・・。
そんな思いが次から次に去来してきます。
青物狙いにしては、やはりちょっと準備が足りなかった気がします。
しかし、中根ブイ回りに攻められる場所があることや、移動中に気になる地形がいくつか見つかったことなど、次回以降につながる良い要素もありました。やはり、悪天候の合間に出撃できたことは幸運。大津の海の神様に感謝です。
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さて、青物狙いでこの展開だと、いつもの僕なら熱くなって突っ走ってしまうところなんですが、今年は幸い1月に九州でブリを釣っているおかげで、いくらか冷静な感じです。
次回は11月になると思いますが、3年振りの海苔棚位置計測をやる機会になる可能性が高いと思います。
休日の大津は海の上も人が多いので、なんとか休暇を取って平日かな。
やはり釣りはドラマティック。やめられませんね!
いつもと違う角度からの大津港の夜明け。この輝く地平線はいつみてもワクワクしますね。