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2018年1月 8日 (月)

【安全対策】昨年(平成29年)の海難審判裁決事例について

久しぶりに、「安全対策」の記事をポストしておきます。


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年に数回、僕は手漕ぎボートの関係する海の事故の情報を集めるようにしています。


これは、海での経験が増えれば増えるほど忘れがちになってしまう「初心」を改めて思い出すため。もっと簡単に言えば、僕達が大好きな「海の上」は、一歩間違えれば命にかかわりがある危険な場所だ、ということを忘れないためですthink


実際に、平成25年には僕達にすぐ身近な海で悲しい事故が起きたこともあります。


そういった事実を忘れず、心に留めておくことも、大切な安全対策のひとつなのかな、と思います。




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いつも調べているのは全国の海難審判所の裁決事例と、神奈川新聞ニュース(カナロコ)の海難事故に関する記事です。


(リンク)海難審判所の裁決事例
(リンク)カナロコ 海難事故


手漕ぎボートの絡む事故は今回、裁決事例で「1件」見つかりました。
幸い、命の絡む事故ではありませんでした。




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簡単に概要を紹介します。


<横浜地方裁判所>
裁決言渡日H29.7.26 事件番号29-9
遊覧船第二三好丸手漕ぎボート(船名なし)衝突事件


※より詳細に知りたい方は上の事件番号等で検索してみてください。


この事故をざっと説明すると「港から離れた海でアンカーを下ろして釣りをしていた手漕ぎボートに、気付かず直進してきた3.8トンの遊覧船が衝突してしまった」というものです。


遊覧船側は前方不注意で手漕ぎボートの存在に気付かず、手漕ぎボート側も、釣り人の背後から接近だったため、衝突されるまで気付かなかったようです。


当時の天候は晴れ、風力2の東風で、視界は良好でした。


衝突の結果、釣り人が海に投げ出されました。その結果、釣り人が後頭部挫創を負ったほか,溺水による5日間の入院加療(急性呼吸窮迫症候群及び誤嚥性肺炎)となりました。
(命にかかわる事態に至らなくて、本当に良かったと思いますthink



この事故、あなただったらどちらが悪いと思いますか?


釣り人が乗っていたのはFRP製でオール2本の手漕ぎボート。まさに私達が普段親しんでいるボートと同じです。アンカーを下ろして釣っているので、急には移動できません。プロの船長が操舵している遊覧船のほうに重い責任があるに決まってるsign01、と感じる方もいるかもしれません。


僕も正直、こんなケースで大きな船の方が前をみていなかったらどうしようもないのでは?、と思います。



しかし、実際の海のルールで判断されるこの審判事例では「手漕ぎボート側にも責任がある」ということが指摘されています。


・適用される法律「海上衝突予防法 第38条及び第39条」(この条文は包括適用文です)
・(原因①)遊覧船側が見張り不十分で,漂泊中の手漕ぎボートを避けなかったこと。
(原因②)手漕ぎボート側が見張り不十分で,衝突を避けるための措置をとらなかったこと


過去にご紹介した裁決事例でも同じような状況は多いのですが、「海の危険を避けるための責任は、常に自分にある」と認識しておくことが必要だと思いますthink




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僕は公表されている平成18年以降の裁決事例の中の手漕ぎボートが絡む事例はすべて内容をチェックしていますが、その中で1番強く感じることがあります。


それは「衝突事故は、穏やかで晴れ渡った、視界良好な海でばかり起こるsign01ということです。


おそらく、海が荒れていたり、視界が悪ければ前方不注意にはならないんだと思います。穏やかで安全そうな海だからこそ、「今日は大丈夫だろう」と注意が散漫になり「まさか」の事態が起こってしまう・・・、そんな共通項があるように感じますthink


私達は忙しい日常からの開放を求め、趣味で海に出ています。穏やかで暖かな癒しの海であれば、船上で眠ってみるのも悪くありません。こういった小さな楽しみを邪魔されることなんて、考えたくもありません。



しかし、手漕ぎボート釣りを一生の趣味とする人であれば、やはり「海の危険」を忘れてはいけないと思います。


・常に、周囲の状況を観察する(他のボートの緊急事態にも気付けるように。助け合いの意味も重要です)。
・転覆のリスクに備え、ライフジャケットを正しく着用し、携帯電話・財布・車のキーは必ず水没対策をしておく。


以下の過去記事についても、ぜひあらためてご参考ください。
(ボート釣りで実際に転覆を経験された貴重な体験談もご紹介しています)


リンク → 【安全対策】手漕ぎボートの転覆について(その1)

リンク → 【安全対策】手漕ぎボートの転覆について(その2)




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さて、今年はオマケ記事をくっつけておきます。


安全対策ではなく「安全祈願」になりますねcoldsweats01



僕の恒例行事です。


今年も「深川八幡さま(富岡八幡宮)」にお参りにいってきました。


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初めてお参りの日が曇り空。社殿は青空の時より赤く見えました。

手漕ぎボート釣りを愛するすべての方々の安全を祈念。


同好のみなさんと一緒に、今年も安全に過ごせますように。



お参りのあと、釣行安全・大漁祈願のお守りを購入しました。


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すっかり欠かせなくなった深川八幡さまのお守り。今年もお世話になります。

昨年は、2種類あるお守りのうち、初めて大きな釣針が封じられているほうのお守りを購入したのですが、数少ない釣行の中で大物記録が更新されるという結果になりました(手漕ぎボートではありませんでしたが(^_^;))。


このお守りのご利益かもしれないので、今年も同じ方を購入しました。


しかしホンネでは、獲物の大小より「海に出る回数が増えますようにsign01


もう3年も我慢の時期が続きましたからね・・・happy01sweat01




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1番大切なことは「安全」sign01

今年もみなさんと、安全第一で手漕ぎボート釣りを楽しんでいきたいですhappy01shine





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コメント

いつも有難うございます!
HEPPOさんの海難記事を毎年読むたびに、思い新たに安全に気を使おうと思います。
東京湾は水温も15度を切り、落水にも特に注意が必要な時期ですね。
海上での周囲への注意も大事ですが、
アンカーを打つ場合は、養殖棚、ブイ、定置網、など障害物の近くにアンカーを落としてます。
障害物のある場所は船は普段から避けて通ります。
万一、船が近付いてきた時にアンカーロープを手繰れば、船のコースからボートを外すことが出来るからです。

海の上でのトラブル、誰だって避けたいと思います。
海の上であったら誰であっても助け合いの精神でカバーしあいたいものです。

> APさん
コメントありがとうございます!

APさんの言われるとおり、低水温の冬場は周囲のボートとの助け合いの感覚が大切だと思います。

今シーズン、プレジャーボートの転覆事故で、本人が救助要請したにもかかわらず、3時間後くらいに救助隊が到着した時には心肺停止だった事故がありました。転覆しても救助要請できるということは、いざという時の備えをかなりしっかりされていたということです。

悲しい事故ですが、冬の事故のリスクには、独力では対処しきれないという教訓があると考えます。
でも、人の知恵や助け合いでできることはきっと多いと思います。

海に出る時には、そんな気持ちも忘れずに携えていきたいものですね。

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