【釣行記・KMLファイル公開】平成29年12月22日(金)京急大津・石田ボートさん
今シーズンの海苔棚位置を記録してきました

ここ最近は「年越し残業」になっちゃうことが多かったんですが、今年はなんとか年内に機会を作ることができました。
それでは早速、ご報告です
数えてみたら、今回で7年目。いつのまにか僕の恒例イベントになった「京急大津の海苔棚測位」。大好きな海の姿を正確に把握することは、とってもとっても楽しい取組みです。
でも、実際に調査に出掛ける前はいつも不安でいっぱいになります。何せ、スマホのトラブルや操作のケアレスミスひとつで、1日の努力が水泡に帰しちゃうことがあるんですよね・・・。
ここ3年(今回含め)はノートラブルで成功してます。さすがに慣れてきたかな?
Q.今年の海苔棚の状態はどうだった?
A.はい、以下にご報告します!
これが、今回のGPSログです。
今回も、沖の棚と中段の棚、それと近隣のブイを調査してきました。

これは測位終了時点までのログ。移動距離11.3km、所要時間3時間11分。その後の釣り部分のログも合わせると、海上の総移動距離は15.1kmでした。
このログと当日の記憶を元に、Google Earthで海苔棚やブイのイメージを作成します。

Google Earthで落書きしたことありますか?楽しいですよ♪(^-^)
ブイなんですが、今年は昨年と比べると1つ、一昨年と比べると2つも少ない状態でした。特に中根西のブイが無いことには注意が必要かもしれません。

昨年はイガイ根西ブイが無く、中根西ブイは有りました。年によって違うのが普通なのかな??
全体を書き込んだイメージはこんな感じ。

今年も無事ここまで作業が出来て良かった、と思う瞬間です(^-^)。
今年も無事完成!これが今シーズンの海苔棚位置データです。

かんせい!
【完成したKMLファイル】
ここに置いておきます。
興味のある方はぜひボート釣りナビ(BFN)やGoogle Earthなどでご活用ください。
ほんの少しでもみなさんの笑顔に繋がることがあったら、幸いです。
「ootsunoridana20171222.kml」をダウンロード
【参考記事:過去の海苔棚位置計測データ】
上に置いてあるKMLファイルは著作権フリーです。ダウンロードしてご自由にお使いください。ただし、公に再配布する場合のみ、コメントかメールで予めお知らせください。また、漁業者の方々に迷惑となるような利用方法についてはお断りさせて頂きます。
※データは実測ですが、海苔棚は風や潮によって少し位置が動くので、あくまで目安とご理解ください(海苔棚は四方が固定されているので、ロープ1本で固定されている航路ブイ等と比較するとかなりズレが少ないと思います)。
今シーズンは沖の海苔棚が「8枚」、中段の海苔棚が「9枚」でした。
中段の海苔棚の数が昨年と比べて数がひとつ減っています。
しかし今年は昨年との位置のズレがかなり大きいです。沖の海苔棚に関してはすべての棚が南東に棚1枚分くらいズレています。実際に海で見ると、航路の幅が広くなっていて、その分海苔棚の位置も東にズレたような感じがしました。

ズレ方のバラツキはひどくないものの、全体のズレ量は今までで一番大きいかもしれません。
今回も、海苔棚位置に被る大津の主要な根のイメージを重ねてみます。
※根のイメージは著作権のある有料情報を元にしているため、僕の公開データには含まれません。

いつも真っ先に確認するのは海底遺跡と武山出し。被り方によっては良いポイントが攻められなくなってしまうんです。
個人的には、沖の3、4枚目の南側付近が深場の際に当たっていて、攻めやすい気がします。また、中段の4枚目の西側と5枚目の東側がやはり根の際に重なっていて、潮によってはかなり有望なポイントになりそうですね。
全体的には、目印にしやすくて良い配置になっていると言って良いかな?
でも、この時期の大敵は「海中ロープ」海苔棚の位置から推測していても、思わぬところにロープがあることがあります。PEが高切れして天秤ごと失ってしまったり、せっかくの大物が海中ロープに巻きついてしまうなど、この時期特有のリスクは多いと思います
。
リスクをうまく受け流しつつ、良い釣りにつなげていきたいものですね。
【補足Q&A】
Q.今年の測位作業の感想は?
A.穏やかな海で、珍しく快適でした。そんなに疲れなかった・・・かな?
スマホのセッティング&動作もトラブル無し。波と風も穏やか。朝方は寒かったですが、トータルでは「調査日和」でした。
昨年の記事に書きましたが、海上を延々と漕ぎ回る作業は、海が荒れているともちろん困難なのですが、「ベタ凪ぎ」でも非常に疲労度が上がってしまうんです。波は穏やかで、一定の風(できれば真北の風)が吹いてくれるのが1番です。そうすれば南に向かって進む時には手を休められますからね。
今回は風の向きが海苔棚に対して斜めだったので最高とまではい言えないものの、いままでで1番楽に作業が進められたような気がします。昨年は測位が完了した時刻が「10:40」でしたが、今年は「10:10」でした。海苔棚の枚数が1枚減っていたこともありますが、順調だったことの現れですね。
Q.冬至の日の大津はどんな感じだった?
A.そうなんです。当日は冬至だったんですよね。
あんまり気にしてはいませんでしたが、釣り支度を終えて港のスベリに待機していても、まだ空が真っ暗だったのが印象に残っています。

真っ暗。港の風情がありますね〜。
出船時刻の頃、石田丸さんのボート乗場にいたのは僕を含めて4名。
偶然居合わせたその中のおひとりはなんと、「五目漁師」さん
6月のカマス釣行(僕はボウズ)以来です。最高に嬉しい偶然ですね
あとのお二人も顔見知りでした。やはりこんな寒い時期の平日に来る方々には、ご縁のある方が多いなあ、とこれまた嬉しくなりました(^o^)。
(御一方は「レンケイパパ」さん。以前何度かコメントも戴いた方で、2~3年振りのような気がします。相変わらず、逞しくて優しそうな素敵な方でした)
石田丸さんの朝情報では、アジはまだ岸寄りの2つ目の排水口前と、武山北の深場が良いけれど、日によってムラがあるというお話でした。丸根付近でもアジは出ているそうです。ただ、残念なお話として「青物はもういない」という情報もいただきました。
Q.釣りはしなかったの?
A.今回は竿が出せました!
例年、海苔棚測位作業には3時間半くらい掛かります。それが終わると体力が残っておらず釣りが出来なかったり、竿は出しても集中力に欠けてボウズで終了したり、という感じなんです。
でも今回は冒頭に書いたとおり、体力が残っていたおかげで「普通に」釣りができました
実際に仕掛けを出していたのは2時間半くらい。
でも、なんとかおかず分のアジを確保することができました。
釣果:マアジ9(最大32cm)

1匹は活かしバケツから飛び出していってしまいました(°_°)。デカイのはかなりデブ。
最初の1時間はフグの猛攻にあって逃げ回りましたが、ラスト1時間半でなんとかアジくん達に出会うことができました。
(レンケイパパさん、近くに入らせてもらってありがとうございました。良いポイントでしたね!)
アジが釣れてからはずっと泳がせを出していました。最後の30分は再び五目漁師さんのそばに言って泳がせ狙い。でも残念ながら泳がせにアタリはありませんでした。
アジはツ抜けもしていませんが、海苔棚位置データという大物もGETできたので、僕にとって今回は十分な「大漁」。
いつのまにか穏やかで暖かい表情になっていた大津の海。
良いことがたくさんあった釣り日和でした。
【おまけ】
測位中の風景等の写真を置いておきます。

岸払い直後、富士山出し付近にて。五目漁師さんとの並走なんて、幸せ(≧∇≦)。

写りが悪いですが、富士山です。この時期はよく見えますよね(^-^)。

冬の朝の海苔棚。風情を感じます。でも寒い。

沖の8枚目や中段の9枚目からは、クロベ根の鉄柱がよく見えます。

もはや伊勢町エリア。伊勢町のボート屋さんが近くに見えてます。

フグ?フグ?だあ〜〜〜、やっぱりオマエらかぁ〜ヽ(;▽;)ノ

お昼過ぎ、やっと出会えた1匹目!23cmの良型ですo(^-^)o。

お昼頃、青空が広がりました。風も弱まり、暖かくて穏やかに。

青い空と青い海。今年の悪天候続きをつい忘れてしまいますね。海の神様、素敵な釣り日和をありがとうございました。
今回が、僕の2017年釣り納めですね。
次回はお正月あたりの出撃を狙っています。
その前に、今年のまとめ記事をポストできるかな?
(今年もまとめるほどの釣りは出来てませんが)
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コメント
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お早うございます!
毎年の調査、頭が下がります!
これがあると家で妄想釣りが出来て愉しいのですo(^o^)o
次はこの配置に対して、潮向きと鯵や他の魚の釣れ方との関係に興味が湧いてきます。
私も大津に出たら、都度、潮との関係を報告します(^o^)/
追伸、
翌日の小川丸のブログで、まだ、ボート釣りでワラサ出てますよd(⌒ー⌒)!
投稿: AP | 2017年12月24日 (日) 09時49分
お疲れ様でした~!
ふむふむ、海苔だなの数が減った訳ではないですね。
かなり東にずれてる感じですか?
今期の攻略ポイントが見えてきました。
データいただきました、ありがとうございます。
投稿: 腰痛持ち | 2017年12月24日 (日) 15時29分
> APさん
コメントありがとうございます!
僕も、このデータや他のデータをGoogle Earthにまとめて表示して、いろんな潮の流れを妄想しています
。
ただ、僕はアジの動きばっかり考えてます。大物もアジに付いている、という前提ですね(^^;。
。
なので、大物がイワシについている時は全然通用しないんですよね・・・
まだワラサが出ていましたか!(@。@)
この日の午後は水温13.5度でした。水温的にはまだ可能性があるとは思っていましたが、やはりまだギリギリ回遊はあるんですね。勉強になります!
いつも貴重な情報を有難うございます。
来年もよろしくお願いいたします!(^o^)/
投稿: HEPPO | 2017年12月24日 (日) 17時19分
> 腰痛持ちさま
コメントありがとうございます!
そうですね。沖の海苔棚は枚数は変わらず、かなり東にズレていました。
僕も航路から向かったときは、1枚目が無くなったかと思いましたよ(^o^;。
少しでも腰痛持ちさんの大津狙いの参考になれば幸いですo(^o^)o
来年もよろしくお願いいたします!(^o^)
投稿: HEPPO | 2017年12月24日 (日) 17時24分
お疲れ様でした
いつもながら海苔棚調査は素晴らしく、また楽しみにしていました
11月末釣りへ行った時だいぶ伊勢町寄りへ移動していると想いましたが
昨年との位置の比較を見て納得です
しかし、ちょっと気になる事が
武山根の位置なのですが、
昨年と言うか、今年一月の海苔棚調査の武山の位置と4~5枚の海苔棚
今年の方が昨年の武山の位置の方に近く感じます
と言うのは、4枚目の角近くで黒鯛を釣った時、根の底だったので
昨年の武山の位置と想っていました
言葉での説明は難しいですが複雑な根と想うので
位置決めはわかりません
しかし、夢の持てる海苔棚ですね
この一枚で正月が楽しめます
ご苦労さまでした
投稿: 趣味人たけ | 2017年12月24日 (日) 18時36分
お疲れさんでした。
仕掛けは掛かるし、掛けた魚も掛かるしで厄介な海苔棚ですが
あれがあるからこそこんな時期にでもアジは釣れるしそれを追ってスズキや青物が回ってくる。
海苔棚あっての大津ですね。
定置網や生け簀と違って棚があるのは海面だけ(多分)でしょうから魚にとっては
海中で交錯するロープだけのはずなのですが
釣れっぷりを見ているとやはり棚の縁に沿って回遊しているなという気がしますね。
棚回りの豊富な餌が目的なんでしょうね。
棚の設置は毎年のことなのでロープを固定するアンカーは打ちっぱなしなんでしょうかね。
それにしては場所移動が大きいですね。(確かに潮で動く範囲ではないと思います)
魚探でロープの有無までは何とかチェックできますが走向まではわかりません。
海域の設計図欲しいですね。
投稿: 五目漁師 | 2017年12月25日 (月) 08時53分
> たけちゃん 様
コメントありがとうございます!
たけちゃんさんの言われるとおり、この記事に出ているイメージの武山出しは大雑把な輪郭です。僕もこの輪郭だけだなかなか実際のイメージに合いません(東側の北半分あたりは正確だと思うんですが、それ以外の根際はほとんど印象が違う感じ)。
武山出しの根際でダンゴ釣りをしてみたいので、僕もこれから良い場所を探してみます。
今年の位置データは、そんな気持ちで眺めています。
たけちゃんさんのご自宅での釣りに、少しでも参考になれたら光栄ですo(^-^)o。
投稿: HEPPO | 2017年12月26日 (火) 07時25分
> 五目漁師さま
コメントありがとうございます!
海苔が十分付いている時期は、やはり良いポイントになりますね。
僕もやはり海苔棚あっての大津だと思います(個人的には海苔棚の釣りはあまり好きではないんですが(^^;))。
確認できたことは無いので推測ですが、海苔棚のアンカーは毎年落とし直していると思います。
年によっては海中ロープが中根の峰を越えて沖側まで伸びていることがあり、毎年違うような感じです。
海中ロープの分布図が作れたら、かなり悲劇も減るだろうなぁ、と僕もよく考えます。
2千万円くらいのソナーがあれば、多分作れそうな気がします(笑
投稿: HEPPO | 2017年12月26日 (火) 08時32分