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2016年6月 6日 (月)

【妄想?】海底の「くぼみ」は魚達の「秋のレストラン」?

「植物性プランクトンは海洋深層水の夢を見るか?」




電気羊も電気ウナギも別にパクってませんよ(^o^;)


 

5か月振りの投稿です

 

 

 

しかし釣行記事ではありません(´Д`;)。

 



 

久しぶりの更新をどんな内容にするか悩みましたが、やっぱりこのブログは妄想が本分です。ちょうど最近発表された、妄想心を刺激されるおもしろい研究報告がありますので、ここで1本記事にしておきたいと思います

 




 

 




 

手漕ぎボート釣りがお好きな皆さんのブログを拝見していると、本当にいろいろなところから情報を入手されていることに驚きます。特に天候、気象に関する情報や、各地の釣況についてはみなさんがご自分の「流儀」を築き上げられているような気がします。さらに、黒潮等のより広い範囲の状況をこまめにチェックされている方も多い感じます。情熱がなければ続かないことだと思うので、本当にすごいですね。

 



 

僕はというと・・・。

 

 

 

釣行になかなかいけない状況が続いていた(2年近くもこともあり、最近はあまりコマメなチェックはしていません(汗。どちらかというと「ナマモノ」ではない長期的な観点で活用できそうな情報や、古い情報を集めるほうに比重が移っていました

 

 

 

そんな観点から覗きにいくのは、各地の水産センターや水族館、それに水産庁などのサイトです。

 



 

今回の研究報告を見つけたのは「海洋研究開発機構(JAMSTEC)」という文部科学省管轄の国立研究開発法人のサイトです。

 

 

 

かの有名な「しんかい6500」や「地球シュミレータ」の運用をされている団体さんと言えばピンとこられる方もいるかもしれません。マニアックといえばマニアックな話かもしれませんが、釣り場でのポイント選びにつながりそうな、たくさんのヒントが潜んでいるような気がします。

 




 

 




 

アジ釣りをされるみなさん。次のような話を耳にされたことがある方もいらっしゃると思います。

 



 

・太陽光が増える春、光の届きやすい浅場(表層近く)では植物性プランクトンが増える(光合成ですね)。

 

・それを餌にする動物性プランクトンも増える。

 

・動物性プランクトンを餌にするプランクトンイーターの魚達の活性が上がる。

 

・その代表格のアジ達は、動物性プランクトンを捕食するため、深場から浅場に移動してくる。

 

 

 

僕も聞いたことがあります。季節でポイントが変わっていく理由付けのひとつです。シンプルでわかりやすいですよね。

 



 

植物性プランクトンが発生するには太陽光だけでなく栄養塩(深場で有機物が分解されてできるアンモニアなど)も必要ですし、遊泳力が低い(または全く無い)ので、海の状況によってはすぐに流されたり沈殿してしまったりするので、あくまで大雑把なイメージではあると思います。

 

 

 

こんな話から想像を広げると、1年を通じて魚達がどんな風に移動していくのか、もっと知りたくなっちゃいますそして気が付くと、いつのまにかどっぷりと妄想の世界へ・・・(笑

 




 

今回、海洋研究開発機構が発表した報告。

 

 

 

素人の僕があえてボート釣り目線から無謀に要約すると、以下のような内容が含まれています。

 

 

 

・海底の「くぼみ」があると、その地形がもとで「秋にも植物性プランクトンの大量発生を起こす」ことがある。

 

・秋は動物性プランクトンが少なく、発生した植物性プランクトンの多くが捕食されずに沈殿する。

 

・「くぼみ」はその受皿にもなる。

 

・沈殿したものを餌にする「底生生物」が増える。

 

・その「底生生物」を捕食するために魚などが集まってくる。

 



 

どうですか?

 

 

 

この話、なんだか面白くありませんか?

 



 

ただし、この研究報告は「北極海」における観測結果です。残念ながら私たちに身近な海の話ではありません。また、「くぼみ」といっても規模の大きな海底谷の観測結果なので、この内容をそのまま身近な海のポイント論に当てはめることには無理があります。

でも、だからといってこの研究報告を気に留めないのも、もったいないような気がします。よく考えてみれば、私たちが日頃何よりお世話になっている付けエサは「ナンキョクオキアミ」。それを考えれば、あながち「北極なんて関係ない」とも言いきれない・・・かも?

 



 

前述の僕の乱暴な要約は、本当に乱暴なまとめです。
実際にこの報告記事を読み込んでみると、非常にたくさんの大切な示唆が含まれているように思います。単なるプランクトンの話ではなく、海底地形による海中の潮流への影響や、海の透明度や酸素濃度が教えてくれること。それに深場の水が表層に運ばれるメカニズムなど・・・。

海の中で何が起こっているか、ということに興味をお持ちのボート釣り好きのみなさんは、ぜひご一読ください。きっと何か参考になることが出てくると思います。

 



 

○国立研究開発法人海洋研究開発機構 他 平成28429日発表
 
「天然の有機物貯蔵庫が海洋生物のホットスポットを支えている」

 

リンク → http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20160429/

※この記事を読んだせいで、僕の頭の中のアジさん達はまたまた活き活きと踊りだしてしまいました。困ったものです・・・

 




 

 

 




 

おまけ。

 

 

 

近況報告をしておきますね
HEPPO、この春から公私ともにかなり環境が変わりました。

それにともなって、やっと釣行予定を立てられるようになりました

 



 

しかし5月の釣行計画は悪天候であえなく中止に・・・。オマケに先日、関東が梅雨入り

 



 

乗っ込みの時期も終了という感じですが、今は一刻も早く海の上で潮風を感じたいと思っています

 



 

ボウズでも良いと本気で思いますが、願わくば久しぶりに竿を伝わる魚の感触を感じたいですね

 





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コメント

お久しぶりです。

植物プランクトンって一応生物ですよね。
地球上の生物って皆酸素を必要とする。

その生物が植物のように光を得て二酸化炭素を吸収して酸素を放り出す。
うーん、記事には関係がありませんが訳がわからなくなりました。

ところで、油壷でばったりとお会いしてから一年になります。
あの時一緒に釣りをしたオオモリボートのカマスフィーバーが
今年も始まったようですよ。
あのでかいカマスにチャンスがあればヒラメ。
狙って見たい気がしています。

> 五目漁師さま
コメントありがとうございます!

ご無沙汰しております。
植物性プランクトンが光合成で有機物を作る時は、「溶存酸素の減少」が起こるんですよね。
確かに、僕もワケが分かりません(笑

ただ、秋に窪地や深場の底生生物が増えるのは、いつもお腹を空かせているアジ達にとって、きっと大切な季節要因のひとつなのかもしれませんね。

カマス!!
一緒に目撃したあのデカいカマス、指をくわえて見過ごすわけにはいきません!

今度はちゃんとルアーで・・・。
クーラーをいっぱいにして早上がり、やってみたいですね!o(^▽^)o

遅いコメントでごめんなさい。
今回の秋の窪地が魚達のレストランであるというのは実感ありますね。
多賀で秋の鬼カサゴ、他の底物は全面砂地の中の窪地になっているピンポイトで釣れる場所が決まっていました。

これも植物ブランクトンのおかげかと思うと合点がいきます。

大津も晩秋の鯵、イシモチのポイントが窪地に片寄ってますよね?
冬になり水温低下でプランクトンの生成絶対数が下がると、より生産性の高い窪地が周りに比較してプランクトンの数が多いため魚が寄ってくると考えると納得が出来ます。

面白い記事有り難うございますm(__)m

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