【釣行記補足】仕掛け、潮、外道の様子など・・・。
平成26年7月6日大津釣行の補足です

時間が取れず、すっかり遅くなってしまいました。
1週間以上も経ってしまうと釣り気分もだいぶ抜けてしまいますね。
恒例の内容を中心にまとめておきます。
それでは補足編スタート
【今回の実績仕掛けについて】
○フロロ3号2.4m・ウィリー3本針仕掛け
・枝元:先針から1m・間隔70cm
・エダス:フロロ2.5号15cm
・枝針:玄人アジ9号使用自作ウィリー×2
・先針:ケイムラチヌ3号(オキアミ用の空針)
・先針ビーズ:無し → 20倍ビーズ4号
いつもの定番仕掛けです。今回のアジ23匹はすべてこの仕掛け(2セット)に掛かりました。今回の特徴が2つあります。先針にケイムラチヌを使ったことと、クッションゴムを細くしたことです。いつも先針にはグレ系か真鯛系の針を使って大物を意識してますが、前回アジの針外れが多かったことから、首を振られても口切れしにくいよう、やや細身で軽量な針を使ってみました。また、クッションゴムは1.5mmのものから1.0mmのものに変えてみました。その結果、今回はアジのアタリと思われるものではほとんど外れることがありませんでした(23匹/25回。キャッチ率92%
)。前回は16~17回もバラしてしまっていたので、劇的な変化と言って良いかと思います。
ただし、今回は先針にはほとんど掛かっていないので効果が有ったとしたらクッションです。また、仕掛け以外に違っていたのが「アジの型」。前回は18~20cmがメイン。今回は22~23cmがメインでした。きっと型が良い方が口も丈夫なのでしょうね。
○フロロ6号・胴突きアジ泳がせ仕掛け(エダス遊動式)
・エダス:6号1.5m
・ステ糸:フロロ2.5号50cm
・主針:プロヒラマサ11号
・孫針:ロデオグライダーLサイズ
スズキ、ヒラメを意識してはいるものの、今回に限っては実質「イカ狙い」と言って良いバージョンです。残念ながら今回はアタリも無かったので実績仕掛けとは言えませんが、ちょっと備忘録的に書いておきたいことがあって載せることにします。
今回の特徴は孫針に「ロデオグライダー(この記事の扉絵の写真)」という針を使ったことですが、うまく使えませんでした。失敗したのは主針と孫針の「間隔」です。今回は「11cm」に設定しました。これがマズかった・・・
。普段は孫針はアジに掛けずに遊ばせているので、勝手が分かっていませんでした
。
釣れたアジの型が想定より大きく、孫針を背びれの真ん中付近に掛けることになってしまいました。本来は背びれの後端付近に掛けるものです。また、その状態でも主針と孫針の間のラインに余裕が無く、どうやらアジの泳ぎに負担を与えてしまったようです。活きエサのアジは短時間で死んでしまいました・・・。
孫針を背中に掛ける場合、主針と孫針の間隔は最低でも16~17cmは必要と思いました。いつか必ずリベンジしてイカを釣り上げたいと思います。
【潮の流れについて】
今回も潮について書いておこうと思います。
マニアックな話で、半ば夢想妄想のようなことなので、興味の無い方は遠慮なく読み飛ばしてくださいませ。
正直、自分でも「何を寝呆けたことを書いてるんだコイツは」という感覚に陥ることがあります。
今回は長潮で満潮AM11:45。前半は上げ潮、後半は下げ始めの釣りでした。前回の大潮の下げの釣りの時が相当に複雑な潮(3枚潮くらい??)だったこともあり、事前の想像ではあまり潮が流れなそうだなぁ、と思っていました。
ところが、AM7:00過ぎの五ッ根で様子を見ると、北北西からのしっかりした潮が流れていて、底潮も同調していました。
上げ三分で北北西からの潮。これは上げ潮本流からの分岐流の可能性が高いです。分岐流は本流が弛めの時に起こる現象です。大津に上げ潮の分岐流が入る時には大きく2つのパターンがあると思います。流れが強めだと東(伊勢町)から入ってきます。やや緩いと、イガイ根とガレ場の間(ほぼ航路沿い)を中心に北~北東から入ってきます。今回は後者の流れが回ってきているものと思われました。
予想を立て直してみました。
この後、上げ五分に向けて上げ潮本流が強くなると、東からの分岐流が入ってくる段階を経て、猿島方向からの反転流が入ってくるようになるはずです。そしてその途中には既存の北北西の潮とぶつかりあって、一時的に潮が傾きます。
この日は小潮ですが、上げ潮が元気で強い日だと感じました。秋冬の中~大潮に近い感じです。このパターンだと、東からの分岐流の段階はほんの20~30分程度で終わり、すぐに猿島からの反転流に変わると思いました。予想としては、現在北北西から流れている潮が、上げ五分付近で東からの弱い流れとぶつかりあって、一時的に真北からの潮になり、その後北西からの反転流に落ち着く、という感じです。
すると実際に、上げ五~六分のAM8:30~9:00頃までの間、潮は真北からの流れになり、ぴったり予想と合いました。魚のアタリも潮に合っており、底潮も同調しているようです。
(今の時期の潮は、大潮よりも小潮の時の方が素直でしっかりした潮が流れることがあるのかもしれません。潮の早さも底潮の同調も、前回の大潮の時よりしっかりしていました)
こうなると、今日一日の潮の動きが次々に頭に浮かんできます。この後、上げ潮の間は北西からの潮、そして潮変わりを挟んで下げ潮に入ると猿島からの分岐流(つまり北西の潮)、そして下げ五分付近になると東からの反転流が入り始めて一時的に真北からの潮になり、その後急速に東からの潮に傾いていくでしょう。ただし、今日の釣りは下げ三分頃で終わりなので、この後、北西からの潮が流れ始めたら、納竿までの間は潮変わりに関係なく、ずっと北西からの潮が流れ続けるはずです。
北西からの潮は、僕が大津で一番好きな潮です。思わず予定を変更して、すぐに沖に出て大物を狙うことにしました。
沖で北西の潮に向いたポイントに入ってみると、1投目からアジが釣れ、入れ食いになりました。そしてPM1:00の納竿まで、潮変わりの時間に関係なく、予想通りずっと安定して北西の潮が流れていました(大物狙いの方はうまくいきませんでしたが・・・)。
この季節の長潮でこんな秋冬っぽい潮が流れることもあるんだなぁ、ということが新しい発見です。
ちなみに、今回のように潮読みが当たることはせいぜい4~5回に1回くらいです。僕にとって潮を読むことは、釣りとはまた別と言って良いくらい楽しいゲームのようなものです。
そういう意味も含めて、今回の釣りはとても楽しいものでした。
<余談?>
今回のように潮が安定して底潮と同調して流れるケースでは、大津でも本格的なNS釣法が可能だと思います。以前にも書いたことがありますが、僕が大津の潮の流れを一生懸命考えている目的のひとつは「大津でNS釣りをする」ことです。
潮が複雑な大津ではNS釣りのチャンスは少なく、潮の展開を予想できないと貴重なチャンスを見つけることは難しいと思います。初めてのことですが、今回、大津でもNS釣りが出来る日があることを確信することができました。
ようやくひとつのパターンを見つけただけですが、大きな希望が見えてきたような気がします。
【その他】
この魚の名前が分かりません。

コレ、何??(◎_◎;)
ハゼの仲間かと思ったんですが、良く見るとハゼ類に特徴的な腹ビレが見当たらないような・・・。体の形はなんとなくドンコにも似ている気がします。背ビレにこんなにはっきりした黒丸模様があるのに、ネットでいろいろ検索しても僕には見つけられませんでした。
ハゼやトラギスの好きな僕です。気になって仕方ありません
どなたかご存知でしたら、ぜひ教えてくださいませ。
H26.7.16追記:腰痛持ちさんから教えて頂けました!
どうやら「ニラミアマダイ」という魚のようです。
調べてみるとかなり珍しい魚のようですが、三浦半島近辺では時々釣れてるみたいです。
もしかして、僕の人生初「アマダイ」だったのでしょうか•••(;´Д`A。
おかげでスッキリすることができました。腰痛持ちさん、有難うございました〜!(^O^)/
今回の食卓。

恒例のお刺身山盛り。

アジの出汁茶漬け。やっぱり好きだ〜!(≧∇≦)。

アジの南蛮漬け、鯖の塩麹焼き(焦げちゃった(^^;;)。手前のは•••。ピンボケしちゃってますね(´Д` )。
大鯖3本のうち2本は鯖好きなあの方ヘプレゼント。アジの一部はいつもお世話になっているお隣の釣り好きな旦那さん宅へお裾分け。久しぶりに型の良いアジが揃ったので、色々楽しめました。

骨せんべい。左は油で揚げずレンジだけ。右は揚げたバージョン。両方美味しいですが、左がしつこさが無くて食べやすいかも?
これで今回の釣行記補足はおしまいです。
これから8月いっぱいを目安に休漁しますが、秋の釣りに向けた準備は割とやっておきたいことが多くて、なかなか忙しいかもしれません。記事を書く時間が取れれば、そんな準備作業のご報告も時々挟んでみようかな、と思います。
大津の海の恵みに、今日も心から感謝です

石田丸さんの茹で蛸をたっぷりネギ乗せで!コレは贅沢でした〜o(^o^)o
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コメント
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こんばんは。
その小魚、私も釣ったことありますが、名前わからなかったので、検索してみました。
たぶん、ニラミアマダイだと思います。
WEB魚図鑑で検索してみてください。
投稿: 腰痛持ち | 2014年7月16日 (水) 17時45分
> 腰痛持ちさん
コメントありがとうございます!
ニラミアマダイ!!
これです!間違いないですね。
。
さすが腰痛持ちさんです!僕はネットで検索しても見つけられませんでした
三浦半島近辺では時々顔を出している魚なようですね。
。
珍しい魚扱いのようですが、きっとほとんどの方がハゼと思って気に留めないのかもしれませんね
しかし・・・。
この風体でアマダイとは・・・。微妙なネーミングセンスですね(笑
投稿: HEPPO | 2014年7月16日 (水) 23時37分
今晩は。楽しく拝見させて頂いております。 19日、今日の大津は鯖&鰯祭りに終わりました。鯵は②だけでした。
ニラミアマダイですか! 私的にはギンボを疑ってましたが→答え出ました(^-^;
骨煎餅画像見て気づきました。 ベランダの一夜干し(鯵の骨)完全忘れてました。2週間干しぐらいです(ToT)
投稿: ゆうき | 2014年7月19日 (土) 23時56分
iOSです。こんにちは。
遅いコメントで申し訳ありません。
孫針までの距離ですが、私も短かったので中サバを使ったときに針まで届かず途中で食いちぎられて悔しい思いをしたことがあります。それからここのwebサイトを参考にワイヤー仕掛けを自作して使っています。
http://mykaizu.postserv.org/blocks/index/011
主針を活餌のサイズに応じて動かせるので孫針を思ったところにかけられます。
問題はヒラメが食いつかないことかな(笑)。
大津でNSですができなくはありません。黒鯛でも掛からないかと流したことがありますが、今のところサメとアジしか掛かっていません。
魚探情報ですが、水深を間違えるのは浅場の設定になっているかも知れません。確認してみてください。(私のはそうなっていました。)
投稿: iOS | 2014年7月20日 (日) 09時17分
HEPPOさんこんばんは。
HEPPOさんは大体3本針ですよね~。
これは何かこだわりってあります?
私は作るのも楽なんで最近は2本針が多いです。
サバが掛かると短い方が楽なのもあるんですけどね。
ウィリーだと2本じゃ厳しいからかな?
(確かにウィリーだと3本針にしてますね。)
泳がせは6号なんですね。
参考にさせてもらいます!
今年はなんとしても泳がせで釣ってみたいんで仕掛けは出してみたいと思います!
投稿: せーじ | 2014年7月20日 (日) 22時18分
> ゆうきさん
コメントありがとうございます!
今日、大津に出られてたんですね。
。
涼しさに暑さ、それに雨もでしょうか?
コンディションがくるくる変わる日だったみたいですね
鯖とイワシということは、酷過ぎる濁りではなかったようですね。
。
大鯖も、今年は去年に続いて長く釣れてますね~。
このまま夏一杯まで釣れ続けるのかもしれませんね
大鯖も、活かしたまま当たり鯖を確実に見抜ける方法があればもっと楽しいですよね。
。
良い方法はないものでしょうか
ニラミアマダイ、掛かってきたタナは底から3~4mと、結構高かったです。
どんな生態なんでしょう?。
あらら、2週間ですか(汗。
結構雨も降った気がします。いい感じ(?)になって・・・。
確認するのに勇気が要りますね(笑。
休漁期間に入ったばかりなのに、もう禁断症状が出始めた感じです。
早く秋にならないかなぁ~
投稿: HEPPO | 2014年7月21日 (月) 00時04分
> iOSさん
いつもコメントありがとうございます!
主針が動かせるタイプですか!それは考えたことがありませんでした。
ヒラメ専用の仕掛けを考えると、やっぱり一度はワイヤーに行き着きそうですね。
僕も仕掛けは「切られないこと」と「絡まないこと」しか考えていないので、とっても分かる気がします(^o^;。
大津でのNSですが、僕も何度か流してみたことがあります。
それに、NSで黒鯛を釣られた方も存じあげています。
ただ、僕の腕ではどうしてもコマセと同調させられず、まともな釣りになりませんでした(>_<)。なんとかチャンスを見定めて、きちんとした形で釣ってみたいなぁ、と思ってます。
魚探、いつも貴重は情報を有難うございますm(_ _)m。
僕の設定は、確認したら「一般使用」でした。ただ、時々設定がいつのまにか変わっていることもあるような気がするので、都度確認していこうと思います。
ファームウェア更新のお知らせが来ました!さっそく手続きしてみようと思います。
少しでも良くなるかと思うと、楽しみですねo(^o^)o。
投稿: HEPPO | 2014年7月21日 (月) 00時20分
> せーじさん
いつもコメントありがとうございます!
ビシ仕掛け系の針の数は、自然と3本に落ち着いちゃいました
。
以前、5本針のビシ仕掛けや、6本針のウィリー仕掛けも作ってみたことがあります。
でも、まず結ぶのが面倒(せーじさんと同じですね)、ボートの中で取り回し辛い、他の仕掛けに絡んだ時のダメージが大きい・・・。こんな感じの理由で数が減ってきました。
僕にとっては3本針が、実績と取り回しやすさのバランスがいいのかもしれません
。
大鯖がいる時は仕掛けを短くしたい気持ちも分かりますね~、先日の釣りでも「もうイヤ」と言う感じでした(^o^;。
今回の泳がせ仕掛け。
ロデオグライダーが6号までしか対応していなかったので6号で作りました。
僕の泳がせ仕掛けは基本2パターンです。
2~10月前半は「7~8号」。これはスズキ~3kgクラスのイナワラまでを想定してます。
スズキだとゴリ巻きで余裕な感じです。
10月後半~1月までは「12号」です。
これは完全にブリ狙いです。まだ一度もこの仕掛けに掛かったことはないんですが・・・。
数年に1度のアタリを確実にものにするための太さですね。
泳がせ仕掛けを作る時は、気持ちを集中して、全力です。
ちょっとでも怪しい部分が出来てしまったら、必ず作り直ししてます。
2年ほど前にサルカンを引きちぎっていたヤツの残していったトラウマは大きいです(笑。
投稿: HEPPO | 2014年7月21日 (月) 00時40分