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2013年12月11日 (水)

【安全対策+妄想?】京急大津の海水温が15度を切りました。

京急大津の海の水温が15度を切りました。
また、今年の海水温について気になることがあります。


12月7日(土)、この秋初めて大津の海水温が15度を切りました。海水温15度は手漕ぎボート釣りシーズンのボーダーラインです。



恒例の記事になります


このブログでは、例年水温15度が安全の観点から特別な水温であることをお伝えしています。海に転落した場合の低体温症による意識喪失までの時間が格段に短くなるからです。


詳細については、以下の過去記事へのリンクをご覧ください。


【安全対策】手漕ぎボートの転覆について(その1)

↑記事の前半に水温と意識喪失までの時間の一覧があります。


【安全対策】手漕ぎボートの転覆について(その2)

↑実際に転覆を経験された方の貴重な体験談を引用させて頂いています。



潜在的な危険は、時間の長さによって増大します。つまり、海釣りを人生の趣味にされている方は、より慎重に安全に配慮する必要があると思います。中でも、手漕ぎボート釣りには個人の力では避けられない「転覆・落水」の危険が、常に付いて回っていることを忘れないようにしなければなりません


特に、小さなお子さんとの釣行については、これから先の季節は天候・海況に係わる無理は絶対にするべきではありません。


また、海の上に浮かんでいる時には、常に周囲のボートの様子も観察し、万が一、周囲のボートの落水事故を発見した場合、すぐにボート屋さんに連絡できるように準備をしておきましょう。



楽しさに気を取られて、つい忘れがちなことでもありますよね


手漕ぎボート釣りを愛する方々と、ずっと永く一緒に楽しく過ごしていくため、いつも自分に言い聞かせていることです







12月3日頃から、黒潮が関東に非常に接近してきています。


131209_2
かなり近い状態。分流が直接東京湾に入ってなんの不思議も無いレベルです。

その接近に伴い、大島東水道(伊豆大島と千葉の洲崎の間のことです)から暖流系の沖合水が東京湾、相模湾に流入しています。12月9日には海上保安庁から「急潮注意報」も発令されました。この注意報は沖合の観測船やブイが一定以上の水温の上昇を検知した場合に発令されます。


この沖合水は水温が高く、洲崎沖(広義の東京湾です)には20度台の海水が大規模に入り込み、それより北の海域にも水温の影響が出ています。


131209p_2
「大島東水道からの流入」が黒潮の分流ということがよく分かりますね。

131209w_2
浦賀水道に直接は届いていませんが、水温低下を抑えたり、上げ潮本流の勢いを増したりはしている可能性が有ると思います。


この急潮注意報をきっかけに今年の海水温について、調べなおしてみました。過去3年間の「12月7日」の海況図を並べてみます。


3yearsof1207tkaikyou
ちょっと画像が見にくいかもしれませんが、過去2年はまだ15度を切っていません。

こうしてみると、僅かな差ですが現在の水温は過去3年間で最も低いことが分かります。


9月~10月末頃まで、浦賀水道の海水温は例年よりやや高めに推移していました。主な原因は黒潮が関東に接近していたことと思われます。11月に入り、黒潮が離れていったことにより、水温の低下は徐々に早まり、12月初めには上記の通り例年より僅かに低いと思えるレベルにまで低下しました。


しかし、今回の黒潮の急接近と、それに伴う暖流系の沖合水の流入で、今後の水温の低下にしばらく歯止めがかかる可能性があります。


(もっとも、気まぐれな黒潮がまたすぐに離れていってしまう可能性も十分あります







今年の秋(9月以降)以降、この海域での急潮注意報の発令は7回目になります。


9月4日、10日、13日/10月3日、17日、28日/12月9日(今回)


浦賀水道の海水温の低下が抑えられていた時期と、急潮注意報の発令の時期は重なっていますね。なお、過去の発令リストを見てみると、沖合水の流入は年によってかなりバラツキが有ることが分かります。また、黒潮との位置関係によっては大島西水道から相模湾だけに流入する場合もあります。


ちなみに、この沖合水の流入が大島東水道から入ると、相模湾では反時計回りの潮が流れることが多いそうです(「サキシオ」と呼ばれます)


9月22日の油壺釣行で、北風の中、表層だけに南からの力強い潮が流れ、「黒潮の分流かな?」と補足記事に記載したことがありました。急潮注意報が出ていた時期に近いことからすると、あながち的外れではなかったのかもしれません


程度の差こそあれ、年によって異なる黒潮分流の流入。もしかすると、この沖合水の流入の仕方が、今年の魚の釣れ方が例年と違うことの謎を解くカギのひとつなのかもしれませんね





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コメント

おはようございます
いつもheppoさんのブログを見て、アタフタとあっちこっち調べ始めます
今回の12月9日の黒潮は気が付きませんでした
今日の海峡図ではだいぶ湾内に入り込んでいます
釣り船ではイナダが釣れてますね
この流れが大津まで入り込んできたら、またまた真鯛、イナダです
ちょっと面白くなりそうです
また水温ですが、変わらないように見えても
平均では、例年より1度高かったみたいですね
何か、予感を感じます、賑やかな海の中を覗いて見たいですね

HEPPOさん、こんにちわ。

とうとう15度を切りましたか・・・。
前回釣行ではまだ海水も暖かかったですが。
恒例のこの記事ですね。
私が初めてHEPPOさんにコメントしたのもこの内容からでした。
毎年毎年、この記事はHEPPOさんがアップしてくれるので本当に良いです!!

頭では分かっていてもやはり忘れがちです。
凄く大事な事だと思うんです。
ブログを通して本当に様々な方々と知り合う事が出来ました。
その皆様や、まだ知り合っていない全ての釣り人が楽しんで釣りをしてほしいですよね。
その為には命あっての事です。
いつもHEPPOさんのこの呼びかけを本当に素晴らしい事だと思っています。
そう思っていても中々毎年出来る事ではありません。

いつも本当にありがとうございます\(~o~)/

HEPPOさんこんにちわ(*^-^*)
黒潮の流れが近ずいてきてるのですね

昔、ダイビングに、はまってたとき海流図を良くみてたのを思い出しました。
伊豆で毎週の様に潜っていたのですが、
黒潮の分流が入ってくると透明度と水温が上がって熱帯からクマノミ等の死滅回遊魚が到来します。

八丈島で黒潮本流に潜ったときは透明度30m以上真っ青な海でした!

当時は釣りに興味が無く、いわゆる熱帯魚の写真ばかり撮っていたのですが
今思うとマダイやアジ等が根のどの辺りにいるのか?また潮の流れに対して何処にいるか?等
良く観察しておけば良かったな~…(^^;と思います。

HEPPOさんオススメの『魚の行動習性を利用する釣り入門』を図書館で借りて読みました
撒き餌の話や恐怖物質の件など面白く大変参考になりました。ありがとうございます(^^)
今度、〇〇にくコマセに混ぜてみようかな(^^;

HEPPOさんこんにちは。

先生の記事でも書かれてますが、そろそろ大津の水温が気になる
季節になってきましたね。
来年は2月の釣行は控える予定です。
だって釣れないんだもん(笑)

でもたけちゃんさんのコメントを見るともうちょっと真鯛も狙えるのかな?
ん~~~次回くらいまでは狙ってみるかな。。。

ボートの上での寒さ対策も大変になってきましたね。
いつも勉強にある記事ありがとうございます♪

> たけちゃん 様
コメントありがとうございます!

黒潮、少し離れてきたようですね。
でもまた近いほうなので、きっと今年の水温の低下はややゆっくりになるかもしれませんね!
これからのフグが多い時期はとても苦手です。今年の水温がどこまで下がるか、気になりますね。

今年は黒潮が水温低下に与える影響を実感することができて、とても勉強になります。
9~10月に急潮注意報が出ていたのは気付いていなかったんですが、観音崎の魚が大津に引っ越ししたような状況は、
黒潮に押された上げ潮の入り込み方と、海中の水温の分布線のズレが原因だったのかな?と思うようになりました。

死滅回遊魚もたくさん東京湾に入り込んでいると思います。
死んでしまう前にできるだけ釣ってあげたいな・・・、なんて都合の良いことを考えたりしています(^o^;。

今年最後の出船。水温の高い油壺に行きたい気持ちもありますが、黒潮の影響で2枚潮がきつそうで悩んでおります・・・。

> Heavysizeさん
コメントありがとうございます!

大津も、油壺も土日の混雑はだいぶ緩和されたみたいですね。
これからの時期にこそ、本当の釣り好きだけが出揃う??とも言えそうです

しかし不意の大波はもちろんですが、自分の不注意でバランスを失ったりすることもあるので、
冬はやっぱリコワイですよね。僕はドジ系なので、その分慎重にならないと・・・。

Heavyさんみたいに安全の意識が高ければ、僕の警告なんかは全然不要ですよ~。
恒例化しているのは、今年ボートを始めて、面白くて仕方がない方等をイメージしてます。
僕も「アジって冬でも釣れるんだ!」とオフシーズンの無い釣りに興奮した覚えがあります

Heavyさんあと2回出撃を狙ってるんですよね?
大物ももちろんですが、美味しい魚が釣りたいですね!o(^o^)o

僕は妻との約束であと1回です。油壺か大津か、目下悩み中です~(>_<)

> mickさん
コメントありがとうございます!

mickさんも、素敵な経験をお持ちですね!
黒潮本流へのダイビング・・・。透明度30m以上なんて、まさに別世界でしょうね

ダイビングと釣りを両方される方は少ないと聞きます。
僕は一時期ダイビングに興味深々だったのですが、費用と時間の関係で趣味の絞り込みをする時に、
ダイビングは仕分けしてしまいました・・・。

今は、必死にダイバーの方々が撮影された海中動画を見漁ってます。
僕の頭の中の海底や魚のイメージはほとんどそういった海中動画からきてます。

正直、ダイビングもやっていれば良かった・・・、と後悔があります。
なので、mickさんの気持ちが分かるような気がします。絶対僕より悔しい気持ちですよね

あの本を読まれましたか!
僕もこっとんさんのオススメで読んだ本です。面白いですよね!o(^o^)o
僕はあの本の中の「海洋学者の中に釣り好きはたくさんいるが、不思議と名人はいない」というくだりが大好きです。

将来、釣れない人になってしまって「海のことを勉強し過ぎました」と言い訳するのが、今から楽しみです

> せーじさん
コメントありがとうございます!

せーじさんの真鯛が、「今年の大津フィーバーを締めくくる1枚になる気がします」と言ったことが有ったかと思います。
今のところ、石田丸さんではあの1枚以降60mオーバーは出てないですね

でも、確かに水温が踏みとどまってるので、もうちょっとチャンスあるかもしれません。
低温下での捕食行動では、黒鯛より真鯛の方がずっと活性が高いという観察報告を見たことがります。
でも、ここのところ黒鯛の話が多くて実際と一致しないなぁ、と思いつつ、皆さんの釣果を見てます。

まだ大形青物の回遊があるかもですね!
僕は今年の青物狙いを完了してしまってますが、出るなら泳がせは出します
「赤」「黒」「青」を達成するために、せーじさんも出すことをオススメしますよ~!o(^^o)o

こんばんは!

以前にも、水温15℃を下回る海に落水したら、命に関わると記事に書いて下さったことがありましたね。
今回も、記事にしてくださったことを有り難く存じます。

海に慣れた頃が一番アブナい時期でもあります。

私も大津に臨むようになって、約10ヶ月が立ちます。

だんだんと大津の面白さがわかってきまし、慣れてもきましたが、そんな時が最も危ない『この位の風なら…』『この位の波なら…』と思う時期だと思います。

今回の記事を読み、今一度、『怖い』という思いを焼き付けたいと思います。
『怖い』ものがなくなったら危ない時だと自分に言い聞かせたいと思います。


話を変えます。
黒潮に関して、性質を確認させて下さい。
黒潮は暖流でかつ、透明度が高い海水ですよね。
暖流にも関わらず、透明度が高いということは有機物としての窒素が少なく、それを食べるプランクトンも少ないことになります。
その暖流と一緒にやってくる青物は空腹状態。
一方で、東京湾は窒素はあっても、それを食べるプランクトンが減って潮が澄んでます。
水温低下が原因だと思います。

では、窒素いっぱいで富栄養だけど、プランクトンの活性が低い東京湾に、低栄養だけど暖かな黒潮の分流が流れたらどうなるか…黒潮と接触した場所のプランクトンが水温上昇で増殖、プランクトンを狙って小魚⇒中型の魚⇒大型の魚という食物連鎖になります。

ということは、HEPPOさんの研究が進んで、黒潮の分流がいつ頃、どこにできるか予想できればワラサを釣る確率が上がるということになるんでしょうか?

それと、最近、気になっていたんですが、黒鯛が海苔を食べている。
真鯛の中にまで海苔をたべるものがいる。
夏にも岩海苔などは有りますが、夏は海苔を食べている話は聞きません。
海苔棚があるとは言っても、もっと栄養価の高いものが有れば海苔は食べないのではないか?
実際、鰈の外道にイソメでチャリコや時には鯛が掛かると聞きます。

黒潮と一緒に東京湾に入り込んだ鯛類が、黒潮が離れても残ってしまい、食うものに困って海苔を食べているのではないか?

考えすぎでしょうか?

> APさん
コメントありがとうございます!

返信が遅くなってすみません。年末は忙しいですね・・・

今回のAPさんのお話は、僕なんかに助言させて頂けるレベルではありませんね

根拠もない個人的な認識で申し訳ありませんが、気づいたこと・感じたことだけ、触れさせて頂こうと思います。的ハズレでしたら申し訳ありませんが、ご容赦くださいませ

前半のお話しの内容について、記載されている食物連鎖の流れはすべて正しいと思います。
ただ、特別な現象として局所的に発生することではなく、季節の移り変わりの中で多かれ少なかれ毎年起こっている自然のリズムと思います。また、植物プランクトンの発生要因となる水温、栄養塩(窒素とリン)の条件を揃えるのは、黒潮だけでなく東京海底谷からの深海水の湧昇流も大きく働いていると思います。

晩秋の大型青物の回遊と黒潮の分流の流入状況の関係については、まだ経験が浅く何もイメージがありません(水温低下の早かった昨年でも、12月にワラブリクラスの回遊はあったようです)。

黒潮の分流の東京湾への流入は、2~3年ごとに大規模に発生しています(2011年、2008年等)。

後半の海苔の話ですが、大津の秋冬の黒鯛がおなかいっぱいに海苔を食べている、という話は、僕が大津に興味を持った時に調べた時から聞いており、毎年のことだと思われます。真鯛が海苔を食べていたという話は、今年初めて聞きました。イソメについては、コマセマダイが禁止されているエリア内で、伊勢町を中心に発達した「イソメ真鯛」という釣り方がありますが、APさんがおっしゃるようにもともと鰈釣りの外道で真鯛が掛かることから生まれた釣り方と聞きます。したがってかなり以前から知られていた食性と考えるべきと思います。採餌行動は栄養価よりも供給の安定を志向しても不思議ではないと思います。

最後に、鯛類の回遊ですが、今のところ僕は鯛類が黒潮に乗って広範囲を回遊するとは考えていません。東京湾内での標識魚の再採捕範囲は3年後でもほとんど湾内の千葉までです(茨城まで到達した例はあります)。

雑多でまとまりのない回答ですみません(>_<)。
10年後には、もう少し体系だったイメージを育てたいなぁ、と妄想しております

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