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2013年10月 3日 (木)

【安全対策】小型船舶操縦免許(2級)を取ってみました!(前編)

2級小型船舶免許を取得しました


Menkyo


小型船舶免許。学生時代にバス釣りをしている頃から欲しかったんです。でもタイミングを逸してしまい、きっかけのないまま20年以上も過ぎてしまいました


今回、いくつかの理由に背中を押され、思い切って取得しました


直接手漕ぎボートに係わる内容ではないかもしれませんが、その顛末をご報告させて頂こうと思います







まず、前置き代わりにQ&Aからスタートさせて頂きます。


Q.2級小型船舶操縦免許を取ると、何ができるようになるの?
A.以下のとおりです


総トン数20トン未満の船を操縦して、海岸から5海里(約9km)までの範囲を航行することができます。ただし、水上バイクは操縦できません。なお、1級と2級は航行できる範囲に制限があるかどうかだけで、操縦できる船の大きさにはまったく差がありません。


Ishidamaru
資格の上ではかなりの大型まで操縦可能。写真は石田丸さんの仕立船(16トン)。

ちなみに、レンタルで借りられる船のサイズは限られてますし、大きいとレンタル料金もスゴイことになるので、実際に漁船クラスの船を操縦する機会はあり得ないと思います


いわゆる「免許不要」の船の範囲は以下のようになってます。


・登録長が3m未満であるもの(登録長はおおむね全長×0.9)。
・推進機関の出力が1.5kw(約2馬力)未満であるもの。
・ただちにプロペラの回転を停止する機構を有するもの。


この3つすべてを満たすものが免許不要ですが、みてのとおりエンジン付きの船が前提です。手漕ぎボートは「ろかい船」に含まれ、操縦免許の対象には含まれません。


ところで、大津の石田丸さんを始め、今までにお世話になったことのあるボート屋さんの手漕ぎボートは全長が揃って約3.5mです(仮に無理やり2馬力船外機を装着したら免許が必要になってしまいます)。何が法律の制約があるのかと思っていましたが、特にルールのようなものは見当たりません。上記の「登録長」を考慮した全長3.33mの制限も超えてしまってますし、海上衝突予防法で形象物掲出責任が免除されるろかい船の範囲は全長7m未満です。
どうも、手漕ぎボートの法律上の位置付けって、かなり暖昧というか「決まりが無い状態」、というのが正解のようです



Q.小型船舶操縦免許を取るのってお金と時間はどれくらいかかるの?
A.僕の場合「費用:72,000円」、「期間:2日間」でした。


取得方法によってかなり違いがあると思いますが、僕はこれくらいでした。


この金額・期間、どう思われますか?


「電動リールや魚探を買った方がいい」という声が聞こえてくるようですが・・・。「思ったより安いかも」という方もおられるようですね。詳細は、あとで顛末記に記載したいと思います



Q.なぜ小型船舶免許を取ろうの思ったの?
A.3つ理由があります。


・「海の安全に関わる法律を知っておきたい
もともと安全対策にはとても興味がありましたが、具体的に思ったきっかけは、以前もご紹介した「海難審判所の裁決事例」を読むようになったことです。手漕ぎボートは難しいルールとは無縁、と思ってましたが、裁決事例を読み始めると、必ずしもそうではないことが分かりました。しかし、裁決事例だけではピンポイントの知識しか得られませんし、オマケに現実に合わず、納得のいかないルールだったりするので、もう少し体系的に海のルールを知っておきたい、と思ったんです。


そこで、海の国家資格の中で1番身近な小型船舶操縦免許を取ってみようかな?と思いました



・「複数の友人との釣りが可能に
友人との釣行は楽しいです。魚がかかった時から、笑顔で魚を掲げるところまで、一挙手一投足が記憶に残ったりします。お互いの笑顔が鏡のように楽しさを反射して増幅するのかも?? 僕の今年の目標にも入ってますが、そういった友人との釣りは大切にしていきたい分野です。


ところが、手漕ぎボート釣りではなかなか友人との釣りを大切にすることが難しいんですよね・・・。約束した日に天候が悪く、出られないことも多いですし、タンデムが最大なので、複数の友人と同船することができません。良い季節はすぐに過ぎてしまうので、たくさんの友人と約束しても、実際に果たせるのほんのわずかな人数になってしまいます・・・


小型船舶免許を取り、余裕のあるサイズの船を借りての釣行ができるようになれば、限られたチャンスに複数の友人を乗せて出船する選択肢が出来るかな?と思いました



・「長期勤続のリフレッシュ休暇がもらえた
いつのまにか勤続20年になってました。会社のルールでは4日間の連続休暇を取らなくてはいけません。土日や連休を合わせれば6日以上!?就職してこのかた、そんな連続休暇は取ったことがありません。本来なら海外旅行でも考えたいところですが、子供達も忙しくて休ませられず、僕ひとりで出かけなくてはなりません。


どうしようかな・・・?といろいろ考えていたら「やること無いんなら、船舶免許取りに行ったらいいんじゃね?」という気持ちに落ち着きました



こんな感じの理由ですね。ポイントとしては「船や船外機を買う予定はありません」ということでしょうか。船舶免許は船を買うための第1歩でもありますが、僕のように海のルールを学ぶために取ってみる、というのもアリだと思います


それでは、僕の「2級船舶免許取得体験」をご紹介させて頂きます







<1.受験方法の選択>


最初に調べたのは「どうやって取得するの?」


調べる前は、漠然と「国家試験免除」のスクールなら面倒がなくていいかな?という認識でした。車の免許を取った時の記憶から、試験免除校で取るのが普通かと思っていたんです。いろいろ調べると、受験方法には主に以下の3つがあることが分かりました。


・国家試験免除のスクールに通う。
・スクールで教習を受け、国家試験を受ける。
・独学で学び、国家試験のみ受ける。


1番の違いは「費用」です。僕が見た範囲で、2級の取得費用は、国家試験免除のスクールは100,000円前後であることが多かったです。免除ではないスクールはだいたい80,000円前後。独学で試験を受ける場合は、受験費用諸々込みで30,000円というところでした。


調べてみると、2級小型船舶操縦免許の合格率は93%もあることがわかりました。ほとんど落ちることがないと言って良いレベルですね


わざわざ費用を上積みして国家試験免除のスクールを選択する必要は無いのかな?と思いました


かといって、学科試験はともかく、実技試験は到底無理そうなので、独学受験もあり得ません


僕の受験方法は「スクールで講習を受け、国家試験を受ける」に決まりです







<2.スクールの選択>


次は「どんなスクールがいいの?」


ネットで検索してみると、たくさんのスクールが出てきてなかなか選べません。近い方がいい?安さが最優先?ボートメーカー系がいい?でも値段が高めかな・・・。そんな感じです


いろいろ悩んだ末、最終的に僕はこのスクールさんに決めました。


「TOYOTA PONAM BOAT LISENCE スクール」


Bannar


浦安マリーナにあるスクールさんです。決め手になったポイントは以下のとおりです。


・国家試験と同じ船、同じマリーナで教習を受けることができる
・講習、試験を2日間で行う「合宿コース」がある
・合宿コースでの2級取得費用が70,000円と比較的安い


リフレッシュ休暇の中で釣りにも出掛けたかった僕にとっては、短期間で済むことが大きな魅力になりました。なお、このスクールの「合宿コース」は、実際には宿に泊まったりするわけではなく、早朝からスケジュールが入ることを比楡的に表しているだけです。僕は2日間、自宅から通いました。



<3.申し込みから学科の勉強まで>


僕が申込の電話をかけたのは8月末でした。担当の方にお聞きすると、国家試験は日程が決まっていて、その日程に合わせた教習日があります。この教習日は国家試験の「前日」と「3日前」のどちらかを申込時に選べるようでした。僕のように短期間でカタを付けたい場合は、迷わず「前日」ですね


教習の復習や学科試験の勉強に余裕を取りたい人は「3日前」が良いと思います。


※注
教習は朝から夕方までミッチリです。実技教習は記憶に詰め込むことも多く、ずっと海の上で日差しに曝されたりもするので、かなりの体力を消耗します。その疲労を引きずったまま翌日の国家試験を受けることにもなるので、体力にあまり自信の無い場合は「前日」は避けた方が無難かもしれません。ちなみに僕は教習を4人で受けたんですが、そのうち3人は「前日」組。1人が「3日前」組でした。


僕は、教習日:9月13日、国家試験日:9月14日のコースに申し込みました。申し込みのタイミングが遅かったせいで、休暇に一致する日程コースの空き枠はひとつしかありませんでした。ギリギリセーフです シーズンにもよるかと思いますが、希望日の1ヶ月前くらい迄には申し込みをした方が良いと思います。


電話で日程の仮申し込みをして、指定の銀行口座に費用を振込すると、郵便で「申込書」「教本」「練習用ロープ」などが入った封書が送られてきました。


Kyouhonn


合宿コースでは、学科試験は独学になります。教習日までに、この教本を使ってひととおりの試験勉強をしておくことが必要になります。


※学科試験の内容のうち、手漕ぎボート釣りに少しでも役立ちそうなものについてほ、後日ピックアップしてご紹介しようと思います


学科試験の教本を勉強した時間ですが、僕はトータルで10時間くらいだったと思います。ただ、海難審判所の裁決事例をたくさん読んでいたこともあって、試験範囲のうち3分の1くらいほぼ知っていた感じでした


※注
スクールからの手紙には「教本を読み、演習問題を解いてください」と書いてありましたが、順番としては「演習問題」→「教本」の方が良いと思います。勉強しなくても全問正解できる部分もあるはずなので、そういった部分の労力を節約して苦手な部分に注力しやすいと思います。また、学科試験の合格ラインは正解率65%なので、教本の内容をすべて覚える必要は全然ありません(僕はそもそも勉強のための受験なので頑張って覚えました)。







前編はこのくらいにしておきたいと思います。


次回は「中編」。いよいよ「教習日」の話になります。ホンモノの船に乗りますよ~





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コメント

HEPPOさん
合格おめでとうございます
とってもわかりやすい解説ですね(いつもながら)
欲しくなるのではないでしょうか
ろかい船より大きくて早いものが・・・

風来い坊HEPPOさん(笑)、おはようございます。


小型船舶2級、合格おめでとうございます♪


私も取ろうと思いつつ、はや数年です。2馬力に乗り始めたせいか、腰が重くなりつつあります


ヤマハマリンなどで船を借りて、、、
途中猿島、第2海捕でアジを釣りながら、東京湾一周クルージングしてみたい!
剣崎沖でブリファイトしてみたい!
妄想が止まりません。。。


いつか受験する日のために、この後の記事も楽しみにしています!!

こんばんは。

小型船舶おつかれさまでした。
合格おめでとうございます。

私もバス釣りきっかけで15年くらい前に取得して
2回だけ使って身分証明書になっていました(笑)

4級(5トン未満)だったのですが、前回の更新で同じ2級になってました。

手漕ぎボート釣りにはまってますが、
HEPPOさんがいうように友人たちとボート釣りをするにはいいですね。

丁寧な記事を読んでいろいろと思いだしてます。
後編も楽しみにしています。

こんばんは!

2級船舶免許取得おめでとうございますm(_ _)m

前半だけで見入ってしまいました(^O^)

面白いです!

学科部分が自分で覚えるように教科書が送られてきたり、テストを先にやって、わからないところを教科書で学ぶというのは効率が良さそうです!

ロープが送られて来ているのには驚きますね(°□°;)

ちなみに沿岸から9km先はどうやって認識するのか?

道路のない海上での通行の優先順位は?船外機の警笛はやはり、HEPPOさんの笛なのか?

モールス信号や天気図も試験項目なのか?

聞きたいこといっぱいなので、中編が楽しみです(^O^)

ゆっくりで良いので、ブログアップ宜しくお願いします!

追伸

写真使用の許可を頂き有難う御座いました!
おかげで、本編を無事にブログアップできました!

HEPPOさんこんばんは。

合格おめでと~~~!
おぉ~~~これでキュバっちも先生も。。。たくさん運転できるね~。
いつか。。。HEPPOさんが操縦する船で釣り出来る日が来るのかな~。
同級生3人で船釣り!

なんか夢が膨らみます(妄想???)


後半も楽しみにしてますね♪

> hiwind247さん
コメントありがとうございます!

僕はやっぱり手漕ぎボートが1番です♪
なぜだろう?と考えてみたんですが、1番海に近いせい?と思います。
手を伸ばせば海面に届く距離。魚とも近い感じがします。

機会があれば船外機船を借りることは出てくると思いますが、
好きなことは変わらなそうに思いますね~

> ブリファイトこうじさん
コメントありがとうございます!

こうじさんもお考えだったんですね~
いいと思いますよ!「ヤマハマリンこうじさん」もたまには見てみたいです!

マリーナだとフィッシングボートも借りられるみたいですが、見た限りでは、やはりお金持ちの世界ですね

でも、潮を考えると猿島の向こう側はポイントとしてとても面白そうで、興味もあります。

こうじさんは僕なんかよりずっと広く海を駆けておられるので、抱く夢も大きそうですね!
思い続ければ必ず実現できることと思います。僕も見習って妄想だけは大きくしてみようかな?

> buruさん
コメントありがとうございます!

buruさんもお持ちなんですね!僕はバス時代、思い切りが足りなくて取らないままでした。
でもやっと実行できて、ひとつ人生の後悔を減らせた感じがします

何人かでワイワイしながらの釣り。実現できたら嬉しいですね!
でもまだ船外機経験すらないので、もうちょっと修行が必要です

どこかで機会を作って、ペーパー操縦士から脱却しないと・・・

> APさん
コメントありがとうございます!

APさんが書かれてる質問の大半が、僕が免許を取ったきっかけとほとんど同じですよ~。
僕もそういったことが気になって、勉強してみたくなったんです。
難しい勉強ではないですしね

学科試験の範囲や、雰囲気を伝える程度の問題等は、後日記事でご紹介しようかと思います。
僕も、面白いと思いましたよ

まあ、少なくとも汽笛は僕の笛じゃないですね(笑。
ご期待ください!(^o^)/

> せーじさん
コメントありがとうございます!

僕は本当に取ったばかりで、実際には船外機船に乗ったこともないので、今度は時分で練習しないといけません。
勉強のためとはいえ、ペーパー船長じゃもったいないですもんね

その練習が終わったら、本当に、せーじさんやHeavyさんと一緒に釣る選択肢が出来ます。
想像すると、楽しそう~o(^o^)o。

みんな行きたいところが違うかもしれないけど(笑

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