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2013年10月 4日 (金)

【安全対策】小型船舶操縦免許(2級)を取ってみました!(中編)

小型船舶免許取得体験記の続きです


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前回は、小型船舶免許の取得を思い立ってから、教習日までの事前準備までのお話でした。今回は、いよいよ実際の「実技教習」以降の話です。


手漕ぎボート釣りにはあまり関係のない内容ですが、何かのお参考にでもなれば幸いです







<4.教習日について>


教習日の内容はことこまかに書くとキリがないので、雰囲気だけお伝えできれば、と思います



早起きして自宅を出発(早起きといっても釣行の日ほどじやないので余裕です。教習日の集合時間と場所は「AM8:45・浦安マリーナ」でした。


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陸地保管の船がたくさん並んでます。

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マリーナのクラブハウスです。

浦安マリーナまでは車でも電車でも行けます(駐車場もある程度の広さがあります)。僕は自宅からちょっと距離があるので、時間が読みやすい電車で行きました。JR「舞浜」駅(ディズニーランドの駅から徒歩20分、タクシーだと5分の距離です。


陸に並んだたくさんのヨットやクルーザー。そして駐車場にはズラッと高級車。なんだか場違いな場所にきてしまった感じです


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クラブハウスの中に入ります。扉がズッシリ重くて高級な感じが・・・(気のせい?)。


中に入ると、雰囲気の良いレストハウスで、窓から海と船と桟橋が見えます。良い景色。贅沢な空間ですね(緊張して小さくっていたので写真撮り忘れちゃいました


Kyousitsu
集合場所は狭い教室。なんだか庶民的でホッとしました。

小さな部屋に、定刻に集まったのは僕を含めて4人の受講生。年代はバラバラでした。少ない人数ですが、同期生?となる方々です


教官の方は女性でした(お若い方です)。







教習が始まります。


1日の流れについて簡単に説明があった後、すぐに実技教習の時間になりした。クラブハウスを出て桟橋の方に降りていきます。


教習艇らしき船が見えてきました


Kyoushuutei
アレに乗って操縦するのか〜。

実技教習では、主に「点検整備」と「実際の操船」の課題の教習を行います。点検整備ではエンジンルームのパーツの位置などを覚える必要がありますが、このスクールでは国家試験の時と同じ船なのでとても助かります。船によって装備やパーツの位置などは変わるので、教習艇と試験の時の船が違うと、間違い易くなってしまいますよね。


Tenken1
船の機関室を覗いたところ。中に見えるものを覚えないといけません(^^;;。

Tenken2
法定備品の点検。

Tenken3
アンカーの点検。教官のおみあしを撮影したわけではないですよ(^^;;。


操船の教習では、実際に海に出て、4人で交代しながらいろいろな操船を練習します。


「機関始動」、「暖気運転」、「機関停止」から始まり、「発進」、「停船」、「直進」、「滑走」、「変針」、「旋回」、「後進」、「スラローム(蛇行)」、「避行操船」などです。


※ここ浦安マリーナは東京デイズニーリゾートに近いので、海に出るとデイズニーシーの船や山が見えます。教習中も「あのデイズニーシーの山に向かって変針!」などの指示が出ることもあって、ちょっと和んでトクした気分になれるかもしれません??



実技試験で最も大事なのは「安全確認」です。あらゆる操船の動作前に、常に声に出して行うクセを付けるつもりで臨むと良いと思います。僕は、操作前でない時も10秒に1度は周囲を見回して「前後左右、よし!」と声に出すようにしていました。


※極端な話、安全確認さえ出来ていれば2級の試験に落ちることは無い、とも言われます。実際のところは分かりませんが、教官の話でも最も配点が大きいのが安全確認であることは間違いありません







実技の中で、特に難しい操船が2つあります。


「人命救助」「着岸・係留」です。


「人命救助」は、海に浮かべたブイを遭難者に見立てて、安全に船内に回収することを目的とした課題です。


旗のついたブイを海に投入し、少し離れたところから微速で接近していきます。そして船体をブイに接触させないように気を付けながら、右舷またほ左舷からそのブイを船内に回収する作業です。


ブイの回収の際には「ボートフック」という長さ3mほどで先端に鉤のついた器具をつかってブイを引き寄せるので、船とブイの距離がその距離より離れてしまっていると回収できず、失敗になります。また、接近する際にブイと船体が接触すると減点です。


Kyuujo1
微速で近寄ります。距離感が難しい!

Kyuujo2
ボートフックが届けばひと安心。

ブイが接近してくる時に停船するタイミングや、船体にぶつけないように舵を切り、また戻すタイミングがなかなか難しいです。さらに、風がある時は船の動きが変わってくるので、難易度が上昇します。1回成功して感じを掴んだと思っても、次回また成功するとは限らない課題ですね。




「着岸・係留」は、文字通り船を桟橋に接岸させ、ロープで係留する課題です。


適正な角度で桟橋に向かって接近し、距離を見計らって停船し、惰性で桟橋に接近します。そして桟橋に接触しないタイミングで舵を切り、船を桟橋に並行な姿勢にすると同時に後進をかけて速度を殺します。うまくいくと、桟橋に並行な姿勢で接岸できるので、すかさず船首と船尾に繋がった口一プを持って桟橋に降り立ち、桟橋の「クリート」と呼ばれる突起にロープを結んで船を係留する、という作業になります。


桟橋に衝突してしまったり、目的の場所にうまく係留できないと減点です。


Chakugan1
「着岸点よし!」

Chakugan2
このあたりで停船して惰性進行。距離感が難しい•••。

Chakugan3
この後、岸と並行になったら後進をかけて船足を止めます。

Chakugan4
ボートフックで桟橋を捉え、「着岸しました!」。そしてすぐ係留にかかります。

Chakugan5
必ず風上から係留。慌てると片方のロープを海中に落としたりします。

Chakugan6
「クリート結び」。結び付けるクリートの形は何種類かありますが、この結びはマスター必須です。

この課題、風がある時には難易度が倍増すると思います。風に押される距離を考慮に入れないと桟橋に届く前に船が止まってしまったり、姿勢を合わせる前に桟橋に接触してしまったりします。教習日に風がなく、試験日に風があったりすると、おそらく普通は対応のしようがないんじゃないかと思います。ただ、やはり安全確認をしっかり行っていれば、多少ミスがあっても致命的な減点にはならないと思われます



あと、意外な落とし穴として注意なのは「ロープワーク」でしょうか。


課題に挙げられている結び方は7つですが、手すり状の場所に結びつける場合と短い柱状のものに結ぶ場合で結び方が変わってくるものが多いです。自宅で練習する時に想定していたパターンと、実際の試験で指定されたパターンが異なるとうまく結べないかもしれません。実際、僕は「巻き結び」を短い柱に結び付ける練習をしていたんですが、教習・試験では桟橋の手すりに結ぶことになり、練習がまるで無駄でした


※同じ結びでもいろいろな結び方がある場合がありますが、教本に書いてある通りの結び方でなくてもまったく問題ありません。正しい結び目になっていれば大丈夫です。僕は「もやい結び」を、慣れている「片手もやい」で結びました







教習日の話はこれくらいにしたいと思います。


次回はいよいよ 「後編」。国家試験の日です緊張しましたよ~





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コメント

おはようございます。

女性教官ですか、変わりましたね。
私が最初に4級を取った昭和52年は免許制度ができた間もないころでした。
教師も実技の試験官もほとんどが船乗りあがりとか、元保安庁の人達で
いかにも海の男、怖かったですよ。

人命救助の演習の際に自分は次の番、
対象者が遭難者(ブイ)を拾いそこない、あっ失敗したと後ろで見ていると
“ボケッとせずに手伝わんかい!”と怒鳴られました。

実技試験は大阪の淀川河口。
赤銅色に焼けた、気がつけば片腕の試験官でした。

やがて、流れに直角に、岸に向かって走れと言われたので
まっすぐ走り出したのですが、止まれとも旋回しろとも次の指示がありません。

もうやばいと思ったころに、
バカ者、俺がまっすぐに行けと言ったらお前は岸にぶち当たるつもりかっ!!
とまた怒鳴られました。

忘れられません。
二つの事例とも未だに頭にこびりついています。
安全優先の根本的なことを教わりました。

(因みに、平成2年に1級を取得しましたが、その時は普通で
記憶に残るものはありません)

HEPPOさんおはようございます。

そっか~。女性教官だからここを選んだんですね。
わかります。。。(笑)

救助の操船は難しいですね~。
車と違って船って舵を切った時の反応が遅いですよね。
着岸する時も友人の操縦見てて、おぉ~そこでそっちにそんなに!?
って感じで操船してるのを見て、慣れるまで大変だな~って思ってました。

ロープ結びを覚える。。。
これがヤバそうです。
針結びもHEPPOさんの記事で覚えた内掛け結びしか出来ません(笑)

私も広島で船を触ってるのでなんだか見てて楽しいです~。
試験編も楽しみにしてますね♪

おはようございます

色々と思い出しました。
実際の船での練習は、何度もできないので、
必死でした。
my carをボートに見立てて、「○○よし!」なんて言いながら、
エンジンをかけたり、進路変更したりしたのを思い出しました。

PS 教官は男の人でした。五目漁師さんの教官みたいな怖い人ではなかった。

> 五目漁師さん
コメントありがとうございます!

貴重なお話です。
「安全優先の根本」というお言葉に、ささやかながら考えるきっかけを頂きました。
五目漁師さんの心にずっと残っている、そのことが本物の教えである証明ですね。

漁師さんの現場の安全は、ずっと昔から厳しいやりとりの中で受け継がれてきた教えに支えられてきたんだろうと感じます。
2級免許どうこうではなく、五目漁師さんのこのコメントがより大切なことを教えてくれている、そんな気がしています。

今でも五目漁師さんの心の中には片腕の試験官さんがいらっしゃるんですね。
心深くのお話しをご披露頂いて、有難うございます。心から感謝させていただきます

> せーじさん
コメントありがとうございます!

お~い、せーじさん!わかるところが違いますって!

教官は女性でしたが、優しいわけではありませんでしたよ

船は、周りにぶつかるものさえなければ怖くないですね(あたりまえかな?)。
こわいのは、何もないことに慣れ過ぎて周囲の見張りを忘れちゃうことでしょうか。

せーじさんはプレジャーボートに乗る機会があるから、身近でしょうね!
ロープワークは、一度覚えても、意外にすぐ忘れちゃうんですよね
実際に釣りで使うことがある結び方はもやい結びとイカリ結びくらいで、あとはなかなか実用できません。
でも、本を見て絵で覚えるより、教官に実際に教えてもらうと結構すぐ頭に入ってきました。
やっぱり手の動きで覚えるものなんでしょうね~

試験編+αの後編は、もうちょっとお待ちくださいませ

> 釣りキチ先生 様
コメントありがとうございます!

先生もやっぱり緊張されたんですね。
僕も、相当緊張してしまいました。

試験編にかこうと思いますが、練習では一度も失敗しなかったのに、本番の試験ではうまくできなかったことがたくさんありました。
こういう緊張は久しぶりで、良い頭の刺激になったような気がします。

そうそう、車はバックミラーがありますが、船は無いですよね。それが不思議でした。
きっと、しっかり振り向いて自分の目で確認しろ、ということなんでしょうね

僕の教習の先生は20代っぽい女性でしたが、試験官は50代の男性でした。
しかし、どちらかというと試験官さんの方が柔和で優しかった感じです。
(まかりまちがっても、教官さんがこのブログにたどり着くことがありませんように・・・

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