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2013年7月 5日 (金)

【妄想?】カクレ根とアジと潮流と・・・(その6)

久しぶりの潮流ネタです


※過去の潮流ネタの記事へは右メニュー「◎アジと潮流」からどうぞ。


Kairyuutochouryuu_2 
1年と3ヶ月振りの続編です(^^;;。

いかんせん個人的妄想なので、アクセス数が想定を超えてしまった頃からほとんどポストしていませんでした


でも「家での釣り」で1番時間を取っていることのひとつは「潮の流れの妄想」なんです。


ブログ再起動という気分も手伝って、久しぶりにポストさせて頂く気になりました。ネットや本で調べたことをベースにしてますが、海の上で観察した潮の流れと、本当に個人的な推測が混ざり込んでます。あまり真に受けずに居酒屋談義と捉えて頂ければ嬉しいです


手元に自分用の覚書が長々とあるのですが、どこまで切り出すか悩み中です。まだ決まっていないのですが、何回かに分けてポストするかもしれません。





身近な釣り場の潮の部分から抜き出そうと思ったのですが、前提が多くてワケがわからないことに気付きました。1回の記事の長さにも限界があるので、今回は前置きみたいな部分を書いておこうと思います。



釣り場の潮の流れ。釣りをする人にとってはすごく身近な自然ですよね
気にしなくても釣りは出来るのですが、ある時から潮の流れに興味を持つようになりました。
理由は主に2つですね。


1.たけちゃんさんの影響この記事この記事  
2.急潮による海難事故の存在を知ったこと


余談ですが、いろいろ調べているうちに「潮」ってもしかして太古の昔から未来まで、地球全体を支配し続けてるんじゃないの?などと実感したりして、釣りの枠をずっと超えた興味にもなってます





東京湾内の海流に影響を与えている大きい要素には以下の4つがあります。
影響が大きいだろうな、と思う順番に挙げてみます。


1.潮汐流
2.黒潮の分流
3.卓越風(季節風)
4.古東京川の流れ


この4つのうち、「2.黒潮の分流」は条件が揃った時に発生する突発的な影響で予測が難しく、釣り向けの妄想ではパスです(相模湾、駿河湾ではとても重要になると思います)。釣行前に黒潮の蛇行状況も見ることは多いんですが、実際に東京湾に入り込んでくるのは複雑に変化する反転流なので、海の上でイメージに繋げられたことは一度もありません


「3.卓越風(季節風)」についても、手漕ぎボート釣りをする人には「春夏の南風」、「秋冬の北風」として身近なので、省略です(風による表層流が早いとちょっと厄介ですよね)。




1.潮汐流について


釣りをしていて感じる「潮の流れ」はほとんどコレですね潮の干満による海水面(潮位)の変動に伴って発生する海水の流れ、「潮流」です。この潮汐流によって入れ替わる海水は、東京湾全体の海水の8分の1程になるそうです(干満は1日に2回なので、16分の1×2回)。後で出てくる「川の流れ」による海水の入れ替わりの量は海水全体の590分の1程度なので、数字からみた影響の規模の違いは歴然です


面白いのは、海水が入れ替わる量については、「小潮で少なく、大潮で多い、とは限らない」という話です。


東京湾内の海流は2次元的ではなくて、上層、中層、下層で異なる流れになることがあり、上にかぶさる汽水の動きの影響が複雑なようです。単純に考えると、大雨の後に河川からの流入量が増えれば潮汐に関わらず湾外への流出量が増えそうですが・・・(実際はもっともっと複雑で難しいようです)。



浦賀水道のを通る潮汐流の動きの基本として「千葉県側から入り込み、神奈川県から出ていく」ことが観測で明確に示されています。ただし、これは「恒流」と言われる平均化された理論上の海水の流れのことで、実際の海の流れを表してはいないことに注意が必要です。



僕の(HEPPOこな)イメージとしては・・・。


<上げ潮>
・湾外から塩分濃度と酸素濃度の安定した海水が流入してくる。
・塩分濃度の低い湾内の汽水より比重が重いため、下側から入り込んでくる。
・浦賀水道の神奈川県側は、上げ潮の速度は遅い(千葉県側は早い)。
・日中の干満差が大きい春~夏は、上げ潮が下から入ってくる時に上層で反対に流れることがある(下から強く流れ込んで上側から押し出される?)。


<下げ潮>
・湾奥からの汽水(塩分濃度、酸素濃度が低い)が流出してくる。
・汽水は比重が軽く上側を移動してくる。ただし観音崎の東から湾外に向けて広がる海底谷へ下層の海水が落ち込んでいくため、汽水の層が厚くなる。
・浦賀水道の神奈川県側は、下げ潮の速度が速い(千葉県側は遅い)。
・日中の干満差が大きい春~夏は、浦賀水道神奈川県側の下げ潮の流れが特に強い。流れが強いため、反転流も強い。


 ※余談ですが、過去に実験で試してみたビーズの中で、1種類だけ「真水では沈み、海水では浮く」ものがありましたね「スナイプビーズ・ケイムラ」)。



あと、上げ潮でも下げ潮でも感じることとして、高水温期は、表層に暖かくて軽い海水が集まっていて、海水の層が分かれやすい(上下の流れの向きが分かれやすい)ように感じます

(冬も向きが分かれることはありますが、潮の厚みや向きがより不安定で変わりやすい気がします)




4.古東京川の流れ


2万年程前の氷河期、海面が現在より100mも低く、東京湾はほとんど陸地でした。その頃、その陸地を大きな川が流れていました。多摩川や利根川、入間川等の関東の大きな川が1本に合流した「古東京川」です。


この古東京川が流れていたルートは、今でも東京湾の海底にハッキリと残ってます。


Toukyouwanfukanzu_2 
一番最後に記載の参考URLの海上保安庁のサイトから拝借いたしました。


このグリーンに見える部分が古東京川の流れが刻んだ渓谷です。東京湾全体の水深の平均は17mしかないのですが、古東京川の流域だけが深く、最深部は観音崎沖の水深70mです。そもそも、東京湾の交通のメインストリートの「浦賀水道」はこの古東京川の渓谷をそのまま利用している航海路です。


僕たちに身近な大津~観音崎は、まさに古東京川の流域に接していて、位置的には古東京川の淵かワンドのような地形、とも言えますね。


Toukyouwanchoukanzu
おなじく海上保安庁のサイトから拝借。

この鳥瞰図で見ると、観音崎の南東東から一気に水深500m以深まで落ち込む「東京海底谷」の存在が分かりやすいですね。この海底谷が、上げ潮の海水の供給源であり、下げ潮の時の排水溝のような役割もしているのかな?と思います。




僕の(HEPPOこな)補足としては・・・。


疑問。現在、東京湾に流れ込んでいる河川の汽水は、かつての古東京川と同じ様に東京湾の中を流れてたりする?


答えはほぼ「NO」と思います。汽水の比重は軽いので、上層に浮きがちなはずです。なので海底にある古東京川の渓谷に沿って流れるとは思えません。


ただし、冒頭に挙げた東京湾の海流に影響する4つの大きな要素のうち、他の3つの影響が無くなった時はどうでしょう?黒潮の分流が入ってきておらず、風の影響も無く、干潮か満潮の潮止まりの時間帯。


そんな時には、こんなふうに潮が流れることもあるようです。


Kotoukyougawanoaraware
青い矢印は古東京川の名残??ちょうど今日(7/5)の潮です。


僕の勝手な妄想ですが、こんな風に考えるとちょっとロマンチックな気がしませんか?


現代都市・東京の目の前に広がる東京湾に、2万年前の太古の昔の巨大河川の幻影が流れている・・・。


好きです。こういうの





参考URL:Wikipedia「東京湾」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%B9%BE


参考URL:海上保安庁「東京湾の海底をのぞいてみよう」

http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/sodan/news/2006/1810tokyo-kaitei.htm


参考URL:国土技術政策総合研究所「東京湾内における水の循環」

http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/2004annual/annual2-08.pdf#search='%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%B9%BE+%E6%B5%B7%E6%B5%81'


↑どれも面白いですが、3番目のやつが1番読みやすく、面白くまとめられていると思います。



次回はもうちょっと具体的な東京湾の海水の流れを妄想してみたいと思います。
(続きがあれば・・・ですが



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コメント

こんにちは!のりべんです(^-^)

うーーーん!面白いです!古東京川にいまも流れる水がある…。
海底のあらゆる地形は大地の鼓動の形成物、膨大な水の流れで出来たものであり、そこには物理的法則があります。
外的な影響が無いときにその流れが再現されてもなんらか不思議ではないと思います!!

それで、そこには何のお魚がいるのでしょう??ヒラメ?アジ??意外にウナギの魚道だったりしたら面白いですよね?(のりべんの妄想ですよ〜!(^-^)

こんにちは
好きですね!!!始めて行く場所は、地形から海流、海底まで想像して向かいます
前回の伊東を調べた時、海岸を北へ上る潮がメイン
その反対側、油壷は南へ下がる潮です
干満の状況は良く似ています
潮の速い場所は観音崎、又、ボートはありませんが南房総洲の崎沖が引き潮では速くなります
前回、観音崎で引き潮の時、沖目では南へ速い潮、しかし、ボート店近くの岸寄りでは
川の巻き込みのように逆に流れていました、魚がいたのは緩い場所ですね
観音崎の釣り方も少し分かってきました
干満の状況は風呂と同じです
中心から引き、中央から盛り上がり流れ込みます
大津は広く複雑なので面白いです
次が楽しみですね

> のりべんさん
コメントありがとうございます!

さすがのりべんさん!
僕は正直なところ全然分かっていないのですが、のりべんさんの言う通りと思います。

水の流れが何千年、何万年、あるいはそれ以上かけて刻んだ地形が、今の海底地形。
地形を見て潮の流れが推測できるのと同じように、潮の流れで地形も推測できると思います。

今でも古東京川の名残の影響を受けているエリアがあるとすれば、大津~観音崎あたりですね。
海を通せば、太古の歴史も意外に身近だと感じられそうですね

> たけちゃん 様
コメントありがとうございます!

貴重なお話しを有難うございます!
洲の崎の下げ潮は、浦賀水道~東京海底谷方面に流れる本流が突き当たる場所という感じでしょうか。

観音崎の潮のお話しも、違和感なく頭に入ってきました。
春に走水~大津から猿島方面に流れる下げ潮は浦賀水道本流の反転流と思いますが、強い流れは観音崎西~走水あたりから分かれると思っています。

こういったお話しをぜひたくさんお聞きしたいです!一晩中聞いていても飽きないと思います

大津は本当に複雑ですよね。
先日も30m移動しただけで潮が大幅に違っていて驚きました
大きな潮の中で波打つムチのように海面を走り渡る龍のような潮もあると思います。

観音崎なんですが、流れの早いところと遅いところの間に出来る海中の潮目も気になっています。
長時間安定して潮目が出来るタイミングを見つけることが難しそうですが

こんにちは!

面白い記事ですね!
古東京川、海底地形で見ると、一目瞭然ですね。

ところで、古東京川はなくなったんでしょうか?

よく、冬場に枯れてしまう川を掘ると水が湧いてきたりしますよね。

同じように東京湾の海底のさらに下には、地下水脈が有ったりしたら…これは私の妄想です(笑)!!


私も、初めての釣り場だと、山ばかり見て、波の立ち方や潮目の出来そうな場所、海水の味でポイントを探します。

その意味で、潮流の考察は面白いです。

実際、塩分濃度の違う境界線にスズキが居たりしますから、考えずにはいられないです。


続編、楽しみです。

> APさん
コメントありがとうございます!

APさんならきっと興味をもってくださると思いました
地下水脈なんて、なんだか壮大なお考えですね!さすがAPさんです

僕も潮目には興味深々なのですが、海中の潮目は水面の潮目の下に伸びてるとは限らないので
ボート釣りで実際に仕掛けを入れるのは至難のワザでしょうね

そういう難しい場所(誰も釣ったことのない場所)には誰も釣ったことのない魚がいそうで、夢が膨らみます。
(僕には「ブルーバック」(青メバル)を釣るという夢があるんです)。

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