【2012振り返り・その2】今年の釣りで勉強になった出来事BEST3!
振り返りの2発目です
今年もあと3日ですね〜
年末にあたり、今年の釣りで「最も勉強になった」と感じることを書き残しておきたいと思います。
今年は手漕ぎボート釣りを本格的に始めて2年目でした。年の初めに目標設定をした頃の想像をはるかに超える有意義な年になったように感じます。振り返ると、いくつか自分の中で大きな節目となった経験や取り組みが思いだされます。ターニングポイント・・・かな?
他の方々から見れば未熟な人間の始末の悪い思い込みかもしれませんが、今年の振り返りの一環としてひとさらいさせて頂こうと思います。
細かいことはキリがないので、最も大きく影響を受けたことを3つ選び出してみました。
第1位 僕の心の中で起こった「パラダイムシフト」
4月初め、僕の心の中で考え方がガラッと変わった事件がありました。きっかけは忘れもしないたけちゃんさんの3月27日大津釣行。クロダイの入れ食いという離れ技を達成された記事を拝見したことです。たけちゃんさんはそのポイントに行かれるのが初めてのはずでした。しかも事前に「クロダイがいるならこのあたりだろう」とあたりを付けられていたとおっしゃるのです。
「なぜ、行ったことのないポイントの存在を当てることが出来るんだろう??」
頭の中がその疑問でいっぱいになり、夜もよく寝付けませんでした。その後、1週間近くも悩み続け、ついには慢性的な頭痛に至ってしまったほどでした。その悩みの渦の中で唯一、頭の中から消えずに残った考えが「根が潮の流れを形成するのではなく、潮の流れが根を形成する」というものでした。
Google Earthをひたすら眺めながら悩み続けました。
該当記事 → 【妄想?】カクレ根とアジと潮流と・・・(その5)。
上記のリンク記事にも書きましたが、この考えを受け入れた時、大津のポイント図が、まったく違う姿に見えてきました。点でしかなかったポイントが、線になり、面に見えるようになりました。
また、砂地に延びる魚の通り道を大雑把に想像することができるようになりました。先輩方から見れば当然のことかもしれませんが、僕はこの時初めて、大きな視点から見た「潮表」の基本を理解することができたんだ、と思います。
その後の釣りでは潮に流れがある時の釣果の安定感が増したように感じます。
ただ、潮が流れない時や、読みが外れる時(大津の潮の変化は複雑です)、そして波風でアンカリングがうまくいかない時など、実際にポイントに入る上での課題は多いので、やはりポイント選択はとても難しいです。
第2位 「仕掛け研究」がもたらしてくれたもの。
5年目標に挙げている「仕掛け作り」。ライフプラン上は2年目に当たりますが、本格的に取り組みを始めたのは今年1月です。釣行の少ない自分が確実に成長していくには「家での釣り」を有意義なものしていくしかない、という思いがありました。
1月以降、現在までの取り組みは、想像以上に有意義なものになったと思います。何をするにも自信の持てない僕でも、実験で確認したことだけは自分なりに確信をもつことができます(例え間違っていても)。
僕が実際に行っている実験なんて、幼稚で、子供だましで、本当に雑なものです。でも、自分の疑問を解決する程度には役立っています。
リビングでの実験はハラハラするんです。
実際に納得のいく成果を挙げられたこともありました。大鯛も、ワラサも、大鯵も、大鯖も自作仕掛けで仕留めることができました。アジの数釣りでも納得のいく釣果を得られたことがありました。
「釣り針」と「ハリス」の選択、「針結び」のポイント、「ビーズ」の比重、「エダス結び」の強度・・・。すべて基本的なことばかりですが、それぞれの実験が、その後の釣りにきちんと活きているように感じます。
また、仕掛けの強度をしっかり把握することはドラグ調整を適切にすることを助けてくれました。
今年は期せずして大物とやりとりする機会が多かった年だったのですが、自作仕掛けにおいて、実験して強度を把握している部分を魚に切られたことは、ほぼありません。
(1度だけ、鯛を釣った時についたチモトのキズを見逃したと思われるハリスの切断がありました。そして2度に亘るサルカンの破断。サルカンの実際の強度は実験していませんが、これらは今年1番悔しかった思い出になります)
第3位 観音崎釣行での「シャークファイト」
4月下旬、初めて観音崎にお邪魔した時の話です。メバル狙いの釣りの最中、突然ヒットした得体の知れない大物。120cm、推定11kgの大きなドチザメでした。35分の格闘の末、ランディングネットを破壊されつつ取り込みました。仕掛けは市販のフロロ4号・2本針でした。
この「先生」はまだどこかで泳いでるかもしれませんよ〜
該当記事 → 【釣行記】平成24年4月25日(水)観音崎・なかね賃ボート店さん
上記リンク記事にもあるとおり、ヒットした魚がサメと分かった時は、単に「竿の魂入れ」のために釣り上げることを決めました。でも、その決心が僕にもたらしてくれたものは、全く予想していなかった大切なことでした。
「取り込み時のロングハリスの扱い」。あの1匹のサメは浮いてくるまでに20分を要し、さらにボート下に姿を見せてから6回も引き込み、取り込みに15分掛かりました。ハリスを掴み、引くタイミング。引き込みに対応してハリスを離し、クッションで耐えるべき時、そしてクッションをも離し、改めて竿で戦うべき瞬間・・・。それらの判断が繰り返し訪れた15分は、圧倒的に濃縮された貴重な経験でした。
それまでまったく分からなかった取り込み時のロングハリスの扱いに、自分なりの裏付けが生まれました。そしてその後の大物の取り込み時に明確に活きています。
「ドチザメ先生」に大感謝です。
「次は誰じゃ!!」
この3つの経験を振り返って改めて感じたことは、チャンスが訪れたらどんなことでもトライしてみることの大切さです。「結果は見えている」と思われることでも、実際に体験してみると何か予想外の収穫があったり、また「体」に経験が沁みこんだりするメリットがあるように思います。
貴重な時間を無駄にすることがあるのも事実ですが・・・。
実際、仕掛け研究では自宅で過ごす夜がやたらと忙しくなってしまったり、サメと格闘したせいで本命メバルの時合を逃してしまったりしました。
でも失ったものは一時のこと、得たものは一生のことだったような・・・気もします(ちょっと大げさかな?)。
次の記事では今年「嬉しかった釣り」のBEST3を挙げてみる予定です
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コメント
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Dear HEPPOさん
潮とか流れとか、全く分らずボート釣りにのめり込んで居ります。
体育系運動系でやっている釣りが、
HEPPOさんの実験や実地調査で「なるほど」と、
理論付けられております。感謝です。
数少ない実践釣りで、持ち帰る大漁が半端でないですね。
※たとえ魚が釣れ無い時があっても、いつも大漁です♪
自分の作った仕掛で、切れたりバレても悔いは残りませんね。
全て私の所為だし、私が悪かったのですから。
※これが、次回の釣りに大きく繋がっていきます♪
「ドチザメ先生」に、大感謝!全くその通りだと思います。
「なんだサメか!」と、いまいまそうにツバを駆けんばかりの釣り人もいます。
(確かにがっかりで、気持ちはわかりますが)
でも、これって大物とのやり取りが実体験できるチャンスですよね。
>へっぽこサラリーマンの妄想釣り日記
来年も楽しみにしております♪
PS 身に余る「釣りキチ先生の釣りブログ」へのコメントありがとうございました。
「読んで読んで、HEPPOさんのこのコメント!」と、
得意げに妻にも読んでもらいました♪
投稿: 釣りキチ先生 | 2012年12月29日 (土) 17時41分
こんばんは。
私もドチザメ先生に会って勉強させてもらえば、無事ピンクちゃんを釣りあげて、今頃ここまでピンクちゃんにこだわる必要なかったんだと思います。良い先生ですね。
HEPPOさんの仕掛け研究は大変参考になりましたよ。特に切れる位置については、認識を新たにしました。
たけちゃんさんですが、やっぱり凄いです。ある意味、たけちゃんさんみたいな釣りをしたいと、まだ大津も良く分かっていないのに、観音崎に行き始めました。でも、大津には大津の良さがあるし、大潮で安心して釣りができるのは、やっぱり大きいです。昨日も久しぶりに大津で釣りしました。アジは小さいけれど沢山いました。早く大きくなって欲しいですね。
投稿: かれいふぁん | 2012年12月29日 (土) 20時42分
圧倒的な重量感を誇る「ドチザメ先生」、アップで見ると結構カワイイ顔つきです。
その後の巨大金魚を獲るための布石だったんですね~。
今年は身近に大物ハンターが増え、刺激を受けています。
私も来年は、喧嘩しない釣りを目指して精進します。
投稿: まるまつこうじ | 2012年12月29日 (土) 22時28分
> 釣りキチ先生 様
コメントありがとうございます!
僕は生来物忘れが激しくて、やっと勉強したこともすぐに忘れてしまいます。
釣りも同じで、人並にやっていくためには、人一倍いろいろとチャレンジしなければいけないんです。
でも心に余裕をもって釣りを楽しみたい、という気持ちとも半々な感じで、いつも中途半端ですね~
海の上でうまくいかなくて、困ってしまった時、先生のことを思い出すことが良くあります。
決してマネなんてできませんが、理屈を忘れて、感じる心に素直に従おうと自分に言い聞かせます。
あと、僕はタバコを吸いませんが、先生の海の上での一服には憧れちゃいますね!
心に余裕を携え、緊張とリラックスの良いバランスで釣りを本当に楽しんでおられる姿・・・。
来年もまた海の上で先生にお会いできると嬉しいです。
そのために仕事も頑張り、「釣り休暇」に文句を言われない雰囲気を作り上げちゃいます
投稿: HEPPO | 2012年12月29日 (土) 23時41分
> かれいふぁんさま
コメントありがとうございます!
僕なんかが言うのは僭越ですが、かれいふぁんさんの今年の先生はきっとその「ピンクちゃん」だったんだと思いますよ~
仕掛け研究、ご参考頂けたとすれば、本当に光栄です!
まだまだ予定している続きがあるので、来年も時間の取れる限り続けてみたいと思います。
観音崎。僕はもっと基本をしっかり身につけてから改めてチャレンジしたいと思います。
まだ3回しか浮かんではいませんが、難しすぎて僕には時期尚早と感じました。
いつか全力で、何年でもかけて取り組みたい場所ですね。
それまではかれいふぁんさんの釣りもガッツリ拝見して勉強させていただきます~!(^o^)/
投稿: HEPPO | 2012年12月29日 (土) 23時50分
> まるまつこうじさん
コメントありがとうございます!
ドチザメ先生、布石ではなくて、偶然の出来事ですよ。
おニューの竿でなければきっとハリスを切っていたと思います(天秤とビシだけは回収を目指すと思いますが)。
「喧嘩しない釣り」ですか。
海と?魚と?それとも自分とでしょうか(^_^)。
なんとなくわかる気がします。僕もいつのまにか「喧嘩」している自分に気づき、もっとのんびり(でもしっかり)釣りを楽しまなきゃ!と言い聞かせることが多いです。
来年はきっと海も今年とは違うんでしょうね。
僕も「海と喧嘩しない釣り」を目指したいです。
投稿: HEPPO | 2012年12月29日 (土) 23時56分
私が今年勉強になったことを挙げるとしたら、
第1位: HEPPOさんのように釣りというものに対峙し
真剣に取り組む若い人がいることを知ったことです。
長年、のほほんと楽しんできた自分の釣りを技術的
(今まで釣りに技術という言葉は使ったことはありませんでしたが)にも
趣味としての在り方についても、
ついつい考えさせられてしまいました。
来年も欠かさずHEPPOさんのブログは楽しみに拝見させていただきます。
投稿: 五目漁師 | 2012年12月30日 (日) 00時40分
おはようございます(^-^)/
私にとっての今年の勉強になったことは、ブログを通して本当に様々な皆さんの意見や考え方が学べた事です(^^)d
家での釣り…仕掛作り!!!
様々な実験!!!(ユムシも含めw)
凄く凄く参考にさせてもらいました(*^ー゚)b クッ゙
本当に勉強させてもらったと感謝していますm(__)m
海上では、先生や大吟醸さんに生で学ばせて頂きました。
本当に貴重な経験が出来たと思います
HEPPOさんが仰るように、私にとってもせーじさんとHEPPOさんは同い年というだけではなくて特別な存在になってます!!!
多分初めてお会い出来た時には感動でHEPPOさんにハグすると思いますよ(笑)
せーじさんとお会い出来た時も感謝してバグしましたもん(笑)
たけちゃん師匠は、先生とは違った意味で別格です!!!
私は多分師匠の様にはなれないでしょう…
勿論私が目指すところなんです!
しかし、私は馬鹿なもんで。。。(-_-;)
以前にも言いましたが、考え方というか
そういったものがHEPPOさんなら先々、未来のたけちゃん師匠に成りうるのかなぁと感じます。
釣りのプロと呼ばれている方々は、こういった方々が多いと思うんです。
上手く言えませんが、やはり感覚派論派の違いなのでしょうか……
いずれにしても、同じ海の上の釣りキチです!!!
まだまだこれからも自然と先輩方からいろいろ勉強させて貰っちゃいましょう(ง •̀_•́)ง
投稿: Heavysize | 2012年12月30日 (日) 09時33分
> 五目漁師さん
コメントありがとうございます!
僕は自身の無さや釣行の少なさを埋めるために「家での釣り」や妄想に励んでるだけなんですよ。
物忘れが激しいこともあり、人一倍頑張ってようやく人並、というところが本当なんです。
真剣に取り組んでるように見えるかもしれませんが、実際の取り組みかたはかなりいい加減です。
それと、僕は40代なので「若い人」には入りませんね~。
五目漁師さんの明るく、楽しく、少年のように輝く心こそお若いと思います。
以前、大吟醸さんが「精神年齢はみんな13歳」とおっしゃったのを聞いて「本当にそうだなぁ」と膝を打ったことがあります。
五目漁師さんや、釣りキチ先生や、たけちゃんさんと言葉を交わさせて頂いていても、年齢差を感じることってありませんよね。ブログ記事を読んでみれば本当に明らかです。五目漁師さんの記事を拝見していると、こちらの瞳まで子供に戻って輝いてしまいます。
素晴らしいコミュニケーションですよね
ネット上の交流には大抵、危うさや儚さが伴いますが、手漕ぎボート釣りブログの世界は違います。
「釣りが好きな人に悪い人はいない。でも手漕ぎボート釣りを愛する人には素敵な人しかいない!」
心からそう思います。
投稿: HEPPO | 2012年12月30日 (日) 14時53分
> Heavysizeさん
コメントありがとうございます!
せーじさんとのの初対面が「バグ」になっていて笑ってしまいました。
なんだかモノスゴイ対面シーンを妄想してしまいます(満面の笑みで殴りあっているような)。
Heavyさんとお会いできたら、例え海の上でもハグですね!
五目漁師さんへの返信コメントでも書きましたが、僕の釣りは自身の無さや物覚えの悪さをカバーしようとしてるだけなんです。
ブログ記事にしても、1番の読者は自分だと思います。すっかり忘れてしまっても読み返せますもんね。
以前にも書きましたが、たけちゃんさんに追いつくには200歳くらいの寿命は必要ですよ。
僕がいつも思うのは、今のこの状況が奇跡のように貴重な時間だと受け止めて、大先輩方をはじめ、同好の仲間たちと刺激しあいながら学びあいたい、ということです。
釣りって、人類の1番古い趣味の一つだと思うんです。
連綿と続く釣り人の歴史の中で、今の時代のこの手漕ぎボート釣りブログの世界に関われたことは、おそらく信じられないくらいの奇跡だと思います。
そんな奇跡の時間の中で、これからもずっと一緒に楽しんでいきましょうね
投稿: HEPPO | 2012年12月30日 (日) 15時11分