【雑談】東京湾の湾奥で南方系の毒魚?
本牧海づり施設で猛毒「ソウシハギ」。
「今年は海水温が例年より高い」とよく言われますが、実際に比較してみるとどうでしょう?
過去3年間との比較です。東京湾口あたりをよく見比べてみると・・・。
3年前。大津あたりは18度くらいでしょうか。
2年前。18度くらい。
1年前。やっぱり18度くらい。
現在。20.5度くらいに見えます。
※神奈川県水産技術センターの「東海・関東海況速報」より引用させて頂きました。
確かに、2~3度高いようですね。
「素破、地球温暖化のせいか!?」と言いたくなるかもしれませんが、主に黒潮の流れ方の違いが影響しているんだと思います。過去3年間は、程度の違いはありますが、黒潮が蛇行していて、東京湾から遠い位置を流れていました。今年は、ほぼ蛇行が無いので、その分東京湾が黒潮に近くなり、海水温が高くなってます。
3年前。黒潮は大蛇行してます。
2年前。ちょっと蛇行。
1年前。かなり蛇行してますね。
現在。黒潮はほとんどまっすぐ流れてます。
あまり気にしないで良いと思っていたのですが、ちょっとだけ気になる二ュ一スを見つけたので、ポストしておきます。
今日(平成23年11月17日)、本牧海づり施設で「ソウシハギ」が釣り上げられました。
覚えやすそうなお姿ですね
この魚、南方系の魚で内臓に強力な毒(フグ毒の数十倍)がある場合があります。見かけはフグ系ではなくハギ系なので、知らないと食べてしまうかもしれません(ちなみにこの魚、九州や沖縄では食文化があり、キチンと処理法が広まっていて、美味しく食べられているようです)。
海釣りに凝り始めた2年前頃、魚の毒について調べたことがあります。その頃、この「ソウシハギ」が瀬戸内海で釣れたことに対して、山口県が注意を呼び掛けていました。その後、昨年は鳥取県からも注意の呼びかけが出され、公式HPに記載されています。
そんな魚が東京湾、それも湾奥の本牧で釣り上がるとは、ちょっと驚きです。黒潮に乗ってきた個体が迷い込んだだけだとは思いますが・・・。
身近な釣りの対象魚であるワラサやカンパチでも、温かい海の方では毒を持つ場合があります(「シガテラ毒」Wikipedia)。近年、関東でもごく稀に発症事例が出てきているようですが、東京湾内では幸いにしてまだ事例は無いようです。
気まぐれな黒潮の流れや地球温暖化は気になりますが、東京湾でこんな名前が報告されてくることがこれからも無いように、祈りたいですね。
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